JP2014129281A - スティック状固型化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い紫外線防御効果を有し、塗布しても白くならず、且つ長期保存しても光分解、強度低下等の変質が生じず良好な安定性を有し、使用感にも優れたスティック状固型化粧料の提供。
【解決手段】(a)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、並びに(c)イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、IOB値が0.15以上であるジメチルポリシロキサン及びシクロペンタシロキサンから選択される液状油の1種又は2種以上を含有するスティック状固型化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、スティック状固型化粧料に関する。
日焼け止め化粧料にはUVA領域、UVB領域共に高い紫外線防御効果が求められており、これらの効果を維持しつつ、べたつき感、きしみ感を軽減した化粧料の開発がされている(特許文献1)。また、スティック状固型化粧料は、その使用の簡便性や形態性の良さなどから用いられてきおり、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤を併用することで高い紫外線防御効果を発現するスティック状固型化粧料が開発されている(特許文献2)。
特開2009−79019号公報 特開2000−319628号公報
しかしながら高い紫外線防御効果を付与するために紫外線散乱剤を配合すると、塗布後に白くなり仕上がりが自然でなくなるという問題があった。また、スティック状に成型することで、ワックス成分の析出などの外観上の問題や感触の悪化、紫外線防御効果の低下、硬度の低下などの問題も懸念される。
従って、本発明は、高い紫外線防御効果を有し、塗布しても白くならず、且つ長期保存しても光分解、強度低下等の変質が生じず良好な安定性を有し、使用感にも優れたスティック状固型化粧料を提供することを課題とする。
本発明者は、上記事情に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の紫外線吸収剤2種と特定のIOB値が0.15以上である液状油を配合することで、上記の課題を解決するスティック状固型化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、(a)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、並びに(c)イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、IOB値が0.15以上であるジメチルポリシロキサン及びシクロペンタシロキサンから選択される液状油の1種又は2種以上を含有することを特徴とするスティック状固型化粧料を提供するものである。
本発明により、高い紫外線防御効果を有し、且つ長期保存しても光分解、強度低下等の変質が生じず良好な安定性を有し、塗布後の白さがなく、使用感にも優れたスティック状固型化粧料を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳述する。
紫外線吸収剤にはUVA領域に紫外線吸収能を有するものやUVB領域に紫外線吸収能を有するものがあり、UVB領域に紫外線吸収能を有する紫外線吸収剤としては、パラメトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、サリチル酸オクチル等が挙げられるが、成分(b)であるジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルを安定的に配合し、かつ使用感等を損なわない点から本発明においては(a)パラメトキシケイヒ酸2−エチルヘキシルを用いる。市販品としては、ユビナールMC−80(BASF社製)等が挙げられる。
本発明で用いられる成分(a)の含有量は、スティック状固型化粧料の総量を基準として、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、また10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい。範囲としては、1〜10質量%が好ましく、より好ましくは3〜6質量%である。この範囲で含有することにより、十分な紫外線防御効果を発揮し、且つスティック状固型化粧料における安定性、使用感等に優れた効果が得られる。
UVA領域に紫外線吸収能を有する紫外線吸収剤としては、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられるが、高い安定性を示し、使用感に優れる点から本発明においては(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル〔2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル〕を用いる。市販品としては、ユビナールAplus(BASF社製)等が挙げられる。
本発明で用いられる成分(b)の含有量は、スティック状固型化粧料の総量を基準として、0.25質量%以上が好ましく、0.75質量%以上がより好ましく、また2.5質量%以下が好ましく、1.5質量%以下がより好ましい。範囲としては、0.25〜2.5質量%が好ましく、より好ましくは0.75〜1.5質量%である。この範囲で含有することにより、十分な紫外線防御効果を発揮し、且つスティック状固型化粧料における安定性、使用感等に優れた効果が得られる。
本発明で用いられる成分(a)と成分(b)との含有質量比((a)/(b))は1以上であることが好ましく、3以上であることがより好ましく、また8以下であることが好ましく、6以下であることがより好ましい。範囲としては、1〜8であることが好ましく、3〜6であることがより好ましい。この比率で含有することにより、成分(b)をスティック状固型化粧料中に安定的に配合でき、使用感、長期保存安定性等に優れた効果が得られる。
本発明で用いられる成分(c)は0.15以上のIOB値を有する常温(25℃)下で液状の油であり、その中でも以下に示すエステル油及びシリコーン油である。エステル油としては、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルであり、シリコーン油としては、IOB値が0.15以上であるジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサンである。本発明においては、これらの1種又は2種以上が用いられる。
尚、本発明においてIOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、無機性値の有機性値に対する比率を表す値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標となるものである。IOB値は、具体的には、IOB値=無機性値/有機性値として表される。ここで、「無機性値」、「有機性値」のそれぞれについては、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、同水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値を算出することができる(例えば、甲田善生著、「有機概念図−基礎と応用−」p11〜17、三共出版1984年発行参照)。
本発明で用いられる成分(c)の含有量は、スティック状固型化粧料の総量を基準として、30質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、また95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。範囲としては、30〜95質量%が好ましく、より好ましくは50〜90質量%である。この範囲で含有することにより、成分(b)の結晶を発現させず、成分(b)をスティック状固型化粧料に安定に含有させる効果に優れる。
本発明のスティック状固型化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、前記の必須成分以外に、化粧料をスティック状とするために(d)25℃で固形状の油剤を含有させるのが好ましい。25℃で固形状の油剤としては、通常、化粧料に用いられる25℃で固体を呈する油分であれば、特に限定されるものでないが、融点が50℃程度以上のものが好適に用いられる。具体的には、例えばパラフィンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、オゾケライト、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素ワックス、また、その他、モクロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、ミツロウ(ビーズワックス)、ライスワックス、及びこれらの誘導体等が挙げられ、このうち炭化水素ワックスがより好ましい。これらの固形状油剤は1種又は2種以上を用いることができ、本発明のスティック状固型化粧料中に好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、また好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下含有する。具体的な範囲としては、5〜25質量%が好ましく7〜20質量%がより好ましい。これらの範囲で固形状の油剤を含有させることにより、スティック状の形態を安定化させ、使用感も向上し、成分(b)の析出も防止するのでより好ましい。
また、本発明のスティック状固型化粧料には、例えば酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン等の体質又は酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、魚鱗箔、酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆着色雲母、低次酸化チタン被覆雲母、雲母、酸化チタン被覆合成雲母、酸化チタン被覆板状シリカ、中空板状酸化チタン、酸化鉄被覆雲母、板状酸化鉄(MIO)、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、酸化チタン被覆板状アルミナ、真珠殻、金箔、金蒸着樹脂フィルム、金属蒸着樹脂フィルム等のパール顔料、ラウロイルリシン等のアミノ酸系粉体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリン、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤、(スチレン/ブタジエン)コポリマー、(スチレン/イソプレン)コポリマー、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、(ブチレン/エチレン/スチレン)コポリマー等の増粘剤、オレイン酸フィトステリル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチル/ベヘニル)等のペースト油、赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の有機色素及びそのレーキ化物、オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、アクリル酸アルキルコポリマー等の高分子、パラベン、デヒドロ酢酸ナトリウム、フェノキシエタノール、クロルフェネシン、1,2−アルカンジオール等の防腐剤、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マルチトール等の湿潤剤、香料、植物抽出物、抗酸化剤、pH調整剤等を配合することができる。
本発明のスティック状固型化粧料においては、塗布後白くなるのを防止する点から、酸化亜鉛、酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン等の紫外線散乱剤の含有量は、0か又は少なくするのが好ましく、0〜10質量%とするのが好ましく、0〜5質量%とするのがより好ましく、0〜2質量%とするのがさらに好ましく、0〜1質量%とするのが特に好ましい。
本発明のスティック状固型化粧料は、上記各成分を溶融、混合することにより得られる半製品をスティック状に成型したものである。混合の方法としては特に限定されず、通常の方法によって行うことができるが、先ず成分(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルを、成分(a)パラメトキシケイ皮酸2−エチルへキシルに溶解した後、その他の成分と混合とするのが、成分(b)を均一に溶解させる点で好ましい。スティック状とは、その太さについては特に限定されず、円柱状、3角柱、4角柱等の角柱状であればよく、また、固型化粧料とは、通常化粧料を使用する温度範囲(0〜50℃で流動性のない化粧料である。
また本発明のスティック状固型化粧料は、高い紫外線防御効果と使用感、使用後の透明性を有するものであって、紫外線防御化粧料のほか、クリーム等の基礎化粧料、化粧下地等のベースメイク化粧料等として好適に使用することができる。
上述の実施形態に基づき、本発明はさらに以下の実施態様を開示する。
<1>(a)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、並びに(c)イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、IOB値が0.15以上であるジメチルポリシロキサン及びシクロペンタシロキサンから選択される液状油の1種又は2種以上を含有することを特徴とするスティック状固型化粧料。
<2>成分(a)の含有量が、スティック状固型化粧料の総量を基準として、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、また好ましくは10質量%以下、より好ましくは6質量%以下である<1>のスティック状固型化粧料。
<3>成分(a)の含有量が、スティック状固型化粧料の総量を基準として、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは3〜6質量%である<1>〜<2>のスティック状固型化粧料。
<4>成分(b)の含有量が、スティック状固型化粧料の総量を基準として、好ましくは0.25質量%以上、より好ましくは0.75質量%以上であり、また好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である<1>〜<3>のいずれかのスティック状固型化粧料。
<5>成分(b)の含有量が、スティック状固型化粧料の総量を基準として、好ましくは0.25〜2.5質量%、より好ましくは0.75〜1.5質量%である<1>〜<4>のいずれかのスティック状固型化粧料。
<6>成分(a)と成分(b)の含有質量比((a)/(b))が、好ましくは1以上、より好ましくは3以上であり、また好ましくは8以下、より好ましくは6以下である<1>〜<5>のいずれかのスティック状固型化粧料。
<7>成分(a)と成分(b)との含有質量比((a)/(b))が好ましくは1〜8、より好ましくは3〜6である<1>〜<6>のいずれかのスティック状固型化粧料。
<8>成分(c)の含有量が、スティック状固型化粧料の総量を基準として、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上であり、また好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である<1>〜<7>のいずれかのスティック状固型化粧料。
<9>成分(c)の含有量が、スティック状固型化粧料を基準として、好ましくは30〜95質量%、より好ましくは50〜90質量%である<1>〜<8>のいずれかのスティック状固型化粧料。
<10>さらに、(d)25℃で固形状の油剤をスティック状固型化粧料の総量を基準として、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、また好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下含有する<1>〜<9>のいずれかのスティック状固型化粧料。
<11>さらに、25℃で固形状の油剤を、スティック状固型化粧料の総量を基準として、好ましくは5〜25質量%、より好ましくは7〜20質量%含有する<1>〜<10>のいずれかのスティック状固型化粧料。
<12>25℃で固形状の油剤が、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、オゾケライト、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素ワックスから選ばれる1種又は2種以上である<10>又は<11>のスティック状固型化粧料。
<13>紫外線散乱剤の含有量が、スティック状固型化粧料の総量を基準として、好ましくは0〜10質量%、より好ましくは0〜5質量%、さらに好ましくは0〜2質量%、特に好ましくは0〜1質量%である<1>〜<12>のいずれかのスティック状固型化粧料。
以下、実施例及び比較例に基づき、評価を行った。表1に結果を併せて示す。
(製造方法)
(1)固形油相成分を液状油相成分に95度にて均一に混合した後、(a)成分に混合溶解させた(b)又は(b’)成分を加え更に混合、均一分散させる。
(2)粉体成分を添加する際は(1)に粉体を加え均一に分散させ、3本ロールミルにて分散、それを再度加熱分散、脱泡させる。
(3)(2)を金型に流し込み、冷却、固化後、容器に収納し、スティック状固型化粧料を得た。
(評価法)
(1)結晶化
製造後30日後に成型品を目視評価にて、結晶の有無を確認した。
結晶なし: ○
不均一な外観: △
結晶有り: ×
(2)紫外線防御効果
実施例、比較例の化粧料を2mg/cm2の割合で樹脂板に塗布しSPFアナライザー(Labspher社、UV−1000S)を用いて紫外線防御能を測定した。
比較例5の性能を比較対照として、評価試料の性能を以下に示す基準に従って評価した。
○:比較例5よりUV−A領域防御能に優れる
×:比較例5よりUV−A領域防御能が劣る
(3)塗布色
女性パネラー20名の顔面に各試料を塗布してもらい、「塗布後白くならない」と回答した人数に従って、使用特性を評価した。評価基準は下記の通りである。
人数が 18人以上: ◎
人数が 15−17人: ○
人数が 7−14人: △
人数が 6人以下: ×
Figure 2014129281
表1の結果より、成分(a)と成分(b)の紫外線吸収剤を組み合わせて用い、これに特定の液状油である成分(c)を配合したスティック状固型化粧料は、高い紫外線防御効果が得られ、かつ保存後も成分(b)の結晶の析出がなく、塗布後の白さがなく、使用感も良好であった。一方、成分(c)でない液状油を用いた場合には成分(b)の結晶が析出し、また成分(b)の替わりに紫外線散乱剤を配合した場合には塗布後白くなってしまった。
また下記実施例9〜11についても、上記試験において優れた結果を示すものである。
(実施例9) 透明サンケアスティック
(成分) 質量(%)
1.パラフィン*1 10.0
2.合成ワックス*6 3.0
3.マイクロクリスタリンワックス*2 5.0
4.(c)イソノナン酸イソトリデシル(IOB:0.15) 25.0
5.(c)イソノナン酸イソノニル(IOB:0.20) 20.0
6.(c)ジカプリル酸PG(IOB:0.32) 10.0
7.(c)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(IOB:0.35)19.9
8.トコフェロール 0.1
9.(a)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.6
10.(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.4
*6:リップワックス A−4(日本ナチュラルプロダクツ社製)
(実施例10) サンケアスティック
(成分) 質量(%)
1.パラフィン*1 10.0
2.合成ワックス*6 4.0
3.マイクロクリスタリンワックス*2 5.0
4.(c)イソノナン酸イソトリデシル(IOB:0.15) 25.0
5.(c)ジメチルポリシロキサン(IOB:0.18)*4 2.0
6.(c)イソノナン酸イソノニル(IOB:0.20) 16.0
7.(c)ジカプリル酸PG(IOB:0.32) 10.0
8.(c)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(IOB:0.35)14.9
9.トコフェロール 0.1
10.(a)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 6.4
11.(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.6
12.(ジメチコン/ビニルメチコン)クロスポリマー
・ジメチルポリシロキサン混合物*7 5.0
*7:KSG−16(信越化学工業社製)
(実施例11) サンケアスティック
(成分) 質量(%)
1.パラフィン*1 11.0
2.ポリエチレンワックス*8 4.0
3.マイクロクリスタリンワックス*2 5.0
5.(c)ジメチルポリシロキサン(IOB:0.18)*4 2.0
6.(c)シクロペンタシロキサン(IOB:0.19)*5 15.0
7.(c)イソノナン酸イソノニル(IOB:0.20) 15.0
8.(c)ジカプリル酸PG(IOB:0.32) 10.0
9.(c)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(IOB:0.35) 16.9
10.トコフェロール 0.1
11.(a)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 4.8
12.(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.2
13.(ジメチコン/ビニルメチコン)クロスポリマー*7 15.0
*8:ポリエチレンワックスPW−655N(東色ピグメント社製)
本発明により、高い紫外線防御効果を有し、且つ長期保存しても光分解、強度低下等の変質が生じず良好な安定性を有し、塗布後の白さがなく、使用感にも優れたスティック状固型化粧料を提供することができる。

Claims (4)

  1. (a)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、(b)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、並びに(c)イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、IOB値が0.15以上であるジメチルポリシロキサン及びシクロペンタシロキサンから選択される液状油の1種又は2種以上を含有するスティック状固型化粧料。
  2. (d)25℃で固形状の油剤を5〜25質量%含有する請求項1記載のスティック状固型化粧料。
  3. 成分(a)と成分(b)との含有量比((a)/(b))が、1以上8以下である請求項1記載のスティック状固型化粧料。
  4. (e)紫外線散乱剤の含有量が0〜10質量%である請求項1〜3のいずれかに記載のスティック状固型化粧料。
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