JP2014128493A - 視野測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定者の視野の移動により生じる視野測定結果の誤差を解消できる視野測定装置を提供する。
【解決手段】視野測定装置100は、被測定者の頭部に装着されるヘッドマウント部110を備えている。ヘッドマウント部110には、被測定者の一方の目の前に位置する表示板と、被測定者の他方の目の前に位置する撮像素子が設けられている。被測定者は、表示板に設けられた順に点灯する多数の光源のどれを視認できたか、できなかったかの別を検査される。撮像素子は、被測定者の他方の目を撮像しており、各光源が点灯したときに他方の目が所定の基準点からどれだけ視線を移動したかが検出され、ずれ情報が生成される。検査結果として、各光源をずれ情報で位置補正した画像が生成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定者の視野の測定を行うための視野測定装置に関する。
例えば、被測定者の視野の適切さの確認のため、或いは視野欠損等の視野異常の発見のために被測定者の視野の測定を行う必要が生じる。視野の測定を行うため視野測定装置が実用化されている。
従来の一般的な視野測定装置は、次のような構成である。
視野測定装置は、半球状のドームを備えている。ドームは、その開放された円形の端面が略垂直になるように配置されている。開放された円形の端面には、例えばその上に被測定者の顎を乗せるなどして被測定者の頭部を固定する固定部がある。被測定者は、固定部に頭部を固定するとドームの内周面を覗きこむような状態となる。
ドームの内周面には、多くの場合はその全面にわたり、多数の光源が散りばめられるようにして取付けられている。光源は一般に、所定の順番で点灯するように制御される。
被測定者は、各光源が所定の順番で点灯する度に、点灯した光源が検査の対象となる右目又は左目で見えた(光源が自分の視野内にあった)か、見えなかった(光源が自分の視野内になかった)か、を申告する。かかる申告についてのデータは、被測定者自身によって、或いは医師や看護師等の補助者によって所定の入力装置を介して入力され、各光源と紐付けたデータとして所定の記録媒体に記録される。
後にその記録媒体に記録されたデータに基いて、被測定者が見えた光源と見えなかった光源を区別した、被測定者の視野に相当した画像を作成し、それをディスプレイに表示して、医師等が被測定者の視野を確認する。
上述の如き視野測定装置を、ヘッドマウントディスプレイタイプに変更したものも、最近では提案されている。
そのような視野測定装置は、ドーム及びその内周面に設けられた多数の光源をヘッドマウントディスプレイに置き換えたものとなっている。つまり、ヘッドマウントディスプレイのディスプレイの様々な位置に、上述の光源に対応する光点を順次表示することにより、どの光点を被測定者が見ることができ、どの光点を被測定者が見ることができなかったか、ということにより被測定者の視野を測定するのである。
上述の如き視野測定装置はいずれも、被測定者の視野を測定することができるものであり、特にドームを用いた視野測定装置は既に実用化され、普及している。
しかし、従来の視野測定装置にも改良すべき点がないわけではない。
従来の視野測定装置には誤差がつきものであり、それを小さくすべしとの要求が存在する。かかる誤差は、以下の理由により生じる。
上述のように、視野測定装置では、測定の対象になる被測定者の右目又は左目にで、光源或いは光点を見ることができたか、できなかったかを把握していくことにより被測定者の視野を測定する。このとき、光源の位置、或いは光点の位置は正確にコントロールすることができるものの、測定の対象となる被測定者の目の位置(或いは、目の向き又は視線の向き)は必ずしも一定しない。被測定者の視線が移動すると、相対的に光源の位置或いは光点の位置がずれたことになるから、これが視野測定の結果に反映され誤差が生じてしまう。
実際、視野測定装置にて被測定者の視野を測定するときには、正面から視線を外さないようにとの注意を被測定者に行い、視線を固定させるべく被測定者に努力してもらうというのが通例となっている。また、例えばドームの中心やヘッドマウントディスプレイのディスプレイの中心等の所定の位置に、被測定者がそこに視線を固定すべき何らかの印を設けておくか表示しておき、被測定者が視線を固定できるようにすることを補助するという試みも行なわれている。
しかしながら、被測定者の視線の移動を完全に防ぐことは難しいから、従来の視野測定装置では誤差が生じることを避けられない。
本願は、被測定者の視野の移動により生じる視野測定結果の誤差を解消できる視野測定装置を提供することをその課題とする。
本願発明者は、上述の課題を解決するために、以下のような視野測定装置を提案する。本願の視野測定装置は、便宜上、第1発明から第3発明に大別できる。
第1発明による視野測定装置は、視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、前記本体部に設けられた、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに被測定者の一方の目の前に位置するようにされているとともに、光を放つことができ、それが放った光が被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが存在する位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光源が被測定者の前記一方の目側の面に多数取付けられた表示面と、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、前記多数の光源をどのような順序で発光させるかという情報である第1情報を記録した第1記録手段と、前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記表示面と同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、前記第1記録手段から前記第1情報を受取るとともに、前記表示面上の多数の光源を前記第1情報により特定される順番で発光させるようになっている、光源発光手段と、前記表示面上で発光した光源を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記光源が発光する度に受け付ける、入力手段と、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれ受取るとともに、前記光源のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが前記表示面の上に本来ある位置からずらし、且つその位置での前記光源の発光を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、発光したすべての光源についての画像を含む、被測定者の視野に対応する画像についてのデータである画像データを生成する画像処理手段と、を備えている。
大雑把にいえば、この視野測定装置は、以下のような理屈により視野の測定結果の誤差を小さくする。
人間の左右の目は、病気がある場合などの一部の例外を除いて上下左右に連動して動く。この視野測定装置は、一方の目の視野を測定する際に、その一方の目と連動して動く、視野の測定が行われない側の他方の目を、一方の目の視線の移動を検出するための指標として用いる。他方の目から検出した他方の目の視線のずれを測定し、そのずれを、視野の測定結果からキャンセルする。そうすることにより、測定の対象である一方の目の視線の移動を視野の測定結果からをキャンセルすることができるので、結果として、一方の目の移動に基いて発生する視野の測定結果に生じる誤差を抑えられることになる。
その具体的な仕組みは以下の通りである。
この視野測定装置は、視野の測定時に被測定者の一方の目の前に配される表示面を備えている。表示面は、平面でも湾曲面でも構わないが、従来技術で説明したドームの内周面と同様の機能を果たすものである。表示面には多数の光源が取付けられている。この視野測定装置では、各光源を発光させた場合に、被測定者が発光した光源を見ることができたか否かによって、被測定者の視野を把握するようになっている。かかる被測定者の視野の測定の原理自体は、従来技術で説明したドームを用いる視野測定装置と変わりない。
他方、この視野測定装置は、視野の測定時に被測定者の他方の目を撮像して動画信号を生成するカメラを備えている。また、この視野測定装置は、カメラが生成した動画信号から、他方の目の視線のずれを検出し、ずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段を備えている。このずれ情報を用いて、この視野測定装置は、被測定者の視線のずれをキャンセルすることができる。
視野測定装置は、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれを受取るとともに、前記光源のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが前記表示面の上に本来ある位置からずらし(この場合は通常、ずれとは逆方向に光源の位置をずらすことになる)、且つその位置での前記光源の発光を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、発光したすべての光源についての画像を含む、被測定者の視野に対応する画像についてのデータである画像データを生成する画像処理手段を備えている。画像処理手段が、被測定者の視野に対応する画像についてのデータである画像データを生成する際に、上述のずれ情報を用いて、当該画像上での光源の位置をずらすことにより、被測定者の一方の目の視線のずれによって生じる測定結果におけるずれを抑制することができる。これは即ち、一方の目の視線の移動を、他方の目の視線の移動に基いて生成されたずれ情報によりキャンセルするということである。
画像処理手段が生成した画像データにより、外部ディスプレイなどの所定のディスプレイ装置に、光源の位置を補正した後の被測定者の視野に相当する画像を表示させることにより、例えば医師が、視野の測定結果を従来より正確に把握できるようになる。
第1発明の視野測定装置は、以下のようなものとすることが可能である。上述のように第1発明の視野測定装置は、第1記録手段に記録された第1情報により特定された順序で光源を点灯させるようになっていた。以下の第1発明の視野装置は、第1記録手段を持たないが、第1情報に相当する第6情報を入力するための発光情報入力手段を備えており、その発光情報入力手段により入力された第6情報を第1情報の代わりに用いることにより、上述の第1発明の視野測定装置と同様に機能するようになっている。
その視野測定装置は、視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、前記本体部に設けられた、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに被測定者の一方の目の前に位置するようにされているとともに、光を放つことができ、それが放った光が被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、その位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光源が被測定者の前記一方の目側の面に多数取付けられた表示面と、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、前記多数の光源のうちのどれを発光させるかを特定する情報である第6情報を順次入力するための発光情報入力手段と、前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記表示面と同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、前記発光情報入力手段から第6情報を受取るとともに、前記表示面上の多数の光源のうち前記第6情報により特定されたものを順次発光させるようになっている、光源発光手段と、前記表示面上で発光した光源を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記光源が発光する度に受け付ける、入力手段と、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれ受取るとともに、前記光源のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが前記表示面の上に本来ある位置からずらし、且つその位置での前記光源の発光を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、発光したすべての光源についての画像を含む、被測定者の視野に対応する画像についてのデータである画像データを生成する画像処理手段と、を備えている。
第1発明の視野測定装置が画像データを生成する方法は上述したように、ずれ情報と、知覚情報を利用する限りどのようなものであっても良いが、例えば、以下のようなものであってもよい。
第1発明の視野測定装置は、前記光源発光手段により前記表示面上で発光した光源を特定するために必要である第2情報と、当該第2情報によって特定される前記光源が前記発光したときにおける前記ずれ情報と、当該第2情報によって特定される前記光源についての前記知覚情報とを、互いに紐付けて記録する第2記録手段を備えていてもよい。この場合、前記画像処理手段は、前記第2記録手段から、前記第2情報と、前記ずれ情報と、前記知覚情報とを読み出して、前記画像データを生成するようになっていてもよい。
第1発明の視野測定装置は、前記第1記録手段(ただし、第1記録手段がある場合に限る。)、前記ずれ検出手段、前記光源発光手段、及び前記入力手段が、前記本体部外に設けられていてもよい。
そしてこれらのうち、入力手段以外のものは、1つのケースにまとめられていてもよい。そうすることで、被測定者の頭部に装着される本体部、及びその付属品を少なくすることができるので、視野を測定するときにおける被測定者の負担を小さくすることができる。第1発明の視野測定装置が第2記録手段を備えるのであれば、第2記録手段も、第1記録手段等と同様に、本体部外に設けられていても良い。
本願の第2発明による視野測定装置は、視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の一方の目の前に位置するディスプレイと、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、それが被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが表示された前記ディスプレイ上の位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光点を前記ディスプレイのどこに表示するかという、前記ディスプレイ上の座標を特定する情報である第3情報を複数記録した第3記録手段と、前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記ディスプレイと同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、前記第3記録手段から前記第3情報を受取るとともに、前記ディスプレイ上の、前記第3情報により特定される座標に、前記光点を(例えば、前記第3記録手段から前記第3情報を受取る度に)表示するようになっている、光点表示手段と、前記ディスプレイ上に表示された光点を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記ディスプレイ上に前記光点が表示される度に受け付ける、入力手段と、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれ受取るとともに、前記光点のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが表示された前記ディスプレイ上の座標からずらし、且つその座標に表示された光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段と、を備えている。
第2発明による視野測定装置は、第1発明による視野測定装置と略同様のものであるが、その表示面がディスプレイに置き換えられたものとなっている。また、第1発明による視野測定装置は、その表示面に多数の光源を備えていたが、第2発明による視野測定装置のディスプレイには光源はない。その代わりに、ディスプレイには、光源と同様の役割を担う光点が表示されるようになっている。
第2発明による視野測定装置は、第1発明による視野測定装置と同様のずれ検出手段を備えており、そしてそのずれ検出手段が第1発明による視野測定装置の場合と同様のずれ情報を生成するようになっている。
第2発明による視野測定装置は、第1発明の視野測定装置で生成されるのと同様の画像データを生成する画像処理手段を備えている。ただし、第2発明で生成される画像データによる画像中でずれ情報によってずらされるのは、各光源ではなく、各光点である。
第2発明の視野測定装置は、例えば所定の外部ディスプレイに、画像データにより、光点の位置を補正した後の被測定者の視野に相当する画像を表示させられるから、例えば医師が、視野の測定結果を従来より正確に把握できるようになる。
第2発明の視野測定装置は、以下のようなものとすることが可能である。上述のように第2発明の視野測定装置は、第3記録手段に記録された第3情報により特定されたディスプレイ上の座標に光点を表示するようになっていた。以下の第2発明の視野測定装置は、第3記録手段を持たないが、第3情報に相当する第7情報を入力するための光点情報入力手段を備えており、その光点情報入力手段により入力された第7情報を第3情報の代わりに用いることにより、上述の第2発明の視野測定装置と同様に機能するようになっている。
そのような第2発明の視野測定装置は、視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の一方の目の前に位置するディスプレイと、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、それが被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが表示された前記ディスプレイ上の位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光点を前記ディスプレイのどこに表示するかという、前記ディスプレイ上の座標を特定する情報である第7情報を順次入力するための光点情報入力手段と、前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記ディスプレイと同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、前記光点情報入力手段から前記第7情報を受取るとともに、前記ディスプレイ上の、前記第7情報により特定される座標に、前記光点を順次表示するようになっている、光点表示手段と、前記ディスプレイ上に表示された光点を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記ディスプレイ上に前記光点が表示される度に受け付ける、入力手段と、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれ受取るとともに、前記光点のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが表示された前記ディスプレイ上の座標からずらし、且つその座標に表示された光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段と、を備えている。
第2発明の視野測定装置が画像データを生成する方法は上述したように、ずれ情報と、知覚情報を利用する限りどのようなものであっても良いが、例えば、以下のようなものであってもよい。
第2発明の視野測定装置は、前記光点表示手段により前記ディスプレイ上に表示された前記光点を特定するために必要である第4情報と、当該第4情報によって特定される前記光点が前記ディスプレイ上に表示されたときにおける前記ずれ情報と、当該第4情報によって特定される前記光点についての前記知覚情報とを、互いに紐付けて記録する第4記録手段を備えていてもよい。この場合、前記画像処理手段は、前記第4記録手段から、前記第4情報と、前記ずれ情報と、前記知覚情報とを読み出して、前記画像データを生成するようになっていてもよい。
第2発明の視野測定装置は、前記第3記録手段(ただし、第3記録手段がある場合に限る。)、前記ずれ検出手段、前記光点表示手段、及び前記入力手段が、前記本体部外に設けられていてもよい。
そしてこれらのうち、入力手段以外のものは、1つのケースにまとめられていてもよい。そうすることで、被測定者の頭部に装着される本体部、及びその付属品を少なくすることができるので、視野を測定するときにおける被測定者の負担を小さくすることができる。第2発明の視野測定装置が第4記録手段を備えるのであれば、第4記録手段も、第3記録手段等と同様に、本体部外に設けられていても良い。
本願の第3発明による視野測定装置は、視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の一方の目の前に位置するディスプレイと、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、それが被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが表示された前記ディスプレイ上の位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光点を前記ディスプレイのどこに表示するかという、前記ディスプレイ上の座標を特定する情報である第3情報を複数記録した第3記録手段と、前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記ディスプレイと同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、前記第3記録手段から前記第3情報を、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報をそれぞれ受取るとともに、前記ディスプレイ上の、前記第3情報により特定される座標に対してその時点における前記ずれ情報により特定されるずれをキャンセルするように当該ずれを加えた座標に、前記光点を表示するようになっている、光点表示手段と、前記ディスプレイ上に表示された光点を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記ディスプレイ上に前記光点が表示される度に受け付ける、入力手段と、前記光点のそれぞれを、前記第3情報で特定される座標に配し、且つその光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段と、を備えている。
第3発明の視野測定装置は、第2発明の視野測定装置と同様に、ディスプレイに光点が表示されるタイプの視野測定装置である。
第3発明の視野測定装置が第2発明の視野測定装置と顕著に異なるのは、ディスプレイ上への光点の表示のさせ方である。
第2発明の視野測定装置と第3発明の視野測定装置はともに、光点表示手段を備えている。第2発明の光点表示手段は、第3記録手段から第3情報を受取るとともに、ディスプレイ上の、第3情報により特定される座標に、光点を表示するようになっている。つまり、この光点表示手段は、ディスプレイ上の座標を特定する第3情報で特定された座標に、言い換えれば、当初から予定されていたディスプレイ上の座標に、光点を順に表示するようなものとなっている。他方、第3発明の視野測定装置も光点表示手段を備えているが、その光点表示手段は、第3記録手段から第3情報を、ずれ検出手段からずれ情報をそれぞれ受取るとともに、ディスプレイ上の、第3情報により特定される座標に対してその時点における前記ずれ情報により特定されるずれを加えた座標に、光点を表示するようなものとなっている。
つまり、第3発明の視野測定装置では、ディスプレイに表示される光点の位置は、第3情報により特定される座標ではなく、第3情報により特定される座標にその時点におけるずれ情報によって特定されるずれを更に加えて算出される座標となる。言い換えれば、第3発明の視野測定装置では、ディスプレイに表示される光点は、その時点のユーザの視線の移動を反映させた、本来光点が表示されることが予定された座標からずらされた座標に表示されることなる。これにより、被測定者の視線の移動はキャンセルされる。
第3発明の視野測定装置は、また、前記光点のそれぞれを、第3情報で特定される座標に配し、且つその光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段を備えている。第3発明では光点は、ディスプレイに表示される際に既にその位置を修正されているので、画像処理手段が生成する画像に含まれる各光点の位置は、第3情報で特定される位置そのままで構わない。
第3発明の視野測定装置が、画像データによって、例えば所定の外部ディスプレイに表示させる画像は、被測定者の目の動きをキャンセルしたものとなっているから、例えば医師が、視野の測定結果を従来より正確に把握できるようになる。
第3発明の視野測定装置は、第2発明の視野測定装置の場合と同様に、第3情報の代わりに第7情報を利用するものとすることができる。この場合の第3発明の視野測定装置は、第2の視野測定装置の場合と同様に、第3記録手段の代わりに光点情報入力手段を備えている。
そのような第3発明の視野測定装置は、視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の一方の目の前に位置するディスプレイと、前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、それが被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが表示された前記ディスプレイ上の位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光点を前記ディスプレイのどこに表示するかという、前記ディスプレイ上の座標を特定する情報である第7情報を順次入力するための光点情報入力手段と、前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記ディスプレイと同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、前記光点情報入力手段から前記第7情報を、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報をそれぞれ受取るとともに、前記ディスプレイ上の、前記第7情報により特定される座標に対してその時点における前記ずれ情報により特定されるずれをキャンセルするように当該ずれを加えた座標に、前記光点を順次表示するようになっている、光点表示手段と、前記ディスプレイ上に表示された光点を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記ディスプレイ上に前記光点が表示される度に受け付ける、入力手段と、前記光点のそれぞれを、前記第7情報で特定される座標に配し、且つその光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段と、を備えている。
第3発明の視野測定装置が画像データを生成する方法は、例えば、以下のようなものであってもよい。
第3発明の視野測定装置は、第5記録手段を持っていても良い。この第5記録手段は、前記光点表示手段により前記ディスプレイ上に表示された前記光点を特定するために必要な情報である第5情報(又は光点情報)と、当該第5情報(又は光点情報)によって前記ディスプレイ上に表示された座標が特定される前記光点についての前記知覚情報とを、互いに紐付けて記録するものとなっていてもよい。
この場合、画像処理手段は、第5記録手段から知覚情報を読み込んで、上述した画像データを生成する。第3情報は、例えば、第3記録手段から読み出せばよいし、光点情報を用いる場合であれば、画像処理手段は予め光点情報を光点情報入力手段から受けとっていても良い。
第3発明の視野測定装置は、前記第3記録手段(ただし、第3記録手段がある場合に限る。)、前記ずれ検出手段、前記光点表示手段、及び前記入力手段が、前記本体部外に設けられていてもよい。
そしてこれらのうち、入力手段以外のものは、1つのケースにまとめられていてもよい。そうすることで、被測定者の頭部に装着される本体部、及びその付属品を少なくすることができるので、視野を測定するときにおける被測定者の負担を小さくすることができる。第3発明の視野測定装置が第5記録手段を備えるのであれば、第5記録手段も、第3記録手段等と同様に、本体部外に設けられていても良い。
第1発明〜第3発明の視野測定装置における前記本体部は、その上下を反転して用いることができるようになっており、それにより前記カメラを、被測定者の右目又は左目の前に選択的に配置することができるようになっていてもよい。そうすることで、1つの本体部を用いて、被測定者の右目と左目の両方の視野の測定が可能となる。
前記本体部は、その形状が略上下対称に構成されていても良い。そのような本体部であれば、本体部をその上下を反転して用いる場合に被測定者が本体部を頭部に装着しやすく、また、見栄えも良い。
第1発明〜第3発明の視野測定装置は、上述の画像データを記録する記録手段を持っていても良い。その記録手段から読み出した画像データによる画像を、所定のディスプレイに表示させることにより、医師等は事後的にその画像を確認できる。その記録手段が視野測定装置に対して着脱自在な可搬の記録媒体であれば、医師等が上記画像を確認する場合の時間、場所についての制約が小さくなる。
また、第1発明〜第3発明の視野測定装置は、前記画像処理手段が生成した前記画像データを所定のディスプレイ装置に出力する画像出力手段を備えていてもよい。被測定者が視野測定を行なっているその場で医師等が画像を見るには、この構成が便利である。この場合にも上記の如き記録手段を視野測定装置が持っていることは当然あり得る。
本発明の第1実施形態に係る視野測定装置の全体の構成を概略的に示す図。 図1に示した視野測定装置のヘッドマウント部を拡大して示す斜視図。 図1に示した視野測定装置の第1突出部の構成を示す断面図。 図1に示した視野測定装置の表示面の構成を示す背面図。 図1に示した視野測定装置の第2突出部の構成を示す断面図。 図1に示した視野測定装置の制御ボックス内のハードウエア構成を示す図。 図1に示した視野測定装置の制御ボックス内に生成される機能ブロックを示すブロック図。 図1に示した視野測定装置の第1記録部に記録された情報を示す図。 図1に示した視野測定装置の撮像素子で撮像される仮想面を観念的に示す図。 図1に示した視野測定装置の第2記録部に記録される情報を示す図。 図1に示した視野測定装置の画像処理部で生成される画像データによる画像の一部を示す図。 第2実施形態の視野測定装置の第1突出部の構成を示す断面図。 第2実施形態の視野測定装置の制御ボックス内に生成される機能ブロックを示すブロック図。 第2実施形態の視野測定装置の第3記録部に記録される情報を示す図。 第2実施形態の視野測定装置のディスプレイ上における座標の概念を説明するための図。 第2実施形態の視野測定装置の第4記録部に記録される情報を示す図。 第2実施形態の視野測定装置の第4記録部に記録される他の例の情報を示す図。 第3実施形態の視野測定装置の制御ボックス内に生成される機能ブロックを示すブロック図。 第3実施形態の視野測定装置の第5記録部に記録される情報を示す図。 第3実施形態の視野測定装置の制御ボックス内に生成される他の例の機能ブロックを示すブロック図。 第4実施形態の視野測定装置の制御ボックス内に生成される機能ブロックを示すブロック図。 第5実施形態の視野測定装置の制御ボックス内に生成される機能ブロックを示すブロック図。 第6実施形態の視野測定装置の制御ボックス内に生成される機能ブロックを示すブロック図。
以下、本発明の第1〜第6実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各実施形態において共通する対象には共通の符号を付すこととし、共通する説明は場合により省略するものとする。
≪第1実施形態≫
図1に、本願の視野測定装置100を示す。この実施形態の視野測定装置100は、ディスプレイ装置Dと組合せて用いられる。ディスプレイ装置Dは、液晶ディスプレイ等の市販品で良いが、画像についてのデータの入力を受付けるための入力端子を備えている。
視野測定装置100は、視野の測定を行う被測定者の頭部に装着されるヘッドマウント部110と、制御ボックス150とを備えている。
ヘッドマウント部110と制御ボックス150は、第1ケーブルC1と第2ケーブルC2で接続されている。制御ボックス150には、また、その先端側に入力装置190が接続された第3ケーブルC3の基端側が接続されている。
制御ボックス150には、また、上述のディスプレイ装置DがケーブルC4を介して接続されている。
ヘッドマウント部110の構成を、図2の斜視図に拡大して示している。
ヘッドマウント部110は、その使用時に被測定者の眼前に固定されるマスク111を備えている。マスク111は、必ずしもこの限りではないが樹脂製である。マスク111は、また、必ずしもこの限りではないが板状であり、その両端が人の顔の曲面に沿うように湾曲させられている。また、マスク111の長さ方向の中心には、ヘッドマウント部110が被測定者の頭部に固定されたときにマスク111が被測定者の鼻と干渉するのを防止するための切欠き112が設けられている。切欠き112はマスク111の上下に一対設けられている。これは、後述するように、ヘッドマウント部110は上下を逆にして使用されることが意図されているからである。ヘッドマウント部110がいずれの向きであったにしろ、その時下に位置する切欠き112が、マスク111と被測定者の鼻が干渉することを防ぐ。
図2では図示を省略しているが、マスク111の後には、ヘッドマウント部110を被測定者の頭部に着脱自在に固定するためのベルト113(図1参照。)が設けられている。ベルト113は、ゴーグルなどで極普通に採用される構成を備えるもので良く、適当な幅であり適当な伸縮性を備えるものとすることができる。ベルト113は、ヘッドマウント部110の被測定者の頭部への固定ができる他の手段、例えば眼鏡のテンプルのようなものに置換することもできる。
マスク111の前面(図2における手前側であり、ヘッドマウント部110が被測定者の頭部に装着されたときにおける被測定者の顔から遠い側の面である。)には、必ずしもこの限りではないが、この実施形態では正四角柱形状とされた、第1突出部114、及び第2突出部115が設けられている。
第1突出部114と第2突出部115は、ヘッドマウント部110の上下をひっくり返すことによりその位置関係が逆転するが、ヘッドマウント部110が被測定者の頭部に装着された場合に、その一方が被測定者の右目の前に、その他方が被測定者の左目の前に位置するようになっている。このとき、第1突出部114の後に位置するのが本願でいう一方の目であり、第2突出部115の後に位置するのが本願でいう他方の目である。
第1突出部114及び第2突出部115はともに、マスク111の前面から垂直に突出している。第1突出部114の前面にケーブルC1が、第2突出部115の前面にケーブルC2が、それぞれ接続されている。
マスク111の形状は、第1突出部114、第2突出部115を含め、左右対称であり、且つ上下対称である。
図3に、第1突出部114付近の構成を断面図にて示す。
第1突出部114は、図3に示したように筒状であり、またマスク111の後面側が開口している。第1突出部114の中には、この実施形態では樹脂製であり、板状に生成された表示板114Aが設けられている。表示板114Aの第1突出部114の開口側の面が本願における表示面114A1である。
第1突出部114の開口部分には、第1レンズ114Bが設けられている。第1レンズ114Bは、この視野測定装置100の使用時において、表示板114Aの表示面114A1に設けられた後述の光源からの光を、第1突出部114をその眼前に位置させる側の被測定者の目へ、像光を拡大して結像させる機能を有している。それが可能である限り、第1レンズ114Bは必ずしも第1突出部114の開口部分に配されている必要はないし、複数枚のレンズで構成されていてもよい。
表示面114A1を拡大して図示した背面図を図4に示す。
表示面114A1には、多数の光源114Cが設けられている。光源114Cは、これには限られないが、この実施形態ではLEDである。光源114Cの形状は例えば円形であり、第1レンズ114Bを通して被測定者がそれを見た時の視野角が、上下方向、左右方向ともに数度程度の大きさとなるようにされている。表示面114A1に設けられた光源114Cは、その全部の光源114Cを見ることができたのであれば、被測定者の視野が正常と一般的に判断できるような範囲に、適当な数だけ散りばめられている。光源114Cを表示面114A1に何個、どのようなパターンで散りばめるかについては、例えばドームを備えた視野測定装置で用いられていた技術を応用して決定すればよい。
光源114Cの数は、この実施形態では、61個である。光源114Cは上段の左側から順に、1、2、3、…59、60、61と連番が振られており、それに振られた数字により各光源114Cは、他の光源114Cから区別され、特定される。図4中で光源114Cのそれぞれには、途中を省略しているが、1〜61の数字が振られているが、これが上述した数字である。もっとも、図4で各光源114Cに振られた数字は観念的なものであり、実際の光源114Cには数字が印字されているわけではない。
各光源114Cは、ケーブルC1の中の接続線C11と接続されている。各光源114Cは、接続線C11を介して制御ボックス150から送られてくる信号による後述する制御を受け、この実施形態では1つずつ発光するようになっている。
図5に、第2突出部115付近の構成を断面図にて示す。
第2突出部115は、図5に示したように筒状であり、またマスク111の後面側が開口している。第2突出部115の中には、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、或いはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)である撮像素子115Aが配されている。撮像素子115Aは、視野測定装置100の使用時において、撮像素子115Aの前に位置する目を撮像して目を含む画像についての動画信号を生成する。
撮像素子115Aは、接続線C21と接続されている。撮像素子115Aが生成した上述の動画信号は、接続線C21を介して、制御ボックス150に送られるようになっている。
第2突出部115の開口部分には、第2レンズ115Bが設けられている。第2レンズ115Bは、被測定者の目からの像光を、撮像素子115Aに結像させるためのものである。それが可能である限り、第2レンズ115Bは必ずしも第2突出部115の開口部分に配されている必要もないし、複数枚のレンズで構成されていてもよい。
次に、入力装置190の構成について説明する。
入力装置190は、後述する知覚情報を入力するための装置である。知覚情報は、各光源114Cが点灯した場合に、被測定者がその光源114Cを見えたか否かを特定するための情報である。この情報は、被測定者がその光源114Cが点灯したのを見ることができたという情報と、被測定者がその光源114Cが点灯したのを見ることができなかったという情報の一方又は双方を入力できるように構成されている。
これには限られないが、この実施形態の入力装置190は、被測定者がその光源114Cが点灯したのを見ることができたという情報と、被測定者がその光源114Cが点灯したのを見ることができなかったという情報の双方を入力できるように、それら2つの入力にそれぞれ対応した2つのボタン191を備えている。
光源114Cが点灯するたびに、被測定者は、いずれかのボタン191を押して、上記2つの情報のいずれかを入力する。
入力された知覚情報は、ケーブルC3を介して制御ボックス150へ送られる。
次に、制御ボックス150の構成について説明する。
制御ボックス150は、ケース151に、種々の部品を取付け、或いは内蔵させてなる。
制御ボックス150には、図6に示したような構成のハードウエア152が内蔵されている。制御ボックス150に内蔵されるハードウエア152は、CPU152A、ROM152B、RAM152C、インターフェイス152D、及びこれらを互いに接続するバス152Eである。
CPU152Aは、演算を行う演算装置である。CPU152Aは、例えば、ROM152Bに記録されたプログラムを実行することにより、後述する処理を実行する。ROM152Bは、CPU152Aが後述する処理を実行するために必要なプログラムやデータを記録している。RAM152Cは、CPU152Aが処理を行うために必要なワーク領域を提供する。また、RAM152Cには、CPU152Aが処理を行った結果生成されたデータが記録されうる。インターフェイス152Dは、バス152Eと外部との間でデータのやり取りを行うものである。インターフェイス152Dには、ケーブルC1(より正確には、その中の接続線C11)、ケーブルC2(より正確には、その中の接続線C21)、ケーブルC3、及びケーブルC4が、例えば所定の接続端子を介して接続されている。バス152EからケーブルC1には、光源114Cを制御するための後述する光源制御データが送られ、また、バス152EからケーブルC4へはディスプレイ装置Dに画像を表示させるための画像データが送られる。また、ケーブルC2からバス152Eへはインターフェイス152Dを介して動画信号が、また、ケーブルC3からバス152Eへはインターフェイス152Dを介して後述する知覚情報が、それぞれ送られる。
CPU152Aがプログラムを実行することにより、制御ボックス150内には、図7で示されたような機能ブロックが生成される。
制御ボックス150内に生成される機能ブロックは、第1記録部153A、光源制御部153B、動画信号受付部153C、ずれ検出部153D、知覚情報受付部153E、読み書き部153F、第2記録部153G、及び画像処理部153Hである。
第1記録部153Aは、光源114Cをどの順番で点灯させるか、ということについての情報が記録されている。この情報は、各光源114Cに付された数字の羅列で十分である。その例を図8に示す。
例えば、Aの情報は、1〜61までの61個の数字を、1、30、5、42、9、11、59、61、……51、20というように羅列したものであるが、この情報によれば、まず、1の数字の付された光源114Cを、次に、30の数字の付された光源114Cを、次に5の数字の付された光源114Cを、次に42の符号の付された光源114Cを、……次に、51の数字の付された光源114Cを、そして最後に20の数字の付された光源114Cを点灯させるという指示を示すものとなっている。
このような光源114Cをどのような順番で点灯させるか、ということについての情報は、少なくとも1つ(或いは1組)第1記録部153Aに記録されていれば良いが、この実施形態では、一人の被測定者が何回か視野の測定を行うときに光源114Cの点灯の順番を覚えてしまうことによる視野の測定の結果の信頼性の低下に対処するため、A〜Cの3つ(或いは3組)の情報が第1記録部153Aに記録されている。この実施形態の光源制御部153Bはこれら3つの情報のうちの1つを、被測定者の視野測定が行なわれる度に、所定の順番で読みだして用いるようになっている。もちろん、光源114Cをどのタイミングで点灯させるか、ということについての情報はもっと多くても構わないし、例えば乱数を用いてランダムで発生させるようにすることもできる。その場合、第1記録部153Aには、その乱数を発生させるための初期値やアルゴリズムが記録されることになるが、それが光源114Cをどのような順番で点灯させるか、ということについての情報ということになる。
光源114Cをどの順番で点灯させるか、ということについての情報は、光源制御部153Bに送られるようになっている。
光源制御部153Bは、光源114Cをどの順番で点灯させるか、ということについての情報を受取り、その情報が指定する順番で、光源114Cを順に点灯させるようになっている。上述の情報の組みは、一括して受け取るようになっていても構わないし、そうでなくても良い。
つまり、Aの情報は、上述した通り、1〜61までの61個の数字を、1、30、5、42、9、11、59、61、……51、20というように羅列したものであるが、光源制御部153Bは61個分の数字の情報を予め読み込んで、その情報に基いて指定された順に、各光源114Cを順に点灯させるようになっていても良いし、61個分の数字の情報のうちの各数字の情報を数字1つ分ずつ読み込んで、数字の情報を読み込むたびに読み込んだ数字で指定された光源114Cを点灯させるようになっていても良い。各光源114Cの点灯時間は、例えば、0.1秒〜1秒である。
また、各光源114Cを光源制御部153Bが点灯させるタイミングは、例えば、一定の時間間隔ごとであっても良いし、後述する知覚情報が制御ボックス150に入力された後更に所定の時間(例えば、2秒、或いは3秒)経過後であっても良い。後者の場合には、後述するように知覚情報受付部153Eが知覚情報を受付けた場合に、知覚情報受付部153Eはその旨を光源制御部153Bに通知するようなものにすれば良い。
光源制御部153Bは、ケーブルC1を介して光源の点灯、消灯を制御する信号である制御信号を送り、光源114Cの点灯、消灯を制御する。
また、光源制御部153Bは、各光源114Cをいつ点灯させるかという情報を、読み書き部153Fに順次送る。この情報は、例えば、光源114Cに割り振られた61個分の数字の情報として読み書き部153Fに送られるが、この情報はこの実施形態では、次に点灯させる光源114Cについての数字を1つずつ読み書き部153Fに送る、という方法で読み書き部153Fに送られる。この実施形態では、光源制御部153Bが、次に点灯させる光源114Cの情報を読み書き分153Eに送ってから所定時間(例えば2秒)経過した後に、読み書き部153Fに送られた情報で特定される光源114Cが点灯するようになっている。
動画信号受付部153Cは、撮像素子115Aが生成した動画信号を受付けるものである。動画信号受付部153Cは、受付けた動画信号をずれ検出部153Dへ送るようになっている。
ずれ検出部153Dは、被測定者の目のうち撮像素子115Aで撮像されているものが、その時点で、所定の基準点からどの程度ずれているかを検出する。この場合検出されるずれは、表示面114A1と同様の面が撮像素子115Aで撮像されている側の目の前に存在すると仮定した場合に、その仮想の面の上にある基準点からどれだけ上下、或いは左右に移動しているかというものである。この実施形態における基準点は、撮像されている側の目(他方の目)から真正面に伸びる線が、上述の仮想の面と交わる点である。
上述の仮想の面と、基準点、及びそこからの視線のずれを概念的に示したのが、図9である。図9に示したXY平面が仮想の面、座標(0,0)の原点が基準点、点線で示したのが視線の動き、座標(X,Y)で示された点が、他方の目の現在の視線が仮想の面と交わる点である。座標(X,Y)の座標が、現時点における基準点からの視線のずれを示している。
ずれ検出部153Dは、撮像素子115Aから受付けた動画信号に対して画像処理を行い、現時点における基準点からの視線のずれを検出し続ける。検出されたそのずれについての情報であるずれ情報は、読み書き部153Fに送られるようになっている。
知覚情報受付部153Eは、入力装置190から、被測定者が入力装置190のボタン191を操作することによって生成された知覚情報を受付けるようになっている。知覚情報受付部153Eはその内容を解析して、それを読み書き部153Fに送るようになっている。
読み書き部153Fは、第2記録部153Gに対するデータの書き込みと、第2記録部153Gからのデータの読み出しを行う。
第2記録部153Gに記録されるデータの内容は、以下の通りである。
この実施形態では、第2記録部153Gには、図10に示したように、「光源」と「ずれ」と「知覚情報」と名前が付けられた欄が準備されており、横並びになった3つの情報が互いに紐付けられた状態で各情報が各欄に記録される。ここで、「光源」は、多数の光源114Cの中から各光源114Cを特定するための情報であり、「ずれ」は、それとセットにされた光源114が点灯したときにおける他方の目の視線のずれを特定するための情報であり、「知覚情報」は、それとセットにされた光源114Cが点灯したときに、被測定者がその点灯した光源114Cを視認することができたか否かを示す情報である。
読み書き部153Fは、上述の3つの情報の第2記録部153Gへの書き込みを以下のようにして行う。
読み書き部153Fには、上述したように、光源制御部153Bから、各光源114Cがいつ点灯させられるかという情報が順次送られてくる。また、読み書き部153Fには、ずれ検出部153Dから常に、その時点における視線の基準点からのずれについての情報であるずれ情報が送られてきている。
読み書き部153Fに、光源制御部153Bから次に点灯させられる光源114Cがどれかという情報が送られてきたとする。そして、例えば、その情報が、1の数字が割り振られた光源114Cを点灯させる、というものだったとする。上述した通り、1の数字が割り振られた光源114Cは、その情報を読み書き部153Fが受付けてから(その情報を光源制御部153Bが送るタイミングと、読み書き部153Fがそれを受取るタイミングは略同時と見做せる。)2秒後に点灯する。読み書き部153Fは、1の数字が割り振られた光源114Cが点灯しているタイミングのずれ情報を、1の数字が割り振られた光源114Cが点灯しているときの他方の目の視線の基準点からのずれを示す情報として、1の光源114Cと紐付けられた、「ずれ」の欄のうちの「光源」の1の隣に位置する部分に記録する。図10に示した例であれば、( 1, 0)が、ずれを特定する情報として第2記録部153Gに記録される。これは、1の数字が割り振られた光源114Cが点灯していたとき、被測定者の他方の目の視線が、上述した仮想の面上で、左右方向で右に1、上下方向で0だけ基準点から移動していた、ということを意味する。
なお、上述したように、光源114Cの点灯時間にはある程度の長さがある。したがって、読み書き部153Fにずれ検出部153Dから、光源114Cが点灯している間に常時送られてきているずれ情報のいずれを、第2記録部153Gに記録すべきか問題となる。例えば、光源114Cが点灯を開始した瞬間のずれ情報、或いは光源114Cが消灯した瞬間のずれ情報、又は光源114Cが点灯した瞬間と消灯した瞬間の中間の瞬間のずれ情報を、読み書き部153Fは第2記録部153Gに記録するようにすることができる。この実施形態では、読み書き部153Fは、光源114Cが点灯を開始した瞬間のずれ情報を第2記録部153Gに記録するようになっている。
なお、この実施形態では、ずれ情報は、ずれ検出部153Dから常時読み書き部153Fに送られてくることとしているが、ずれ検出部153Dは、読み書き部153Fに、読み書き部153Fが第2記録部153Gに記録をするときに必要な分のずれ情報のみを送るようになっていても構わない。
また、読み書き部153Fには、1の数字が割り振られた光源114Cが点灯した後に、入力装置190からの入力を受けた知覚情報受付部153Eから知覚情報が入力されてくる。読み書き部153Fは、これを受取り、1の光源114Cと紐付けられた、「知覚情報」の欄うちの「光源」の1の隣に位置する部分に記録する。図10に示した例であれば、Yが、ずれを特定する情報として第2記録部153Gに記録される。なお、「知覚情報」の欄に記録された「Y」は、被測定者がその欄に紐付けられた「光源」の欄に記録された数字により特定される光源114Cが点灯したときに、それを視認できたことを示し、同欄に示された「N」は、被測定者が同様の光源114Cを視認できなかったことを示す。
読み書き部153Fは、すべての光源114Cについて、この実施形態では61回、以上の処理を繰り返すことにより、第2記録部153G内に、図10に示されたような、「光源」、「ずれ」、「知覚情報」の3つの情報についての欄を完成させるようになっている。
読み書き部153Fは、また、第2記録部153Gに記録された上述の3つの情報を読み出し、それを画像処理部153Hに送る機能を有している。かかる画像処理部153Hの情報の送信は、第2記録部153G内に上述の欄が完成した後自動的に行なわれるようになっていても良いし、図示を省略の、例えば制御ボックス150に設けられた適当な入力手段からの入力を契機として行なわれるようになっていても構わない。
画像処理部153Hは、第2記録部153Gから送られてきた上述の情報に基いて、光源114Cのそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが表示面114A1の上に本来ある位置からずらし、且つその位置での光源114Cの発光を被測定者が見ることができたか否かを知覚情報に基づき明らかにした、発光したすべての光源114Cについての画像を含む、被測定者の視野に対応する画像についてのデータである画像データを生成する。
画像データによって表示される画像は、基本的には、図4に示した表示面114A1上に多数の光源114Cが存在するような画像となる。各光源114Cの位置についての情報は、この実施形態では、画像処理部153Hが持っているが、画像処理部153Hはその情報を、その情報が記録された第1記録部153A又は第2記録部153Gから読み出すようになっていても構わない。
ただし、各光源114Cは、それが点灯したときに、被測定者がそれを視認することができたか、できなかったかを画像上で区別できるようにされる。その区別は、例えば、画像上の光源の上に視認できたかできなかったかを区別する文字又は記号を表示させるようにしても良いし、或いは認識できた光源114Cと認識できなかった光源114Cとで色彩を変えるようにしても良い。画像処理部153Hは、各光源114Cが視認されたか否かの別を、読み書き部153Fから送られてきた、第2記録部153G内の「知覚情報」の欄に記録されていた「Y」又は「N」のデータを用いて、各光源1114C毎に区別することができる。
また、画像データによって表示される画像上の各光源114Cは、各光源114Cに割り振られた数字と紐付けられたずれ情報により、その位置を修正される。たとえば、1の数字が割り振られた光源114Cは、画像上で、1という数字と紐付けられたずれ情報( 1, 0)により、その位置を修正される。位置の修正は、そのときの他方の目の視線のずれをキャンセルする必要があるため、ずれ情報( 1, 0)によって特定されるずれとは逆方向にずらすようにして行う。つまり、ある光源114Cについてのずれ情報が(x,y)なら、画像上のその光源114Cは、(−x,−y)方向にずらされる。
幾つか例示する。例えば、1の数字が割り振られた光源114Cは、画像上で、1という数字と紐付けられたずれ情報( 1, 0)に基いて、(−1, 0)の方向にずらされる。2の数字が割り振られた光源114Cは、画像上で、2という数字と紐付けられたずれ情報( 1, 1)に基いて、(−1,−1)の方向にずらされる。3の数字が割り振られた光源114Cは、画像上で、3という数字と紐付けられたずれ情報(−5, 6)に基いて、( 5,−6)の方向にずらされる。4の数字が割り振られた光源114Cは、画像上で、4という数字と紐付けられたずれ情報( 0, 0)に基いて、ずらされない。5の数字が割り振られた光源114Cは、画像上で、5という数字と紐付けられたずれ情報( 1, 1)に基いて、(−1,−1)の方向にずらされる。
このようにして、すべての光源114Cが画像上に描画される。
描画された画像の一部の例を、図11に示す。
図11中、Xが位置を修正された光源114Cを示す円である。また、破線で示されたYは位置を修正される前の光源114Cを示す円である。円Yと円Xは、その中心を結ぶ線分の分だけずらされているが、その線分は、上述の座標にそれぞれ対応している。また、3と5の数字が割り振られた光源114Cに対応する円Xには網掛けが掛けられており、その他の円Xには網掛けが掛けられていない。これは、3と5の数字が割り振られた光源114Cは、それが点灯したとき被測定者が視認できなかったが、その他の光源114Cが点灯したときはそれを被測定者が視認できたことを区別して示すものである。
画像処理部153Hは、生成した画像のデータである画像データを、インターフェイス152D、ケーブルC4を介してディスプレイ装置Dに送るようになっている。これを受けたディスプレイ装置Dは、画像データに対応した画像を表示する。
次に、以上説明した視野測定装置100の使用方法を説明する。
被測定者は、ヘッドマウント部110を頭部に装着する。具体的には、マスク111が被測定者の眼前に来るようにしながら、ベルト113が後頭部に来るようにして、ヘッドマウント部110の頭部への装着を行う。このとき、マスク111のどちら側が上でも構わない。
ヘッドマウント部110を頭部へ装着すると、第1突出部114と第2突出部115の一方が被測定者の右目の前に、その他方が被測定者の左目の前に位置する。上述したように、第1突出部114の後に位置するのが本願でいう一方の目であり、第2突出部115の後に位置するのが本願でいう他方の目である。
この状態で、被測定者の視野測定が開始される。
視野を測定するときには、制御ボックス150が生成した制御信号によって制御され、光源114Cが1つずつ点灯していく。被測定者は、第1レンズ114Bを介して、一方の目で、光源114Cが点灯したのを視認しようとする。
制御ボックス150が行う光源114Cの点灯の制御の方法は既に述べた通りである。
簡単に言うと、第1記録部153Aに記録されている、光源114Cをどの順番で点灯させるか、ということについての情報を光源制御部153Bが読出す。その情報を受取った光源制御部153Bは、各光源114Cの点灯と消灯を指示する制御信号を作りこれを光源114Cに送る。それにより、61個の光源114Cは、第1記録部153Aに記録されていた情報により特定される順番で、順に1回ずつ発光し、消灯する。
他方、被測定者の他方の目は、視野測定が行なわれている間中第2レンズ115Bを介して撮像素子115Aにより撮像されている。撮像素子115Aは、他方の目を含む動画の動画信号を生成し、それを制御ボックス150に送る。
動画信号は、制御ボックス150内の動画信号受付部153Cが受付ける。動画信号受付部153Cは、受付けた動画信号をずれ検出部153Dへ送る。動画信号を受付けたずれ検出部153Dは、被測定者の目のうち撮像素子115Aで撮像されているものが、その時点で、上述の仮想の面上で所定の基準点からどの程度ずれているかを検出し、そのずれを特定するずれ情報を生成する。ずれ情報は、ずれ検出部153Dから、読み書き部153Fに送られる。この実施形態では、ずれ情報は、視野測定が行なわれている間常に、読み書き部153Fに送られる。
被測定者は、光源114Cが点灯するたびに、入力装置190のボタン191を操作することにより、点灯した光源114Cを視認することができたか否かを示す知覚情報を入力する。もっとも、被測定者が、光源114Cの点灯を視認できなかった場合には、光源114Cが点灯した事実を被測定者が認識していないことから被測定者が知覚情報をそもそも入力しないことも考えられる。そのようなことを避けるには例えば、光源114Cを点灯させるのと同時に視野測定装置100のどこかから音を鳴らすなどして、光源114Cの点灯があった事実を被測定者に認識させるのが良い。音を鳴らすためのスピーカは例えば、ヘッドマウント部110に設けることができるし、制御ボックス150内、或いはその外部に設けることも可能である。
なお、入力装置190による知覚情報の入力は、被測定者が行なっても良いが、被測定者に付き添った医師等が、被測定者が光源114Cの点灯を認識できたか否かを光源114Cの点灯の度に被測定者から聞き取って入力しても構わない。
入力装置190で生成された知覚情報は、知覚情報受付部153Eを介して、読み書き部153Fに送られる。
読み書き部153Fは、ずれ情報と、知覚情報とを受取り、光源114Cが点灯する度に、第2記録部153Gの、「ずれ」と「知覚情報」の欄に、それらを書き込んでいく。
第2記録部153Gの「ずれ」の欄に書き込まれる情報は、ある光源114Cが点灯した時点におけるずれ情報であり、そのずれ情報は、点灯したある光源114Cに割り振られていた数字に紐付けられた状態で、「ずれ」の欄に書き込まれる。第2記録部153Gの「知覚情報」の欄に書き込まれる情報は、ある光源114Cが点灯してから次の光源114Cが点灯する前に入力された知覚情報であり、その知覚情報は、点灯したある光源114Cに割り振られていた数字に紐付けられた状態で、「知覚情報」の欄に書き込まれる。
すべての光源114Cが点灯、消灯を終え、第2記録部153Gの「ずれ」の欄と、「知覚情報」の欄とが完成したら、この実施形態では、自動的に読み書き部153Fが、「光源」、「ずれ」、「知覚情報」の各欄に記録された情報を読み出して、それを画像処理部153Hに送る。
画像処理部153Hは、それら3つの情報を用いて、視野測定の結果を示す画像についての画像データを生成する。
画像データによって表示される画像は、上述のように、表示面114A1上に多数の光源114Cが存在するような画像となる。また、各光源114Cは、それが点灯したときに、被測定者がそれを視認することができたか、できなかったかを画像上で区別できるようにされている。また、画像データによって表示される画像上の各光源114Cは、各光源114Cに割り振られた数字と紐付けられたずれ情報により、その位置を修正されている。
画像処理部153Hは、生成した画像のデータである画像データを、インターフェイス152D、ケーブルC4を介してディスプレイ装置Dに送る。これを受けたディスプレイ装置Dは、画像データに対応した画像を表示する。医師等はその画像を見て、被測定者の一方の目の視野測定の結果を確認する。
次いで、被測定者は、ヘッドマウント部110の天地を逆にし、ヘッドマウント部110を装着し直す。そうすると、第1突出部114と第2突出部115のうち右目の前にあったものが左目の前に、第1突出部114と第2突出部115のうち左目の前にあったものが右目の前に来ることになる。この場合においても、第1突出部114の後に位置するのが本願でいう一方の目であり、第2突出部115の後に位置するのが本願でいう他方の目である。
つまり、ヘッドマウント部110の天地を逆にし、ヘッドマウント部110を装着し直すことで、被測定者の、本願で言う一方の目と他方の目が入れ替わる。
この状態で、新たな一方の目についての視野測定を行う。
視野測定の方法は、上述した通りである。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態の視野測定装置100について説明する。
第2実施形態の視野測定装置100は、第1実施形態における視野測定装置100と概ね同様の構成を採用している。端的に言えば、第2実施形態における視野測定装置100は、第1実施形態におけるヘッドマウント部110に含まれていた表示板114Aを、後述するディスプレイに置き換えたものとなっている。
第2実施形態の視野測定装置100は、第1実施形態の場合と同様に、ヘッドマウント部110と、制御ボックス150とを備えており、制御ボックス150は、ケーブルC3で入力装置190と、ケーブルC4でディスプレイ装置Dと接続されている。
第2実施形態のヘッドマウント部110の構成は、第1実施形態の場合と略同様である。ヘッドマウント部110と制御ボックス150は、第1実施形態の場合と同様に、ケーブルC1とケーブルC2で接続されている。
第2実施形態のヘッドマウント部110が第2実施形態のヘッドマウント部110と異なるのは、上述のように、第1実施形態におけるヘッドマウント部110の第1突出部114に含まれていた表示板114Aが、ディスプレイ114Dに置き換えられている、という点である(図12)。ディスプレイ114Dは、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成されており、被測定者は、第1レンズ114Bを介して、第1実施形態で表示板114Aの表示面114A1を見たのと同様に、ディスプレイ114Dの画面を見ることとなる。
第1実施形態では、表示板114Aに設けられた光源114Cの点灯を被測定者が視認できるか否かによって被測定者の視野測定が行われた。第2実施形態では、後述するように、ディスプレイ114Dの様々な位置に光の点である光点が表示されるようになっており、被測定者がそれら光点のうちのどれを視認でき、どれを視認できなかったかにより、被測定者の視野測定がなされる。
次に、第2実施形態の制御ボックス150の構成について説明する。
第2実施形態の制御ボックス150は、第1実施形態の制御ボックス150と略同様に構成されている。特に、そのハードウエア構成については、第1実施形態の場合と変わらない。
CPU152Aがプログラムを実行することにより、第2実施形態の制御ボックス150内には、図13で示されたような機能ブロックが生成される。
制御ボックス150内に生成される機能ブロックは、第3記録部155A、ディスプレイ制御部155B、動画信号受付部155C、ずれ検出部155D、知覚情報受付部155E、読み書き部155F、第4記録部155G、及び画像処理部155Hである。
これらのうち、第3記録部155A、ディスプレイ制御部155B、読み書き部155F、第4記録部155G、及び画像処理部155Hは、第1実施形態における第1記録部153A、光源制御部153B、読み書き部153F、第2記録部153G、及び画像処理部153Hと、略対応するものとなっているが、第1実施形態における表示板114Aが、ディスプレイ114Dに置き換えられていることに対応した変更が施されている。また、第2実施形態における動画信号受付部155C、ずれ検出部155D、知覚情報受付部155Eは、第1実施形態における動画信号受付部153C、ずれ検出部153D、知覚情報受付部153Eと同じ機能を有するものとされている。
第3記録部155Aには、ディスプレイ114Dに表示される光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するか、という情報が書き込まれている。これには限られないが、光点の形状、大きさは、第1実施形態の光源114Cに倣ったものとされている。
光点は、ディスプレイ114Dに、ディスプレイ114Dの様々な位置に順次表示された光点のすべてを被測定者が視認することができたのであれば、被測定者の視野が正常と一般的に判断できるような範囲に、適当な数だけ表示される。これには限られないが、第2実施形態におけるディスプレイ114Dの画面は第1実施形態における表示板114Aに対応した大きさであるものとし、また、第2実施形態における光点は、ディスプレイ114D上に、第1実施形態の場合と同様に61個表示されるものとし、更に各光点は、それらのディスプレイ114Dに対する相対的な位置が、第1実施形態における各光源114Cの表示面114A1に対する相対的な位置と一致するように、ディスプレイ114Dの画面に表示されるものとする。つまり、第2実施形態における光点が担う役割は、第1実施形態における光源114Cが担う役割と同じである。
第3記録部155Aに記録された、ディスプレイ114Dに表示される光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するか、という情報は、具体的には、例えば図14に示したようなものとなっている。第3記録部155Aに記録された情報は、この実施形態では、各光点が表示されるディスプレイ114Dの画面上の位置を特定する座標と、各光点が表示される順番とを組合せたデータとなっている。ディスプレイ114Dの画面上の座標は、例えば、図15に示したようなxy座標により表記される。図14に示された情報には、「光点」、「座標」、「順序」の項目がある。横並びになった「光点」、「座標」、「順序」の各内容は、互いに紐付けられている。
「光点」には、1〜61の数字が書き込まれている。この数字は、第1実施形態の光源114Cのそれぞれに対応する各光源114Cを特定するための数字に対応するものであり、各光点を特定するものである。「座標」の欄に書き込まれた情報は、ディスプレイ114Dの画面上の座標を特定するものであり、それら座標と紐付けられた各光点が、ディスプレイ114Dの画面上のどこに表示されるかを示している。「順序」の欄には、1〜61の数字が一度ずつ書き込まれている。これらは、その数字に紐付けられた各光点が、何番目に表示されるかを示している。
ディスプレイ114Dに表示される光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するか、という情報は、ディスプレイ制御部155Bに送られるようになっている。
なお、光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するか、という情報が複数組準備されていても良いし、座標或いは順序がランダムに決定されても良いことは第1実施形態と同様である。
ディスプレイ制御部155Bは、光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するかという情報を受取り、その情報が指定するディスプレイ114Dの画面上の座標に、その情報が指定する順序で、光点を表示させるようになっている。上述の情報は、第1実施形態の場合と同様、一括して受け取るようになっていても構わないし、そうでなくても良い。
この実施形態では、「順序」の欄に記載の数字の小さいものから、それと紐付けられた「座標」のデータが1つずつ読み出され、ディスプレイ制御部155Bに送られるようになっている。ディスプレイ制御部155Bは、その座標により指定されたディスプレイ114Dの画面上の座標に、光点を表示させるためのディスプレイ制御信号を生成し、それをケーブルC1を介してディスプレイ114Dに送る。それを受付けたディスプレイ114Dの画面には、ディスプレイ制御信号により指定された座標に光点が表示される。
光点が表示されるタイミング、及び光点が表示される時間は、第1実施形態において光源114Cが点灯させられるタイミング、及び光源114Cが点灯してから消灯するまでの時間に倣うことができ、この実施形態ではそうされている。
ディスプレイ制御部155Bは、光点の表示を制御する信号であるディスプレイ制御信号を送り、交点の表示を制御する。
また、ディスプレイ制御部155Bは、各光点をいつディスプレイ114Dの画面に表示させるかという情報を、読み書き部155Fに順次送る。この情報は、例えば、次に点灯する光点を特定する、各光点に割り振られた61個分の数字の情報でも良いし、次に点灯する光点のディスプレイ114Dの画面上の座標の情報でも構わない。
動画信号受付部155C、ずれ検出部155D、及び知覚情報受付部155Fの機能は、上述の通りである。
読み書き部155Fは、第4記録部155Gに対するデータの書き込みと、第4記録部155Gからのデータの読み出しを行う。
第4記録部155Gに記録されるデータの内容は、以下の通りである。なお、以下の例は、ディスプレイ制御部155Bが読み書き部155Fに送る、各光点をいつディスプレイ114Dの画面に表示させるかという情報が、次に点灯する光点を特定する、各光点に割り振られた61個分の数字の情報である場合についてのものである。
この実施形態では、第4記録部155Gには、「光点」と「ずれ」と「知覚情報」と名前が付けられた欄が準備されており(図16)、横並びの3つの情報が互いに紐付けられた状態で各欄に記録される。「光点」と「ずれ」と「知覚情報」に記録される情報は概ね第1実施形態の第2記録部153Gに記録された「光源」と「ずれ」と「知覚情報」の内容と対応する。ここで、「光点」は、ディスプレイ114Dの画面に表示される多数の光点の中から各光点を特定するための情報であり、「ずれ」は、それとセットにされた光点が点灯したときにおける他方の目の視線のずれを特定するための情報であり、「知覚情報」は、それとセットにされた交点がディスプレイ114Dが表示されたときに、被測定者がその交点を視認することができたか否かを示す情報である。
読み書き部155Fは、上述の3つの情報の第4記録部155Gへの書き込みを以下のようにして行う。
読み書き部155Fには、上述したように、ディスプレイ制御部155Bから、各交点がいつ点灯させられるかという情報が順次送られてくる。また、読み書き部155Fには、ずれ検出部155Dから常に、その時点における視線の基準点からのずれについての情報であるずれ情報が送られてきている。
読み書き部155Fに、ディスプレイ制御部155Bから次に点灯させられる交点がどれかという情報が送られてきたとする。そして、例えば、その情報が、1の数字が割り振られた光点をディスプレイ114Dの画面上に表示させる、というものだったとする。第1実施形態と同様、1の数字が割り振られた光点はその情報を読み書き部155Fが受付けてから2秒後にディスプレイ114Dに表示される。読み書き部155Fは、1の数字が割り振られた光点が点灯しているタイミングのずれ情報を、1の光点と紐付けられた、「ずれ」の欄のうちの「光点」の1の隣に位置する部分に記録する。図16に示した例であれば、( 1, 0)が、ずれを特定する情報として第4記録部155Gに記録される。これは、1の数字が割り振られた光点がディスプレイ114Dに表示されていたとき、被測定者の他方の目の視線が、上述した仮想の面上で、左右方向で右に1、上下方向で0だけ基準点から移動していた、ということを意味する。
なお、光点の表示されている時間には、第1実施形態における光源114Cの点灯している時間と同様に、ある程度の長さがあるが、ずれ情報のいずれを第4記録部155Gに記録するかは、第1実施形態の場合に倣うことができる。
また、読み書き部155Fには、1の数字が割り振られた光点がディスプレイ114Dの画面上に表示された後に、入力装置190からの入力を受けた知覚情報受付部155Eから知覚情報が入力されてくる。読み書き部155Fは、これを受取り、1の光点と紐付けられた、「知覚情報」の欄うちの「光点」の1の隣に位置する部分に記録する。
読み書き部155Fは、すべての光点について、この実施形態では61回、以上の処理を繰り返すことにより、第4記録部155G内に、図16に示されたような、「光点」、「ずれ」、「知覚情報」の3つの情報についての欄を完成させるようになっている。
読み書き部155Fは、また、第4記録部155Gに記録された上述の3つの情報を読み出し、それを画像処理部155Hに送る機能を有している。
画像処理部155Hは、第4記録部155Gから送られてきた上述の情報に基いて、光点のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれがディスプレイ114Dの画面の上に本来ある位置からずらし、且つその位置での光点を被測定者が見ることができたか否かを知覚情報に基づき明らかにした、発光したすべての光点についての画像を含む、被測定者の視野に対応する画像についてのデータである画像データを生成する。
画像データによって表示される画像は、基本的には、第1実施形態の場合と同様の手順で作成され、結果として、第1実施形態の場合と同様のものとなる。第2実施形態で作られる画像と、第1実施形態で作られる画像の間には、表示面114A1がディスプレイ114Dの画面に置き換えられ、光源114Cが光点に置き換えられただけの違いしか無い。
各光点のディスプレイ114Dの画面上に表示された位置(ディスプレイ114Dの画面上の座標)についての情報は、画像処理部155Hが持っていても良いが、この実施形態では、画像処理部155Hは、第3記録部155Aから、光点を特定する1〜61の数字にそれぞれ紐付けられた座標のデータを読み出すようになっている。
ただし、各光点は、画像上で、それが表示されたときに、被測定者がそれを視認することができたか、できなかったかを画像上で区別できるようにされる。その区別の方法は、第1実施形態に倣う。
また、画像データによって表示される画像上の各光点は、第1実施形態において各光源114Cの位置を画像上で修正したのと同じ手法により、画像上でその位置を修正される。
画像処理部155Hは、生成した画像のデータである画像データを、インターフェイス152D、第4ケーブルC4を介してディスプレイ装置Dに送るようになっている。これを受けたディスプレイ装置Dは、画像データに対応した画像を表示する。
以上説明した第2実施形態の視野測定装置100の使用方法は、第1実施形態の視野測定装置100の使用方法と同様である。
なお、以上の第2実施形態の説明では、ディスプレイ制御部155Bが読み書き部155Fに送る、各光点をいつディスプレイ114Dの画面に表示させるかという情報は、次に点灯する光点を特定する、各光点に割り振られた61個分の数字の情報であった。もっとも、ディスプレイ制御部155Bが読み書き部155Fに送る、各光点をいつディスプレイ114Dの画面に表示させるかという情報は、上述した通り、次に点灯する光点のディスプレイ114Dの画面上の座標の情報でも構わない。つまり、第2実施形態は以下の変形例のように変形することができる。
変形例による視野測定装置100では、第4記録部155Gには、「座標」と「ずれ」と「知覚情報」が記録される(図17)。各光点がディスプレイ114Dの画面に表示されるときの座標は、各光点に割り振られた数字と同様に各光点と一対一で対応しているので、上記座標によっても各光点を特定することができる。
この場合、読み書き部155Fは、「座標」と「ずれ」と「知覚情報」を、画像処理部155Hに送る。この場合には、各光点の座標が画像処理部155Hに送られてくるのであるから、画像処理部155Hはそれが各光点の座標についての情報を持っていなくとも、或いは各光点の座標を第3記録部155Aから読み出さなくとも、上述したのと同様の画像を生成することができる。
≪第3実施形態≫
次に、第3実施形態の視野測定装置100について説明する。
第3実施形態の視野測定装置100は、第2実施形態における視野測定装置100と概ね同様の構成を採用している。
第3実施形態の視野測定装置100は、第2実施形態の場合と同様に、ヘッドマウント部110と、制御ボックス150とを備えており、制御ボックス150は、ケーブルC3で入力装置190と、ケーブルC4でディスプレイ装置Dと接続されている。
第3実施形態のヘッドマウント部110の構成は、第2実施形態の場合と同様である。ヘッドマウント部110と制御ボックス150は、第1実施形態の場合と同様に、ケーブルC1とケーブルC2で接続されている。
第3実施形態のヘッドマウント部110は、第2実施形態のヘッドマウント部110と同様に、第1突出部114にディスプレイ114Dを備えている。
第3実施形態の制御ボックス150は、第2実施形態の制御ボックス150と略同様に構成されている。特に、そのハードウエア構成については、第1実施形態の場合と変わらない。
CPU152Aがプログラムを実行することにより、第3実施形態の制御ボックス150内には、図18で示されたような機能ブロックが生成される。
制御ボックス150内に生成される機能ブロックは、第3記録部155A、ディスプレイ制御部155B、動画信号受付部155C、ずれ検出部155D、知覚情報受付部155E、読み書き部155F、第5記録部155I、及び画像処理部155Hである。
これらのうち、第3記録部155A、動画信号受付部155C、ずれ検出部155D、知覚情報受付部155Eの機能は、第2実施形態と同様である。第2実施形態とその機能が顕著に異なるのは、ディスプレイ制御部155Bであり、その機能の相違により、読み書き部155F、及び画像処理部155Hの機能は第2実施形態におけるそれらとその機能が変わっており、また第2実施形態の第4記録部155Gは第5記録部155Iに置き換えられている。
第3記録部155Aには、ディスプレイ114Dに表示される光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するか、という情報が書き込まれている。これには限られないが、その情報は第2実施形態で説明したものと同様である。第3記録部155Aには、「光点」、「座標」、「順序」の項目が設けられている。
ディスプレイ114Dに表示される光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するか、という情報は、ディスプレイ制御部155Bに送られるようになっている。
ディスプレイ制御部155Bは、光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するかという情報を受取り、その情報を使って、ディスプレイ114Dの画面上の座標に、光点を表示するものとなっている。ただし、この実施形態のディスプレイ制御部155Bは、第2実施形態のディスプレイ制御部155Bが、光点をディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するかという情報が指定するディスプレイ114Dの画面上の座標に、そのまま光点を表示させるようになっていたのに対し、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するかという情報により指定される座標に対して修正を加え、ディスプレイ114Dの画面上の上記修正がなされた後の座標に、光点を表示させるようになっている。
なお、光点をディスプレイ114Dの画面に表示するタイミングは第2実施形態と同じで良く、第3実施形態でもそうしている。
以下、表示される光点のディスプレイ114Dの画面上での座標の修正方法について説明する。
第3実施形態の視野測定装置100の制御ボックス150の中にも、動画信号受付部155Cと、ずれ検出部155Dが存在している。これらの機能は、第2実施形態の場合と同様である。
ただし、第3実施形態の視野測定装置100では、ずれ検出部155Dが生成したずれ情報は、読み書き部155Fでなく、ディスプレイ制御部155Bに送られるようになっている。
ディスプレイ制御部155Bは、ずれ検出部155Dからずれ情報を、視野測定が行なわれている間中受取るようになっている。そして、ディスプレイ制御部155Fは、次にディスプレイ114Dに表示される光点の座標を、光点をディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するかという既に受け取っている情報によって指定されていたディスプレイ114Dの画面上の座標から、ずれ情報に対応した方向と距離の分だけずらし、ディスプレイ114Dの画面のその修正後の座標に光点を表示させるためのディスプレイ制御信号を生成する。ディスプレイ制御部155Bは、そのディスプレイ制御信号をディスプレイ114Dに送り、ディスプレイ114Dは、その画面のディスプレイ制御信号で指定された修正後の座標に、光点を表示させる。ディスプレイ制御部155Bがディスプレイ制御信号を生成するにあたって光点の座標を修正するのは、実質的に、ディスプレイ114Dに光点が表示される(光点の表示が開始される)のと同時といえるタイミングである。したがって、ディスプレイ114Dの画面に表示される光点は、その座標が、光点をディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するかという情報により本来表示されるはずだった座標から、他方の目の視線のずれに対応した分だけずれた状態となる。
なお、この場合にディスプレイ制御部155Bが実行する座標の修正は、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するかという情報により本来表示されるはずだった座標が(X,Y)であり、その修正に用いられるずれ情報が(x,y)であったときに、(X+x,Y+y)として実行される。つまり、この場合には、第1実施形態、第2実施形態の場合のように、ずれ情報の反転を行なわない。
ディスプレイ制御部155Bは、上述のように、ディスプレイ制御信号をディスプレイ114Dに送る。また、ディスプレイ制御部155は、次にディスプレイ114Dに表示される光点を特定するための情報を第5記録部155Iに送る。この情報は、例えば、各光点を特定するために各光点に割振られた1〜61の数字である。
また、読み書き部155Fには、ディスプレイ114Dに光点が表示される度に、第2実施形態の場合と同様に、第2実施形態の場合と同じ機能を有する知覚情報受付部155Eから知覚情報が送られてくるようになっている。
読み書き部155Fは、それらの情報を互いに紐付けて第5記録部155Iに保存する。第5記録部155Iに記録される情報は、例えば図19に示されたようなものとなる。
第5記録部155Iには、図19に示したように、「光点」の欄と、「知覚情報」の欄とが設けられており、「光点」の欄には、各光点を特定するための情報が、また「知覚情報」の欄には、それと横並びの数字で特定される光点がディスプレイ114Dの画面上に表示されたときに被測定者がその光点を視認することができたか否かを示す知覚情報が記録されることになる。
第2実施形態の場合と同様に、光点は61回ディスプレイ114Dの画面に表示されるので、「光点」の欄と、「知覚情報」の欄にはともに、最終的には61個の情報が書き込まれる。
読み書き部155Fは、第5記録部155Iに対するデータの書き込みだけでなく、第5記録部155Iからのデータの読み出しをも行うようになっている。読み書き部155Fは、第5記録部155Iに記録された上述の2つの情報を読み出し、それを画像処理部155Hに送る機能を有している。
画像処理部155Hは、第5記録部155Fから送られてきた上述の情報に基いて、光点のそれぞれを、それがディスプレイ114D上に表示された位置に描画された画像についての画像データを生成する。そのとき、画像処理部155Hは、各光点の座標についての情報を、第3記録部155Aから読み出して、その情報を用いて各光点を画像上に描画する。画像処理部155Hが作る画像上では、第2実施形態の場合と同様、各光点を被測定者が見ることができたか否かを知覚情報に基づき明らかにする。
この実施形態の場合は、ディスプレイ114Dに表示された光点は、その位置が既に被測定者の他方の目の視線のずれにより修正されているので、第1実施形態及び第2実施形態の場合と異なり、ここで改めてその座標を修正する必要はない。
画像処理部155Hは、生成した画像のデータである画像データを、インターフェイス152D、第4ケーブルC4を介してディスプレイ装置Dに送るようになっている。これを受けたディスプレイ装置Dは、画像データに対応した画像を表示する。
以上説明した第3実施形態の視野測定装置100の使用方法は、第2実施形態の視野測定装置100の使用方法と同様である。
なお、以上の第3実施形態の説明では、ディスプレイ制御部155Bが、各光点を特定するための情報として、各光点に割振られた1〜61の数字を読み書き部155Fに送り、読み書き部155Fはそれを各光点を特定する情報として第5記録部155Iに書き込むこととしていた。
これに代えて、ディスプレイ制御部155Bは、読み書き部155Fに、各光点を特定するための情報として、各光点の本来表示されるはずだった座標についての第3記録部155Aに記録されていた情報を送ることも可能である。この場合、読み書き部155Fは、第5記録部155Iに、各光点の座標と、知覚情報とを互いに紐付けて記録することになる。
この場合、読み書き部155Fは、第5記録部155Iに記録されている各光点の座標と、知覚情報とを画像処理部155Hに送るようにすることができる。そうすることにより画像処理部155Hは、各光点の本来表示されるはずだった座標についての情報を第3記録部155Aから読み出すことなく、上述のものと同じ画像を生成することができる。
この場合の機能ブロック図を図20に示す。
≪第4実施形態≫
第4実施形態の視野測定装置100は、第1実施形態の視野測定装置100と基本的に同じものである。
第4実施形態の視野測定装置100が第1実施形態の視野測定装置100と異なるのは、第4実施形態の視野測定装置100は、第1実施形態の視野測定装置100が備えていた第1記録部153Aを備えず、その代わりに第1実施形態の視野測定装置100が備えていなかった光源情報受付部153Jを備えているという点である(図21)。光源情報受付部153Jは、図示を省略の光源情報入力装置から、光源情報を受付けるためのものである。
光源情報入力装置は、例えばキーボード、或いはテンキーであり、制御ボックス150と一体に構成されるか、或いは制御ボックス150に接続されている。光源情報入力装置は、例えば医師が操作する。
また光源情報は、第1実施形態において第1記録部153Aに記録されていた情報と基本的に同様のものであり、光源114Cをどの順番で点灯させるか、ということについての情報である。もっとも光源情報は、光源114Cが点灯する度に1つずつ入力され、その次に点灯させる光源114Cを特定する情報とされる。第1実施形態の「光源114Cをどの順番で点灯させるか、ということについての情報」の場合と同様に、光源情報は例えば、1〜61までの数字のいずれかとすることができる。
光源情報受付部153Jは受取った光源情報を、光源制御部153Bに送るようになっている。
第4実施形態の視野測定装置100の光源制御部153Bは、第1実施形態の光源制御部153Bと同様に光源114Cを1つずつ順に点灯させる。ただし、第4実施形態の視野測定装置では、発光させる光源114Cの特定は、第1記録部から送られた情報に従う第1実施形態の場合と異なり、光源情報受付部153Jから送られた光源情報に従う。
≪第5実施形態≫
第5実施形態の視野測定装置100は、第2実施形態の視野測定装置100と基本的に同じものである。より正確には、第2実施形態の変形例による視野測定装置100と基本的に同じものである。
第5実施形態の視野測定装置100が第2実施形態の視野測定装置100と異なるのは、第5実施形態の視野測定装置100は、第2実施形態の視野測定装置100が備えていた第3記録部155Aを備えず、その代わりに第2実施形態の視野測定装置100が備えていなかった光点情報受付部155Jを備えているという点である(図22)。光点情報受付部155Jは、図示を省略の光点情報入力装置から、光点情報を受付けるためのものである。
光点情報入力装置は、例えばキーボード、或いはテンキーであり、制御ボックス150と一体に構成されるか、或いは制御ボックス150に接続されている。光点情報入力装置は、例えば医師が操作する。
また光源情報は、第2実施形態において第3記録部155Aに記録されていた情報と基本的に同様のものであり、ディスプレイ114Dに表示される光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するか、という情報である。もっとも光点情報は、光点がディスプレイ114Dに表示される度に1つずつ入力され、その次に表示される光点の位置を特定する情報とされる。第2実施形態の「ディスプレイ114Dに表示される光点を、ディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するか、という情報」の場合と同様に、光点情報は例えば、ディスプレイ114Dの画面上での位置を特定する座標の情報とすることができる。光点情報は、例えば、予め準備された61個の座標の中から順に選択されるようになっていても構わない。
光点情報受付部155Jは受取った光点情報を、ディスプレイ制御部155Bに送るようになっている。光点情報はまた、ディスプレイ制御部155Bを介して読み書き部155Fに送られ、図17に示された例の場合と同様に、第4記録部155Gに記録される。
第5実施形態の視野測定装置100のディスプレイ制御部155Bは、第2実施形態のディスプレイ制御部155Bと同様に光点をディスプレイ114D上に1つずつ順に表示する。ただし、第5実施形態の視野測定装置では、ディスプレイ114Dに表示される光点の座標の特定は、第3記録部155Aから送られた情報に従う第2実施形態の場合と異なり、光点情報受付部155Jから送られた光点情報に従う。
また、第5実施形態の画像処理部155Hは、第2実施形態の変形例で説明したのと同様の方法で、画像のデータを生成する。その場合には第2実施形態の変形例の場合と同様に、「座標(光点情報)」と「ずれ」と「知覚情報」が第4記録部155Gから読み出されることになる。
≪第6実施形態≫
第6実施形態の視野測定装置100は、第3実施形態の視野測定装置100と基本的に同じものである。
第6実施形態の視野測定装置100が第3実施形態の視野測定装置100と異なるのは、第6実施形態の視野測定装置100は、第3実施形態の視野測定装置100が備えていた第3記録部155Aを備えず、その代わりに第3実施形態の視野測定装置100が備えていなかった光点情報受付部155Jを備えているという点である(図23)。光点情報受付部155Jは、図示を省略の光点情報入力装置から、光点情報を受付けるためのものである。
光点情報入力装置と、光点情報の内容は、第5実施形態の場合と同様である。
光点情報受付部155Jは受取った光点情報を、ディスプレイ制御部155Bに送るようになっている。
第6実施形態の視野測定装置100のディスプレイ制御部155Bは、第3実施形態のディスプレイ制御部155Bと同様に光点をディスプレイ114D上に1つずつ順に表示する。そのときに、光点情報は、第3実施形態における「光点をディスプレイ114Dのどこに、どのような順序で表示するかという情報」と同じ方法で利用される。
100 視野測定装置
110 ヘッドマウント部
111 マスク
114 第1突出部
114A 表示板
114A1 表示面
114C 光源
115 第2突出部
150 制御ボックス
153A 第1記録部
153B 光源制御部
153C 動画信号受付部
153D ずれ検出部
153E 知覚情報受付部
153F 読み書き部
153G 第2記録部
153H 画像処理部
155A 第3記録部
155B ディスプレイ制御部
155C 動画信号受付部
155D ずれ検出部
155E 知覚情報受付部
155F 読み書き部
155G 第4記録部
155H 画像処理部
155I 第5記録部
190 入力装置

Claims (15)

  1. 視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、
    前記本体部に設けられた、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに被測定者の一方の目の前に位置するようにされているとともに、光を放つことができ、それが放った光が被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、その位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光源が被測定者の前記一方の目側の面に多数取付けられた表示面と、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、
    前記多数の光源をどのような順序で発光させるかという情報である第1情報を記録した第1記録手段と、
    前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記表示面と同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、
    前記第1記録手段から前記第1情報を受取るとともに、前記表示面上の多数の光源を前記第1情報により特定される順番で発光させるようになっている、光源発光手段と、
    前記表示面上で発光した光源を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記光源が発光する度に受け付ける、入力手段と、
    前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれ受取るとともに、前記光源のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが前記表示面の上に本来ある位置からずらし、且つその位置での前記光源の発光を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、発光したすべての光源についての画像を含む、被測定者の視野に対応する画像についてのデータである画像データを生成する画像処理手段と、
    を備えている、視野測定装置。
  2. 視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、
    前記本体部に設けられた、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに被測定者の一方の目の前に位置するようにされているとともに、光を放つことができ、それが放った光が被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、その位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光源が被測定者の前記一方の目側の面に多数取付けられた表示面と、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、
    前記多数の光源のうちのどれを発行させるかを特定する情報である第6情報を順次入力するための発光情報入力手段と、
    前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記表示面と同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、
    前記発光情報入力手段から第6情報を受取るとともに、前記表示面上の多数の光源のうち前記第6情報により特定されたものを順次発光させるようになっている、光源発光手段と、
    前記表示面上で発光した光源を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記光源が発光する度に受け付ける、入力手段と、
    前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれ受取るとともに、前記光源のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが前記表示面の上に本来ある位置からずらし、且つその位置での前記光源の発光を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、発光したすべての光源についての画像を含む、被測定者の視野に対応する画像についてのデータである画像データを生成する画像処理手段と、
    を備えている、視野測定装置。
  3. 前記光源発光手段により前記表示面上で発光した光源を特定するために必要である第2情報と、当該第2情報によって特定される前記光源が前記発光したときにおける前記ずれ情報と、当該第2情報によって特定される前記光源についての前記知覚情報とを、互いに紐付けて記録する第2記録手段を備えており、
    前記画像処理手段は、前記第2記録手段から、前記第2情報と、前記ずれ情報と、前記知覚情報とを読み出して、前記画像データを生成するようになっている、
    請求項1又は2記載の視野測定装置。
  4. 前記第1記録手段、前記ずれ検出手段、前記光源発光手段、及び前記入力手段が、前記本体部外に設けられている、
    請求項1記載の視野測定装置。
  5. 視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の一方の目の前に位置するディスプレイと、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、
    それが被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが表示された前記ディスプレイ上の位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光点を前記ディスプレイのどこに表示するかという、前記ディスプレイ上の座標を特定する情報である第3情報を複数記録した第3記録手段と、
    前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記ディスプレイと同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、
    前記第3記録手段から前記第3情報を受取るとともに、前記ディスプレイ上の、前記第3情報により特定される座標に、前記光点を表示するようになっている、光点表示手段と、
    前記ディスプレイ上に表示された光点を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記ディスプレイ上に前記光点が表示される度に受け付ける、入力手段と、
    前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれ受取るとともに、前記光点のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが表示された前記ディスプレイ上の座標からずらし、且つその座標に表示された光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段と、
    を備えている、視野測定装置。
  6. 視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の一方の目の前に位置するディスプレイと、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、
    それが被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが表示された前記ディスプレイ上の位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光点を前記ディスプレイのどこに表示するかという、前記ディスプレイ上の座標を特定する情報である第7情報を順次入力するための光点情報入力手段と、
    前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記ディスプレイと同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、
    前記光点情報入力手段から前記第7情報を受取るとともに、前記ディスプレイ上の、前記第7情報により特定される座標に、前記光点を順次表示するようになっている、光点表示手段と、
    前記ディスプレイ上に表示された光点を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記ディスプレイ上に前記光点が表示される度に受け付ける、入力手段と、
    前記ずれ検出手段から前記ずれ情報を、前記入力手段から前記知覚情報をそれぞれ受取るとともに、前記光点のそれぞれを、それが表示されたときにおけるずれ情報で特定されるずれをキャンセルするようにそれが表示された前記ディスプレイ上の座標からずらし、且つその座標に表示された光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段と、
    を備えている、視野測定装置。
  7. 前記光点表示手段により前記ディスプレイ上に表示された前記光点を特定するために必要である第4情報と、当該第4情報によって特定される前記光点が前記ディスプレイ上に表示されたときにおける前記ずれ情報と、当該第4情報によって特定される前記光点についての前記知覚情報とを、互いに紐付けて記録する第4記録手段を備えているとともに、
    前記画像処理手段は、前記第4記録手段から、前記第4情報と、前記ずれ情報と、前記知覚情報とを読み出して、前記画像データを生成するようになっている、
    請求項5又は6記載の視野測定装置。
  8. 前記第3記録手段、前記ずれ検出手段、前記光点表示手段、及び前記入力手段が、前記本体部外に設けられている、
    請求項5記載の視野測定装置。
  9. 視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の一方の目の前に位置するディスプレイと、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、
    それが被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが表示された前記ディスプレイ上の位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光点を前記ディスプレイのどこに表示するかという、前記ディスプレイ上の座標を特定する情報である第3情報を複数記録した第3記録手段と、
    前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記ディスプレイと同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、
    前記第3記録手段から前記第3情報を、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報をそれぞれ受取るとともに、前記ディスプレイ上の、前記第3情報により特定される座標に対してその時点における前記ずれ情報により特定されるずれをキャンセルするように当該ずれを加えた座標に、前記光点を表示するようになっている、光点表示手段と、
    前記ディスプレイ上に表示された光点を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記ディスプレイ上に前記光点が表示される度に受け付ける、入力手段と、
    前記光点のそれぞれを、前記第3情報で特定される座標に配し、且つその光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段と、
    を備えている、視野測定装置。
  10. 視野の測定を行われる被測定者の頭部に着脱自在に装着できるようになっている本体部と、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の一方の目の前に位置するディスプレイと、
    前記本体部に取付けられており、前記本体部が被測定者の頭部に装着されたときに、被測定者の他方の目を撮像し、動画信号を生成するカメラと、
    それが被測定者の前記一方の目により見えるか否かにより、それが表示された前記ディスプレイ上の位置が被測定者の前記一方の目の視野内に位置するか否かが判定される光点を前記ディスプレイのどこに表示するかという、前記ディスプレイ上の座標を特定する情報である第7情報を順次入力するための光点情報入力手段と、
    前記カメラから前記動画信号を受付け、その時点における被測定者の前記他方の目の視線が、被測定者の前記一方の目の前に位置する前記ディスプレイと同様の面である仮想面が存在した場合に、当該仮想面上の所定の点である基準点からどれだけ移動しているかというずれを検出し、そのずれを特定する情報であるずれ情報を生成するずれ検出手段と、
    前記光点情報入力手段から前記第7情報を、前記ずれ検出手段から前記ずれ情報をそれぞれ受取るとともに、前記ディスプレイ上の、前記第7情報により特定される座標に対してその時点における前記ずれ情報により特定されるずれをキャンセルするように当該ずれを加えた座標に、前記光点を順次表示するようになっている、光点表示手段と、
    前記ディスプレイ上に表示された光点を被測定者が前記一方の目で見えたか否かを示す情報である知覚情報の入力を、前記ディスプレイ上に前記光点が表示される度に受け付ける、入力手段と、
    前記光点のそれぞれを、前記第7情報で特定される座標に配し、且つその光点を被測定者が見ることができたか否かを前記知覚情報に基づき明らかにした、前記ディスプレイ上に表示されたすべての光点に対応する画像を含む、被測定者の視野に対応する画像を生成し、その被測定者の視野に対応する画像のデータである画像データを生成する画像処理手段と、
    を備えている、視野測定装置。
  11. 前記光点表示手段により前記ディスプレイ上に表示された前記光点を特定するために必要な情報である第5情報と、当該第5情報によって前記ディスプレイ上に表示された座標が特定される前記光点についての前記知覚情報とを、互いに紐付けて記録する第5記録手段を備えている、
    請求項9又は10記載の視野測定装置。
  12. 前記第3記録手段、前記ずれ検出手段、前記光点表示手段、及び入力手段が、前記本体部外に設けられている、
    請求項9記載の視野測定装置。
  13. 前記画像処理手段が生成した前記画像データを所定のディスプレイ装置に出力する画像出力手段を備えている、
    請求項1、2、5、6、9又は10に記載の視野測定装置。
  14. 前記本体部は、その上下を反転して用いることができるようになっており、それにより前記カメラを、被測定者の右目又は左目の前に選択的に配置することができるようになっている、
    請求項1、2、5、6、9又は10に記載の視野測定装置。
  15. 前記本体部は、その形状が略上下対称に構成されている、
    請求項14記載の視野測定装置。
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