JP2005138527A - 液体吐出ヘッドの製造方法及び液体吐出ヘッドの製造装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドの製造方法及び液体吐出ヘッドの製造装置 Download PDF

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徹 谷川
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直志 安藤
Masato Nakamura
正人 中村
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Abstract

【課題】ヘッドチップ間のノズル形成面の位置精度を高精度にし、安価に製造する。
【解決手段】複数のヘッドモジュール10をベース治具51上に整列させて載置する第1工程と、各ヘッドモジュール10が整列した状態を維持したまま、上側からヘッドフレーム2をベース治具51上に配置し、各ヘッドモジュール10をヘッドフレーム2のヘッドモジュール配置孔2a内に挿入する第2工程と、ベース治具51上で、各ヘッドモジュール10とヘッドフレーム2とを接合する第3工程とを含む工程により液体吐出ヘッドを製造する。
【選択図】図12

Description

本発明は、インクジェットプリンタ等の液体吐出装置において、液体を吐出するためのヘッドとして用いられる液体吐出ヘッドの製造方法と、液体吐出ヘッドの製造装置に関する。詳しくは、複数のヘッドモジュールをベース治具上に整列させ、上側からヘッドフレームを配置して接合することで、長尺のラインヘッドを精度良く容易に生産する技術に係るものである。
従来より、液体吐出装置の一例として、インクジェットプリンタが知られており、インクジェットプリンタのプリンタヘッドについては、種々の技術が開示されている。従来の一般的なプリンタヘッドは、ほとんどがシリアルヘッドであり、シリアル方式では、ノズルを有するヘッドを記録媒体の幅方向に移動させて印画を行う。また、多数のヘッドを記録媒体の幅方向に並べて配置し、印画幅分のラインヘッドを形成したライン方式も知られている。
ライン方式においては、記録媒体の全幅にわたるヘッドを、シリコンウエハやガラス等で一体に形成することは、製造方法、歩留まり問題、発熱問題、コスト問題等、様々な問題があって、現実的ではない。このため、小さなヘッドを、端部同士が繋がるように複数並設して、それぞれのヘッドに適当な信号処理を行うことにより、記録媒体に印画する段階で、記録媒体の全幅にわたる記録を行うようにしている。
このようなラインヘッドの製造方法として、例えば、特許文献1では、プリンタヘッドをモジュール化し、そのヘッドモジュールを複数直列に配置して長尺のラインヘッドを形成している。
ヘッドモジュールを並べることで、様々な用紙サイズに対応する長尺なラインヘッドの製造ができるだけでなく、モジュール単位で性能のチェックができるという利点がある。また、ラインヘッドを組み立てる際に悪い部分があれば、不良モジュールだけの交換で済むため、生産上の歩留りの向上ができる。
特開2002−86695号公報
上記の特許文献1の技術では、特許文献1の図2に開示されているように、インクを吐出する多数のノズル42を備えた4つのプリントヘッドダイ40(ヘッドチップに相当するもの)を1つの担体30で担持し、モジュール化してインクジェットプリントヘッドアセンブリ12(ヘッドモジュールに相当するもの)を構成する。そして、複数のインクジェットプリントヘッドアセンブリ12を装着アセンブリに装着して長尺のラインヘッドを形成し、ワイドアレイインクジェットプリントヘッドアセンブリ(液体吐出ヘッドに相当するもの)とする。
ここで、ワイドアレイインクジェットプリントヘッドアセンブリを位置決めするには、プリントヘッドダイ40の担体30と装着アセンブリとの間を適切に位置合わせする必要がある。担体30と装着アセンブリとの間の位置合わせが不良であると、例えば、インク液滴の軌道の誤差、印刷帯のギャップ等を引き起こし、これらは印刷の質を劣化させるからである。したがって、担体30と装着アセンブリ間の位置合わせ不良を回避するために、インクジェットプリントヘッドアセンブリ12と装着アセンブリ間の相対的な位置決めを制御する必要がある。
そこで、特許文献1の図5及び図8に開示されているように、装着アセンブリは複数の基準体70を含み、インクジェットプリントヘッドアセンブリ12は、担体30が少なくとも基準体70の1つと接触するように装着アセンブリに装着される。
基準体70は、略T字形又は略L字形のものとして概略的に図示されているように、基部75と、基部75から突出する突出部76とを有する。基準体70の基部75は、担体30の側面31及び33に沿って延出する一方、基準体70の突出部76は、担体30の側面32及び34に沿って延出する。
また、特許文献1の図6に開示されているように、基準体70は、x基準体71、y基準体72及びz基準体73を含み、装着アセンブリ16内のインクジェットプリントヘッドアセンブリ12の位置についての基準点を設置する。そして、インクジェットプリントヘッドアセンブリ12は、装着アセンブリ16内に装着されると、x基準体71、y基準体72及び基準体73に接する。したがって、x基準体71、y基準体72及びz基準体73が、インクジェットプリントヘッドアセンブリ12のx軸、y軸及びz軸に沿って、それぞれ装着アセンブリ16に関してインクジェットプリントヘッドアセンブリ12を位置決めする。
しかし、前述の特許文献1の技術は、複数の基準体70を含む装着アセンブリ16に対し、個々のインクジェットプリントヘッドアセンブリ12を1つ1つ嵌め込んで装着する方法であり、基準体70のx基準体71、y基準体72及びz基準体73によってインクジェットプリントヘッドアセンブリ12が位置決めされる。そのため、位置精度の正確さが十分ではなく、生産性の点でも問題がある。
すなわち、第1に、複数の基準体70におけるx基準体71、y基準体72及びz基準体73の位置や形状がそれぞれ正確でなければ、そもそも基準が不正確なものとなるために、各インクジェットプリントヘッドアセンブリ12の位置がずれて位置決めされてしまう。また、第2に、インクジェットプリントヘッドアセンブリ12を装着アセンブリ16に装着するためには、x基準体71、y基準体72及びz基準体73との間に適当な嵌め込みスペースが必要であるが、スペースが大きければインクジェットプリントヘッドアセンブリ12の位置の誤差も大きくなり、逆に、スペースが小さければ嵌め込みに支障が生じる。
したがって、インクジェットプリントヘッドアセンブリ12の位置精度を向上させようとすると生産性が悪くなり、生産性を向上させようとすると位置精度が累積的に悪化してしまう。そして、このような問題は、複数のインクジェットプリントヘッドアセンブリ12を直列に配置したワイドアレイインクジェットプリントヘッドアセンブリにおいて顕著になる。すなわち、部品点数が増えるため、組立ての際により厳密な寸法精度が要求されるとともに、部品点数の増加によってコストアップになるのである。
また、前述の特許文献1の技術では、同色のプリントヘッドダイ40がまとめられ、モジュール化されるが、この方式でワイドアレイインクジェットプリントヘッドアセンブリを構成する場合、シリアルヘッドのようなヘッド移動手段を持たないことからマルチパス方式が使えず、位置精度の悪さがそのまま画質に表現される。特に、カラー印刷のために各色別にワイドアレイインクジェットプリントヘッドアセンブリを用意すると、アセンブリ間の位置精度が悪ければ、色ずれやにじみを引き起こすこととなる。
さらに、本件出願人は、未開示の先願技術である特願2003−037343、特願2002−360408、及び特願2003−55236等により、ノズルから吐出する液滴の吐出方向を複数の方向に可変とすることで、液滴の着弾位置のばらつきを目立たなくし、高品位な印画を可能とした技術を、既に提案している。このように、ノズルから吐出する液滴の吐出方向を積極的に変化させる技術を用いる場合には、ノズルの形成面の位置精度については、より一層の高精度が要求される。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、ヘッドチップ間のノズル形成面の位置精度を高精度にし、かつ、製造コストを高くすることのないラインヘッドを形成することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
本発明の1つである請求項1の発明は、複数のヘッドモジュールと、並べて配置された複数の前記ヘッドモジュールを内部に配置するためのヘッドモジュール配置孔が形成され、そのヘッドモジュール配置孔内に配置された各前記ヘッドモジュールと貼り合わせられたヘッドフレームとを備えるとともに、前記ヘッドモジュールは、複数のエネルギー発生素子を一定間隔で一方向に配列したヘッドチップと、液滴を吐出するためのノズルを形成したノズルシートと、前記ヘッドチップの前記エネルギー発生素子の形成面と前記ノズルシートとの間に積層され、各前記エネルギー発生素子と各前記ノズルとの間に液室を形成するための液室形成部材と、前記ノズルシートの一方の面に貼り合わせられることにより前記ノズルシートを支持し、前記ヘッドチップを内部に配置するためのヘッドチップ配置孔が形成されたモジュールフレームとを備え、前記エネルギー発生素子により、前記液室内の液体を前記ノズルから吐出する液体吐出ヘッドの製造方法であって、複数の前記ヘッドモジュールをベース治具上に整列させて載置する第1工程と、各前記ヘッドモジュールが整列した状態を維持したまま、上側から前記ヘッドフレームを前記ベース治具上に配置し、各前記ヘッドモジュールを前記ヘッドフレームの前記ヘッドモジュール配置孔内に挿入する第2工程と、前記ベース治具上で、各前記ヘッドモジュールと前記ヘッドフレームとを接合する第3工程とを含むことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法である。
また、請求項6の発明の液体吐出ヘッドの製造装置は、上記請求項1の液体吐出ヘッドの製造方法における前記ヘッドモジュールが整列した状態を維持するため、各前記ヘッドモジュールを並べて載置するとともに、前記ヘッドフレームを配置する平坦面を有する保持プレートと、前記保持プレートを支持するベース治具と、前記保持プレートの前記平坦面上で各前記ヘッドモジュールが整列した状態を維持する保持手段とを備えることを特徴とする。
上記発明においては、ヘッドモジュールは、ノズルシートとモジュールフレームとが貼り合わせられている。また、モジュールフレームにはヘッドチップ配置孔が形成されており、このヘッドチップ配置孔内のノズルシートには、ノズル列が形成されている。そして、ヘッドチップがヘッドチップ配置孔に接着等によって配置されると、ヘッドチップのエネルギー発生素子とノズルとが対向する。
このようなヘッドモジュールは、第1工程において、ベース治具上に複数整列させて載置する。そして、第2工程では、各ヘッドモジュールが整列した状態を維持したまま、上側からヘッドフレームをベース治具上に配置し、各ヘッドモジュールをヘッドフレームのヘッドモジュール配置孔内に挿入する。その後、ベース治具上で、各ヘッドモジュールとヘッドフレームとを接合する第3工程を経て、液体吐出ヘッドが製造される。
なお、本発明のエネルギー発生素子は、ヒータ等の発熱抵抗体、ピエゾ素子等の圧電素子、MEMS等を用いることが可能であるが、以下の実施形態では、発熱抵抗体22が相当する。また、本発明の液室形成部材は、実施形態ではバリア層12に相当する。さらにまた、実施形態では、モジュールフレーム11には4つのヘッドチップ配置孔11bが形成され、1つのヘッドモジュール10には4つのヘッドチップ20が設けられる。そして、このヘッドモジュール10を直列に4個接続してA4版の長さにするとともに、それを4列設けて、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)の4色のカラーラインヘッドである液体吐出ヘッド1を形成している。
本発明の液体吐出ヘッドの製造方法によれば、各ヘッドモジュールがベース治具上で整列した状態を維持し、そのままヘッドフレームと接合されるので、各ヘッドモジュールの位置精度を容易に確保することができる。
また、本発明の液体吐出ヘッドの製造装置によれば、各ヘッドモジュールが整列した状態を保持可能で、かつ取り外しも容易にできるため、生産性の向上を図ることができる。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の方法によって製造された液体吐出ヘッド1を示す平面図と、この平面図中、X方向の矢視側面図(断面図)である。また、図2は、液体吐出ヘッド1内に実装されているヘッドチップ20とその周囲の構成を示す側面の断面図及び下面から見た平面図である。
液体吐出ヘッド1は、液体吐出装置(本実施形態では、カラーラインインクジェットプリンタ)に搭載されるヘッドとして用いられるものである。図1に示すように、液体吐出ヘッド1は、ヘッドフレーム2と、プリント基板3と、複数のヘッドモジュール10とから構成されている。ヘッドモジュール10は、図1の平面図において、長手方向に4個、直列に接続されており、その直列に接続された4個のヘッドモジュール10が4列設けられている。直列に接続された4個のヘッドモジュール10で1色を印画するものであり、本実施形態では、4色(Y、M、C、及びK)の液体吐出ヘッド1(ラインヘッド)を構成している。
また、各ヘッドモジュール10内には、4個のヘッドチップ20が設けられている。図2は、1つのヘッドチップ20を示している、
ヘッドチップ20は、シリコン等からなる半導体基板21と、この半導体基板21の一方の面に析出形成された発熱抵抗体22(本発明におけるエネルギー発生素子に相当するもの)とを備えている。半導体基板21の発熱抵抗体22が形成された面と同一面側であって発熱抵抗体22が形成された縁部と反対側の縁部には、アルミニウムからなる接続パッド23が形成されている。そして、発熱抵抗体22とこの接続パッド23とは、半導体基板21上に形成された導体部(図示せず)を介して接続されている。
ヘッドチップ20の発熱抵抗体22が形成された面側は、バリア層12(本発明における液室形成部材に相当するもの)を介してノズルシート13に積層されている。バリア層12は、インク液室14の側壁を形成するためのものであって、例えば、感光性環化ゴムレジストや露光硬化型のドライフィルムレジストからなり、ヘッドチップ20の半導体基板21の発熱抵抗体22が形成された面の全体に積層された後、フォトリソプロセスによって不要な部分が除去されることにより形成されている。
図2中、平面図は、1つの発熱抵抗体22と、その発熱抵抗体22の周囲に設けられたバリア層12を示している。バリア層12は、発熱抵抗体22の3辺の近傍を囲むように、平面的に見たときに略凹状に形成される。
さらにまた、ノズルシート13は、複数のノズル13aが形成されたものであり、例えば、ニッケルによる電鋳技術により形成され、ノズル13aの位置が発熱抵抗体22の位置と合うように、すなわちノズル13aが発熱抵抗体22に対向するように、より具体的には、ノズル13aの中心軸と発熱抵抗体22の中心とが平面的に見たときに一致するように(図2の平面図参照)、バリア層12と貼り合わされている。
インク液室14は、発熱抵抗体22を囲むように、半導体基板21とバリア層12とノズルシート13とから構成されたものであり、吐出するインクが満たされるとともに、インクの吐出時にはインクの加圧室となるものである。半導体基板21の発熱抵抗体22が形成された面がインク液室14の底壁を構成し、バリア層12の発熱抵抗体22を略凹状に囲む部分がインク液室14の側壁を構成し、ノズルシート13がインク液室14の天壁を構成している。そして、インク液室14は、図2の平面図に示すように、ヘッドモジュール11と半導体基板21との間の隙間によって形成される流路16と連通される。
上記の1個のヘッドチップ20には、通常、100個単位の発熱抵抗体22を備え、プリンタの制御部(図示せず)からの指令によってこれら発熱抵抗体22のそれぞれを一意に選択して発熱抵抗体22に対応するインク液室14内のインクを、インク液室14に対向するノズル13aから吐出させることができる。
すなわち、インク液室14にインクが満たされた状態で、発熱抵抗体22に短時間、例えば、1〜3μsecの間パルス電流を流すことにより、発熱抵抗体22が急速に加熱される。その結果、発熱抵抗体22と接する部分に気相のインク気泡が発生し、そのインク気泡の膨張によってある体積のインクが押しのけられる(インクが沸騰する)。これによって、ノズル13aに接する部分の上記押しのけられたインクと同等の体積のインクがインク液滴としてノズル13aから吐出される。そして、この液滴が印画紙上に着弾されることで、ドット(画素)が形成される。
続いて、ヘッドモジュール10のより詳細な構造について説明する。
図3は、1つのヘッドモジュール10を示す平面図及び正面図である。本実施形態のヘッドモジュール10は、内部に配置された4つのヘッドチップ20と、モジュールフレーム11と、ノズルシート13と、バッファタンク15とから構成されている。
モジュールフレーム11は、厚みが約0.5mm程度のアルミナセラミックス、インバー鋼、ステンレス鋼等から形成されたものであり、図3に示すように、平面的に見たときに略長方形状に形成されるとともに、左右両端側には、略L形に切り欠かれた係合部11aを有する。また、本実施形態では、4箇所に、略長方形状のヘッドチップ配置孔11bが形成されている。ヘッドチップ配置孔11bは、ヘッドチップ20の外形よりわずかに大きな孔形を有し、ヘッドチップ20を内部に完全に配置できるようになっている。
図4は、モジュールフレーム11をノズルシート13上に配置した状態を示す平面図及び正面図である。モジュールフレーム11は、配線パターン部13bを除くノズルシート13の領域と略重なり合う。また、ヘッドチップ配置孔11bの領域内には、その下側に位置するノズルシート13が見える。そして、ヘッドチップ配置孔11bの領域内にあるノズルシート13に対して、1つのヘッドチップ20における発熱抵抗体22の数に対向する数のノズル13aを一方向に整列させたノズル13a列が形成されている。
ノズル13aの形成は、モジュールフレーム11側からエキシマレーザーを照射して行われるが、このとき、その後の工程で使用する位置合わせマーク1L,1R・・・4L,4Rも形成される。位置合わせマークの形状は、図4に示す例では円形であるが、十字型等、位置合わせに都合が良ければ特に限定されるものではない。また、位置の認識ができれば貫通していなくても良い。
ヘッドチップ20は、図3に示すように、ヘッドチップ配置孔11b内で、発熱抵抗体22の真下にノズル13aが位置するように、例えば±1μm程度の精度で熱圧着されているが、ヘッドチップ20の配置には、この位置合わせマーク1L,1R・・・4L,4Rが利用されている。すなわち、ヘッドチップ配置孔11bの領域内にあるノズルシート13に形成された位置合わせマーク1L,1R・・・4L,4Rと、予めヘッドチップ20に形成しておいた位置合わせマークとを合わせながら、チップマウンターを用いてアライメントしながら熱圧着されている。なお、配線パターン部13bは、ヘッドチップ配置孔11b内にヘッドチップ20が配置されたときに、そのヘッドチップ20と電気的に接続される。
バッファタンク15は、インクを一時貯留するためのタンクである。そして、図3に示すように、バッファタンク15の外面はモジュールフレーム11の外形に沿った形状で、モジュールフレーム11の外形よりも小さい略相似形となされている。そして、モジュールフレーム11のバッファタンク15の外面から全体的に突出した部分が鍔部11cとなっている。
また、図2に示すように、バッファタンク15の内部には、空洞となった共通液体流路15aが形成されている。すなわち、バッファタンク15は、下面側(モジュールフレーム11との接着面側)が開口されるとともに、側壁及び天壁が同一厚みに形成され、断面が略逆凹形となるように形成されることで、共通液体流路15aを形成している。なお、バッファタンク15の天壁には、穴15bが形成されており、この穴15bを介してインクタンク(図示せず)から共通液体流路15a内にインクが供給される。
ところで、本実施形態では、図1に示すように、このヘッドモジュール10を直列に4個接続したものを4列設けている。
ここで、ヘッドモジュール10の大きさに言及すると、細かくモジュール化されてヘッドモジュールの点数が多くなるほど、組み立てる際の精度出しが難しくなる。また、角度精度を出す場合にも、大きいヘッドモジュールよりも小さいヘッドモジュールの方が不利になる。
図5は、ヘッドモジュール10の大きさと角度精度との関係を示す説明図である。
図5に示すように、ヘッドモジュール10の基準点AとBの距離をL、位置ずれ量をEとした場合の角度誤差は、tanθ=E/L となる。そのため、同じ位置ずれ量Eであっても、Lが長い方(L>L’)がθが小さくなる(θ<θ’)ので、大きいヘッドモジュールが有利となる。
このように、ヘッドモジュール10は、大きい方が組立て精度上も角度精度上も有利であるが、ヘッドモジュール10自体の製造上の問題から、ヘッドモジュール10の大きさには限度がある。
そこで、本実施形態では、1列につき4個のヘッドモジュール10を接続することとしたが、ヘッドモジュール10自体を精密な寸法で製作することができても、それを複数並べて高精度な液体吐出ヘッド1に仕上げるには困難が伴う。
そして、ヘッドモジュールの配列精度が悪化すると、印刷したときのインク液滴の着弾位置に悪影響を及ぼし、精度が悪い場合には不良品となり、不良品が多いと歩留りが悪化するためコストアップになる。
すなわち、ヘッドモジュールの配列精度が悪いとインク液滴の着弾位置がずれ、例えばヘッドモジュールのつなぎ目でのドットずれ、画像の段差、カラーレジストレーションのずれ等が発生し、画質が低下する。
ここで、ヘッドモジュール間におけるインク液滴の着弾位置ずれの態様には、x方向(ノズル列方向)のずれ、y方向(紙送り方向)のずれ、ノズル列方向のドット並びの傾きがある。
図6は、x方向のずれの要因となるヘッドモジュール10の位置不良を示す説明図であり、図6(a)は、ヘッドモジュール10のx方向の位置合わせがずれた状態を示し、図6(b)は、ヘッドモジュール10のノズル面が基準平面に対してy軸方向を軸とした回転方向に傾いた状態を示している。
この場合、x方向の着弾位置のずれ量は、ヘッドモジュール10のx方向マウントずれとノズル面の傾きによるずれの合成となり、インク液滴がノズル13aから理想的に直進するとすれば、ずれ量は、x+d・tanα(x=x方向マウントずれ,d=ノズル13aと記録面との距離,α=ヘッドモジュール10のノズル面の傾き)となる。
図7は、y方向のずれの要因となるヘッドモジュール10の位置不良を示す説明図であり、図7(a)は、ヘッドモジュール10のy方向の位置合わせがずれた状態を示し、図7(b)は、ヘッドモジュール10のノズル面が基準平面に対してx軸方向を軸とした回転方向に傾いた状態を示している。
この場合、y方向の着弾位置のずれ量は、x方向の場合と同様、y+d・tanβ(y=y方向マウントずれ,d=ノズル13aと記録面との距離,β=ヘッドモジュール10のノズル面の傾き)となる。
図8は、ノズル列方向のドット並びの傾きの要因となるヘッドモジュール10の位置不良を示す説明図である。
図8に示すように、ノズル列方向のドット並びの傾きは、ヘッドモジュール10の向きがxy平面上で傾く、すなわち、ノズル列がx軸に平行でなくなることにより生ずる。
したがって、ヘッドモジュールを配列する上では、(1)ヘッドモジュール間のノズル列の平行度、(2)ヘッドモジュール間のノズル面の平面度、(3)x方向の配列精度、(4)y方向の配列精度の4要素が重要となる。
そこで次に、上記の4要素を満たしつつ、複数のヘッドモジュール10を用いて1つの液体吐出ヘッド1を製造する過程について説明する。
図9は、ヘッドモジュール10を並べて配置した状態を示す平面図及び正面図である。図9中、平面図では複数のヘッドモジュール10を図示しているが、正面図では、1つのヘッドモジュール10が配置された状態を図示している。
本実施形態では、図9の平面図に示すように、第1工程で、ベース治具51上に、4つのヘッドモジュール10を直列に整列させる。
ここで、ベース治具51には、位置合わせマークBL,BRが設けられており、これを基準として各ヘッドモジュール10が載置される。すなわち、ベース治具51の位置合わせマークBL,BRによって原点と平行出しを行い、これを基準に、ヘッドモジュール10側の位置合わせマーク(図4に示す位置合わせマークの例えば1Lと3R)を利用し、マウンターを使って、合計16個のヘッドモジュール10をベース治具51上に整列させて載置する。なお、マウントの精度は、位置、平行度ともに通常±5〜10μm程度である。また、ヘッドモジュール10のノズル面の平面度は、ベース治具51の平坦面によって確保される。
この場合に、各ヘッドモジュール10の両端部の係合部11a同士が係合するように、すなわち、略L形に切り欠かれた部分同士が互いに連結するように配置される。このようにして4つのヘッドモジュール10を1列に整列させることで、A4対応のラインヘッドが形成される。さらに、このヘッドモジュール10列(4個のヘッドモジュール10からなるもの)を4列並べて(図9の平面図では、ヘッドモジュール10列を3列並べるとともに、一番下の列のヘッドモジュール10列では、1つのヘッドモジュール10がベース治具51上に載置された状態を図示している)、Y、M、C、及びKの4色(カラー)対応のカラーラインヘッドが形成される。
なお、直列に接続された2つのヘッドモジュール10を、それぞれヘッドモジュール「N」(左側)、ヘッドモジュール「N+1」(右側)とし、ヘッドモジュール「N」及び「N+1」内の4つのヘッドチップ20を左側から順に、20A、20B、20C、及び20Dとすると、ヘッドモジュール「N」のヘッドチップ20Dと、ヘッドモジュール「N+1」のヘッドチップ20Aとは、少なくとも1つのノズル13aが、ヘッドチップ20の並び方向においてオーバーラップするように配置される。すなわち、ヘッドモジュール「N」のヘッドチップ20Dのうち、最もヘッドモジュール「N+1」側にあるノズル13aは、ヘッドモジュール「N+1」のヘッドチップ20Aのうち、最もヘッドモジュール「N」側にあるノズルよりも、右側に位置するように配置される。
また、本実施形態では、ベース治具51をフレーム52が支持して液体吐出ヘッドの製造装置を構成している。
図10は、液体吐出ヘッドの製造装置を示す断面図であり、図10は、ベース治具51の平坦面上で各ヘッドモジュール10が整列した状態を維持する保持手段50として、ベース治具51に複数設けられた吸引孔53と、ベース治具51とフレーム52とで形成される空気室54と、空気室54内の空気を吸引する空気吸引機(図の例ではコンプレッサー)55とを備えたものである。
したがって、図10に示す製造装置によれば、空気吸引機(コンプレッサー)55によって空気室54を減圧することにより、吸引孔53から空気が引き込まれ、ベース治具51上に整列した各ヘッドモジュール10をベース治具51に密着させることができる。そのため、正確に並べられた各ヘッドモジュール10が振動等でずれてしまうことを防止できる。
また、図11は、液体吐出ヘッドの製造装置の他の例を示す断面図であり、保持手段50として、非磁性のベース治具51と、ベース治具51の平坦面と反対側に設けられた磁力吸引機(図の例では電磁石)56とを備えたものである。図11に示す製造装置では、ヘッドモジュール10が磁性を持つ場合(例えばモジュールフレーム11がインバー鋼である場合)、磁力によって、ベース治具51の平坦面上で各ヘッドモジュール10が整列した状態を維持することができる。なお、ベース治具51を非磁性とするのは、清掃等のメンテナンスを容易にするために、ベース治具51上の磁力を0にすることを考慮したものである。また、磁力吸引機は、永久磁石等であっても良い。
そして、上記のように、1列4個のヘッドモジュール10を4列配置した後、第2工程に移る。第2工程では、図10又は図11に示す保持手段50によって各ヘッドモジュール10が整列した状態を維持したまま、上側からヘッドフレーム2をベース治具51上に配置し、各ヘッドモジュール10をヘッドフレーム2のヘッドモジュール配置孔2a内に挿入する。また、第3工程では、ベース治具51上で、各ヘッドモジュール10とヘッドフレーム2とを接合する。
図12は、ヘッドモジュール10をヘッドフレーム2のヘッドモジュール配置孔2a内に配置した状態を示す平面図及び正面図である。
ヘッドフレーム2は、剛性の高い金属板等に対して、直列に配置された4個のヘッドモジュール10を内部に配置可能なようにヘッドモジュール配置孔2aが4個形成されたものである。すなわち、図12の平面図に示すように、ベース治具51上に配置された4個のヘッドモジュール10が内部に入り込むように、ヘッドモジュール配置孔2aが形成されたものである。なお、ヘッドフレーム2には、別工程で既にプリント基板3が接着済みである。また、図12の平面図において、ヘッドモジュール配置孔2aの周囲のハッチング部には、シリコン系の接着剤4が塗布されている。
ヘッドフレーム2のヘッドモジュール配置孔2aの大きさは、ヘッドモジュール10のバッファタンク15よりも若干大きく、モジュールフレーム11よりも若干小さくなっている。そのため、図12の正面図に示すように、上側からヘッドフレーム2をベース治具51上に配置すると、バッファタンク15の外面から全体的に突出するモジュールフレーム11の鍔部11cが図12の平面図のハッチング部と重なる。したがって、各モジュールフレーム11の鍔部11cとヘッドフレーム2とが、接着剤4によってベース治具51上で接合される。
このように、各モジュールフレーム11とヘッドフレーム2とが貼り合わせられた後、図10に示す製造装置であれば、空気吸引機(コンプレッサー)55による減圧を解除し、図11に示す製造装置であれば、磁力吸引機(電磁石)56による磁力を解除する。そして、ベース治具51上から接合体(モジュールフレーム11及びヘッドフレーム2)を取り外す。なお、この際、製造装置の保持力を0にするのではなく、保持力は維持したまま、それ以上の力で引き剥がしても良い。
そして、図1中、X方向矢視側面図に示すように、ノズルシート13の配線パターン部13bとプリント基板3とを接続する第4工程を経て、図1に示す液体吐出ヘッド1が形成される。なお、プリント基板3は、平面図で見たときに、ヘッドフレーム2のヘッドモジュール配置孔2aを避けるように形成されている。また、プリント基板3は、各ヘッドモジュール10のモジュールフレーム11とは接触せず、各ヘッドモジュール10のモジュールフレーム11間に配置される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)モジュールフレーム11には4つのヘッドチップ配置孔11bを形成することで、1つのヘッドモジュール10には4つのヘッドチップ20が搭載されるようにした。しかし、これに限らず、1つのヘッドモジュール10に対してヘッドチップ20を何個搭載しても良い。
(2)ラインヘッドとして液体吐出ヘッド1を形成するに際し、本実施形態では、4個のヘッドモジュール10を直列に接続したヘッドモジュール10列を4列設けたが、これに限らず、液体吐出ヘッド1の用途や色数に応じて、1つの液体吐出ヘッド1のヘッドモジュール10数を増減することが可能である。
本発明による液体吐出ヘッドの一実施形態を示す平面図及び図中、X方向の矢視側面図(断面図)である。 液体吐出ヘッド内に実装されているヘッドチップとその周囲の構成を示す断面図及び下面から見た平面図である。 1つのヘッドモジュールを示す平面図及び正面図である。 モジュールフレームをノズルシート上に配置した状態を示す平面図及び正面図である。 ヘッドモジュールの大きさと角度精度との関係を示す説明図である。 x方向のずれの要因となるヘッドモジュールの位置不良を示す説明図である。 y方向のずれの要因となるヘッドモジュールの位置不良を示す説明図である。 ノズル列方向のドット並びの傾きの要因となるヘッドモジュールの位置不良を示す説明図である。 ヘッドモジュールを並べて配置した状態を示す平面図及び正面図である。 液体吐出ヘッドの製造装置を示す断面図である。 液体吐出ヘッドの製造装置の他の例を示す断面図である。 ヘッドモジュールをヘッドフレームのヘッドモジュール配置孔内に配置した状態を示す平面図及び正面図である。
符号の説明
1 液体吐出ヘッド
2 ヘッドフレーム
2a ヘッドモジュール配置孔
3 プリント基板
4 接着剤
10 ヘッドモジュール
11 モジュールフレーム
11a 係合部
11b ヘッドチップ配置孔
11c 鍔部
12 バリア層
13 ノズルシート
13a ノズル
13b 配線パターン部
13c 電極
13d 開口部
14 インク液室
15 バッファタンク
15a 共通液体流路
15b 穴
16 流路
20 ヘッドチップ
21 半導体基板
22 発熱抵抗体
23 接続パッド
31 プリント基板
31a 導電体
50 保持手段
51 ベース治具
52 フレーム
53 吸引孔
54 空気室
55 空気吸引機
56 磁力吸引機

Claims (8)

  1. 複数のヘッドモジュールと、
    並べて配置された複数の前記ヘッドモジュールを内部に配置するためのヘッドモジュール配置孔が形成され、そのヘッドモジュール配置孔内に配置された各前記ヘッドモジュールと貼り合わせられたヘッドフレームと
    を備えるとともに、
    前記ヘッドモジュールは、
    複数のエネルギー発生素子を一定間隔で一方向に配列したヘッドチップと、
    液滴を吐出するためのノズルを形成したノズルシートと、
    前記ヘッドチップの前記エネルギー発生素子の形成面と前記ノズルシートとの間に積層され、各前記エネルギー発生素子と各前記ノズルとの間に液室を形成するための液室形成部材と、
    前記ノズルシートの一方の面に貼り合わせられることにより前記ノズルシートを支持し、前記ヘッドチップを内部に配置するためのヘッドチップ配置孔が形成されたモジュールフレームと
    を備え、
    前記エネルギー発生素子により、前記液室内の液体を前記ノズルから吐出する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
    複数の前記ヘッドモジュールをベース治具上に整列させて載置する第1工程と、
    各前記ヘッドモジュールが整列した状態を維持したまま、上側から前記ヘッドフレームを前記ベース治具上に配置し、各前記ヘッドモジュールを前記ヘッドフレームの前記ヘッドモジュール配置孔内に挿入する第2工程と、
    前記ベース治具上で、各前記ヘッドモジュールと前記ヘッドフレームとを接合する第3工程と
    を含むことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法において、
    前記第1工程は、各前記ヘッドモジュールが整列した状態を維持するように、各前記ヘッドモジュールを前記ベース治具上に密着させる工程を含む
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法において、
    前記第1工程は、前記ベース治具上の位置合わせマークを基準として、各前記ヘッドモジュールを整列させる
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法において、
    前記第3工程は、各前記ヘッドモジュールの各前記モジュールフレームと前記ヘッドフレームとを貼り合わせる
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法において、
    前記ヘッドモジュールの前記ノズルシートは、前記モジュールフレームが積層されない領域を有し、その領域に、前記ヘッドチップと電気的接続を行うための配線パターン部が設けられるとともに、前記ヘッドフレームの下面側に、プリント基板が設けられ、
    前記配線パターン部と前記プリント基板とを接続する第4工程を含む
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 複数のヘッドモジュールと、
    並べて配置された複数の前記ヘッドモジュールを内部に配置するためのヘッドモジュール配置孔が形成され、そのヘッドモジュール配置孔内に配置された各前記ヘッドモジュールと貼り合わせられたヘッドフレームと
    を備えるとともに、
    前記ヘッドモジュールは、
    複数のエネルギー発生素子を一定間隔で一方向に配列したヘッドチップと、
    液滴を吐出するためのノズルを形成したノズルシートと、
    前記ヘッドチップの前記エネルギー発生素子の形成面と前記ノズルシートとの間に積層され、各前記エネルギー発生素子と各前記ノズルとの間に液室を形成するための液室形成部材と、
    前記ノズルシートの一方の面に貼り合わせられることにより前記ノズルシートを支持し、前記ヘッドチップを内部に配置するためのヘッドチップ配置孔が形成されたモジュールフレームと
    を備え、
    前記エネルギー発生素子により、前記液室内の液体を前記ノズルから吐出する液体吐出ヘッドの製造装置であって、
    各前記ヘッドモジュールを並べて載置するとともに、前記ヘッドフレームを配置する平坦面を有するベース治具と、
    前記ベース治具を支持するフレームと、
    前記ベース治具の前記平坦面上で各前記ヘッドモジュールが整列した状態を維持する保持手段とを備える
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造装置。
  7. 請求項6に記載の液体吐出ヘッドの製造装置において、
    前記保持手段は、
    前記ベース治具に複数設けられた吸引孔と、
    前記ベース治具と前記フレームとで形成される空気室と、
    前記空気室内の空気を吸引する空気吸引機とを備え、
    各前記ヘッドモジュールの各前記ノズルシートを前記ベース治具の前記平坦面に真空吸着させて固定する
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造装置。
  8. 請求項6に記載の液体吐出ヘッドの製造装置において、
    前記保持手段は、
    非磁性の前記ベース治具と、
    前記ベース治具の前記平坦面と反対側に設けられた磁力吸引機とを備え、
    各前記ヘッドモジュールの各前記ノズルシートを前記ベース治具の前記平坦面に磁気吸着させて固定する
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造装置。
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