JP2014131164A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】IMUX6−1〜6−Lにより最小周波数分割単位で分割した後に、A/D変換器7−1−1〜7−L−Mによりディジタル信号に変換し、受信DBFネットワーク8−1〜8−MによりDBFを実施している。
よって、アナログおよびディジタルの2段階のビーム形成を用いた場合でも、本アンテナ装置で処理可能な最大の周波数帯域幅は、A/D変換器7−1−1〜7−L−Mの性能によって制限されることなく、広帯域通信を実現することができる。
【選択図】図1
Description
また、衛星打ち上げ後でも、地上の通信需要の変化に応じて、衛星の通信機能(例えば、ビーム形状など)を柔軟に変更可能なアンテナ装置が望まれている。
DBFでは、各アンテナ素子の受信信号をアナログディジタル変換器(以降、A/D変換器と言う)によりディジタル信号に変換した後に、ディジタル信号処理により振幅位相を調整するものである。
そのため、高精度な振幅位相制御が可能となる。
しかしながら、各アンテナ素子にA/D変換器が必要であり、ディジタル信号処理部での計算量も多くなることから、DBFを適用することにより消費電力が増大するという課題がある。
このため、本アンテナシステムで処理可能な最大の周波数帯域幅は、A/D変換器の性能によって制限されてしまう。
したがって、本アンテナシステムを適用する場合、広帯域通信を実現するのが困難という課題があった。
よって、アナログおよびディジタルの2段階のビーム形成を用いた場合でも、本アンテナ装置で処理可能な最大の周波数帯域幅は、A/D変換器の性能によって制限されることなく、広帯域通信を実現する効果がある。
図1は本発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す構成図である。
なお、図1のアンテナ装置は、受信側のアンテナ装置を示している。
図1に示すように、本実施の形態1のアンテナ装置は、K(Kは任意の自然数)個の受信素子アンテナ1−1〜1−Kと、受信素子アンテナ1−1〜1−Kに各々接続される低雑音増幅器(以降、LNAと言う)2−1〜2〜Kと、各LNA2−1〜2〜Kに接続され、信号を無線周波数帯で合成してL(Lは任意の自然数)本の第一ビーム信号を形成する受信アナログビーム形成回路3とを備える。
まず、各受信素子アンテナ1−1〜1−Kで受信された信号は、LNA2−1〜2−Kで増幅される。
なお、受信信号は反射鏡を介して各受信素子アンテナ1−1〜1−Kに入力されてもよい。
増幅された信号は、受信アナログビーム形成回路3に入力され、L本の第一ビーム信号が形成される。
ここで、受信アナログビーム形成回路3は、給電回路で構成され、第一ビーム信号のみで通信可能なように設計される。
第一ビームは、典型的にはスポットビームを形成するが、これに限定されるものではない。
分配器4−iから出力される合計L本の第一分配信号は、アナログ中継器5に入力され、アナログ信号のまま送信アンテナ装置(図示せず)へと中継される。
また、L本の第二分配信号は、IMUX6−iにそれぞれ入力され、各第二分配信号はM個の最小周波数分割単位に分割される。
したがって、L個のIMUX6−1〜6−Lにより、合計L×M個のアナログの最小単位周波数分割信号が出力される。
M個の受信DBFネットワーク8−1〜8−Mで同様の処理を行い、M本の第二ビーム信号を出力する。
ここで、第二ビーム信号は、ある特定のカバレッジエリアを照射するために最適化された成形ビームであることが好ましいが、これに限定されるものではない。
また、受信複素重みを変更することにより、通信需要の変化に応じて第二ビーム信号のカバレッジエリアを再設定することも可能である。
したがって、本実施の形態1では、受信アナログビーム形成回路3により形成された第一ビーム信号をディジタル信号へ変換し、ビーム単位で合成するビームスペース型のDBFを行う。
ディジタル中継器9においては、信号を中継するだけでも良いし、ルーティングを行って経路変更するなどしてもよい。
よって、アナログおよびディジタルの2段階のビーム形成を用いた場合でも、本アンテナ装置で処理可能な最大の周波数帯域幅は、A/D変換器7−1−1〜7−L−Mの性能によって制限されることなく、広帯域通信を実現することができる。
また、分配器4−1〜4−Lにより第一ビーム信号をそれぞれ2分配し、アナログ中継器5により分配された一方のL本の第一ビーム信号をアナログ信号で中継している。
よって、アナログおよびディジタルの2段階のビーム形成を用いた場合でも、広帯域通信を実現しつつ、かつ受信DBFネットワーク8−1〜8−Mおよびディジタル中継器9などのディジタル信号処理部分が故障した場合でも、冗長系として常時使用することが可能となる。
この場合、スイッチに接続されるアナログ中継器5およびディジタル中継器9が時分割で変更されるため、広帯域通信および冗長構成を常時実現することはできないが、指定されたタイミングにおいて広帯域通信および冗長構成を実現することが可能である。
図2は本発明の実施の形態2によるアンテナ装置を示す構成図である。
なお、図2のアンテナ装置は、送信側のアンテナ装置を示している。
図2に示すように、本実施の形態2のアンテナ装置は、L本の第一ビーム信号をアナログ信号で中継するアナログ中継器5と、M本の第二ビーム信号をディジタル信号で中継するディジタル中継器9と、ディジタル中継器9に接続され、中継されたM本の各第二ビーム信号をそれぞれL個にコピーしてディジタル信号処理によりL×M個のDBF送信信号を形成するM個の送信DBFネットワーク10−1〜10−Mと、L×M個のDBF送信信号をアナログ信号に変換するL×M個のディジタルアナログ変換器(以降、D/A変換器と言う)11−1−1〜11−L−Mとを備える。
まず、アナログ中継器5には、高周波のアナログ中継信号、ディジタル中継器9には、ディジタル信号が入力される。
ディジタル中継器9に入力されたディジタル信号は、ディジタル信号のまま送信DBFネットワーク10−j(1≦j≦M)にそれぞれ入力される。
ディジタル中継器9においては、ディジタル信号を中継するだけでも良いし、ルーティングを行って経路変更するなどしてもよい。
M個の送信DBFネットワークで同様の処理を行い、合計L×M個のDBF送信信号が形成される。
L×M個のDBF送信信号は、それぞれD/A変換器11−i−j(1≦i≦L、1≦j≦M)によりディジタル信号からアナログ信号へと変換され、L×M個のアナログ送信信号が出力される。
合成器13−iは、OMUX12−i(1≦i≦L)からのアナログ合波信号と、アナログ中継器5の出力であるi番目のアナログ中継信号を合成し、送信アナログビーム信号を出力する。
本処理を合成器L個分実施し、合計L本の送信アナログビーム信号が出力される。
これらの送信アナログ信号は、それぞれHPA15−1〜15−Kにより増幅され、送信素子アンテナ16−1〜16−Kから出力される。
なお、送信アナログ信号は、反射鏡を介して送信されても良い。
よって、アナログおよびディジタルの2段階のビーム形成を用いた場合でも、広帯域通信を実現しつつ、かつディジタル中継器9および送信DBFネットワーク10−1〜10−Mなどのディジタル信号処理部分が故障した場合でも、冗長系として常時使用することが可能となる効果がある。
また、比較的狭帯域な信号をD/A変換するため、D/A変換器11−1−1〜11−L−Mの処理能力を低くすることも可能である。
この場合、スイッチによって接続されるアナログ中継器5およびディジタル中継器9が時分割で変更になるため、広帯域通信および冗長構成を常時実現することはできないが、指定されたタイミングにおいて広帯域通信および冗長構成を実現することが可能である。
図3は図2のアンテナ装置における送信アナログビーム形成回路とHPAとの順序を入れ替えたものである。
順序を入れ替えることにより、HPAの個数はK個(すなわち送信素子アンテナ数個)からL個(第一ビーム数個)に変化する。
一般的に、K>Lであるため、図3のように構成することで、HPAの個数を減らすことができ、消費電力の低減が可能となる。
図4は本発明の実施の形態3によるアンテナ装置を示す構成図である。
図1では、受信アンテナ装置への適用、図2および図3では、送信アンテナ装置への適用を示したが、図4のアンテナ装置は、受信アンテナ装置および送信アンテナ装置を組み合わせた送受信アンテナ装置を示している。
図4に示すように、本実施の形態4のアンテナ装置は、K個の受信素子アンテナ1−1〜1−Kと、受信素子アンテナ1−1〜1−Kに各々接続されるLNA2−1〜2〜Kと、各LNA2−1〜2〜Kに接続され、信号を無線周波数帯で合成してL本の第一ビーム信号を形成する受信アナログビーム形成回路3とを備える。
まず、各受信素子アンテナ1−1〜1−Kで受信された信号は、LNA2−1〜2−Kで増幅される。
増幅された信号は、受信アナログビーム形成回路3に入力され、L本の第一ビーム信号が形成される。
分配器4−iから出力される合計L本の第一分配信号は、アナログ中継器5に入力され、アナログ信号のまま送信アンテナ装置(図示せず)へと中継される。
また、L本の第二分配信号は、IMUX6−iにそれぞれ入力され、各第二分配信号はM個の最小周波数分割単位に分割される。
したがって、L個のIMUX6−1〜6−Lにより、合計L×M個のアナログの最小単位周波数分割信号が出力される。
M個の受信DBFネットワーク8−1〜8−Mで同様の処理を行い、M本の第二ビーム信号を出力する。
ディジタル中継器9に入力されたディジタル信号は、ディジタル信号のまま送信DBFネットワーク10−j(1≦j≦M)にそれぞれ入力される。
M個の送信DBFネットワークで同様の処理を行い、合計L×M個のDBF送信信号が形成される。
L×M個のDBF送信信号は、それぞれD/A変換器11−i−j(1≦i≦L、1≦j≦M)によりディジタル信号からアナログ信号へと変換され、L×M個のアナログ送信信号が出力される。
合成器13−iは、OMUX12−i(1≦i≦L)からのアナログ合波信号と、アナログ中継器5の出力であるi番目のアナログ中継信号を合成し、送信アナログビーム信号を出力する。
本処理を合成器L個分実施し、合計L本の送信アナログビーム信号が出力される。
これらの送信アナログ信号は、それぞれHPA15−1〜15−Kにより増幅され、送信素子アンテナ16−1〜16−Kから出力される。
よって、アナログおよびディジタルの2段階のビーム形成を用いた場合でも、広帯域通信を実現しつつ、かつ受信DBFネットワーク8−1〜8−M、ディジタル中継器9および送信DBFネットワーク10−1〜10−Mなどのディジタル信号処理部分が故障した場合でも、冗長系として常時使用することが可能となる。
また、IMUX6−1〜6−Lにより最小周波数分割単位で分割した後に、A/D変換器7−1−1〜7−L−Mによりディジタル信号に変換し、受信DBFネットワーク8−1〜8−MによりDBFを実施している。
よって、アナログおよびディジタルの2段階のビーム形成を用いた場合でも、本アンテナ装置で処理可能な最大の周波数帯域幅は、A/D変換器7−1−1〜7−L−Mの性能によって制限されることなく、広帯域通信を実現することができる。
さらに、比較的狭帯域な信号をD/A変換するため、D/A変換器11−1−1〜11−L−Mの処理能力を低くすることも可能である。
この場合、スイッチによって接続されるアナログ中継器5およびディジタル中継器9が時分割で変更になるため、広帯域通信および冗長構成を常時実現することはできないが、指定されたタイミングにおいて広帯域通信および冗長構成を実現することが可能である。
Claims (4)
- 複数の素子アンテナと、
前記複数の素子アンテナによる信号を無線周波数帯で合成して複数の第一ビーム信号を形成するアナログビーム形成回路と、
前記複数の第一ビーム信号をそれぞれ無線周波数帯の最小周波数分割単位で分割して複数の最小単位周波数分割信号を生成する複数のフィルタバンクと、
前記複数の最小単位周波数分割信号をディジタル信号に変換する複数のA/D変換器と、
前記ディジタル信号に変換された同一周波数分割単位の最小単位周波数分割信号をディジタル信号処理により合成して複数の第二ビーム信号を形成するDBFネットワークと、
前記複数の第二ビーム信号をディジタル信号で中継するディジタル中継器とを備えたアンテナ装置。 - 複数の素子アンテナと、
前記複数の素子アンテナによる信号を無線周波数帯で合成して複数の第一ビーム信号を形成するアナログビーム形成回路と、
前記複数の第一ビーム信号をそれぞれ2分配する複数の分配器と、
前記複数の分配器により分配された一方の複数の第一ビーム信号をアナログ信号で中継するアナログ中継器と、
前記複数の分配器により分配された他方の複数の第一ビーム信号をそれぞれ無線周波数帯の最小周波数分割単位で分割して複数の最小単位周波数分割信号を生成する複数のフィルタバンクと、
前記複数の最小単位周波数分割信号をディジタル信号に変換する複数のA/D変換器と、
前記ディジタル信号に変換された同一周波数分割単位の最小単位周波数分割信号をディジタル信号処理により合成して複数の第二ビーム信号を形成するDBFネットワークと、
前記複数の第二ビーム信号をディジタル信号で中継するディジタル中継器とを備えたアンテナ装置。 - 複数の第一ビーム信号をアナログ信号で中継するアナログ中継器と、
複数の第二ビーム信号をディジタル信号で中継するディジタル中継器と、
前記複数の第二ビーム信号をそれぞれコピーしてディジタル信号処理により複数のDBF送信信号を形成するDBFネットワークと、
前記複数のDBF送信信号をアナログ信号に変換する複数のD/A変換器と、
前記複数のD/A変換器により変換された無線周波数帯の最小周波数分割単位で分割されているアナログ信号を合波して複数のアナログ合波信号を生成する複数のフィルタバンクと、
前記複数のアナログ合波信号と前記アナログ中継器による複数のアナログ中継信号をそれぞれ合成して複数の送信アナログビーム信号を出力する複数の合成器と、
前記複数の送信アナログビーム信号を無線周波数帯で処理して複数の送信アナログ信号を形成するアナログビーム形成回路と、
前記複数の送信アナログ信号を送信する複数の素子アンテナとを備えたアンテナ装置。 - 複数の受信素子アンテナと、
前記複数の受信素子アンテナによる信号を無線周波数帯で合成して複数の第一ビーム信号を形成する受信アナログビーム形成回路と、
前記複数の第一ビーム信号をそれぞれ2分配する複数の分配器と、
前記複数の分配器により分配された一方の複数の第一ビーム信号をアナログ信号で中継するアナログ中継器と、
前記複数の分配器により分配された他方の複数の第一ビーム信号をそれぞれ無線周波数帯の最小周波数分割単位で分割して複数の最小単位周波数分割信号を生成する複数の第一フィルタバンクと、
前記複数の最小単位周波数分割信号をディジタル信号に変換する複数のA/D変換器と、
前記ディジタル信号に変換された同一周波数分割単位の最小単位周波数分割信号をディジタル信号処理により合成して複数の第二ビーム信号を形成する受信DBFネットワークと、
前記複数の第二ビーム信号をディジタル信号で中継するディジタル中継器と、
前記ディジタル中継器により中継された複数の第二ビーム信号をそれぞれコピーしてディジタル信号処理により複数のDBF送信信号を形成する送信DBFネットワークと、
前記複数のDBF送信信号をアナログ信号に変換する複数のD/A変換器と、
前記複数のD/A変換器により変換された無線周波数帯の最小周波数分割単位で分割されているアナログ信号を合波して複数のアナログ合波信号を生成する複数の第二フィルタバンクと、
前記複数のアナログ合波信号と前記アナログ中継器による複数のアナログ中継信号をそれぞれ合成し、複数の送信アナログビーム信号を出力する複数の合成器と、
前記複数の送信アナログビーム信号を無線周波数帯で処理して複数の送信アナログ信号を形成する送信アナログビーム形成回路と、
前記複数の送信アナログ信号を送信する複数の送信素子アンテナとを備えたアンテナ装置。
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