JP2014125958A - 内燃機関 - Google Patents

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誠 大河
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Abstract

【課題】逆入力遮断クラッチを含む可変圧縮比機構を備える内燃機関において、逆入力遮断クラッチのロックを抑制する。
【解決手段】内燃機関は、機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備える。可変圧縮比機構は、偏心軸と、偏心軸を回転させるための駆動装置とを含む。駆動装置は、モータの回転力を偏心軸に伝達する駆動力伝達経路に配置されているクラッチを含む。クラッチは、機械圧縮比を低下させる回転方向の出力軸からの回転力を遮断するように形成されている。駆動装置は、高トルクの第1の出力特性と高回転数の第2の出力特性とを切替え可能に形成されている。機械圧縮比を低下させる場合に、第1の出力特性で駆動装置を始動して機械圧縮比の低下を開始し、クラッチの出力軸の回転速度がクラッチの入力軸の回転速度よりも大きくなった時には第2の出力特性に切替える。
【選択図】図20

Description

本発明は、内燃機関に関する。
内燃機関の燃焼室では、空気および燃料の混合気が圧縮された状態で点火される。混合気を圧縮するときの圧縮比は、内燃機関の出力および燃料消費量に影響を与えることが知られている。圧縮比を高くすることにより出力されるトルクを大きくすることができて、熱効率の向上を図ることができる。ところが、圧縮比を高くしすぎると、ノッキング等の異常燃焼が生じることが知られている。
特開2005−214088号公報には、往復操作子を進退動作させることによりピストンが上死点に到達したときの位置を変更することができる可変圧縮比エンジンが開示されている。この可変圧縮比エンジンは、アクチュエータ機構により圧縮比が変更される。アクチュエータ機構は、ボールねじと、モータの回転をボールねじのナットに伝達する回転伝達系と、回転伝達系に介在させたクラッチとを備える。この公報には、モータの駆動が入力される入力部材からナットへの回転を伝達するが、ナットから入力部材への回転の伝達は遮断する逆入力制限型のクラッチを採用することが開示されている。
特開2004−183594号公報においては、ロアケースに対してシリンダブロックを移動させる圧縮比変更機構を備え、変速比切替ボックスを介してサーボモータの回転駆動力を伝達する可変圧縮比エンジンが開示されている。駆動力伝達に際しては、正逆のワンウェイクラッチと大小径のギヤを併用し、サーボモータを正逆回転する。この圧縮比変更機構では、高圧縮比から低圧縮比への変更では、高速でモータ回転駆動力を伝達し、低圧縮比から高圧縮比への変更では、大きなトルクでモータ回転駆動力を伝達することが開示されている。
特開2005−214088号公報 特開2004−183594号公報
圧縮比を変更する可変圧縮比機構としては、ピストンが上死点に到達したときの燃焼室の容積を変更する機構を採用することにより圧縮比を変更することができる。このような可変圧縮比機構を備える内燃機関では、燃料が燃焼すると、この時の圧力により燃焼室を構成する部材に対して燃焼室の容積が大きくなる方向に力が働く。
上記の特開2005−214088号公報に開示されているアクチュエータ機構の逆入力制限型のクラッチでは、アクチュエータが接続されている入力側からの回転力を出力側に伝達する一方で、出力側からの回転力は遮断するロック機能を有する。このような可変圧縮比機構では、気筒内の圧力による逆入力遮断クラッチの出力軸からの回転力は遮断されるという特性を有する。
ところで、内燃機関の運転期間中には、燃焼室を構成する部材に対して燃焼室の容積が大きくなる方向に力が加わるために、内燃機関の運転状態によっては、逆入力遮断クラッチの入力軸よりも出力軸の方が速く回転する場合があった。逆入力遮断クラッチの出力軸が入力軸よりも速く回転すると、逆入力遮断クラッチのロック機構が働いて、一時的に出力軸がロックされる場合がある。逆入力遮断クラッチがロックすると、騒音や振動が生じる虞があった。
たとえば、逆入力遮断クラッチのロック機能を解除するためにトルクの大きなモータを採用した場合には回転数が小さくなる。このために、燃焼室が大きくなる方向に可変圧縮比機構を駆動した場合、すなわち、機械圧縮比を低下させる場合に、気筒内の圧力等の影響により移動する部材の速度が速くて、逆入力遮断クラッチがロックしてしまう場合があった。
このような問題を解決するために、たとえば、モータの容量を大型にすることができる。ところが、モータの容量を大型にすると消費電力が大きくなったり、モータを配置する場所が制限されたりするという問題がある。
本発明は、逆入力遮断クラッチを含む可変圧縮比機構を備える内燃機関において、逆入力遮断クラッチのロックを抑制することを目的とする。
本発明の内燃機関は、機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備える。可変圧縮比機構は、ピストンが上死点に到達したときの燃焼室の容積を変更するための偏心軸と、偏心軸を回転させるための駆動装置とを含む。駆動装置は、モータと、モータの回転力を偏心軸に伝達する駆動力伝達経路に配置されているクラッチと、クラッチの入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度検出器と、クラッチの出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度検出器とを含む。クラッチは、機械圧縮比を低下させる回転方向の出力軸からの回転力を遮断するように形成されている。駆動装置は、第1の出力特性と第2の出力特性とを切替え可能に形成されている。第1の出力特性は、予め定められた回転数よりも低い回転数の領域において第2の出力特性よりもトルクが大きくなる特性を有し、第2の出力特性は、予め定められた回転数よりも高い回転数の領域において第1の出力特性よりも回転数が大きくなる特性を有する。機械圧縮比を低下させる場合に、第1の出力特性で駆動装置を始動して機械圧縮比の低下を開始し、クラッチの出力軸の回転速度がクラッチの入力軸の回転速度よりも大きくなった時には第2の出力特性に切替える。
上記発明においては、クランクケースを含む支持構造物と、支持構造物に偏心軸を介して支持され、支持構造物に対して相対移動するシリンダブロックと、運転期間中にシリンダブロックに加わる付勢力を推定し、駆動装置による駆動力の伝達が停止した状態で上記付勢力により支持構造物からシリンダブロックが離れる移動速度を推定する移動速度推定装置とを備え、機械圧縮比を低下している期間中に第1の出力特性から第2の出力特性に切替えた後に、上記付勢力によりシリンダブロックが支持構造物から離れる移動速度を推定し、移動速度に対応するクラッチの出力軸の回転速度を推定し、クラッチの入力軸の回転速度が推定した出力軸の回転速度に一致するように駆動装置を制御することができる。
上記発明においては、駆動装置のモータは、複数のコイルを含み、複数のコイルの通電状態を切替えることにより第1の出力特性と第2の出力特性とが切替わるように形成されることができる。
本発明によれば、逆入力遮断クラッチを含む可変圧縮比機構を備える内燃機関において、逆入力遮断クラッチのロックを抑制することができる。
実施の形態における内燃機関の概略全体図である。 実施の形態における可変圧縮比機構の概略分解斜視図である。 実施の形態における機械圧縮比の変更を説明する可変圧縮比機構の第1の概略断面図である。 実施の形態における機械圧縮比の変更を説明する可変圧縮比機構の第2の概略断面図である。 実施の形態における機械圧縮比の変更を説明する可変圧縮比機構の第3の概略断面図である。 実施の形態におけるクラッチの第1の概略断面図である。 実施の形態におけるクラッチの第2の概略断面図である。 実施の形態における機械圧縮比を低下するときのクラッチの第1の概略断面図である。 実施の形態における機械圧縮比を低下するときのクラッチの第2の概略断面図である。 実施の形態における機械圧縮比を上昇するときのクラッチの概略断面図である。 実施の形態におけるモータの内部構造の概略図である。 実施の形態におけるモータの電気回路の概略図である。 実施の形態におけるモータの出力特性を説明するグラフである。 比較例の可変圧縮比機構のクラッチの入力軸の回転数と出力軸の回転数との関係を説明するグラフである。 ウォームの歯部とウォームホイールの歯部との係合関係を説明する第1の概略断面図である。 ウォームの歯部とウォームホイールの歯部との係合関係を説明する第2の概略断面図である。 ウォームの歯部とウォームホイールの歯部との係合関係を説明する第3の概略断面図である。 実施の形態の第1の運転制御におけるクラッチの入力軸の回転数と出力軸の回転数との関係を説明するグラフである。 実施の形態の第1の運転制御にて機械圧縮比を低下するときの機械圧縮比の変化を説明するグラフである。 実施の形態における第1の運転制御のフローチャートである。 実施の形態における第2の運転制御のフローチャートである。 実施の形態の第2の運転制御におけるクラッチの入力軸の回転数と出力軸の回転数との関係を説明するグラフである。 実施の形態における他の駆動装置の概略斜視図である。
図1から図23を参照して、実施の形態における内燃機関について説明する。本実施の形態においては、車両に取り付けられている火花点火式の内燃機関を例示して説明する。本実施の形態における内燃機関は、機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備える。
図1は、実施の形態における内燃機関の概略図である。内燃機関は、クランクケース1を含む支持構造物を備える。支持構造物は、クランクシャフトを支持するように形成されている。内燃機関は、シリンダブロック2、およびシリンダヘッド3を備える。シリンダブロック2の内部に形成された穴部には、ピストン4が配置されている。燃焼室5の頂面の中央部には、点火栓6が配置されている。本発明においては、任意のピストン4の位置において、ピストン4の冠面、シリンダブロック2の穴部、およびシリンダヘッド3に囲まれる空間を燃焼室と称する。また、燃焼室5の圧力、すなわち筒内圧を検出する筒内圧力検出器としての筒内圧センサ23が配置されている。
シリンダヘッド3には、吸気ポート8および排気ポート10が形成されている。吸気ポート8の端部には吸気弁7が配置されている。吸気弁7は、吸気カム49が回転することにより開閉する。排気ポート10の端部には、排気弁9が配置されている。吸気ポート8は、吸気枝管11を介してサージタンク12に連結されている。吸気枝管11には夫々対応する吸気ポート8内に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁13が配置される。なお、燃料噴射弁13は吸気枝管11に取付ける代りに、各燃焼室5に直接的に燃料を噴射するように配置されていても構わない。
サージタンク12は、吸気ダクト14を介してエアクリーナ15に連結されている。吸気ダクト14の内部にはアクチュエータ16によって駆動されるスロットル弁17が配置されている。また、吸気ダクト14の内部には、例えば熱線を用いた吸入空気量検出器18が配置される。一方、排気ポート10は、排気マニホルド19を介して例えば三元触媒を内蔵した触媒装置20に連結されている。排気マニホルド19には空燃比センサ21が配置されている。
本実施の形態における内燃機関は、ピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変更可能な可変圧縮比機構Aを備える。可変圧縮比機構Aは、クランクケース1に対するシリンダブロック2のシリンダ軸線方向における相対位置を変化させるように形成されている。クランクケース1とシリンダブロック2との間には、付勢部材としてのスプリング65が配置されている。スプリング65は、クランクケース1から離れる向きにシリンダブロック2を付勢するように形成されている。
クランクケース1とシリンダブロック2には、クランクケース1に対するシリンダブロック2の相対位置を検出するための相対位置センサ22が取付けられている。相対位置センサ22からはクランクケース1とシリンダブロック2との間隔の変化を示す出力信号が出力される。スロットル弁駆動用のアクチュエータ16にはスロットル弁開度を示す出力信号を発生するスロットル開度センサ24が取付けられている。
本実施の形態における内燃機関の制御装置は、電子制御ユニット30を含む。本実施の形態における電子制御ユニット30は、デジタルコンピュータを含む。デジタルコンピュータは、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を含む。
吸入空気量検出器18、空燃比センサ21、相対位置センサ22、筒内圧センサ23、およびスロットル開度センサ24の出力信号は夫々対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続されている。負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。負荷センサ41の出力により要求負荷を検出することができる。更に、入力ポート35にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続されている。クランク角センサ42の出力により、クランク角度および機関回転数を検出することができる。
一方、出力ポート36は、対応する駆動回路38を介して点火栓6、燃料噴射弁13、スロットル弁駆動用のアクチュエータ16、および可変圧縮比機構Aに接続される。これらの装置は、電子制御ユニット30により制御されている。
図2に、本実施の形態における可変圧縮比機構の分解斜視図を示す。図3に本実施の形態における可変圧縮比機構の第1の概略断面図を示す。図2および図3を参照して、シリンダブロック2の両側壁の下方には互いに間隔を隔てた複数個の突出部50が形成されている。各突出部50には断面形状が円形のカム挿入孔51が形成されている。一方、クランクケース1の上壁には互いに間隔を隔てて、突出部50同士の間に嵌合される複数個の突出部52が形成されている。これらの突出部52にも断面形状が円形のカム挿入孔53が形成されている。
本実施の形態における可変圧縮比機構は、一対のカムシャフト54,55を含む。各カムシャフト54,55上には、一つおきに各カム挿入孔53内に回転可能に挿入される円形カム58が配置されている。これらの円形カム58は各カムシャフト54,55の回転軸線と共軸をなす。一方、各円形カム58の両側には、図3に示すように各カムシャフト54,55の回転軸線に対して偏心して配置された偏心軸57が延びている。この偏心軸57には、別の円形カム56が偏心して回転可能に取付けられている。図2に示されるように、円形カム56は、各円形カム58の両側に配置されている。これらの円形カム56は対応する各カム挿入孔51に回転可能に挿入されている。シリンダブロック2は、クランクケース1に偏心軸57を介して支持されている。
図4に、本実施の形態における可変圧縮比機構の第2の概略断面図を示す。図5に、本実施の形態における可変圧縮比機構の第3の概略断面図を示す。図3から図5は、通常運転において機械圧縮比を変更するときの可変圧縮比機構の機能を説明する。図3に示す状態から各カムシャフト54,55上に配置された円形カム58を矢印68に示すように、互いに反対方向に回転させると偏心軸57が互いに近づく方向に移動する。偏心軸57は、それぞれのカムシャフト54,55の回転軸線の周りに回転する。シリンダブロック2は、矢印99に示すようにクランクケース1から離れる向きに移動する。このときに円形カム56は、カム挿入孔51内において円形カム58とは反対方向に回転し、図4に示されるように偏心軸57の位置が高い位置から中間高さ位置となる。次いで更に円形カム58を矢印68で示される方向に回転させると、シリンダブロック2は、矢印99に示すように更にクランクケース1から離れる向きに移動する。この結果、図5に示されるように偏心軸57は最も高い位置となる。
図3から図5には、それぞれの状態における円形カム58の中心aと偏心軸57の中心bと円形カム56の中心cとの位置関係が示されている。図3から図5を比較するとわかるように、クランクケース1とシリンダブロック2の相対位置は円形カム58の中心aと円形カム56の中心cとの距離によって定まる。円形カム58の中心aと円形カム56の中心cとの距離が大きくなるほど、シリンダブロック2はクランクケース1から離れる。即ち、可変圧縮比機構Aは回転するカムを用いたリンク機構によりクランクケース1とシリンダブロック2との間の相対位置が変化する。
シリンダブロック2がクランクケース1から離れると、ピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積は増大する。シリンダブロック2がクランクケース1に近づくと、ピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積は減少する。従って各カムシャフト54,55を回転させることによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変更することができる。
図2に示されるように、カムシャフト54,55を夫々反対方向に回転させるように、回転軸60には螺旋方向が逆向きの一対のウォーム61,62が取付けられている。ウォーム61,62と噛合するウォームホイール63,64が夫々各カムシャフト54,55の端部に固定されている。この実施例ででは、モータ59を駆動することによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を広い範囲に亘って変更することができる。可変圧縮比機構は、電子制御ユニット30に制御されており、カムシャフト54,55を回転させるモータ59は、対応する駆動回路39を介して出力ポート36に接続されている。
このように、本実施の形態における可変圧縮比機構は、クランクケース1に対してシリンダブロック2が相対的に移動することにより、ピストンが上死点に到達したときの燃焼室5の容積が可変に形成されている。本実施の形態においては、下死点から上死点までのピストンの行程容積とピストンが上死点に到達したときの燃焼室の容積のみから定まる圧縮比を機械圧縮比と称する。機械圧縮比は、吸気弁の閉弁時期等に依存せずに、(機械圧縮比)=(ピストンが上死点に到達したときの燃焼室の容積+ピストンの行程容積)/(燃焼室の容積)にて示すことができる。
図3に示す状態では、燃焼室5の容積が小さくなっており、機械圧縮比が高い状態である。吸入空気量が常時一定の場合には実際の圧縮比が高くなる。これに対して、図5に示す状態では、燃焼室5の容積が大きくなっており、機械圧縮比が低い状態である。吸入空気量が常時一定の場合には実際の圧縮比が低くなる。
本実施の形態における内燃機関は、運転期間中に機械圧縮比を変更することにより、実際の圧縮比を変更することができる。たとえば、内燃機関の運転状態に応じて、可変圧縮比機構により機械圧縮比を変更することができる。
図3から図5を参照して、偏心軸57は、カムシャフト54,55の回転軸、すなわち円形カム58の回転軸を中心に回転する。機械圧縮比を低下させる場合には、偏心軸57を矢印68に示す向きに回転させる。機械圧縮比を上昇させる場合には、偏心軸57を矢印69に示す向きに回転させる。
本実施の形態においては、クランクケース1に対してシリンダブロック2を離す向きに相対移動させるときの偏心軸57の回転方向を、一方の回転方向と称する。また、クランクケース1に対してシリンダブロック2を近づける向きに相対移動させるときの偏心軸57の回転方向を他方の回転方向と称する。本実施の形態においては、矢印68が一方の回転方向であり、矢印69が他方の回転方向である。
図2を参照して、本実施の形態における可変圧縮比機構は、モータ59の回転力を偏心軸57に伝達する駆動力伝達経路に配置されているクラッチ70を含む。本実施の形態におけるクラッチ70は、入力側がモータ59の回転力を伝達する回転軸66に接続され、出力側がウォーム61,62を支持する回転軸60に接続されている。また、クラッチ70の入力軸71と接続されている回転軸66の回転速度を検出する入力軸回転速度検出器としての回転速度センサ90が配置されている。クラッチ70の出力軸74と接続されている回転軸60の回転速度を検出する出力軸回転速度検出器としての回転速度センサ91が配置されている。本実施の形態における回転速度センサ90,91は、それぞれの回転軸の回転数を検出している。回転速度センサ90,91の出力信号は、電子制御ユニット30に入力される。
本実施の形態におけるクラッチ70は、いわゆる逆入力遮断クラッチである。本実施の形態における逆入力遮断クラッチは、入力軸からの回転力を出力軸に伝達し、出力軸からの回転力を遮断するように形成されている。すなわち、クラッチ70は、モータ59から伝達される回転軸66の回転力はウォーム61,62に伝達し、ウォーム61,62から伝達される回転軸60の回転力は遮断して、モータ59に伝達しない構造を有する。
図6に、本実施の形態におけるクラッチ70の第1の概略断面図を示す。図7に、本実施の形態におけるクラッチ70の第2の概略断面図を示す。図7は、図6におけるX線に沿って切断したときの概略断面図である。
図6および図7を参照して、本実施の形態のクラッチ70は、外輪77を含む。外輪77は、ハウジング78に固定されている。外輪77は、クラッチ70が駆動している期間中にも移動せずに固定されている。クラッチ70は、出力軸74を有する。出力軸74は、ウォーム61,62が固定されている回転軸60に接続されている。出力軸74は、回転軸88を回転中心にして回転する。出力軸74は、穴部75を有する。穴部75は、出力軸74が回転する周方向に沿って複数個が形成されている。本実施の形態における出力軸74は、断面形状が多角形に形成されている。図6に示す例では、出力軸74は、断面形状が正八角形に形成されている。
クラッチ70は、入力軸71を含む。入力軸71は、回転軸88を回転中心にして回転する。入力軸71は、モータ59の回転力を伝達する回転軸66に接続されている。入力軸71は、挿入部72と保持部73とを有する。挿入部72および保持部73は、一体的に回転する。
複数の挿入部72は、出力軸74の複数の穴部75に対応する位置に形成されている。挿入部72は、出力軸74の穴部75に挿入されている。穴部75の内径は挿入部72の外径よりも大きくなるように形成されている。挿入部72と穴部75との間には隙間が形成されている。複数の保持部73は、外輪77と出力軸74との間に配置されている。また、保持部73はローラ80a,80bに対向し、偏心軸57が一方の回転方向に回転する向きに入力軸71が回転したときにローラ80aを押圧し、偏心軸57が他方の回転方向に回転する向きに入力軸71が回転したときにローラ80bを押圧するように形成されている。
出力軸74と外輪77との間の空間には、ローラ80a,80bが配置されている。本実施の形態におけるローラ80a,80bは円柱状に形成されている。ローラ80aとローラ80bとの間には、スプリング81が配置されている。スプリング81は、ローラ80a,80bを互いに離す向きに付勢する。
出力軸74と外輪77とにより、ローラ80a,80bを係止させるための係止部86a,86bが形成される。係止部86a,86bは、ローラ80a,80bが付勢されている向きに沿って、出力軸74の端面と外輪77の内面との間隔が徐々に狭くなっている部分である。また、係止部86a,86bは、ローラ80a,80bが通過しないように狭く形成されている。
次に、本実施の形態おけるクラッチ70の動作について説明する。本実施の形態におけるクラッチ70は、モータ59の回転力が入力軸71に入力されると、この回転力を出力軸74に伝達する。一方で、クラッチ70は、偏心軸57の側からの回転力が出力軸74に伝達されると、ロックされてこの回転力を遮断する。特に、クラッチ70は、偏心軸57が一方の回転方向に回転する向きにてウォーム61,62から回転力が伝達されると、この回転力を遮断する。
図1を参照して、本実施の形態においては、スプリング65によって、シリンダブロック2がクランクケース1から離れる向きに付勢されている。内燃機関の運転期間中には、重力の影響や燃焼サイクルの吸気行程において燃焼室5が負圧になる影響により、クランクケース1に対してシリンダブロック2が近づく向きに力が作用する。しかしながら、スプリング65が配置されることにより、クランクケース1に対してシリンダブロック2が離れる向きに常に付勢され、シリンダブロック2に振動等が生じることを抑制できる。更に、燃焼室5において燃料の燃焼が行なわれごとに、筒内圧によりクランクケース1に対してシリンダブロック2が離れる方向に力が作用する。
図6を参照して、矢印100は、クランクケース1に対してシリンダブロック2が上昇する方向に対応する方向である。すなわち、機械圧縮比が小さくなり、ピストン4が上死点に到達したときの燃焼室5が大きくなる回転方向を示している。シリンダブロック2にはクランクケース1に対して離れる方向に常に力が加わり、出力軸74には矢印100に示す向きに力が加わっている。ローラ80aは、スプリング81に押圧されて係止部86aに接触している。このために、ローラ80aに楔の効果が生じて、外輪77に対する出力軸74の回転が阻止され、出力軸74がロックされる。このように、クラッチ70は、クランクケース1に対してシリンダブロック2が離れる方向に対応する出力側からの回転力を遮断することができる。また、同様に、矢印100と反対向きの回転力が出力軸74に加わった場合には、ローラ80bが係止部86bに接触して出力軸74がロックされる。
モータ59を駆動しない場合に、シリンダブロック2がクランクケース1に対して離れる向きの回転力は、カムシャフト54,55、ウォームホイール63,64およびウォーム61,62を介してクラッチ70に伝達される。ローラ80a,80bは、係止部86a,86bに係止して出力軸74をロックする。このように、クラッチ70は、出力側からの回転力を遮断する。
図8は、機械圧縮比を低下させるときの動作を説明するクラッチ70の第1の概略断面図である。機械圧縮比を低下させる場合には、クランクケース1に対してシリンダブロック2を離す向きに移動させる。モータ59を駆動することにより、入力軸71の挿入部72は、矢印101に示す向きに回転する。挿入部72が穴部75の内面に接触する前に、保持部73がローラ80aに接触する。
図9は、機械圧縮比を低下させるときの動作を説明するクラッチ70の第2の概略断面図である。入力軸71を更に回転させることにより、保持部73がローラ80aを押圧する。ローラ80aは、係止部86aから離れる。すなわち、ローラ80aのくさび効果が消失する。このため、出力軸74は、ロックが解除され、外輪77に対して矢印101に示す方向に回転可能になる。入力軸71の挿入部72が、矢印101に示す向きに回転することにより、挿入部72が出力軸74の穴部75を押圧し、出力軸74を回転させることができる。このときに、出力軸74は、ローラ80bが係止部86bから離れる向きに回転するためにローラ80bによるロックも解除される。
図10は、機械圧縮比を上昇させるときの動作を説明するクラッチ70の概略断面図である。機械圧縮比を上昇させる場合には、クランクケース1に対してシリンダブロック2を近づける向きに移動させる。出力軸74には、矢印100に示す向きに力が加わっている。モータ59を駆動することにより、入力軸71の挿入部72および保持部73を、矢印102に示す向きに回転させる。入力軸71の挿入部72は、出力軸74の穴部75に接触する。
入力軸71の挿入部72および保持部73を矢印102に示す向きに回転させることにより、保持部73がローラ80bを押圧する。ローラ80bが係止部86bから脱離してローラ80bのくさび効果が消失する。次に、入力軸71の挿入部72が出力軸74の穴部75を押圧することにより、入力軸71の回転力を出力軸74に伝達することができる。出力軸74は、矢印102に示す向きに回転する。このときに、出力軸74は、ローラ80aが係止部86aから離れる向きに回転するために、ローラ80aによるロックも解除される。このように、入力軸71の回転力を出力軸74に伝達することができる。
次に、本実施の形態における可変圧縮比機構の駆動装置について説明する。本実施の形態における駆動装置は、モータ59を備える。
図11に、本実施の形態におけるモータ59の内部の構造を説明する概略図を示す。図11は、モータのロータの部分を示している。本実施の形態におけるモータ59は、出力されるトルクが高く回転数が低い第1の出力特性と、出力されるトルクが低く回転数が高い第2の出力特性とを切替え可能に形成されている。
モータは、磁力を発生するコイルの巻き線の巻数を多くすることにより、出力されるトルクが大きくなり、回転数が小さくなる。一方で、コイルの巻き線の巻数を少なくすることにより、出力されるトルクが小さくなり回転数が大きくなる。本実施の形態のモータ59は、この特性を利用して、電気的にコイルの巻き線の巻数を変更可能なように形成されている。モータ59は、複数のコイルを含み、通電するコイルの数を変更することにより出力特性を変更可能に形成されている。
本実施の形態におけるモータ59は、いわゆるブラシタイプの直流モータである。モータ59は、高速用整流子112と、高速用整流子112に接触する高速用ブラシ111とを含む。また、モータ59は、高トルク用整流子114と、高トルク用整流子114に接触する高トルク用ブラシ113と、高トルク用整流子114に接触する共通ブラシ115と含む。また、モータ59は、高速用コイル118と、高トルク用コイル119と含む。高速用コイル118と高トルク用コイル119とは、ロータコアの共通のティース117に巻回されている。
図12に、モータ59における電気回路の概略図を示す。高速用コイル118と高トルク用コイル119とは直列に接続されている。高トルク用整流子114の一つの端子は、高トルク用コイル119に接続されている。また、高トルク用整流子114の他の端子は、高速用コイル118に接続されている。また、高速用整流子112は、高速用コイル118と高トルク用コイル119との間に接続されている。
このようなモータ59において、高速用ブラシ111に電圧を印加することにより、矢印107に示す方向に電流が流れ、高速用コイル118に通電する。このときに高トルク用コイル119には通電が回避される。このために、ティース117に巻回される巻き線の巻数は小さな状態になり、モータを低トルクおよび高回転数で駆動することができる。
これに対して、高トルク用ブラシ113に電圧を印加することにより、矢印108に示すように、高速用コイル118および高トルク用コイル119の両方のコイルに通電することができる。このときに、ティース117に巻かれている巻き線の巻数は多くなる。このために、モータ59は、高トルクおよび低回転数で駆動する。
図13に、本実施の形態におけるモータ59の出力特性を説明するグラフを示す。横軸が回転数であり、縦軸がトルクである。第1の出力特性は、予め定められた回転数Rxよりも低い回転数の領域RAでは第2の出力特性よりもトルクが大きくなる特性であり、第2の出力特性は、予め定められた回転数Rxよりも高い回転数の領域RBでは、第1の出力特性よりも回転数が大きくなる特性である。
第1の出力特性は、出力されるトルクが大きく回転数が小さな特性である。これに対して第2の出力特性は、出力されるトルクが小さく回転数が大きな特性である。図12および図13を参照して、第1の出力特性では、高トルク用ブラシ113に電気を供給することにより、出力されるトルクを大きくする。これに対して、第2の出力特性では、高速用ブラシ111に電気を供給することにより、回転数を大きくすることができる。
このように、本実施の形態におけるモータは、第1の出力特性と第2の出力特性を変更可能に形成されている。本実施の形態におけるモータは、直流のブラシ付きのモータであるが、この形態に限られず、第1の出力特性と第2の出力特性とを切替えることができる任意のモータを採用することができる。例えば、3相交流のモータやブラシレスモータ等を採用しても構わない。
さて、本実施の形態の可変圧縮比機構においては、機械圧縮比が一定の場合には、図6に示すように、ローラ80a,80bが係止部86a,86bに係止している。機械圧縮比を変更する場合には、ローラ80a,80bを係止部86a,86bから離脱させる必要がある。このために、機械圧縮比の変更を開始するときには、出力されるトルクの大きな第1の出力特性によりモータ59の駆動を開始する。この制御により、保持部73にてローラ80a,80bを大きな力にて押圧することができて、確実にローラ80a,80bを係止部86a,86bから離脱させることができる。
特に、機械圧縮比を低下させる場合には、出力軸74に対して矢印100に示す向きに回転力が加わっているために、ローラ80aが係止部86aに食い込んでいる場合がある。このような場合であっても、モータ59を第1の出力特性にて始動することにより、確実にローラ80aを係止部86aから離脱させることができる。
次に、機械圧縮比を低下させる場合について詳細に説明する。始めに比較例の内燃機関について説明する。比較例の可変圧縮比機構のモータは、複数の出力特性を有しておらず単一の出力特性を有する。また、比較例のモータは、ローラを係止部から脱離させるためにトルクが高く回転数の低い出力特性が採用されている。比較例の可変圧縮比機構のクラッチは、本実施の形態におけるクラッチと同様である。
図14に、比較例の可変圧縮比機構のクラッチの入力軸の回転数および出力軸の回転数を説明するグラフを示す。時刻t0において、機械圧縮比を低下させるためにモータを始動している。モータを始動した直後には保持部73がローラ80aを押圧して、係止部86aからローラ80aを脱離させる。この後に、クラッチ70の入力軸71の回転力が出力軸74に伝達される。
図15に、ウォーム62の歯部とウォームホイール64の歯部との係合部分を説明する第1の拡大概略図を示す。矢印105は、機械圧縮比を低下させる向きに対応するウォーム62の歯部の移動方向を示し、矢印106は、機械圧縮比を低下させる向きに対応するウォームホイール64の歯部の移動方向を示す。なお、ウォーム61とウォームホイール63との係合部分についても、ウォーム62とウォームホイール64との係合部分と同様である。
機械圧縮比を低下させるためにモータ59を始動した直後には、モータ59の回転力が伝達されたウォーム62の回転力がウォームホイール64に伝達される。ウォーム62の歯部がウォームホイール64の歯部を押圧している。
図14を参照して、モータ59を駆動すると、クラッチ70の入力軸71の回転数および出力軸74の回転数はともに上昇する。比較例では、時刻t1において入力軸71の回転速度が最高回転速度に到達している。すなわち、モータの回転数が最高回転数に到達している。
前述の通り、シリンダブロック2には燃焼室5の容積が大きくなる向きに燃焼時の力が作用する。また、スプリング65により、シリンダブロック2にはクランクケース1から離れる向きの力が常時作用している。更に、シリンダブロック2は重量が大きくて慣性を有する。このために、時刻t1以降においてもクランクケース1に対してシリンダブロック2が離れる向きに移動する。時刻t1以降では、出力軸74の回転数が入力軸71の回転数よりも大きくなる。ウォームホイール63,64の回転速度がウォーム61,62の回転速度よりも速くなる。
図16に、ウォーム62の歯部とウォームホイール64の歯部との係合部分を説明する第2の拡大概略図を示す。ウォームホイール64の回転速度がウォーム62の回転速度よりも速くなると、ウォーム62の歯部は、ウォームホイール64の歯部から離れた状態になる。図14を参照して、時刻t1以降では、出力軸74の回転数と入力軸71の回転数との差が徐々に大きくなる。
図17に、ウォーム62の歯部とウォームホイール64の歯部との係合部分を説明する第3の拡大概略図を示す。時刻t1以降においてモータの駆動を継続すると、ウォーム62の歯部に対するウォームホイール64の歯部の接触状態が変化する。ウォームホイール64の歯部がウォーム62の歯部を押圧する状態に移行する。クラッチ70においては、出力軸74の回転速度が入力軸71の回転速度よりも速くなる。このために、クラッチ70においては、図9に示すローラ80aが係止部86aから脱離している状態から、図6に示すローラ80aが係止部86aに係止する状態になり、出力軸74がロックされる。
図14を参照して、時刻t2において、クラッチ70のロック機能が働いて出力軸74がロックされている。このために出力軸74の回転数が急激に低下する。この後に、モータによる入力軸71の回転により、再びローラ80aが係止部86aから脱離し、ロック状態が解消される。時刻t3以降においては、入力軸71の回転力が出力軸74に伝達されて、出力軸74の回転数が上昇し、機械圧縮比が低下する。このように、比較例の可変圧縮比機構においては、機械圧縮比を低下させる期間中にクラッチ70がロックされて、この結果、騒音や振動が生じる場合がある。
これに対して、本実施の形態の可変圧縮比機構においては、クラッチ70の入力軸71の回転数と出力軸74の回転数とを検出し、クラッチ70の出力軸74の回転数がクラッチ70の入力軸71の回転数よりも大きくなったときには、モータ59の出力特性を第1の出力特性から第2の力特性に切替える制御を行う。すなわち、機械圧縮比を低下させる場合には、トルクが大きな第1の出力特性で始動してクラッチのロック状態を解除し、モータ59の回転数が不足する状態になった場合には、回転数が大きな第2の出力特性に切替える制御を行う。
図18に、本実施の形態の可変圧縮比機構の第1の運転制御におけるクラッチの入力軸の回転数および出力軸の回転数を説明するグラフを示す。機械圧縮比を低下するために、時刻t0においてモータ59を始動している。ここでは、第1の出力特性にてモータ59を始動している。時刻t1までは、比較例の可変圧縮比機構の場合と同様である。
時刻t1において、モータ59の回転数が最高回転数に到達している。時刻t1より後には、出力軸74の回転数が入力軸71の回転数よりも大きくなっている。制御装置は、クラッチ70の出力軸74の回転数が入力軸71の回転数よりも大きくなったことを検出する。そして、制御装置は、時刻t5において、モータ59の出力特性を、第1の出力特性から第2の出力特性に変更する。
出力特性の切替えにより、モータ59の回転数は再び上昇し、入力軸71の回転数も上昇する。時刻t6において、クラッチ70の入力軸71の回転数が、出力軸74の回転数に到達している。時刻t6以降においては、入力軸71の回転力が出力軸74に伝達されている。時刻t7において、予め設定された目標の機械圧縮比に到達して、機械圧縮比の変更を終了している。
本実施の形態における可変圧縮比機構では、時刻t1から時刻t6までの期間では、図16に示されるように、ウォーム62の歯部がウォームホイール64の歯部から離れている状態である。ところが、モータ59の出力特性を切替えることにより、再び図15に示されるように、ウォーム62の歯部がウォームホイール64の歯部を押圧する状態に戻すことができる。このために、クラッチ70のロックを回避することができる。
図19に、本実施の形態における可変圧縮比機構にて機械圧縮比を低下させる場合の機械圧縮比の変化を概略的に説明するグラフを示す。時刻t0から機械圧縮比の低下を開始し、時刻t6においてモータ59の出力特性を第1の出力特性から第2の出力特性に切替える。機械圧縮比の低下が速くなる。時刻t7において機械圧縮比の低下を完了して、時刻t7以降では、目標の機械圧縮比に維持されている。
図20に、本実施の形態の第1の運転制御のフローチャートを示す。ステップ121において、制御装置は、機械圧縮比を低下する指令を検出する。たとえば、目標機械圧縮比が、現在の機械圧縮比よりも低く設定されたことを検出する。ステップ122においては、機械圧縮比の変更を開始する。モータ59は、第1の出力特性にて駆動を開始する。
ステップ123においては、現在の機械圧縮比が目標機械圧縮比に到達しているか否かを判別する。現在の機械圧縮比が目標機械圧縮比に到達している場合には、ステップ129に移行する。ステップ129においては機械圧縮比の変更を停止する。例えば機械圧縮比の低下量が僅かであり、モータ59の出力特性を切替える必要がない場合には、第1の出力特性にてモータの駆動を継続して機械圧縮比を変更することができる。
ステップ123において、現在の機械圧縮比が目標機械圧縮比に到達していない場合には、ステップ124に移行する。ステップ124においては、クラッチ70の入力軸71の回転数および出力軸74の回転数を検出する。本実施の形態においては、それぞれの回転数は、回転速度センサ90,91により検出することができる。
次に、ステップ125においては、クラッチ70の出力軸74の回転数が入力軸71の回転数よりも大きいか否かを判別する。ステップ125において、出力軸74の回転数が、入力軸71の回転数以下である場合には、モータ59の回転数がシリンダブロック2の移動速度と比較して同一の状態または速い状態であり、ステップ123に戻る。
ステップ125において、出力軸74の回転数が入力軸71の回転数よりも大きい場合には、ステップ126に移行する。この場合には、モータ59の回転数に対して、シリンダブロック2の移動速度が速く、クラッチ70のロックが生じる虞があると判別することができる。
ステップ126においては、モータの出力特性を第1の出力特性から第2位の出力特性に切替える。本実施の形態においては、モータ59の複数のコイルの通電状態を切替える。ステップ127においては、第2の出力特性にてモータ59の駆動し、機械圧縮比の変更を継続する。
次に、ステップ128においては、現在の機械圧縮比が目標機械圧縮比に到達しているか否かを判別する。ステップ128において、現在の機械圧縮比が目標機械圧縮比に到達していない場合には、ステップ127に戻り機械圧縮比の変更を継続する。ステップ128において、現在の機械圧縮比が目標機械圧縮比に到達している場合には、ステップ129に移行する。ステップ129においては、機械圧縮比の変更を停止する。
本実施の形態の運転制御においては、クラッチ70のロックが生じる前に、モータ59の出力特性を切替えてクラッチ70の入力軸71の回転速度を上昇させることができる。このために、クラッチ70のロックが生じることを回避し、騒音や振動の発生を抑制することができる。
機械圧縮比を変更する期間中に、クランクケース1に対してシリンダブロック2に作用する力は、内燃機関の運転状態に依存する。たとえば、燃料が燃焼したときの気筒内の圧力に依存する。しかしながら、本実施の形態の可変圧縮比機構の運転制御においては、クラッチの入力軸の回転速度と出力軸との回転速度とを比較することにより、様々な運転状態においても、クラッチがロックすることを回避することができる。
本実施の形態においては、出力軸の回転速度および入力軸の回転速度を回転速度センサにより直接的に検出して、出力軸の回転数が入力軸の回転数よりも大きいか否かを判別しているが、この形態に限られず、クラッチの出力軸の回転数が入力軸の回転数よりも大きいか否かを判別可能な任意の検出器を採用することができる。例えば、クランクケース1に対するシリンダブロック2の相対位置に基づいて、クランクケース1に対するシリンダブロック2の相対速度を検出し、この相対速度に基づいてクラッチの出力軸の回転数を検出しても構わない。
次に、本実施の形態における第2の運転制御について説明する。第2の運転制御においては、モータ59を第1の出力特性から第2の出力特性に切替えた後に、筒内圧等の影響によりクランクケース1に対してシリンダブロック2が離れる移動速度を推定し、シリンダブロック2の移動速度に対応するようにモータ59の回転数を制御する。第2の運転制御は、たとえば、図20に示す第1の運転制御におけるステップ127の機械圧縮比の変更の工程において実施することができる。
図21に、本実施の形態における内燃機関の第2の運転制御のフローチャートを示す。前述したように、シリンダブロック2には、クランクケース1から離れる向きに付勢力が作用している。本実施の形態における内燃機関は、駆動装置による駆動力の伝達が停止した状態で、付勢力によりクランクケース1からシリンダブロック2が離れる移動速度を推定する移動速度推定装置を備える。移動速度推定装置は、たとえば駆動装置が排除され、シリンダブロック2に加わる付勢力によりクランクケース1に対してシリンダブロック2が自然に上昇する状態での移動速度を推定する。
次に、シリンダブロック2の移動速度に基づいて、偏心軸57を含むカムシャフト54,55の回転速度を推定することができる。カムシャフト54,55の回転速度に基づいて、クラッチ70の出力軸74の回転速度を推定することができる。そして、クラッチ70の入力軸71の回転速度が出力軸74の回転速度と一致するようにモータ59の回転数を制御することができる。
図21に、本実施の形態における第2の運転制御のフローチャートを示す。ステップ131においては、気筒内の圧力を検出する。図1を参照して、本実施の形態においては、筒内圧センサ23により気筒内の圧力を検出する。気筒内の圧力は、内燃機関の運転状態によって変化する。例えば、機械圧縮比、吸入空気量、または吸気弁の閉弁時期等により変化する。本実施の形態においては、筒内圧センサ23により実際の圧力を検出する。筒内圧の検出においては、この形態に限られず、例えば、内燃機関の運転状態に基づいて計算により推定しても構わない。
次に、ステップ132において、クランクケース1に対するシリンダブロック2の相対位置を検出する。図1を参照して、クランクケース1に対するシリンダブロック2の相対位置は、相対位置センサ22により検出することができる。
次に、ステップ133において、クランクケース1に対してシリンダブロック2を付勢するスプリング65の付勢力を推定する。クランクケース1に対するシリンダブロック2の相対位置により、スプリング65の縮み量を算出して、この縮み量に基づいてスプリング65の付勢力を推定することができる。
次に、ステップ134においては、クランクケース1からシリンダブロック2が離れる向きの移動加速度を算出する。移動加速度は、シリンダブロック2に印加されている付勢力に基づいて算出することができる。シリンダブロック2に印加されている付勢力の算出においては、筒内圧、スプリング65の付勢力、および重力等のシリンダブロック2に加わる力を用いることができる。なお、クランクケース1に対するシリンダブロック2の移動加速度の推定においては、カムシャフト54,55における摩擦抵抗等も考慮して構わない。
次に、ステップ135においては、クランクケース1に対するシリンダブロック2の移動速度を算出する。シリンダブロック2の移動速度は、前回の制御におけて算出したシリンダブロック2の移動速度と、ステップ134において算出した移動加速度とに基づいて算出することができる。
次に、ステップ136においては、クラッチ70の出力軸74の回転速度を算出する。シリンダブロック2の移動速度と偏心軸の位置(リンク機構の状態)に基づいて、カムシャフト54,55の回転速度を算出することができる。更に、カムシャフト54,55の回転速度およびウォーム61,62とウォームホイール63,64とのギヤ比に基づいて、クラッチ70の出力軸74の回転速度を算出することができる。
次に、ステップ137においては、モータ59の回転数を設定する。算出したクラッチ70の出力軸74の回転速度に基づいてモータ59の回転数を設定することができる。本実施の形態では、算出したクラッチ70の出力軸74の回転速度と入力軸71の回転速度とが一致するように、モータ59の回転数を設定する。
次に、ステップ138においては、ステップ137において設定した回転数になるようにモータ59を制御する。たとえば、モータ59がデューティ制御により制御されている場合には、デューティ比を変化させることにより、モータ59の回転数を調整することができる。すなわち、モータ59に電力を供給している時間と電力を供給していない時間との比率を変更することにより、モータ59の回転数を変更することができる。または、モータ59に供給する電圧を変化させることにより回転数を調整することができる。
図22に、本実施の形態の第2の運転制御を行ったときのクラッチ70の入力軸71の回転数と出力軸74の回転数とを説明するグラフを示す。時刻t0から時刻t5までは、本実施の形態における第1の運転制御と同様である(図18参照)。時刻t5において、モータ59の出力特性を第1の出力特性から第2の出力特性に切替えている。
時刻t1から時刻t5までは、クラッチ70の入力軸71の回転力が出力軸74に伝達されていない状態である。時刻t1から時刻t5までは、シリンダブロック2が駆動装置の影響を受けずに、筒内圧等によりクランクケース1に対してシリンダブロック2が上昇している。
時刻t5において、本実施の形態における第2の運転制御を開始している。モータ59の回転数およびクラッチ70の入力軸71の回転数が急激に上昇する。時刻t8においては、モータ59の回転数がシリンダブロック2の移動速度に対応する回転数になっている。時刻t8以降には、シリンダブロック2の移動速度に対応するようにモータ59の回転数が調整されて、機械圧縮比は低下している。この状態では、ウォーム62の回転数がウォームホイール64の回転数に対応し、歯部同士の係合を回避することができる。このために、モータ59の負荷を小さくすることができる。時刻t7において、機械圧縮比が目標機械圧縮比に到達して機械圧縮比の低下を終了している。
第2の運転制御においては、モータ59の負荷を小さくすることができるために、モータ59の消費電力を低減させることができる。消費電力を低減することができるために、内燃機関の燃料消費量を低減することができる。
上記の可変圧縮比機構の駆動装置においては、モータ59の内部のコイルに対して通電する巻線を変更することにより出力特性を変更しているが、この形態に限られず、偏心軸を回転させる駆動装置は、出力特性を変更できるように形成されていれば構わない。
図23に、本実施の形態における可変圧縮比機構の他の駆動装置の概略斜視図を示す。他の駆動装置におけるモータ59は、単一の出力特性を出力する。また、他の駆動装置は、モータ59とクラッチ70との間に配置されている減速装置としての変速機93を含む。変速機93は、内部に複数のギヤを有し、モータ59の回転力をクラッチ70に伝達するときのギヤ比を変更可能に形成されている。他の駆動装置においては、変速機93のギヤ比を変更することにより、第1の出力特性および第2の出力特性を切替え可能に形成されている。
このような駆動装置においても本発明を適用することができる。前述のモータの複数のコイルへの通電状態を変更する代わりに、変速機93においてギヤ比を変更することができる。たとえば、クラッチ70の出力軸74の回転数が入力軸71の回転数よりも大きくなった場合には、減速装置のギヤ比を切替えることにより駆動装置の出力特性を切替えることができる。
本実施の形態におけるクラッチ70は、モータ59と、ウォーム62との間に配置されているが、この形態に限られず、モータ59の回転力を偏心軸57に伝達する駆動力伝達経路に配置することができる。例えば、クラッチ70は、ウォームホイール63,64と、カムシャフト54,55との間に配置されていても構わない。この場合には、それぞれのカムシャフト54,55に対してクラッチが配置される。
本実施の形態における逆入力遮断クラッチは、機械圧縮比が上昇する回転方向および機械圧縮比が低下する回転方向の両方向の入力軸からの回転力を出力軸に伝達し、出力軸からの両方向の回転力を遮断するように形成されているが、この形態に限られず、入力軸からの両方向の回転力を出力側に伝達し、機械圧縮比が低下する方向の出力軸からの回転力を遮断するように形成されていれば構わない。
本実施の形態においては、車両に取り付けられている内燃機関を例示して説明を行なったが、この形態に限られず、任意の装置や設備等に配置されている内燃機関に本発明を適用することができる。
上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。また、上述のそれぞれの制御においては、機能および作用が変更されない範囲において適宜ステップの順序を変更することができる。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される変更が含まれている。
1 クランクケース
2 シリンダブロック
4 ピストン
5 燃焼室
23 筒内圧センサ
30 電子制御ユニット
54,55 カムシャフト
57 偏心軸
59 モータ
60,66 回転軸
61,62 ウォーム
63,64 ウォームホイール
65 スプリング
70 クラッチ
71 入力軸
74 出力軸
80a,80b ローラ
86a,86b 係止部
90,91 回転速度センサ
93 変速機
111 高速用ブラシ
113 高トルク用ブラシ
115 共通ブラシ
118 高速用コイル
119 高トルク用コイル
A 可変圧縮比機構

Claims (3)

  1. 機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備え、
    可変圧縮比機構は、ピストンが上死点に到達したときの燃焼室の容積を変更するための偏心軸と、偏心軸を回転させるための駆動装置とを含み、
    駆動装置は、モータと、モータの回転力を偏心軸に伝達する駆動力伝達経路に配置されているクラッチと、クラッチの入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度検出器と、クラッチの出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度検出器とを含み、
    クラッチは、機械圧縮比を低下させる回転方向の出力軸からの回転力を遮断するように形成されており、
    駆動装置は、第1の出力特性と第2の出力特性とを切替え可能に形成されており、
    第1の出力特性は、予め定められた回転数よりも低い回転数の領域において第2の出力特性よりもトルクが大きくなる特性を有し、第2の出力特性は、予め定められた回転数よりも高い回転数の領域において第1の出力特性よりも回転数が大きくなる特性を有し、
    機械圧縮比を低下させる場合に、第1の出力特性で駆動装置を始動して機械圧縮比の低下を開始し、クラッチの出力軸の回転速度がクラッチの入力軸の回転速度よりも大きくなった時には第2の出力特性に切替えることを特徴とする、内燃機関。
  2. クランクケースを含む支持構造物と、
    支持構造物に偏心軸を介して支持され、支持構造物に対して相対移動するシリンダブロックと、
    運転期間中にシリンダブロックに加わる付勢力を推定し、駆動装置による駆動力の伝達が停止した状態で前記付勢力により支持構造物からシリンダブロックが離れる移動速度を推定する移動速度推定装置とを備え、
    機械圧縮比を低下している期間中に第1の出力特性から第2の出力特性に切替えた後に、前記付勢力によりシリンダブロックが支持構造物から離れる移動速度を推定し、移動速度に対応するクラッチの出力軸の回転速度を推定し、クラッチの入力軸の回転速度が推定した出力軸の回転速度に一致するように駆動装置を制御する、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 駆動装置のモータは、複数のコイルを含み、複数のコイルの通電状態を切替えることにより第1の出力特性と第2の出力特性とが切替わるように形成されている、請求項1または2に記載の内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014181666A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Toyota Motor Corp 可変圧縮比内燃機関

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