JP2014120903A - 転送システム,記憶装置,および転送装置 - Google Patents

転送システム,記憶装置,および転送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像データの転送に関するログを記憶する記憶装置の,メモリの圧迫が軽減される転送システム,記憶装置,および転送装置を提供すること。
【解決手段】転送システム1は,複数のFAX機200とサーバ100とを備える。FAX機200は,画像データを受信し,受信した画像データを転送先の装置に転送し,受信した画像データへの処理に関するログを生成し,生成したログをサーバ100に送信する。サーバ100は,FAX機200から送信されたログを受信し,サーバ100の記憶部にログを記憶する。さらに,転送システム1は,同一の画像データへの処理に関するログが記憶部に複数記憶される状態を排除する排除処理を実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は,画像データを装置間で転送する転送システム,記憶装置,および転送装置に関する。さらに詳細には,転送装置によって転送された画像データに関するログを記憶装置に記憶する技術に関するものである。
従来から,転送装置によって,ある装置から受信した画像データを別の装置に送信する転送システムが知られている。また,転送された画像データに関するログをサーバ等の記憶装置に記憶する技術も知られている。
転送装置および転送に関するログを記憶する技術については,例えば,特許文献1に開示されている。具体的に特許文献1では,予め設定された規則に従って,画像データを指定された装置に自動的に転送すること,転送日時および転送状況を送信元の情報に対応付けて通信履歴として記憶することが開示されている。
特開2005−27139号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,1つの画像データを複数の装置を経由して転送すると,転送する度にその画像データについてのログが記憶される。そのため,ログを記憶する記憶装置のメモリが圧迫状態に陥る問題がある。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,転送された画像データに関するログを記憶する記憶装置の,メモリの圧迫が軽減される転送システム,記憶装置,および転送装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた転送システムは,転送装置と,前記転送装置と通信を行う記憶装置とを備える転送システムにおいて,前記転送装置は,画像データを受信するデータ受信部と,前記データ受信部が受信した画像データを転送先の装置に転送する転送部と,前記データ受信部が受信した画像データへの処理に関するログを生成する生成部と,前記生成部が生成したログを前記記憶装置に送信する送信部とを備え,前記記憶装置は,前記転送装置から送信されたログを受信するログ受信部と,前記ログ受信部が受信したログを記憶する記憶部とを備え,同一の画像データへの処理に関するログが,前記記憶部に複数記憶される状態を排除する排除処理を実行することを特徴としている。
本明細書に開示される転送システムは,転送装置と記憶装置とを備え,転送装置は,画像データを受信し,受信した画像データを転送先の装置に転送し,受信した画像データへの処理に関するログを生成し,生成したログを記憶装置に送信する。記憶装置は,転送装置から送信されたログを受信し,記憶部にログを記憶する。さらに,転送システムは,同一の画像データへの処理に関するログが記憶部に複数記憶される状態を排除する排除処理を実行する。なお,転送装置は,転送専用装置であっても画像処理が可能な装置であってもよい。また,排除処理の実行主体は,転送装置であっても記憶装置であってもよい。また,画像データへの処理には,印刷等の画像処理の他,転送も含まれる。また,画像データへの処理に関するログには,少なくとも画像データが含まれる。また,同一の画像データへの処理に関するログとは,必ずしもデータの完全一致を意味するものではない。例えば,非圧縮の画像データと,その画像データから圧縮された画像データとは,同一の画像データの範疇としてもよい。
本明細書に開示される転送システムによれば,同一の画像データへの処理に関するログが記憶装置に複数記憶される状態が排除される。そのため,同一の画像データへの処理に関するログが整理される。その結果として,記憶装置の記憶部が圧迫される状態を軽減できる。
また,前記記憶装置は,少なくとも前記排除処理を実行する記憶制御部を備え,前記記憶制御部は,同一の画像データへの処理に関するログが前記記憶部に複数記憶されるか否かを判断する判断処理を実行し,前記排除処理では,前記判断処理にて複数のログが記憶されると判断された場合に,前記複数のログのうち前記記憶部に記憶される少なくとも1つのログを削除してもよい。記憶装置が主体となって排除処理を実行することで,転写装置は従来と同じ構成の装置を導入することができ,システム拡張の自由度が高くなる。なお,ログが複数記憶されるか否かの判断は,ログを記憶部に記憶する度に,例えば,転送途中の画像データであれば,転送先から同一の画像データへの処理に関するログが別に送信されるとの予測に基づいて判断してもよい。あるいは,実際に記憶部に記憶されている複数のログの中から,同一の画像データへの処理に関するログがあるか否かの判断を,任意のタイミングで判断してもよい。
また,前記排除処理では,前記複数のログのうち1つの特定のログ以外のログを削除するとよい。ログの排除は,複数のログのうち1つでも排除すれば多少なりとも記憶部の圧迫が軽減されるが,1つのログを残して他を全て排除することで,軽減効果が最も期待できる。
また,前記排除処理では,前記特定のログを,最後に転送先となった前記転送装置から前記記憶装置に送信されたログとするとよい。ログを1つ残す場合,最後に転送先となった装置からのログ,すなわち画像処理を実行したと推測される装置からのログを残すことで,転送のみを行った装置からのログの閲覧を禁止することができる。そのため,ログの安全性の向上が期待できる。
また,前記転送装置は,転送制御部を備え,前記転送制御部は,転送先の装置の画像処理能力に応じて,前記データ受信部が受信した画像データを変更する変更処理を実行し,前記判断処理では,前記変更処理による,変更前の画像データと変更後の画像データとを別の画像データと判断してもよい。転送の過程において画像データに変更が加えられた場合,変更前と変更後の画像データをそれぞれ記憶しておくことで,どのような変更が行われたのかの内容を確認できる。なお,画像データの変更としては,例えば,カラーからモノクロへの変更,高解像度から低解像度への変更,画像サイズの縮小が該当する。
また,前記転送装置は,少なくとも前記排除処理を実行する転送制御部を備え,前記転送制御部は,前記データ受信部が受信した画像データを,自装置から他装置へ転送するか否かを判断する判断処理を実行し,前記排除処理では,前記判断処理にて転送すると判断された場合に,前記画像データへの処理に関するログを前記記憶装置に送信しないとしてもよい。転送する画像データの場合は,同一の画像データに基づくログが転送先の装置から別に送信されると予測される。この場合にはログを送信しないので,ログが複数記憶される状態が排除される。さらに,転送装置が主体となって排除処理を実行することで,ログの記憶装置への送信回数が減り,通信の負荷が軽減される。なお,転送するか否かの判断は,転送装置に記憶される転送先の情報に基づいて判断してもよいし,画像データに付加される最終的な転送装置に関する情報に基づいて判断してもよい。また,ログを送信しない態様には,ログを生成しない態様も,ログを生成するものの送信しない態様も含む。
また,前記転送制御部は,転送先の装置の画像処理能力に応じて,前記データ受信部が受信した画像データを変更する変更処理と,前記変更処理によって画像データを変更した場合に,前記変更処理による変更前の画像データを含むログを前記記憶装置に送信する変更ログ送信処理とを実行するとよい。転送の過程において画像データに変更が加えられた場合,変更前の画像データを含むログを記憶しておくことで,どのような変更が行われたのかの内容を確認できる。なお,画像データの変更としては,例えば,カラーからモノクロへの変更,高解像度から低解像度への変更,画像サイズの縮小が該当する。
また,前記転送制御部は,画像データの転送に関するログの,前記記憶部への記憶を排除してもよい。転送装置による画像データの転送に関するログは,別に最後の転送先からも,同じ画像データへの処理に関するログとして送信される可能性が高い。そのため,ログの重複記憶を回避する上で,画像データの転送に関するログの記憶部への記憶を排除する方が好ましい。
また,前記排除処理は,カラーの画像データへの処理に関するログの場合に実行され,モノクロの画像データへの処理に関するログの場合には実行されないとしてもよい。カラーの画像データの場合は,データサイズが大きい傾向にあるため,同一の画像データに基づくログの数を少なくする方が好ましい。一方,モノクロの画像データの場合は,データサイズが小さい傾向にあり,記憶装置への負荷も小さい。そのため,ログを残し,転送の過程を確認できるようにする方が好ましい。
また,前記排除処理は,高解像度の画像データへの処理に関するログの場合に実行され,前記高解像度よりも低い解像度である低解像度の画像データへの処理に関するログの場合には実行されないとしてもよい。高解像度の画像データの場合は,データサイズが大きい傾向にあるため,同一の画像データに基づくログの数を少なくする方が好ましい。一方,低解像度の画像データの場合は,データサイズが小さい傾向にあり,記憶装置への負荷も小さい。そのため,ログを残し,転送の過程を確認できるようにする方が好ましい。
さらに,本明細書には,画像データへの処理に関するログを受信する受信部と,前記受信部が受信したログを記憶する記憶部と,制御部とを備え,前記制御部は,同一の画像データへの処理に関するログが前記記憶部に複数記憶されるか否かを判断する判断処理と,前記判断処理にて複数のログが記憶されると判断された場合に,前記複数のログのうち前記記憶部に記憶される少なくとも1つのログを削除する排除処理とを実行する記憶装置が開示されている。
さらに,本明細書には,画像データを受信する受信部と,前記受信部が受信した画像データを転送先の装置に転送する転送部と,前記受信部が受信した画像データへの処理に関するログを生成する生成部と,前記生成部が生成したログを記憶装置に送信する送信部と,制御部とを備え,前記制御部は,前記受信部が受信した画像データに対して,自装置から他装置への転送指示を示す転送情報があるか否かを判断する判断処理と,前記判断処理にて前記転送情報があると判断された場合に,前記画像データへの処理に関するログを前記記憶装置に送信しない排除処理とを実行する転送装置が開示されている。
本発明によれば,転送された画像データに関するログを記憶する記憶装置の,メモリの圧迫が軽減される転送システム,記憶装置,および転送装置が実現される。
実施の形態にかかる転送システムの構成を示す説明図である。 サーバの電気的構成を示すブロック図である。 FAX機の電気的構成を示すブロック図である。 転送情報を示す説明図である。 ログ送信処理の手順を示すフローチャートである。 FAXデータ変更処理の手順を示すフローチャートである。 テキストログ生成処理の手順を示すフローチャートである。 ログ選択処理の手順を示すフローチャートである。 選択的ログ送信処理の手順を示すフローチャートである。 選択的ログ生成処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる転送システムを具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,サーバと,複数台のFAX機とが接続された転送システムに本発明を適用したものである。
[転送システムの構成]
本形態の転送システム1は,図1に示すように,サーバ100と3台のFAX機200A,200B,200Cと,これらを互いに通信可能に接続するLAN300とを有している。FAX機200A,200B,200Cは,それぞれFAXデータの受信機能,送信機能,転送機能を有している。なお,以下では,A,B,Cの添え字を省略して,単にFAX機200とする。
FAX機200は,それぞれ,電話回線400に接続されている。また,電話回線400には,転送システム1に含まれていない外部のFAX機500も接続される。従って,FAX機200は,電話回線400を介して,外部のFAX機500とFAXデータの送受信を行うことができる。なお,電話回線400に直接接続されていないFAX機200があってもよい。
FAX機200は,受信したFAXデータを転送システム1に所属する他のFAX機200に,LAN300または電話回線400を介して転送することができる。FAX機200は,他のFAX機200から転送されたFAXデータを,さらに他の装置へ転送することもある。FAX機200は,転送装置の一例である。
また,FAX機200は,印刷,転送,FAX送信等,画像データへの処理に関するログを生成する。FAX機200は,生成したログを,LAN300を介してサーバ100に送信する。サーバ100は,ログを受信し,受信したログを記憶する。サーバ100は,記憶装置の一例である。
[サーバの電気的構成]
続いて,サーバ100の電気的構成について説明する。サーバ100は,図2に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,不揮発性記憶部34とを備えている。サーバ100は,さらに,ネットワークインターフェース37を備えている。ネットワークインターフェース37は,LAN300(図1参照)に接続される。
ROM32には,サーバ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33または不揮発性記憶部34に記憶させながら,サーバ100の各構成要素を制御する。
また,不揮発性記憶部34には,ネットワークインターフェース37を介してFAX機200から受信したログが記憶される。CPU31は,不揮発性記憶部34に記憶されるログの管理を行う。サーバ100のCPU31は,記憶制御部の一例である。また,不揮発性記憶部34は,記憶部の一例である。ネットワークインターフェース37は,ログ受信部の一例である。
[FAX機の電気的構成]
続いて,FAX機200の電気的構成について説明する。FAX機200は,図3に示すように,CPU231と,ROM232と,RAM233と,不揮発性記憶部234とを備えている。FAX機200は,さらに,読取部235,印刷部236,ネットワークインターフェース237,FAXインターフェース238を備えている。ネットワークインターフェース237は,LAN300(図1参照)に接続される。FAXインターフェース238は,電話回線400に接続される。
ROM232には,FAX機200を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM233は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU231は,ROM232から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM233または不揮発性記憶部234に記憶させながら,FAX機200の各構成要素を制御する。
読取部235は,FAX送信する原稿の画像を読み取る。印刷部236は,受信したFAXデータに基づく画像を用紙に印刷する。ネットワークインターフェース237は,LAN300を介してデータの送受信を行う。FAXインターフェース238は,電話回線400を介してデータの送受信を行う。読取部235,印刷部236,ネットワークインターフェース237,FAXインターフェース238は,それぞれ,CPU231によって制御される。
不揮発性記憶部234には,転送指示を示す情報である転送情報240が記憶される。転送情報240は,例えば,図4に示すように,受信したFAXデータのうち転送が必要な宛先と,その転送先の情報が関連付けて記憶されている。転送が不要な宛先については,転送先の情報が無くてよい。または,転送が不要な宛先についての欄がなくてもよい。また,転送先の装置の情報としては,少なくとも転送先の装置を特定する識別符号を含んでいればよく,例えばIPアドレスが該当する。
FAX機200のCPU231は,FAXデータを受信した際に,不揮発性記憶部234の転送情報240を参照して,受信したFAXデータを転送するか否かを判断する。つまり,転送情報240に転送先の情報が記憶されていれば転送が必要と判断し,記憶されていなければ転送は不要と判断する。そして,必要と判断すれば,転送情報240に記憶されている転送先の装置へそのFAXデータを転送する。あるいは,FAXデータに転送を指定する情報が付加されている場合には,その情報に基づいて転送してもよい。
なお,FAX機200は,転送先の装置の性能に基づいて,受信したFAXデータの画像データを変更してから転送する場合もある。画像データの変更処理としては,例えば,カラー画像からモノクロ画像へのデータ形式の変更,高解像度から低解像度への解像度の変更がある。
FAX機200のCPU231は,FAXデータを受信し,そのFAXデータに含まれる画像データへの処理を行った場合には,その処理に関するログを生成する。そして,FAX機200は,ネットワークインターフェース237を介して,生成したログをサーバ100に送信する。CPU231は,転送部,生成部,転送制御部の一例である。ネットワークインターフェース237,および,FAXインターフェース238は,データ受信部の一例である。また,ネットワークインターフェース237は,送信部の一例でもある。
[ログ管理]
続いて,転送システム1におけるログ管理処理について説明する。転送システム1に所属するFAX機200は,受信したFAXデータの画像データへの処理に関するログを生成する。さらに,FAX機200は,生成したログをサーバ100に送信する。画像データへの処理とは,例えば,印刷等の画像処理,転送処理,変更処理が含まれる。FAX機200によって生成されるログには,少なくとも,画像データに基づく画像ログと,送信情報を含むテキストログとが含まれる。画像ログは,FAX機200が受信した画像データに基づいて生成される。テキストログには,例えば,送信元,送信先の情報が含まれる。
前述のように,転送システム1では,所属するFAX機200同士の間でFAXデータを転送する場合がある。その場合,FAXデータを転送したFAX機200と,転送されたFAXデータに基づいて印刷したFAX機200とが,同一の画像データへの処理に関するログを生成する可能性がある。そして,転送システム1に所属するFAX機200で生成されたログは,いずれのFAX機200からもサーバ100に送信される。なお,同一の画像データへの処理に関するログとは,処理の種類に関わらず,同一の画像データに基づく画像ログが含まれるログのことである。
同一の画像データへの処理に関するログが複数のFAX機200にて生成され,それぞれサーバ100に送信されて,サーバ100の不揮発性記憶部34に記憶されると,不揮発性記憶部34のメモリを圧迫する可能性がある。そこで,本形態の転送システム1では,同一の画像データへの処理に関するログがサーバ100に複数記憶される状態を排除する,排除処理を実行する。なお,例えば,非圧縮の画像データとその画像データから圧縮された画像データ等の,同一の画像に基づく画像データは,「同一の画像データ」の範疇として扱ってもよい。
転送システム1では,この排除処理を,サーバ100と各FAX機200との少なくとも一方が実行する。以下では,この排除処理を,サーバ100が実行する例(第1の形態)とFAX機200が実行する例(第2の形態)とについてそれぞれ説明する。転送システム1は,予め一方の処理のみを有していてもよいし,両方の処理を有してもよい。両方を有する転送システム1では,管理者によっていずれかが選択されてもよいし,両方の処理が並行して実行されてもよい。
[第1の形態]
第1の形態は,サーバ100が排除処理を実行する例である。そのために,FAX機200は,ログの生成と送信とを制御するログ送信処理を実行し,サーバ100は,そのログを記憶するか否かを選択するログ選択処理を実行する。
[ログ送信処理]
始めに,FAX機200が実行するログ送信処理の手順について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。ログ送信処理は,FAXデータを受信したことを契機に,CPU231によって実行される。
ログ送信処理では,まず,転送情報240を参照して,受信したFAXデータの転送指示があるか否かを判断する(S101)。例えば,受信したFAXデータの宛先が転送情報240に記憶されておらず,かつ,受信したFAXデータに転送指示が含まれていない場合には,このFAXデータの転送指示はないと判断する。このFAXデータの転送指示はないと判断した場合には(S101:No),FAXデータに含まれる画像データに基づく印刷を印刷部236に行わせる(S102)。
一方,例えば,受信したFAXデータの宛先が転送情報240に記憶されている場合,あるいは,受信したFAXデータに転送指示が含まれている場合には,転送指示があると判断する。そして,転送指示があると判断した場合は(S101:Yes),FAXデータ変更処理を実行する(S103)。FAXデータ変更処理は,FAX機200において実行される変更処理の一例である。
図6に,S103にて実行されるFAXデータ変更処理の手順を示す。CPU231は,FAXデータ変更処理を開始すると,まず,自装置と転送先の装置とのネゴシエーションを行う(S201)。すなわち,自装置と転送先の装置と間で通信を開始し,転送先の装置の状態及び機能を取得する。そして,転送先の装置の機能に基づいて,受信したFAXデータに含まれる画像データの変更を行う必要があるか否かを判断する。
まず,画像データのカラー/モノクロ変更が必要であるか否かを判断する(S202)。例えば,受信したFAXデータがカラー画像を含むデータであり,転送先の装置がカラー画像を処理できないがモノクロ画像を処理できる装置である場合には,データ形式をカラー画像からモノクロ画像に変更する必要がある。必要であると判断した場合には(S202:Yes),受信したFAXデータの画像データを,カラーからモノクロに変更する(S203)。必要ではないと判断した場合は(S202:No),S204に進む。カラー画像を処理する能力は,装置の画像処理能力の一例である。
次に,CPU231は,解像度の変更が必要か否かを判断する(S204)。例えば,受信したFAXデータが高解像度の画像データを含み,転送先の装置が,低解像度の画像データしか処理できない場合には,画像データを低解像度に変更する必要がある。必要であると判断した場合には(S204:Yes),受信したFAXデータの画像データの解像度を変更し(S205),図5に戻る。必要ではないと判断した場合は(S204:No),そのまま図5に戻る。どの程度の解像度に変更するかについては,S201のネゴシエーションの結果に基づいて決定すればよい。
例えば,600dpiの解像度の画像データを転送する場合に,自装置が600dpiの解像度に対応しており,転送先の装置が300dpiの解像度にしか対応していないとき,自装置は,600dpiの解像度の画像データを300dpiの解像度に変更して,300dpiの解像度に変更した画像データを転送先の装置に転送する。この例では,600dpiの解像度が高解像度であり,300dpiの解像度が低解像度である。そして,高解像度の画像データを処理する能力は,装置の画像処理能力の一例である。
FAXデータ変更処理が終了した後,図5のS104に進み,データ転送を開始する(S104)。さらに,全てのデータの転送が完了したか否かを判断し(S105),転送が完了していなければ(S105:No),完了するまで転送を継続する。転送が完了したら(S105:Yes),テキストログ生成処理(S106)に進む。
図7に,S106にて実行されるテキストログ生成処理の手順を示す。本形態FAX機200にて生成されるテキストログは,対象となるFAXデータへの処理に関して,少なくとも「送信元」,「送信先」,「データ形式」,「解像度」の4項目の情報を含む。「データ形式」は,データ形式の変更の有無の情報であり,「解像度」は,解像度の変更の有無の情報である。テキストログ生成処理では,これらの4項目の内容をそれぞれ決定する。
CPU231は,テキストログ生成処理を開始すると,まず,対象であるFAXデータを転送したか否かを判断する(S301)。転送していないと判断した場合は(S301:No),テキストログの「送信元」を「送信元の装置」とする(S302)。すなわち,自装置が受信したFAXデータを,自装置に対して送信した装置が,送信元である。例えば,外部のFAX機500から受信したFAXデータである場合には,FAX機500が送信元となる。さらに,テキストログの「送信先」を「自装置」とする(S303)。これにより,自装置がこのFAXデータの最終的な受信装置であり,他の装置へ転送していないことを表す。
また,自装置から他の装置へ転送しない場合には,データ形式および解像度は,いずれも変更する必要はない。そこで,テキストログの「データ形式」を「変更なし」とし(S304),「解像度」を「変更なし」とする(S305)。転送していない場合には,これでテキストログの生成を終了する。
一方,転送したと判断した場合は(S301:Yes),テキストログの「送信元」を「送信元の装置」とする(S306)。また,テキストログの「送信先」を「転送先の装置」とする(S307)。例えば,FAX機200Aにおいて,外部のFAX機500から受信したFAXデータをFAX機200Bへ転送した場合には,送信元はFAX機500であり,送信先はFAX機200Bである。これにより,このFAXデータは,送信元の装置から自装置を経て転送先の装置へ転送されたことがわかる。
次に,CPU231は,データ形式の変更を行ったか否かを判断する(S308)。例えば,S203においてカラーデータをモノクロデータに変更した場合には,データ形式を変更したと判断する。そして,データ形式を変更したと判断した場合には(S308:Yes),テキストログの「データ形式」を「変更あり」とする(S309)。一方,データ形式を変更しなかったと判断した場合には(S308:No),テキストログの「データ形式」を「変更なし」とする(S310)。
次に,CPU231は,画像データの解像度の変更を行ったか否かを判断する(S311)。例えば,S205において解像度を変更した場合には,解像度を変更したと判断する。そして,解像度を変更したと判断した場合には(S311:Yes),テキストログの「解像度」を「変更あり」とする(S312)。一方,解像度を変更しなかったと判断した場合には(S311:No),テキストログの「解像度」を「変更なし」とする(S313)。これにより,テキストログが生成されたことになる。
テキストログ生成処理が終了した後,図5に戻って,S107へ進む。すなわち,生成したテキストログと,画像データに基づく画像ログとを,サーバ100に送信する(S107)。なお,画像ログは,受信した画像データ,すなわち,印刷等の画像処理,転送処理,変更処理等のFAX機200における処理の対象となった画像データを含む。
ログの送信が終了したら,ログ送信処理を終了する。これにより,FAX機200からサーバ100に送信されるログには,そのFAXデータを他の装置へ転送したか否か,および,FAX機200において画像データに変更を加えたか否かの情報を含むテキストログが付加される。
[ログ選択処理]
続いて,サーバ100が実行するログ選択処理の手順について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。ログ選択処理は,ログを受信したことを契機に,CPU31によって実行される。なお,ログ選択処理は,ログを受信したときに限らず,予め決めた任意のタイミングで実行してもよいし,サーバ100の管理者の指示を受けて実行してもよい。このログ選択処理は,サーバ100において実行される判断処理と排除処理との一例である。
ログ選択処理では,まず,受信したログからテキストログの「送信先」の情報を読み出す。そして,「送信先」が「自装置」であるか否かを判断する(S401)。「送信先」が「自装置」であると判断した場合は(S401:Yes),このログは対象とするFAXデータの最終的な受信装置から送信されていると判断できる。そのため,このログを不揮発性記憶部34に記憶する(S402)。このようにすれば,例えば,転送システム1内で転送されたFAXデータについてのログであっても,少なくとも,最後に転送先となった装置から送信されたログは記憶される。
一方,「送信先」が「自装置」ではないと判断した場合は(S401:No),このログを送信したFAX機200は,対象とするFAXデータの最終的な受信装置ではないと判断できる。つまり,同一の画像データに基づく画像ログが含まれるログが,本ログを送信した装置以外の装置でも生成される可能性がある。そこで,サーバ100は,このログを保存しておくか否かを,テキストログの内容に基づいてさらに判断する。
そこで,テキストログの「データ形式」の情報を読み出す。そして,「データ形式」が「変更あり」であるか否かを判断する(S403)。「データ形式」が「変更あり」であると判断した場合は(S403:Yes),このログを送信したFAX機200において,画像データのデータ形式が変更されていると判断できる。つまり,転送先の装置から送信されるログの画像データと,このログの画像データとは同一の画像データではない。そのため,どのような変更が行われたのかの内容を確認できるように,このログを不揮発性記憶部34に記憶する(S402)。
一方,「データ形式」が「変更あり」ではないと判断した場合は(S403:No),次に,テキストログの「解像度」の情報を読み出す。そして,「解像度」が「変更あり」であるか否かを判断する(S404)。「解像度」が「変更あり」であると判断した場合は(S404:Yes),このログを送信したFAX機200において,画像データの解像度が変更されていると判断できる。つまり,転送先の装置から送信されるログの画像データと,このログの画像データとは同一の画像データではない。そのため,どのような変更が行われたのかの内容を確認できるように,このログを不揮発性記憶部34に記憶する(S402)。
「解像度」が「変更あり」ではないと判断した場合は(S404:No),次に,画像データを参照する。そして,画像データがモノクロ画像の画像データであるか否かを判断する(S405)。モノクロ画像であると判断した場合は(S405:Yes),このログのデータ量はさほど大きくない。そのため,メモリを圧迫する可能性が低いことから,このログを不揮発性記憶部34に記憶する(S402)。
モノクロ画像ではないと判断した場合は(S405:No),次に,画像データが低解像度画像の画像データであるか否かを判断する(S406)。低解像度画像であると判断した場合は(S406:Yes),このログのデータ量はさほど大きくない。そのため,メモリを圧迫する可能性が低いことから,このログを不揮発性記憶部34に記憶する(S402)。例えば,600dpiの解像度の画像データは高解像度の画像データの一例であり,300dpiの解像度の画像データは低解像度の画像データの一例である。
一方,画像データが低解像度画像ではないと判断した場合は(S406:No),このログのデータ量はかなり大きいと推測される。そして,このログを送信したFAX機200からさらに他の装置へ転送されたFAXデータであることから,転送先の装置からも同一の画像データへの処理に関するログが送信されてくることが予測される。そこで,このログを保存しないと決定し,受信したログを削除する(S407)。つまり,最後に転送先となった装置から送信されたログ以外のログのうち,S403〜S406においてすべてNoであったログは削除される。以上で,ログ選択処理を終了する。
なお,サーバ100に記憶されているログは,そのログを送信した装置からは確認することができる場合が多い。つまり,ログがサーバ100に記憶されていると,その装置のユーザによって,ログを閲覧される可能性がある。本形態の転送システム1では,最後に転送先となった装置が記憶させたログである特定のログはサーバ100に記憶され,それ以外のログは削除されることが期待できる。そして,最後に転送先となった装置は,その画像データの画像処理を実行した装置であると推測される。つまり,転送のみを行った装置から送信されたログは削除されるので,画像処理に関与しない第三者が利用する装置からのログの閲覧を禁止することができ,その結果としてログの安全性の向上が期待できる。
第1の形態では,FAX機200は,受信したFAXデータの画像データへの処理に関するログを生成する際に,テキストログとして送信情報を付加する。テキストログには,そのFAXデータを転送したか否かの情報および,画像データを変更する処理を行ったか否かの情報,画像データのデータサイズが大きいか否かの情報が含まれる。そして,テキストログを含むログを受信したサーバ100では,テキストログの内容に基づいて,そのログを保存するか否かを判断する。サーバ100は,少なくとも,同一の画像データが他の装置に転送されていないか,画像データのサイズがさほど大きくないかのいずれか以外の場合には,そのログを削除する。従って,サーバ100の不揮発性記憶部34が圧迫される事態の軽減が期待できる。さらに,FAX機200としては,従来と同じ構成の装置を導入することができるので,システム拡張の自由度が高い。
[第2の形態]
第2の形態では,FAX機200にて排除処理が実行される。つまり,FAX機200は,受信したFAXデータについてのログを排除すべきであるか否かを判断し,排除すべきであると判断した場合には,サーバ100に送信しない。そのために,FAX機200は,選択的ログ送信処理を実行し,サーバ100は,送信されたログをすべて不揮発性記憶部34に記憶する。この点,FAX機200が送信情報を含むテキストログを生成し,サーバ100がテキストログに基づいてログを選択する第1の形態と異なる。
[選択的ログ送信処理]
次に,FAX機200にて実行される選択的ログ送信処理の手順について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。選択的ログ送信処理は,FAXデータを受信したことを契機に,FAX機200のCPU231によって実行される。なお,選択的ログ送信処理において,第1の形態におけるログ送信処理と同様の処理については,ログ送信処理と同じ符号を付し,説明を省略する。選択的ログ送信処理は,FAX機200において実行される判断処理と排除処理と変更ログ送信処理の一例である。
選択的ログ送信処理では,まず,第1の形態におけるログ送信処理と同様に,S101〜S105の処理を実行する。そして,転送指示がなく印刷を実行した(S102)後,または,転送処理を完了した(S105)後に,選択的ログ生成処理を実行する(S506)。
図10に,S506にて実行される選択的ログ生成処理の手順を示す。選択的ログ生成処理では,まず,受信したFAXデータを転送したか否かを判断する(S601)。図9のS101にて転送指示がなく,転送しなかったと判断された場合には(S601:No),自装置がそのFAXデータの最終的な受信装置であるので,このFAXデータのログを残す必要がある。そこで,ログを生成する(S602)。なお,S602で生成されるログは,テキストログと画像ログとを含む。画像ログは,受信した画像データに基づいて生成される。テキストログは,例えば,送信元,送信先の情報を含む。
一方,転送したと判断した場合は(S601:Yes),自装置はこのFAXデータの最終的な受信装置ではない。そこで,このFAXデータについてのログを生成するか否かをさらに判断する。そのために,次に,画像データのデータ形式の変更を行ったか否かを判断する(S603)。
データ形式を変更したと判断した場合は(S603:Yes),転送先の装置が受信したFAXデータの画像データと,このFAX機200にて変更する前の画像データでは,データ形式が異なる。異なるデータであれば,ログを残すことにより,変更の内容を確認できるので好ましい。そこで,このFAX機200では,変更前の画像データへの処理,この場合では画像データのデータ形式の変更処理についてのログを生成する(S602)。このログには,変更前の画像データに基づく画像ログが付加される。
一方,データ形式を変更していないと判断した場合は(S603:No),次に,解像度の変更を行ったか否かを判断する(S604)。解像度の変更を行ったと判断した場合は(S604:Yes),ログを残すことにより,解像度の変更を確認できるので好ましい。そこで,解像度の変更前の画像データへの処理,この場合では低解像度の画像への変更処理についてのログを生成する(S602)。このログには,解像度の変更前の画像データに基づく画像ログが付加される。
解像度の変更も行っていないと判断した場合は(S604:No),次に,画像がモノクロ画像であるか否かを判断する(S605)。モノクロ画像であると判断した場合は(S605:Yes),この画像データに基づく画像ログを含むログを生成しても,そのデータ量はさほど大きくないと判断できる。そこで,ログを生成する(S602)。
一方,画像がモノクロ画像ではないと判断した場合は(S605:No),次に,低解像度の画像であるか否かを判断する(S606)。低解像度の画像であると判断した場合は(S606:Yes),この画像データに基づく画像ログを含むログを生成しても,そのデータ量はさほど大きくないと判断できる。そこで,ログを生成する(S602)。
一方,画像データが,モノクロ画像でもなく,低解像度の画像でもないと判断した場合は(S606:No),この画像データに基づく画像ログを含むログを生成した場合,そのデータ量はある程度大きいと推測される。そして,このFAXデータは,他の装置へ転送したFAXデータであることから,転送先の装置からも同一の画像データへの処理に関するログが送信されることが予測される。従って,このログを送信する必要はないと判断し,ログを生成しない。以上で,選択的ログ生成処理を終了する。
図9に戻り,S506の選択的ログ生成処理にてログを生成したか否かを判断する(S507)。ログを生成したと判断した場合は(S507:Yes),生成したログをサーバ100に送信する(S508)。このログは,テキストログと画像ログとを含む。一方,ログを生成しなかったと判断した場合は(S507:No),ログの送信を行うことなく,本処理を終了する。これで,選択的ログ送信処理を終了する。
ログを受信したサーバ100は,受信したログを不揮発性記憶部34に記憶する。本形態では,FAX機200が排除処理を行っていることから,サーバ100は,第1の形態でのログ選択処理を実行する必要がない。
第2の形態では,FAX機200は,受信したFAXデータを他装置へ転送しなかった場合,データの変更処理を行った場合,画像データのサイズがさほど大きくないと判断できる場合のいずれの場合にも該当しない場合には,ログを送信しない。つまり,同一の画像ログを含むログが他の装置からもサーバ100に送信されると予測される場合には,ログを送信しない。単に他装置へ転送しただけのFAX機200からは,そのFAXデータに関するログは送信されない。つまり,サーバ100に送信されるログは,同一の画像データへの処理に関するログが他装置から送信される可能性が小さいものだけである。従って,サーバ100の不揮発性記憶部34が圧迫される事態の軽減が期待できる。さらに,ログの送信回数を減らすことができるので,通信負荷の軽減も期待できる。
なお,第2の形態では,FAX機200は,すべての受信したFAXデータについて,その画像データへの処理に関するログを生成した後,ログの送信前にログの送信が必要か不要かを判断するとしてもよい。また,FAX機200は,ログの送信が必要か不要かを判断する際に,サーバ100に問い合わせを行い,同一の画像データへの処理に関するログが保存されているか否かの回答を得て,その回答に基づいて判断するとしてもよい。ただし,最後に転送先となったFAX機200だけがログを生成し,サーバ100に送信することとすれば,画像処理に関与しない第三者が利用する装置からのログの閲覧を禁止することができ,その結果としてログの安全性の向上が期待できる。
以上,詳細に説明したように,第1及び第2の形態の転送システム1では,FAX機200は,画像データを受信し,受信した画像データを他の装置に転送し,受信した画像データへの処理に関するログを生成して,サーバ100に送信する。一方,サーバ100は,FAX機200からログを受信し,受信したログを不揮発性記憶部34に記憶する。さらに,同一の画像データへの処理に関するログが,不揮発性記憶部34に複数記憶される状態を排除する排除処理が実行される。従って,サーバ100の不揮発性記憶部34が圧迫される事態の軽減が期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,転送装置としては,FAX機に限らず,複合機,PC,プリンタ等の画像データの転送機能を備えるものであれば適用可能である。また,電話回線400を介してのFAXに限らず,ネットワーク回線を介したインターネットFAXにも適用可能である。
また,例えば,排除処理の対象となるログは,画像ログとテキストログとの両方を含むログであって,これらをまとめて処理するとしたが,画像ログが複数記憶される状態を排除するのみで,テキストログは残すとしてもよい。ただし,両方をまとめて処理する方が,ログの管理は容易である。また,実施の形態では,画像処理や転送処理に関する画像ログとして受信した画像データを含む画像ログを生成しているが,受信した画像データに代えて,処理時の画像データに基づく画像ログを生成してもよい。
また,例えば,図8または図10に示した処理では,必ずしも全ての判断を行わなくてもよい。図8のログ選択処理では,S401,S403〜S406の判断のうち,少なくとも1つの判断を実行すればよい。また,図10の選択的ログ生成処理では,S601,S603〜S606の判断のうち,少なくとも1つの判断を実行すればよい。
また,例えば,実施の形態では,データ形式や解像度の変更を行った場合には,変更前後の両方のログを残すとしたが,これらの場合にも残すログは1つだけとしてもよい。その場合,カラー画像や高解像度画像だけを残すこととすれば,より詳細な情報を含む画像ログが残る。一方,最終的な受信装置にて受信された画像のみを残すこととすれば,実際にユーザに渡った情報に近い画像ログが残る。あるいは,システムの管理者によって選択された画像のみを残すとしてもよい。ただし,画像の変更の前後のログを残せば,データの変更状況を管理できる。なお,画像データの変更処理には,画像サイズの縮小処理も含んでもよい。
また,例えば,実施の形態では,モノクロ画像や低解像度画像のログは残すとしたが,これらについても,複数記憶されないようにしてもよい。例えば,図8のログ選択処理では,S405,S406の処理を実行しないとしてもよい。また,図10の選択的ログ生成処理では,S605,S606の処理を実行しないとしてもよい。
また,例えば,高解像度か低解像度かの判断は,所定の解像度と比較して行ってもよい。あるいは,画像データのデータサイズと閾値とを比較して,データサイズが小さい画像データの画像ログに限ってログを残すとしてもよい。できるだけ多くのログを削除することで,不揮発性記憶部34の圧迫を軽減する効果がより高くなることが期待できる。一方,不揮発性記憶部34の圧迫とならない範囲でログをできるだけ残せば,より確実に管理できる。
また,例えば,実施の形態では,同一の画像データへの処理に関するログのうち,最終的な受信装置であるFAX機200からのログだけを記憶するとしたが,これに限らず,それ以外のFAX機200からのログを選択して保存するようにしてもよい。例えば,通信の負荷に余裕のあるFAX機200からログを送信するようにすれば,システム全体の通信負荷が軽減される可能性がある。ただし,最後に転送先となったFAX機200からのログだけを残すこととすれば,転送に関与しただけのFAX機200において,ユーザにそのログを閲覧されることが抑制されるので,ログの安全性の向上が期待できる。
また,例えば,転送先の装置が転送システム1に所属する装置である場合に限って,排除処理を実行するとしてもよい。つまり,転送システム1の装置から,転送システム1以外の装置へ転送する際には,ログを残すこととしてもよい。このようにすれば,少なくとも1つのログを確実に残すことが期待できる。
また,例えば,転送される画像データは,FAXデータに限らず,PC等から送信される印刷用の画像データでもよい。
また,例えば,実施の形態では,FAX機200は,FAXデータを転送する場合には,そのFAXデータに基づく印刷はしないとしたが,印刷してもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 転送システム
31 CPU
34 不揮発性記憶部
37 ネットワークインターフェース
100 サーバ
200 FAX機
231 CPU
234 不揮発性記憶部
237 ネットワークインターフェース
238 FAXインターフェース

Claims (12)

  1. 転送装置と,前記転送装置と通信を行う記憶装置とを備える転送システムにおいて,
    前記転送装置は,
    画像データを受信するデータ受信部と,
    前記データ受信部が受信した画像データを転送先の装置に転送する転送部と,
    前記データ受信部が受信した画像データへの処理に関するログを生成する生成部と,
    前記生成部が生成したログを前記記憶装置に送信する送信部と,
    を備え,
    前記記憶装置は,
    前記転送装置から送信されたログを受信するログ受信部と,
    前記ログ受信部が受信したログを記憶する記憶部と,
    を備え,
    同一の画像データへの処理に関するログが,前記記憶部に複数記憶される状態を排除する排除処理を実行することを特徴とする転送システム。
  2. 請求項1に記載する転送システムにおいて,
    前記記憶装置は,少なくとも前記排除処理を実行する記憶制御部を備え,
    前記記憶制御部は,同一の画像データへの処理に関するログが前記記憶部に複数記憶されるか否かを判断する判断処理を実行し,
    前記排除処理では,前記判断処理にて複数のログが記憶されると判断された場合に,前記複数のログのうち前記記憶部に記憶される少なくとも1つのログを削除することを特徴とする転送システム。
  3. 請求項2に記載する転送システムにおいて,
    前記排除処理では,前記複数のログのうち1つの特定のログ以外のログを削除することを特徴とする転送システム。
  4. 請求項3に記載する転送システムにおいて,
    前記排除処理では,前記特定のログを,最後に転送先となった前記転送装置から前記記憶装置に送信されたログとすることを特徴とする転送システム。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1つに記載する転送システムにおいて,
    前記転送装置は,転送制御部を備え,
    前記転送制御部は,転送先の装置の画像処理能力に応じて,前記データ受信部が受信した画像データを変更する変更処理を実行し,
    前記判断処理では,前記変更処理による,変更前の画像データと変更後の画像データとを別の画像データと判断することを特徴とする転送システム。
  6. 請求項1に記載する転送システムにおいて,
    前記転送装置は,少なくとも前記排除処理を実行する転送制御部を備え,
    前記転送制御部は,前記データ受信部が受信した画像データを,自装置から他装置へ転送するか否かを判断する判断処理を実行し,
    前記排除処理では,前記判断処理にて転送すると判断された場合に,前記画像データへの処理に関するログを前記記憶装置に送信しないことを特徴とする転送システム。
  7. 請求項6に記載する転送システムにおいて,
    前記転送制御部は,
    転送先の装置の画像処理能力に応じて,前記データ受信部が受信した画像データを変更する変更処理と,
    前記変更処理によって画像データを変更した場合に,前記変更処理による変更前の画像データを含むログを前記記憶装置に送信する変更ログ送信処理と,
    を実行することを特徴とする転送システム。
  8. 請求項6または請求項7に記載する転送システムにおいて,
    前記転送制御部は,画像データの転送に関するログの,前記記憶部への記憶を排除することを特徴とする転送システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する転送システムにおいて,
    前記排除処理は,カラーの画像データへの処理に関するログの場合に実行され,モノクロの画像データへの処理に関するログの場合には実行されないことを特徴とする転送システム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する転送システムにおいて,
    前記排除処理は,高解像度の画像データへの処理に関するログの場合に実行され,前記高解像度よりも低い解像度である低解像度の画像データへの処理に関するログの場合には実行されないことを特徴とする転送システム。
  11. 画像データへの処理に関するログを受信する受信部と,
    前記受信部が受信したログを記憶する記憶部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    同一の画像データへの処理に関するログが前記記憶部に複数記憶されるか否かを判断する判断処理と,
    前記判断処理にて複数のログが記憶されると判断された場合に,前記複数のログのうち前記記憶部に記憶される少なくとも1つのログを削除する排除処理と,
    を実行することを特徴とする記憶装置。
  12. 画像データを受信する受信部と,
    前記受信部が受信した画像データを転送先の装置に転送する転送部と,
    前記受信部が受信した画像データへの処理に関するログを生成する生成部と,
    前記生成部が生成したログを記憶装置に送信する送信部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記受信部が受信した画像データに対して,自装置から他装置への転送指示を示す転送情報があるか否かを判断する判断処理と,
    前記判断処理にて前記転送情報があると判断された場合に,前記画像データへの処理に関するログを前記記憶装置に送信しない排除処理と,
    を実行することを特徴とする転送装置。
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