JP2014119198A - パスボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体の左右の側に機器や配管を設置でき、スペース的な制約が小さく、開いた状態の扉の上に物品を置くことができ、作業性を向上し得ると共に、複雑且つ高価なリンク機構等を不要とし、扉の気密性を確保し得るパスボックスを提供する。
【解決手段】隔離室1の室内側と室外側とを仕切る壁2に、筐体3を設置し、該筐体3の室内側及び室外側に出し入れ口4,5を開口させ、該筐体3の室内側及び室外側の出し入れ口4,5の下縁部に、扉6,7を水平軸8,9を基点として筐体3外方へ開操作可能となるよう枢着すると共に、該扉6,7をその開放時に支持機構10,11によって水平に保持するよう構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子工業、精密機器製造、医薬品工場、医療施設、動物飼育施設、食品工場等において隔離室の室内外間での物品の受け渡しに利用されるパスボックスに関するものである。
一般に、電子工業、精密機器製造、医薬品工場、医療施設、動物飼育施設、食品工場等で利用されるクリーンルーム等の隔離室には、外部から塵埃や菌を持ち込まないようにすることが非常に重要であり、どうしても必要な人の出入りの際には、前室において通常の衣服から無塵衣に着替え、フード・専用靴を装着し、手洗いを行って、エアシャワー室を通過して埃を取り除いてから入室する必要がある。エアシャワー室は隔離室にとって大きな開口であり、できるだけこの除塵のための前室に相当する開口を開閉しないことが塵埃の持ち込みを防ぐ上で有利である。小さな物品を隔離室外から室内へ持ち込む場合、物品の埃を取り除くのは面積が小さく、持ち込む人の無塵化の方が大変なことが多い。人の準備も手間も考慮すると、隔離室内外での物品の受け渡しには、できる限り人の出入りを少なくする必要がある。
又、同じく医薬品工場や医療施設、動物飼育施設及び化学試験室等で利用される封じ込め隔離室においても、外部に対して病原菌やハザード物質等の封じ込め物質が拡散しないようにすることが必要とされるため、封じ込め隔離室内外での物品の受け渡し時に、外部と必ず前室を介してエアロックを行うにしても、その開口が小さい方が拡散防止には有利である。この外部に対しての封じ込め隔離室の場合、物品のみの持ち込みならば、その滅菌処理は薬剤を染み込ませた不織布等での拭取り処理等で済む容易な処理であり、物品の持ち出しに関しても、オートクレーブでの蒸気滅菌は対象が小さく乾きも速いので容易である。しかし、外部に対する封じ込め隔離室に人が出入りする場合は、室外へ退出する際に、脱いだ無塵衣を大型のオートクレーブで蒸気滅菌と乾熱滅菌処理する必要があり、大掛かりで手間のかかる後処理が要求される。外部に対する封じ込め隔離室の場合は、前述のクリーンルーム等の隔離室よりも更に室内外の物品の受け渡しには、人が同伴することをできる限り避けなければならない。
そのため、前記隔離室の室内側と室外側とを仕切る壁には、室内外間で物品の受け渡しを行う二重の扉(室内側と室外側に一つずつの扉)を有するパスボックスが設置されている。
尚、この種のパスボックスと関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1、2がある。
特開2012−37080号公報 特開2002−235478号公報
従来のパスボックスは、通常、特許文献1に開示されているように、扉を支持するヒンジの回動軸が上下方向へ延び、該扉が横開き式となっているものがほとんどである。
このため、前記パスボックスの使用者の使い勝手を考慮して、横開き式の扉を開く方向を左右いずれか一方に設定する場合、利き手が右利きの人が圧倒的に多いため、通常、扉を支持するヒンジを向かって右側に配置し、左側に取っ手を配置して右方向へ開動作させるように設定することがほとんどである。しかしその設定としても、前記扉を開くパスボックスの右側に、建築レイアウト上移設不可能な、例えば、柱等が存在する場合、前記ヒンジを向かって左側に配置し、取っ手を右側に配置して扉の開閉を優先するように設定せざるを得ず、右利きの人にとって、人間工学上、非常に開きにくい構造となってしまう。又、通常の設定、つまり扉を支持するヒンジを向かって右側に配置し、左側に取っ手を配置して右方向へ開動作させるように設定しても、これは右利きの人にとっては使い勝手が良くても、左利きの人にとっては使いづらいものであった。更に、扉がヒンジを中心軸として平面を回動するので、例えば、800mmの扉幅の扉が回動する範囲は、パスボックスの開口をケラレなく(扉自体に邪魔されることなく)利用できるように180度近く回動するようにされていることが殆どで、1600(=800×2)mmの直径の半円となる扉の回動範囲内には、干渉する高さに物が置けず、機器や配管をこの回動範囲に設置できなくなるため、コンパクトに有効利用すべき隔離室内に対し、物が置けないスペースが生じてしまい、スペース的な制約が大きくなっていた。
又、物品の搬入時には、該物品の外面を清浄な布で拭いたり、或いは前記物品をカバーで覆ったりする作業を行うことがあるが、このような場合、別途専用の物品を仮置きできる台をパスボックス近傍に設置して、その台上で作業をすることとなり、前記扉の回動範囲の外側に更に前記専用の台の設置スペースが必要になり、物が置けないスペース的制約が更に大きくなる等の不具合を有していた。
一方、特許文献2に開示されているものでは、パスボックスの扉に同一形状の二本のS字曲線形のアームを各々、その一端を一定間隔垂直方向に離して回転可能に固定すると共に、他端を前記パスボックスの筐体に一定間隔垂直方向に離して回転可能に固定し、前記扉を開くときは、該扉を手前下方から上方へ弧を描くように持ち上げて開き、その際、扉面は略垂直のまま前記扉の閉じた位置より真上までの任意の位置に開くことができ、前記扉を閉じるときは、開くときとは逆の操作ができるようになっている。
しかしながら、特許文献2に開示されているものの場合、前記アームを利用したリンク機構が複雑且つ高価なものとなり、しかも、前記扉を閉じた際の気密性が得にくくなる虞があった。又、特許文献1に開示されているものの場合と同様、物品の搬入時に該物品の外面を清浄な布で拭いたり、或いは前記物品をカバーで覆ったりする作業を行う際には、別途専用の台を設置せざるを得なくなっていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、筐体の左右の側に機器や配管を設置でき、スペース的な制約が小さく、開いた状態の扉の上に物品を置くことができ、作業性を向上し得ると共に、複雑且つ高価なリンク機構等を不要とし、扉の気密性を確保し得るパスボックスを提供しようとするものである。更に、人間工学上においても、人の利き手による不便のないユニバーサルデザイン的に良好なパスボックスを提供するものである。
本発明は、隔離室の室内側と室外側とを仕切る壁に設置されて室内外間で物品の受け渡しを行うパスボックスであって、
前記壁に設置され且つ室内側及び室外側に出し入れ口が開口された筐体と、該筐体の室内側及び室外側の出し入れ口に開閉自在に取り付けられた扉とを備え、
前記室内側及び室外側の扉の少なくとも一方を出し入れ口の下縁部に水平軸を基点として筐体外方へ開操作可能となるよう枢着すると共に、該扉をその開放時に支持機構によって水平に保持するよう構成したことを特徴とするパスボックスにかかるものである。
前記パスボックスにおいては、前記筐体が前記出し入れ口の周囲に回り込んで前記壁と平行に周縁を形成し、前記支持機構を、前記扉内面における幅端部に一端が取り付けられ且つ他端が前記周縁を貫通して該筐体内部へ延びる棒状部材と、該棒状部材の他端に設けられ且つ前記扉の水平となる開放時に前記周縁内面に掛止されるストッパとから構成することができる。
更に、前記パスボックスにおいては、前記棒状部材は円弧形状をなし、前記周縁の貫通口の縁に摺接せずに貫通しているよう構成することが好ましい。
又、前記パスボックスにおいては、前記棒状部材は直線状をなし、前記扉内面における幅端部に軸支されて回動自在に一端を取り付けられ、前記周縁の貫通口の上下には棒状部材の案内ローラがあるよう構成することが好ましい。
前記パスボックスにおいては、前記支持機構を、更に、前記筐体下部外面に取り付けられ且つ前記扉の水平となる開放時に該扉を支持する受板から構成することが好ましい。
本発明のパスボックスによれば、筐体の左右の側に機器や配管を設置でき、スペース的な制約が小さく、開いた状態の扉の上に物品を置くことができ、作業性を向上し得ると共に、複雑且つ高価なリンク機構等を不要とし、扉の気密性を確保し得るという優れた効果を奏し得る。更に、人間工学上においても、人の利き手による不便のないユニバーサルデザイン的に良好なパスボックスが得られる。
本発明のパスボックスの実施例を示す斜視図である。 本発明のパスボックスの実施例を示す側断面図である。 本発明のパスボックスの実施例における扉の枢着手段として平型蝶番を用いた例を示す要部側断面図であって、図2のIII部拡大図であり、(a)は扉を開いた状態、(b)は扉を閉じた状態を示す図である。 本発明のパスボックスの実施例における扉の枢着手段としてコーナーヒンジを用いた例を示す要部側断面図であり、(a)は扉を開いた状態、(b)は扉を閉じた状態を示す図である。 本発明のパスボックスの実施例における棒状部材を直線状とした例を示す要部側断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明のパスボックスの実施例であって、隔離室1の室内側と室外側とを仕切る壁2に筐体3の外形寸法より僅かに大きな開口をあけて筐体3を嵌め込み、図示しない支持金物等で前記壁2に固定した後で開口と筐体3との隙間をコーキング処理して、該筐体3を密閉設置し、該筐体3の室内側及び室外側に出し入れ口4,5を開口させ、前記筐体3が前記出し入れ口4,5の周囲に回り込んで前記壁2と平行に周縁3aを形成し、前記筐体3の室内側及び室外側の出し入れ口4,5の周縁3aの下縁部に、扉6,7を水平軸8,9を基点として筐体3外方へ開操作可能となるよう枢着すると共に、該扉6,7をその開放時に支持機構10,11によって水平に保持するよう構成したものである。
前記扉6,7の水平軸8,9を基点とする具体的な枢着手段としては、例えば、図3(a)及び図3(b)に示す如く、平型蝶番14(ヒンジ)を用いることができ、該平型蝶番14は、周縁3aの下端部に片側の蝶番片14aを、周縁3a裏側に固着された裏側ナット15に対する皿ビス頭のボルト16の螺着締結により固定し、もう片側の蝶番片14bを扉6,7の厚みのある縁部に、その内側に固着された内側ナット17に対する皿ビス頭のボルト18の螺着締結により留め付けるようにして、扉6,7が閉じられる際には、前記出し入れ口4,5の周縁3aと扉6,7とに殆ど隙間が生じず、僅かに生じる隙間も、扉6,7がパッキング(図示せず)を変形させながら閉じることにより、なくなるようにしてある。
又、前記扉6,7の水平軸8,9を基点とする具体的な別の枢着手段としては、例えば、図4(a)及び図4(b)に示す如く、コーナーヒンジ14´を用いることもでき、該コーナーヒンジ14´は、周縁3aの下端部に片側の蝶番片14a´を、周縁3a裏側に固着された裏側ナット15´に対する皿ビス頭のボルト16´の螺着締結により固定し、もう片側の蝶番片14b´を扉6,7の厚みのある縁部に、その内側に固着された内側ナット17´に対する皿ビス頭のボルト18´の螺着締結により留め付けるようにしてあり、最後に化粧カバー(図示せず)で前記ボルトの頭を隠すようにしたものでも良い。
本実施例の場合、前記支持機構10,11は、前記扉6,7内面における幅端部に、例えば、90度折り返した端部をビス止めする等して一端が取り付けられ、且つ他端が筐体3の周縁3aを貫通して該筐体3内部へ延びる円弧状に湾曲させた棒状部材10a,11aと、該棒状部材10a,11aの他端に設けられ且つ前記扉6,7の水平まで回動された開放時に筐体3の周縁3a内面に掛止されるストッパ10b,11bとから構成してある。ここで、棒状部材10a,11aの円弧は、水平軸8,9を中心点とした円弧であることが望ましく、これにより周縁3aに開設した貫通口の縁に摺接することなく貫通口を出入りできる。又、ストッパ10b、11bは、棒状部材10a,11aの他端を90度折り返しても、他端にピンを貫通させても良く、周縁3aの内面に抜けないようにある程度の面積で当接するようにすれば良い。
前記支持機構10,11は、更に、前記筐体3下部外面に取り付けられ且つ前記扉6,7の水平となる開放時に該扉6,7を下面から支持する受板10c,11cから構成してある。この受け板10c、11cは、自身のみで鉛直の閉止状態から90度回動した開放水平状態を通り越して回動しようとする扉6,7を支持できないヒンジ(平型蝶番14やコーナーヒンジ14´)の回動途中に待ち受けて、扉6,7の前面をある程度の面積で受け止めるので、開放した扉6,7に鉛直方向へ重量をかけてもしっかり支持できるものである。前記ある程度の面積で受け止めるところには、扉あたりとしてゴム等の弾性体19を貼り付けておくことが好ましい。
前記扉6,7の中央部には、透明ガラス板や透明アクリル板等の透光性板材が嵌め込まれた覗窓12,13を設けてある。
因みに、前記筐体3の内部における底面部、両側面部、及び天井部には、図示していないステンレス等の板が設けられ、該板によって形成される空間に物品を入れるようになっており、実際には、図1における前記支持機構10の棒状部材10aやストッパ10bは、前記板によって見えなくなるが、構造を理解しやすくするためにあえて見えるように図示してある。
尚、前記扉6,7は、図示していないハンドルロック機構(例えば、筐体3の周縁3aに対し、窓サッシのクレセントのように周縁3aの外側に突起があり、そこにハンドル側の円弧引っ込み可動部が該突起部に摺動嵌合する機構)により、前記扉6,7の内面が筐体3の周縁3aへ引き寄せられ、気密性を保持しつつ閉じることができるようになっている。
又、図示していないインターロック装置(例えば、前記ハンドルロック機構の回動動作と連動するリンクを設け、該リンクにより、動作していない側の扉のハンドルロック機構を動作不能にロックしたりする機構)を設けることにより、片側の扉6(又は扉7)が開いているときは、もう一方の扉7(又は扉6)は開かない構造とすることもできる。
次に、上記実施例の作用を説明する。
前述の如く筐体3の室内側及び室外側の出し入れ口4,5の下縁部に、扉6,7を水平軸8,9を基点として筐体3外方へ開操作可能となるよう枢着すると、扉を支持するヒンジの回動軸が上下方向へ延びる従来の横開き式のパスボックスとは異なり、筐体3の左右両側に、例えば、柱等の建築レイアウト上、移動不可能な構造物が存在していたとしても、ヒンジを付け替えて扉6,7の開く方向を変更しなくて済む。更に、扉6,7は、横開き式のように左右に回動することはないため、筐体3の左右両側に、機器や配管を設置することは可能であり、スペース的な制約が小さくなる。
又、物品の搬入時には、該物品の外面を清浄な布で拭いたり、或いは前記物品をカバーで覆ったりする作業を行うことがあるが、このような場合、開いた状態の扉6,7は、棒状部材10a,11a及びストッパ10b,11bと、受板10c,11cとから構成した支持機構10,11によって水平に保持されており、該扉6,7の上に物品を置けるため、作業が行いやすく、別途専用の台を設置することも不要となる。
一方、仮に、前記支持機構10,11を伸縮する部材や鎖によって扉6,7の回動先端側を水平位置で吊り下げるような構造のものとした場合、扉6,7の閉鎖時に、前記伸縮する部材や鎖が縮んでも周縁3aと扉6,7の内面の間に位置して邪魔になって、扉6,7を密閉しにくくなる。しかし、本実施例では、前記支持機構10,11を伸縮する部材や鎖ではなく、円弧状に湾曲させた棒状部材10a,11aの他端にストッパ10b,11bを設けたものとして、扉6,7の閉鎖時には、該棒状部材10a,11aが周縁3aを貫通して筐体3内部に格納される構造としてあるため、扉6,7を密閉しやすくなり、気密性を高める上で有効となる。
或いは、前記支持機構10,11を、円弧状に湾曲させた棒状部材10a,11aの他端にストッパ10b、11bを設けたものとする代わりに、他の実施例として、図5に示す如く、直線状の棒状部材10c,11cの一端を扉6,7内面における幅端部にピン20にて回動自在に軸支し、他端が筐体3の周縁3aを貫通して該筐体3内部へ延びるようにし且つ該他端にストッパ10b、11bを設け、前記周縁3aの貫通口の上下に樹脂製の案内ローラ21を棒状部材10c、11cの上下面が周縁3aの貫通口の上下辺に当接する前に当たるよう配置することができる。この例の場合、扉6,7の閉鎖時には、前記棒状部材10a,11aが周縁3aを貫通して案内ローラ21により規制されながら筐体3内部に格納される構造としてあるため、扉6,7を密閉しやすくなり、気密性を高める上で有効となる。
又、特許文献2に開示されているような複雑且つ高価なリンク機構等は一切不要となる。
更に、前記扉6,7は、図示していないハンドルロック機構により、筐体3に対し気密性を保持しつつ閉じることができ、しかも、片側の扉6(又は扉7)が開いているときは、図示していないインターロック装置により、もう一方の扉7(又は扉6)は開かない構造とすることもできるので、外部の汚染空気が隔離室1内部へ流入することを抑制可能となる。
こうして、筐体3の左右の側に機器や配管を設置でき、スペース的な制約が小さく、開いた状態の扉6,7の上に物品を置くことができ、作業性を向上し得ると共に、複雑且つ高価なリンク機構等を不要とし、扉6,7の気密性を確保し得る。更に、人間工学上においても、人の利き手による不便のないユニバーサルデザイン的に良好なパスボックスが得られる。
因みに、必要に応じて、前記扉6,7の一方のみを本実施例に示したような縦開き式の構造を採用し、他方を従来と同様な横開き式の構造とすることも可能である。
尚、本発明のパスボックスは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 隔離室
2 壁
3 筐体
3a 周縁
4 出し入れ口
5 出し入れ口
6 扉
7 扉
8 水平軸
9 水平軸
10 支持機構
10a 棒状部材
10b ストッパ
10c 受板
11 支持機構
11a 棒状部材
11b ストッパ
11c 受板

Claims (5)

  1. 隔離室の室内側と室外側とを仕切る壁に設置されて室内外間で物品の受け渡しを行うパスボックスであって、
    前記壁に設置され且つ室内側及び室外側に出し入れ口が開口された筐体と、該筐体の室内側及び室外側の出し入れ口に開閉自在に取り付けられた扉とを備え、
    前記室内側及び室外側の扉の少なくとも一方を出し入れ口の下縁部に水平軸を基点として筐体外方へ開操作可能となるよう枢着すると共に、該扉をその開放時に支持機構によって水平に保持するよう構成したことを特徴とするパスボックス。
  2. 前記筐体が前記出し入れ口の周囲に回り込んで前記壁と平行に周縁を形成し、前記支持機構を、前記扉内面における幅端部に一端が取り付けられ且つ他端が前記周縁を貫通して該筐体内部へ延びる棒状部材と、該棒状部材の他端に設けられ且つ前記扉の水平となる開放時に前記周縁内面に掛止されるストッパとから構成した請求項1記載のパスボックス。
  3. 前記棒状部材は円弧形状をなし、前記周縁の貫通口の縁に摺接せずに貫通しているよう構成した請求項2記載のパスボックス。
  4. 前記棒状部材は直線状をなし、前記扉内面における幅端部に軸支されて回動自在に一端を取り付けられ、前記周縁の貫通口の上下には棒状部材の案内ローラがあるよう構成した請求項2記載のパスボックス。
  5. 前記支持機構を、更に、前記筐体下部外面に取り付けられ且つ前記扉の水平となる開放時に該扉を支持する受板から構成した請求項2〜4の何れか一項に記載のパスボックス。
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