JP2014124832A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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英明 西田
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Abstract

【課題】インクジェットヘッドをベースの上の適正な位置に精度よく固定でき、しかも、基準ピンの嵌合および引き抜きを容易に行えるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、インクジェットヘッドに位置調整可能に取り付けられるフレームと、フレームが載置される載置面に開口された複数の嵌合孔を有するベースと、を具備する。フレームにインクジェットヘッドとフレームとの間に跨る締結具を介して複数の基準ピンが固定されている。基準ピンは、インクジェットヘッドのノズル列とフレームとが所定の位置関係を満たすように締結具と協働してインクジェットヘッドとフレームとを結合するとともに、ベースの嵌合孔に嵌合することでノズル列とベースとを予め決められた基準位置に位置決めする。基準ピンは、嵌合孔の径方向に同心的に変位可能な複数の嵌合部と、嵌合部の外周面に設けられた凸部とを含む。凸部は、基準ピンの周方向に沿うとともに嵌合孔の内面に接するように構成されている。
【選択図】図9

Description

本発明の実施形態は、インクジェット記録装置に関する。
複数のインクジェットヘッドをベースプレートの上に配列したインクジェット記録装置では、印字品質を高めるため、インクジェットヘッドのノズル列とベースプレートとの相対的な位置関係を精度よく規定する必要がある。
サブプレートを用いてインクジェットヘッドとベースプレートとの間の位置決めを実行するようにした従来のインクジェット記録装置によると、サブプレートは、インクジェットヘッドのノズル列に対する位置が適正となるように調整された状態でインクジェットヘッドに固定されている。
サブプレートは、ベースプレートに向けて突出された複数の基準ピンを有している。基準ピンは、サブプレートをベースプレートの上に載置した時に、ベースプレートに形成された複数の嵌合孔に嵌り込む。これにより、インクジェットヘッドがベースプレートの上の適正な位置に精度よく取り付けられる。
特開2011−168012号公報 特開2010−167607号公報
従来のインクジェット記録装置によると、基準ピンと嵌合孔との間には、基準ピンの嵌合を許容するクリアランスが存在する。クリアランスは、インクジェットヘッドの位置決め精度に大きな影響を及ぼす。
そのため、高解像度を得るためには、例えばクリアランスを10μm以下として、クリアランスを要因とするインクジェットヘッドの位置公差のばらつきを極力低減することが求められている。
一方、基準ピンと嵌合孔との間のクリアランスを可能な限り小さくした場合、基準ピンが嵌合孔に圧入された状態となる。このため、基準ピンを嵌合孔に嵌合する時に大きな抵抗が生じるのを避けられず、基準ピンを嵌合孔の所定の位置まで挿入できなくなったり、逆に基準ピンを嵌合孔から引き抜くことができなくなることがあり得る。
この結果、例えばインクジェットヘッドを交換する必要が生じた時に、インクジェットヘッドの脱着に多大な手間と労力を要するのを否めない。
本発明の目的は、インクジェットヘッドをベースの上の適正な位置に精度よく取り付けることができ、しかも、基準ピンの嵌合および引き抜きを容易に行えるインクジェット記録装置を得ることにある。
実施形態によれば、インクジェット記録装置は、インクジェットヘッドと、インクジェットヘッドに位置調整可能に取り付けられるフレームと、フレームが載置される載置面に開口された複数の嵌合孔を有するベースと、を具備する。
複数の基準ピンがインクジェットヘッドとフレームとの間に跨る締結具を介してフレームに固定されている。基準ピンは、インクジェットヘッドのノズル列とフレームとが所定の位置関係を満たすように、締結具と協働してインクジェットヘッドとフレームとを結合する。さらに、基準ピンは、フレームからベースに向けて突出されているとともに、当該ベースの嵌合孔に取り外し可能に嵌合することで、ノズル列とベースとを予め決められた基準位置に位置決めする。
基準ピンは、嵌合孔の径方向に同心的に変位可能な複数の嵌合部と、嵌合部の外周面に設けられた凸部とを含む。凸部は、基準ピンの周方向に沿うとともに嵌合孔の内面に接するように構成されている。
ベースプレートの上に複数のインクジェットヘッドを配列したインクジェット記録装置の平面図。 ベースプレートと複数のインクジェットヘッドとの位置関係を示すインクジェット記録装置の斜視図。 ベースプレートに形成されたヘッド取り付け孔および嵌合孔の形状を示す平面図。 インクジェットヘッドにフレームを固定した状態を示す斜視図。 インクジェットヘッドにフレームを固定した状態をノズルプレートの方向から見た斜視図。 インクジェットヘッド、フレーム、基準ピンおよび締結ねじの位置関係を分解して示す斜視図。 インクジェットヘッドにフレームを固定した状態を示す平面図。 基準ピンの斜視図。 フレームに基準ピンを固定した状態を示す断面図。 基準ピンと第2の嵌合孔との位置関係を示す平面図。 図1のF11−F11線に沿う断面図。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
図1および図2は、インクジェット方式を採用した画像形成装置に用いられるインクジェット記録装置1を開示している。インクジェット記録装置1は、印字すべき記録媒体2が搬送される搬送経路に設置されている。本実施形態では、記録媒体2が搬送される方向を第1の方向Xとし、記録媒体2の搬送方向と直交する方向を第2の方向Yとして表示している。
インクジェット記録装置1は、ベースプレート3および複数のインクジェットヘッド4を備えている。ベースプレート3は、ベースの一例である。ベースプレート3は、記録媒体2の搬送方向と直交する第2の方向Yに延びる細長い形状を有するとともに、フラットな載置面5を有している。
図2に示すように、複数のヘッド取り付け孔6がベースプレート3に形成されている。ヘッド取り付け孔6は、ベースプレート3を厚さ方向に貫通するとともに、ベースプレート3の載置面5に開口されている。
ヘッド取り付け孔6は、ベースプレート3の長手方向に沿う四角い開口形状を有するとともに、第2の方向Yに沿うように互いに間隔を存して千鳥状に配列されている。さらに、ベースプレート3には、夫々のヘッド取り付け孔6に対応するように第1の嵌合孔8、第2の嵌合孔9および一対のねじ孔10a,10bが形成されている。
図3に示すように、第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9は、ヘッド取り付け孔6の長手方向に沿う両側に位置されている。ヘッド取り付け孔6の一端に位置された第1の嵌合孔8は、真円の開口形状を有している。ヘッド取り付け孔6の他端に位置された第2の嵌合孔9は、楕円形の開口形状を有している。
具体的には、第2の嵌合孔9は、第1の方向Xに沿う短軸Sと、第2の方向Yに沿う長軸Lとを有している。第2の嵌合孔9の長軸Lは、ヘッド取り付け孔6の長手方向に延びている。第2の嵌合孔9の短軸Sの長さは、第1の嵌合孔8の直径D1と同等に設定されている。
一方のねじ孔10aは、第1の嵌合孔8と隣り合っている。他方のねじ孔10bは、第2の嵌合孔9と隣り合っている。本実施形態によると、ヘッド取り付け孔6、第1の嵌合孔8、第2の嵌合孔9およびねじ孔10a,10bの寸法ならびに相互の位置関係は、ベースプレート3を製造する際に精度よく定められている。
図4ないし図6に示すように、インクジェットヘッド4は、四角い箱形のヘッドカバー12を備えている。ヘッドカバー12は、例えばインクを加圧するヘッド本体、ヘッド本体にインクを供給するマニフォルドおよび回路モジュールのようなインクジェットヘッド4の主要な構成要素を覆っている。
ノズルプレート13がヘッド本体の下面に接着されている。ノズルプレート13は、前記第2の方向Yに沿って延びる長方形状である。一対のノズル列14a,14bがノズルプレート13に形成されている。ノズル列14a,14bは、ノズルプレート13の長手方向に延びるように、ノズルプレート13の幅方向に間隔を存して互いに平行に配列されている。
ノズル列14a,14bは、夫々複数のノズル15を有している。ノズル15は、記録媒体2に向けてインクを吐出させる要素であって、ノズルプレート13の長手方向に間隔を存して一列に並んでいる。
ヘッド本体の下端部にマスク16が取り付けられている。マスク16は、ヘッド本体の下端部およびノズルプレート13を取り囲むようにヘッドカバー12の下端から突出されている。
インクジェットヘッド4は、一対のヘッド取り付け部18a,18bを備えている。ヘッド取り付け部18a,18bは、ヘッドカバー12の長手方向に沿う両端部からヘッドカバー12の外側に向けて水平に突出されている。ヘッド取り付け部18a,18bの中央部には、夫々ねじ挿通孔19が形成されている。
図4ないし図7に示すように、各インクジェットヘッド4に金属製のフレーム21が取り付けられている。フレーム21は、インクジェットヘッド4をベースプレート3に固定するための要素である。
図4および図7に示すように、フレーム21は、四角い貫通孔22と、一対の支持部23a,23bとを備えている。貫通孔22は、ヘッドカバー12の下端部を受け入れることができるように、ヘッドカバー12の下端部よりも一回り大きな開口形状を有している。
そのため、貫通孔22を規定するフレーム21の内面とヘッドカバー12の下端部の外周面との間には、図11に示すような第1の隙間G1が形成されている。第1の隙間G1は、ヘッドカバー12の周方向に連続して設けられている。
支持部23a,23bは、インクジェットヘッド4のヘッド取り付け部18a,18bを受け止める箇所であって、貫通孔22の長手方向に互いに離れている。ピン固定孔24が各支持部23a,23bに形成されている。
図9に最もよく示されるように、ピン固定孔24は、小径部24aと大径部24bとを含んでいる。小径部24aは、ヘッド取り付け部18a,18bのねじ挿通孔19と合致するように支持部23a,23bの上面に開口されている。
大径部24bは、小径部24aと同軸状に形成されている。一方の支持部23aの大径部24bは、ベースプレート3の第1の嵌合孔8と合致するように支持部23aの下面に開口されている。他方の支持部23bの大径部24bは、ベースプレート3の第2の嵌合孔9と合致するように支持部23bの下面に開口されている。
さらに、支持部23a,23bの外周縁に夫々切欠き25が形成されている。切欠き25は、ベースプレート3のねじ孔10a,10bと合致するように支持部23a,23bを厚さ方向に貫通するとともに、支持部23a,23bの外周縁に開放されている。
本実施形態によると、貫通孔22、ピン固定孔24および切欠き25の寸法ならびに相互の位置関係は、フレーム21を製造する過程で精度よく定められている。
図6および図9に示すように、金属製の基準ピン26がフレーム21のピン固定孔24に取り付けられている。基準ピン26は、ねじ孔29を有する軸部27と、位置決め部28とを含んでいる。軸部27は、ピン固定孔23の大径部23bに密に嵌合されている。ねじ孔29は、ピン固定孔24の小径部24aに連通するように軸部27に同軸状に形成されている。
位置決め部28は、軸部27の一端から同軸状に突出されている。位置決め部28は、軸部27よりも径が小さいとともに、軸部27の軸方向に延びるスリット30により一対の嵌合部31a,31bに分割されている。嵌合部31a,31bは、大径部24bの内周面に沿うように円弧状に湾曲された外周面32を有するとともに、軸部27の径方向に間隔を存して向かい合っている。
このため、嵌合部31a,31bは、軸部27に固定された一端と、軸部27の反対側に位置された先端とを有するとともに、当該先端が自由端となって軸部27の径方向に同心的に変位するように構成されている。
図9に示すように、嵌合部31a,31bの先端部は、支持部23a,23bの下面からフレーム21の下方に突出されている。嵌合部31a,31bの外周面32の先端部に凸部33が一体に形成されている。
図8に示すように、凸部33は、嵌合部31a,31bの周方向に沿って延びているとともに、円弧状に湾曲された外面33aを有している。外面33aは、ピン固定孔24の大径部24bの内周面に向けて張り出している。本実施形態によると、凸部33を含む位置決め部28の直径D2は、ベースフレーム3の第1の嵌合孔8の直径D1および第2の嵌合孔9の短軸Sの長さと同等に設定されている。
図8および図10に示すように、基準ピン26の位置決め部28は、二面幅部35を有している。二面幅部35は、例えばスパナのような工具を引っ掛ける箇所であって、基準ピン26の径方向に対面する互いに平行な二つの平面36a,36bを含んでいる。平面36a,36bは、嵌合部31a,31bの間に跨るとともに、ピン固定孔24の大径部24bからフレーム21の下方に突出されている。
図6および図9に示すように、基準ピン26は、締結ねじ38を介してフレーム21のピン固定孔24に固定されている。締結ねじ38は、締結具の一例であって、ヘッド取り付け部18a,18bのねじ挿通孔19およびピン固定孔24の小径部24aを貫通して基準ピン26のねじ孔29にねじ込まれている。
このねじ込みにより、インクジェットヘッド4のヘッド取り付け部18a,18bおよびフレーム21の支持部23a,23bが締結ねじ38の頭部38aと基準ピン26の軸部27との間で挟み込まれて、インクジェットヘッド1とフレーム21とが互いに結合されている。そのため、基準ピン26は、締結ねじ38を受けるナットとしての機能を兼ねている。
さらに、締結ねじ38を基準ピン26のねじ孔29にねじ込んだ状態では、締結ねじ38とねじ挿通孔19との間に位置調整用の第2の隙間G2が形成されている。
フレーム21の下方に突出された基準ピン26の嵌合部31a,31bは、ベースプレート3の第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9に嵌合されている。第1の嵌合孔8に対応する一方の基準ピン26は、第1の嵌合孔8に嵌合された時に、嵌合部31a,31bの外周面32から突出された凸部33が第1の嵌合孔8の内面に接触する。
図10に示すように、第2の嵌合孔9に対応する他方の基準ピン26は、第2の嵌合孔9に嵌合された時に、嵌合部31a,31bが第2の嵌合孔9の短軸Sの方向に互いに向かい合う。それとともに、嵌合部31a,31bの外周面32から突出された凸部33が第2の嵌合孔9の内面に接触する。
この結果、インクジェットヘッド4のノズル列14a,14bとベースプレート3とが予め決められた位置関係を満たすように、インクジェットヘッド4がベースプレート3の上の基準位置に位置決めされる。
ベースプレート3の上に位置決めされたインクジェットヘッド4は、一対の固定ねじ39を介してベースプレート3に固定されている。固定ねじ39は、フレーム21の切欠き24を貫通してベースプレート3のねじ孔10a,10bにねじ込まれている。
ベースプレート3の上にインクジェットヘッド4を固定した状態では、図11に示すように、インクジェットヘッド4のマスク16がベースプレート3のヘッド取り付け孔6を貫通してベースプレート3の下方に突出されている。それとともに、インクジェットヘッド4のヘッドカバー12の下端部がベースプレート3のヘッド取り付け孔6の内側に位置されている。ヘッド取り付け孔6を規定するフレーム21の内面とヘッドカバー12の下端部の外周面との間には、第3の隙間G3が確保されている。第3の隙間G3は、ヘッド取り付け孔6の周方向に連続されている。
次に、インクジェットヘッド4をベースプレート3の基準位置に精度よく位置決めして固定する手順について説明する。
まず、図6に示すように、インクジェットヘッド4のマスク16をフレーム21の貫通孔22に挿入する。それとともに、インクジェットヘッド4のヘッド取り付け部18a,18bトフレーム21の支持部23a,23bとを互いに重ね合わせる。
この後、基準ピン26の軸部27をフレーム21に設けたピン固定孔24の大径部24bに嵌合する。さらに、ヘッド取り付け部18a,18bに開けたねじ挿通孔19にフレーム21の反対側から締結ねじ38を挿入して、締結ねじ38を軸部27のねじ孔29にねじ込む。
このねじ込みにより、インクジェットヘッド4のヘッド取り付け部18a,18bおよびフレーム21が締結ねじ38の頭部38aと基準ピン26の軸部27との間で挟み込まれて、インクジェットヘッド4とフレーム21とが互いに結合される。
締結ねじ38を基準ピン26のねじ孔29にねじ込む時に、フレーム21の下方に突出された基準ピン26の二面幅部35にスパナ等の工具を引っ掛けて、基準ピン26を工具で保持する。この結果、基準ピン26が締結ねじ38のねじ込み動作に追従して連れ回ることはなく、締結ねじ38の締め付け作業を円滑かつ確実に行うことができる。
インクジェットヘッド4をフレーム21に結合した後、例えばフレーム21に対するノズル列14a,14bの位置をカメラで観察しつつ、フレーム21とノズル列14a,14bとの相対的な位置が目標値となるように、フレーム21とノズル列14a,14bとの位置関係を調節する。
具体的には、図7に矢印で示すように、前記第1の方向Xに沿う二方向X1,X2および前記第2の方向Yに沿う二方向Y1,Y2からインクジェットヘッド4のヘッド取り付け部18a,18bに衝撃を付与する。インクジェットヘッド4のヘッド取り付け部18a,18bに衝撃を付与する手段としては、例えば圧電インパクト駆動機構を用いることが望ましい。
インクジェットヘッド4のヘッド取り付け部18a,18bに衝撃を付与することで、インクジェットヘッド4がフレーム21に対して第1の隙間G1および第2の隙間G2の範囲内でステップ状に微小移動する。
この結果、フレーム21とノズル列14a,14bとの相対的な位置が目標値となるように、インクジェットヘッド4とフレーム21との間の位置関係をミクロン単位で調整することができる。特に圧電インパクト駆動機構を用いることで、例えば5μm以下の微調整が可能となることが確認されている。
インクジェットヘッド4とフレーム21との間の位置関係を調整した後、締結ねじ38を再度締め付けて、インクジェットヘッド4をフレーム21に最終的に固定する。
引き続いて、インクジェットヘッド4が固定されたフレーム21をベースプレート3の載置面5の上に載置するとともに、フレーム21の支持部23a,23bから突出された基準ピン26の位置決め部28をベースプレート3の第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9に嵌め込む。
この際、基準ピン26の位置決め部28と第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9との間には、位置決め部28の嵌合を許容するクリアランスが確保されている。クリアランスは、ベースプレート3に対するインクジェットヘッド4の位置決め精度に大きな影響を及ぼすために、印字品質を高めるためには、例えばクリアランスを10μm以下として、インクジェットヘッド4の位置公差のばらつきを極力低減することが必要となる。
本実施形態によると、基準ピン26の位置決め部28は、軸部27の径方向に同心的に変位可能な一対の嵌合部31a,31bに分割されているとともに、各嵌合部31a,31bの外周面32に周方向に連続する凸部33が形成されている。
このため、嵌合部31a,31bが第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9に嵌合されると、凸部33の外面33aの突出端が第1の嵌合孔8の内面および第2の嵌合孔9の内面に摺動可能に接触する。この時、凸部33の突出端と第1の嵌合孔8の内面および第2の嵌合孔9の内面との間のクリアランスの大きさに応じて、凸部33が第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9の径方向に沿う内側に向けて押し込まれるような力を受ける。
特に本実施形態では、凸部33の外面33aが円弧状に湾曲されているので、凸部33は、その突出端が線接触の状態で第1の嵌合孔8の内面および第2の嵌合孔9の内面に接触する。この結果、凸部33の突出端に押圧力が集中して加わる。
この結果、基準ピン26の嵌合部31a,31bは、軸部27に固定された一端を支点として、第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9の内側に向けて同心的に変位する。言い換えると、嵌合部31a,31bは、クリアランスの大きさに応じてあたかも片持ち梁のように変位する。
この結果、第1の嵌合孔8に対応する基準ピン26の嵌合部31a,31bは、第1の嵌合孔8の中心を通る軸線X1の回りを同心的に変位する自動調心性を有することになり、軸部27に対する同軸度が維持される。
このように基準ピン26の嵌合部31a,31bが第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9に嵌合することで、インクジェットヘッド4は、そのノズル列14a,14bがベースプレート3に対し予め決められた適正の位置関係となるように精度よくベースプレート3に保持される。
基準ピン26を第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9に嵌合した後、固定ねじ39をフレーム21の切欠き25を通じてベースプレート3のねじ孔10a,10bにねじ込む。このねじ込みにより、ベースプレート3に対する位置関係が適正に保たれたインクジェットヘッド4がベースプレート3に固定される。
このような作業を複数のインクジェットヘッド4毎に繰り返すことで、一連のインクジェット記録装置1の組み立て作業が完了する。
実施形態によれば、基準ピン26の位置決め部28は、第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9との間のクリアランスの大きさに応じて自動的に変位するように構成されている。このため、基準ピン26の位置決め部28と第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9との間のクリアランスを可能な限り小さくして、クリアランスを要因とするインクジェットヘッド4の位置公差のばらつきを極力低減することができる。よって、印字品質の高いインクジェット記録装置1を得ることができる。
しかも、クリアランスを可能な限り小さくしたにも拘らず、第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9に対する位置決め部28の嵌合作業および第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9から位置決め部28を引き抜く作業を小さな力で容易に行うことができる。このため、インクジェット記録装置1の組み立て作業を効率よく行うことができ、作業性の向上に寄与する。
さらに、本実施形態によると、第1の嵌合孔8が真円の開口形状を有するのに対し、第2の嵌合孔9は、第2の方向Yに沿う楕円形の開口形状を有している。このため、基準ピン26の間に寸法公差が生じた場合でも、基準ピン26が第2の嵌合孔9の長軸Lの方向に微動することで、前記寸法公差を吸収できる。
したがって、フレーム21から突出された二本の基準ピン26を、ベースプレート3の第1の嵌合孔8および第2の嵌合孔9に無理なく嵌め込むことができ、この点でもインクジェット記録装置1を組み立てる際の作業性の向上に貢献する。
前記実施形態では、基準ピンの位置決め部を一対の嵌合部に分割したが、例えば位置決め部を三つの嵌合部に分割して、三つの嵌合部を基準ピンの周方向に間隔を存して同心状に配列してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3…ベース(ベースプレート)、4…インクジェットヘッド、5…載置面、8,9…嵌合孔(第1の嵌合孔、第2の嵌合孔)、14a,14b…ノズル列、21…フレーム、26…基準ピン、31a,31b…嵌合部、33…凸部、38…締結具(締結ねじ)。

Claims (5)

  1. インクを吐出するノズル列が設けられたインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに位置調整可能に取り付けられるフレームと、
    前記フレームが載置される載置面を有するとともに、当該載置面に開口された複数の嵌合孔を有するベースと、
    前記インクジェットヘッドと前記フレームとの間に跨る締結具を介して前記フレームに固定され、前記インクジェットヘッドの前記ノズル列と前記フレームとが所定の位置関係を満たすように前記締結具と協働して前記インクジェットヘッドと前記フレームとを結合するとともに、前記フレームから前記ベースに向けて突出された複数の基準ピンと、を含み、
    前記基準ピンを前記ベースの前記嵌合孔に取り外し可能に嵌合することで、前記インクジェットヘッドの前記ノズル列と前記ベースとを予め決められた基準位置に位置決めするように構成されたインクジェット記録装置であって、
    前記基準ピンは、前記嵌合孔の径方向に沿って同心的に変位可能な複数の嵌合部と、前記嵌合部の外周面に設けられ、前記基準ピンの周方向に沿うとともに前記嵌合孔の内面に接する凸部と、を備えたインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記フレームは、前記ベースの前記嵌合孔と合致するピン固定孔を有し、前記基準ピンは、前記ピン固定孔に嵌り込む軸部を有するとともに、前記嵌合部は、前記軸部の軸方向に沿う一端から前記フレームの外に突出されたインクジェット記録装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記基準ピンの前記凸部は、前記嵌合孔の内面に向けて張り出すように円弧状に湾曲された外面を有するインクジェット記録装置。
  4. 請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記基準ピンの前記嵌合部は、前記ピンの径方向に対面する互いに平行な二つの平面で構成された二面幅部を含むインクジェット記録装置。
  5. 請求項2又は請求項4に記載のインクジェット記録装置において、前記締結具はねじであり、前記基準ピンの前記軸部は、前記ねじがねじ込まれるねじ孔を有するインクジェット記録装置。
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