JP2014130132A - 測量補助装置及び該装置を用いた路盤検測方法 - Google Patents

測量補助装置及び該装置を用いた路盤検測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】道路の表層の厚みdを正確に検測するための基準として使用するのに適したレーザビームを発することができる測量補助装置を提供する。
【解決手段】測量基準点211に合わせる装置基準点116を底部に有するベース11と、装置基準点116を中心として鉛直面内で旋回可能なレーザ発振器取付棒13と、レーザ発振器取付棒13が鉛直方向を向くときに水平であることを示す設置条件確認用水準器(設置条件確認器)16と、レーザビームを発する装置であって、レーザ発振器取付棒13の長さ方向に移動可能、且つレーザ発振器取付棒13に平行であって装置基準点116を通過する直線とレーザビームの軸との共通垂線を中心軸として旋回可能なレーザ発振器14と、レーザビームの水平に対する傾斜角を測定するレーザビーム傾斜角測定器15とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、道路の舗装工事の際に行う路盤検測等に用いる測量補助装置、及びこの装置を用いた路盤検測方法に関する。
道路をアスファルトで舗装する工事においてはまず、最終的に道路の表面からアスファルトの厚みの分だけ低い、砕石等の骨材を踏み固めて成る路盤が形成され、その上に、アスファルトから成る基層及び表層(以下、これら2つの層を「表層」と総称する)が形成される。表層の表面には、雨水が路面に溜まることなく側溝に流入するように、幅方向の一方の端から他方の端に向かって、できるだけ均一になるように勾配が設けられる(片勾配)。また、路面の両側の高低差が無いか小さい場合には、幅方向の中央から両端に向かって下り勾配が設けられる(キャンバ勾配)。一般に、表層は均一な厚さで形成されるため、路盤の表面にも表層と同じ勾配が形成される。
路盤を形成した段階において、設計通りに、すなわち道路の表面から表層の分だけ低い位置に、所定の勾配で路盤が形成されているかを確認するために、糸(「水糸」と呼ばれる)を用いた路盤検測が行われる。路盤検測では、路盤の両側に設置されたU字溝やL型側溝の縁(これらの溝は通常、路盤形成の前に設置されており、その縁は最終的に形成される表層の表面の高さに位置する)などを測量基準点として用いる。片勾配の場合には、、目盛が付された棒(以下、このような棒を「スタッフ」と呼び、ここで用いる2本のスタッフを「第1(第2)スタッフ」と呼ぶ)を測量基準点に鉛直に立て、両側のスタッフで同じ高さに合わせるように、水糸を真っ直ぐに張る。そして、作業者が、路盤の幅方向に順次、もう1本のスタッフ(第3スタッフ)を用いて水糸と路盤表面の高低差を検測してゆく。設計通りの路盤が形成されていれば、水糸と路盤表面の高低差は一定となり、この高低差は測量基準点からの水糸の高さに、(これから形成される)表層の「高さ」を加算した値になる。高低差が一定でない場合には、路盤の一部を削ったり、追加の骨材を踏み固めるといった路盤の修正作業を行う。キャンバ勾配の場合には、路盤の両側に加えて中央にもスタッフ(第4スタッフ)を立てて、水糸を両端と同じ高さになるように山形に保持することにより、片勾配の場合と同様の測定を行うことができる。
しかし、スタッフを鉛直に保持しつつ、且つ水糸を弛ませることなく張らないと、誤差が生じてしまうおそれがある。したがって、各スタッフに1人ずつ作業員を配置すると、片勾配の場合には2人、キャンバ勾配の場合には3人の作業員が、検測を行う作業員以外に必要となり、人手を要する。
特許文献1には、レーザビームを発するレーザ発振器を、上下方向の傾きを調整可能なようにブラケットで支持し、ブラケットの下部に杭を設けた「レーザレベル機」が記載されている。この装置では、レーザ発振器の傾きを調整することにより、レーザビームの傾きを変化させることができる。路盤検測の際には、路盤の一方の端に杭を打ち込むことにより「レーザレベル機」を固定し、他方の端にスタッフを鉛直に立てる。そして、本体からスタッフに向けてレーザビームを発し、レーザビームがスタッフの所定の高さに照射されるように本体の傾きを調整する。このレーザビームを水糸の代わりに用いることにより、水糸のような弛みを生じさせることなく、より正確な検測が行われる。
登録実用新案第3116105号公報
舗装工事では、想定通行量等に基づいて発注者が指定した厚みdで、路盤の上に表層を形成しなければならない。この厚みdは、路盤表面及び表層表面に垂直な方向における両表面の距離(面間距離)で定義される。以下、この方向を「厚み方向」と呼ぶ。一方、上記水糸や「レーザレベル機」を用いた路盤検測では、鉛直に立てたスタッフに基づいて水糸やレーザビームを形成するため、鉛直方向における路盤表面と表層表面の距離("D"とする)が検測される。このため、dとDとは異なり、路盤の幅方向の勾配αを用いて、Dはd/cosαで表される。従って、正確な検測を行うためには、勾配の角度αを用いて距離Dと厚みdの換算を行う必要が生じる。しかし、勾配の角度αは別途測定する必要があるうえに、上式の三角関数を用いた換算を工事現場で行うのは煩わしい。そのため、そのような換算を行わずに、距離Dを用いた不正確な検測が行われるのが実情であった。
本発明が解決しようとする課題は、厚み方向の検測において水糸の代わりに使用するレーザビーム等の光学的な基準を生成することができ、それにより正確な検測を可能にすることができる測量補助装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る測量補助装置は、
a) 測量の基準となる測量基準点に合わせる装置基準点を底部に有するベースと、
b) 前記装置基準点からの距離を示す目盛が付された棒であって、該装置基準点を中心として所定の旋回面内で旋回可能に前記ベースに取り付けられた光学的基準直線生成器取付棒と、
c) 前記光学的基準直線生成器取付棒が鉛直方向を向いたことを検出する、該光学的基準直線生成器取付棒に取り付けられた設置条件確認器と、
d) 前記光学的基準直線生成器取付棒の長さ方向に移動可能であって、且つ、前記旋回面と平行な面内で旋回可能であり、該旋回の旋回軸と直交する光学的基準直線を生成する光学的基準直線生成器と、
e) 前記光学的基準直線の水平に対する傾斜角を測定する光学的基準直線傾斜角測定器と
を備えることを特徴とする。
本発明において、「光学的基準直線」とは、従来の路盤検測に用いられている水糸の代わりに光学的に生成された、基準となる直線状のものをいう。光学的基準直線としては、典型的にはレーザビームが挙げられる。また、カメラを所定の向きに固定した状態でレンズの絞りを調整すると、焦点が前後方向に直線状に移動する。この焦点は、一般的に撮影される画像の中心に対応するため、この画像の中心に映された位置を結んだものを仮想的な光学的基準直線として用いることができる。すなわち、この画像の中心に映された位置は、光学的直線上の位置である、といえる。
前記設置条件確認器には、例えば光学的基準直線生成器取付棒に垂直な面が水平であるか否かを検出する水準器を使用することができる。このような水準器には気泡式のものがあり、安価である点で好ましい。また、前記光学的基準直線生成器取付棒の鉛直からの傾斜角を測定するものを使用することもできる。以下、このような傾斜角を測定する設置条件確認器を、以下では「設置条件傾斜角測定器」と呼ぶ。
本発明に係る測量補助装置の動作を、片勾配の路盤検測の基準となる光学的基準直線としてレーザビームを生成する場合を例として説明する。
(1) 傾斜角αの測定
まず、測量基準点である路盤の一方の端に装置基準点を合わせるように、測量補助装置を載置し、設置条件確認器を用いてレーザ発振器取付棒(光学的基準直線生成器取付棒)を鉛直に立てる。また、路盤の他方の端には、レーザビームが照射される目標物を鉛直に立てる。この目標物としては、スタッフ、棒、板材などを用いることができる。
次に、レーザ発振器(光学的基準直線生成器)をレーザ発振器取付棒の任意の位置(高さ)に固定する。このときのレーザ発振器の高さを示すレーザ発振器取付棒の目盛の数値Hを読んでおく。続いて、レーザ発振器からレーザビームを発し、レーザビームのスポットが目標物の高さHの位置を照射するように、レーザビームの傾斜角(水平に対する角度)を調整する。そして、このときのレーザビームの傾斜角αをレーザビーム傾斜角測定器(光学的基準直線傾斜角測定器)を用いて測定する。この傾斜角αは、路盤の両端を結ぶ直線(以下、「基準直線」と呼ぶ)の傾斜角に等しい。そして、基準直線は最終的に形成される表層の表面上の直線に該当するため、傾斜角αは表層の表面の傾斜角に等しいことになる。
(2) 路盤検測の基準となるレーザビームの高さ及び角度の調整
次に、レーザビーム傾斜角測定器の値が0、すなわちレーザビームが水平であってレーザ発振器取付棒に垂直になるように、レーザビームの傾斜角を調整する。そして、レーザビーム傾斜角測定器の値(設置条件傾斜角測定器を用いる場合には、その測定器が示す値でもよい)がαになるように、装置基準点を中心にレーザ発振器取付棒を前記旋回面内で旋回させる。
これにより、レーザビームの傾斜角がαになると共に、レーザ発振器取付棒(前記の通り、この時点においてレーザビームに垂直)の鉛直からの傾斜角もαになる。そしてレーザビームは、基準直線を含む表層表面に平行な直線であって、表層表面に垂直な方向、すなわち厚み方向に該表層表面から距離Hだけ離れた直線となる。このような直線は、厚み方向の距離を検測する際の基準として用いることができ、それにより正確な路盤検測を行うことができる。
光学的基準直線生成器としてカメラを用いる場合の作業は、(1) 傾斜角αの測定において、レーザビームのスポットが目標物の高さHの位置を照射するようにレーザビームの傾斜角を調整する代わりに、カメラの焦点を目標物に合わせたうえで、目標物の高さHの位置を画像の中心に合わせるようにカメラの角度を調整する点以外は、レーザ発振器を用いる場合と同じである。この調整により、画像の中心に映される位置は傾斜角がαである直線上の位置となり、この画像の中心に映されるものを、厚み方向の距離を検測する際の基準として用いることができる。
キャンバ勾配の路盤検測は、本発明に係る測量補助装置を路盤の両端に配置し、路盤の幅方向の中央にスタッフを立てることにより、片勾配の場合と同様の方法により行うことができる。但し、この方法では測量補助装置が2台必要になる。それに対して、次に述べるように、上記本発明に係る測量補助装置に以下の構成を付加することにより、1台の測量補助装置でキャンバ勾配の路盤検測を行うことができるようになる。
すなわち、上記測量補助装置において、
前記光学的基準直線生成器として、前記光学的基準直線生成器取付棒に第1光学的基準直線生成器及び第2光学的基準直線生成器の2台が取り付けられており、
前記光学的基準直線傾斜角測定器として、前記第1光学的基準直線生成器に第1光学的基準直線傾斜角測定器が、前記第2光学的基準直線生成器に第2光学的基準直線傾斜角測定器が、それぞれ取り付けられている
ことが望ましい。
この場合において、
前記装置基準点として、前記光学的基準直線生成器取付棒の向きが鉛直であることを前記設置条件確認器が示すときに同一水平面にある第1装置基準点と第2装置基準点を有し、
前記光学的基準直線生成器取付棒として、前記第1装置基準点と前記第2装置基準点を通る第2旋回軸に垂直な2本の棒であって、互いに平行な状態を維持して前記第2旋回軸を中心に旋回する第1光学的基準直線生成器取付棒と第2光学的基準直線生成器取付棒を有し、
前記第1光学的基準直線生成器取付棒に前記第1光学的基準直線生成器が、前記第2光学的基準直線生成器取付棒に前記第2光学的基準直線生成器が、それぞれ取り付けられている
ことが望ましい。これにより、2台の光学的基準直線生成器の高さを、互いに干渉することなく調整することができる。
前記第1光学的基準直線生成器と前記第2光学的基準直線生成器は、互いに異なる色のレーザビームを発するレーザ発振器であることが望ましい。これにより、測量時に2本のレーザビームを容易に区別することができる。
第1光学的基準直線生成器と第2光学的基準直線生成器を有する測量補助装置の動作を、これら光学的基準直線生成器にレーザ発振器を用いる場合を例として示す。ここでは、キャンバ勾配の路盤検測の基準となるレーザビームの高さ及び角度を調整する場合を例として説明する。傾斜角αの基準面上に、該基準面に対して角度(キャンバ角度)βを有するように表層の表面を形成する場合を考える。なお、以下の説明では、第1レーザ発振器(第1光学的基準直線生成器)が発するレーザビームを「第1レーザビーム」と呼び、第2レーザ発振器(第2光学的基準直線生成器)が発するレーザビームを「第2レーザビーム」と呼ぶ。
(1) 傾斜角αの測定
路盤の一方の端に第1装置基準点及び第2装置基準点を合わせ、光学的基準直線生成器取付棒の向きが鉛直方向であることを設置条件確認器が示すように、測量補助装置を載置する。傾斜角αの測定は、第1レーザ発振器又は第2レーザ発振器のいずれか一方のみを用いて、片勾配の場合と同様の方法により行う。
(2) 路盤検測の基準となるレーザビームの高さ及び角度の調整
以下の操作は、設置条件確認器に(2-1)設置条件傾斜角測定器を用いる場合の方が、(2-2)傾斜角を測定できない設置条件確認器(水準器等)を用いる場合よりも操作を簡略化することができる。以下、まず(2-1)の場合について説明し、その後、(2-2)の場合について説明する。
(2-1)設置条件傾斜角測定器を用いる場合
レーザ発振器取付棒は鉛直の状態のままで、第1レーザビーム傾斜角測定器及び第2レーザビーム傾斜角測定器を見ながら、第1レーザビームの角度を+βに、第2レーザビームの角度を−βにする。ここでβはキャンバ角度である。それと共に、第2レーザ発振器を、レーザ発振器取付棒に沿って「(幅員)×(キャンバ角度βに対応する勾配(単位:%))」だけ第1レーザ発振器よりも上方に移動させ、その位置に固定する。なお、第1レーザ発振器は、傾斜角αの測定の際に固定した位置(高さH)のままでよい。続いて、設置条件傾斜角測定器の値がαになるように、レーザ発振器取付棒を傾斜させる。これにより、形成すべきキャンバ勾配の表層の表面に垂直な方向(厚み方向)に距離Hだけ離れた、路盤検測の基準となるレーザビームが発せられる。
(2-2)傾斜角を測定できない設置条件確認器を用いる場合
レーザ発振器取付棒は鉛直の状態のままで、レーザビーム傾斜角測定器の値が0になるようにレーザビームの傾斜角を調整する。次に、該レーザビーム傾斜角測定器の値がαになるように、レーザ発振器取付棒を傾斜角αで傾斜させる。続いて、第1レーザビーム傾斜角測定器及び第2レーザビーム傾斜角測定器を見ながら、第1レーザビームの角度を(α+β)に、第2レーザビームの角度を(α−β)にする。それと共に、第2レーザ発振器を、レーザ発振器取付棒に沿って「(幅員)×(キャンバ角度βに対応する勾配(単位:%))」だけ第1レーザ発振器よりも上方に移動させ、その位置に固定する。なお、第1レーザ発振器は、傾斜角αの測定の際に固定した位置(高さH)のままでよい。これにより、形成すべきキャンバ勾配の表層の表面に垂直な方向(厚み方向)に距離Hだけ離れた、路盤検測の基準となるレーザビームが発せられる。
なお、路盤の両端の高さが同じ(傾斜角αが0)である場合には、傾斜角αの測定を省略して、レーザビームの高さ及び角度βの調整のみを行えばよい。
第1光学的基準直線生成器及び第2光学的基準直線生成器としてカメラを用いる場合の調整の作業は、(1)傾斜角αの測定において、片勾配の場合と同様に目標物の高さHの位置を画像の中心に合わせる操作を行う点以外は、レーザ発振器を用いる場合と同様である。
本発明に係る測量補助装置において、前記光学的基準直線生成器取付棒には、レーザ発振器と、該レーザ発振器が発する前記レーザビームの方向を撮影するカメラが取り付けられていることが望ましい。明るい場所においてはレーザビームを視認し難くなることから、このカメラは、光学的基準直線生成器としてではなく、目標物に照射されたレーザビームのスポットを探索するために使用することができる。
また、このカメラは、レーザ発振器と併用で前記光学的基準直線生成器としても使用されるものであってもよい。これにより、状況に応じて視認し易い方を光学的基準直線生成器として使用するようにレーザビームとカメラを使い分けることができる。例えば、レーザビームが視認し難い日中はカメラを使用し、夜間はレーザ発振器を使用することが望ましい。
前記カメラを用いる場合には、測量補助装置は、該カメラで撮影される画像を表示する表示手段(ディスプレイ)と、該カメラの焦点距離を設定する手段(ダイヤル等)を有する遠隔操作装置(リモートコントローラー)を備えることが望ましい。これにより、測量補助装置から離れた路盤上において、遠隔操作装置のディスプレイを見ながら、レーザビームのスポットや画像の中心に基づいて路盤検測を行うことができる。
また、上述のレーザ発振器とカメラのように、2種類以上の光学的基準直線生成器を使い分けて使用する場合には、該光学的基準直線生成器を前記光学的基準直線生成器取付棒に着脱可能に取り付ける取付部を備えることが望ましい。
本発明の測量補助装置によれば、厚み方向の光学的基準直線(レーザビーム)の位置を、計算を行うことなく容易且つ正確に設定することができるため、この光学的基準直線を基準として、より正確な路盤検測を行うことができるようになる。また、この装置を用いれば、路盤検測を1人のみで行うことができる。
光学的基準直線生成器を2個用いる場合には、上記の効果に加えて、キャンバ勾配を形成するための路盤検測を1台の装置のみを用いて行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る測量補助装置の第1実施例である測量用レーザポインタ装置の正面図。 第1実施例の測量用レーザポインタ装置の側面図(a)及びレーザ発振器取付棒の本体に付した目盛を示す図(b)。 第1実施例の測量用レーザポインタ装置におけるベースの底面図。 第1実施例の測量用レーザポインタ装置において、レーザ発振器取付棒を傾斜させた状態(a)及びレーザ発振器を傾斜させた状態(b)を示す側面図。 第1実施例の測量用レーザポインタ装置を用いて片勾配を検測するためのレーザビームの高さ及び角度を設定する方法を示す図。 第1実施例の測量用レーザポインタ装置を用いて片勾配を検測する方法を示す図。 第1実施例の測量用レーザポインタ装置を用いてキャンバ勾配を検測するためのレーザビームの高さ及び角度を設定する方法を示す図。 右レーザ発振器と左レーザ発振器の装置基準点116からの距離の差を求めるための直角三角形を示す図。 本発明の第2実施例である測量補助装置の正面図。 第2実施例の測量補助装置の側面図。 第2実施例の測量補助装置を折り畳んだ状態を示す側面図。 光学的基準直線生成器収容ボックスを調整部収容ボックスに取り付けるための構成を示す側面図(a)、レーザ発振器を光学的基準直線生成器として使用する場合の光学的基準直線生成器収容ボックスの取付を示す側面図(b)、及びカメラを光学的基準直線生成器として使用する場合の光学的基準直線生成器収容ボックスの取付を示す側面図(c)。 測量補助装置用遠隔操作装置の構成を示す概略図。 第2実施例の測量補助装置で光学的基準直線生成器としてカメラを用いた場合における光学的基準直線の高さ及び角度を設定する方法を示す図。 第2実施例の測量補助装置で光学的基準直線生成器としてカメラを用いた場合における片勾配の検測方法を示す図。 第2実施例の測量補助装置を用いて、大まかな路盤検測を行う際に使用する、建設機械の排土板の側面に目盛り板を取り付けたものを示す図(a)、及びその使用方法を示す図(b)。
本発明に係る測量補助装置の実施例を、図1〜図16を用いて説明する。
(1) 第1実施例の測量用レーザポインタ装置(測量補助装置)10の構成
まず、第1実施例の測量補助装置について説明する。第1実施例では、光学的基準直線生成器として専らレーザ発振器を用いる例を示す。以下では、第1実施例の測量補助装置を「測量用レーザポインタ装置」と呼ぶ。
図1は第1実施例の測量用レーザポインタ装置10の正面図、図2(a)は該装置の側面図である(図2(b)は後述)。この装置は、脚111及び底板112を有するベース11と、ベース11の上に角度調整装置12を介して設けられたレーザ発振器取付棒(光学的基準直線生成器取付棒)13と、レーザ発振器取付棒13に取り付けられたレーザ発振器(光学的基準直線生成器)14と、レーザ発振器14に取り付けられたレーザビーム傾斜角測定器(光学的基準直線傾斜角測定器)15と、後述の設置条件確認用水準器(設置条件確認器)16を有する。
これら各構成要素のうち、脚111、レーザ発振器取付棒13、レーザ発振器14及びレーザビーム傾斜角測定器15は、左右1対、合計2個ずつ設けられている。以下では、装置正面に向かって左右に設けられた同じ構成要素を区別する場合、例えば「左脚111A」、「右脚111B」のように、構成要素の名前の前には「左」又は「右」を付すと共に、符号の末尾には左側のものに「A」、右側のものに「B」を付して表す。
以下、各構成要素をより具体的に説明する。ベース11の底板112は、図3の底面図に示すように、前後方向(図1の奥行き方向、図2の横方向)に延びる左右1対の左第1板112A及び右第1板112Bと、左右方向(図1の横方向、図2の奥行き方向)に延びる1枚の第2板112Cを組み合わせたものである。脚111は円形の底面を有する。また、第2板112Cの前後方向の後端部付近には、第2板112Cの上側から下側に貫通する左右1対の傾斜調整ねじ115が設けられている。傾斜調整ねじ115は、それを回転させることによって第2板112Cの下側に突出する長さを変更し、それにより、測量用レーザポインタ装置10全体を、不規則な道路面に対して、水平に設置できるように調整するものである。
角度調整装置12は、左右のレーザ発振器取付棒13の直下にそれぞれ1個ずつ設けられた端部ユニット121(左端部ユニット121A及び右端部ユニット121B)と、それらの間に設けられた中央ユニット122と、中央ユニット122を介して左右の端部ユニット121を連結する連結部123を有する。
左右の端部ユニット121はそれぞれ、連結部123を介してレーザ発振器取付棒13に固着されるローラ固定部1211と、ローラ固定部1211に回転自在に保持された前後1対のローラ1212と、ローラ1212の下部に設けられた円弧状の板から成るローラ走行部1213と、ローラ走行部1213の下部に設けられ、下面にギヤを有するインターナルギヤ1214と、インターナルギヤ1214と咬合しつつレーザ発振器取付棒13に回転可能に保持された平ギヤ1215を有する。ローラ走行部1213の円弧と、インターナルギヤ1214のギヤ面の円弧はいずれも、脚111の前後方向の前端である装置基準点116を中心となるように形成されている。なお、図2(a)の側面図では、ローラ固定部1211、ローラ走行部1213、及びインターナルギヤ1214の一部、並びに平ギヤ1215の全部は、本来であればレーザ発振器取付棒13の裏に隠れるため見えないが、説明の都合上、それらが見えるように描いた。
中央ユニット122は、シャフト1221を介して両側の平ギヤ1215に連結されたウォームホイール1222と、ウォームホイール1222と咬合するウォームギヤ1223と、ウォームギヤ1223を回動可能に保持するウォームギヤ支持具1224と、ウォームギヤ1223を回動させるレーザ発振器取付棒角度調整ノブ1225を有する。
連結部123は、左右のローラ固定部1211及び中央のウォームギヤ支持具1224を連結して固定する板状部材から成る。連結部123は左右のレーザ発振器取付棒13に固定され、これにより、左右のレーザ発振器取付棒13は互いに平行な状態が維持される。また、連結部123の板状部材の板面と左右のレーザ発振器取付棒13は、互いに垂直になるように固定されている。連結部123の板の上には、前記板面の傾斜角αを測定する設置条件確認用水準器(設置条件傾斜角測定器)16が取り付けられている。ここで測定される傾斜角αは、レーザ発振器取付棒13の鉛直からの傾斜角に一致する。なお、設置条件確認用水準器16として気泡式の水準器を用いることもできるが、その場合には、前記盤面が水平(α=0)のとき以外には傾斜角αを測定することができないため、設置条件傾斜角測定器を用いる場合とは後述の使用方法が異なることとなる。
左右のレーザ発振器取付棒13はそれぞれ、板状の本体131と、本体131の外側(測量用レーザポインタ装置10の左右両端側)の表面に設けられたラックギア132を有する。本体131のラックギア132と反対側の表面には、装置基準点116からの距離を示す目盛133(図2(b))が付されている。
左右のレーザ発振器14はそれぞれ、レーザビームを発振するレーザ発振器本体141と、レーザ発振器本体141の高さ(レーザ発振器取付棒13に固定される位置)を調整するレーザ発振器高さ調整部142と、レーザ発振器の水平方向の角度を調整するレーザ発振器角度調整部143を有する。レーザ発振器高さ調整部142は、ラックギア132と咬合する平歯車1421と、平歯車1421に連動して同軸で回転するウォームホイール1422と、ウォームホイール1422と咬合するウォームギヤ1423と、ウォームギヤ1423を回転させるレーザ発振器高さ調整ノブ1424を有する。レーザ発振器角度調整部143は、レーザビームに垂直にレーザ発振器に固定されたレーザ発振器回動軸1431と、レーザ発振器回動軸1431に連動して同軸で回動するウォームホイール1432と、ウォームホイール1432と咬合するウォームギヤ1433と、ウォームギヤ1433を回転させるレーザ発振器角度調整ノブ1434を有する。レーザビームの光軸と直交するレーザ発振器回動軸1431は、レーザ発振器取付棒13に平行であって装置基準点116を通過する直線とも直交し、レーザビームを鉛直面内で旋回(傾斜)可能としている。左レーザ発振器14Aは赤色のレーザビームを、右レーザ発振器14Bは緑色のレーザビームを、それぞれ発射する。
上記の各構成要素において、レーザ発振器取付棒角度調整ノブ1225、レーザ発振器高さ調整ノブ1424、及びレーザ発振器角度調整ノブ1434はいずれも、ウォームギヤ及びウォームホイールと連動していることにより、作業者が操作しないときに回動することが防止される。
(2) 第1実施例の測量用レーザポインタ装置10における可動部の動作
(2-1) レーザ発振器取付棒13の動作
作業者は、レーザ発振器取付棒13の角度を調整するために、レーザ発振器取付棒角度調整ノブ1225を回動させる。これにより、ウォームギヤ1223及びウォームホイール1222が回動し、それに伴ってシャフト1221が回動する。すると、左右両端の端部ユニット121において、平ギヤ1215が回動し、インターナルギヤ1214の内面(図2(a)では下側の面)の円弧に沿って平ギヤ1215が移動する。そして、ローラ1212は、レーザ発振器取付棒13及びローラ固定部1211を介して平ギヤ1215に連結されているため、平ギヤ1215に連動して、ローラ走行部1213の上面の円弧に沿って移動する。この円弧上での移動により、ローラ固定部1211を介してローラ1212に連結されたレーザ発振器取付棒13の傾きも変化する。ここで、ローラ走行部1213の上面の円弧における中心が装置基準点116であるため、ローラ1212は装置基準点116を中心として円運動をする。それに伴って、ローラ1212が固定されたレーザ発振器取付棒13は、左右の装置基準点116を通る直線を軸として、鉛直面内で旋回(傾斜)する(図4(a))。なお、ここでレーザ発振器取付棒13が旋回する面が鉛直面になるのは、後述のように、レーザ発振器取付棒13が鉛直方向を向くように測量用レーザポインタ装置10を設置することによる。
(2-2) レーザ発振器高さ調整部142の動作
作業者は、レーザ発振器高さ調整ノブ1424を回動させる。これにより、ウォームギヤ1423、ウォームホイール1422及び平歯車1421が回動する。この平歯車1421の回動により、平歯車1421はラックギヤ132に沿って上下する。
(2-3) レーザ発振器角度調整部143の動作
作業者は、レーザ発振器角度調整ノブ1434を回動させる。これにより、ウォームギヤ1433、ウォームホイール1432、及びレーザ発振器回動軸1431が回動する。これにより、レーザ発振器14は、レーザビームの光軸及びレーザ発振器取付棒13に平行であって装置基準点116を通過する直線との共通垂線を中心に上下方向に旋回し、レーザ発振器14が発するレーザビームは鉛直面内で上下方向に旋回する(図4(b))。
(3) 第1実施例の測量用レーザポインタ装置10の使用方法(本発明に係る路盤検測方法の実施例)
以下では、道路が完成した際に幅方向の両端となる位置にL字型溝21が、道路よりも先に設置されている場合(図5〜図7)を例として、基準となるレーザビームの高さ及び角度を調整したうえで、路盤検測を行う例を説明する。なお、図5〜図7中には、路盤検測の実施時の地面24、及び完成時の路盤面25も示している。
(3-1) 測量用レーザポインタ装置10の設置
L字型溝21の道路寄りの測量基準点211は、完成した道路における表層の表面と同じ高さになる。そこで、装置基準点116が、L字型溝21の端部である測量基準点211に一致するように、測量用レーザポインタ装置10を一方のL字型溝21に載置する。その際、左右の傾斜調整ねじ115の第2板112Cからの突出長さを変更することにより、設置条件確認用水準器16が水平であることを示すように調整する。これにより、設置条件確認用水準器16が載せられた連結部123の板状部材が水平になるため、その板状部材に垂直であるレーザ発振器取付棒13は鉛直方向を向く。また、前記目標物としてスタッフ22を、他方のL字型溝21の端部に立てる。
(3-2) 片勾配の検測
以上のように設置した測量用レーザポインタ装置10を用いて、片勾配の検測を行う方法を、図5を用いて説明する。片勾配の検測では、2個のレーザ発振器14のうちのいずれか一方のみを使用すればよい。なお、図5では左レーザ発振器14Aのみを使用する例を図示したが、右レーザ発振器14Bのみを使用してもよい。
(3-2-1) 傾斜角αの測定
まず、レーザ発振器高さ調整ノブ1424を回動させることにより、レーザ発振器14の高さ、すなわち装置基準点116からのレーザ発振器14の距離Hを調整する(図5(a))。その際の距離Hは、レーザビームが地面24の凸部によって遮られなければ、任意の値でよい。距離Hの値は、レーザ発振器取付棒13の本体131に付された目盛133を用いて読み取る。
次に、レーザ発振器14からレーザビームLBを発射させる。そして、レーザ発振器角度調整ノブ1434を回動させることにより、レーザビームLBの傾斜角(水平に対する角度)を調整し、レーザビームLBのスポットがスタッフ22の高さHのところに形成されるようにする(図5(b))。このときのレーザビーム傾斜角測定器15が示す角度が、基準直線23の傾斜角αである。
(3-2-2) 路盤検測の基準となるレーザビームLBの高さ及び角度の調整
上記のように傾斜角αを求めた後、レーザ発振器角度調整ノブ1434を回動させることにより、レーザビーム傾斜角測定器15が示す角度が0、すなわちレーザビームLBが水平、且つ鉛直方向を向いたレーザ発振器取付棒13に直交するように調整する。
次に、レーザ発振器取付棒角度調整ノブ1225を回動させることにより、設置条件確認用水準器16(及びレーザビーム傾斜角測定器15)が示す角度が傾斜角αに一致するように調整する(図5(c))。これにより、レーザビームLBは水平から角度αだけ傾斜し、基準直線23と平行になる。このとき、レーザビームLB及び基準直線23はレーザ発振器取付棒13と直交しているため、レーザビームLBと基準直線23の距離は、装置基準点116からのレーザ発振器14の距離Hに一致する。このレーザビームLBは、表層の表面から厚み方向に距離Hだけ離れた、路盤検測の基準となる直線を形成する。
(3-2-3) 片勾配の路盤検測の操作
次に、図6を用いて、レーザビームLBを用いて路盤検測を行う例を説明する。なお、以下では、レーザビームLBは左レーザ発振器14Aから発せられている場合で説明するが、逆の場合であっても同様である。
まず、レーザビームLBの直下の地面24にスタッフ22の下端を接触させる。このときの下端の位置を中心として(下端をこの位置から移動させることなく)、スタッフ22の目盛りが付された面をレーザ発振器14の方に向けて前後に振る(図6(a))。このようにスタッフ22を振る間にレーザービームLBのスポットが指す目盛りが極小値になったときに、スタッフ22の長手方向がレーザビームLB(及び完成時の路盤面25)に対して垂直になる。この極小値が、スタッフ22の下端の位置における、地面24とレーザビームLBの距離である。
以上のような地面24とレーザビームLBの距離の検測を、路盤の端から反対側の端まで行う。そして、検測した各位置において、この距離が(H+d)よりも小さければ(例えば図6(b)の位置241の場合)、当該距離と(H+d)の差の分だけその位置の地面24を削り、この距離が(H+d)よりも大きければ(例えば図6(b)の位置242の場合)、当該距離と(H+d)の差の分だけその位置の地面24に骨材を盛ることにより、所定の路盤面25を形成することができる。
(3-3) キャンバ勾配の検測
上記(3-1)のように設置した測量用レーザポインタ装置10を用いて、キャンバ角がβであるキャンバ勾配の検測を行う方法を、図7を用いて説明する。キャンバ勾配の検測では、左レーザ発振器14Aと右レーザ発振器14Bの双方を用いる。まず、測量用レーザポインタ装置10を一方のL字型溝21に設置し、次いで傾斜角αを測定する。ここまでの操作は片勾配の検測の場合と同様であるため、説明を省略する。なお、この時点では、レーザ発振器取付棒13は、測量用レーザポインタ装置10の設置時のままの鉛直方向を向いている。
次に、図7(a)に示した、以下の操作を行う。左レーザ発振器角度調整ノブ1434Aを回動させることにより、左レーザビーム傾斜角測定器15Aの値が+βになるように、左レーザ発振器14Aから発射されるレーザビームLBAの角度を調整する。また、右レーザ発振器角度調整ノブ1434Bを回動させることにより、右レーザビーム傾斜角測定器15Bの値が-βになるように、右レーザ発振器14Bから発射されるレーザビームLBBの角度を調整する。それと共に、右レーザ発振器14Bと左レーザ発振器14Aの装置基準点116からの距離の差(HB-HA)が、
(HB-HA)=(幅員W)×(キャンバ角度βに対応する、百分率で表された勾配G)
となるように、右レーザ発振器高さ調整ノブ1424Bを回動させることによって右レーザ発振器14Bを移動させる。ここで、図8に示した、幅員Wが斜辺31であって(HB-HA)が高低差である直角三角形30において、斜辺31の勾配G(百分率表示)が、その斜辺31の長さを100とした時の、角度βの角の対辺32で表されることから、上記の関係式が満たされることがわかる。
次に、レーザ発振器取付棒角度調整ノブ1225を回動させることにより、設置条件確認用水準器16が示す角度が傾斜角αになるように調整する(図7(b))。これにより、レーザビームLBA及びLBBは、形成すべき表層の表面に垂直な方向(厚み方向)に距離Hだけ離れた、路盤検測の基準となる直線を形成する。
このようにレーザビームLBA及びLBBが形成された後は、印271が付されたスタッフ22を鉛直に地面24に立て、レーザビームLBA及びLBBに沿って移動させてゆくことにより、片勾配の場合と同様に路盤検測を行うことができる。
ここまでは設置条件確認用水準器16に設置条件傾斜角測定器を用いた場合で説明したが、気泡式水準器など、水平以外の傾斜角を測定できない設置条件確認用水準器16を用いる場合には、以下のように操作を行えばよい。傾斜角αの測定後、まず、左右のレーザビーム傾斜角測定器のいずれかを水平に戻し、その測定器の測定値がαになるように、レーザ発振器取付棒13を角度αだけ傾斜させる。次に、左レーザビーム傾斜角測定器15Aの値がα+β、右レーザビーム傾斜角測定器15Bの値がα-βになるように調整する。それ以外の操作は、設置条件傾斜角測定器を用いた場合と同様である。
(4) 第2実施例の測量補助装置40の構成
次に、第2実施例の測量補助装置40について説明する。第2実施例では、光学的基準直線生成器としてレーザ発振器及びカメラを用いる例を示す。以下では、第1実施例と同じ構成要素については、第1実施例と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図9は第2実施例の測量補助装置40の正面図、図10は該装置の側面図である。測量補助装置40は、ベース11と、ベース11の上に角度調整装置42を介して設けられた左右1対の光学的基準直線生成器取付棒43と、左右の光学的基準直線生成器取付棒43にそれぞれ1個ずつ取り付けられた光学的基準直線生成器ユニット44と、光学的基準直線生成器ユニット44に取り付けられた光学的基準直線傾斜角測定器45と、一方の光学的基準直線生成器取付棒43に取り付けられた設置条件確認用水準器(設置条件傾斜角測定器)46を有する。
角度調整装置42は、左右の光学的基準直線生成器取付棒43の直下にそれぞれ1個ずつ設けられた端部ユニット421と、それらの間に設けられた中央ユニット122と、中央ユニット122を介して左右の端部ユニット121を連結する連結部123を有する。なお、第1実施例では連結部123に設置条件確認用水準器16が取り付けられていたが、本実施例では設置条件確認用水準器46は連結部123ではなく、上述のように光学的基準直線生成器取付棒43に取り付けられている。また、中央ユニット122は、レーザ発振器取付棒角度調整ノブ1225を取り付ける角度が第1実施例と相違するものの、基本的な構成は第1実施例のものと同じである。
端部ユニット421は、図10に示すように、第1実施例の端部ユニット121にローラ押圧調整器4216を付加したものである。ローラ押圧調整器4216は、平ギヤ1215の軸を回動可能に保持する第1雌ねじ4216Aと、ローラ固定部4211に固着された第2雌ねじ4216Bと、第1雌ねじ4216A及び第2雌ねじ4216Bと咬合する雄ねじ4216Cから成る。雄ねじ4216Cを回動させると、第1雌ねじ4216Aと第2雌ねじ4216Bの距離が変化し、それにより、ローラ固定部4211と平ギヤ1215の距離が変化する。これにより、ローラ固定部4211に取り付けられたローラ1212が、平ギヤ1215と咬合するインターナルギヤ1214の上部に設けられたローラ走行部1213に与える圧力を調整することができる。なお、ローラ1212は光学的基準直線生成器取付棒43と共にローラ走行部121上で旋回することから、光学的基準直線生成器取付棒43の一部とみなすことができる。一方、ローラ走行部1213は移動しないため、ベース11の一部とみなすことができる。従って、ローラ押圧調整器4216は、光学的基準直線生成器取付棒43をベース11に押しつける圧力を調整する圧力調整手段であるといえる。この圧力を適切に調整することにより、光学的基準直線生成器取付棒43が不意に旋回することなく、且つ、必要なときに光学的基準直線生成器取付棒43を旋回させる妨げにならないようにすることができる。
光学的基準直線生成器取付棒43は、中空の角棒である点、折り畳み機構431を有する点、及び左右の光学的基準直線生成器取付棒43が連結棒432で連結されている点、という3点を除いて、第1実施例のレーザ発振器取付棒13と同様である。折り畳み機構431は、左右の光学的基準直線生成器取付棒43の下端に設けられた、光学的基準直線生成器取付棒43を角度調整装置42に固定するねじである。このねじ(折り畳み機構)431を緩めると、光学的基準直線生成器取付棒43は角度調整装置42に対して回動し、図11に示すように折り畳むことができる。折り畳んだ後は、ねじ431を締めることにより、折り畳まれた状態が維持される。これにより、非使用時にスペースを小さくすることができ、運搬及び収納の際に便利である。連結棒432は、左右の光学的基準直線生成器取付棒43の上端付近に、それら2本の光学的基準直線生成器取付棒43と垂直に設けられている。連結棒432は、運搬の際にグリップとして利用できる他、左右の光学的基準直線生成器取付棒43の相対的な位置を固定して、ぐらつきを防止するという役割を有する。
光学的基準直線生成器ユニット44は、光学的基準直線生成器取付棒43の長手方向に並んで設けられたレーザ発振器本体141及びカメラ441と、光学的基準直線生成器ユニット44の高さを調整する光学的基準直線生成器ユニット高さ調整部442と、光学的基準直線生成器ユニット44の水平方向の角度を調整する光学的基準直線生成器ユニット角度調整部443と、レーザ発振器本体141及びカメラ441を収容する箱である光学的基準直線生成器収容ボックス444と、光学的基準直線生成器ユニット高さ調整部442及び光学的基準直線生成器ユニット角度調整部443を収容する調整部収容ボックス445を備える。光学的基準直線生成器収容ボックス444の表面には、光学的基準直線傾斜角測定器45が取り付けられている。
光学的基準直線生成器ユニット高さ調整部442は、平歯車4421が光学的基準直線生成器取付棒43の中空部の内面に設けられている点、及びレーザ発振器の高さを直接調整するのではなく、後述のように光学的基準直線生成器収容ボックス444の高さを調整する点、という2点を除いて、第1実施例のレーザ発振器高さ調整部142と同様である。また、光学的基準直線生成器ユニット角度調整部443は、調整部収容ボックス445に収容されている点、及び光学的基準直線生成器回動軸4431が光学的基準直線生成器(第1実施例ではレーザ発振器本体141)に直接接続されているのではなく光学的基準直線生成器収容ボックス444に接続されている点、という2点を除いて、第1実施例のレーザ発振器角度調整部143と同様である。
調整部収容ボックス445は、光学的基準直線生成器ユニット高さ調整部442を操作することによって光学的基準直線生成器取付棒43の長手方向に移動する。光学的基準直線生成器収容ボックス444は調整部収容ボックス445に取り付けられており、調整部収容ボックス445の移動に伴って、光学的基準直線生成器取付棒43の長手方向に移動する。また、図12(a)に示すように、光学的基準直線生成器収容ボックス444には第1臍(ほぞ)孔446A及び第2臍孔446Bが、光学的基準直線生成器取付棒43の長手方向に並んで設けられており、これら第1臍孔446A及び第2臍孔446Bの形状に対応して、調整部収容ボックス445には臍447が1個設けられている。図12(b)に示すように、臍447を該図の紙面に垂直な方向に向けて第1臍孔446Aに挿入することにより、臍447を第1臍孔446Aに係合させたときには、光学的基準直線生成器回動軸4431の延長線は、レーザ発振器本体141から発せられるレーザビームと直交する。一方、臍447を第2臍孔446Bに係合させたとき(図12(c))には、光学的基準直線生成器回動軸4431の延長線は、カメラ441の絞りを調整した際に移動する焦点を結んだ直線と直交する。従って、光学的基準直線生成器として使用されるのは、第1臍孔446Aを適用した場合はレーザ発振器本体141、第2臍孔446Bを適用した場合はカメラ441となる。
カメラ441は動画を撮影するものである。臍447を第1臍孔446Aに係合させたときには、カメラ441の焦点は、レーザ発振器本体141から発せられるレーザビームと平行且つわずかに下側の直線上に位置し、絞りを調整することによって該直線上を移動する。また、臍447を第2臍孔446Bに係合させたときには、カメラ441の焦点は、光学的基準直線生成器ユニット角度調整部443により回動する光学的基準直線生成器収容ボックス444の回動軸に直交する直線、すなわち光学的基準直線上に位置する。カメラ441は、次に述べる遠隔操作装置(リモートコントローラ)50により制御され、この制御に用いられる電波を送受信するアンテナ(図示せず)を有する。
(5) 測量補助装置用遠隔操作装置50の構成
測量補助装置用遠隔操作装置50は、図13に示すように、左右1対の光学的基準直線生成器ユニット44に1個ずつ、合計2個設けられたカメラ441に対応して、2個のディスプレイ51、2個の焦点距離設定ダイヤル52、及び2個のアンテナ53を有する。2個のディスプレイ51にはそれぞれ、画面上に十字線511が引かれており、その交点Cが画面の中心を示している。
なお、本実施例では測量補助装置用遠隔操作装置50を用いるが、その代わりに、測量補助装置40にディスプレイ及び焦点距離設定ダイヤルを設けてもよい。
(6) 第2実施例の測量補助装置40の使用方法
(6-1) レーザ発振器本体141を光学的基準直線生成器として用いる場合
前述のように、調整部収容ボックス445の臍447は、光学的基準直線生成器収容ボックス444の第1臍孔446Aに係合させる(図12(b))。その後の使用方法は、基本的には第1実施例の測量用レーザポインタ装置10(上記(3))と同じであるが、本実施例では、傾斜角αの測定時(上記(3-2-1))及び路盤検測の操作時(上記(3-2-3))にスタッフ22上に形成させるべきレーザビームLBのスポットを探索する際に、以下のように、カメラ441で撮影されてディスプレイ51に表示された画像を利用する。
前述のように、カメラ441の焦点は、レーザ発振器本体141から発せられるレーザビームと平行且つわずかに下側の直線上に位置することから、(カメラ441の極く近傍に焦点が位置する場合を除いて)レーザビームLBのスポット及びその周囲がディスプレイ51内に映し出される。この映像に映された周囲の風景から、たとえ周囲が明るくスポットが見難い状態であっても、操作者はスポットがどの辺りに存在するかを把握することができる。
(6-2) カメラ441を光学的基準直線生成器として用いる場合
図14及び図15を用いて、カメラ441を光学的基準直線生成器として用いる場合における測量補助装置40の使用方法を、片勾配の検測の場合を例に説明する。
まず、前述のように、調整部収容ボックス445の臍447を光学的基準直線生成器収容ボックス444の第2臍孔446Bに係合させる。次に、第1実施例と同様の方法(上記(3-1))により、道路が完成した際に幅方向の両端となる位置に配置されたL字型溝21のうちの一方における測量基準点211に測量補助装置40を載置する。また、光学的基準直線生成器取付棒43の表面に設けられた目盛133の値を読む。この値は、光学的基準直線生成器回動軸4431の高さHを示している。
続いて、カメラ441及び測量補助装置用遠隔操作装置50を作動させ、ディスプレイ51に画像を表示させる。そして、測量補助装置40が載置されたL字型溝21とは反対側のL字型溝21の端部であってディスプレイ51の横方向の中心に映る位置に、スタッフ22を立てる。次に、焦点距離設定ダイヤル52を操作することにより、スタッフ22に焦点を合わせる。この状態において、ディスプレイ51の十字線511の交点C(図14(a))に映されたスタッフ22上の位置は、レーザ発振器を用いた場合のレーザスポットの位置に対応する。また、焦点距離設定ダイヤル52を操作して焦点を移動させてゆくと、その焦点の軌跡は、レーザ発振器を用いた場合のレーザビームLBの位置に対応する。そこで、この焦点の軌跡を仮想的な光学的基準直線FLと規定する。
次に、光学的基準直線生成器ユニット角度調整部443を操作して光学的基準直線生成器収容ボックス444を傾け、光学的基準直線FLの傾斜角を調整することにより、交点Cをスタッフ22の高さHのところに合わせる(図14(b))。このときの光学的基準直線傾斜角測定器45が示す角度は、基準直線23の傾斜角αと一致する。その後、光学的基準直線傾斜角測定器45が0°(水平)を示すように光学的基準直線生成器ユニット角度調整部443を操作する。そして、光学的基準直線傾斜角測定器45及び設置条件傾斜角測定器46が角度αを示すように、光学的基準直線生成器取付棒43を傾斜させる(図14(c))。これにより、光学的基準直線FLは、水平から角度αだけ傾斜して基準直線23と平行になり、表層の表面から厚み方向に距離Hだけ離れた、路盤検測の基準となる直線を形成する。
こうして設定された光学的基準直線FLに基づいて、以下のように路盤検測を行う。まず、路盤上において、ディスプレイ51に映る位置にスタッフ22を立て、焦点距離設定ダイヤル52を操作して焦点を調整する。そして、スタッフ22の下端を地面24に接触させたまま(下端をこの位置から移動させることなく)該下端を中心としてスタッフ22をカメラ441の方に向けて前後に振る。この間にディスプレイ51の十字線511の交点Cが指す目盛りが極小値になったときに、スタッフ22の長手方向が光学的基準直線FLに対して垂直になる。この極小値が、スタッフ22の下端の位置における、地面24と光学的基準直線FLの距離である。以上の操作を路盤の端から反対側の端まで行う。その後、目盛りで読み取った数値に基づいて、第1実施例の場合と同様に地面24を削ったり骨材を盛ったりすることにより、所定の路盤面25を形成することができる。
ここまで、カメラ441を光学的基準直線生成器として用いる場合の測量補助装置40の使用方法を、片勾配の検測の場合を例に説明したが、キャンバ勾配の検測においては、レーザビームLBの代わりに、レンズの焦点の軌跡による仮想的な光学的基準直線FLを用い、左右の光学的基準直線生成器ユニット44の双方を使用して、第1実施例におけるキャンバ勾配の検測と同様の操作を行えばよい。
また、実際の道路工事では通常、まずは大まかな路盤検測に基づき、建設機械を用いて路盤面を形成し、その後、精密な路盤検測を行って凹凸の無い精密な路盤面に仕上げてゆく。ここまでは精密な路盤検測に用いることを目的として本実施例の測量補助装置を説明してきたが、前段階である大まかな路盤検測の際にも本実施例の測量補助装置、特に第2実施例の測量補助装置40を好適に用いることができる。
例えば、図16に示すように、ブルドーザーやショベルカー等の建設機械60が有する排土板61の側面に、縦方向に目盛りが並んだ目盛り板62を取り付けておく。まず、前述の方法により光学的基準直線(図16(b)ではレーザビームLB)を形成する。そして、目盛り板62がディスプレイ51に映し出される位置に建設機械60を移動させ、排土板61の下端を地面24に接触させる。その後、ディスプレイ51の映像から読み取られる、光学的基準直線が指す目盛り板62の目盛りの値に基づいて、地面24を削るか、あるいは骨材を盛るように建設機械60を操作する。これにより、大まかな精度で路盤25を形成することができる。その際、操作者が測量補助装置用遠隔操作装置50を建設機械60の運転室に持ち込んで、ディスプレイ51を見ながら建設機械60の操作を行うことができるため、路盤検測と建設機械60の操作を1人で行うことができる。
なお、このように目盛り板62を用いる場合には、目盛りが並ぶ方向を路盤24に対して垂直にするための操作(図6参照)を行うことができないため、精密な路盤検測を行うことはできない。そのため、目盛り板62を用いた操作で大まかな路盤検測を行った後には、仕上げとして、前述の精密な路盤検測を行う必要がある。
10…測量用レーザポインタ装置(測量補助装置)
11…ベース
111…脚
111A…左脚
111B…右脚
112…底板
112A…左第1板
112B…右第1板
112C…第2板
116…装置基準点
12、42…角度調整装置
121、421…端部ユニット
1211、4211…ローラ固定部
1212…ローラ
1213…ローラ走行部
1214…インターナルギヤ
1215…平ギヤ
121A…左端部ユニット
121B…右端部ユニット
122…中央ユニット
1221…シャフト
1222…ウォームホイール
1223…ウォームギヤ
1224…ウォームギヤ支持具
1225…レーザ発振器取付棒角度調整ノブ
123…連結部
13…レーザ発振器取付棒
131…レーザ発振器取付棒の本体
132…ラックギヤ
133…目盛
14…レーザ発振器
141…レーザ発振器本体
142、442…調整部
1421、4421…平歯車
1422…ウォームホイール
1423…ウォームギヤ
1424…調整ノブ
143…レーザ発振器角度調整部
1431…レーザ発振器回動軸
1432…レーザ発振器角度調整部のウォームホイール
1433…レーザ発振器角度調整部のウォームギヤ
1434…レーザ発振器角度調整ノブ
15…レーザビーム傾斜角測定器
16、46…設置条件確認用水準器(設置条件確認器、設置条件傾斜角測定器)
21…L字型溝
211…測量基準点
22…スタッフ
23…基準直線
24…地面
241…レーザビームLBとの距離が(H+d)よりも小さい地面の位置
242…レーザビームLBとの距離が(H+d)よりも大きい地面の位置
25…路盤面
30…右レーザ発振器と左レーザ発振器の装置基準点116からの距離の差を求めるための直角三角形
31…斜辺
32…角度βの角の対辺
40…測量補助装置
4216…ローラ押圧調整器
43…光学的基準直線生成器取付棒
431…ねじ(折り畳み機構)
432…連結棒
44…光学的基準直線生成器ユニット
441…カメラ
443…光学的基準直線生成器ユニット角度調整部
4431…光学的基準直線生成器回動軸
444…光学的基準直線生成器収容ボックス
445…調整部収容ボックス
446A…第1臍孔
446B…第2臍孔
447…臍
45…光学的基準直線傾斜角測定器
50…測量補助装置用遠隔操作装置
51…ディスプレイ
511…十字線
52…焦点距離設定ダイヤル
53…アンテナ
60…建設機械
61…排土板
62…目盛り板

Claims (17)

  1. a) 測量の基準となる測量基準点に合わせる装置基準点を底部に有するベースと、
    b) 前記装置基準点からの距離を示す目盛が付された棒であって、該装置基準点を中心として所定の旋回面内で旋回可能に前記ベースに取り付けられた光学的基準直線生成器取付棒と、
    c) 前記光学的基準直線生成器取付棒が鉛直方向を向いたことを検出する、該光学的基準直線生成器取付棒に取り付けられた設置条件確認器と、
    d) 前記光学的基準直線生成器取付棒の長さ方向に移動可能であって、且つ、前記旋回面と平行な面内で旋回可能であり、該旋回の旋回軸と直交する光学的基準直線を生成する光学的基準直線生成器と、
    e) 前記光学的基準直線の水平に対する傾斜角を測定する光学的基準直線傾斜角測定器と
    を備えることを特徴とする測量補助装置。
  2. 前記光学的基準直線生成器として、前記光学的基準直線生成器取付棒に第1光学的基準直線生成器及び第2光学的基準直線生成器の2台が取り付けられており、
    前記光学的基準直線傾斜角測定器として、前記第1光学的基準直線生成器に第1光学的基準直線傾斜角測定器が、前記第2光学的基準直線生成器に第2光学的基準直線傾斜角測定用水準器が、それぞれ取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の測量補助装置。
  3. 前記装置基準点として、前記光学的基準直線生成器取付棒の向きが鉛直であることを前記設置条件確認器が示すときに同一水平面にある第1装置基準点と第2装置基準点を有し、
    前記光学的基準直線生成器取付棒として、前記第1装置基準点と前記第2装置基準点を通る第2旋回軸に垂直な2本の棒であって、互いに平行な状態を維持して前記第2旋回軸を中心に旋回する第1光学的基準直線生成器取付棒と第2光学的基準直線生成器取付棒を有し、
    前記第1光学的基準直線生成器取付棒に前記第1光学的基準直線生成器が、前記第2光学的基準直線生成器取付棒に前記第2光学的基準直線生成器が、それぞれ取り付けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の測量補助装置。
  4. 前記第1光学的基準直線生成器取付棒と前記第2光学的基準直線生成器取付棒が連結棒で連結されていることを特徴とする請求項3に記載の測量補助装置。
  5. 前記第1光学的基準直線生成器と前記第2光学的基準直線生成器が、互いに異なる色のレーザビームを発振するレーザ発振器であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の測量補助装置。
  6. 前記光学的基準直線生成器がレーザ発振器であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の測量補助装置。
  7. 前記光学的基準直線生成器取付棒に、前記レーザ発振器とは別にカメラが取り付けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の測量補助装置。
  8. 前記光学的基準直線生成器がカメラであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の測量補助装置。
  9. 2種類以上の前記光学的基準直線生成器を前記光学的基準直線生成器取付棒に着脱可能に取り付ける取付部を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の測量補助装置。
  10. 前記設置条件確認器が、前記光学的基準直線生成器取付棒の鉛直からの傾斜角を測定するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の測量補助装置。
  11. 前記光学的基準直線生成器取付棒を前記ベースに押しつける圧力を調整する圧力調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の測量補助装置。
  12. 前記光学的基準直線生成器取付棒が折り畳み機構を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の測量補助装置。
  13. 請求項7又は8に記載の測量補助装置で使用する遠隔操作装置であって、前記カメラで撮影される画像を表示する表示手段と、該カメラの焦点距離を設定する手段を備えることを特徴とする測量補助装置用遠隔操作装置。
  14. 請求項1〜12のいずれかに記載の測量補助装置を用いた路盤の検測方法であって、
    a) 前記路盤の一方の端にある測量基準点に前記装置基準点を合わせて前記測量補助装置を載置し、前記光学的基準直線生成器取付棒を鉛直に立て、
    b) 前記光学的基準直線生成器を所定高さに固定し、
    c) 前記路盤の他方の端に鉛直に立てられた目標物の前記所定高さの位置に、前記光学的基準直線が交差するように、該光学的基準直線の傾斜角を調整し、
    d) 前記傾斜角の値を前記光学的基準直線傾斜角測定用水準器により求め、
    e) 前記光学的基準直線が水平になるように該光学的基準直線の傾斜角を調整し、
    f) 前記光学的基準直線生成器取付棒を鉛直から前記傾斜角だけ傾斜させる
    ことを特徴とする路盤検測方法。
  15. 請求項2〜5のいずれかに記載の測量補助装置を用いた路盤の検測方法であって、
    a) 前記路盤の一方の端にある測量基準点に前記装置基準点を合わせて前記測量補助装置を載置し、前記光学的基準直線生成器取付棒を鉛直に立て、
    b) 前記第1光学的基準直線生成器を所定高さに固定し、
    c) 前記路盤の他方の端にある基準点に鉛直に立てられた目標物の該基準点から前記所定高さの位置に、前記第1光学的基準直線生成器により生成される第1光学的基準直線が交差するように、該第1光学的基準直線の傾斜角αを調整し、
    d) 前記傾斜角の値を前記第1光学的基準直線傾斜角測定用水準器により求め、
    e) 前記第1光学的基準直線が水平になるように調整し、
    f) 前記光学的基準直線生成器取付棒を鉛直から前記傾斜角αだけ傾斜させ、
    g) 前記第1光学的基準直線傾斜角測定用水準器を用いて、傾斜角αと所定のキャンバ角βの和だけ水平から傾斜するように前記第1光学的基準直線の角度を調整し、
    h) 前記第2光学的基準直線傾斜角測定用水準器を用いて、傾斜角αと所定のキャンバ角βの差だけ水平から傾斜するように前記第2光学的基準直線の角度を調整し、
    i) 前記第2光学的基準直線生成器を前記第1光学的基準直線生成器よりも上方に、前記路盤の幅と前記キャンパス角度に対応する勾配の百分率を乗じた距離だけ移動させる
    ことを特徴とする路盤検測方法。
  16. 請求項2〜5のいずれかに記載の測量補助装置を用いた路盤の検測方法であって、
    a) 前記第1光学的基準直線傾斜角測定用水準器を用いて、所定のキャンバ角βだけ水平から傾斜するように前記第1光学的基準直線の角度を調整し、
    b) 前記第2光学的基準直線傾斜角測定用水準器を用いて、傾斜角αと所定のキャンバ角βの差だけ水平から傾斜するように前記第2光学的基準直線の角度を調整し、
    c) 前記第2光学的基準直線生成器を前記第1光学的基準直線生成器よりも上方に、前記路盤の幅と前記キャンパス角度に対応する勾配の百分率を乗じた距離だけ移動させる
    ことを特徴とする路盤検測方法。
  17. 前記各工程の後に、前記光学的基準直線生成器取付棒を鉛直から前記傾斜角αだけ傾斜させることを特徴とする請求項16に記載の路盤検測方法。
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