JP2014126292A - 冷却封水からの冷熱回収システム - Google Patents

冷却封水からの冷熱回収システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014126292A
JP2014126292A JP2012283449A JP2012283449A JP2014126292A JP 2014126292 A JP2014126292 A JP 2014126292A JP 2012283449 A JP2012283449 A JP 2012283449A JP 2012283449 A JP2012283449 A JP 2012283449A JP 2014126292 A JP2014126292 A JP 2014126292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
cold
vacuum pump
heat exchanger
cold water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012283449A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Muta
淳一 牟田
Yasushi Oshita
泰史 大下
Hisami Matsuya
久美 松矢
Koji Matsubayashi
浩司 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP2012283449A priority Critical patent/JP2014126292A/ja
Publication of JP2014126292A publication Critical patent/JP2014126292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】水封式真空ポンプの封水として冷水を使用する場合において、真空ポンプにて使用後の封水から冷熱を回収して省エネルギーを図ると共に、それにより冷水製造装置やその冷凍機の小型化を図る。
【解決手段】冷水製造装置27、水封式真空ポンプ12および冷熱回収用熱交換器37を備える。冷水製造装置27は、給水を冷却して冷水とする。真空ポンプ12は、封水として冷水製造装置27からの冷水が供給可能とされる。真空ポンプ12への封水として冷水を供給中、冷熱回収用熱交換器37において、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水とを熱交換して、冷水製造装置27への給水を封水の冷熱で冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水封式真空ポンプの封水として冷水を使用する場合において、その真空ポンプからの排水、つまり真空ポンプにて使用後の封水から冷熱を回収するための冷熱回収システムに関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、処理槽内の気体を外部へ吸引排出して、処理槽内を減圧することで、処理槽内の飽和蒸気温度を低下させ、それにより処理槽内の食品からの水分蒸発を促し、その気化潜熱により食品の冷却を図る真空冷却機が知られている。
このような真空冷却機などに用いられる減圧手段として、たとえば水封式真空ポンプがある。また、処理槽内からの排気路には、真空ポンプより上流側に蒸気凝縮用熱交換器を設けたり、さらにその上流側に蒸気エゼクタを設けたりすることもある。
水封式真空ポンプを用いる場合において、それによる到達真空度を高めるために、封水として、常温水ではなく、冷水製造装置からの冷水が用いられることがある。いずれにしても水封式真空ポンプの封水は、水の節約のために循環使用されるか、真空冷却機では衛生面を考慮して使い捨てられている。
ところが、真空ポンプの封水として冷水を用いる場合にまで、その水を使い捨てるのでは、エネルギーに無駄を生じる。つまり、封水として冷水を用いた場合、真空ポンプにて使用後の封水(つまり真空ポンプからの排水)の温度は、冷水製造装置への給水の温度(常温)よりも低温となるため、その冷熱を捨てるのは無駄である。一方、冷水製造装置への給水を予め冷やすことができれば、冷水製造装置やその冷凍機の小型化に寄与することができる。
特開2008−249256号公報(段落0028−0029、0044−0047、図1)
本発明が解決しようとする課題は、水封式真空ポンプの封水として冷水を使用する場合において、真空ポンプにて使用後の封水から冷熱を回収して省エネルギーを図ると共に、それにより冷水製造装置やその冷凍機の小型化を図ることができる冷熱回収システムを提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、供給された水を冷却して冷水とする冷水製造装置と、封水として前記冷水製造装置からの冷水が供給可能な水封式の真空ポンプと、この真空ポンプからの排水と、前記冷水製造装置への給水とを熱交換する冷熱回収用熱交換器とを備えることを特徴とする冷却封水からの冷熱回収システムである。
請求項1に記載の発明によれば、水封式真空ポンプへの封水として冷水製造装置からの冷水を用いる場合、冷熱回収用熱交換器において、真空ポンプからの排水の冷熱で、冷水製造装置への給水の冷却を図ることができる。これにより、真空ポンプにて使用後の封水から冷熱を回収して省エネルギーを図ることができる。また、冷水製造装置への給水を予め冷却できるので、冷水製造装置やその冷凍機の小型化を図ることができる。
さらに、請求項2に記載の発明は、被冷却物が収容される処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出して前記処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧下の処理槽内に外気を導入して前記処理槽内を復圧する復圧手段とを備える真空冷却機に適用され、前記減圧手段は、前記処理槽内からの排気路に、蒸気凝縮用熱交換器と前記真空ポンプとを順に備え、前記蒸気凝縮用熱交換器への通水および前記真空ポンプへの封水として、常温水と冷水とを切替可能とされ、前記蒸気凝縮用熱交換器への通水および前記真空ポンプへの封水として、常温水を供給中、前記真空ポンプからの排水と前記冷水製造装置への給水との内、少なくとも一方を前記冷熱回収用熱交換器に通さず、前記蒸気凝縮用熱交換器への通水および前記真空ポンプへの封水として、冷水を供給中、前記真空ポンプからの排水と前記冷水製造装置への給水とを前記冷熱回収用熱交換器に通すことを特徴とする請求項1に記載の冷却封水からの冷熱回収システムである。
請求項2に記載の発明によれば、蒸気凝縮用熱交換器と水封式真空ポンプとを備える真空冷却機において、蒸気凝縮用熱交換器と水封式真空ポンプとには、常温水と冷水とを切り替えて供給可能であるから、冷却初期には常温水を用いることで、省エネルギーを図ることができる。そして、蒸気凝縮用熱交換器や水封式真空ポンプへの給水として冷水を用いる場合には、冷熱回収用熱交換器において、真空ポンプからの排水と冷水製造装置への給水との熱交換を実施することで、真空ポンプにて使用後の封水から冷熱を回収して省エネルギーを図ることができる。一方、蒸気凝縮用熱交換器や水封式真空ポンプへの給水として常温水を用いる場合には、真空ポンプからの排水と冷水製造装置への給水との熱交換を避けることで、冷水製造装置への給水が昇温されてしまうのを防止することができる。
本発明によれば、水封式真空ポンプの封水として冷水を使用する場合において、真空ポンプにて使用後の封水から冷熱を回収して省エネルギーを図ることができる。また、冷水製造装置への給水を予め冷却することで、冷水製造装置やその冷凍機の小型化を図ることができる。
本発明の冷却封水からの冷熱回収システムの一実施例を示す概略図であり、真空冷却機に適用した例を示している。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の冷却封水からの冷熱回収システム1の一実施例を示す概略図であり、真空冷却機2に適用した例を示している。
真空冷却機2は、被冷却物としての食品3が収容される処理槽4と、この処理槽4内の気体を外部へ吸引排出して処理槽4内を減圧する減圧手段5と、減圧下の処理槽4内に外気を導入して処理槽4内を復圧する復圧手段6と、処理槽4内の圧力を検出する圧力センサ7と、処理槽4内に収容された食品3の温度を検出する品温センサ8と、これらセンサ7,8の検出信号などに基づき前記各手段5,6を制御する制御手段(図示省略)とを備える。
処理槽4は、扉(図示省略)で開閉可能とされている。扉を開けることで、処理槽4に食品3を出し入れすることができ、扉を閉じることで、処理槽4内を密閉することができる。図示例の場合、食品3は、容器に入れられて、処理槽4内に収容されている。
処理槽4には、前述したとおり、圧力センサ7と品温センサ8とが設けられている。圧力センサ7は、処理槽4内の圧力を検出し、品温センサ8は、処理槽4内に収容された食品3の温度を検出する。
減圧手段5は、処理槽4内の気体(空気や蒸気)を外部へ吸引排出して、処理槽4内を減圧する。減圧手段5は、処理槽4からの排気路9を備え、この排気路9には、処理槽4の側から順に、蒸気凝縮用熱交換器10、逆止弁11および水封式真空ポンプ12が設けられている。減圧手段5の具体的構成については、後述する。
復圧手段6は、減圧下の処理槽4内に外気を導入して、処理槽4内を復圧する。復圧手段6は、処理槽4への給気路13を備え、この給気路13には、処理槽4へ向けて順に、エアフィルタ14および真空解除弁15が設けられている。従って、処理槽4内が減圧された状態で、真空解除弁15を開くと、外気がエアフィルタを介して処理槽4内へ導入され、処理槽4内を復圧することができる。
以下、減圧手段5の具体的構成について説明する。前述したように、図示例の真空冷却機2の場合、減圧手段5は、蒸気凝縮用熱交換器10と水封式真空ポンプ12とを備える。
蒸気凝縮用熱交換器10は、処理槽4内からの気体とその冷却水との間接熱交換器である。後述するように、蒸気凝縮用熱交換器10は、冷却水として常温水または冷水が通され、処理槽4内からの排気中に含まれる蒸気を凝縮させる。
水封式真空ポンプ12は、周知のとおり、封水と呼ばれる水が供給されつつ運転される。より具体的には、本実施例では、放射状に配置された羽根をもつインペラ(図示省略)は、封水が供給される円筒状ケーシング(符号省略)内に、ケーシングと偏心して設置されている。従って、インペラを高速回転させると、ケーシング内に水環ができ、しかもインペラとケーシングとを偏心させているので、一回転するたびに内部の気体が膨張と圧縮とを繰り返すことになる。そこで、ケーシングの適切な位置に吸気口と排気口とを設けておくことで、外部の気体を吸排気することができる。ケーシングには、さらに給水口が設けられており、その給水口からケーシング内へ封水が供給される。なお、排気口からは、使用後の封水も排出される。
真空ポンプ12の吸気口は、逆止弁11を介して蒸気凝縮用熱交換器10に接続される。また、真空ポンプ12の排気口は、セパレータ16に接続される。さらに、真空ポンプ12の給水口には、封水弁17を介して封水が供給可能とされ、この封水弁17の開閉は、真空ポンプ12の発停と連動する。真空ポンプ12の排気口から排出される流体は、セパレータ16において気水分離を図られた後、排気口18へ排気されると共に排水路19へ排水される。
蒸気凝縮用熱交換器10や真空ポンプ12への給水系統について説明すると、蒸気凝縮用熱交換器10は、熱交給水路20を介して水が供給され、熱交排水路21を介して水が排出される。また、真空ポンプ12は、封水給水路22を介して水が供給され、この封水給水路22に封水弁17が設けられている。
熱交給水路20と封水給水路22の基端部(上流部)は、共通管路23とされており、この共通管路23には、常温水か冷水かを切り替えて給水可能とされている。具体的には、共通管路23の基端部には、第一切替弁24を介して、常温水給水路25と冷水給水路26とが接続されている。
なお、冷水とは、後述するように、冷水製造装置27により冷却された水をいい、常温水とは、そのような冷却がなされない水をいう。そのため、冷水の水温は、常温水の水温よりも低く、たとえば0.5℃〜6℃である。
常温水給水路25は、たとえば水道水のような常温水を供給する。常温水給水路25には、第一切替弁24へ向けて給水弁28と逆止弁29とが順に設けられており、給水弁28の開閉により、熱交給水路20や封水給水路22への給水の有無を切り替えることができる。
冷水給水路26は、冷水製造装置27からの冷水を供給する。冷水製造装置27は、ウォータチラーでもよいが、本実施例では氷蓄熱装置とされている。氷蓄熱装置は、蓄熱槽内に水を貯留し、その貯留水に水没させた製氷用熱交換器に冷凍機からの冷媒を通して、その製氷用熱交換器の外面に製氷することで冷熱を蓄熱できる。このような製氷による冷熱の蓄熱は、典型的には夜間電力を用いて行われる。蓄熱された冷熱は、蓄熱槽内の氷を溶かしながら冷水として利用することができる。
冷水製造装置(またはこれによる冷水が貯留される冷水タンクでもよい。以下同様。)27からの冷水給水路26には、循環ポンプ30が設けられている。また、蒸気凝縮用熱交換器10にて使用後の水は、熱交排水路21を介して冷水製造装置27へ戻される。熱交排水路21には、冷水戻し弁31が設けられている。また、熱交排水路21には、冷水戻し弁31よりも上流側(蒸気凝縮用熱交換器10側)において、排水路32が分岐して設けられており、この排水路32には排水弁33が設けられている。
従って、第一切替弁24により冷水給水路26と共通管路23(熱交給水路20および封水給水路22)とを連通させると共に、排水弁33を閉じる一方で冷水戻し弁31を開いた状態で、循環ポンプ30を作動させると、冷水製造装置27と蒸気凝縮用熱交換器10との間で冷水を循環させることができる。この際、封水弁17を開くことで、真空ポンプ12への封水として冷水を供給することもできる。
なお、真空ポンプ12への封水は使い捨てられることを考慮し、冷水製造装置27には適宜給水可能とされる。つまり、冷水製造装置27には、補給水路34を介して常温水が供給可能とされており、この給水の有無は、補給水路34に設けた補給水弁35の開閉により切り替えられる。補給水弁35より上流側の補給水路34は、給水弁28より上流側の常温水給水路25と共通管路36とされている。以下、この共通管路36は、冷水製造装置27への補給水路34であるとして説明するが、蒸気凝縮用熱交換器10や真空ポンプ12への常温水給水路25としても機能する。
一方、第一切替弁24により常温水給水路25と共通管路23(熱交給水路20および封水給水路22)とを連通させると共に、冷水戻し弁31を閉じる一方で排水弁33を開いた状態で、常温水給水路25の給水弁28を開くと、常温水を蒸気凝縮用熱交換器10に供給して、蒸気凝縮用熱交換器10で使用後の水を、排水路32を介して排水することができる。この際、封水弁17を開くことで、真空ポンプ12への封水として常温水を供給することもできる。
さて、本実施例の冷熱回収システム1は、上述した真空冷却機2の減圧系統、特にその給排水系統に設置される。本実施例の冷熱回収システム1は、前述した冷水製造装置27および真空ポンプ12の他、冷熱回収用熱交換器37を主要部として備える。
冷熱回収用熱交換器37は、真空ポンプ12からの排水と、冷水製造装置27への給水との間接熱交換器である。冷熱回収用熱交換器37は、冷水製造装置27への補給水路34(共通管路36)に設置されており、真空ポンプ12からの排水の冷熱で、冷水製造装置27への給水の冷却を図る。具体的には、真空ポンプ12から排出される流体は、セパレータ16で気液分離された後、その液体分が排水路19を介して冷熱回収用熱交換器37に通されて排水され、冷熱回収用熱交換器37において冷水製造装置27への給水の冷却を図る。なお、真空ポンプ12への封水として冷水を用いた場合、真空ポンプ12からの排水の温度T1は、冷熱回収用熱交換器37の入口側における冷水製造装置27への給水の温度(冷熱回収用熱交換器37の入口側における補給水路34の水温)T2よりも低温である。
ところで、蒸気凝縮用熱交換器10や水封式真空ポンプ12への給水として常温水を用いた場合にまで、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水とを熱交換させると、冷水製造装置27への給水を逆に昇温させてしまうおそれがある。そこで、蒸気凝縮用熱交換器10や水封式真空ポンプ12への給水として、常温水を供給中、真空ポンプ12からの排水を冷熱回収用熱交換器37に通さない一方、冷水を供給中、真空ポンプ12からの排水を冷熱回収用熱交換器37に通すように構成するのが好ましい。
そのために、本実施例では、セパレータ16から冷熱回収用熱交換器37への排水路19に、第二切替弁38を設けている。第二切替弁38により、真空ポンプ12(より具体的にはセパレータ16)からの排水を、冷熱回収用熱交換器37に通して排水するか、冷熱回収用熱交換器37に通さずに排水するかを切り替えることができる。このような構成の場合、第一切替弁24と第二切替弁38とを連動させ、蒸気凝縮用熱交換器10や真空ポンプ12への給水が、第一切替弁24により常温水に切り替えられると、セパレータ16からの排水を冷熱回収用熱交換器37に通さずに排水するように第二切替弁38を切り替え、第一切替弁24により冷水に切り替えられると、セパレータ16からの排水を冷熱回収用熱交換器37に通すように第二切替弁38を切り替えればよい。
以下、上述した真空冷却機2の運転と、冷熱回収システム1の作用について説明する。
真空冷却機2の運転に先立って、処理槽4内に食品3を収容して、処理槽4の扉を気密に閉じる。その後、運転開始を指示すると、真空冷却機2は、真空冷却工程と復圧工程とを順次に実行する。
真空冷却工程では、減圧手段5を作動させて処理槽4内を減圧する。具体的には、真空解除弁15を閉じる一方、封水弁17を開いて、真空ポンプ12を作動させる。この際、まずは、第一切替弁24および給水弁28の操作により、常温水給水路25からの常温水を蒸気凝縮用熱交換器10および真空ポンプ12へ供給する。また、冷水戻し弁31を閉じて排水弁33を開いた状態としておき、蒸気凝縮用熱交換器10にて使用後の水を排水路32から排水する。
このように、真空冷却工程の第一段階では、蒸気凝縮用熱交換器10や水封式真空ポンプ12への給水として常温水が用いられる。そのため、第二切替弁38の操作により、真空ポンプ12からの排水は、冷熱回収用熱交換器37には通されずに捨てられる。
その後、処理槽4内の品温または圧力が所定値まで下がると、蒸気凝縮用熱交換器10および真空ポンプ12への給水を、常温水から冷水に切り替える。具体的には、給水弁28および排水弁33を閉じる一方、冷水戻し弁31を開くと共に循環ポンプ30を作動させ、第一切替弁24を操作して、冷水給水路26からの冷水を蒸気凝縮用熱交換器10および真空ポンプ12へ供給する。これにより、冷水製造装置27からの冷水を、蒸気凝縮用熱交換器10との間で循環させると共に、真空ポンプ12へ供給することができる。
このように、真空冷却工程の第二段階では、蒸気凝縮用熱交換器10や水封式真空ポンプ12への給水として冷水が用いられる。そのため、第二切替弁38の操作により、真空ポンプ12からの排水は、冷熱回収用熱交換器37に通され冷水製造装置27への給水を冷却する。冷水製造装置27への給水を予め冷却することができるので、省エネルギーを図ることができ、また冷水製造装置27やその冷凍機の小型化を図ることができる。
その後、品温センサ8の検出温度が冷却目標温度になると、封水弁17、冷水戻し弁31を閉じると共に、真空ポンプ12および循環ポンプ30を停止させて、真空冷却工程を終了する。
その後の復圧工程では、真空解除弁15を開くことで、処理槽4内を大気圧まで復圧する。このようにして処理槽4内を大気圧まで復圧した後、処理槽4の扉を開けて、処理槽4から食品3を取り出せばよい。
ところで、前記実施例では、蒸気凝縮用熱交換器10や真空ポンプ12への給水が、常温水か冷水かにより、真空ポンプ12からの排水を冷熱回収用熱交換器37に通すか否かを切り替えたが、これとは逆に、真空ポンプ12からの排水を常に冷熱回収用熱交換器37に通すが、その代わりに冷水製造装置27への給水を冷熱回収用熱交換器37に通すか否かを切り替えてもよい。具体的には、蒸気凝縮用熱交換器10や水封式真空ポンプ12への給水として、常温水を供給中、冷水製造装置27への給水を冷熱回収用熱交換器37に通さない一方、冷水を供給中、冷水製造装置27への給水を冷熱回収用熱交換器37に通してもよい。
すなわち、要は、蒸気凝縮用熱交換器10への通水および真空ポンプ12への封水として、常温水を供給中には、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水との熱交換を避ければよい。つまり、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水との内、少なくとも一方を冷熱回収用熱交換器37に通さなければよい。逆に、蒸気凝縮用熱交換器10への通水および真空ポンプ12への封水として、冷水を供給中には、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水との熱交換を図ればよい。つまり、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水とを冷熱回収用熱交換器37に通して熱交換すればよい。
あるいは、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水とを冷熱回収用熱交換器37において熱交換させるか否かは、蒸気凝縮用熱交換器10や真空ポンプ12への給水が常温水か冷水かにより切り替えるのではなく、次のようにして切り替えてもよい。すなわち、真空ポンプ12からの排水の温度T1と、冷熱回収用熱交換器37の入口側における冷水製造装置27への給水の温度T2とをそれぞれ温度センサで監視し、T1<T2の場合にだけ、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水とを冷熱回収用熱交換器37において熱交換させればよい。そして、T1≧T2の場合には、第二切替弁38の操作などにより、真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水との熱交換を避ければよい。
ところで、前記実施例では、蒸気凝縮用熱交換器10への給水が常温水か冷水であるかにより、蒸気凝縮用熱交換器10を通過後の水を排水するか冷水製造装置27へ戻すかを切り替えた。しかしながら、蒸気凝縮用熱交換器10を通過後の水を排水するか冷水製造装置27へ戻すかの切替えは、次のようにして切り替えてもよい。すなわち、蒸気凝縮用熱交換器10の出口側の水温(熱交排水路21の水温)T3と、補給水路34による給水温度(図示例では冷熱回収用熱交換器37より下流の共通管路36の水温)T4とをそれぞれ温度センサで監視し、T3>T4の場合には、冷水戻し弁31を閉じて排水弁33を開くことで排水し、逆にT3≦T4の場合には、冷水戻し弁31を開いて排水弁33を閉じることで冷水製造装置27へ給水してもよい。
これにより、蒸気凝縮用熱交換器10から冷水製造装置27への冷水の戻り温度T3が、冷水製造装置27への給水温度(常温)T4よりも高い場合にまで、蒸気凝縮用熱交換器10からの排水が冷水製造装置27へ戻されるのが防止される。よって、冷凍機の運転時間の短縮や冷凍機の容量の低減ができ、一層の省エネルギーを図ることができると共に、冷水製造装置27やその冷凍機の小型化を図ることができる。なお、このような制御は、少なくとも、蒸気凝縮用熱交換器10への冷水の供給中になされる。また、このような制御は、冷熱回収用熱交換器37のないシステムにも同様に適用可能である。
本発明の冷却封水からの冷熱回収システム1は、前記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。特に、冷水製造装置27と、この冷水製造装置27からの冷水が封水として供給可能な水封式真空ポンプ12と、この真空ポンプ12からの排水と冷水製造装置27への給水とを熱交換する冷熱回収用熱交換器37とを備えるのであれば、適宜に変更可能である。
たとえば、前記実施例では、真空冷却機2に適用した例を示したが、真空冷却機能を有するその他の食品機械にも適用可能である。また、減圧手段5として水封式真空ポンプ12を有し、その封水として冷水を供給可能であれば、各種の装置に適用可能である。
また、前記実施例では、減圧手段5には、蒸気凝縮用熱交換器10と水封式真空ポンプ12とを備えたが、場合により蒸気凝縮用熱交換器10の設置を省略できる。逆に、前記実施例において、減圧手段5は、蒸気凝縮用熱交換器10の上流側に、蒸気エゼクタをさらに備えてもよい。
また、前記実施例では、蒸気凝縮用熱交換器10を通過後の水を排水するか冷水製造装置27へ戻すかは、冷水戻し弁31と排水弁33とにより切り替えたが、これら弁の設置に代えて、熱交排水路21と排水路32との分岐部に三方弁を設けてもよい。
また、前記実施例では、蒸気凝縮用熱交換器10や真空ポンプ12への給水を常温水とするか冷水とするかは、三方弁からなる第一切替弁24により行ったが、この弁の設置に代えて、循環ポンプ30より下流の冷水給水路26に弁を設置し、この弁と給水弁28とにより切り替えてもよい。
また、同様に、前記実施例では、真空ポンプ12からの排水を冷熱回収用熱交換器37に通すか否かは、三方弁からなる第二切替弁38により行ったが、この弁の設置に代えて、それより下流の各配管に弁を設けて切り替えてもよい。
さらに、前記実施例では、その構成上、蒸気凝縮用熱交換器10への通水を常温水から冷水に切り替えるタイミングと、真空ポンプ12への封水を常温水から冷水に切り替えるタイミングとは一致するが、給水系統の構成を変更させて、前記両タイミングを場合により異ならせてもよい。その場合でも、真空ポンプ12への封水として冷水を供給中には、冷熱回収用熱交換器37において、真空ポンプ12からの排水で冷水製造装置27への給水の冷却を図ることができる。
1 冷熱回収システム
2 真空冷却機
3 被冷却物(食品)
4 処理槽
5 減圧手段
6 復圧手段
9 排気路
10 蒸気凝縮用熱交換器
12 真空ポンプ
16 セパレータ
17 封水弁
18 排気口
19 排水路
22 封水給水路
24 第一切替弁
25 常温水給水路
26 冷水給水路
27 冷水製造装置
34 補給水路
37 冷熱回収用熱交換器
38 第二切替弁

Claims (2)

  1. 供給された水を冷却して冷水とする冷水製造装置と、
    封水として前記冷水製造装置からの冷水が供給可能な水封式の真空ポンプと、
    この真空ポンプからの排水と、前記冷水製造装置への給水とを熱交換する冷熱回収用熱交換器と
    を備えることを特徴とする冷却封水からの冷熱回収システム。
  2. 被冷却物が収容される処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出して前記処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧下の処理槽内に外気を導入して前記処理槽内を復圧する復圧手段とを備える真空冷却機に適用され、
    前記減圧手段は、前記処理槽内からの排気路に、蒸気凝縮用熱交換器と前記真空ポンプとを順に備え、
    前記蒸気凝縮用熱交換器への通水および前記真空ポンプへの封水として、常温水と冷水とを切替可能とされ、
    前記蒸気凝縮用熱交換器への通水および前記真空ポンプへの封水として、常温水を供給中、前記真空ポンプからの排水と前記冷水製造装置への給水との内、少なくとも一方を前記冷熱回収用熱交換器に通さず、
    前記蒸気凝縮用熱交換器への通水および前記真空ポンプへの封水として、冷水を供給中、前記真空ポンプからの排水と前記冷水製造装置への給水とを前記冷熱回収用熱交換器に通す
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷却封水からの冷熱回収システム。
JP2012283449A 2012-12-26 2012-12-26 冷却封水からの冷熱回収システム Pending JP2014126292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012283449A JP2014126292A (ja) 2012-12-26 2012-12-26 冷却封水からの冷熱回収システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012283449A JP2014126292A (ja) 2012-12-26 2012-12-26 冷却封水からの冷熱回収システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014126292A true JP2014126292A (ja) 2014-07-07

Family

ID=51405931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012283449A Pending JP2014126292A (ja) 2012-12-26 2012-12-26 冷却封水からの冷熱回収システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014126292A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016095043A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 三浦工業株式会社 真空冷却装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016095043A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 三浦工業株式会社 真空冷却装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006346607A (ja) 圧縮気体除湿装置における熱交換器の凍結防止方法及び圧縮気体除湿装置
US11725851B2 (en) Multiple stage refrigeration system and control method thereof
JP2011106693A (ja) ボイラ給水システム
WO2015068531A1 (ja) 蒸気生成ヒートポンプ及び蒸気生成ヒートポンプの運転制御方法
CN101493089A (zh) 水润滑压缩机
JP6264532B2 (ja) 真空冷却機能搭載食品機械
CN106403338A (zh) 压缩机制冷系统以及饮水机
JP5754263B2 (ja) 真空冷却装置
JP2009300055A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2014126292A (ja) 冷却封水からの冷熱回収システム
JP6331078B2 (ja) 水封式真空ポンプを用いた減圧装置
JP5862446B2 (ja) 真空冷却機能を有する食品機械
RU2465537C1 (ru) Бронированная машина
KR20170136458A (ko) 불응축가스를 퍼지할 수 있는 냉각장치 및 냉각장치의 유지보수방법
KR100948584B1 (ko) 토출가스의 폐열을 이용한 에너지 절감형 냉동장치
JP6417872B2 (ja) 真空冷却装置
JP2010281544A (ja) 空気調和機
JP2014066383A (ja) 真空冷却装置
JP4271791B2 (ja) 蒸気凝縮用熱交換器を持った真空冷却装置
JP6369755B2 (ja) 真空冷却装置
CN202191825U (zh) 无动力溶解式干燥器
JP2004170060A (ja) 真空冷却装置の制御方法および真空冷却装置
JP7232400B2 (ja) 真空冷却装置
JP6455348B2 (ja) ヒートポンプ式蒸気生成装置及び該ヒートポンプ式蒸気生成装置の運転方法
KR20160059010A (ko) 토출가스 폐열을 이용한 냉동장치 제상 시스템