JP2014119290A - 膜厚測定装置 - Google Patents

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卓誉 中村
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Abstract

【課題】本発明は、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能な膜厚測定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による膜厚測定装置は、半導体基板ウエハ4上に形成された半導体積層膜の膜厚をFT−IR法を用いて測定する膜厚測定装置であって、第1の設置角度で設けられ、半導体基板ウエハ4を載置するステージ1と、第2の設置角度で設けられ、半導体基板ウエハ4の表面に対して赤外光を照射する赤外光発光部2と、第3の設置角度で設けられ、赤外光発光部2から照射され半導体基板ウエハ4の表面を反射した赤外光を受光する赤外光受光部3とを備え、半導体基板ウエハ4の測定に際し、第1ないし第3の設置角度のうち少なくとも1以上の設置角度を調整することが可能であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板ウエハ上に形成された半導体積層膜の膜厚を測定する膜厚測定装置に関する。
従来、半導体基板ウエハ上に形成された半導体積層膜の膜厚等を測定する種々の測定装置がある(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2001−4534号公報 特開平04−329333号公報
半導体基板ウエハ上に半導体積層膜を形成する場合において、半導体基板ウエハ自体に歪み、傾き、あるいは表面形状の変形があると、半導体基板ウエハの底面に対する半導体積層膜の表面の角度が、半導体基板ウエハの中心部と周辺部とで異なる状態が頻発する。このような状態で、FT−IR法(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)を用いて半導体積層膜の膜厚の測定を行うと、半導体基板ウエハを反射した膜厚測定用の赤外光を受光する受光部が当該赤外光を受光することができない半導体基板ウエハの箇所が生じるという問題がある。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能な膜厚測定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による膜厚測定装置は、半導体基板ウエハ上に形成された半導体積層膜の膜厚をFT−IR法を用いて測定する膜厚測定装置であって、第1の設置角度で設けられ、半導体基板ウエハを載置するステージと、第2の設置角度で設けられ、半導体基板ウエハの表面に対して赤外光を照射する赤外光発光部と、第3の設置角度で設けられ、赤外光発光部から照射され半導体基板ウエハの表面を反射した赤外光を受光する赤外光受光部とを備え、半導体基板ウエハの測定に際し、第1ないし第3の設置角度のうち少なくとも1以上の設置角度を調整することが可能であることを特徴とする。
本発明によると、第1の設置角度で設けられ、半導体基板ウエハを載置するステージと、第2の設置角度で設けられ、半導体基板ウエハの表面に対して赤外光を照射する赤外光発光部と、第3の設置角度で設けられ、赤外光発光部から照射され半導体基板ウエハの表面を反射した赤外光を受光する赤外光受光部とを備え、半導体基板ウエハの測定に際し、第1ないし第3の設置角度のうち少なくとも1以上の設置角度を調整することが可能であるため、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
本発明の実施の形態1による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 前提技術による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。 前提技術による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
<前提技術>
まず、本発明の前提となる技術(前提技術)について説明する。
図10,11は、前提技術による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。
図10,11に示すように、前提技術による膜厚測定装置は、半導体基板ウエハ4上に形成された半導体積層膜の膜厚をFT−IR法(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)を用いて測定するものであり、ステージ1と、膜厚測定用赤外光発光部2と、膜厚測定用赤外光受光部3とを備えている。
ステージ1上には半導体基板ウエハ4が載置されており、半導体基板ウエハ4上には半導体積層膜(図示せず)が形成されている。
膜厚測定用赤外光発光部2は、半導体基板ウエハ4の表面に対して、出射光5として赤外光を照射する。
膜厚測定用赤外光受光部3は、膜厚測定用赤外光発光部2から照射され半導体基板ウエハ4の表面を反射した反射光6(赤外光)を受光する。
図10では、膜厚測定用赤外光受光部3が反射光6を受光する場合を示している。図10に示すように、膜厚測定用赤外光発光部2から出射された赤外光である出射光5を半導体基板ウエハ4の中心部上に照射し、半導体基板ウエハ4を反射した反射光6を膜厚測定用赤外光受光部3が受光することによって、半導体基板ウエハ4上に形成された半導体積層膜の膜厚を測定することができる。
一方、図11では、膜厚測定用赤外光受光部3が反射光6を受光することができない場合を示している。例えば半導体基板ウエハ4自体に歪み、傾き、あるいは表面形状の変形があると、半導体基板ウエハ4の底面に対する半導体積層膜の表面の角度が、半導体基板ウエハ4の中心部と周辺部とで異なる状態が生じる。このような状態において、図10と同じステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、膜厚測定用赤外光受光部3の設置角度を維持したまま半導体基板ウエハ4の周辺部で半導体積層膜の膜厚の測定を行うと、図11に示すように、膜厚測定用赤外光受光部3が反射光6を受光することができず、半導体積層膜の膜厚を測定することができないという問題が生じる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、以下にその詳細を説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、膜厚測定装置は、半導体基板ウエハ4上に形成された半導体積層膜の膜厚の測定に際し、ステージ1の設置角度(第1の設置角度)を調整することを特徴としている。その他の構成は、図10に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
ステージ1は、膜厚測定用赤外光発光部2(赤外光発光部)から出射された出射光5が半導体基板ウエハ4を照射する位置からステージ1の厚さ方向であって、かつ当該厚さの中点を中心として回動可能となるように設けられている。すなわち、ステージ1は、所定の設置角度(第1の設置角度)で設けられている。
上記より、図1に示す膜厚測定装置によれば、例えば図10の測定後に図11の測定に先立って、ステージ1を回動させて設置角度(第1の設置角度)を調整することによって、図11の測定においても膜厚測定用赤外光受光部3(赤外光受光部)が反射光6(赤外光)を受光可能とすることができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
図2は、本実施の形態1による膜厚測定装置の構成の他の一例を示す図である。
図2に示すように、膜厚測定装置は、半導体基板ウエハ4上に形成された半導体積層膜の膜厚の測定に際し、膜厚測定用赤外光受光部3の設置角度(第3の設置角度)を調整することを特徴としている。その他の構成は、図10に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図2において、破線で示される膜厚測定用赤外光受光部3は移動前の状態を示し、実線で示される膜厚測定用赤外光受光部3は移動後の状態を示している。
膜厚測定用赤外光受光部3は、膜厚測定用赤外光発光部2から出射された出射光5が半導体積層膜の表面を照射する位置を中心として円弧状に移動可能となるように設けられている。すなわち、膜厚測定用赤外光受光部3は、所定の設置角度(第3の設置角度)で設けられている。
上記より、図2に示す膜厚測定装置によれば、例えば図10の測定後に図11の測定に先立って、膜厚測定用赤外光受光部3を移動させて設置角度(第3の設置角度)を調整することによって、図11の測定においても膜厚測定用赤外光受光部3が反射光6を受光可能とすることができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
図3は、本実施の形態1による膜厚測定装置の構成の他の一例を示す図である。
図3に示すように、膜厚測定装置は、半導体基板ウエハ4上に形成された半導体積層膜の測定に際し、膜厚測定用赤外光発光部2の設置角度(第2の設置角度)を調整することを特徴としている。その他の構成は、図10に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図3において、破線で示される膜厚測定用赤外光発光部2は移動前の状態を示し、実線で示される膜厚測定用赤外光発光部2は移動後の状態を示している。
膜厚測定用赤外光発光部2は、当該膜厚測定用赤外光発光部2から出射された出射光5が半導体積層膜の表面を照射する位置を中心として円弧状に移動可能となるように設けられている。すなわち、膜厚測定用赤外光発光部2は、所定の設置角度(第2の設置角度)で設けられている。
上記より、図3に示す膜厚測定装置によれば、例えば図10の測定後に図11の測定に先立って、膜厚測定用赤外光発光部2を移動させて設置角度(第2の設置角度)を調整することによって、図11の測定においても膜厚測定用赤外光受光部3が反射光6を受光可能とすることができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
図4は、本実施の形態1による膜厚測定装置の構成の他の一例を示す図である。
図4に示すように、膜厚測定装置は、半導体基板ウエハ4上に形成された半導体積層膜の膜厚の測定に際し、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3の設置角度(第1ないし第3の設置角度)を調整することを特徴としている。その他の構成は、図10に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図4において、破線で示される膜厚測定用赤外光発光部2および膜厚測定用赤外光受光部3は移動前の状態を示し、実線で示される膜厚測定用赤外光発光部2および膜厚測定用赤外光受光部3は移動後の状態を示している。
ステージ1は、膜厚測定用赤外光発光部2から出射された出射光5が半導体基板ウエハ4を照射する位置からステージ1の厚さ方向であって、かつ当該厚さの半分の位置を中心として回動可能となるように設けられている。すなわち、ステージ1は、所定の設置角度(第1の設置角度)で設けられている。
膜厚測定用赤外光発光部2は、当該膜厚測定用赤外光発光部2から出射された出射光5が半導体積層膜の表面を照射する位置を中心として円弧状に移動可能となるように設けられている。すなわち、膜厚測定用赤外光発光部2は、所定の設置角度(第2の設置角度)で設けられている。
膜厚測定用赤外光受光部3は、膜厚測定用赤外光発光部2から出射された出射光5が半導体積層膜の表面を照射する位置を中心として円弧状に移動可能となるように設けられている。すなわち、膜厚測定用赤外光受光部3は、所定の設置角度(第3の設置角度)で設けられている。
上記より、図4に示す膜厚測定装置によれば、例えば図10の測定後に図11の測定に先立って、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3を移動(あるいは回動)させて設置角度(第1ないし第3の設置角度)を調整することによって、図11の測定においても膜厚測定用赤外光受光部3が反射光6を受光可能とすることができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
なお、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3とは、同一の円弧状に移動するように設けてもよく、同心円状に移動するように設けてもよい。
以上のことから、本実施の形態1によれば、例えば図11に示すように膜厚測定用赤外光受光部3が反射光6を受光することができない状態(例えば半導体基板ウエハ4自体に歪み、傾き、あるいは表面形状の変形がある場合)であっても、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3の各設置角度(第1ないし第3の設置角度)のうちのいずれか、あるいはすべてを移動(あるいは回動)させて設置角度を調整することによって、膜厚測定用赤外光受光部3が反射光6を受光可能とすることができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
なお、本実施の形態1では、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3の各設置角度(第1ないし第3の設置角度)のうちのいずれか、あるいはすべてを移動(あるいは回動)させることについて説明したが、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3の各設置角度(第1ないし第3の設置角度)のうちの少なくとも1以上を移動(あるいは回動)させて調整するようにすればよい。
<実施の形態2>
図5は、本発明の実施の形態2による膜厚測定装置の構成の一例を示す図である。
図5に示すように、膜厚測定装置は、位置補正用レーザー光発光部7(レーザー光発光部)および位置補正用レーザー光受光部8(レーザー光受光部)をさらに備えることを特徴としている。その他の構成は、図10に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図5において、出射光5aおよび反射光6aは、実施の形態1(図1〜4)における出射光5および反射光6に対応している。
また、図5では、説明の便宜上、出射光5aと出射光5bとが半導体基板ウエハ4の同一位置を照射している状態を示しているが、実際には上記の通りに出射光5aと出射光5bとは平行して半導体基板ウエハ4に照射されているものとする。反射光6aおよび反射光6bについても同様である。
位置補正用レーザー光発光部7は、膜厚測定用赤外光発光部2の設置位置(設置角度)を補正するために設けられている。また、位置補正用レーザー光発光部7は、半導体基板ウエハ4に対して、出射光5bとしてレーザー光を照射する。位置補正用レーザー光発光部7から出射される出射光5bと、膜厚測定用赤外光発光部2から出射される出射光5aとは、それぞれの光路が略同一長で略平行しており、互いの照射位置の間隔が1μm以下となる精度で半導体基板ウエハ4の略同一位置を照射している。すなわち、位置補正用レーザー光発光部7は、膜厚測定用赤外光発光部2の発光軌跡を模擬して出射光5b(レーザー光)を照射しており、位置補正用レーザー光発光部7と膜厚測定用赤外光発光部2との設置角度は略同一であり(本実施の形態2では同一であるとして説明する)、かつそれらは一体として調整される。
位置補正用レーザー光受光部8は、膜厚測定用赤外光受光部3の設置位置(設置角度)を補正するために設けられている。また、位置補正用レーザー光受光部8は、半導体基板ウエハ4で反射された反射光6bを受光する。すなわち、位置補正用レーザー光受光部8は、膜厚測定用赤外光受光部3の受光軌跡を模擬して反射光6b(レーザー光)を受光しており、位置補正用レーザー光受光部8と膜厚測定用赤外光受光部3との設置角度は略同一であり(本実施の形態2では同一であるとして説明する)、かつそれらは一体として調整される。
上記より、図5に示す膜厚測定装置によれば、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光発光部7および位置補正用レーザー光受光部8を、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とする位置に配置することによって、それに応じてステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3を、半導体積層膜の膜厚の測定が可能な位置に配置することができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
図6は、本実施の形態2による膜厚測定装置の構成の他の一例を示す図である。
図6に示すように、膜厚測定装置は、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光受光部8がレーザー光を受光可能となるように、ステージ1の設置角度(第1の設置角度)を調整することを特徴としている。その他の構成は、図5に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
ステージ1は、位置補正用レーザー光発光部7から出射された出射光5bが半導体基板ウエハ4を照射する位置からステージ1の厚さ方向であって、かつ当該厚さの中点を中心として回動可能となるように設けられている。すなわち、ステージ1は、所定の設置角度(第1の設置角度)で設けられている。
上記より、図6に示す膜厚測定装置によれば、例えば図10の測定後に図11の測定に先立って、ステージ1を回動させて設置角度(第1の設置角度)を調整することによって、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができる。すなわち、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができるようステージ1の設置角度を調整することによって、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3を、半導体積層膜の膜厚の測定が可能な位置に配置することができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
図7は、本実施の形態2による膜厚測定装置の構成の他の一例を示す図である。
図7に示すように、膜厚測定装置は、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光受光部8がレーザー光を受光可能となるように、赤外光発光部2の設置角度を調整することを特徴としている。その他の構成は、図5に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図7において、破線で示される膜厚測定用赤外光発光部2および位置補正用レーザー光発光部7は移動前の状態を示し、実線で示される膜厚測定用赤外光発光部2および位置補正用レーザー光発光部7は移動後の状態を示している。
位置補正用レーザー光発光部7は、当該位置補正用レーザー光発光部7から出射された出射光5bが半導体積層膜の表面を照射する位置を中心として円弧状に移動可能となるように設けられている。すなわち、位置補正用レーザー光発光部7は、所定の設置角度(第2の設置角度)で設けられている。
また、上述の通り、位置補正用レーザー光発光部7と膜厚測定用赤外光発光部2とは同一の設置角度で設けられていることから、位置補正用レーザー光発光部7が移動すると、それに追従して膜厚測定用赤外光発光部2も移動する。
上記より、図7に示す膜厚測定装置によれば、例えば図10の測定後に図11の測定に先立って、膜厚測定用赤外光発光部2を移動させて設置角度(第2の設置角度)を調整することによって、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができる。すなわち、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができるよう膜厚測定用赤外光発光部2の設置角度(第2の設置角度)を調整することによって、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3を、半導体積層膜の膜厚の測定が可能な位置に配置することができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することが可能となる。
図8は、本実施の形態2による膜厚測定装置の構成の他の一例を示す図である。
図8に示すように、膜厚測定装置は、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光受光部8がレーザー光を受光可能となるように、膜厚測定用赤外光受光部3の設置角度(第3の設置角度)を調整することを特徴としている。その他の構成は、図5に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図8において、破線で示される膜厚測定用赤外光受光部3および位置補正用レーザー光受光部8は移動前の状態を示し、実線で示される膜厚測定用赤外光受光部3および位置補正用レーザー光受光部8は移動後の状態を示している。
位置補正用レーザー光受光部8は、位置補正用レーザー光発光部7から出射された出射光5bが半導体積層膜の表面を照射する位置を中心として円弧状に移動可能となるように設けられている。すなわち、位置補正用レーザー光受光部8は、所定の設置角度(第3の設置角度)で設けられている。
また、上述の通り、位置補正用レーザー光受光部8と膜厚測定用赤外光受光部3とは同一の設置角度で設けられていることから、位置補正用レーザー光受光部8が移動すると、それに追従して膜厚測定用赤外光受光部3も移動する。
上記より、図8に示す膜厚測定装置によれば、例えば図10の測定後に図11の測定に先立って、膜厚測定用赤外光受光部3を移動させて設置角度(第3の設置角度)を調整することによって、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができる。すなわち、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができるよう膜厚測定用赤外光受光部3の設置角度を調整することによって、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3を、半導体積層膜の膜厚の測定が可能な位置に配置することができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することができる。
図9は、本実施の形態2による膜厚測定装置の構成の他の一例を示す図である。
図9に示すように、膜厚測定装置は、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光受光部8がレーザー光を受光可能となるように、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3の設置角度(第1ないし第3の設置角度)を調整することを特徴としている。その他の構成は、図5に示す膜厚測定装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図9において、破線で示される膜厚測定用赤外光発光部2、膜厚測定用赤外光受光部3、位置補正用レーザー光発光部7、および位置補正用レーザー光受光部8は移動前の状態を示し、実線で示される膜厚測定用赤外光発光部2、膜厚測定用赤外光受光部3、位置補正用レーザー光発光部7、および位置補正用レーザー光受光部8は移動後の状態を示している。
ステージ1は、位置補正用レーザー光発光部7から出射された出射光5bが半導体基板ウエハ4を照射する位置からステージ1の厚さ方向であって、かつ当該厚さの中点を中心として回動可能となるように設けられている。すなわち、ステージ1は、所定の設置角度(第1の設置角度)で設けられている。
位置補正用レーザー光発光部7は、当該位置補正用レーザー光発光部7から出射された出射光5bが半導体積層膜の表面を照射する位置を中心として円弧状に移動可能となるように設けられている。すなわち、位置補正用レーザー光発光部7は、所定の設置角度(第2の設置角度)で設けられている。また、上述の通り、位置補正用レーザー光発光部7と膜厚測定用赤外光発光部2とは同一の設置角度で設けられていることから、位置補正用レーザー光発光部7が移動すると、それに追従して膜厚測定用赤外光発光部2も移動する。
位置補正用レーザー光受光部8は、位置補正用レーザー光発光部7から出射された出射光5bが半導体積層膜の表面を照射する位置を中心として円弧状に移動可能となるように設けられている。すなわち、位置補正用レーザー光受光部8は、所定の設置角度(第3の設置角度)で設けられている。また、上述の通り、位置補正用レーザー光受光部8と膜厚測定用赤外光受光部3とは同一の設置角度で設けられていることから、位置補正用レーザー光受光部8が移動すると、それに追従して膜厚測定用赤外光受光部3も移動する。
上記より、図9に示す膜厚測定装置によれば、例えば図10の測定後に図11の測定に先立って、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3を移動(あるいは回動)させて設置角度(第1ないし第3の設置角度)を調整することによって、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができる。すなわち、膜厚測定用赤外光発光部2と膜厚測定用赤外光受光部3との間における赤外光の投受光に先立って、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができるようステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3の設置角度を調整することによって、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3を、半導体積層膜の膜厚の測定が可能な位置に配置することができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することができる。
なお、膜厚測定用赤外光発光部2および位置補正用レーザー光発光部7と、膜厚測定用赤外光受光部3および位置補正用レーザー光受光部8とは、同一の円弧状に移動するように設けてもよく、同心円状に移動するように設けてもよい。
以上のことから、本実施の形態2によれば、例えば半導体基板ウエハ4自体に歪み、傾き、あるいは表面形状の変形がある場合であっても、位置補正用レーザー光受光部8が反射光6bを受光可能とすることができるようステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3の各設置角度(第1ないし第3の設置角度)のうちのいずれか、あるいはすべてを移動(あるいは回動)させて設置角度を調整することによって、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3を、半導体積層膜の膜厚の測定が可能な位置に配置することができる。従って、半導体積層膜の膜厚を確実に測定することができる。
なお、本実施の形態2では、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3の各設置角度(第1ないし第3の設置角度)のうちのいずれか、あるいはすべてを移動(あるいは回動)させることについて説明したが、ステージ1、膜厚測定用赤外光発光部2、および膜厚測定用赤外光受光部3のうちの少なくとも1以上を移動(あるいは回動)させて調整するようにすればよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 ステージ、2 膜厚測定用赤外光発光部、3 膜厚測定用赤外光受光部、4 半導体基板ウエハ、5 出射光、6 反射光、7 位置補正用レーザー光発光部、8 位置補正用レーザー光受光部。

Claims (10)

  1. 半導体基板ウエハ上に形成された半導体積層膜の膜厚をFT−IR法を用いて測定する膜厚測定装置であって、
    第1の設置角度で設けられ、前記半導体基板ウエハを載置するステージと、
    第2の設置角度で設けられ、前記半導体基板ウエハの表面に対して赤外光を照射する赤外光発光部と、
    第3の設置角度で設けられ、前記赤外光発光部から照射され前記半導体基板ウエハの表面を反射した前記赤外光を受光する赤外光受光部と、
    を備え、
    前記半導体基板ウエハの測定に際し、前記第1ないし第3の設置角度のうち少なくとも1以上の設置角度を調整することが可能であることを特徴とする、膜厚測定装置。
  2. 前記測定に先立って、前記赤外光受光部が前記赤外光を受光可能となるように、前記ステージの前記第1の設置角度を調整することを特徴とする、請求項1に記載の膜厚測定装置。
  3. 前記測定に先立って、前記赤外光受光部が前記赤外光を受光可能となるように、前記赤外光発光部の前記第2の設置角度を調整することを特徴とする、請求項1に記載の膜厚測定装置。
  4. 前記測定に先立って、前記赤外光受光部が前記赤外光を受光可能となるように、前記赤外光受光部の前記第3の設置角度を調整することを特徴とする、請求項1に記載の膜厚測定装置。
  5. 前記測定に先立って、前記赤外光受光部が前記赤外光を受光可能となるように、前記ステージ、前記赤外光発光部、および前記赤外光受光部の前記第1ないし第3の設置角度を調整することを特徴とする、請求項1に記載の膜厚測定装置。
  6. 前記赤外光発光部の発光軌跡を模擬してレーザー光を照射するレーザー光発光部と、
    前記赤外光受光部の受光軌跡を模擬して前記レーザー光を受光するレーザー光受光部と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の膜厚測定装置。
  7. 前記赤外光の投受光に先立って、前記レーザー光受光部が前記レーザー光を受光可能となるように、前記ステージの前記第1の設置角度を調整することを特徴とする、請求項6に記載の膜厚測定装置。
  8. 前記赤外光の投受光に先立って、前記レーザー光受光部が前記レーザー光を受光可能となるように、前記赤外光発光部の前記第2の設置角度を調整することを特徴とする、請求項6に記載の膜厚測定装置。
  9. 前記赤外光の投受光に先立って、前記レーザー光受光部が前記レーザー光を受光可能となるように、前記赤外光受光部の前記第3の設置角度を調整することを特徴とする、請求項6に記載の膜厚測定装置。
  10. 前記赤外光の投受光に先立って、前記レーザー光受光部が前記レーザー光を受光可能となるように、前記ステージ、前記赤外光発光部、および前記赤外光受光部の前記第1ないし第3の設置角度を調整することを特徴とする、請求項6に記載の膜厚測定装置。
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