JP2014121928A - 首振り推進器および船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回時の推進効率を高めることが可能な首振り推進器を提供する。
【解決手段】首振り推進器1は、プロペラ13と、ケーシング11と、ストラット12とを具備している。ケーシング11は、プロペラ13を回転可能に支持する。ストラット12は、ケーシング11の上側に固定され、ケーシング11を船体に対して回転可能に支持する。ストラット12は、前部ストラット31と、前部ストラット31と一体に設けられた後部ストラット30とを備えている。前部ストラット31の後端は、平面視で、ケーシング11の後端まで後方に伸びている。後部ストラット30の前端は、前部ストラット31の後端と結合し、後部ストラット30の後端は、平面視で、ケーシング11の後端よりも後方に伸びている。
【選択図】図4A

Description

本発明は、首振り推進器および船舶に関し、特にアジマス推進器やPOD推進器のような首振り推進器および首振り推進器を備えた船舶に関する。
アジマス推進器やPOD推進器のような首振り推進器が知られている。図1は、一般的な首振り推進器の構成を示す側面図である。首振り推進器101は、ケーシング111と、プロペラ113と、ストラット112とを備えている。ケーシング111は、プロペラ113をプロペラ軸回りに回転可能に支持している。プロペラ113を駆動する駆動機構を備えている。ストラット112は、ケーシング111の上側に固定され、ケーシング111を船体に対して舵軸D回りに回転可能に支持している。言い換えると、ストラット112は、ケーシング111とストラット112とが一体で船体に対して回転可能となるように、ケーシング111を船体に支持している。
図2は、一般的な首振り推進器で舵を切る動作を模式的に示す上面図である。この図では、+Y方向に航行中に、首振り推進器101を旋回角θだけ−X方向に旋回させる場合を示している。首振り推進器101は、旋回のとき、通常の舵と異なり、駆動するプロペラ113、ケーシング111およびストラット112と共に、舵軸Dを中心に旋回する。
旋回角が0°すなわち直進する状態では、水流の向きAとプロペラ113の向きPが正対する(図示されず)。そのため、首振り推進器101において、プロペラ113の横方向への力や、その力に基づく舵軸D回りの大きな旋回モーメントは発生しない。しかし、旋回運動のように操舵が行われた場合、プロペラ113の向きPは、水流の向きAに対して斜め方向を向くことになる。その場合、プロペラ113には、自身の横方向への力F1と、その力F1に基づく舵軸D回りのモーメントM1(=F1×L1)とが発生する。また、プロペラ面内にもD軸回りのモーメントMpが生じる。ただし、横方向への力F1およびモーメントMpは、プロペラ面への流れが不均一であることによって生じる力およびモーメントである。距離L1は、プロペラ113と舵軸Dとの距離である。ここで、プロペラ113が舵軸Dから離れた位置に配置されているため(距離L1が大)、前述の力・モーメントによって舵軸D回りの旋回トルクが過大となる現象が起き得る。首振り推進器において、旋回時の力、モーメント(旋回トルク)を抑制可能な技術が望まれる。旋回時の推進効率を高めることが可能な技術が求められる。
関連する技術として、非特許文献1に首振り推進器が開示されている。図3は、非特許文献1の首振り推進器の構成を示す側面図である。この非特許文献1の首振り推進器101aは、図1の首振り推進器101と比較して、ストラット112aの後端(舵軸Dよりも下流側の端)が、ケーシング111の後端(プロペラ113と反対の下流側の端)まで伸びている。また、ケーシング111の下側の、舵軸Dの延長線上にはフィン114が設けられている。この場合にも、プロペラ113の発生する力・モーメントに基づく舵軸D回りの旋回トルクの方が大きい。
特開2006−103490号公報にポッド推進器を備えた船舶が開示されている。この船舶は、ポッド推進器を船体にストラットを介して設けている。この船舶は、そのポッド推進器とは独立して操作可能な舵板を備える操舵装置を設けている。その舵板をそのストラット後部に設けていてもよい。その舵板は、ポッドの後端(プロペラと反対の下流側の端)まで伸びている。
特開2006−103490号公報
ナカシマプロペラ株式会社、カタログ"NAP Nakashima Advanced Pod Propeller,旋回式NAP型推進器"(2011年11月入手)
本発明の目的は、旋回時の推進効率を高めることが可能な首振り推進器およびそれを用いた船舶を提供することにある。また、本発明の他の目的は、旋回時の力、モーメント(旋回トルク)を抑制可能な首振り推進器およびそれを用いた船舶を提供するができる。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の首振り推進器は、プロペラ(13)と、ケーシング(11)と、ストラット(12、12a、12b)とを具備している。ケーシング(11)は、プロペラ(13)を回転可能に支持する。ストラット(12、12a、12b)は、ケーシング(11)の上側に固定され、ケーシング(11)を船体に対して回転可能に支持する。ストラット(12、12a、12b)は、前部ストラット(31)と、前部ストラット(31)と一体に設けられた後部ストラット(30、30a、30b)とを備えている。前部ストラット(31)の後端は、平面視で、ケーシング(11)の後端まで後方に伸びている。後部ストラット(30、30a、30b)の前端は、前部ストラット(31)の後端と結合している。後部ストラット(30、30a、30b)の後端は、平面視で、ケーシング(11)の後端よりも後方に伸びている。
上記の首振り推進器において、後部ストラット(30a)の下端は、プロペラ(13)のプロペラ軸の高さまで下方に伸びることが好ましい。
上記の首振り推進器は、ケーシング(11)の後部下側に設けられたフィン(14)を更に具備していることが好ましい。
上記の首振り推進器は、ケーシング(11)の後部下側に設けられたフィン(14)を更に具備していることが好ましい。その場合、後部ストラット(30b)の下端は、ケーシング(11)よりも下方に伸びている。後部ストラット(30b)におけるケーシング(11)よりも下方の前端は、前記フィン(14)の後端と結合している。
上記の首振り推進器において、後部ストラット(30b)とフィン(14)とは一体に設けられていることが好ましい。
本発明の船舶は、上記段落のいずれかに記載の首振り推進器を備えている。
本発明により、旋回時の推進効率を高めることが可能な首振り推進器およびそれを用いた船舶を提供することができる。また、旋回時の力、モーメント(旋回トルク)を抑制可能な首振り推進器およびそれを用いた船舶を提供することができる。
図1は、一般的な首振り推進器の構成を示す側面図である。 図2は、一般的な首振り推進器で舵を切る動作を模式的に示す上面図である。 図3は、非特許文献1の首振り推進器の構成を示す側面図である。 図4Aは、第1の実施の形態に係る首振り推進器の構成を示す側面図である。 図4Bは、実施の形態に係る首振り推進器を備える船舶の構成例を示す側面図である。 図5は、実施の形態に係る首振り推進器で舵を切る動作を模式的に示す上面図である。 図6は、第2の実施の形態に係る首振り推進器の構成を示す側面図である。 図7は、第3の実施の形態に係る首振り推進器の構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る首振り推進器および船舶について説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る首振り推進器および船舶の構成について説明する。図4Aは、本実施の形態に係る首振り推進器の構成を示す側面図である。首振り推進器1は、ポッド推進器やアジマス推進器に例示され、ケーシング11と、プロペラ13と、ストラット12とを備えている。ケーシング11は、プロペラ13をプロペラ軸回りに回転可能に支持している。ケーシング11は、プロペラ13を駆動する駆動機構を備えている。ストラット12は、ケーシング11の上側に固定され、ケーシング11を船体に対して舵軸D回りに回転可能に支持している。言い換えると、ストラット12は、ケーシング11とストラット12とが一体で船体に対して舵軸D回りに回転可能となるように、ケーシング11を船体に支持している。首振り推進器1は、更にフィン14をケーシング11の後部下方に設けていても良い。
ストラット12は、前部ストラット31と、後部ストラット30とを備えている。後部ストラット30は、前部ストラット31と一体に設けられている。前部ストラット31の後端は、平面視(舵軸Dに垂直な平面視)で、ケーシング11の後端E0まで後方に伸びている。前部ストラット31の後端の下端は、ケーシング11の後端E0に接している。後部ストラット30の前端は、前部ストラット31の後端と結合している。後部ストラット30の後端E1は、平面視(舵軸Dに垂直な平面視)で、ケーシング11の後端E0よりも後方に伸びている。後部ストラット30の後端E1の下端は、プロペラ13の軸よりも上方である。図に示すようにケーシング11よりもやや上方であっても良い。ストラット12(断面AA’、断面BB’)およびフィン14(断面CC’)は、流体抵抗を低減するために流線形又は翼形(前縁が丸く後縁が尖った湾曲していない翼形)であることが好ましい。
ただし、上方(上側)および下方(下側)は、首振り推進器を船舶に設置した状態での上方(上側)および下方(下側)である。また、前方(前側)および後方(後側)は、首振り推進器を船舶に設置した状態での前方(前側)および後方(後側)である。
図4Bは、本実施の形態に係る首振り推進器を備える船舶の構成の一例を示す側面図である。船舶25は、首振り推進器1と、船体20(船首21、船尾22、船底23)とを備えている。首振り推進器1は、図4Aに示される本実施の形態に係る首振り推進器であり、上述されたとおりである。首振り推進器1は、船体20の船尾22に設けられている。船体20は、特に限定されず、どのような種類であっても良い.
図5は、本実施の形態に係る首振り推進器で舵を切る動作を模式的に示す上面図である。この図では、+Y方向に航行中に、首振り推進器1を旋回角θだけ−X方向に旋回させる場合を示している。ただし、首振り推進器1を旋回角θだけ+X方向に旋回させる場合も同様である。首振り推進器1は、旋回のとき、通常の舵と異なり、駆動するプロペラ13、ケーシング11およびストラット12と共に、舵軸Dを中心に旋回する。
旋回角が0°すなわち直進する状態では、水流の向きAとプロペラ13の向きPが正対する(図示されず)。そのため、首振り推進器1において、プロペラ13の横方向への力や、その力に基づく舵軸D回りの大きな旋回モーメントは発生しない。しかし、旋回運動のように操舵が行われた場合、プロペラ13の向きPは、水流の向きAに対して斜め方向を向くことになる。その場合、プロペラ13には、自身の横方向への力F01と、その力F01に基づく舵軸D回りのモーメントM01(=F01×L01)とが発生する。また、プロペラ面内にもD軸回りのモーメントMp0が生じる。ただし、横方向への力F01およびモーメントMp0は、プロペラ面への流れが不均一であることによって生じる力およびモーメントである。距離L01は、プロペラ13と舵軸Dとの距離である。また、この図の例では、舵軸D回りのモーメントM01は反時計回りである。ここで、プロペラ13が舵軸Dから離れた位置に配置されていると(距離L01が大)、舵軸D回りの旋回トルク(反時計回り)が過大となる現象が起きる可能性がある。
しかし、本実施の形態の首振り推進器1では、上記横方向への力F01と、その力F01に基づく舵軸D回りのモーメントM01(反時計回り)に加えて、ストラット12およびフィン14に作用する力に基づくモーメントM02(時計回り)が発生する。具体的には、ストラット12では、舵軸Dよりも後方において長く伸びるように、特に後部ストラット30を設けている。そのとき、旋回運動のように操舵が行われた場合、ストラット12は水流の向きAに対して斜め方向を向くことになる。その場合、ストラット12の舵軸Dよりも後方の後部ストラット30には、その後部ストラット30の横方向への力F02と、その力F02に基づく舵軸D周りのモーメントM02とが発生する。ただし、横方向への力F02は、ストラット12の舵軸Dよりも後方の後部ストラット30の側面全体を水流が押す力の横方向成分である。舵軸D周りのモーメントM02は、その力F02に基づき、剛体としてのストラット12の舵軸Dよりも後方の後部ストラット30全体に生じるモーメンである。この図の例では、舵軸D回りのモーメントM02は時計回りである。したがって、このモーメントM02とモーメントM01とは舵軸Dに関して逆回りに働く。ここで、後部ストラット30は舵軸Dから十分に離れているので、後部ストラット30全体に生じるモーメントM02を大きくでき、両者を互いに打ち消し合わせることができる。すなわち、モーメントM01を、モーメントM02により抑制することができる。
なお、ケーシング11の後部下方に設けられたフィン14についても、図5に示すような後部ストラット30と同様に、時計回りのモーメントを発生させることができる。ただし、後部ストラット30の大きさが十分に大きければ、フィン14は無くても良い。
このモーメントM02は、プロペラ13に作用する力F01によるモーメントM01よりも僅かに大きいことが好ましい。それにより、プロペラ13の作動状態によりモーメントM01とモーメントM02との間のバランスが崩れて旋回トルクが増大すること、を防止することができる。また、舵のように、船の回頭運動を妨げるモーメントをより発生することが出来、船の針路安定性が向上する。
また、首振り推進器では、一般に、旋回軸が垂直に上方からストラット内部に挿入されている。そのため、ストラットは、流線形又は翼断面を有していても、肉厚になる。その結果、厚み/コード長が大きくなりため、推進性能上の抵抗が大きくなり易い。しかし、本実施の形態の首振り推進器1では、ストラット12が後方へ長く伸びている。その結果、厚み/コード長が小さくなるため、推進性能上の抵抗を減少させることができる。
このように、本実施の形態では、ストラット12に、舵軸Dよりも後方において長く伸びる後部ストラット30を設けている。それにより、旋回運動のように操舵が行われ、プロペラ13に生じる力F01に基づくモーメントM01が発生しても、後部ストラット30に生じる力F02に基づくモーメントM02により相殺することができる。それにより、首振り推進器1において、旋回時生じる力、モーメント(旋回トルク)を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る首振り推進器および船舶の構成について説明する。本実施の形態は、首振り推進器1aのストラット12の大きさが更に大きい点で、第1の実施の形態と相違している。以下では、その相違点について主に説明する。
図6は、本実施の形態に係る首振り推進器の構成を示す側面図である。首振り推進器1aは、ケーシング11と、プロペラ13と、ストラット12aとを備えている。ケーシング11およびプロペラ13は、第1の実施の形態と同様である。ストラット12aは、ケーシング11の上側に固定され、ケーシング11を船体20に対して舵軸D回りに回転可能に支持している。言い換えると、ストラット12aは、ケーシング11とストラット12aとが一体で船体20に対して舵軸D回りに回転可能となるように、ケーシング11を船体20に支持している。首振り推進器1aは、更にフィン14をケーシング11の後部下方に設けていても良い。
ストラット12aは、前部ストラット31と、後部ストラット30aとを備えている。後部ストラット30aは、前部ストラット31と一体に設けられている。前部ストラット31の後端は、平面視(舵軸Dに垂直な平面視)で、ケーシング11の後端E0まで後方に伸びている。前部ストラット31の後端の下端は、ケーシング11の後端E0に接している。後部ストラット30aの前端は、前部ストラット31の後端と結合している。後部ストラット30aの後端E1は、平面視(舵軸Dに垂直な平面視)で、ケーシング11の後端E0よりも後方に伸びている。後部ストラット30の下端は、プロペラ13の軸とほぼ同じ高さである。言い換えると、後部ストラット30の下端は、プロペラ13のプロペラ軸の高さまで下方に下がっている。ストラット12a(断面AA’)およびフィン14(断面CC’)は、流体抵抗を低減するために流線形又は翼形(前縁が丸く後縁が尖った湾曲していない翼形)であることが好ましい。
この場合にも、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、後部ストラット30aの大きさを大きくできる。それにより、より確実に、首振り推進器1aにおいて、旋回時生じる力、モーメント(旋回トルク)を抑制することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る首振り推進器および船舶の構成について説明する。本実施の形態は、首振り推進器1bのストラット12bの大きさが更に大きい点で、第2の実施の形態と相違している。以下では、その相違点について主に説明する。
図7は、本実施の形態に係る首振り推進器の構成を示す側面図である。首振り推進器1bは、ケーシング11と、プロペラ13と、ストラット12bとを備えている。ケーシング11およびプロペラ13は、第2の実施の形態と同様である。ストラット12bは、ケーシング11の上側に固定され、ケーシング11を船体20に対して舵軸D回りに回転可能に支持している。言い換えると、ストラット12bは、ケーシング11とストラット12bとが一体で船体20に対して舵軸D回りに回転可能となるように、ケーシング11を船体20に支持している。首振り推進器1bは、更にフィン14をケーシング11の後部下方に設けられている。
ストラット12bは、前部ストラット31と、後部ストラット30bとを備えている。後部ストラット30bは、前部ストラット31と一体に設けられている。前部ストラット31の後端は、平面視(舵軸Dに垂直な平面視)で、ケーシング11の後端E0まで後方に伸びている。前部ストラット31の後端の下端は、ケーシング11の後端E0に接している。後部ストラット30bにおけるケーシング11の上側の前端は、前部ストラット31の後端と結合している。後部ストラット30bにおけるケーシング11の下側の前端は、フィン14の後端と結合している。後部ストラット30bの後端E1は、平面視(舵軸Dに垂直な平面視)で、ケーシング11の後端E0よりも後方に伸びている。後部ストラット30の下端は、プロペラ13の軸よりも低い高さである。言い換えると、後部ストラット30bの下端は、ケーシング11よりも下方に伸びている(プロペラ13の軸よりも下がっている)。ストラット12b(断面AA’)およびフィン14(断面CC’)は、流体抵抗を低減するために流線形又は翼形(前縁が丸く後縁が尖った湾曲していない翼形)であることが好ましい。ここで、ストラット12b(の後部ストラット30b)とフィン14とは、一体に設けられていても良い。
この場合にも、第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、後部ストラット30bの大きさを大きくできる。それにより、より確実に、首振り推進器1bにおいて、旋回時生じる力、モーメント(旋回トルク)を抑制することができる。
以上説明されるように、上記各実施の形態の首振り推進器は、プロペラに作用する力によるモーメントを後部ストラット(およびフィン)に作用する力に基づくモーメントで相殺すことができる。それにより、首振り推進器において、旋回時生じる力、モーメント(旋回トルク)を抑制することができる。その結果、旋回時の推進効率を高めることが可能となる。
また、後部ストラット(およびフィン)に作用する力に基づくモーメントをプロペラに作用する力によるモーメントよりも僅かに大きくすれば、プロペラの作動状態により、両者のバランスが崩れ旋回トルクが増大することを更に防止することができる。それにより、船の針路安定性を更に向上させることができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
1、1a、1b:首振り推進器
11:ケーシング
12、12a、12b:ストラット
13:プロペラ
14:フィン
20:船体
21:船首
22:船尾
23:船底
25:船舶
30、30a、30b:後部ストラット
31:前部ストラット

Claims (6)

  1. プロペラと、
    前記プロペラを回転可能に支持するケーシングと、
    前記ケーシングの上側に固定され、前記ケーシングを船体に対して回転可能に支持するストラットと
    を具備し、
    前記ストラットは、
    前部ストラットと、
    前記前部ストラットと一体に設けられた後部ストラットと
    を備え、
    前記前部ストラットの後端は、平面視で、前記ケーシングの後端まで後方に伸び、
    前記後部ストラットの前端は、前記前部ストラットの後端と結合し、前記後部ストラットの後端は、平面視で、前記ケーシングの後端よりも後方に伸びる
    首振り推進器。
  2. 請求項1に記載の首振り推進器において、
    前記後部ストラットの下端は、前記プロペラのプロペラ軸の高さまで下方に伸びる
    首振り推進器。
  3. 請求項1又は2に記載の首振り推進器において、
    前記ケーシングの後部下側に設けられたフィンを更に具備する
    首振り推進器。
  4. 請求項1に記載の首振り推進器において、
    前記ケーシングの後部下側に設けられたフィンを更に具備し、
    前記後部ストラットの下端は、前記ケーシングよりも下方に伸び、
    前記後部ストラットにおける前記ケーシングよりも下方の前端は、前記フィンの後端と結合する
    首振り推進器。
  5. 請求項4に記載の首振り推進器において、
    前記後部ストラットと前記フィンとは一体に設けられる
    首振り推進器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の首振り推進器を備えた船舶。
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