JP2014121845A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014121845A
JP2014121845A JP2012279512A JP2012279512A JP2014121845A JP 2014121845 A JP2014121845 A JP 2014121845A JP 2012279512 A JP2012279512 A JP 2012279512A JP 2012279512 A JP2012279512 A JP 2012279512A JP 2014121845 A JP2014121845 A JP 2014121845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
cutting
recording medium
distance
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012279512A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuka Akahori
史津香 赤堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Inc filed Critical Canon Finetech Inc
Priority to JP2012279512A priority Critical patent/JP2014121845A/ja
Publication of JP2014121845A publication Critical patent/JP2014121845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】記録媒体の先端部近傍に高画質の画像を記録することができる画像記録装置を提供すること。
【解決手段】記録動作が一時的に停止される際には、連続紙の記録再開位置から所定の長さLにある切断位置では連続紙を切断せず、バックフィードさせ、記録再開した際に切断する。
【選択図】図8

Description

本発明は、連続紙に記録を行いその連続紙をカッターによって切断する画像記録装置に関する。
従来、カッター付きの画像記録装置(以下、インクジェットプリンタともいう)では、記録媒体として連続紙が用いられる場合には、連続紙の記録面の平面性を確保するために、記録媒体を吸着して平坦支持する所謂吸着方式が採用されることが多い。この吸着方式のインクジェットプリンタには、記録媒体の搬送経路に沿って複数の吸着孔が形成されており、記録媒体を支持するための記録台(プラテン)に設けられた吸着孔を介してファンで吸引する構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。かかるプリンタでは、記録媒体が記録台の表面に密着するため、記録媒体の記録面の平面性を確保することができる。従って、記録媒体の記録面の平面性が確保されないことに起因する画像悪化が抑制される。なお、記録台の吸着孔は、記録媒体が記録の際に搬送される方向に、ほぼ一様に形成されていることが多い。
特開2001−239712号公報
しかし、記録媒体の先端部近傍に記録が行われる場合には、記録台に形成された多数の吸着孔のなかで、記録媒体が接触することにより閉塞される吸着孔はごく僅かである。つまり、記録媒体が記録方向に搬送されると、上流側の吸着孔から順に記録媒体が接触して閉塞されるが、記録台の多くの吸着孔(記録媒体の先端部がまだ到達していない領域の吸着孔)は、閉塞されずに開放された状態になっている。そのため、閉塞されない吸着孔を介して、記録台の表面側から吸着孔内へと多量の空気が流れ込んでしまう。その結果、記録ヘッドから記録媒体の先端部近傍に向けて吐出されたインクが、吸着孔を介して流れる空気流に引き寄せられることにより、インクの着弾精度が低下して、記録媒体に記録される画像が悪化するという問題が発生する。
よって本発明は、記録媒体の先端部近傍に高画質の画像を記録することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
そのため本発明の画像形記録置は、記録媒体に対して、前記記録データを基づいて複数のノズルからインクを吐出して記録を行う記録手段と、前記記録手段により記録される記録媒体を吸着させながら搬送する搬送手段と、記録の終了した前記記録媒体の切断位置を切断する切断手段と、前記記録データに基づいて、前記記録媒体の切断位置を切断するか切断しないかの判断をする判断手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば画像記録装置は、記録データを基に、記録媒体の切断位置を切断するか切断しないかの判断をする判断手段を備えている。これによって、記録媒体の先端部近傍に高画質の画像を記録することができる画像記録装置を提供することができる。
記録装置の要部とホストコンピュータとを接続した記録システムの図である。 記録装置の制御ハードウェアの構成例を示すブロック図である。 各記録コマンドを可視化して示した図である。 記録枚数が3、切断枚数が3の時の記録開始位置、記録停止位置、切断位置の図である。 (a)〜(d)は記録動作と切断動作、一時停止動作を説明する図である。 (a)、(b)は制御をした場合としない場合の記録結果の図である。 画像記録装置の記録動作と切断動作とのフローチャートである。 記録一時停止処理Bにおけるフローチャートである。 一時停止前切断枚数算出処理のフローチャートである。 一時停止前切断判定処理のフローチャートである。 スキップ長算出処理のフローチャートである。 (a)、(b)は一時停止前切断回数0の場合の切断位置の図である。 (a)、(b)は一時停止前切断位置が1つ以上の切断位置の図である。 (a)、(b)はマーク有り記録媒体の切断位置を示した図である。 第2の実施形態を適用可能な記録装置を示した図である。 第2の実施形態の一時停止前切断回数算出処理のフローチャートである。 スキップ長算出処理のフローチャートである。 4色の色のノズル列が配列された記録ヘッドを用いた例を示した図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における記録装置100の要部と、ホストコンピュータ(ホスト装置)101と、を接続した記録システムの説明図である。記録装置100は、プリンタケーブル102によって、情報処理装置としてのホストコンピュータ101に接続される。ホストコンピュータ101は、プリンタケーブル102を介して、画像データや切断位置や記録媒体に関する情報などを制御コマンドとして記録装置100に出力する。
ロール状に巻かれた連続紙103は、後述する搬送手段によって搬送され、後述する記録部でインクが付与されることにより画像が記録された後、後述する切断部によって任意の位置で切断される。
記録媒体の搬送手段である搬送ユニット104には、搬送モータ105、搬送ベルト106及び吸着ファン107が備えられている。搬送ベルト106は、ガイドローラ108A、108B、108C及び駆動ローラ108Dの間に架け渡されている。搬送モータ105によって駆動ローラ108Dが回転されることにより、搬送ベルト106が矢印A1方向もしくはその逆方向に移動される。吸着ファン107が回転することにより、記録媒体を支持する搬送ベルト106に形成された、後述する複数の吸着孔(不図示)から吸引した空気が搬送ユニット104の排気口109から排出される。搬送ベルト106は、吸着孔からの空気の吸引によって連続紙103を吸着しつつ、連続紙103を矢印A1の方向もしくはその逆方向に搬送する。
記録部110には、記録手段としてインクジェット方式の記録ヘッドが着脱可能に搭載されている。記録ヘッドは、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、インクを吐出することができる。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して記録ヘッドに形成されたノズルの先端の吐出口からインクを吐出する。記録ヘッドにおけるノズルは、連続紙103の搬送方向と交差(本実施形態の場合、直交)する方向に延在するノズル列を形成するように、1列以上配列されている。本実施形態における記録ヘッドは、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドであり、連続紙10の幅分に相当する長さのノズル列が形成されている。
記録装置100には、記録タイミングを得るための用紙先端検知センサ111及び切断タイミングを得るための切断手段前用紙先端検知センサ112が設けられており、搬送ユニット104によって搬送される連続紙103の先端を検出する。さらに連続紙103が、マークあり用紙(ラベル紙、検出マーク付用紙等、連続紙103上の各ページを検出可能な用紙)である場合には、そのマークを用いて各ページの先端を検出する。用紙先端検知センサ111及び切断手段前用紙先端検知センサ112は、反射型センサ、透過型センサのいずれかまたは双方を備え、ラベル紙の場合は、台紙と台紙に貼付けられたラベルの先端との透過率の差によって、ページ先端を検出する。検出マーク付用紙の場合は、用紙とマークとの反射率の差によってページ先端を検出する。
ガイドローラ108Aの回転軸には、その回転軸に同期して回転する不図示のエンコーダが備えられ、連続紙103の搬送位置を検出するための検出手段として機能する。搬送ユニット104による連続紙103の搬送と、記録部110による記録タイミングと、後述する切断部113による切断タイミングは、エンコーダの検出信号に基づいてCPU202により管理される。
終端検知センサ114は、記録部110の上流側に備えられ、記録や記録に伴う制御により、連続紙103を搬送させる間、周期的に連続紙103の有無をチェックする。終端検知センサ114により連続紙103の終端が検知された場合、CPUによって記録処理が制御される。
切断部113は、回転刃113A、固定刃113B及びストッパー113Cを備え、図示しないソレノイドによってストッパー113Cが解除(図中上方向に移動)される。このストッパー113Cの解除によって、回転刃113Aが矢印A2方向に回転し、回転刃113Aと固定刃113Bとによって連続紙103が切断される。連続紙103は、搬送ユニット104により矢印A1方向へ搬送される際に、連続紙103上の切断位置(不図示)が固定刃113Bに達するタイミングで切断される。
図2は、本実施形態に係る記録装置100の制御ハードウェアの構成例を示すブロック図である。制御部200は、中央処理装置(CPU)201を備え、不揮発性メモリ(ROM)202に格納されている制御プログラムを実行し各周辺装置を制御する。また、制御部200は、各種データ処理のワークエリアや受信バッファとして使用されるメモリ(RAM)203や、画像展開部としてイメージメモリ204を備える。メモリ203はまた、搬送ユニット104が、記録媒体を搬送中かどうかを識別するための搬送中フラグ、記録一時停止要求フラグ、記録開始枚数Nstart、記録停止枚数Nstop、切断実行回数Ncut、Ncut’、Ncut’’等のフラグを格納する。これらのフラグは、記録装置100の電源投入時に初期化される。また、記録一時停止要求フラグは、ユーザー或いは記録装置の状態によりON/OFFが行われるフラグであり、CPU201により、記録ジョブを受信直後から、すべてのジョブが終了するまで、周期的にチェックされている。更に制御部200は、記録ヘッドを駆動する駆動回路205や、各記録ヘッドのクリーニング動作、記録動作及び切断動作を制御する各種モータ206のモータドライバ207、各種動作の制御や記録媒体の検知等を行うセンサ208等を備えている。
図3は、各記録コマンドを可視化して示した図である。以下、本実施形態のホストコンピュータ101からプリンタケーブル102を介して記録装置100に送信される記録コマンドについて説明する。記録コマンドには、記録媒体のサイズ等を通知する記録媒体設定コマンド301、記録領域等を指定するフォーマットコマンド302、記録画像の画像データを通知するデータコマンド303がある。更に記録コマンドには、カットの有無と切断位置を指定するカット指定コマンド304、モード選択のためのモード指定コマンド305、記録ジョブの終了を示すジョブ開始コマンド306がある。後述する記録開始位置と記録終了位置、切断位置の制御は、記録媒体指定コマンド301の記録媒体縦サイズ307と、カット指定コマンド304の切断間隔308とに基づき行われる。切断間隔308を1以上に設定すると、切断手段113によりカット指定コマンド304で連続紙103が切断される。切断間隔308は、切断が行われる間隔を示し、切断間隔308を1に設定すると1枚毎に切断が行われ、記録枚数309が複数枚指定される場合において切断間隔308を2以上の複数に設定すると、設定された枚数毎に切断が行われる。描画色コマンド310には、描画色数が格納されており、描画色数に応じて、イメージデータコマンド311には、1個以上のデータが格納されている。描画色がK(ブラック)のみの場合には、イメージデータには1個のデータのみ、描画色がK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の場合には、4個のイメージデータを順に格納している。
ここで、各々の記録データにおいて中断せずに記録と切断を行う長さをカット長L1(第1の距離)とすると、カット長L1には、切断間隔と記録媒体縦サイズの積が設定される。例えば記録枚数309が2枚以上で所謂コピー記録が行われる場合において、切断間隔308が2、記録媒体縦サイズが40mmに設定された場合、カット長L1は、カット長L1=切断間隔×記録媒体縦サイズ=2×40で、カット長L1=80mmに設定される。よって、記録媒体は80mm毎に切断される。また、記録枚数に関わらず、切断間隔が1のときは、カット長L1は40mmに設定され、1枚毎に切断が行われる。
図5(a)から(d)は、本発明の記録動作と切断動作、一時停止動作を説明するための図であり、図5(a)は、連続紙103が連続的に搬送されつつ、記録部110からインクが付与されることにより、連続的に画像が形成される記録動作を示す。
図7は、本実施形態における画像記録装置の記録動作と切断動作とのフローチャートである。以下、本実施形態における切断動作と一時停止および記録再開について図7のフローチャートを用いて説明する。
記録動作が開始されると記録装置100は、ステップS1101でホストコンピュータから記録コマンドを受信したかを確認し、受信していればステップS1102で記録コマンドの記録枚数309、切断間隔308より、記録枚数Nと切断枚数nを取得する。なお本実施形態では、例として、記録枚数Nと切断枚数nがともに3の場合について説明する。ここで図4は、記録媒体種類がラベル紙で、ステップS1102で取得された記録枚数N=3、切断枚数n=3の場合に、算出された記録開始位置、記録停止位置、切断位置を示しており、連続紙103の後端側は図示しない連続紙103が続いているものとする。
図7のフローチャートに戻り、その後、ステップS1103で、記録コマンドのフォーマットコマンド302の開始縦座標、画像縦領域より、記録媒体上の記録開始位置、記録停止位置、切断位置を算出する。
記録動作の処理の流れの説明中であるが、ステップS1103以降のステップの説明を容易にするために、記録に使用する各フラグ記録開始枚数Nstart、記録停止枚数Nstop、切断実行回数Ncutについて説明する。
記録開始位置へ記録部110からインクが吐出されると、記録開始枚数Nstartが1加算される。そして記録部110によって記録が行われ、記録停止位置までインクの吐出が終了し、1枚の記録媒体への記録が全て終了した時に記録停止枚数Nstopが1加算される。また、切断部113によって連続紙103が切断位置で切断されるときに切断実行回数Ncutが1加算される。また、記録一時停止要求フラグは、記録ヘッドの記録状態を回復する回復処理やメンテナンス、記録データがPCからプリンタに送信される際の遅れ、等の要因(記録一時停止要因)によって、記録が一時的に停止される際にユーザーや記録装置によってONされる。記録の一時停止は、ここでは記録中に一時停止要求フラグがONされた場合に、記録停止位置まで記録した後に一時停止させる例を示すが、記録一時停止要求フラグがONされた時点で、記録中かどうかにかかわらず記録を一時停止させる機構でもよい。
図7の記録動作のフローチャートに戻り、ステップS1104で連続紙103が搬送中であるかどうかを確認する。ステップS1104で、連続紙103を搬送中でない(搬送フラグOFFの)場合は、ステップS1105で後述するスキップ長Lsを算出する。その後、ステップS1106で、連続紙103は、その記録面と反対の面が、吸着ファン107の吸着力によって搬送ベルト106に吸着されたまま、搬送ベルト106によって矢印A1方向(図4)に搬送され、ステップS1107で搬送中フラグがONされる。ここで、連続紙103は、先端検知センサ111の下を通過しラベルの先端が検知されたのち、ガイドローラ108Aの回転軸に同期して回転する不図示のエンコーダにより連続紙103の位置が検出される。ステップS1108で記録一時停止要求フラグがONであるかを確認して、記録一時停止要求フラグがOFFであり、更にステップS1110で記録開始枚数Nstartが記録枚数N未満である場合、ステップS1111に移行する。そしてステップS1111で、記録開始位置に記録部が到達した時点で、ステップS1112において記録が開始され、その後、ステップS1113で記録開始枚数Nstartに1が加算される。ステップS1108で、1枚目の記録中もしくは1枚目の記録停止直後に記録一時停止要求フラグがONになった場合は、ステップS1109に移行して記録一時停止処理Bが実行される。
図8は、図7のステップS1108で記録一時停止要求フラグがONであった場合に移行するステップS1109の記録一時停止処理Bにおけるフローチャートである。ここで、図8のフローチャートに沿って、記録一時停止処理Bの処理を説明する。
記録一時停止処理Bが開始されると、まずステップS1201で、一時停止前切断回数n2を算出する。なお、一時停止前切断回数n2の詳細な算出方法については後述(後述の図9の説明にて)する。その後、ステップS1202で一時停止前切断判定処理を行う、この一時停止前切断判定処理の詳細についても後述する。そして、ステップS1203で、記録開始枚数Nstartが記録停止枚数Nstopより大きいか、つまり、記録中であるかどうかを確認し、記録中である場合、ステップS1204で記録媒体が記録停止位置まで到達したかどうかを確認する。ステップS1204で記録停止位置まで到達したら、ステップS1205で記録を停止させ、ステップS1206で記録停止枚数Nstopを1加算する。ここで、記録待機位置とは、連続紙103上の次に記録される位置が、用紙先端検知センサ111より所定の距離Lp分上流にある位置である。この所定の距離Lpは、停止状態の搬送モータ105が搬送速度に達し、かつ、搬送モータ105の回転と、搬送ベルト106と連続紙103の速度が、安定するまでに必要な最低距離以上である。
ステップS1206でNstopを1加算後又はステップS1203で記録中でない場合、ステップS1207に移行して記録済みページの未切断の一時停止前切断回数n2が一時停止前切断実行回数Ncut’’より大きいか(n2>Ncut’’)を判断する。ステップS1207で(n2>Ncut’’)である場合には、ステップS1208で、切断位置が切断部113に到達したかどうかを確認して、到達したらステップS1209で切断を実行する。その後、ステップS1210で一時停止前切断実行回数Ncut’’を1加算してステップS1207に戻る。ステップS1208で切断位置が切断部113に到達していない場合には、到達するまでステップS1208を繰り返す。
なお、一時停止前切断実行回数Ncut’’は、記録一時停止処理Bの実行開始時点で0に初期化されるものとする。ステップS1207で、切断位置数n2が一時停止前切断実行回数Ncut’’より小さい場合、ステップS1211に移行して、切断実行回数Ncutに一時停止前切断実行回数Ncut’’を加算する。そして、ステップS1212で、記録待機位置まで連続紙103を記録と逆方向に搬送させる。その後、ステップS1213で、3枚目の画像の先端側である記録開始位置が記録待機位置に到達したかを確認して、到達していれば、ステップS1214で搬送を停止させ、ステップS1215で搬送中フラグをOFFさせる。ステップS1207の後にステップS1208ステップS1210を介さずに、ステップS1211に移行した場合は、2枚目終端(3枚目先端側)における切断処理が行われること無く、バックフィードされる。
その後、ステップS1216で、記録一時停止要求フラグがONであるかどうかを確認して、OFFであれば、ステップS1104に移行して記録前の処理を再開する。
図5(b)は、2枚目の記録中または2枚目の記録停止直後に記録一時停止要求フラグがONになった場合の状態を示す。一時停止前切断回数n2=0であったため、一時停止前に切断せず、3枚目の画像の先端側の記録開始位置が図示される記録待機位置までバックフィードされた後、待機する状態を示す。
また図5(c)は、3枚目の記録が再開される様子を示した図である。ステップS1216(図8)で、記録一時停止要求フラグがONされるまで待機し、記録一時停止要求フラグがONされた後、3枚目の記録が再開され、ステップS1104からステップS1107までを前述の説明通り行う。その後、ステップS1108で、記録一時停止要求フラグがOFFであることを確認して、ステップS1110からステップS1112も前述と同様に処理が行われ、記録開始位置に到達した後に、記録が開始される。その後、ステップS1113で、記録開始枚数Nstartに1が加算される。
図6(a)は、本実施形態における制御を実施しない場合の3枚目の紙面の状態を示し、図6(b)は、本実施形態における制御を実行した場合の、2、3枚目の紙面の状態を示した図である。図6(a)では、記録部110の上流の所定の距離Lの範囲にある、塞がれていない吸着孔601によって、記録部110周辺の空気が吸い込まれ、インクの着弾位置に影響を及ぼして3枚目の画像の先端の画像が乱れている。図6(b)では、2枚目終端における切断処理が行われず、残された2枚目画像の部分で吸着孔601が塞がれるために、気流によりインク滴の着弾位置が乱れることはない。
ここで、再び図7のフローチャートに戻る。ステップS1113で記録開始枚数Nstartに1を加算した後またはステップS1110で記録開始枚数Nstartが記録枚数N以上だった時或いはステップS1111で記録開始位置に記録部が到達していない場合、ステップS1114に移行する。そして、ステップS1114で、記録停止枚数Nstopが記録枚数N未満であるかを判断する。記録停止枚数Nstopが記録枚数N未満でれば、ステップS1115で記録部が記録停止位置に到達したかを判断して、到達していれば、ステップS1116で記録を停止して、ステップS1117でNstopに1を加算する。
図5(d)は、切断実行回数Ncutが切断回数n未満の場合において、連続紙103の3枚目の後端側の切断位置が切断部113に到達したときに連続紙103が切断される状態を示す。
ステップS1117でNstopに1を加算した後またはステップS1114で記録停止枚数Nstopが記録枚数N以上である場合、あるいはステップS1115で記録部が記録停止位置に到達していない場合、ステップS1118に移行する。ステップS1118では、切断実行回数Ncutが切断回数n未満であるかを判断し、切断実行回数Ncutが切断回数n未満の場合、ステップS1119で、連続紙103の切断箇所が切断位置に到達したかを判断する。到達していればステップS1120で切断を行い、ステップS1121で切断実行回数Ncutに1を加算する。
ステップS1121で切断実行回数Ncutに1を加算した後あるいはステップS1118で切断実行回数Ncutが切断回数n以上である場合、ステップS1122に移行する。そして、ステップS1121で、記録開始枚数Nstart=記録停止枚数Nstop=記録枚数Nであり、かつ切断実行回数Ncut=切断回数nであるかを判断する。記録開始枚数Nstart=記録停止枚数Nstop=記録枚数Nかつ切断実行回数Ncut=切断回数nであれば、ステップS1123に移行して搬送バックフィードを行い、ステップS1124で記録待機位置に到達したかを判断する。到達したと判断すると、ステップS1125でバックフィードを停止して、ステップS1126で搬送中フラグをOFFにして終了となる。
(特徴的構成)
図9は、本実施形態における一時停止前切断枚数n2算出処理のフローチャートであり、図10は、本実施形態における一時停止前切断判定処理のフローチャートであり、図11は、本実施形態におけるスキップ長算出処理のフローチャートである。また、図12〜14は、それぞれ記録ジョブの途中もしくは、次の記録ジョブを受信している状態で、一時停止要求フラグがONになった場合の切断位置を示している。
なお、このスキップ長算出処理、記録一時停止処理Bにおける一時停止前切断枚数n2算出処理および一時停止前切断判定処理が本願発明の特徴的な処理である。
ここで、ステップS1201(図8)の記録一時停止前切断枚数n2算出処理(算出方法)について、図9のフローチャートを用いて説明する。記録一時停止前切断枚数n2算出処理が開始されると、ステップS1301で、記録部110の最上流に位置するノズルNfirstを選出する。そしてステップS1302で、インクを吐出する吐出口の下流で、インク着弾位置に影響を与えない最短の吸着孔を閉塞する長さL1と、先に選出したNfirstによって記録される記録位置と搬送部の最下流の吸着孔との距離L2(第2の距離)とを比較する。なお、着弾精度に影響のない長さL1は、紙面と記録部110との距離や、吸着孔より吸引する吸引力や風量(吸引量)により決定されるものとする。その後、ステップS1303で、距離L2が長さL1以下(第1の距離以下)の場合、距離L2を所定の長さLとする。また、距離L2が長さL1より大きい場合には、ステップS1304で、長さL1を所定の長さLとする。その後、ステップS1306で、停止前切断回数n1を、記録再開位置(まだ記録されていない記録開始位置)から所定の長さLだけ下流の位置(長さLの位置は含まず)より下流にある未切断の切断位置の数とする。
図12(a)、(b)は、一時停止前切断回数n2算出処理で算出した、一時停止前切断回数n2=0の場合の、連続紙上の切断位置を決定する例を示した図である。図12(a)、(b)の未記録の記録開始位置より所定の距離L下流の位置の範囲にある切断位置(イ)、(ロ)、(ハ)では、一時停止前には切断せず、記録待機位置まで連続紙103をバックフィードさせた後停止させる。そして、切断位置(イ)、(ロ)、(ハ)は、記録一時停止要求フラグがOFFされた後に、次のページ以降に記録を行いつつ切断される。
つぎに、一時停止前切断判定処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。一時停止前切断判定処理では、一時停止する期間よりも、一時停止前切断位置を切断する期間が短い場合に、切断を行わず、スループットの低下を最小限に抑えるための処理である。一時停止前切断判定処理が開始されると、まずステップS1401で、図9のフローチャートで算出した一時停止前切断回数n2が、1以上であるかを判断する。一時停止前切断回数n2が、1以上である場合は、ステップS1402で一時停止時間Tを算出する。一時停止時間Tは、記録中回復や記録データの受信待ち時間等、停止要因によって異なる算出がなされる。記録中回復により一時停止する場合、一時停止時間Tは、複数種類存在す回復の種類によって決定される。例として、ワイプ回復の場合、一時停止時間T=6s、吸引回復の場合、T=10sのように設定される。また、記録データの受信待ちによって一時停止する場合、一時停止時間は、記録データの面積(フォーマットコマンド302における画像縦領域と画像横領域との積A´によって求まる)と受信済みの記録データデータの範囲と受信時間によって、算出される。例として、記録データから現在のページにおいて受信した面積Aと、面積Aを取得するのにかかった時間Taを取得する。この場合、一時停止時間T=TaA´/Aが算出される。前記要因により、回復やデータ受信がされている場合にも、連続紙103の搬送や切断は並行に行うことができるものとする。
その後、ステップS1404で、記録停止後から、記録一時停止前切断位置をすべて切断し、記録停止位置に最後に記録した位置まで連続紙103をバックフィードさせるためにかかる移動時間T´を算出する。そして、ステップS1405で一時停止時間Tが移動時間(総移動時間)T´以上であるかどうかを判断して、一時停止時間Tが移動時間T´以上であるの場合は、ステップS1406でβを実行して、ステップS1203に戻る。また、一時停止時間Tが移動時間T´未満の場合は、ステップS1407でγを実行して、ステップS1212に戻る。
例として、記録部110のワイピングにより、記録中に記録一時停止要求フラグがONされた場合を説明する。ワイピングを行うのに要する時間(一時停止時間T)が6s、記録停止時から、一時停止前切断位置を切断後に、記録停止位置まで移動するのにかかる時間(移動時間T’)が8sであった場合、一時停止時間T<移動時間T’である。そのため、一時停止前切断位置は切断せずに、連続紙103を記録待機位置までバックフィードさせた後、記録一時停止要求フラグがOFFされるまで待機する。反対に、一時停止時間Tが移動時間T´未満である場合は、一時停止前切断位置で切断する。
また、別の例として図13(a)、(b)は、一時停止前切断位置が1つ以上で、かつ一時停止前切断判定処理により、切断実行が判断された場合の連続紙上の切断位置を決定する例を示した図である。記録一時停止要求フラグがONされた後、搬送を停止させる前に、図13(a)では、未切断の切断位置(二)を切断し、図13(b)では、同様に(ホ)、(へ)を切断する。
次に、スキップ長Ls算出処理について、図11のフローを用いて説明する。スキップ長Ls算出処理が開始されると、ステップS1501で、記録の一時停止直後かどうかを判断する。記録の一時停止直後である場合、スキップ長Ls算出処理を終了して、ステップS1106に移行する。ステップS1501で、記録の一時停止直後でない場合、ステップS1502で、記録部110の最も記録上流に位置するノズルNfirstを選出する。その後、ステップS1503で、インクの吐出位置から記録下流の吸着孔を閉塞することで、インク着弾位置に影響をなくすための最短の長さである着弾精度に影響のない長さL1と、先に選出したNfistと搬送部の最下流の吸着孔との距離L2とを比較する。なお、着弾精度に影響のない長さL1は、紙面と記録部110との距離や、吸着孔より吸引する吸引力や風量により決定されるものとする。ステップS1503で、距離L2が長さL1以下の場合、ステップS1504で、距離L2を所定の長さLとする。ステップS1503で、距離L2が長さL1より大きい場合は、ステップS1505で、長さL1を所定の長さLとする。その後、ステップS1506で、連続紙103が、マークなし記録媒体であるかどうかを判断して、マークなし記録媒体である場合には、ステップS1507でスキップ長Lsを所定の長さLとする。ステップS1506でマーク有り記録媒体でない場合には、ステップS1508で(記録媒体長×Ns´)≦所定の長さLを満たす最小のNs´(Ns´は正の整数とする)を求め、ステップS1509で、スキップ長Ls=記録媒体長×Ns´とする。
次に、ステップS1510で、連続紙103の先端に、未切断の記録済み記録媒体、もしくは記録不要な記録媒体が無いかを判断し。無い場合には、ステップS1512で、記録媒体の先端からスキップ長Lsの位置を記録開始位置に設定する。ステップS1510で、記録済みもしくは記録不要な記録媒体が有る場合には、ステップS1511に移行して、記録済みもしくは記録しない記録媒体長Lnpを求め、記録媒体長Lnpがスキップ長Ls以下かどうかを判断する。記録媒体長Lnpがスキップ長Ls以下の場合は、ステップS1512で、記録媒体の先端からスキップ長Ls以上上流の位置を記録開始位置に設定する。そして、記録媒体長Lnpがスキップ長Lsより大きい場合には、ステップS1513で、記録媒体の先端から記録媒体長Lnp以上上流の位置を記録開始位置に設定する。なお、記録再開位置は、スキップ位置と、記録コマンドのフォーマットコマンド302の開始縦座標、画像縦領域より設定される。このとき、予めステップS1103で算出した、未記録または未切断のページの記録開始位置、記録停止位置、切断位置を再算出し設定するものとする。
図14(a)、(b)は、マーク有り記録媒体で、記録媒体の先端に未切断の記録済み記録媒体及び記録不要な記録媒体がない場合の連続紙上の切断位置を決定する例を示した図である。図14(a)、(b)に示すように、それぞれ記録開始位置が設定される。図示しないが、その他の記録開始位置、記録停止位置、切断位置も設定された記録開始位置に従って、同様に設定される。図14のように、インク着弾位置への気流の精度に影響がでる長さLの間に記録媒体がある場合には、その記録媒体をスキップして記録開始位置を設定する。このようにスキップすることで、記録媒体の先端へ記録する際に、着弾位置が気流により乱れることを防ぐことができる。
以上のように、記録動作が一時的に停止される際には、連続紙の記録再開位置から所定の長さLにある切断位置では連続紙を切断せず、バックフィードさせ、記録再開した際に切断する。これによって、少なくとも1頁以上の長さの記録媒体によって吸着孔が塞がれ、記録一時停止時に記録再開位置の下流の吸着孔が記録媒体で閉塞されないことに起因する、気流によるインクの着弾位置の乱れがなくなり、画質の低下を防ぐことができる。また、連続紙の先端に未切断の記録済記録媒体がない場合に、記録媒体先端から必要な長さ分は記録せず、連続紙上の記録開始位置を後ろにずらすことで、記録開始時の画質の低下も防ぐことができる。さらに、記録一時停止時間を予測(記録一時停止時間予測)し、無駄な切断時間を削減することで、スループットの低下を最低限に抑えながら、画質の低下を防ぐことができる。なお、本実施形態では、記録部として、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドを想定しているが、ノズル列は1列に限らず、複数のノズル列が平行に並んだヘッドであってもよい。また、記録に用いる色は、単色でなく複数色であってもよい。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。第1の実施形態では、1列のノズル列を有する記録ヘッドを備えた記録装置100について、画質の低下を防ぐ制御を提案したが、本実施形態では、複数列のノズル列を想定し、さらに効率的に画質の低下を防ぐ制御について説明する。本実施形態における一時停止前切断回数n2算出処理と、スキップ長Ls算出処理以外は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図15は、本実施形態を適用可能な記録装置500を示した図である。記録部190には、連続紙103の搬送方向と交差(本実施形態の場合は、直交)する方向に延在するノズル列が2列以上配列されている。記録部190は、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドであり、連続紙103の幅寸法分に相当する長さのノズル列が形成されている。
図16は、本実施形態における、一時停止前切断回数n2算出処理のフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、本実施形態における一時停止前切断回数n2算出処理を説明する。
一時停止前切断回数n2算出処理が開始されると、ステップS2001で、記録一時停止処理B開始後、記録再開後一番初めに記録するデータの描画色を、受信した記録コマンドのフォーマットコマンド302の描画色310(図3参照)より取得する。その後、ステップS2002で、取得した描画色の中で、最も記録上流に位置するノズルNfirstを選出する。これにより、ステップS2003〜ステップS2005の処理において、所定の長さLは、描画色によって異なる長さとなる。以降の処理は図9における処理と同様である。このようにして、描画色によって異なる長さの長さLを設定して、停止前切断回数n2をもとめる。
図17は、本実施形態における、スキップ長Ls算出処理のフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、本実施形態におけるスキップ長Ls算出処理を説明する。
スキップ長Ls算出処理が開始されると、ステップS2101で、記録一時停止処理B開始後、記録再開後一番初めに記録するデータの描画色を、受信した記録コマンドのフォーマットコマンド302の描画色310(図3参照)より取得する。その後、ステップS2102で、取得した描画色の中で最も記録上流に位置するノズルNfirstを選出する。これにより、ステップS2103〜ステップS2105の処理において、所定の長さLとスキップ長Lsとは、描画色によって異なる長さとなる。以降の処理は図11における処理と同様である。このようにして、描画色によって異なる長さの長さLとスキップ長Lsを設定する。
図18は、記録上流からブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの色の順にノズル列が平行に配列された記録ヘッドを用いた例を示した図である。ここでは、描画色が全色である例を図18(a)に、マゼンタMとイエローYのみが使用される例を図18(b)に示す。図18(a)、図18(b)とも、記録媒体長と記録一時停止要求タイミングは同じであるとする。図18(a)のように、全色のノズル列が使用される場合には、最も記録上流に位置するノズルNfirstはブラックBkのノズルである。つまり、Nfirst=Nbkとなり、このNfirst=Nbkを用いて、Nfirstと搬送部の最下流の吸着孔との距離L2をもとめて、インクの吐出位置から記録下流の吸着孔を閉塞する。そして、インク着弾位置への気流の精度に影響をなくすための最短の長さである、着弾精度に影響のない長さL1が、Nbkと最下流の吸着孔との距離L2未満である場合には、所定の長さLが距離L2に設定される。このとき切断位置(ト)は、所定の長さLの範囲に入っているため切断されない。
一方で、マゼンタMとイエローYのノズルのみが使用される場合は、最も記録上流に位置するノズルは、マゼンタMのノズルであり、最も記録上流に位置するノズルNfirst=Nmとなる。これは、使用するノズルを識別する識別手段(使用ノズル列識別手段)によって識別される。つまり、着弾精度に影響のない長さL1がNmと最下流の吸着孔との距離L2未満である場合には、描画色として全色が使用される場合よりも所定の長さLは短く設定される。このため、切断位置(チ)は切断される。また、図示しないが、記録媒体の先端部に記録するときのスキップ長も、描画色により短く設定が可能であり、スキップする枚数或いは長さが節減され得る。
このように、記録に用いる描画色を取得することで、一時停止前に切断可能な切断位置が増える可能性がある。すなわち、未切断の切断位置数が最低限に抑えられ、一時停止を行うためスループットの低下を抑えつつ気流による着弾位置の乱れを防ぐことができる。また、記録ジョブの開始時のスキップする記録媒体を最低限に抑えつつ気流による着弾位置の乱れを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、記録上流からブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローY、の順にノズル列が平行に組み合わさっている記録ヘッドでの例を示したが、ノズルの色の組み合わせや数はこれに限らない。また、組み付けの順序も、ブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの順以外であってもよい。
(その他の実施形態)
前述した実施形態では、ライン型のインクジェット記録ヘッドを複数用いたインクジェットプリンタで説明を行ってきたが、本発明はライン型のプリンタに限ったものではない。つまり、記録ヘッドが搬送方向とは交わる方向に往復して記録を行うシリアル型のプリンタであってもよい。
また、使用する連続紙はロール状でなく、蛇腹に折り曲げられた記録媒体や真直ぐな記録媒体でもよい。そして、切断部は、回転刃以外、例えばスライド式にカットする構成でもよい。更にまた、記録の一時停止は、ページの終端で終わるものとしているが、ページの途中で一時停止させる機構であってもよい。
このように、本発明によれば、記録が一時停止される際に、記録開始位置より所定の長さL下流の範囲に位置する切断位置を一時停止前に切断せず、記録再開がなされたときに切断する。これによって、吸着孔による気流によってインクの着弾精度が乱れることを防ぎ、画質の低下を抑えることが可能な画像記録装置を実現することができた。
100 記録装置
103 連続紙
104 搬送ユニット
110 記録部
111 用紙先端検知センサ
113 切断部
190 記録部
204 イメージメモリ

Claims (9)

  1. 記録媒体に対して、前記記録データを基づいて複数のノズルからインクを吐出して記録を行う記録手段と、
    前記記録手段により記録される記録媒体を吸着させながら搬送する搬送手段と、
    記録の終了した前記記録媒体の切断位置を切断する切断手段と、
    前記記録データに基づいて、前記記録媒体の切断位置を切断するか切断しないかの判断をする判断手段と、を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記記録手段による記録動作が一時的に停止される場合は、記録済の前記記録媒体の切断位置で切断せず、少なくとも1頁以上の記録済みの記録媒体の切断位置は切断せずに残し、
    前記搬送手段により、前記記録媒体を記録の際の搬送と逆方向に搬送させ、前記記録媒体上の記録再開位置が前記記録手段の上流となる位置で停止させ、記録再開後に一時停止前に切断しなかった前記記録済みの記録媒体の切断位置を含め、前記切断手段が切断位置の切断を実施することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記記録手段による記録動作が一時的に停止される場合は、記録再開位置から所定の長さ下流の範囲にある前記切断位置では切断せず、記録の際の搬送と逆方向に前記記録媒体を記録待機位置まで搬送させた後、記録再開後に切断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記搬送手段は前記記録媒体を吸着するための吸着孔を備えており、該吸着孔が前記記録媒体を吸着させるための吸引によって生じる気流が、前記記録手段により吐出されるインクの着弾位置に影響を与えないために、塞ぐ必要のある最下流の前記吸着孔と記記録手段による記録位置との距離を第1の距離とし、前記記録手段が備える前記ノズルのうち、前記記録媒体への記録の際の搬送方向における最上流に位置する前記ノズルによって記録される記録位置から前記搬送方向における最下流に位置する前記吸着孔までの距離を第2の距離とし、
    前記第2の距離が前記第1の距離以下である場合には、前記第2の距離を前記所定の長さとし、
    前記第2の距離が前記第1の距離よりも長い場合には、前記第1の距離を前記所定の長さとする、ことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 記録媒体の先端に記録済または記録を行わない記録媒体がない場合、記録媒体の先端から前記所定の長さに相当する範囲には記録を行わないことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記複数のノズルは、列をなしてノズル列を形成しており、
    記録に用いられる前記ノズル列を識別する、使用ノズル列識別手段を備え、前記記録手段が2列以上の前記ノズル列により構成される場合に、前記使用ノズル列識別手段は、記録再開後に使用される前記ノズル列の中で、前記搬送方向における最上流の前記ノズル列を識別し、前記第2の距離は、識別された前記最上流のノズル列と前記最下流の吸着孔までの距離とすることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記記録媒体への記録一時停止の要因によって異なる記録一時停止時間を予測する停止時間予測手段を備え、該停止時間予測手段は、前記記録手段の記録状態を回復させる回復処理の種類や、受信済みの前記記録データの量によって、記録一時停止時間を予測し、
    記録再開位置から前記所定の長さよりも下流の範囲に切断位置がある場合において、
    前記記録媒体を搬送させ、記録再開位置から所定の距離より下流の範囲にある切断位置を切断した後、前記記録媒体を記録と逆方向に搬送させ、記録待機位置で停止させる間にかかる総移動時間が記録一時停止時間より短い場合には、記録再開位置から前記所定の長さより下流の範囲にある切断位置を切断することを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 前記記録動作の一時的な停止とは、記録中のページの次に記録が行われるページの記録データが受信されている場合に、記録動作が記録一時停止要因により一時的に停止される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 前記第1の距離は、前記記録媒体と前記記録手段との距離や、前記吸着孔によって吸引する際の吸引力や吸引量により決定され、前記記録手段による記録位置から前記搬送方向の下流で前記第1の距離にある前記吸着孔を閉塞することで、前記記録手段の前記ノズル列から吐出されるインクの着弾位置に影響を与えない最短の長さであることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の画像記録装置。
JP2012279512A 2012-12-21 2012-12-21 画像記録装置 Pending JP2014121845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279512A JP2014121845A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279512A JP2014121845A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 画像記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014121845A true JP2014121845A (ja) 2014-07-03

Family

ID=51402766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012279512A Pending JP2014121845A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014121845A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105313492A (zh) * 2014-08-05 2016-02-10 精工爱普生株式会社 带打印装置
JP2017013429A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 キヤノンファインテック株式会社 シート搬送装置および処理装置
JP2017056647A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 株式会社寺岡精工 印刷装置及び印刷方法
KR20190009376A (ko) * 2016-10-25 2019-01-28 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 인쇄 가능 매체의 일부의 일시적 고정
JP2019209604A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 日本金銭機械株式会社 印刷装置
JP7451282B2 (ja) 2020-04-27 2024-03-18 キヤノン株式会社 印刷装置、印刷装置の制御方法、およびプログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105313492A (zh) * 2014-08-05 2016-02-10 精工爱普生株式会社 带打印装置
JP2016036907A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置
CN105313492B (zh) * 2014-08-05 2019-01-11 精工爱普生株式会社 带打印装置
JP2017013429A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 キヤノンファインテック株式会社 シート搬送装置および処理装置
JP2017056647A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 株式会社寺岡精工 印刷装置及び印刷方法
KR20190009376A (ko) * 2016-10-25 2019-01-28 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 인쇄 가능 매체의 일부의 일시적 고정
KR102187668B1 (ko) * 2016-10-25 2020-12-08 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 인쇄 가능 매체의 일부의 일시적 고정
US10994558B2 (en) 2016-10-25 2021-05-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Temporary fixation of a portion of a printable medium
JP2019209604A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 日本金銭機械株式会社 印刷装置
JP7451282B2 (ja) 2020-04-27 2024-03-18 キヤノン株式会社 印刷装置、印刷装置の制御方法、およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014121845A (ja) 画像記録装置
JP5779873B2 (ja) シート切断装置およびこれを備えた画像形成装置
JP5617573B2 (ja) 画像形成装置
JP5653245B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法
US8767267B2 (en) Print method and print apparatus
JP6353281B2 (ja) 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
US10239332B2 (en) Printer, and printer control method
JP5617576B2 (ja) 画像形成装置
JP5625989B2 (ja) 画像形成装置
US8480198B2 (en) Image forming apparatus, control method therefor, and medium storing program
JP5031289B2 (ja) 画像記録装置
JP6711781B2 (ja) 記録装置
JP2017165011A (ja) 記録装置および記録装置の媒体送り方法
CN106313920B (zh) 印刷控制装置以及印刷装置
JP2012030576A (ja) 画像形成装置
US9162490B2 (en) Sheet supply apparatus and printing apparatus
JP6115101B2 (ja) 画像形成装置
JP2010269456A (ja) インクジェット画像形成装置
JP2013256018A (ja) インクジェット記録装置
JP4775497B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP2009143134A (ja) 画像記録装置、その装置による清掃方法及びプログラム
JP6566190B2 (ja) 記録装置及び記録方法
US20230388430A1 (en) Image forming apparatus
JP5832623B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法
JP3741093B2 (ja) インクジェット式プリンタ