JP2014123421A - 高速スイッチングに適したmamrヘッド - Google Patents

高速スイッチングに適したmamrヘッド Download PDF

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裕之 片田
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Abstract

【課題】 高速スイッチングに適したMAMRヘッドを提供する。
【解決手段】 一実施形態によるマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)ヘッドは、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成された主磁極と、主磁極からトレーリング方向に空気軸受面(ABS)に位置付けられたトレーリングシールドと、主磁極とトレーリングシールドとの間で、ABSに位置付けられた磁界発生層(FGL)とを含み、FGLに近い主磁極の一部又はFGLに近いトレーリングシールドの一部のどちらか一方が、スピン偏極層として機能するように構成される。
【選択図】図5A

Description

本発明は、データストレージシステムに関し、特に、本発明は、高速スイッチングのためのスピン偏極層を持たないマイクロ波アシスト磁気記録ヘッドに関する。
コンピュータの心臓部は、一般的に、回転磁気ディスクと、読み取り及び書き込みヘッドを有するスライダと、回転ディスク上のサスペンションアームと、サスペンションアームをスイングさせて、回転ディスク上の選択された円形トラック上に読み取り及び/又は書き込みヘッドを配置させるアクチュエータアームとを含む磁気ハードディスクドライブ(HDD)である。サスペンションアームは、ディスクが回転していない時には、スライダを付勢してディスク表面に接触させるが、ディスクの回転中は、スライダの空気軸受面(ABS)に隣接した回転ディスクによって空気が渦を巻き、その結果、スライダが、回転ディスクの表面から僅かに距離を置いた空気軸受に乗る。スライダが空気軸受に乗ると、書き込み及び読み取りヘッドを用いて、回転ディスクに磁気模様(magnetic impression)を書き込む、及び回転ディスクから信号磁界を読み取る。読み取り及び書き込みヘッドは、書き込み及び読み取り機能を実行するコンピュータプログラムに従って動作する処理回路に接続される。
情報時代の情報処理量は、急速に増加している。特に、HDDが、それらの限定された面積及び容積内により多くの情報を保存できることが求められている。この要求に対する技術的アプローチは、HDDの記録密度を増加させることによって、容量を増加させることである。より高い記録密度を達成するためには、記録ビットのさらなる縮小化が効果的であり、これにより今度は、一般的に、ますます小さくなる構成要素の設計が必要とされる。
しかしながら、様々な構成要素のさらなる小型化は、一連の課題や障害を提示する。磁気記録媒体の面密度を向上させるマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)システムの開発は、高密度記録に役立った。MAMRにおいて、主磁極によって放射される書き込み磁界に加えて、スピントルク発振器(STO)から記録媒体に交流(AC)磁界が印加される。記録媒体の保磁力は、AC磁界がそれに印加されると低下するので、これによって、質の高い記録がより簡単に得られるようになる。
STOは、主磁極と、トレーリングシールドとの間に配置される。ある従来のSTO構造は、一般的に、以下の層:主磁極/スピン偏極層/非磁性中間層/発振層/非磁性キャップ層/トレーリングシールドから成る。他の従来構造では、STOは、主磁極/非磁性層/発振層/非磁性中間層/スピン偏極層/トレーリングシールドによって定義され得る。
スピン偏極層は、STOの膜面に対して垂直な方向に磁気異方性を有する。スピン偏極層は、電流がSTOへと流れると、スピン偏極層によって生じる電子スピンがスピン偏極層と同じ配向を持つように選択される。これらの電子は、発振層の磁化にトルク(「スピントルク」)を与え、その結果、発振層の磁化回転が生じる。この発振層の磁化回転は、STOによって放射されるAC磁界を形成する。
従来のSTO構造を持つ記録ヘッドの使用には、幾つかの固有の問題がある。そのような問題の一つは、高い信号対雑音比(SNR)を生じさせるために、書き込み磁界勾配を増加させる一方で、このことは、一般的に、主磁極とトレーリングシールドとのギャップ距離を狭くすることを必要とする。しかしながら、STOの存在により、STOの膜厚以下の幅にギャップを狭くすることが問題となる、又は不可能となる。主磁極から発生した書き込み磁界が低いと、STOからのAC磁界によって記録がアシストされるとしても、記録された信号パターンの雑音が増加し、SNRが低下する。
MAMRシステムに共通した別の典型的な問題は、磁界極性の反転に関する。一般的なMAMRシステムにおいては、記録ビットの極性と一致するように主磁極から磁界極性が反転すると同時に、スピン偏極層の磁化方向が反転する。主磁極及びトレーリングシールド間のギャップにSTOが設けられるので、スピン偏極層の磁化反転は、主磁極から発生した磁界によって生じる。従って、記録ビットの極性が変わると、記録は、主磁極の磁化極性反転、スピン偏極層の磁化極性反転、及び発振層の磁化の振動の順序で行われる。その結果、主磁極の極性反転の完了に続いて、発振層の磁化が安定振動を得るまで時間遅延が存在する。これにより、主磁極によって発生した書き込み磁界に対するSTOによって発生したAC磁界の遅延が生じ、これは、遷移位置付近で十分な記録のアシストが行われることを妨げるように作用し、高SNRが生じることを妨げるように作用する。従って、従来のMAMRシステムにおいては、記録中の転送速度が高いほど、相対的な時間遅延が長くなる。
従って、従来のMAMRシステムに関連する問題を克服するMAMRシステムを持つことは有益となる。
一実施形態によるマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)ヘッドは、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成された主磁極と、主磁極からトレーリング方向に空気軸受面(ABS)に位置付けられたトレーリングシールドと、主磁極とトレーリングシールドとの間で、ABSに位置付けられた磁界発生層(FGL)とを含み、FGLに近い主磁極の一部又はFGLに近いトレーリングシールドの一部のどちらか一方が、スピン偏極層として機能するように構成される。
一実施形態によるマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)ヘッドの形成方法は、主磁極を基板上に形成するステップであって、主磁極は、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成されているステップと、磁界発生層(FGL)を主磁極の上に形成するステップであって、FGLは、電流がそれに印加されると高周波磁界を発生させるように構成されているステップと、FGL上にトレーリングシールドを形成するステップとを含み、FGLに近い主磁極の一部又はFGLに近いトレーリングシールドの一部のどちらか一方が、スピン偏極層として機能するように定義される。
これらの実施形態のいずれも、磁気ヘッドと、磁気ヘッドに磁気媒体(例えばハードディスク)を通過させる駆動機構と、磁気ヘッドに電気的に接続されたコントローラとを含み得る、ディスクドライブシステム等の磁気データストレージシステムにおいて実施され得る。
本発明の他の局面及び利点は、図面と併せて、例として本発明の原理を示す以下の発明を実施するための形態から明らかとなるであろう。
本発明の本質及び利点、並びに好ましい使用態様をより完全に理解するために、添付の図面と併せて読まれる以下の発明を実施するための形態を参照されたい。
磁気記録ディスクドライブシステムの簡易図である。 長手記録フォーマット(longitudinal recording format)を利用した記録媒体の一部分の模式図である。 図2Aに見られるような長手記録のための、従来の磁気記録ヘッド及び記録媒体の組み合わせの模式図である。 垂直記録フォーマットを利用した磁気記録媒体である。 片面垂直記録のための記録ヘッド及び記録媒体の組み合わせの模式図である。 媒体の両面に別々に記録するように構成された記録装置の模式図である。 ヘリカルコイルを備えた垂直磁気ヘッドのある特定の実施形態の断面図である。 ヘリカルコイルを備えたピギーバック磁気ヘッドのある特定の実施形態の断面図である。 ループコイルを備えた垂直磁気ヘッドのある特定の実施形態の断面図である。 ループコイルを備えたピギーバック磁気ヘッドのある特定の実施形態の断面図である。 マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)ヘッドの一実施形態の空気軸受面(ABS)の図を示す。 MAMRヘッドの一実施形態のABS図を示す。 一実施形態による、図5AのMAMRヘッドの断面図を示す。 一実施形態による、図5BのMAMRヘッドの断面図を示す。 従来のMAMRヘッドのABS図を示す。 図6AのMAMRヘッドの断面図を示す。 一実施形態による、MAMRヘッドのスピントルク発振器(STO)によって発生した交流(AC)磁界を示す。 一実施形態及び従来構造による、MAMRヘッドの有効磁界勾配を示す。 一実施形態及び従来構造による、MAMRヘッドの磁化転移の形成時の動的応答を示す。 MAMRヘッドの一実施形態のABS図を示す。 一実施形態による、図10AのMAMRヘッドの断面図を示す。 MAMRヘッドの一実施形態のABS図を示す。 一実施形態による、図11AのMAMRヘッドの断面図を示す。 一実施形態による、MAMRヘッドの断面図を示す。 一実施形態による、MAMRヘッドの断面図を示す。 一実施形態による、MAMRヘッドの形成方法のフローチャートを示す。
以下の記載は、本発明の一般原理を説明する目的で行われるものであり、本明細書にクレームする発明概念を限定するものではない。さらに、本明細書に記載の特定の特徴は、様々な可能な組み合わせや置換の各々において、他の記載の特徴と組み合わせて使用することができる。
本明細書において特に定義されない限り、全ての用語は、明細書から暗示される意味、並びに当業者によって理解される意味及び/又は辞書、論文等に定義されるような意味を含む、最大限広範な解釈を与えられるものとする。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるように、「a」、「an」(「ある〜」や「1つの〜」など。また、使わない場合もある)、及び「the」(「その〜」、「前記〜」、「上記〜」など。また、使わない場合もある)の単数形は、特別の定めのない限り、複数の指示対象を含むことにも留意されたい。
以下の記載は、ディスクベースのストレージシステム及び/又は関連のシステム及び方法、並びに、その動作及び/又は構成部分の好ましい実施形態の幾つかを開示する。
ある一般的な実施形態では、マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)ヘッドは、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成された主磁極と、主磁極からトレーリング方向に空気軸受面(ABS)に位置付けられたトレーリングシールドと、主磁極とトレーリングシールドとの間で、ABSに位置付けられた磁界発生層(FGL)とを含み、FGLに近い主磁極の一部又はFGLに近いトレーリングシールドの一部のどちらか一方が、スピン偏極層として機能するように構成される。
ある一般的な実施形態では、マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)ヘッドの形成方法は、基板上に主磁極を形成するステップであって、主磁極は、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成される、ステップと、主磁極上に磁界発生層(FGL)を形成するステップであって、FGLは、電流が自身に印加されると高周波磁界を発生させるように構成される、ステップと、FGL上にトレーリングシールドを形成するステップとを含み、FGLに近い主磁極の一部又はFGLに近いトレーリングシールドの一部のどちらか一方が、スピン偏極層として機能するように定義される。
ここで図1を参照すると、本発明の一実施形態によるディスクドライブ100が示されている。図1に示されるように、少なくとも1つの回転可能磁気ディスク112がスピンドル114上に支持され、ディスク駆動モータ118を含み得る駆動機構によって回転される。各ディスクへの磁気記録は、一般的に、ディスク112上の同心円状データトラック(不図示)の環状パターンの形をとる。
少なくとも1つのスライダ113をディスク112の付近に配置し、各スライダ113は、1つ又は複数の磁気読み取り/書き込みヘッド121を支持する。ディスクが回転している時に、ヘッド121が、所望のデータが記録される及び/又は書き込まれるディスクの異なるトラックにアクセスし得るように、スライダ113がディスク面122上で半径方向に行き来する。各スライダ113は、サスペンション115を用いてアクチュエータアーム119に取り付けられる。サスペンション115は、スライダ113をディスク面122に対して付勢する僅かなスプリング力を提供する。各アクチュエータアーム119は、アクチュエータ127に取り付けられる。図1に示されるようなアクチュエータ127は、ボイスコイルモータ(VCM)でもよい。VCMは、固定磁界内で移動可能なコイルを含み、コイル移動の方向及び速度は、コントローラ129によって供給されるモータ電流信号によって制御される。
ディスクストレージシステムの動作中は、ディスク112の回転により、上方への力又は上昇をスライダに与える、スライダ113及びディスク面122間の空気軸受が発生する。従って、空気軸受は、サスペンション115の僅かなスプリング力を相殺し、通常動作時には、小さな実質的に一定の間隔を空けて、ディスク面から離れた少し上にスライダ113を支持する。なお、一部の実施形態では、スライダ113は、ディスク面122に沿って摺動し得る。
ディスクストレージシステムの様々な構成要素は、アクセス制御信号及び内部クロック信号等のコントローラ129によって生成される制御信号によって動作中制御される。一般的に、制御装置129は、論理制御回路、ストレージ(例えばメモリ)、及びマイクロプロセッサを含む。制御装置129は、ライン123の駆動モータ制御信号及びライン128のヘッド位置及びシーク制御信号等の、様々なシステム動作を制御するための制御信号を生成する。ライン128の制御信号は、スライダ113をディスク112上の所望のデータトラックへと最適に移動させて位置付けるための所望の電流プロファイルを提供する。読み取り及び書き込み信号は、記録チャネル125を経由して、読み取り/書き込みヘッド121へと、及び読み取り/書き込みヘッド121から伝達される。
一般的な磁気ディスクストレージシステムの上記の記載及び図1の添付の図解は、単なる説明目的のものである。ディスクストレージシステムは、多数のディスク及びアクチュエータを含む場合があり、各アクチュエータが多数のスライダを支持し得ることは明白である。
当業者には理解されるように、ディスクドライブ及びホスト(内蔵又は外部)間のデータの送受信を行うための通信用及びディスクドライブの動作を制御し、ディスクドライブのステータスをホストに伝達するためのインタフェースも設けられ得る。
一般的なヘッドにおいて、誘導書き込みヘッドは、1つ又は複数の絶縁層(絶縁スタック)に埋め込まれたコイル層を含み、絶縁スタックは、第1の磁極片層及び第2の磁極片層間に配置される。書き込みヘッドの空気軸受面(ABS)において、ギャップ層によって、第1及び第2の磁極片層間にギャップが形成される。これらの磁極片層は、バックギャップにおいて接続され得る。電流はコイル層を伝導し、これにより、磁極片において磁界が生じる。回転磁気ディスク上の円形トラック等の動いている媒体のトラックに磁界情報のビットを書き込む目的で、ABSにおけるギャップにわたってフリンジ磁界が生じる。
第2の磁極片層は、ABSからフレアポイントへと延在する磁極端部分と、フレアポイントからバックギャップへと延在するヨーク部分とを有する。フレアポイントは、第2の磁極片がヨークを形成するために拡張(フレア状になる)し始める場所である。フレアポイントの配置は、記録媒体に情報を書き込むために作り出される磁界の大きさに直接影響を与える。
図2Aは、図1に示されるような磁気ディスク記録システムと共に使用されるような従来の記録媒体を模式的に示す。この媒体は、媒体自体の面内又は媒体自体の面に対して平行に磁気インパルスを記録するために利用される。記録媒体、この例では記録ディスクは、ガラス等の適切な非磁性材料から成る支持基板200と、適切な従来の磁性層から成る上部コーティング202とを基本的に含む。
図2Bは、好ましくは薄膜ヘッドでもよい従来の記録/再生ヘッド204と、図2Aに示すような従来の記録媒体との作用関係を示す。
図2Cは、図1に示すような磁気ディスク記録システムと共に使用される際の記録媒体の表面に対して実質的に垂直な磁気インパルスの配向を模式的に示す。このような垂直記録の場合、媒体は、一般的に、高透磁率を持つ材料から成る下地層212を含む。次に、この下地層212には、好ましくは下地層212と比較して高い保磁力を持つ磁性材料から成る上部コーティング214が設けられる。
図2Dは、垂直ヘッド218と記録媒体との作用関係を示す。図2Dに示される記録媒体は、図2Cに関して上記に記載した高透磁率の下地層212及び磁性材料から成る上部コーティング214の両方を含む。しかしながら、これらの層212及び214は共に、適切な基板216に貼り付けられて示されている。一般的には、層212及び214間には、「交換遮断」層(“exchange-break” layer)又は「中間層」と呼ばれるさらなる層(不図示)も存在する。
この構造では、垂直ヘッド218の極間に延在する磁束線は、弧を描いて記録媒体の上部コーティング214に入り、そこから出るが、記録媒体の高透磁率の下地層212により、媒体の表面に対して概ね垂直な方向への磁束線の上部コーティング214の通過が引き起こされ、媒体の表面に対して実質的に垂直な磁化軸を持つ磁気インパルスの形式で、好ましくは下地層212と比較して高い保磁力を持つ磁性材料から成る上部コーティング214に情報が記録される。この磁束は、軟質下部コーティング212によって導かれ、ヘッド218のリターン層(P1)へと戻る。
図2Eは、基板216が、その2つの対向側面の各々に、層212及び214を備え、媒体の各側面上の磁気コーティング214の外面に隣接して配置された適切な記録ヘッド218により、媒体の各側面上への記録が可能となる類似の構造を示す。
図3Aは、垂直磁気ヘッドの断面図である。図3Aでは、ヘリカルコイル310及び312(書き込みコイル)を用いて、ステッチ極308において磁束を生成し、ステッチ極は、次に、この磁束を主極306に届ける。コイル310は、頁の外へと延在するコイルを表し、コイル312は、頁の中へと延在するコイルを表す。ステッチ極308は、ABS318から奥まった場所に配置され得る。絶縁体316は、コイルを覆い、幾つかの要素の支持を提供し得る。構造体の右に向かう矢印によって示されるように、媒体の進行方向は、まず媒体に下側リターン極314を通過させ、次に、ステッチ極308、主極306、ラップアラウンドシールド(不図示)に接続され得るトレーリングシールド304を通過させ、最後に、上側リターン極302を通過させる。これらの構成要素の各々は、ABS318と接触する部分を有し得る。ABS318は、構造体の右側全体にわたって示される。
垂直書き込みは、ステッチ極308を通って主極306内へ、その後、ABS318に向けて配置されたディスクの表面へと磁束を強制的に向かわせることによって達成される。
図3Bは、図3Aのヘッドと類似の特徴を持つピギーバック磁気ヘッドを示す。2つのシールド304及び314は、ステッチ極308及び主極306の両側に位置する。センサシールド322及び324も図示されている。センサ326は、一般的に、センサシールド322及び324間に配置される。
図4Aは、パンケーキ形状と呼ばれることもあるループコイル410を用いることにより磁束をステッチ極408に与える、ある実施形態の模式図である。ステッチ極は、次に、この磁束を主極406に与える。この配置では、下側リターン極は任意のものである。絶縁体416は、コイル410を覆い、ステッチ極408及び主極406の支持を提供し得る。ステッチ極は、ABS418から奥まった場所に配置され得る。構造体の右に向かう矢印によって示されるように、媒体の進行方向は、媒体に、ステッチ極408、主極406、ラップアラウンドシールド(不図示)に接続され得るトレーリングシールド404を通過させ、最後に、上側リターン極402を通過させる(これらの全ては、ABS418と接触する部分を有していても、いなくてもよい)。ABS418は、構造体の右側全体にわたって示される。一部の実施形態において、トレーリングシールド404は、主極406と接触し得る。
図4Bは、パンケーキコイルを形成するように巻き付くループコイル410を含む、図4Aのヘッドと類似の特徴を持つ別のタイプのピギーバック磁気ヘッドを示す。センサシールド422及び424も図示されている。センサ426は、一般的に、センサシールド422及び424間に配置される。
図3B及び4Bでは、任意のヒータが、磁気ヘッドのABS側ではない側付近に示されている。ヒータは、図3A及び4Aに示される磁気ヘッドにも含まれ得る。このヒータの位置は、突起部が望まれる場所、周囲の層の熱膨張係数等の設計パラメータに基づいて異なり得る。
図5Aには、一実施形態による磁気記録ヘッド500が、その空気軸受面(ABS)から示されている。図5Cには、一実施形態による、図5Aの磁気記録ヘッド500の断面図が示されている。図5A及び5Cに示されるように、磁気記録ヘッド500は、マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)を利用し、主磁極(主極)502、主極502上の中間層504、中間層504上の磁界発生層(FGL)506、FGL506上のキャップ層508、及びキャップ層508上のトレーリングシールド510を含む。キャップ層508及び/又は中間層504は、Cu、Ag、Al、Ru、アルミナ、MgO等の非磁性材料を含み得る。一つのやり方は、キャップ層508及び中間層504が、非磁性材料からのみ形成される、例えば、磁性材料が層中に全く含まれない。主磁極502は、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成され、FGL506は、電流がそれに印加されると高周波磁界を発生させるように構成される。この高周波磁界は、書き込み磁界と併せて用いられた場合に、磁気媒体への書き込みを助ける。さらに、この構造においては、FGL506に近い主磁極502の一部が、スピン偏極層として機能するように構成されている。
このように、スピントルク発振器(STO)516は、主極502、中間層504、FGL506、及びキャップ層508の内の1つ又は複数の少なくとも一部から形成される。トレーリングシールド510の方向への主極502からの磁束フローの結果、FGL506に対向する領域付近のトレーリングシールド510の磁化及びFGL506に対向する領域における主極502の磁化は、FGL506に対して垂直な方向に近い方向に自動的に固定される。これにより、スピン偏極層(これは、これらの構造から除外されている)との機能的等価性が与えられ、スピン偏極層が包含されない場合に、振動を生じさせることが可能となる。
図5Bには、一実施形態による磁気記録ヘッド520が、そのABSから示されている。図5Dには、一実施形態による、図5Bの磁気記録ヘッド520の断面図が示されている。図5B及び5Dに示されるように、MAMRヘッド520は、主極502、主極502上のスペーサ層512、スペーサ層512上のFGL506、FGL506上の中間層504、及び中間層504上のトレーリングシールド510を含み得る。スペーサ層512及び/又は中間層504は、Cu、Ag、Al、Ru、アルミナ、MgO等の非磁性材料を含み得る。主磁極502は、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成され、FGL506は、電流がそれに印加されると高周波磁界を発生させるように構成される。この高周波磁界は、書き込み磁界と併せて用いられた場合に、磁気媒体への書き込みを助ける。さらに、この構造においては、FGL506に近いトレーリングシールド510の一部が、スピン偏極層として機能するように構成されている。
このように、STO516は、中間層504、FGL506、スペーサ層512、及びトレーリングシールド510の内の1つ又は複数の少なくとも一部から形成される。また、磁界が主極502から発生すると、STO516に最も近いトレーリングシールド510の一部の磁化は、STO516に対向するトレーリングシールド510の膜面に対して垂直な方向に固定される。その結果、トレーリングシールド510のこの部分の磁化は、FGL506の磁化がスピントルクによって回転し、AC磁界が発生する従来構造のスピン偏極層の磁化に等しい役割を果たす。
従って、図5A及び5CのMAMRヘッドの場合と同様に、従来構造と比較して、主極502とトレーリングシールド510とのギャップの減少によって、磁界勾配が増し、振動時間応答が向上する。
従来構造のSTOと比較して、図5A〜5DのSTO516の厚さは、スピン偏極層(これは除外されている)の厚さに等しい量だけ減少する。従って、様々な実施形態によるMAMRヘッド500、520は、より狭いトレーリングギャップを可能にする。その結果、主磁極502から生じる磁界勾配が増し、記録パターンのSNRが向上する。
さらに、MAMRヘッド500、520は、記録ビットの極性が変わると、アシスト記録は、主極502の磁化極性反転、及びFGL506の磁化の振動の順序で行われる。その結果、従来構造と比較して、スピン偏極層の磁化極性反転に必要な時間が排除され、特に高転送速度の場合に、このことは、従来構造と比較して、より高いSNRを可能にする。
別の実施形態によれば、FGL506に近いトレーリングシールド510の一部及びFGL506に近い主磁極502の一部は、スピン偏極層の構成要素として機能するように構成されてもよく、例えば、当該分野で理解されるように、それらは共にスピン偏極層として機能する。
従来構造600におけるSTO618を図6A〜6Bに示し、図6Aは、ABS図を示し、図6Bは、断面図を示す。従来構造600におけるSTO618は、下地層602/スピン偏極層604/非磁性中間層606/発振層608/非磁性キャップ層610によって定義される。従来構造の一例では、Ta(膜厚5nm)を下地層602として用い、膜面に対して垂直な方向に磁気異方性を有するCoNi(Ms=1000emu/cm、Hk=17kOe、膜厚6nm)をスピン偏極層604として用い、Cu(膜厚3nm)を非磁性中間層606として用い、CoFe(膜厚10nm)を発振層608として用い、NiCr/Ta/Ru(膜厚6nm)を非磁性キャップ層610として用いた。従来構造の別の例では、非磁性キャップ層610を、膜面に対して垂直な方向に磁気異方性を有する磁気回転ガイド層に置き換えてもよく、あるいは、磁気回転ガイド層及び非磁性キャップ層610の積層を用いてもよい。この従来構造600の例では、主極614から発生する磁界の磁界勾配の決定において重要な要素である、主極614とトレーリングシールド616とのギャップは、約30nmであり、STO618の総膜厚に等しい。
一方で、図5A及び5Cにおける、一実施形態による、MAMRヘッド500のSTO516は、中間層504/FGL506/キャップ層508によって定義される。一例では、Cu(膜厚約3nm)を中間層504として用いてもよく、CoFe(膜厚約10nm)をFGL506として用いてもよく、NiCr/Ta/Ru(膜厚約6nm)をキャップ層508として用いてもよい。キャップ層508は、一実施形態によれば、膜面に対して垂直な方向に磁気異方性を有する磁気回転ガイド層(不図示)に置き換えてもよい。別の実施形態では、磁気回転ガイド層及び非磁性キャップ層の積層を用いてもよい。このMAMRヘッド500の例では、主極502とトレーリングシールド510とのギャップは、約19nmであり、STO516の総膜厚に等しい。
また対照的に、図5B及び5Dにおける、一実施形態によるMAMRヘッド520のSTO516は、スペーサ層512/FGL506/中間層504によって定義される。一例では、NiCr/Ta/Ru(膜厚約6nm)をスペーサ層512として用いてもよく、CoFe(膜厚約10nm)をFGL506として用いてもよく、Cu(膜厚約3nm)を中間層504として用いてもよい。スペーサ層512は、一実施形態によれば、膜面に対して垂直な方向に磁気異方性を有する磁気回転ガイド層(不図示)に置き換えてもよい。別の実施形態では、磁気回転ガイド層及び非磁性スペーサ層の積層を用いてもよい。このMAMRヘッド520の例では、主極502とトレーリングシールド510とのギャップは、約19nmであり、STO516の総膜厚に等しい。
図7は、一実施形態による、MAMRヘッドのSTOによって発生した磁界の時間依存性を示す。MAMRヘッドの構造におけるスピン偏極層及びその下地層として機能する層がないにもかかわらず、安定したAC磁界を生じさせることができる。主極から発生した磁界部分は、STOを通過して、トレーリングシールドによって誘導される。従って、図5C及び5Dに示されるように、磁界が主極502から発生すると、STO516に最も近い主極502の区域の磁化は、STO516に対向する主極502の膜面に対して垂直な方向に固定される。特に、図5C及び5Dは、左向きの磁化を示すが、左/右の磁化方向は、主極502の極性によって変わる。従って、垂直方向に固定された区域の磁化は、FGL506の磁化がスピントルクによって回転し、AC磁界が発生する従来構造のスピン偏極層の磁化に等しい役割を果たす。
図8は、一実施形態及び従来構造による、MAMRヘッドの有効ヘッド磁界勾配を示す。一実施形態によるMAMRヘッドにおける主極とトレーリングシールドとのギャップが従来構造と比較して約11nm狭いので、電流がSTOへ流れると、有効ヘッド磁界勾配は、約15%向上する。ヘッド磁界勾配におけるこの向上によって生み出されるSNR利得は、それが組み合わせられる媒体によって決まり、一例として、1Tビット/平方インチクラスの媒体が用いられた場合、約1dBのSNR利得で大きな利得を生じさせることができる。
図9は、一実施形態による図5A〜5DのMAMRヘッド500、520及び従来構造に関する、(a)ある期間にわたってOe単位で測定された主極からの磁界(Hext)の時間応答、(b)ある期間にわたる、飽和磁化に対して正規化した(例えばM/M)、スピン偏極層及びFGLの膜面に対して垂直な方向の磁化成分(M)の時間応答、及び(c)主極の極性がある期間にわたって反転した時の、飽和磁化に対して正規化した(例えばM/M)、スピン偏極層及びFGLの磁化成分(M)(高周波磁界を決定する面内方向成分に相当する)の時間応答を示す。
従来構造では、主極の磁界の反転に伴って起こる時間遅延に続いて、スピン偏極層の磁化が反転し、スピン偏極層の磁化反転の完了後に、FGL磁化の安定した振動が生じ、これが時間遅延を生じさせることは明白である。
一方、本明細書に提示した様々な実施形態によるMAMRヘッドにおいてはスピン偏極層が存在しないので、主極の磁界の反転の直後に、FGLにおいて安定振動が生じる。本明細書に提示した様々な実施形態によるMAMRヘッドにおいては、主極からの磁界の反転が完了するとすぐに、スピン偏極層の機能と同等の機能を行う主極部分の反転も完了し、その結果、時間遅延の発生が回避される。
特に、図9は、主極の上縁の幅とSTOの幅が等しい例を示すが、これらの幅は共に、主極によって発生する磁界の大きさ及びSTOによって発生するAC磁界の大きさに基づいて決定されるので、様々なアプローチにおいて、主極の上縁の幅は、STOの幅よりも大きくてもよく、あるいは、主極の上縁の幅は、STOの幅よりも小さくてもよい。さらに、シングル記録用のSTOは、当業者には理解されるように、主極に対してクロストラック方向にシフトし得る。さらに、一部のアプローチでは、ABSを横切る媒体の移動方向に対して垂直であるトラック幅方向の主極の外面上にサイドシールドを設けてもよい。
図10Aは、別の実施形態によるMAMRヘッド1000のABS図を示し、図10Bは、MAMRヘッド1000の断面図を示す。このMAMRヘッド1000では、非磁性中間層504に隣接する主極502の区域518は、高スピン偏極材料(高偏極材料)から形成される。高偏極材料の性質とは、その材料が、内部で約75%を超える、例えば、最大約100%までの伝導電子の高スピン偏極を示すという事である。高偏極材料518の使用により、FGL506の磁化に印加されるスピントルクの増加が生じ、今度は、振動効率が向上する。ある実施形態では、高偏極材料518として、ホイスラ合金を形成するCoMnGeを用いてもよい。他の実施形態では、CoMnSiホイスラ合金、CoCrAlホイスラ合金、又は他の類似材料を用いてもよい。高偏極材料518は、膜面に対して垂直な方向に磁気異方性を持つ必要はないが、一部のアプローチでは持つ場合がある。
これらの図は、主極502とトレーリングシールド510とのギャップに対向する主極502の全体が高偏極材料518で形成される構造を示すが、一部のアプローチでは、非磁性中間層504に隣接する主極502の区域のみが、単独で高偏極材料に置き換えられてもよい。
図11Aは、別の実施形態によるMAMRヘッド1100のABS図を示し、図11Bは、MAMRヘッド1100の断面図を示す。このMAMRヘッド1100では、キャップ層508に隣接するトレーリングシールド510の一部522は、高スピン偏極材料(高偏極材料)から形成され得る。ある実施形態では、高偏極材料として、ホイスラ合金を構成するCoMnGeを用いてもよい。他の実施形態では、CoMnSiホイスラ合金、CoCrAlホイスラ合金、又は他の類似材料を用いてもよい。高偏極材料の使用により、FGL506の磁化に印加されるスピントルクの増加が可能となり、今度は、振動効率が向上する。
これらの図は、主極502とトレーリングシールド510とのギャップに対向するトレーリングシールド510の全体が高偏極材料522で形成される構造を示すが、一部のアプローチでは、キャップ層508に隣接するトレーリングシールド510の区域のみが、単独で高偏極材料に置き換えられてもよい。
図12は、MAMRヘッド1200の別の実施形態を示す。これは、クロストラック方向の主極502の中央部分の断面模式図である。
図示されるように、STO516は、テーパー状主極502上に組み立てられ得る。この時、ABSに対して垂直な方向に対する角度θ分だけトレーリングシールド510に対して主極502をテーパー状にすることによって、より強い磁界強度を生じさせることができる。STO516は、本明細書に記載のいずれかの実施形態に従って構成してもよい。さらに、STO516に隣接する主極502又はトレーリングシールド510の一部は、他の実施形態において本明細書に記載のように、高偏極材料に置き換えてもよい。
さらに、図12は、主極502が前面でテーパー状となっている主極502の構造を示すが、前面でのテーパーの存在の有無は、本明細書に記載の実施形態の効果に全く影響を与えない。
図13は、別の実施形態によるMAMRヘッド1300を示す。これは、クロストラック方向の主極502の中央部分の断面模式図である。この実施形態では、STO516の後端を越えた主極502とトレーリングシールド510との距離D2は、ABSにおける主極502とトレーリングシールド510との距離D1よりも大きい。この実施形態の構造の利点は、主極502から直接トレーリングシールド510へと流れる磁束量がSTO516の後端を越えると減少するので、媒体及びSTO516に印加される磁界強度が増す事実にある。
STO516は、本明細書に記載のいずれかの実施形態に従って構成してもよい。さらに、図13は、主極502が前面でテーパー状となっている主極502の構造を示すが、前面でのテーパーの存在の有無は、本明細書に記載の実施形態の効果に全く影響を与えない。
様々な実施形態による本明細書に記載のMAMRヘッドのいずれも、磁気データストレージシステムに含まれ得る。その場合、磁気データストレージシステムは、図1に記載したような、磁気媒体と、少なくとも1つの磁気ヘッドに磁気媒体を通過させる駆動機構と、少なくとも1つの磁気ヘッドの動作を制御するために少なくとも1つの磁気ヘッドに電気的に接続されたコントローラとをさらに含み得る。
図14は、一実施形態による、MAMRヘッドの形成方法1400を示す。1つの選択肢として、本方法1400は、図1〜13に示されるような構造を構築するために実施することができる。しかしながら、もちろん、本方法1400及び本明細書に提示される他の方法を用いて、磁気記録との関連の有無を問わず多種多様のデバイス及び/又は目的の磁気構造を形成することができる。さらに、本明細書に提示される方法は、任意の所望の環境で実行することができる。上記のいずれの特徴も、様々な方法に従って記載した実施形態のいずれにおいても用いることができることも留意されたい。
工程1402において、主磁極を基板上に形成し、主磁極は、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成されている。スパッタリング、めっき、原子層成長法(ALD)等の任意の形成技術又は技術の組み合わせを用いて、主磁極を形成することができる。基板は、当該分野では公知のように、任意の数の層によって主磁極から分離されていてもよい。
工程1404において、FGLを主磁極の上に形成し、FGLは、電流がそれに印加されると高周波磁界を発生させるように構成されている。ある実施形態では、ABSにおいて、主磁極とFGLとの間にスペーサ層を形成してもよい。別の実施形態では、ABSにおいて、主磁極とFGLとの間に非磁性中間層を形成してもよい。
工程1406において、FGL上にトレーリングシールドを形成する。ある実施形態では、ABSにおいて、トレーリングシールドとFGLとの間にキャップ層を形成してもよい。別の実施形態では、ABSにおいて、トレーリングシールドとFGLとの間に非磁性中間層を形成してもよい。あるアプローチでは、キャップ層は、非磁性材料を含み得る。
方法1400において、FGLに近い主磁極の一部又はFGLに近いトレーリングシールドの一部の一方が、スピン偏極層として機能するように定義されてもよい。
ある実施形態では、FGLに最も近い主磁極の一部が、スピン偏極層として機能するように構成されてもよい。この部分は、中間層と接触していてもよく、高偏極材料を含み得る。
別の実施形態では、FGLに最も近いトレーリングシールドの一部が、スピン偏極層として機能するように構成されてもよい。この部分は、中間層と接触していてもよく、高偏極材料を含み得る。
何れの実施形態においても、磁気回転ガイド層をキャップ層及び/又はスペーサ層の代わりに形成してもよい。
別の実施形態では、トレーリングシールドに対向する側の主磁極面及び主磁極に対向する側のトレーリングシールド面が、ABSに対して垂直な方向に対して傾斜して形成されてもよい。さらに、FGLは、主磁極の傾斜面及びトレーリングシールドの傾斜面に従って、傾斜して形成されてもよい。
別の実施形態では、方法1400は、FGLの素子高さ方向(element height direction)の後端を越えた主磁極とトレーリングシールドとの間にギャップ層を形成するステップをさらに含み得る。この実施形態では、ABSにおけるトレーリングシールドと主磁極との間の、ABSに対して平行な方向におけるギャップ距離は、FGLの素子高さ方向の後端を越えた地点における、トレーリングシールドと主磁極との間の、ABSに対して平行な方向におけるギャップ距離よりも小さい。
様々な実施形態の少なくとも一部に関して本明細書に提示した方法論は、全体的又は部分的に、コンピュータハードウェア、ソフトウェアにおいて、手作業で、専門機器等、及びそれらの組み合わせを用いて、実施することができる。
様々な実施形態を以上に記載したが、それらは、限定ではなく、単に例示目的で提示されたものであることを理解されたい。従って、本発明の一実施形態の広がりと範囲は、上記の実施形態例のいずれによっても限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ定義されるものである。
100 ディスクドライブ
112 磁気ディスク
113 スライダ
114 スピンドル
115 サスペンション
118 ディスク駆動モータ
119 アクチュエータアーム
121 ヘッド
122 ディスク面
123 ライン
125 記録チャネル
127 アクチュエータ
128 ライン
129 コントローラ
200 支持基板
202 上部コーティング
204 記録/再生ヘッド
212 下地コーティング
214 上部コーティング
216 基板
218 記録ヘッド
302 上側リターン極
304 トレーリングシールド
306 主極
308 ステッチ極
310 ヘリカルコイル
312 ヘリカルコイル
314 下側リターン極
316 絶縁体
318 ABS
322 センサシールド
324 センサシールド
326 センサ
402 上側リターン極
404 トレーリングシールド
406 主極
408 ステッチ極
410 ループコイル
416 絶縁体
418 ABS
422 センサシールド
424 センサシールド
426 センサ
500,520,1000,1100,1200,1300 MAMRヘッド
502 主磁極
504 中間層
506 FGL
508 キャップ層
510 トレーリングシールド
512 スペーサ層
516 スピントルク発振器(STO)
518 高偏極材料
522 トレーリングシールドの一部
600 従来構造
602 下地層
604 スピン偏極層
606 非磁性中間層
608 発振層
610 非磁性キャップ層
614 主極
616 トレーリングシールド
618 STO

Claims (23)

  1. マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)ヘッドであって、
    電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成された主磁極と、
    前記主磁極からトレーリング方向に空気軸受面(ABS)に位置付けられたトレーリングシールドと、
    前記主磁極と前記トレーリングシールドとの間で、前記ABSに位置付けられた磁界発生層(FGL)と、
    を含み、
    前記FGLに近い前記主磁極の一部又は前記FGLに近い前記トレーリングシールドの一部のどちらか一方が、スピン偏極層として機能するように構成される、MAMRヘッド。
  2. 前記主磁極と前記FGLとの間で、前記ABSに位置付けられた中間層であって、非磁性材料を含む中間層と、
    前記FGLと前記トレーリングシールドとの間で、前記ABSに位置付けられたキャップ層であって、非磁性材料を含むキャップ層と、
    をさらに含む、請求項1に記載のMAMRヘッド。
  3. 前記主磁極の前記一部は、前記スピン偏極層として機能するように構成され、前記中間層と接触し、高偏極材料を含む、請求項2に記載のMAMRヘッド。
  4. 前記主磁極と前記FGLとの間で、前記ABSに位置付けられたスペーサ層であって、非磁性材料を含むスペーサ層と、
    前記FGLと前記トレーリングシールドとの間で、前記ABSに位置付けられた中間層であって、非磁性材料を含む中間層と、
    をさらに含む、請求項1に記載のMAMRヘッド。
  5. 前記トレーリングシールドの前記一部は、前記スピン偏極層として機能するように構成され、前記中間層と接触し、高偏極材料を含む、請求項4に記載のMAMRヘッド。
  6. 前記主磁極と前記FGLとの間で、前記ABSに位置付けられた中間層であって、非磁性材料を含む中間層と、
    前記FGLと前記トレーリングシールドとの間で、前記ABSに位置付けられた磁気回転ガイド層と、
    をさらに含む、請求項1に記載のMAMRヘッド。
  7. 前記主磁極の前記一部は、前記スピン偏極層として機能するように構成され、前記中間層と接触し、高偏極材料を含む、請求項6に記載のMAMRヘッド。
  8. 前記主磁極と前記FGLとの間で、前記ABSに位置付けられた磁気回転ガイド層と、
    前記FGLと前記トレーリングシールドとの間で、前記ABSに位置付けられた中間層であって、非磁性材料を含む中間層と、
    をさらに含む、請求項1に記載のMAMRヘッド。
  9. 前記トレーリングシールドの前記一部は、前記スピン偏極層として機能するように構成され、前記中間層と接触し、高偏極材料を含む、請求項8に記載のMAMRヘッド。
  10. トレーリングシールドに対向する側の前記主磁極の面及び主磁極に対向する側の前記トレーリングシールドの面が、前記ABSに対して垂直な方向に対して傾斜し、前記FGLは、前記主磁極の前記傾斜面及び前記トレーリングシールドの前記傾斜面に従って傾斜する、請求項1に記載のMAMRヘッド。
  11. 前記ABSにおける前記トレーリングシールドと前記主磁極との間の、前記ABSに対して平行な方向における距離は、前記FGLの素子高さ方向の後端を越えた地点における、前記トレーリングシールドと前記主磁極との間の、前記ABSに対して平行な前記方向における距離よりも小さい、請求項1に記載のMAMRヘッド。
  12. 請求項1に記載の少なくとも1つのMAMRヘッドと、
    磁気媒体と、
    前記少なくとも1つの磁気ヘッドに前記磁気媒体を通過させる駆動機構と、
    前記少なくとも1つの磁気ヘッドの動作を制御するために前記少なくとも1つの磁気ヘッドに電気的に接続されたコントローラと、
    を含む、磁気データストレージシステム。
  13. マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)ヘッドの形成方法であって、前記方法は、
    主磁極を基板上に形成するステップであって、前記主磁極は、電流が書き込みコイルに印加されると書き込み磁界を発生させるように構成されているステップと、
    磁界発生層(FGL)を前記主磁極の上に形成するステップであって、前記FGLは、電流がそれに印加されると高周波磁界を発生させるように構成されているステップと、
    前記FGL上にトレーリングシールドを形成するステップと、
    を含み、
    前記FGLに近い前記主磁極の一部又は前記FGLに近い前記トレーリングシールドの一部のどちらか一方が、スピン偏極層として機能するように定義される、方法。
  14. 空気軸受面(ABS)において、前記主磁極と前記FGLとの間に中間層を形成するステップであって、前記中間層は非磁性材料を含むステップと、
    前記ABSにおいて、前記FGLと前記トレーリングシールドとの間にキャップ層を形成するステップであって、前記キャップ層は非磁性材料を含むステップと、
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記主磁極の前記一部は、前記スピン偏極層として機能するように構成され、前記中間層と接触し、高偏極材料を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 空気軸受面(ABS)において、前記主磁極と前記FGLとの間にスペーサ層を形成するステップであって、前記スペーサ層は非磁性材料を含むステップと、
    前記ABSにおいて、前記FGLと前記トレーリングシールドとの間に中間層を形成するステップであって、前記中間層は非磁性材料を含むステップと、
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  17. 前記トレーリングシールドの前記一部は、前記スピン偏極層として機能するように構成され、前記中間層と接触し、高偏極材料を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 空気軸受面(ABS)において、前記主磁極と前記FGLとの間に中間層を形成するステップであって、前記中間層は非磁性材料を含むステップと、
    前記ABSにおいて、前記FGLと前記トレーリングシールドとの間に磁気回転ガイド層を形成するステップと、
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  19. 前記主磁極の前記一部は、前記スピン偏極層として機能するように構成され、前記中間層と接触し、高偏極材料を含む、請求項18に記載の方法。
  20. 空気軸受面(ABS)において、前記主磁極と前記FGLとの間に磁気回転ガイド層を形成するステップと、
    前記ABSにおいて、前記FGLと前記トレーリングシールドとの間に中間層を形成するステップであって、前記中間層は非磁性材料を含むステップと、
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  21. 前記トレーリングシールドの前記一部は、前記スピン偏極層として機能するように構成され、前記中間層と接触し、高偏極材料を含む、請求項20に記載の方法。
  22. トレーリングシールドに対向する側の前記主磁極の面及び主磁極に対向する側の前記トレーリングシールドの面が、空気軸受面(ABS)に対して垂直な方向に対して傾斜して形成され、前記FGLは、前記主磁極の前記傾斜面及び前記トレーリングシールドの前記傾斜面に従って傾斜して形成される、請求項13に記載の方法。
  23. 前記FGLの素子高さ方向の後端を越えた、前記主磁極と前記トレーリングシールドとの間にギャップ層を形成するステップをさらに含み、空気軸受面(ABS)に対して平行な方向における、前記ABSにおける前記トレーリングシールドと前記主磁極との間のギャップ距離は、前記FGLの前記素子高さ方向の前記後端を越えた地点における、前記トレーリングシールドと前記主磁極との間の、前記ABSに対して平行な前記方向におけるギャップ距離よりも小さい、請求項13に記載の方法。
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