JP2014120648A - サファイアウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削ブレードの異常摩耗及びデバイスの生産性の低下を防止しつつ、サファイアウェーハの外周縁を良好に加工すること。
【解決手段】本発明のサファイアウェーハの加工方法は、サファイアウェーハ(W)の中心をチャックテーブル(2)の回転軸(82)に一致させるように保持する工程と、サファイアウェーハ(W)の外周縁に切削ブレード(31)を位置付ける工程と、切削ブレード(31)によりサファイアウェーハ(W)の外周縁に沿ってサファイアウェーハ(W)を断続的に切り込むことで、複数の切削痕(63)を連続して形成する工程とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、反射膜が積層されたサファイアウェーハの加工方法に関し、特に発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の製造に用いられるサファイアウェーハの加工方法に関する。
近年、電気機器の薄型化や小型化に伴い、ウェーハが薄く研削仕上げされることが要求されている。また従来、ウェーハの外周縁には、製造工程中における割れや発塵防止のために面取り加工が施されている。このため、ウェーハが例えば100μm以下の厚さまで研削仕上げされると、面取りされたウェーハの外周縁がナイフエッジ状になり、外周側から欠けが生じてウェーハが破損するという問題があった。この問題を解決するために、ウェーハの薄化後にナイフエッジになりうる面取り部を、研削加工に先だってウェーハの外周縁から除去(トリミング)する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のトリミング加工では、チャックテーブル上にウェーハが保持され、切削ブレードでウェーハの外周縁が表面側から切り込まれる。そして、チャックテーブルが1回転されることで、ウェーハの外周縁が切削ブレードにより切削される。このとき、ウェーハの外周縁の表面側は、目標の仕上げ厚みよりも深く除去されている。後段の研削加工では、ウェーハが裏面側から研削されて目標の仕上げ厚さまで研削される。このため、研削後のウェーハの外周縁にナイフエッジが残ることがなく、ウェーハの外周縁におけるクラックの発生が防止されている。
特開2000−173961号公報
しかしながら、上記したトリミング加工では、硬度の高いサファイアウェーハを切削ブレードによって良好に加工することが困難となっていた。例えば、サファイアウェーハの切削加工中に切削ブレードが異常摩耗を起こすおそれがあり、さらに低速加工を行わなければならず、加工時間が長くなって生産性が低下していた。このように、切削ブレードを用いたサファイアウェーハの加工は、技術的な課題が多数存在していた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、切削ブレードの異常摩耗及びデバイスの生産性の低下を防止しつつ、サファイアウェーハの外周縁を良好に加工できるサファイアウェーハの加工方法を提供することを目的とする。
本発明のサファイアウェーハの加工方法は、サファイアウェーハの外周縁を切削ブレードにより除去するサファイアウェーハの加工方法であって、サファイアウェーハを保持する保持面と、該保持面に直交し該保持面の中心を通る回転軸とを有するチャックテーブルで、サファイアウェーハの中心を該回転軸に一致させてサファイアウェーハの裏面を保持する保持工程と、該保持工程を実施した後に、該切削ブレードを該回転軸に直交する直線上のサファイアウェーハの外周縁に位置付ける位置付け工程と、該位置付け工程を実施した後に、該切削ブレードによりサファイアウェーハの外周縁に沿ってサファイアウェーハを断続的に所定の深さ切り込むことで複数の切削痕を所定の角度間隔で形成する切削痕形成工程と、から構成され、該所定の角度は隣接する該切削痕の両端同士が重なり合う角度であること、を特徴とする。
この構成によれば、主にサファイアウェーハに対する厚み方向の切り込みだけで切削する切削動作が断続的に繰り返されて、サファイアウェーハの外周縁に連続的な切削痕が形成される。このため、サファイアウェーハを切り込んだ状態で全周にわたって連続的に切削する構成と比較して、サファイアウェーハの切削量を少なくできる。よって、サファイアウェーハの切削時に切削ブレードに生じる摩擦熱を抑えて、切削ブレードの異常摩耗を防止することができる。このように、硬度が高いサファイアウェーハを良好に加工することができる。
本発明の上記サファイアウェーハの加工方法において、該切削痕形成工程を実施した後に、複数の切削痕が形成された表面側を保持テーブルに保持し、該複数の切削痕が形成された表面と反対の裏面側から研削手段で仕上げ厚みまで研削を行う研削工程を含み、該切削痕形成工程においては、少なくとも該仕上げ厚みに相当する深さにおいて該隣接する切削痕の両端同士が重なり合うように該所定の深さ及び該所定の角度を設定する。
本発明によれば、切削ブレードによりサファイアウェーハの外周縁に沿ってサファイアウェーハを断続的に切り込むことで、切削ブレードの異常摩耗及びデバイスの生産性の低下を防止しつつ、サファイアウェーハの外周縁を良好に加工できる。
本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。 本実施の形態に係るエッジトリミング加工の説明図である。 本実施の形態に係る保持工程、位置付け工程、切削痕形成工程の説明図である。 本実施の形態に係る改質層形成工程、研削工程の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係るサファイアウェーハの加工方法ついて説明する。図1は、本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。図2は、本実施の形態に係るエッジトリミング加工の説明図である。ここでは、一対の切削ブレードを備えた切削装置を例示するが、この構成に限定されない。本発明は、切削ブレードを用いてサファイアウェーハにトリミング加工を施す切削装置であれば、どのような切削装置にも適用可能である。
図1に示すように、切削装置1は、チャックテーブル2上のサファイアウェーハWの外周縁に沿って切削ブレード31を断続的に切り込ませることで、エッジトリミングするように構成されている。サファイアウェーハWは円板状に形成されており、サファイアウェーハWの表面61には複数の分割予定ラインが配列されている。サファイアウェーハWの表面中央には、分割予定ラインによって区画された各領域にデバイス66が形成されている。また、サファイアウェーハWの外周縁には、製造工程中における割れや発塵防止のために面取り加工が施されている。
サファイアウェーハWは、貼着テープ68を介して環状フレーム69に支持された状態で切削装置1に搬入される。切削装置1の基台11上には、チャックテーブル2をX軸方向に切削送りする切削送り手段4が設けられている。また、基台11上には、切削送り手段4を跨ぐように立設した門型の柱部12が設けられている。柱部12には、チャックテーブル2の上方において一対の切削手段3をY軸方向に割出送りすると共にZ軸方向に昇降させる割り出し送り手段5が設けられている。
切削送り手段4は、基台11の上面に配置されたX軸方向に平行な一対のガイドレール41と、一対のガイドレール41にスライド可能に設置されたモータ駆動のX軸テーブル42とを有している。X軸テーブル42上では、θテーブル43にチャックテーブル2が回転可能に支持されている。X軸テーブル42の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にボールネジ44が螺合されている。ボールネジ44の一端部には、駆動モータ45が連結されている。駆動モータ45によりボールネジ44が回転駆動され、チャックテーブル2がガイドレール41に沿ってX軸方向に移動される。
チャックテーブル2は、Z軸回りに回転可能なθテーブル43上に設けられている。チャックテーブル2の表面には、ポーラスセラミック材によりサファイアウェーハWを吸引保持する保持面21が形成されている。保持面21は、チャックテーブル2内の流路を通じて吸引源に接続されている。また、チャックテーブル2の周囲には、θテーブル43の四方から外側に延びる一対の支持アームを介して4つのクランプ部22が設けられている。4つのクランプ部22は、エアアクチュエータにより駆動し、サファイアウェーハWの周囲の環状フレーム69を挟持固定する。
割り出し送り手段5は、柱部12の前面に対してY軸方向に平行な一対のガイドレール51と、一対のガイドレール51にスライド可能に設置されたモータ駆動の一対のY軸テーブル52を有している。また、割り出し送り手段5は、各Y軸テーブル52の前面に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール53と、各ガイドレール53にスライド可能に設置されたモータ駆動のZ軸テーブル54とを有している。各Z軸テーブル54の下部には、サファイアウェーハWに切削ブレード31を切り込ませて切削する切削手段3が設けられている。
各Y軸テーブル52の背面側には、図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ55が螺合されている。また、各Z軸テーブル54の背面側には、図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ56が螺合されている。Y軸テーブル52用のボールネジ55、Z軸テーブル54用のボールネジ56の一端部には、それぞれ駆動モータ57、58が連結されている。これら駆動モータ57、58によりボールネジが回転駆動され、一対の切削手段3がガイドレール51、53に沿ってY軸方向及びZ軸方向に移動される。
切削手段3の切削ブレード31は、Y軸回りに回転するスピンドル32(図2参照)の先端に設けられている。切削ブレード31は、ダイアモンド砥粒をレジンボンドで固めて円形にしたレジンブレードで構成されている。切削ブレード31はブレードカバー34によって周囲が覆われており、ブレードカバー34には切削部分に向けて切削水を噴射する噴射ノズルが設けられている。切削手段3は、切削ブレード31を高速回転させ、複数の噴射ノズルから切削部分に切削水を噴射しつつサファイアウェーハWを切削加工する。
このように構成された切削装置1では、図2Aに示すようにサファイアウェーハWの中心81がチャックテーブル2の回転軸82に一致するように、チャックテーブル2上にサファイアウェーハWが保持される。切削ブレード31は、サファイアウェーハWの面取り部分を削り取るように、サファイアウェーハWの外周縁に位置付けられる。そして、切削ブレード31が高速回転され、切削ブレード31が下降してサファイアウェーハWの表面61側からサファイアウェーハWの外周縁が切り込まれる。切削ブレード31による切り込み深さは、後工程である研削工程でのサファイアウェーハWの目標の仕上げ厚みよりも深く設定されている。
切削ブレード31によってサファイアウェーハWが切り込まれると、チャックテーブル2が回転せずに切削ブレード31が上昇してサファイアウェーハWから離間する。これにより、サファイアウェーハWの外周縁に切削痕63(図2C参照)が形成される。そして、切削ブレード31がサファイアウェーハWから離間した状態で、図2Bに示すようにチャックテーブル2がZ軸回りに所定の角度θ(例えば、5度)だけ回転して停止される。この切削ブレード31の昇降とチャックテーブル2の間欠回転とが交互に繰り返されることで、サファイアウェーハWの外周縁に複数の切削痕63が形成される。
図2Cに示すように、サファイアウェーハWの外周縁には所定の角度θ(例えば、5度)毎に切削痕63が形成される。所定の角度θは、隣接する切削痕63の両端同士が重なり合う角度であるため、サファイアウェーハWの外周に沿って複数の切削痕63が円環状に連なって形成される。このように、サファイアウェーハWに対する厚み方向の切り込みだけで切削する、いわゆるチョッパーカットによって、断続的な切削動作を繰り返して切削痕63を連続させることで、サファイアウェーハWの外周縁から面取り部分を除去している。
このため、サファイアウェーハWを切り込んだ状態で回転送りする、いわゆるチョッパートラバースカットと比較して、サファイアウェーハWの連続して切削する切削量を少なくすることができる。これにより、サファイアウェーハWの切削加工中に切削ブレード31に生じる切削ブレード31の異常摩耗が防止される。
また、サファイアウェーハWの外周縁が仕上げ厚さよりも深く切削されるため、後工程の研削工程でサファイアウェーハWが裏面側から仕上げ厚さまで研削されても、面取り部分が残ることがない。よって、サファイアウェーハWの外周縁がナイフエッジ状に形成されることがなく、サファイアウェーハWの外周縁におけるクラックの発生が防止される。なお、切削ブレード31の回転方向は、サファイアウェーハWに対してダウンカットになる向きに設定され、切削屑を含む切削水がサファイアウェーハW上に飛散することが抑制される。
図3及び図4を参照して、本実施の形態に係るサファイアウェーハの加工方法の流れについて説明する。図3は、本実施の形態に係る保持工程、位置付け工程、切削痕形成工程の説明図である。図4は、本実施の形態に係る改質層形成工程、研削工程の説明図である。ここでは、改質層形成工程によってサファイアウェーハの内部に改質層を形成した後、サファイアウェーハを裏面側から研削して分割するDBG(Dicing Before Grinding)プロセスを例示して説明するが、この構成に限定されるものではない。
図3Aに示すように、まず保持工程が実施される。保持工程では、サファイアウェーハWの中心81をチャックテーブル2の回転軸82(Z軸)に一致させるように、サファイアウェーハWの裏面62が貼着テープ68を介してチャックテーブル2の保持面21に保持される。図3Bに示すように、保持工程を実施した後には位置付け工程が実施される。位置付け工程では、チャックテーブル2の回転軸82に直交する直線上のサファイアウェーハWの外周縁に切削ブレード31が位置付けられる。このとき、切削ブレード31の回転軸83(Y軸)がサファイアウェーハWの中心線(直径)と一致するように位置合わせされている。
図3Cに示すように、位置付け工程を実施した後には切削痕形成工程が実施される。切削痕形成工程では、切削ブレード31が高速回転しながら下降して、サファイアウェーハWの外周縁が切り込まれる。そして、チャックテーブル2が回転されずに切削ブレード31が上昇して、サファイアウェーハWの外周縁に切削痕63が形成される。続いて、切削ブレード31が上昇した状態でチャックテーブル2が所定の角度θだけ回転して、切削ブレード31の下方にサファイアウェーハWの未加工部分が位置付けられる。
図3Dに示すように、この一連の動作が繰り返されることで、サファイアウェーハWの外周縁に複数の切削痕63が連続的に形成される。このとき、サファイアウェーハWの外周縁には、先に形成された切削痕63の端に重なるように後続の切削痕63が形成される。各切削痕63の底面64は側面視円弧状であり、後続の切削痕63の形成時に、前方に位置する切削痕63の底面64の端が切削される。このため、各切削痕63の底面64全体がサファイアウェーハWの表面61よりも低くなる。少なくとも研削加工後の仕上げ厚みLに相当する深さでは、隣接する切削痕63の両端同士が重なり合うように、切削ブレード31の切り込み深さD、チャックテーブル2の送り角度θが調整されている。
切削痕形成工程では、切削ブレード31の昇降だけで切削する切削動作を繰り返して、サファイアウェーハWの外周縁が断続的に切り込まれている。これにより、個々の切削動作の連続加工時間が短くなると共に、切削動作の完了後から次の切削動作に移る間に冷却期間が設けられる。よって、サファイアウェーハWの切削時に切削ブレード31に生じる摩擦熱が抑えられ、切削ブレード31の異常摩耗が防止される。
なお、この切削痕形成工程での加工条件の一例は、以下に示す通りである。
ブレード種別:外径52mm、刃厚1mmのレジンブレード
スピンドル回転数:4000rpm
Z送り速度:0.1mm/s
切り込み深さ:150μm
チャックテーブル送り角度:5度
サファイアウェーハの厚み:300μm
加工済みのサファイアウェーハWは、表面61に保護テープ78(図4A参照)が貼着され、環状フレーム69(図1参照)から剥がされた状態でレーザー加工装置(不図示)に搬入される。
図4Aに示すように、切削痕形成工程を実施した後には改質層形成工程が実施される。改質層形成工程では、レーザー加工装置(不図示)のチャックテーブル71上にサファイアウェーハWの表面61側が保持される。加工ヘッド72の射出口がサファイアウェーハWの分割予定ラインに位置付けられ、加工ヘッド72によってサファイアウェーハWの裏面62側からレーザー光線が照射される。レーザー光線は、サファイアウェーハWに対して透過性を有する波長であり、サファイアウェーハWの内部に集光するように調整されている。
そして、レーザー光線の集光点が調整されながら、サファイアウェーハWに対して加工ヘッド72が相対移動されることで、サファイアウェーハWの内部に分割予定ラインに沿った改質層65が形成される。この場合、先ずサファイアウェーハWの表面61付近に集光点が調整され、全ての分割予定ラインに沿って改質層65の下端部が形成されるようにレーザー加工される。そして、集光点の高さを上動させる度に分割予定ラインに沿ってレーザー加工が繰り返されることで、サファイアウェーハWの内部に所定の厚さの改質層65が形成される。このようにして、サファイアウェーハWの内部に分割予定ラインに沿った分割起点が形成される。
なお、改質層65は、レーザー光線の照射によってサファイアウェーハWの内部の密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲と異なる状態となり、周囲よりも強度が低下する領域のことをいう。改質層65は、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域であり、これらが混在した領域でもよい。
図4Bに示すように、改質層形成工程を実施した後に、研削工程が実施される。研削工程では、チャックテーブル75に保持されたサファイアウェーハWの上方に研削手段76が位置付けられる。そして、研削手段76の研削ホイール77がZ軸回りに回転しながらチャックテーブル75に近付けられ、研削ホイール77とサファイアウェーハWの裏面62とが平行状態で回転接触することでサファイアウェーハWが研削される。研削加工中は、ハイトゲージ(不図示)によってサファイアウェーハWの厚さがリアルタイムに測定される。
図4Cに示すように、サファイアウェーハWが目標の仕上げ厚みLに近付くと、改質層65に対して研削ホイール77から研削負荷が加えられる。研削負荷によってサファイアウェーハWに改質層65を分割起点として分割予定ラインに沿って厚さ方向にクラックが生じ、サファイアウェーハWが個々のデバイスチップCに分割される。そして、研削ホイール77によってサファイアウェーハWが仕上げ厚みまで研削されると、研削手段76による研削加工が停止される。このとき、サファイアウェーハWの外周縁が除去されるため、サファイアウェーハWの外周縁がナイフエッジ状に残存することがない。よって、薄化されたサファイアウェーハWに欠けが生じ難くなっている。
なお、本実施の形態では、切削痕形成工程と研削工程との間に改質層形成工程が実施される構成としたが、この構成に限定されない。改質層形成工程は、研削工程の前に実施されていればよく、例えば、保持工程の前に実施されてもよい。
以上のように、本実施の形態に係るサファイアウェーハWの加工方法によれば、切削ブレード31の昇降だけで切削する切削動作が断続的に繰り返されて、サファイアウェーハWの外周縁に連続的な切削痕63が形成される。このため、サファイアウェーハWを切り込んだ状態で全周にわたって連続的に切削する構成と比較して、サファイアウェーハWの連続的に切削する切削量を減らすことができる。よって、サファイアウェーハWの切削時に切削ブレード31に生じる摩擦熱を抑えて、切削ブレード31の異常摩耗を防止することができる。このように、硬度が高いサファイアウェーハWを良好に加工することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記の実施の形態では、切削ブレード31の昇降動作だけで切削するチョッパーカットを繰り返して複数の切削痕63を形成したが、この構成に限定されない。複数の切削痕63は、切削ブレード31によってサファイアウェーハWを断続的に切り込むことで形成されればよい。例えば、切削ブレード31を下降させてサファイアウェーハWに切り込ませ、サファイアウェーハWを切削ブレード31が異常摩耗しない程度に微小角度だけ回転送りして切削ブレード31を上昇させ、この断続的なチョッパートラバースカットを繰り返して複数の切削痕63を形成してもよい。
また、本実施の形態においては、切削痕形成工程が切削装置、改質層形成工程がレーザー加工装置、研削工程が研削装置で行われるが、一部の工程又は全ての工程が1つの装置で行われてもよい。
以上説明したように、本発明は、切削ブレードの異常摩耗及びデバイスの生産性の低下を防止しつつ、サファイアウェーハの外周縁を良好に加工できるという効果を有し、特に、特に発光ダイオードの製造に用いられるサファイアウェーハの加工方法に有用である。
1 切削装置
2 チャックテーブル
3 切削手段
31 切削ブレード
61 サファイアウェーハの表面
62 サファイアウェーハの裏面
63 切削痕
64 底面
76 研削手段
81 サファイアウェーハの中心
82 チャックテーブルの回転軸
W サファイアウェーハ

Claims (2)

  1. サファイアウェーハの外周縁を切削ブレードにより除去するサファイアウェーハの加工方法であって、
    サファイアウェーハを保持する保持面と、該保持面に直交し該保持面の中心を通る回転軸とを有するチャックテーブルで、サファイアウェーハの中心を該回転軸に一致させてサファイアウェーハの裏面を保持する保持工程と、
    該保持工程を実施した後に、該切削ブレードを該回転軸に直交する直線上のサファイアウェーハの外周縁に位置付ける位置付け工程と、
    該位置付け工程を実施した後に、該切削ブレードによりサファイアウェーハの外周縁に沿ってサファイアウェーハを断続的に所定の深さ切り込むことで複数の切削痕を所定の角度間隔で形成する切削痕形成工程と、から構成され、
    該所定の角度は隣接する該切削痕の両端同士が重なり合う角度であること、を特徴とするサファイアウェーハの加工方法。
  2. 該切削痕形成工程を実施した後に、複数の切削痕が形成された表面側を保持テーブルに保持し、該複数の切削痕が形成された表面と反対の裏面側から研削手段で仕上げ厚みまで研削を行う研削工程を含み、
    該切削痕形成工程においては、少なくとも該仕上げ厚みに相当する深さにおいて該隣接する切削痕の両端同士が重なり合うように該所定の深さ及び該所定の角度を設定することを特徴とする、請求項1記載のサファイアウェーハの加工方法。
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