JP2014126505A - 変位測定装置および材料試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分解能の高い変位計の出力から分解能の低い変位計の出力に切り替えたときの測定値の接続を滑らかに行うことが可能な変位測定装置および材料試験機を提供する。
【解決手段】 変位測定装置40は、小変位計60からの信号をカウントするカウンタ71と、カウンタ71の計数値が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する判定部72と、変位測定装置40から制御部23への出力を、小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替えるタイミングを調整するための調整信号を生成し出力する調整信号生成部73と、判定部72からの入力の後に入力された調整信号生成部73からの調整信号のタイミングで切替信号を生成して出力する切替信号発生部74と、切替信号発生部74からの出力を受けて、変位測定装置40の出力を、小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替える切替部77を備える。
【選択図】 図4

Description

この発明は、負荷が与えられた試験片の変位を測定する変位測定装置および材料試験機に関する。
材料試験を実行する材料試験機においては、試験片の両端部を一対のつかみ具により把持した状態で、つかみ具の一方を他方に対して近接または離隔させることによって試験片に負荷を与えている。そして、負荷を与えられた試験片の変位は、接触式または非接触式の変位測定装置により測定される。
特許文献1には、上アームと下アームにより試験片の所定の位置を挟み込み、引張負荷が与えられた試験片の伸びに伴って移動する上アームと下アームの位置から試験片の変位を求める変位測定装置が記載されている。また、特許文献2には、材料試験機の支柱に試験片を撮影するビデオカメラを配置し、引張負荷が与えられた試験片の伸びに伴って移動する試験片に記された標線間の距離を、ビデオカメラの撮影画像に基づいて求めることにより、試験片の変位を測定する非接触式伸び計が記載されている。
特開2004−333382号公報 特開平11−295043号公報
近年では、多種多様な材料に対する試験を実行可能とするために、分解能が高く細かい幅で測定を行う小変位計と、分解能が低く粗い幅で広範囲の測定を行う大変位計を備える変位測定装置が、材料試験機に配設されている。このような変位測定装置は、例えば、試験開始直後の微小な変位を測定しているときは、小変位計による測定値を材料試験機の制御部へ出力し、試験片が所定の長さまで伸びると、より広範囲の変位を測定できる大変位計による測定値を材料試験機の制御部へ出力するようにしている。
しかしながら、変位測定装置から制御部への出力を、小変位計の出力から大変位計の出力へと切り替えるときのタイミングによって、出力を切り替えた時に、測定値が不連続となることがある。
図7および図8は、従来の変位測定装置の出力を示す模式図である。図7(a)および図8(a)は、小変位計の出力信号、大変位計の出力信号および切替信号のタイミングチャートである。図7(b)および図8(b)は、小変位計から大変位計へ切り替えたときの出力変化を示すグラフである。なお、このグラフでは、大変位計のデジタル出力の1ディジットが、小変位計のデジタル出力の10ディジットに相当するものとする。なお、ディジットは各変位計のデジタル信号の最小単位である。
変位測定装置の出力を、小変位計から大変位計へ切り替える切り替え点は、分解能の高い小変位計の測定範囲を考慮して、予め決められる。この切り替え点が、大変位計の出力が1ディジット変化した直後であった場合には、変位測定装置の出力は、次の大変位計の出力が入力されるまでの間、切り替え時の小変位計の測定値から変化しないことになる。このため変位測定装置の出力の平均値(大変位計の出力の平均値)が、図7(b)に細い実線で示す小変位計の出力の平均値よりも、破線で示すように低くなる方にずれる。
一方で、切り替え点が、大変位計のデジタル出力が1ディジット変化する直前であった場合には、小変位計の出力が切り替え点に到達するとすぐに、変位測定装置の出力として、大変位計の出力が反映される。このため、変位測定装置の出力の平均値(大変位計の出力の平均値)が、図8(b)に細い実線で示す小変位計の出力の平均値よりも、破線で示すように高くなる方にずれる。
このように、従来では、変位測定装置の出力を、小変位計の出力から大変位計の出力に切り替えるときの切り替え点の位置(図7および図8参照)により、変位測定装置の測定値の平均値が、切り替え点の前後で、最大、大変位計の出力の±0.5ディジット分の範囲でずれる。このような切り替えタイミングの違いによる変位測定装置の出力の平均値のずれは、変位計間の分解能の差が大きければ大きいほど、切り替え点の前後での測定値の不連続性として観察されることになる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、分解能の高い変位計の出力から分解能の低い変位計の出力に切り替えたときの測定値の接続を滑らかに行うことが可能な変位測定装置および材料試験機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、分解能が異なる複数の変位計を備え、被測定物の変位状態に応じて、変位測定値としての出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力へと切り替える変位測定装置であって、前記複数の変位計のうち最も分解能が高い変位計から出力されるデジタル信号をカウントするカウンタと、前記カウンタの値が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する判定部と、当該変位測定装置からの出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力に切り替えるタイミングを調整する調整信号を、前記複数の変位計のうち出力切替目標となる分解能が低い変位計から出力されたデジタル信号の1/2ディジット分の位置で生成し出力する調整信号生成部と、前記判定部が前記カウンタの値が予め設定されたしきい値より大きいと判断された後に、前記カウンタの値が前記調整信号生成部より入力された調整信号のタイミングに到達したときに、当該変位測定装置からの出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力に切り替えるための信号を発生する切替信号発生部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記複数の変位計のうち分解能の低い変位計から出力されるデジタル信号を、前記複数の変位計のうち最も分解能が高い変位計から出力されるデジタル信号のディジットに変換する変換部を備える。
請求項3に記載の発明は、分解能が異なる第1の変位計と第2の変位計を備え、被測定物の変位状態に応じて、変位測定値としての出力を、分解能が高い第1の変位計の出力から、分解能が低い第2の変位計の出力へと切り替える変位測定装置であって、前記第1の変位計から出力されるデジタル信号をカウントするカウンタと、前記カウンタの値が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する判定部と、当該変位測定装置からの出力を、前記第1の変位計の出力から、前記第2の変位計の出力に切り替えるタイミングを、前記第2の変位計から出力されたデジタル信号の1/2ディジット分の位置で生成し出力する調整信号生成部と、前記判定部が前記カウンタの値が予め設定されたしきい値より大きいと判断した後に、前記カウンタの値が前記調整信号生成部から入力された調整信号のタイミングに到達したときに、当該変位測定装置からの出力を、前記第1の変位計の出力から前記第2の変位計の出力に切り替えるための信号を発生する切替信号発生部と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第2の変位計から出力されるデジタル信号を、前記第1の変位計から出力されるデジタル信号のディジットに変換する変換部を備える。
請求項5に記載の発明は、分解能が異なる複数の変位計を備え、試験片の変位状態に応じて、変位測定値としての出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力へと切り替える変位測定装置を備え、前記試験片に対して負荷を与えることにより材料試験を実行する材料試験機において、前記変位測定装置は、前記複数の変位計のうち最も分解能が高い変位計から出力されるデジタル信号をカウントするカウンタと、前記カウンタの値が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する判定部と、当該変位測定装置からの出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力に切り替えるタイミングを調整する調整信号を、前記複数の変位計のうち出力切替目標となる分解能が低い変位計から出力されたデジタル信号の1/2ディジット分の位置で生成し出力する調整信号生成部と、前記判定部が前記カウンタの値が予め設定されたしきい値より大きいと判断された後に、前記カウンタの値が前記調整信号生成部より入力された調整信号のタイミングに到達したときに、当該変位測定装置からの出力を、分解能が高い変位計の出力から、より分解能が低い変位計の出力に切り替えるための信号を発生する切替信号発生部と、を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記変位測定装置は、前記複数の変位計のうち分解能が低い変位計から出力されるデジタル信号を、前記複数の変位計のうち最も分解能が高い変位計から出力されるデジタル信号のディジットに変換する変換部を備え、前記変位測定装置から出力されるデジタル信号をカウントする変位カウンタと、前記変位カウンタが積算した値を変位量に換算する演算部と、を有する制御部を備える。
請求項1、請求項3および請求項5に記載の発明によれば、変位測定装置の出力を、分解能が高い変位計の出力から分解能が低い変位計の出力に切り替えるときのタイミングを調整する調整信号を生成する調整信号生成部を備えることから、分解能の高い変位計の測定値がしきい値を超えたタイミングの違いにより、切り替え点の前後において測定値の平均値がずれる現象を低減することが可能となる。
請求項2、請求項4および請求項6に記載の発明によれば、変換部の作用により変位測定装置の出力の最小単位を統一することにより、測定値を容易に変位量に変換することができる。
この発明に係る材料試験機の概要図である。 変位測定装置40における大変位計50の概要図である。 変位測定装置40における小変位計60の概要図である。 変位測定装置40の機能的構成を示すブロック図である。 変位測定装置40の出力を小変位計60から大変位計50の出力に切り替える手順を示すフローチャートである。 この発明の変位測定装置40の出力を示す模式図である。 従来の変位測定装置の出力を示す模式図である。 従来の変位測定装置の出力を示す模式図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る材料試験機の概要図である。
この材料試験機は、テーブル16と、床面に立設された一対の支柱19と、各支柱19の内部におけるテーブル16上に鉛直方向を向く状態で回転可能に立設された一対のねじ棹11と、これらのねじ棹11に沿って移動可能なクロスヘッド13と、このクロスヘッド13を移動させて試験片10に対して試験力を付与するための負荷機構30とを備える。なお、図1においては、一対の支柱19のうち紙面左側の支柱19を取り払った状態を図示している。
クロスヘッド13は、一対のねじ棹11に対して、図示を省略したナットを介して連結されている。各ねじ棹11の下端部は、負荷機構30に連結されており、負荷機構30における動力源としてのモータからの動力が、一対のねじ棹11に伝達される構成となっている。一対のねじ棹11が同期して回転することにより、クロスヘッド13は、これら一対のねじ棹11に沿って昇降する。
クロスヘッド13には、試験片10の上端部を把持するための上つかみ具21が付設されている。一方、テーブル16には、試験片10の下端部を把持するための下つかみ具22が付設されている。引張試験を行う場合には、試験片10の両端部をこれらの上つかみ具21および下つかみ具22により把持した状態で、クロスヘッド13を上昇させることにより、試験片10に試験力(引張荷重)を負荷する。このときに、試験片10に作用する試験力はロードセル14によって検出され、制御部23に入力される。また、試験片10は、テーブル16に配設された接触式の変位測定装置40により、その変位量が測定される。
制御部23はCPU等を備えるコンピュータやシーケンサーによって構成される。図1に示すように、この制御部23には、ロードセル14と、負荷機構30と、変位測定装置40が接続される。そして、制御部23は、ロードセル14からの試験力データや変位測定装置40からのデータを取り込んで、データ処理を実行する。このような制御部23での演算等の処理により、試験片10に対する試験力と試験片10の変位量が求められる。
図2は、変位測定装置40における大変位計50の概要図である。図2(a)は左側面図であり図2(b)は正面図である。また、図3は、変位測定装置40における小変位計60の概要図である。
変位測定装置40は、試験片10の大きな変位(例えば、数mm〜数百mmの伸び)を計測する大変位計50と、微小な変位(例えば、数μm〜数mmの伸び)を測定する小変位計60とから構成される。大変位計50は、この発明の分解能が低い変位計(第2の変位計)に相当し、小変位計60は、この発明の分解能が高い変位計(第1の変位計)に相当する。なお、大変位計50および小変位計60は、測定値をデジタル信号で出力するデジタル変位計である。そして、大変位計50の出力の1ディジットは、小変位計60の出力のNディジット(Nは任意の数)に相当する。以下、この明細書では、大変位計50の出力の1ディジットは、小変位計60の出力の10ディジットに相当し(すなわち、N=10)、小変位計60の出力の1ディジットは、2μmの変位量に相当するものと仮定して説明する。なお、Nは大変位計と小変位計の設計上で決まる値であるのでどのような値でも可能であり、いずれの場合も本発明に含まれる。
大変位計50は、支柱51a、51b、ガイドレール52、プーリ53a、53b、ロータリエンコーダ54a、54b、上アーム56、下アーム57、一対のワイヤ58a、58b、および、一対のバランスウェイト59a、59bを備える。支柱51a、51bは、試験片10の負荷方向に立設されている。ガイドレール52は、支柱51aと支柱51bとの間に設けられている。プーリ53a、53bおよびロータリエンコーダ54a、54bは、各支柱51a、51bの上端に配設され、プーリ53aの回転軸にはロータリエンコーダ54aが、プーリ53bの回転軸にはロータリエンコーダ54bがそれぞれ連結されている。
ガイドレール52には、それぞれ上アーム56と下アーム57が昇降可能に保持されている。プーリ53aにはワイヤ58aが、プーリ53bにはワイヤ58bがそれぞれ巻き回されている。ワイヤ58aの一端に上アーム56が接続され、他端にバランスウェイト59aが吊持されている。同様に、ワイヤ58bの一端に下アーム57が接続され、他端にバランスウェイト59bが吊持されている。
上アーム56と下アーム57は、上つかみ具21と下つかみ具22によりその両端を把持された試験片10を、それぞれ挟み込むように、互いに所定の距離だけ離間させて配置される。なお、図示は省略するが、上アーム56と下アーム57は、それぞれ一対の開閉レバーと、この開閉レバーを動作させるアクチュエータを有し、アクチュエータにより開閉レバーを開閉させることにより、試験片10に対して着脱可能となっている。
引張試験を実行しているときには、試験片10の伸びに追従して、上アーム56および下アーム57がガイドレール52に沿って移動する。上アーム56の移動量に応じたプーリ53aの回転量を検出するロータリエンコーダ54aから出力されたパルスと、下アーム57の移動量に応じたプーリ53bの回転量を検出するロータリエンコーダ54bから出力されたパルスとの差が、この大変位計50による試験片10の変位の測定値となる。なお、この実施形態では、上アーム56と下アーム57との間の距離をロータリエンコーダ54a、54bの出力から求めるようにしているが、例えば、ガイドレール52にリニアエンコーダを配設し、このリニアエンコーダの出力から上アーム56と下アーム57との間の距離の変化を求め、大変位計50による試験片10の変位の測定値としてもよい。
小変位計60は、支持部61と、自重により支持部61から突出する接触棒62を備える。この小変位計60は、大変位計50の上アーム56に支持部61を固定し、接触棒62の下端が下アーム57の上端に接触するように取り付けられる。支持部61内には、図示を省略したリニアエンコーダが配設され、接触棒62の下アーム57の上端への接触端とは逆側となる端部の位置を検出することで、上アーム56と下アーム57との間の距離を測定する。
引張試験の経過に伴って上アーム56と下アーム57との間の距離が離れると、図3に仮想線で示すように、接触棒62の下端が下アーム57に接触できなくなる。接触棒62が下アーム57から離隔した状態は、接触棒62が限界まで突出した状態であり、それ以上、接触棒62の下アーム57の上端への接触端とは逆側となる端部の位置は変動しない。したがって、小変位計60の測定値も、変化しなくなる。
図4は、変位測定装置40の機能的構成を示すブロック図である。図5は、変位測定装置40の出力を小変位計60から大変位計50の出力に切り替える手順を示すフローチャートである。また、図6は、この発明の変位測定装置40の出力を示す模式図である。図6(a)は、小変位計60の出力信号、大変位計50の出力信号および切替信号のタイミングチャートである。図6(b)は、変位測定装置40の出力を小変位計60から大変位計50へ切り替えたときの出力変化を示すグラフである。
変位測定装置40は、図4に示すように機能的構成として、小変位計60からの信号をカウントするカウンタ71と、カウンタ71の計数値が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する判定部72と、変位測定装置40から制御部23への出力を、小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替えるタイミングを調整するための調整信号を生成し出力する調整信号生成部73と、判定部72からの入力の後に入力された調整信号生成部73からの調整信号のタイミングで切替信号を発生させる切替信号発生部74と、切替信号発生部74からの出力を受けて、変位測定装置40の出力を、小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替える切替部77を備える。
このような変位測定装置40を材料試験機に配設し、引張試験を実行すると、試験開始時の変位測定装置40の出力は、小変位計60の出力となっている。すなわち、切替部77は、小変位計60の符号付きの1ディジットを、そのまま符号付きの1ディジットとして出力する変換部75を介して、制御部23に出力するように設定されている。なお、制御部23には、変位カウンタ81が設けられおり、変位測定装置40の出力として小変位計60の出力が選択されているときには、変位カウンタ81の値が、小変位計60が出力する測定値と同様の変化をする。
試験開始と同時に、小変位計60の出力はカウンタ71と、調整信号生成部73と、変換部75に入力される。引張試験の実行中に、試験片10の変位データを小変位計60と大変位計60により切れ目なく収集するには、引張試験の経過に伴って引張負荷を受けた試験片10が、小変位計60の測定範囲以上に伸びる前に、変位測定装置40の出力を小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替える必要がある。
小変位計60からのデジタル信号は、試験開始と同時にカウンタ71により計測され、この計測値が所定のしきい値よりも大きいか否かが、判定部72において判定される(ステップS1)。判定部72に設定されるしきい値は、小変位計60の測定限界値よりも小さい値である。この実施形態では、しきい値として、小変位計60の測定限界値の7割から8割程度の値を設定している。判定部72において、カウンタ71の計測値がしきい値より大きくなったと判定されたときには、切替信号発生部74にカウンタ71の計測値が入力されるようになる。
引張試験の開始と同時に、大変位計50からのデジタル信号は、調整信号生成部73と変換部76に入力される。調整信号生成部73は、大変位計50の1/2ディジット分の位置で小変位計60からの出力を利用して、調整信号を生成し、切替信号発生部74に出力する。すなわち、図6(a)に示すように、大変位計50の出力の0.5ディジットは、小変位計60の出力で5ディジットであるから、大変位計50の1の信号位置から、小変位計60の出力で5ディジット分進んだ変位位置を特定し、調整信号出力位置とする。
また、変換部76は、大変位計50の出力の符号付きの1ディジットを、小変位計60の出力の最小単位に合わせた符号付きの値(10ディジット)に変換するものである。なお、切替部77において、この変位測定装置40の出力が、小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替えられたときには、変換部76の作用により、変位カウンタ81の値が大変位計50の符号付き出力に応じて10単位で変化することになる。
判定部72から切替信号発生部74への信号入力が開始されると、切替信号発生部74では、その直後に調整信号生成部73から入力された調整信号の位置(大変位計50の0.5ディジット分変化した位置)に、小変位計60の出力をカウントするカウンタ71の計測値が到達したかどうかが判断される(ステップS2)。カウンタ71の計測値が、大変位計50の出力の1/2ディジット分の位置に到達すると、切替信号発生部74から切替部77に切替信号が出力され(ステップS3)、変位測定装置40から制御部23への出力が、小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替えられる(ステップS4)。
そして、変位測定装置40の出力が、大変位計50の出力に切り替えられた後は、試験時間として設定されている時間が経過、または、試験片10が破断するまで大変位計50の出力が、変換部76を介して制御部23に送信され、変位カウンタ81が変位値として計測する。
制御部23には、演算部82が設けられており、演算部82は、変位カウンタ81の計測値を試験片10が伸びた長さである変位量に換算する。変位カウンタ81の計測値の最下位桁の1は、小変位計60のデジタル信号の1ディジットと同じであるから、変位カウンタ81の計測値に2μmを乗算すると、変位量(μm)を求めることができる。
上述したように、この実施形態では、変位測定装置40の出力を、小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替えるときに、図6(a)に示すように、大変位計50の1/2ディジット分の位置で、切替信号を出力するようにしている。このため、図6(b)に示すように、変位測定装置40の出力を、小変位計60の出力から大変位計50の出力に切り替えた前後で、出力値の平均値がずれることがなく、小変位計60から大変位計50への出力切り替え時のデータの不連続性の問題が低減される。
なお、上述した実施形態では、変位測定装置40として、接触式伸び計を採用しているが、複数台のビデオカメラを備えた非接触式の伸び計を変位測定装置として採用した場合にも、この発明を適用することができる。すなわち、図4に示す変位測定装置40の機能構成において、大変位計50と小変位計60が、それぞれ分解能が異なるビデオカメラであってもよい。
また、上述した実施形態では、分解能が異なる2つの変位計を備える変位測定装置40について説明したが、分解能が異なる変位計を3個以上備える変位測定装置においても、この発明を適用することができる。すなわち、変位計の数に応じて、最も分解能が高い変位計の出力の最小単位に合わせて、他の変位計からの出力を変換する変換部と、切替部における切替接点を増設し、そのとき変位測定装置の出力として選択されている変位計よりも1段分解能が低い変位計(複数の変位計のうち出力切替目標となる変位計)の1/2ディジット分の調整信号を、調整信号生成部73から出力するように各変位計からの信号入力経路を変更すればよい。
10 試験片
11 ねじ棹
13 クロスヘッド
14 ロードセル
16 テーブル
19 支柱
21 上つかみ具
22 下つかみ具
23 制御部
30 負荷機構
40 変位測定装置
50 大変位計
51a、51b 支柱
52 ガイドレール
53a、53b プーリ
54a、54b ロータリエンコーダ
56 上アーム
57 下アーム
58a、58b ワイヤ
59a、59b バランスウェイト
60 小変位計
61 支持部
62 接触棒
71 カウンタ
72 判定部
73 調整信号生成部
74 切替信号発生部
75 変換部
76 変換部
77 切替部
81 変位カウンタ
82 演算部

Claims (6)

  1. 分解能が異なる複数の変位計を備え、被測定物の変位状態に応じて、変位測定値としての出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力へと切り替える変位測定装置であって、
    前記複数の変位計のうち最も分解能が高い変位計から出力されるデジタル信号をカウントするカウンタと、
    前記カウンタの値が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する判定部と、
    当該変位測定装置からの出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力に切り替えるタイミングを調整する調整信号を、前記複数の変位計のうち出力切替目標となる分解能が低い変位計から出力されたデジタル信号の1/2ディジット分の位置で生成し出力する調整信号生成部と、
    前記判定部が前記カウンタの値が予め設定されたしきい値より大きいと判断された後に、前記カウンタの値が前記調整信号生成部より入力された調整信号のタイミングに到達したときに、当該変位測定装置からの出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力に切り替えるための信号を発生する切替信号発生部と、
    を備えることを特徴とする変位測定装置。
  2. 請求項1に記載の変位測定装置において、
    前記複数の変位計のうち分解能の低い変位計から出力されるデジタル信号を、前記複数の変位計のうち最も分解能が高い変位計から出力されるデジタル信号のディジットに変換する変換部を備える変位測定装置。
  3. 分解能が異なる第1の変位計と第2の変位計を備え、被測定物の変位状態に応じて、変位測定値としての出力を、分解能が高い第1の変位計の出力から、分解能が低い第2の変位計の出力へと切り替える変位測定装置であって、
    前記第1の変位計から出力されるデジタル信号をカウントするカウンタと、
    前記カウンタの値が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する判定部と、
    当該変位測定装置からの出力を、前記第1の変位計の出力から、前記第2の変位計の出力に切り替えるタイミングを、前記第2の変位計から出力されたデジタル信号の1/2ディジット分の位置で生成し出力する調整信号生成部と、
    前記判定部が前記カウンタの値が予め設定されたしきい値より大きいと判断した後に、前記カウンタの値が前記調整信号生成部から入力された調整信号のタイミングに到達したときに、当該変位測定装置からの出力を、前記第1の変位計の出力から前記第2の変位計の出力に切り替えるための信号を発生する切替信号発生部と、
    を備えることを特徴とする変位測定装置。
  4. 請求項3に記載の変位測定装置において、
    前記第2の変位計から出力されるデジタル信号を、前記第1の変位計から出力されるデジタル信号のディジットに変換する変換部を備える変位測定装置。
  5. 分解能が異なる複数の変位計を備え、試験片の変位状態に応じて、変位測定値としての出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力へと切り替える変位測定装置を備え、前記試験片に対して負荷を与えることにより材料試験を実行する材料試験機において、
    前記変位測定装置は、
    前記複数の変位計のうち最も分解能が高い変位計から出力されるデジタル信号をカウントするカウンタと、
    前記カウンタの値が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する判定部と、
    当該変位測定装置からの出力を、分解能が高い変位計の出力から、分解能が低い変位計の出力に切り替えるタイミングを調整する調整信号を、前記複数の変位計のうち出力切替目標となる分解能が低い変位計から出力されたデジタル信号の1/2ディジット分の位置で生成し出力する調整信号生成部と、
    前記判定部が前記カウンタの値が予め設定されたしきい値より大きいと判断された後に、前記カウンタの値が前記調整信号生成部より入力された調整信号のタイミングに到達したときに、当該変位測定装置からの出力を、分解能が高い変位計の出力から、より分解能が低い変位計の出力に切り替えるための信号を発生する切替信号発生部と、
    を備えたことを特徴とする材料試験機。
  6. 請求項5に記載の材料試験機において、
    前記変位測定装置は、前記複数の変位計のうち分解能が低い変位計から出力されるデジタル信号を、前記複数の変位計のうち最も分解能が高い変位計から出力されるデジタル信号のディジットに変換する変換部を備え、
    前記変位測定装置から出力されるデジタル信号をカウントする変位カウンタと、
    前記変位カウンタが積算した値を変位量に換算する演算部と、
    を有する制御部を備える材料試験機。
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JPH10221025A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Shimadzu Corp ビデオ式非接触伸び計

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