JP2017089455A - タービンケーシング - Google Patents

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Tsutomu Araki
励 荒木
水谷 吉宏
Yoshihiro Mizutani
吉宏 水谷
章吾 岩井
Shogo Iwai
章吾 岩井
豊久 児玉
Toyohisa Kodama
豊久 児玉
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Abstract

【課題】フランジ部の座面を得るための加工時間を短縮することができるタービンケーシングを提供する。
【解決手段】タービンケーシング10は、ケーシング本体12と、ケーシング本体12の周縁部に設けられたフランジ部13と、を備えている。フランジ部13は、合わせ面14と、合わせ面14とは反対側に設けられた背面15と、合わせ面14から背面15に延びる複数のボルト穴16と、を有している。背面15に、締結装置20の一部が当接する座面17が設けられている。座面17は、背面15より合わせ面14の側に位置付けられるとともに、ボルト穴16の中心軸方向で見たときにボルト穴16の配列方向に沿って延びている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施の形態は、タービンケーシングに関する。
一般に、高圧タービンや中圧タービンのケーシング構造体は、水平面で上半ケーシングと下半ケーシングとに2分割された構造を有している。上半ケーシングと下半ケーシングは、ボルト、ナットおよび座金によって締結されて、一体化されている。そして、上半ケーシングのフランジ部と下半ケーシングのフランジ部とを気密に接触させて、ケーシング内の高圧蒸気が外部に漏洩することを防止するとともに、外気がケーシング構造体内に流入することを防止している。
上半ケーシングや下半ケーシングは、一般的に鋳造で作製されている。そして、鋳造後にフランジ部等を機械加工している。例えば、フランジ部の合わせ面が機械加工されて、合わせ面に、高圧蒸気の漏洩防止および外気の流入防止を図るシール面としての機能を持たせている。また、フランジ部の鋳肌面として形成されている背面の一部も機械加工されて、ボルト頭や、ナット、座金の座面が形成されている。この座面にも、高圧蒸気の漏洩防止および外気の流入防止を図るシール面としての機能を持たせている。
このような座面50は、一般的に、図9および図10に示すように座ぐり加工によって形成されている。より具体的には、座面50は、円形状の平面形状を有し、フランジ部51に設けられたボルト穴52に同心状に形成されている。
特開平10−89011号公報 特開2014−173475号公報
しかしながら、座面50はボルト穴52毎に形成されている。このことにより、座面50をボルト穴52に同心状に形成するために、座ぐり加工は、その都度、ボルト穴52の位置を確認してから行われる。このため、ボルト本数が多くなると、ボルト穴52の位置確認のための段取り作業の作業量が多くなり、座面50を得るための機械加工に多くの時間が費やされるという問題が生じる。
また、座面50の径は、対応するボルト穴52に挿入されるボルトや、そのボルトに螺合するナット、座金のサイズによって決定される。このため、使用するボルトのサイズが異なる場合には、ボルトのサイズに対応させて加工工具を交換する等、段取り作業に時間を費やし、座面50を得るための機械加工に要する時間が増大し得る。
さらに、互いに隣り合う座面50の間に、図9に示すような薄肉部53や図10に示すようなエッジ54が形成される場合もある。このうち薄肉部53は、互いに隣り合う座面50の間で鋳肌面が加工されずに残存した部分であるが、このような薄肉部53は折損しやすくなっている。このため、座面50が形成された後に薄肉部53は除去される。また、エッジ54は、座面50の周囲で鋳肌面が加工されずに残存した部分であるが、作業者がこのエッジ54に触れると損傷を受ける可能性がある。このため、エッジ54も、上述した薄肉部53と同様に、座面50が形成された後に除去される。このような薄肉部53やエッジ54を除去するための仕上げ作業も、座面50を得るための加工時間を増大させる一因となっている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、フランジ部の座面を得るための加工時間を短縮することができるタービンケーシングを提供することを目的とする。
実施の形態によるタービンケーシングは、各々がボルトを含む複数の締結装置によって他のタービンケーシングに締結される。このタービンケーシングは、ケーシング本体と、ケーシング本体の周縁部に設けられたフランジ部と、を備えている。フランジ部は、他のタービンケーシングの側に設けられる合わせ面と、合わせ面とは反対側に設けられた背面と、合わせ面から背面に延びる複数のボルト穴と、を有している。背面に、締結装置の一部が当接する座面が設けられている。座面は、背面より合わせ面の側に位置付けられるとともに、ボルト穴の中心軸方向で見たときにボルト穴の配列方向に沿って延びている。
本発明によれば、フランジ部の座面を得るための加工時間を短縮することができる。
図1は、実施の形態におけるケーシング構造体の一例を示す概略斜視図である。 図2は、図1に示すケーシング構造体において、締結装置によって締結されたフランジ部を示す断面図である。 図3は、図2のフランジ部を示す部分拡大断面図である。 図4は、図3の座面を示す平面図である。 図5は、図3の座面を示す斜視図である。 図6は、図2の変形例を示す断面図である。 図7は、異なる高さで形成された図3のフランジ部の一例を示す斜視図である。 図8は、同一高さで形成された図3のフランジ部の一例を示す斜視図である。 図9は、一般的な座面を示す斜視図である。 図10は、一般的な他の座面を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態におけるタービンケーシングについて説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図6を用いて、第1の実施の形態におけるタービンケーシングについて説明する。ここでは、まず、高圧タービンや中圧タービンのケーシング構造体について図1を用いて説明する。
図1に示すように、ケーシング構造体1は、水平面で2分割された上半ケーシング10と下半ケーシング11とを備えている。上半ケーシング10と下半ケーシング11とは、各々がボルト21、ナット22および座金23を含む複数の締結装置20(図2参照)によって互いに締結されて一体化されている。なお、図1においては、上半ケーシング10と下半ケーシング11とを離間させた状態でケーシング構造体1が示されている。
上半ケーシング10と下半ケーシング11とにより構成されるケーシング構造体1内には、各ケーシング10、11に対して回転可能に設けられたタービンロータ(図示せず)が収容されている。このタービンロータには、動翼(図示せず)が取り付けられている。一方、各ケーシング10、11には、図示しない静翼が取り付けられている。ケーシング構造体1には、供給管2が連結されており、高圧作動流体(蒸気や燃焼ガス等)がケーシング構造体1内の静翼に供給されるようになっている。静翼に供給された高圧作動流体は動翼に案内され、動翼が高圧作動流体から仕事を受けて回転エネルギを得る。これにより、タービンロータが回転するようになっている。
次に、上半ケーシング10(タービンケーシング)について説明する。
図1に示すように、上半ケーシング10は、ケーシング本体12と、ケーシング本体12の周縁部に設けられたフランジ部13と、を備えている。このうちケーシング本体12は、上述した動翼や静翼が収容される部分である。
図1および図2に示すように、フランジ部13は、下半ケーシング11の側に設けられる合わせ面14と、合わせ面14とは反対側に設けられた背面15と、合わせ面14から背面15に延びる複数のボルト穴16と、を有している。このうち合わせ面14は、下半ケーシング11の合わせ面14に当接する面である。ボルト穴16は、フランジ部13を貫通している。
図2乃至図5に示すように、フランジ部13の背面15には、締結装置20の一部(例えば、後述するボルト頭21a、ナット22、座金23等)が当接する座面17が設けられている。この座面17は、背面15より合わせ面14の側に位置付けられている。また、座面17は、図4および図5に示すように、ボルト穴16の中心軸方向(中心軸線Xに沿う方向)で見たときに(以下、平面視と記す)、ボルト穴16の配列方向Pに沿って延びている。本実施の形態においては、背面15に、平面視でボルト穴16の配列方向Pに沿って延びる凹部18が設けられている。上述した座面17は、この凹部18の底面をなしている。
また、図3に示すように、背面15に、中間面19が設けられていてもよい。この中間面19は、背面15より合わせ面14の側(座面17の側)に位置付けられるとともに、座面17より合わせ面14の側とは反対側(背面15の側)に位置付けられている。すなわち、合わせ面14からの高さとしてみたときに、座面17が最も低く、背面15が最も高く、中間面19は、座面17よりも高いが背面15よりは低い中間高さ位置に形成されている。この中間面19は、平面視で座面17よりフランジ部13の周縁13aの側に位置付けられている。図3に示す形態では、中間面19は、フランジ部13の周縁13aに達している。
上半ケーシング10は、鋳造により形成されており、好適には鋳鉄によって作製されている。このため、上述したフランジ部13の合わせ面14、座面17および中間面19は、機械加工された面となっている。このうち合わせ面14は、所望の表面粗さを有するように機械加工されており、高圧作動流体の漏洩防止を図るとともにケーシング構造体1内部への外気の流入防止を図るシール面としての機能を有している。
一方、フランジ部13の背面15は、鋳肌面となっている。このため、背面15の一部が機械加工されて、座面17および中間面19が形成されている。このうち座面17は、合わせ面14と同様に所望の表面粗さを有するように機械加工されており、高圧作動流体の漏洩防止を図るとともにケーシング構造体1内部への外気の流入防止を図るシール面としての機能を有している。中間面19は、鋳肌面である背面15に座面17を形成するための一次加工によって形成された面である。そしてこの中間面19を二次加工することにより、所望の表面粗さを有する座面17が形成されている。この場合、中間面19は、一次加工を効率良く行うために、シール面として機能する程度の表面粗さを有していないことが好適である。
このようにして、背面15から、座面17および中間面19が機械加工されていることにより、座面17の表面粗さおよび中間面19の表面粗さは、背面15の表面粗さよりも小さくなっている。そして、座面17の表面粗さは、中間面19の表面粗さよりも小さくなっている。すなわち、背面15、中間面19および座面17の順に、表面粗さが小さくなっている。なお、表面粗さは、上述したシール面として機能することができれば、特定の種別の表面粗さに限られることはなく、例えばJIS−B0601で規定されている算術平均粗さや最大高さ等、任意の種別の表面粗さを採用することができる。
このようにして構成された上半ケーシング10は、図2に示すように、複数の締結装置20によって下半ケーシング11(他のタービンケーシング)に締結されている。なお、下半ケーシング11は、上述した上半ケーシング10と同様の構成を有している。そして、下半ケーシング11は、上述した複数の締結装置20によって他のタービンケーシングである上半ケーシング10に締結されていると言うこともできる。下半ケーシング11については、同一部分に同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
図2に示すように、上半ケーシング10と下半ケーシング11とを締結する締結装置20は、ボルト21と、ナット22と、座金23と、を含んでいる。図2に示す形態では、上半ケーシング10のボルト穴16および下半ケーシング11のボルト穴16に、上半ケーシング10の上方からボルト頭21a付きボルト21が挿入されて、これらのボルト穴16を貫通しており、下半ケーシング11から突出したボルト21の先端部に、ナット22が螺合されている。ボルト頭21aと、上半ケーシング10の座面17との間に座金23が介在されて、ボルト頭21aが座金23を介して座面17に当接している。一方、ナット22と下半ケーシング11の座面17との間に座金23が介在されて、ナット22が座金23を介して座面17に当接している。このようにして、締結装置20によって上半ケーシング10と下半ケーシング11とが締結されている。なお、図2に示す形態では、ボルト頭21a付きのボルト21の代用として、後述する図6に示すような植込みボルト24を用いて、植込みボルト24の上半ケーシング10から突出した端部をナット22で螺合して、当該ナット22と座面17との間に座金23が介在されるようにしてもよい。
上述のようにして上半ケーシング10と下半ケーシング11とが締結されることにより、上半ケーシング10の合わせ面14と、下半ケーシング11の合わせ面14とが、互いに当接して、高圧作動流体の漏洩防止および外気の流入防止を図っている。また、ボルト頭21aが座金23を介して上半ケーシング10の座面17に当接していることにより、上半ケーシング10のボルト穴16から高圧作動流体が外部に漏洩することを防止するとともに、当該ボルト穴16から外気が流入することを防止している。同様にして、ナット22が座金23を介して下半ケーシング11の座面17に当接していることにより、下半ケーシング11のボルト穴16から高圧作動流体が外部に漏洩することを防止するとともに、当該ボルト穴16から外気が流入することを防止している。
ところで、締結装置20は、図6に示すような構成であってもよい。すなわち、図6に示す締結装置20は、植込みボルト24と、ナット22と、座金23と、を含んでいる。ここでは、下半ケーシング11のフランジ部13の構成は、上半ケーシング10のフランジ部13の構成と異なっている。すなわち、下半ケーシング11のボルト穴16は、背面15まで延びておらず(フランジ部13を貫通しておらず)、当該ボルト穴16にねじ部が形成されている。また、下半ケーシング11のフランジ部13には、上述した座面17や中間面19は形成されていない。植込みボルト24の一端部(下半ケーシング11の側の端部)は、下半ケーシング11のボルト穴16のねじ部に螺合し、他端部(上半ケーシング10から突出した端部)は、ナット22に螺合している。ナット22と上半ケーシング10の座面17との間に座金23が介在されている。なお、図6に示す形態では、植込みボルト24およびナット22の代用として、図2に示すようなボルト頭21a付きのボルト21を用いてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、上半ケーシング10の製造方法について説明する。
初めに、上半ケーシング10が鋳造により作製される。そして、鋳造により作製された上半ケーシング10のフランジ部13が機械加工される。この場合、まず、上半ケーシング10の合わせ面14が機械加工により形成され、続いて、上半ケーシング10の背面15が機械加工され、その後にボルト穴16が機械加工により形成される。
背面15を機械加工する際、まず、背面15が一次加工されて中間面19が形成される。中間面19は、フランジ部13の周縁13aに達するように形成されることが好適である。このことにより、大きな径の工具を使用して効率良く一次加工することができ、一次加工の加工時間が増大することを抑制できる。また、一次加工時には、ボルト穴16の配列方向Pに沿う方向に工具を移動する。
中間面19が形成された後、二次加工が行われて、中間面19に凹部18が形成される。二次加工時には、一次加工で使用した工具の径よりも小さな径を有する工具が使用され、この工具が、ボルト穴16の配列方向Pに沿う方向に移動する。このことにより、ボルト穴16の配列方向Pに沿って延びる凹部18、すなわち座面17を連続的に形成することができる。このように座面17を連続的に形成することができるため、各ボルト穴16の位置の確認を不要とし、段取り作業の作業量を低減することができる。
また、二次加工時に使用する工具の径は、座金23の径に対して所望の裕度を有する径とすることが好適である。異なるサイズのボルト21が使用される場合には、最も大きなサイズのボルト21に対応する座金23の径に対して所望の裕度を有する径とすることが好適である。このことにより、最も大きなサイズのボルト21に対応する座金23を当接させることが可能な座面17を得ることができる。また、座面17を形成する間に、ボルト21のサイズに応じて工具を交換することを不要とし、段取り作業の作業量を低減することができる。
さらに、座面17が、ボルト穴16の配列方向Pに沿って延びるように形成されるため、二次加工後の仕上げ作業の作業量を低減することができる。より具体的には、図9に示すような薄肉部53や図10に示すようなエッジ54が形成されることを回避できる。このため、このような薄肉部53やエッジ54を除去するための除去作業を不要とすることができ、仕上げ作業の作業量を低減することができる。
このようにして、上半ケーシング10が製造される。下半ケーシング11も同様に製造することができ、ここでは詳細な説明は省略する。
上述のようにして製造された上半ケーシング10と下半ケーシング11は、締結装置20によって互いに締結される。このようにして、ケーシング構造体1が得られる。
ところで、一般的な上半ケーシング10のフランジ部13は、図7に示すように、フランジ部13の背面15が部分的に異なる高さ(厚さ)で形成され、背面15に段差が形成されている場合がある。この場合には、高さが違う背面15毎に、一次加工および二次加工が行われて、座面17が形成され得る。これに対して、図8に示すように、フランジ部13の背面15が、同一高さで形成されている場合もある。この場合には、一次加工および二次加工を、フランジ部13全体にわたって連続して行うことができ、一次加工をするための段取り作業の作業量や、二次加工をするための段取り作業の作業量を、低減することができる。このため、図8に示すようにフランジ部13の背面15が同一高さで形成されている場合には、座面17を得るための機械加工を単純化させることができ、座面17の加工時間を短縮させる効果を高めることができる。
このように本実施の形態によれば、上半ケーシング10のフランジ部13の背面15に設けられた座面17が、平面視でボルト穴16の配列方向Pに沿って延びている。このことにより、座面17の加工時に使用する工具を、ボルト穴16の配列方向Pに沿った方向に移動させることで、座面17を連続的に形成することができる。このため、段取り作業や仕上げ作業の作業量を低減することができる。この結果、フランジ部13の座面17の機械加工を効率良く行うことができ、座面17を得るための加工時間を短縮することができる。
また、本実施の形態によれば、フランジ部13の座面17は、背面15に設けられた凹部18であって、平面視でボルト穴16の配列方向Pに沿って延びる凹部18の底面をなしている。このことにより、工具をボルト穴16の配列方向Pに沿う方向に移動させることにより、座面17を形成することができ、座面17を効率良く得ることができる。
また、本実施の形態によれば、フランジ部13の背面15より合わせ面14の側であって、座面17より合わせ面14の側とは反対側に中間面19が設けられている。このことにより、鋳肌面である背面15を一次加工して中間面19を形成し、中間面19を二次加工して座面17を形成することができる。このため、一次加工として加工速度を大きくして中間面19を形成し、その後に二次加工として加工速度を小さくして座面17を形成することができ、座面17を得るための加工時間を短縮することができる。
さらに、本実施の形態によれば、フランジ部13の座面17の表面粗さが、背面15の表面粗さよりも小さくなっている。このことにより、座面17を、高圧作動流体の漏洩防止を図るとともにケーシング構造体1内部への外気の流入防止を図るシール面として機能させることができる。とりわけ、本実施の形態によれば、中間面19の表面粗さが、背面15の表面粗さよりも小さく、座面17の表面粗さが、中間面19の表面粗さよりも小さくなっている。このことにより、中間面19の加工速度を座面17の加工速度よりも大きくすることができ、中間面19の加工時間の短縮化を図ることができる。このため、座面17を得るための加工時間を短縮することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、背面15に、中間面19が設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、中間面19は形成されていなくてもよい。すなわち、一次加工として、座面17と同一の幅の中間面19を形成した場合には、中間面19は、二次加工後(座面17形成後)に残存しないようになる。この場合、平面視で、座面17よりフランジ部13の周縁13aの側には、鋳肌面である背面15が残存するようになる。
以上述べた実施の形態によれば、フランジ部の座面を得るための加工時間を短縮することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10:上半ケーシング、11:下半ケーシング、12:ケーシング本体、13:フランジ部、14:合わせ面、15:背面、16:ボルト穴、17:座面、18:凹部、19:中間面、20:締結装置、21:ボルト

Claims (5)

  1. 各々がボルトを含む複数の締結装置によって他のタービンケーシングに締結されるタービンケーシングであって、
    ケーシング本体と、
    前記ケーシング本体の周縁部に設けられたフランジ部と、を備え、
    前記フランジ部は、前記他のタービンケーシングの側に設けられる合わせ面と、前記合わせ面とは反対側に設けられた背面と、前記合わせ面から前記背面に延びる複数のボルト穴と、を有し、
    前記背面に、前記締結装置の一部が当接する座面が設けられ、
    前記座面は、前記背面より前記合わせ面の側に位置付けられるとともに、前記ボルト穴の中心軸方向で見たときに前記ボルト穴の配列方向に沿って延びていることを特徴とするタービンケーシング。
  2. 前記座面は、前記背面に設けられた凹部であって、前記ボルト穴の中心軸方向で見たときに前記ボルト穴の配列方向に沿って延びる凹部の底面をなしていることを特徴とする請求項1に記載のタービンケーシング。
  3. 前記座面の表面粗さは、前記背面の表面粗さよりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載のタービンケーシング。
  4. 前記背面に、中間面が設けられ、
    前記中間面は、前記背面より前記合わせ面の側に位置付けられるとともに、前記座面より前記合わせ面の側とは反対側に位置付けられ、
    前記中間面は、前記ボルト穴の中心軸方向で見たときに前記座面より前記フランジ部の周縁側に位置付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタービンケーシング。
  5. 前記中間面の表面粗さは、前記背面の表面粗さよりも小さく、
    前記座面の表面粗さは、前記中間面の表面粗さよりも小さいことを特徴とする請求項4に記載のタービンケーシング。
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