JP2014127492A - 油浸型ソレノイド - Google Patents

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Abstract

【課題】空気抜き機能を不要としながら、所望のダンピング特性を得ることができる油浸型ソレノイドを提供する。
【解決手段】ケーシングと、ケーシングの中空内部に摺動自在に挿入され磁性体から成る可動鉄心と、ケーシングと可動鉄心との間におけるケーシングの内側に設けた励磁コイルと、可動鉄心の軸心と同じ軸心となるように可動鉄心と対向してケーシングに設けられ磁性体から成る固定鉄心とを備え、可動鉄心によってケーシングの内部の空間が二分されて設けられた前室及び後室と、ケーシングの内部が作動油で満たされている油浸型ソレノイドにおいて、ケーシングにおける貫通孔を密閉する密閉手段を備え、可動鉄心には前室及び後室を連通させる通路を有し、励磁コイルが非励磁状態であるときに、前室と後室の容積に差を設定して構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は建設機械などに使用される弁装置等の油圧機器に用いられる油浸型ソレノイドに関する。
従来、油浸型ソレノイド(以下ソレノイドと示す)内の空間は通常作動油等で満たされている。その中に空気や気泡が存在すると、可動鉄心の運動に不規則な変化を生じさせ、発振やチャタリングなどの現象の原因となることがある。
そこで、ソレノイド内の空間に存在している空気や気泡を抜き取るため、ソレノイドの後部開口部に空気抜きプラグを螺合して設け、さらに調整ネジを空気抜きプラグに螺合するように設けている。空気抜きプラグは調整ネジの移動方向において予め定めた取り付け位置に位置決めして取り付けることができるため、調整バネの付勢力を一度調整すれば、調整バネの付勢力を変化させることなく空気抜きを行うことができる。
また、発振やハンチングを防ぎ、可動鉄心の安定性を向上させるため、可動鉄心の両端面に開口する貫通孔及び絞り口を軸方向に平行に形成し、可動鉄心が移動するときに作動油などの油を絞り口に通して、可動鉄心にダンピング特性を持たせているものがある(特許文献1参照)。
特開2010−67857号公報
しかしながら、上述した従来技術は、調整バネの付勢力を変化させずに空気抜きを行うことができるが、空気抜きの構造を追加で設ける必要があり、その分、空気抜き構造を有していないソレノイドと比較してソレノイドが大型化し、また部品点数が多くなり、製造コストが高くなるという問題がある。
さらに、この油浸型のソレノイドでは空気抜きを行う作業により空間内の空気や気泡が完全に抜けたことを確認することは困難であるが、実際に油圧機器の動作確認を行い異常な動作がないことを確認することによって空気や気泡が抜けていることを判断する必要がある。そのため、空気や気泡が抜けにくい箇所に留まり、一度の空気抜き作業で抜けなかった場合を想定したチェックには、空気抜き作業と油圧機器の動作確認作業を繰り返す等の煩わしい作業が必要になる。
また、可動鉄心に設ける絞り口の径は要求されるダンピング特性によって決まるが、加工上の制約からその径を小さくするには限界があり、所望のダンピング特性を得ることが難しい問題がある。
本発明の目的は、空気抜き作業を不要としながら、所望のダンピング特性を得ることができる油浸型ソレノイドを提供することにある。
本請求項1に係る発明の特徴は、内部が中空のソレノイド本体をなすケーシングと、前記ケーシングの中空内部に摺動自在に挿入され磁性体から成る可動鉄心と、前記ケーシングと前記可動鉄心との間における前記ケーシングの内側に設けられた励磁コイルと、前記可動鉄心の軸心と同じ軸心となるように前記可動鉄心と対向して前記ケーシングに設けられ磁性体から成る固定鉄心と、前記可動鉄心によって前記ケーシングの内部の空間が二分されて設けられた前室及び後室とを備え、前記ケーシングの内部が作動油で満たされた油浸型ソレノイドにおいて、前記ケーシングにおける前記貫通孔を密閉する密閉手段と、前記可動鉄心には前記前室及び前記後室を連通させる通路を有し、この油路には絞りを備え、前記励磁コイルが非励磁状態にあるときに、前記前室と前記後室の容積に差を設定して構成したことにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、前記前室の容積に比べて前記後室の容積を小さく設定し、前記後室を、前記固定鉄心が位置する側へ配置して構成したことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1及び2の発明に係り、前記密閉手段は、シール部材からなり、前記貫通孔に前記シール部材を介装し、前記ロッドを摺動可能に挿通する構成にしたことにある。
本発明によれば、ガイド部材の中心孔にシール部材を設けることによりソレノイド内の空間を密閉したため、空間内の空気や気泡を取り除いた状態で組立てを行うことにより、空間内には空気や気泡は混入せず、組み立てた後においては空気抜き作業を行う必要が無くなり作業効率を向上させることができる。また、組み立てた後においては空間内に空気や気泡が混入しないため、空気抜き構造を別途設ける必要が無くなり、ソレノイドの大型化及び部品点数の増加を防ぐことができる。
また、本発明によれば、前室と後室を連通する油路に絞りを付加して、その油路を通過する作動油の流量を制限し、後室内の作動油を圧縮させることによってダンピング特性を追加し、後室の容積を前室の容積と比べて小さく設定し、可動鉄心が後室側に変位した場合の後室内の作動油の圧縮率を大きくするように構成したため、可動鉄心に作用するダンピング特性を従来のソレノイドと比べて強く設定することができる。
本発明の実施形態に係る電磁比例リリーフ弁の全体構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る油浸型ソレノイドの全体構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る油浸型ソレノイドの実施形態を、図1及び2を参照して説明する。
図1に示す電磁比例リリーフ弁21は、油浸型ソレノイド(以下ソレノイドと示す)22とリリーフ弁部23を組み合わせたものであり、例えば建設機械(図示せず)等に用いられ、当該弁装置内を通る作動油等の流体の油圧を制御するために使用されるものである。
図2に示すソレノイド22は、主に、金属製の略短円筒形の本体ケース28と、本体ケース28内に設けられた略短円筒形のガイド部材29と、本体ケース28とガイド部材29との間に配置され、端子24を介して指令電気信号(励磁電流)が供給される励磁コイル25と、本体ケース28内に設けられ励磁コイル25によって磁極が生成される固定鉄心26と、ガイド部材29内を摺動可能に設けられ固定鉄心26によって吸引される可動鉄心27とを大略備えている。本体ケース28とガイド部材は、ソレノイド22本体のケーシングを成している。
励磁コイル25は電気的に絶縁され略短円筒形状に形成されており、金属製の略短円筒形の本体ケース28の内周側であって、ガイド部材29及び固定鉄心26の外周側に形成された空間に収容されている。
固定鉄心26は、略短円柱形状の磁性体であり励磁コイル25の内側に設けられている。この固定鉄心26の外周面のうち、他端部(自由端側)には固定ナット30に螺合される雌ネジ部が形成されている。固定鉄心26の一端部側には磁気制御部が設けられ、この磁気制御部は端部に行くに従って外径が小さくなる円環状を成している。磁気制御部の内径は、可動鉄心27の直径よりもわずかに大きい寸法に設定され、所定の深さ(図2における左右方向の深さ寸法)を有している。固定鉄心26は、励磁コイル25によって磁極が生成されると、この磁極により励磁コイル25に供給される指令電気信号の大きさに応じた吸引力で可動鉄心27を吸引する。
可動鉄心27は、略短円柱形状に形成され、略短円筒形状のガイド部材29の内側に配置され、このガイド部材29の内面に沿って、図2における左右方向に移動自在に設けられている。
ガイド部材29の外周面のうち、ガイド部材29の他端部は、後述するガイド31の一端部の内側に配置され、中央部が励磁コイル25の一端部の内側及び本体ケース28の一端部の内側に配置されている。そして、ガイド部材29の一端部には、雄ねじ部が形成されリリーフ弁部23のボディ32における雌ねじ部に螺合している。
固定鉄心26とガイド部材29のそれぞれの外周の端部には段部が形成され、それら段部には円筒状に形成された非磁性体の金属製のガイド31が溶接等によって取り付けられている。これにより、固定鉄心26とガイド部材29とがガイド31を介し所定寸法を隔てて連結されている。より詳しくは、固定鉄心26に形成された磁気制御部から所定寸法離れた位置においてガイド31と固定鉄心26とが溶接されている。
これら固定鉄心26、ガイド31、及びガイド部材29によってそれらの内側に空間33が形成され、空間33は内部に配置されている可動鉄心27によって前室34及び後室35に分割されている。
ガイド部材29及び固定鉄心26の可動鉄心27に対面するそれぞれの軸方向内側には非磁性体で形成されたストッパとしての役目を担う規制部材36が嵌め込まれており、可動鉄心27が固定鉄心26に吸着しないように可動鉄心27と固定鉄心26との距離を、確保及び調整するために設けている。本実施形態では、図2に示すように、ソレノイド22が非励磁状態にあるときには、後述するパイロットポペット40における中央部40aがシート部49に当接しているため、ガイド部材29側に嵌められた規制部材36は可動鉄心27に吸着しない構造となっている。ソレノイド22が励磁されたときも同様にガイド部材29側に嵌められた規制部材36は可動鉄心27に吸着することはない構造となっている。
ガイド部材29の中心に貫通して形成された中心孔37にはシール部材38が介装され、空間33を密閉している。可動鉄心27の軸心に貫通し固定されているロッド39は、このシール部材38に摺動可能に挿通されている。ロッド39の一端側はリリーフ弁部23のパイロットポペット40の後端部と当接可能に設けてある。
油路41は、可動鉄心27に形成され前室34と後室35とを連通するように設けてある。具体的には、油路41は可動鉄心27に貫通して設けた貫通孔42と、この貫通孔42の途中に設けた絞り42aとから構成されている。厳密には、可動鉄心27とガイド部材29との間における間隙43も前室34と後室35とを連通するものであるが、上記貫通孔42や絞り42aの径に比べて間隙43の寸法は非常に小さいため油路41とは別ものとする。更に、後室35の容積は、前室34の容積と比較して小さく設定した構造となっている。この後室35の容積は、前室34における軸方向長さに基づいて設定してある。
固定鉄心26の他端側(図2における右側)の外周側には雄ねじを形成し、その雄ねじに螺合する固定ナット30を取り付けている。これにより、ガイド31及び固定鉄心26、ガイド部材29、本体ケース28は、固定ナット30によって締め付けられ固定されている。
調整ねじ44は固定鉄心26の他端側より固定鉄心26に対し螺合されており、この調整ねじ44の一端側には段差部が形成され、その段差部には調整ばね45の他端側が嵌め込まれている。この調整ネジ44を操作することによって、調整ばね45の付勢力を調整し、可動鉄心27に設けられているロッド39がパイロットポペット40を押圧する力を調整することができるようにしてある。この調整ばね45の一端側は、可動鉄心27に対し当接可能に設けている。
このように、ロッド39によるパイロットポペット40に対する押圧力を調整するのは、指令電気信号が励磁コイル25に供給されたときに、リリーフ弁部23内を通る圧油の圧力が、その指令電気信号と対応する所定の圧力となるように調整するためである。
図1に示すリリーフ弁部23は、ハウジング46に設けられた穴に螺合されるケーシング47と、ケーシング47内部に配置されているボディ32とシート部材48、ボディ32内部に配置され、ロッド39によってボディ32内側のパイロットシート部49に押圧されているパイロットポペット40と、シート部材48の内側に配置され、第1リターンスプリング50によって付勢されているメインポペット51から構成されている。
ケーシング47は、長径部と短径部を有した略短円筒形状を成し、短径部が位置する一端側にハウジング46に螺合する雄ねじ部が設けられ、他端側に後述のボディ32と螺合する雌ねじ部が設けられている。
ボディ32は、長径部と短径部を有した略短円筒形状を成し、ケーシング47の内側に配置されている。このボディ32の外周面のうち前後長さにおける中央付近にはケーシング47の雌ねじ部と螺合する雄ねじ部が備えられ、短径部が位置する一端部はケーシング47の内側にケーシング47と間隙を有して配置されている。また、後端部の内面にはガイド部材29と螺合する雌ネジ部が設けられている。
ボディ32には、ガイド部材29の外形とボディ32の内形(内壁)によって囲まれ形成された空間52と、ケーシング47,ボディ32,シート部材48によって囲まれボディ32の外側に形成された空間53とを連通する連通路54が備えられている。この空間53はケーシング47とシート部材48の間隙に形成されているドレン通路55によって、タンクポート56に連通している。
パイロットポペット40は円筒形状であり、ボディ32の内側に配置されている。パイロットポペット40の後端はロッド39に当接しており、可動鉄心27に作用する調整ばね力及び吸引力によって、パイロットポペット40の軸方向における中央部40aは円錐形状を成しボディ32内側のパイロットシート部49に押圧されている。
シート部材48は長径部と短径部を有した略短円筒形状であり、シート部材48の外周面はケーシング47と間隙を有して配置されており、シート部材48の後端部はボディ32の外周面に対し摺動自在に支持されており、第2リターンスプリング57によって付勢され、シート部材48の一端部はケーシング47から突出し、ハウジング46に形成された高圧油路59の開口部に設けられたハウジングシート部58に押圧されている。
シート部材48の先端部には、高圧油路59及びタンクポート56にそれぞれ連通可能な連通孔60が設けられている。その連通孔60は、シート部材48の先端部内側に貫通して形成されている。そのシート部材48における先端部内側にはメインシート部61に押圧されたメインポペット51が配置され、連通孔60はメインポペット51によって遮られている。
メインポペット51は長径部と短径部を有した略短円筒形状であり、シート部材48の内側に摺動自在に支持されている。メインポペット51の先端部は、リターンスプリング50によって後述するピストン62を介してメインシート部61に押圧されている。また、シート部材48の内壁,ボディ32の先端部,メインポペット51の基端部によって囲まれた空間はパイロット室63として形成されている。
ピストン62は、円柱形状を成し、メインポペット51の内側においてメインポペット51に対し摺動自在に支持され、リターンスプリング50によってメインポペット51の後端側に押圧されている。ピストン62内部には、高圧油路59とパイロット室63を繋ぐ貫通孔64が軸方向に貫通して形成されている。その貫通孔64の先端側には絞り65が形成されており、貫通孔64がパイロット室63に臨むピストン62の後端側はパイロットポペット40の先端部に嵌合可能な形状となっている。
次に、上記構成の本実施の形態における動作を説明する。
図1に示す電磁比例リリーフ弁21において、指令電気信号(励磁電流)が励磁コイル25に供給されると、励磁コイル25は、この指令電気信号によって固定鉄心26に磁極を生成する。可動鉄心27には、この指令電気信号の大きさに応じた吸引力(図1における右方向の吸引力)が発生する。この指令電気信号は、制御部(図示せず)によって、予め定めた範囲内でその大きさが自由に調整された上で励磁コイル25に供給される。可動鉄心27に働く吸引力と可動鉄心27に作用する調整バネ45による付勢力の合力は、ロッド39を介して、パイロットポペット40へ作用する。
高圧油路59の圧力はピストン62の絞り通路65、貫通孔64を経由してパイロット室63へと導かれる。パイロットポペット40には、ロッド39を介して、可動鉄心27に作用する吸引力と調整バネ45による付勢力の合力及び、パイロット室63の油圧力が作用する。
パイロット室63の圧力が高くなり、パイロットポペット40に作用する油圧力が、パイロットポペット40をパイロットシート部49に押圧する力よりも大きくなると、パイロットポペット40が他方側(図1における右側)に押し上げられ、パイロットシート部49が開口し、作動油は高圧油路59から絞り通路65,貫通孔64,パイロット室63,空間52,連通路54,空間53,ドレン通路55の順に経由してタンクポート56へ流れる。
パイロット室63の圧力が低下すると、ピストン62に設けられた絞り65によって、高圧油路59とパイロット室63で差圧が発生する。差圧によってメインポペット51に作用する力がリターンスプリング50による付勢力に比べて大きくなるとメインポペット51が開口し、高圧油路59の油がシート部材48に設けられた連通路60を経由してタンクポート56へ流れる。これにより高圧油路59の圧力が低下する。高圧油路59の圧力が低下したことに伴い、高圧油路59とパイロット室63の差圧による力がリターンスプリング50の付勢力より小さくなり、メインポペット51が閉まる。
以上の動作により、電磁比例リリーフ弁21内の作動油の圧力が、指令電気信号によって制御される。
ただし、図2に示すソレノイド22では、同一の規格のものであっても、ソレノイド22自体の個々の特性や、それぞれのソレノイド22を構成する各部品の寸法のばらつきによって、同一の指令電気信号が供給された場合であっても、可動鉄心27に作用する吸引力にばらつきが生じる。そのため、作動油の圧力にばらつきが生じるが、そのばらつきを許容範囲内に収めることが必要となる。
そこで、作業者による操作に応じて、図1に示す調整ネジ44を締め付ける方向又は緩める方向に回動させることによって、調整バネ45の付勢力を調整することができるようにしてある。
以上、説明した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
調整バネ45の付勢力を調整することによって、可動鉄心27を固定鉄心26側に向かわせる方向(図2における右方向)の付勢力を調整することができる。これによって、リリーフ弁部23を通る作動油等の油圧が、所定の許容範囲内となるように、予め又はその都度、調整ネジ44で調整することができる。
また、図1に示す電磁比例リリーフ弁21では、リリーフ弁22の発振やハンチング、ショック動作を防ぎ、安定性を向上させるために、可動鉄心27にダンピング特性を持たせている。そのダンピング特性は、前室34と後室35を連通する油路41に絞りを付加して、その油路41を通過する作動油の流量を制限し、後室35内の作動油を圧縮させることによってもたらされている。本発明では、後室35の容積を前室34の容積と比べて小さく設定し、可動鉄心27が後室35側に変位した場合の後室35内の作動油の圧縮率を大きくするようにしている。そのため、可動鉄心27に作用するダンピング特性を従来のソレノイドと比べて強く設定することができる。
ガイド部材29の中心孔37にシール部材38を設けることによりソレノイド22内の空間33を密閉しているため、空間33内の空気や気泡を取り除いた状態で組立てを行えば、空間33には空気や気泡は混入せず、そのためソレノイド22を組み立てた後においては空気抜き作業を行う必要はなくなり作業効率が向上する。また、空間33内に空気や気泡が混入しないため、別途空気抜き構造を設ける必要がなく、ソレノイド22の大型化及び部品点数の増加を防ぐことができる。
なお、上述した実施形態では図1等に示すようにプル型の油浸型のソレノイド22を例として説明したが、本発明はプッシュ型の油浸型ソレノイドに対しても同様に適用できることは言うまでもない。
また、上記実施形態では図1等に示すように後室35の容積を前室34の容積と比較して小さく設定することでダンピング力を大きくしたが、これに限定されるものではなく、前室34と後室35の容積比は所望するダンピング性能に応じ自由に設定することが可能である。
21 電磁比例リリーフ弁
22 ソレノイド
23 リリーフ弁部
27 可動鉄心
34 前室
35 後室
37 中心孔
38 シール部材
41 油路
42 貫通孔
43 間隙
48 シート部材
56 タンクポート
59 高圧油路
63 パイロット室
67 軸受

Claims (3)

  1. 内部が中空のソレノイド本体をなすケーシングと、
    前記ケーシングの中空内部に摺動自在に挿入され磁性体から成る可動鉄心と、
    前記ケーシングと前記可動鉄心との間における前記ケーシングの内側に設けられた励磁コイルと、
    前記可動鉄心の軸心と同じ軸心となるように前記可動鉄心と対向して前記ケーシングに設けられ磁性体から成る固定鉄心と、
    前記可動鉄心によって前記ケーシングの内部の空間が二分されて設けられた前室及び後室とを備え、
    前記ケーシングの内部が作動油で満たされた油浸型ソレノイドにおいて、
    前記ケーシングにおける前記貫通孔を密閉する密閉手段と、
    前記可動鉄心には前記前室及び前記後室を連通させる通路を有し、
    この油路には絞りを備え、
    前記励磁コイルが非励磁状態にあるときに、前記前室と前記後室の容積に差を設定して構成したことを特徴とする油浸型ソレノイド。
  2. 前記前室の容積に比べて前記後室の容積を小さく設定し、前記後室を、前記固定鉄心が位置する側へ配置したことを特徴とする請求項1記載の油浸型ソレノイド。
  3. 前記密閉手段は、シール部材からなり、前記貫通孔に前記シール部材を介装し、前記ロッドを摺動可能に挿通することを特徴とする請求項1または2に記載の油浸型ソレノイド。
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