JP2014129768A - 蒸気弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】蒸気をストレーナの内部に導くための突条部を溶接などの接合手段を使用せずに構成し、製造効率の向上を図ることができる蒸気弁を提供する。
【解決手段】実施形態の蒸気弁10は、蒸気を流入口21を介して水平方向から円筒状の空間22に流入させ、鉛直下方に導いて流出口23から流出させる蒸気流路を形成する弁ケーシング20と、空間22の出口に設けられた弁座24と、弁座24に対して鉛直上方から進退可能に設けられた弁体28とを備える。さらに、蒸気弁10は、弁体28と弁ケーシング20との間に弁体28を囲むように設けられた、円筒状のストレーナ29と、流入口21に対向する弁ケーシング20の内面に弁ケーシング20と一体としてストレーナ29の軸方向に形成され、ストレーナ29の外面に向かって突出する突条部33とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態の蒸気弁10は、蒸気を流入口21を介して水平方向から円筒状の空間22に流入させ、鉛直下方に導いて流出口23から流出させる蒸気流路を形成する弁ケーシング20と、空間22の出口に設けられた弁座24と、弁座24に対して鉛直上方から進退可能に設けられた弁体28とを備える。さらに、蒸気弁10は、弁体28と弁ケーシング20との間に弁体28を囲むように設けられた、円筒状のストレーナ29と、流入口21に対向する弁ケーシング20の内面に弁ケーシング20と一体としてストレーナ29の軸方向に形成され、ストレーナ29の外面に向かって突出する突条部33とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、蒸気弁に関する。
蒸気タービンにおいては、蒸気の流量を制御や遮断するために、蒸気タービンの上流側に蒸気弁が設置されている。図10は、従来の蒸気弁300の縦断面を示す図である。図11は、図10のD−D断面を示す図である。
従来の蒸気弁300は、図10に示すように、流入口310より水平方向に流入した蒸気を鉛直下方に導き、鉛直下方に導かれた蒸気を流出口311より流出させる蒸気流路を形成する弁ケーシング312を備えている。
弁ケーシング312の中央には、弁孔313を形成する弁座314が設けられている。この弁座314に円筒状のストレーナ315が立設され、ストレーナ315の直上方に位置する弁ケーシング312の開口316に、弁蓋317が、図示しない締結ボルトによって固定されている。ストレーナ315は、蒸気流によって回転するのを防止するため、ピン318で弁蓋317に固定されている。
流出口311側の弁ケーシング312に弁棒ガイド筒体319を備え、この弁棒ガイド筒体319に、図示しない駆動装置によって作動する弁棒320を摺動可能に軸装している。弁棒320の一端部には、弁体321が弁座314に当接可能に設けられている。
また、ストレーナ315の外周を流れる蒸気をストレーナ315の内部に導くため、流入口310に対向する側の弁ケーシング312の内壁には、ストレーナ315の軸方向に突条板322が溶着されている。突条板322は、図11に示すように、ストレーナ315側に突出するように断面がV字形状で中空に構成されている。突条板322は、外側から以外にも、突条板322に形成された切欠き322aを介して内部からも溶接によって固定されている。
弁ケーシング312は、鋳造によって成形され、その後、弁ケーシング312の内面は、円滑な流れを得るなどのために、機械加工される。そのため、機械加工された弁ケーシング312における熱変形などを防止するため、突条板322の肉厚は最大限薄く構成されている。そして、突条板322を溶接した後、弁ケーシング312の内面や突条板322の表面の黒皮錆や熱錆、その他の付着物を除去するために、ショットブラスト処理が施される。
従来の蒸気弁300においては、突条板322を溶接によって固定していたため、溶接工程に時間かかかり、製造効率の向上を図ることが困難であった。また、溶接の際、溶接による弁ケーシング312の熱変形などを考慮しなければならなかった。
さらに、従来の蒸気弁においては、突条板322に切欠き322aを備えるため、ショットブラスト処理において使用される粒体が切欠き322aから中空の内部に入り込むことがある。粒体が突条板322の内部に入り込むと、その粒体が蒸気弁内を通過する蒸気に混入し、蒸気タービン内部の構成部品に損傷を与える可能性がある。そのため、ショットブラスト処理後における粒体の除去作業が必要となり、その除去作業に多大な時間を要し、製造効率の向上を図ることが困難であった。
本発明が解決しようとする課題は、蒸気をストレーナの内部に導くための突条部を溶接などの接合手段を使用せずに構成し、製造効率の向上を図ることができる蒸気弁を提供するものである。
実施形態の蒸気弁は、蒸気を流入口を介して水平方向から円筒状の空間に流入させ、鉛直下方に導いて流出口から流出させる蒸気流路を形成する弁ケーシングと、前記空間の出口に設けられた弁座と、前記弁座に対して鉛直上方から進退可能に設けられた弁体とを備える。さらに、蒸気弁は、前記弁体と前記弁ケーシングとの間に前記弁体を囲むように設けられた、円筒状のストレーナと、前記流入口に対向する前記弁ケーシングの内面に前記弁ケーシングと一体として前記ストレーナの軸方向に形成され、前記ストレーナの外面に向かって突出する突条部とを備える。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の蒸気弁10の縦断面を示す図である。図2は、図1のA−A断面を示す図である。また、以下において、同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略または簡略する。
図1は、第1の実施の形態の蒸気弁10の縦断面を示す図である。図2は、図1のA−A断面を示す図である。また、以下において、同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略または簡略する。
図1に示すように、蒸気弁10は、蒸気を流入口21を介して水平方向から円筒状の空間22に流入させ、鉛直下方に導いて流出口23から流出させる蒸気流路を形成する弁ケーシング20を備えている。空間22の出口には、弁孔25を形成する弁座24が水平に設けられている。換言すると、弁座24は、蒸気を鉛直下方に導く蒸気流路の入口に水平に設けられている。空間22を構成する円筒状には、上面と底面が円形をなす柱状の構造に限らず、図1に示すように、略円筒状の構造も含む。略円筒状には、例えば、球状を平行な2つの平面で切断した構造のように、上面や底面の円形の面積よりも、高さ方向の中央の断面における円形の面積の方が大きくなる、いわゆる樽状の構造なども含む。
流出口23側の弁ケーシング20には、弁棒ガイド筒体26が植設され、この弁棒ガイド筒体26には、弁棒27が摺動可能に軸装されている。弁棒27の一端部には、空間22において弁座24に対して鉛直上方から進退可能に弁体28が設けられている。すなわち、この弁体28は、弁座24に上方側から当接または離脱可能なように設けられている。
弁体28の先端部(下方先端部)は、例えば、先端に行くに伴い断面積が徐々に減少するテーパ状の円柱体で構成されている。弁棒27の他端部は、弁棒27を駆動するための図示しない駆動装置と連結されている。
空間22における、弁体28と弁ケーシング20との間には、弁体28を囲むように円筒状のストレーナ29が設けられている。このストレーナ29は、図1に示すように、中心軸が弁棒27の中心軸と同軸上となるように、例えば、弁座24上に立設される。ストレーナ29は、流出口23から流入した蒸気中の異物が下流側に流れ込むのを防止する。そのため、ストレーナ29は、多孔体などで構成されている。
ストレーナ29の直上方に位置する弁ケーシング20の開口30には、弁蓋31が、図示しない締結ボルトによって固定されている。ストレーナ29は、蒸気流によって回転するのを防止するため、固定部材であるピン32で弁蓋31に固定されている。
図1および図2に示すように、流入口21に対向する弁ケーシング20の内面には、弁ケーシング20と一体としてストレーナ29の軸方向に形成され、ストレーナ29の外面に向かって突出する突条部33が形成されている。突条部33は、図2に示した断面においては、ストレーナ29の中心Pに向かって突出している。突条部33は、図1に示すように、ストレーナ29の軸方向に沿って、少なくともストレーナ29の下端部から上端部に亘って形成されている。突条部33の先端は、ストレーナ29の外面に接触しない程度に、ストレーナ29の外面の近傍まで突出している。
突条部33は、例えば、流入口21の最遠部となる位置に設けられる。ここで、流入口21の最遠部とは、図2に示す断面において、流入口21の中心Oから最も距離が遠い弁ケーシング20の内面をいう。具体的には、流入口21の最遠部とは、例えば、図2に示す断面において、流入口21の中心Oとストレーナ29の中心Pとを結んだ延長線Lが弁ケーシング20に交わる部分をいう。すなわち、突条部33は、例えば、図2に示す断面において、流入口21の中心Oとストレーナ29の中心Pとを結んだ延長線Lが弁ケーシング20に交わる部分から、ストレーナ29の外面に向かって突出している。
突条部33は、弁ケーシング20を鋳造によって成形する際に、弁ケーシング20の内面に弁ケーシング20と同時に鋳造によって成形される。すなわち、突条部33は、弁ケーシング20が形成された後に、溶接などの接合手段によって取り付けられたものではなく、弁ケーシング20の一部として、弁ケーシング20と一体として形成されている。
突条部33の、ストレーナ29の軸方向に垂直な断面形状は、図2に示すように、例えば、略三角形もしくは略扇形に構成される。突条部33の根元部と弁ケーシング20の内面とで構成されるR部34の曲率半径は、蒸気の流れの圧力損失を抑制するために、大きいことが好ましい。
次に、蒸気弁10内の蒸気の流れについて、図1および図2を参照して説明する。なお、ここでは、弁体28が弁座24から離脱し、蒸気が下流側へ流れる状態における蒸気弁10内の蒸気の流れについて説明する。
例えば、図示しないボイラの過熱器などで加熱された蒸気Sは、流入口21から蒸気弁10内の空間22に流入する。弁ケーシング20とストレーナ29との間の半環状の蒸気流路に分岐して流入した蒸気Sは、ストレーナ29の孔を介してストレーナ29の内部、すなわち弁体28側に次々に流入する。
突条部33まで辿り着いた一部の蒸気Sは、図2に示すように、突条部33の表面に沿って流れることで流れ方向が変えられ、ストレーナ29の内部に流入する。そのため、突条部33は、突条部33まで辿り着いた一部の蒸気Sの流れ方向を変えて、所定の角度でストレーナ29の内部に流入させる整流機能を備えている。ストレーナ29の内部に流入した蒸気Sは、鉛直下方に導かれ、弁座24の弁孔25を通り、流出口23に導かれる。
ここで、突条部33の先端とストレーナ29の外面との間には、突条部33の先端がストレーナ29の外面に接触しない程度の隙間があるが、一方の半環状の蒸気流路を流れる蒸気は、その隙間を通過して、他方の半環状の蒸気流路に流出することはない。すなわち、突条部33の先端における、一方の半環状の蒸気流路における圧力と他方の半環状の蒸気流路における圧力との差はほとんどない。
上記したように、第1の実施の形態の蒸気弁10によれば、突条部33を弁ケーシング20と一体として鋳造によって成形することで、溶接などの接合手段を使用せずに、突条部33を構成することができる。そのため、溶接作業や溶接作業後のショットブラストなどの表面処理を行う必要がなく、製造効率の向上を図ることができる。
ここで、第1の実施の形態の蒸気弁10は、上記した構成に限られるものではない。図3〜図5は、第1の実施の形態の他の構成の蒸気弁10における、図1のA−A断面に相当する断面を示す図である。
図3に示すように、突条部33の、ストレーナ29の軸方向に垂直な断面形状を、例えば、略台形に構成してもよい。略台形とする場合、図3に示すように、ストレーナ29側に向かって周方向幅Wが減少するように構成することが好ましい。突条部33の先端は、ストレーナ29の外周に沿うように曲面としてもよい。この場合においても、突条部33の先端は、ストレーナ29の外面に接触しない程度に、ストレーナ29の外面の近傍まで突出している。
突条部33をこのような形状にすることで、ストレーナ29の外面に対してほぼ垂直に蒸気を流入させることができる。すなわち、図3においては、ストレーナ29の中心Pに向かって蒸気を流入させることができる。そのため、ストレーナ29の内部に流入した蒸気の干渉が抑制されるとともに、渦流の発生が防止され、蒸気の流れの圧力損失を低減することができる。
また、突条部33の先端をストレーナ29の外周に沿うように曲面とすることで、一方の半環状の蒸気流路を流れる蒸気が、突条部33の先端とストレーナ29の外面との間の隙間を他方の半環状の蒸気流路に流れ込むことを確実に防止することができる。
図4に示すように、突条部33の先端に対向するストレーナ29の外面に、軸方向に沿って嵌合溝40を形成し、突条部33の先端を、この嵌合溝40に嵌合させる構成としてもよい。このような構成とすることで、ストレーナ29が蒸気流によって回転するのを防止することができる。そのため、ピン32によってストレーナ29を弁蓋31に固定する必要がなくなる。
また、図5に示すように、突条部33を流入口の最遠部となる位置から周方向にずらした位置に設け、突条部33の先端に対向するストレーナ29の外面に、軸方向に沿って嵌合溝40を形成し、突条部33の先端を、この嵌合溝40に嵌合させる構成としてもよい。
このような構成とすることで、突条部33のそれぞれの側面側からストレーナ29に内部に流入する蒸気の流量が異なる。そのため、ストレーナ29の嵌合溝40において、ストレーナ29は、突条部33の先端のいずれか一方の側面に押し付けられる。これによって、嵌合溝40と突条部33の先端との間の嵌合隙間を有するために生じるストレーナ29の振動が防止されるため、振動に伴う、嵌合溝40や突条部33の先端の摩耗を防止することができる。
ここで、図4および図5では、突条部33の、ストレーナ29の軸方向に垂直な断面形状が略三角形(もしくは略扇形)のものについて例示したが、図3に示すような略台形のものであってもよい。この場合にも、同様な作用効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態の蒸気弁11における、図1のA−A断面に相当する断面を示す図である。第2の実施の形態の蒸気弁11において、突条部33の構成が異なる以外は、第1の実施の形態の蒸気弁10の構成と同じである。そのため、ここでは、その異なる構成について主に説明する。
図6は、第2の実施の形態の蒸気弁11における、図1のA−A断面に相当する断面を示す図である。第2の実施の形態の蒸気弁11において、突条部33の構成が異なる以外は、第1の実施の形態の蒸気弁10の構成と同じである。そのため、ここでは、その異なる構成について主に説明する。
蒸気弁11において、図6に示すように、突条部33は、ストレーナ29の内面に、流入口21の最遠部となる位置から周方向(図6では、最遠部の突条部33から左回り方向および右回り方向)に突出高さを減少させながら、所定の間隔をあけて複数設けられている。図6に示す断面においては、各突条部33は、ストレーナ29の中心Pに向かって突出している。各突条部33は、図1に示した突条部33と同様に、ストレーナ29の軸方向に沿って、少なくともストレーナ29の下端部から上端部に亘って形成されている。
最遠部の突条部33の先端は、ストレーナ29の外面に接触しない程度に、ストレーナ29の外面の近傍まで突出している。ここでは、最遠部の突条部33から左回り方向および右回り方向にそれぞれ3つの突条部33を備える一例を示したが、突条部33の個数は、特に限定されるものではない。
各突条部33は、弁ケーシング20を鋳造によって成形する際に、弁ケーシング20の内面に弁ケーシング20と同時に鋳造によって成形される。すなわち、各突条部33は、弁ケーシング20が形成された後に、溶接などの接合手段によって取り付けられたものではなく、弁ケーシング20の一部として、弁ケーシング20と一体として形成されている。
次に、蒸気弁11内の蒸気の流れについて、図6を参照して説明する。
流入口21から弁ケーシング20とストレーナ29との間の半環状の蒸気流路に分岐して流入した蒸気Sは、ストレーナ29の孔を介してストレーナ29の内部、すなわち弁体28側に次々に流入する。
蒸気は、図6に示すように、各突条部33によって流れの方向が変わられ、ストレーナ29の内部に流入する。最遠部の突条部33まで辿り着いた一部の蒸気Sは、突条部33の表面に沿って流れることで流れ方向が変えられ、ストレーナ29の内部に流入する。各突条部33は、蒸気Sの流れ方向を変えて、所定の角度でストレーナ29の内部に流入させる整流機能を備えている。
ストレーナ29の内部に流入した蒸気Sは、前述したように、鉛直下方に導かれ、弁座24の弁孔25を通り、流出口23に導かれる(図1参照)。ここで、各突条部33によって、図6に矢印で示すように、所定の角度でストレーナ29の内部に向かう流れを形成することができる。そのため、ストレーナ29の内部に流入した蒸気の干渉が抑制され、蒸気の流れの圧力損失を低減することができる。
上記したように、第2の実施の形態の蒸気弁11によれば、突条部33を複数形成する場合においても、突条部33を弁ケーシング20と一体として鋳造によって成形することで、溶接などの接合手段を使用せずに、突条部33を構成することができる。そのため、溶接作業や溶接作業後のショットブラストなどの表面処理を行う必要がなく、製造効率の向上を図ることができる。
ここで、第2の実施の形態の蒸気弁11において、例えば、図4に示したように、最遠部の突条部33の先端に対向するストレーナ29の外面に、軸方向に沿って嵌合溝40を形成し、最遠部の突条部33の先端を、この嵌合溝40に嵌合させる構成としてもよい。このような構成とすることで、ストレーナ29が蒸気流によって回転するのを防止することができる。そのため、前述したように、ピン32によってストレーナ29を弁蓋31に固定する必要がなくなる。
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態の蒸気弁12における、図1のA−A断面に相当する断面を示す図である。第3の実施の形態の蒸気弁12において、突条部33および突条部33が形成されている部分に対応する弁ケーシング20の外面の構成が異なる以外は、第1の実施の形態の蒸気弁10の構成と同じである。そのため、ここでは、その異なる構成について主に説明する。
図7は、第3の実施の形態の蒸気弁12における、図1のA−A断面に相当する断面を示す図である。第3の実施の形態の蒸気弁12において、突条部33および突条部33が形成されている部分に対応する弁ケーシング20の外面の構成が異なる以外は、第1の実施の形態の蒸気弁10の構成と同じである。そのため、ここでは、その異なる構成について主に説明する。
蒸気弁12において、図7に示すように、突条部33は、ストレーナ29の内面に、流入口21の最遠部となる位置から周方向(図7では、最遠部の突条部33から左回り方向および右回り方向)に連続して繋がりつつ、突出高さを減少させながら複数設けられている。具体的には、突条部33は、例えば、図7に示すように、最遠部の突条部33から周方向に階段状に突出高さを減少させている。
階段の段部は、例えば、ほぼ直角に形成されている。そして、図7に示すように、例えば、段部の根元部50は、曲面で構成されたR部を形成している。各突条部33は、図1に示した突条部33と同様に、ストレーナ29の軸方向に沿って、少なくともストレーナ29の下端部から上端部に亘って形成されている。
蒸気弁12における突条部33は、周方向に連続して繋がっているため、弁ケーシング20において、図7に示した破線Mよりも内径側は、突条部33を構成するために肉厚となった部分である。
そして、蒸気弁12においては、この弁ケーシング20の内面に突条部33を形成するために使用された材料の体積に相当する体積分が、突条部33が形成されている部分に対応する弁ケーシング20の外面から削減されている。そのため、図7に示すように、突条部33が形成されている部分に対応する弁ケーシング20の外面は、他の部分とは異なった形状となっている。ここで、外面からの削減においては、例えば、各突条部33の体積に対応させて、その突条部33に対応する部分の外面から体積が削られる。
最遠部の突条部33の先端は、ストレーナ29の外面に接触しない程度に、ストレーナ29の外面の近傍まで突出している。ここでは、最遠部の突条部33から左回り方向および右回り方向にそれぞれ3つの突条部33を備える一例を示したが、突条部33の個数は、特に限定されるものではない。
各突条部33は、弁ケーシング20を鋳造によって成形する際に、弁ケーシング20の内面に弁ケーシング20と同時に鋳造によって成形される。すなわち、各突条部33は、弁ケーシング20が形成された後に、溶接などの接合手段によって取り付けられたものではなく、弁ケーシング20の一部として、弁ケーシング20と一体として形成されている。
次に、蒸気弁12内の蒸気の流れについて、図7を参照して説明する。
流入口21から弁ケーシング20とストレーナ29との間の半環状の蒸気流路に分岐して流入した蒸気Sは、ストレーナ29の孔を介してストレーナ29の内部、すなわち弁体28側に次々に流入する。
蒸気は、図7に示すように、各突条部33によって流れの方向が変わられ、ストレーナ29の内部に流入する。この際、段部の根元部50は、曲面で構成されたR部を形成しているため、渦流などを生じることなく、蒸気の流れ方向を変えることができる。そのため、蒸気の流れの圧力損失を抑えることができる。
最遠部の突条部33まで辿り着いた一部の蒸気Sは、突条部33の表面に沿って流れることで流れ方向が変えられ、ストレーナ29の内部に流入する。各突条部33は、蒸気Sの流れ方向を変えて、所定の角度でストレーナ29の内部に流入させる整流機能を備えている。
ストレーナ29の内部に流入した蒸気Sは、前述したように、鉛直下方に導かれ、弁座24の弁孔25を通り、流出口23に導かれる(図1参照)。ここで、各突条部33によって、図7に矢印で示すように、所定の角度でストレーナ29の内部に向かう流れを形成することができる。そのため、ストレーナ29の内部に流入した蒸気の干渉が抑制され、蒸気の流れの圧力損失を低減することができる。
上記したように、第3の実施の形態の蒸気弁11によれば、突条部33を複数形成する場合においても、突条部33を弁ケーシング20と一体として鋳造によって成形することで、溶接などの接合手段を使用せずに、突条部33を構成することができる。そのため、溶接作業や溶接作業後のショットブラストなどの表面処理を行う必要がなく、製造効率の向上を図ることができる。
ここで、第3の実施の形態の蒸気弁12において、例えば、図4に示したように、最遠部の突条部33の先端に対向するストレーナ29の外面に、軸方向に沿って嵌合溝40を形成し、最遠部の突条部33の先端を、この嵌合溝40に嵌合させる構成としてもよい。このような構成とすることで、ストレーナ29が蒸気流によって回転するのを防止することができる。そのため、前述したように、ピン32によってストレーナ29を弁蓋31に固定する必要がなくなる。
(第4の実施の形態)
図8は、第4の実施の形態の蒸気弁13の縦断面を示す図である。図9は、図8のC−C断面を示す図である。ここでは、突条部33として、第1の実施の形態の蒸気弁10における図2に示した形状としたものを例示して説明する。
図8は、第4の実施の形態の蒸気弁13の縦断面を示す図である。図9は、図8のC−C断面を示す図である。ここでは、突条部33として、第1の実施の形態の蒸気弁10における図2に示した形状としたものを例示して説明する。
図8に示すように、蒸気弁13において、突条部33は、流入口21の中心Oに対向する弁ケーシング20の内面の位置から下方側におけるストレーナ29の軸方向に亘って形成されている。換言すると、流入口21の中心Oに対向する弁ケーシング20の内面の位置から上方側には、突条部33は、形成されていない。そのため、図9に示すように、この上方側における、弁ケーシング20とストレーナ29との間の蒸気流路は、環状となっている。
ここで、図8のB−B断面は、図2における断面と同様である。すなわち、流入口21の最遠部に形成された突条部33の先端は、ストレーナ29の外面に接触しない程度に、ストレーナ29の外面の近傍まで突出している。
突条部33は、流入口21の中心Oに対向する弁ケーシング20の内面の位置から下方側における突条部33は、弁ケーシング20を鋳造によって成形する際に、弁ケーシング20の内面に弁ケーシング20と同時に鋳造によって成形される。すなわち、突条部33は、弁ケーシング20が形成された後に、溶接などの接合手段によって取り付けられたものではなく、弁ケーシング20の一部として、弁ケーシング20と一体として形成されている。
次に、蒸気弁13内の蒸気の流れについて、図8および図9を参照して説明する。
図8に示すように、流入口21から蒸気弁10内の空間22に流入した蒸気Sの一部は、上方の、弁ケーシング20とストレーナ29との間の環状の蒸気流路に流入し、残りは、下方の、弁ケーシング20とストレーナ29との間の半環状の蒸気流路に流入する。
上方の環状の蒸気流路に流入する蒸気Sについては、流量が少なく、速度は遅い。そのため、蒸気流路を流れる蒸気Sは、図9に示すように、流入口21に対向する側で衝突するが、それによる圧力損失は小さい。そして、上方の環状の蒸気流路に流入した蒸気Sは、ストレーナ29の周囲を流れながら、徐々にストレーナ29の孔を介してストレーナ29の内部に流入する。そのため、蒸気Sの流れの圧力損失を低減することができる。
一方、下方の半環状の蒸気流路に流入する蒸気Sについては、流量が多く、速度は速い。下方の半環状の蒸気流路に分岐して流入した蒸気Sは、ストレーナ29の孔を介してストレーナ29の内部に次々に流入する。突条部33まで辿り着いた一部の蒸気Sは、図2に示した流れと同様に、突条部33の表面に沿って流れることで流れ方向が変えられ、ストレーナ29の内部に流入する。
ストレーナ29の内部に流入した蒸気Sは、鉛直下方に導かれ、弁座24の弁孔25を通り、流出口23に導かれる。
上記したように、第4の実施の形態の蒸気弁12によれば、流入口21の中心Oに対向する弁ケーシング20の内面の位置から下方側におけるストレーナ29の軸方向に亘って突条部33を形成する場合においても、突条部33を弁ケーシング20と一体として鋳造によって成形することで、溶接などの接合手段を使用せずに、突条部33を構成することができる。そのため、溶接作業や溶接作業後のショットブラストなどの表面処理を行う必要がなく、製造効率の向上を図ることができる。
ここでは、突条部33として、第1の実施の形態の蒸気弁10における図2に示した形状を例示して説明したが、第1の実施の形態における他の形状の突条部33、第2の実施の形態の突条部33、第3の実施の形態の突条部33を備える場合においても、第4の実施の形態の構成を適用することができる。そして、上記した第4の実施の形態の構成によって得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明した実施形態によれば、蒸気をストレーナの内部に導くための突条部を溶接などの接合手段を使用せずに構成し、製造効率の向上を図ることが可能となる。
上記した実施の形態における蒸気弁10、11、12、13は、例えば、蒸気タービンプラントなどにおいて、過熱器で加熱された蒸気が流れる主蒸気管に設けられる主蒸気止め弁や、再熱器で加熱された蒸気が流れる高温再熱蒸気管に設けられる再熱蒸気弁などに適用される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,11,12,13…蒸気弁、20…弁ケーシング、21…流入口、22…空間、23…流出口、24…弁座、25…弁孔、26…弁棒ガイド筒体、27…弁棒、28…弁体、29…ストレーナ、30…開口、31…弁蓋、32…ピン、33…突条部、34…R部、40…嵌合溝、50…根元部。
Claims (11)
- 蒸気を流入口を介して水平方向から円筒状の空間に流入させ、鉛直下方に導いて流出口から流出させる蒸気流路を形成する弁ケーシングと、
前記空間の出口に設けられた弁座と、
前記弁座に対して鉛直上方から進退可能に設けられた弁体と、
前記弁体と前記弁ケーシングとの間に前記弁体を囲むように設けられた、円筒状のストレーナと、
前記流入口に対向する前記弁ケーシングの内面に前記弁ケーシングと一体として前記ストレーナの軸方向に形成され、前記ストレーナの外面に向かって突出する突条部と
を具備することを特徴とする蒸気弁。 - 前記突条部が、前記流入口の最遠部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の蒸気弁。
- 前記突条部が、前記流入口の最遠部となる位置から周方向に突出高さを減少させながら、所定の間隔をあけて複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の蒸気弁。
- 前記突条部の先端が、前記ストレーナの外面に形成された嵌合溝に嵌合していることを特徴とする請求項2記載の蒸気弁。
- 前記突条部が、前記流入口の最遠部となる位置から周方向にずらした位置に設けられ、前記突条部の先端が、前記ストレーナの外面に形成された嵌合溝に嵌合していることを特徴とする請求項1記載の蒸気弁。
- 前記流入口の最遠部に形成された前記突条部の先端が、前記ストレーナの外面に形成された嵌合溝に嵌合していることを特徴とする請求項3記載の蒸気弁。
- 前記突条部の、前記ストレーナの軸方向に垂直な断面形状が、略三角形であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の蒸気弁。
- 前記突条部の、前記ストレーナの軸方向に垂直な断面形状が、略台形であることを特徴とする請求項1、2、4、5のいずれか1項記載の蒸気弁。
- 前記突条部が、前記流入口の最遠部となる位置から周方向に連続して繋がりつつ、突出高さを減少させながら複数設けられ、
前記弁ケーシングの内面に前記突条部を形成するために使用された材料の体積に相当する体積分が、前記突条部が形成されている部分に対応する前記弁ケーシングの外面から削減されていることを特徴とする請求項1記載の蒸気弁。 - 前記突条部が、前記ストレーナの軸方向に亘って形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の蒸気弁。
- 前記突条部が、前記流入口の中心に対向する前記弁ケーシングの内面の位置から下方側における前記ストレーナの軸方向に亘って形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の蒸気弁。
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