JP2021005192A - システム、サーバ装置、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、時間毎に予約される空間での忘れ物を受け渡す際に、他のユーザの手間を取らせることを抑制することができる管理システム等を提供することを目的とする。
請求項2に記載の発明は、前記空間を過去に予約して使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける受付手段と、前記外施錠手段を解錠するための解錠条件を決定する決定手段と、をさらに備え、前記外解錠手段は、前記解錠条件が成立した場合に前記外施錠手段を解錠する請求項1に記載のシステムである。
請求項3に記載の発明は、前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた申告の忘れ物の種類に応じて前記解錠条件を決定する請求項2に記載のシステムである。
請求項4に記載の発明は、前記解錠条件は、前記空間の管理者が解錠に立ち会うことである請求項3に記載のシステムである。
請求項5に記載の発明は、前記解錠条件は、前記空間の管理者が確認することである請求項3に記載のシステムである。
請求項6に記載の発明は、前記解錠条件は、前記忘れ物の申告をしたユーザの署名を取得することである請求項3に記載のシステムである。
請求項7に記載の発明は、前記空間を過去に予約して使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた申告において申告された忘れ物が前記空間内に置き忘れられた物の中に存在するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が存在すると判断した場合に、前記申告をしたユーザに前記申告された忘れ物が存在することを通知する通知手段と、を備え、前記外解錠手段は、前記通知手段が通知したユーザが前記ブースに来た場合に前記外施錠手段を解錠する請求項1に記載のシステムである。
請求項8に記載の発明は、前記判断手段は、前記申告された忘れ物の種類に応じて、当該申告された忘れ物が前記置き忘れられた物の中に存在するか否かを判断する判断条件を変える請求項7に記載のシステムである。
請求項9に記載の発明は、前記判断手段は、前記置き忘れられた物の特徴を把握するとともに、把握した当該置き忘れられた物の特徴と、前記申告された忘れ物の特徴とを用いて判断する請求項7又は8に記載のシステムである。
請求項10に記載の発明は、前記判断手段は、前記保管庫内を撮影する撮影手段が撮影した画像を用いて前記置き忘れられた物の特徴を把握する請求項9に記載のシステムである。
請求項11に記載の発明は、前記判断手段は、前記申告したユーザの後に前記空間を使用した他のユーザが撮影した画像を用いて前記置き忘れられた物の特徴を把握する請求項9に記載のシステムである。
請求項12に記載の発明は、前記保管庫を前記空間内から開閉可能な内扉と、前記内扉を施錠可能な内施錠手段と、前記置き忘れられた物を前記保管庫に保管させるために前記内施錠手段を遠隔的に解錠させる内解錠手段と、を備える請求項1に記載のシステムである。
請求項13に記載の発明は、前記空間を過去に予約して使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記申告を受け付けた場合に、当該申告したユーザの後に前記空間を使用している他のユーザに当該空間内に置き忘れられた物を前記保管庫に入れることを依頼する旨を報知する報知手段と、をさらに備え、前記内解錠手段は、前記報知手段が報知した後に、前記内施錠手段を解錠させる請求項12に記載のシステムである。
請求項14に記載の発明は、施錠した状態で使用可能な空間を形成するブース内の当該空間を使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける受付手段と、前記空間内に設けられて当該空間内に置き忘れられた物を保管する保管庫を前記ブースの外から開閉可能な外扉を施錠可能な外施錠手段を、前記ユーザからの要求に応じて解錠させる外解錠手段と、を備えるサーバ装置である。
請求項15に記載の発明は、前記外施錠手段を解錠するための解錠条件を決定する決定手段をさらに備え、前記外解錠手段は、前記解錠条件が成立した場合に前記外施錠手段を解錠する請求項14に記載のサーバ装置である。
請求項16に記載の発明は、コンピュータに、施錠した状態で使用可能な空間を形成するブース内の当該空間を使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける機能と、前記空間内に設けられて当該空間内に置き忘れられた物を保管する保管庫を前記ブースの外から開閉可能な外扉を施錠可能な外施錠手段を、前記ユーザからの要求に応じて解錠させる機能と、を実行させるプログラムである。
請求項2の発明によれば、例えば解錠条件を決定しない場合と比較して、真の持ち主ではない者に忘れ物を受け渡すことを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、例えば忘れ物の種類に応じて解錠条件を決定しない場合と比較して、忘れ物の種類に関わらず、真の持ち主への確度高い受け渡しとユーザの利便性との両立を図ることができる。
請求項4の発明によれば、例えば管理者が解錠に立ち会わない場合と比較して、忘れ物を真の持ち主へ確度高く受け渡すことができる。
請求項5の発明によれば、例えば管理者が確認しない場合と比較して、忘れ物を真の持ち主へ確度高く受け渡すことができる。
請求項6の発明によれば、例えばユーザの署名を取得しない場合と比較して、忘れ物を真の持ち主へ確度高く受け渡すことができる。
請求項7の発明によれば、例えば通知手段が通知したユーザがブースに来ない場合と比較して、忘れ物を真の持ち主へ確度高く受け渡すことができる。
請求項8の発明によれば、例えば忘れ物の種類に応じて判断条件を変えない場合と比較して、申告された忘れ物が置き忘れられた物の中に存在するか否かを確度高く判断することができる。
請求項9の発明によれば、例えば人が判断する場合と比較して、人の手を煩わせることなく申告された忘れ物が置き忘れられた物の中に存在するか否かを判断することができる。
請求項10の発明によれば、例えば管理者がブースに出向いて撮影する場合と比較して、置き忘れられた物の特徴を簡易に把握することができる。
請求項11の発明によれば、例えば管理者がブースに出向いて撮影する場合と比較して、置き忘れられた物の特徴を低廉に把握することができる。
請求項12の発明によれば、例えば内扉を施錠可能な内施錠手段を備えていない場合と比較して、置き忘れられた物を安全に保管することができる。
請求項13の発明によれば、例えば報知手段が報知した後に内施錠手段を解錠させる構成ではない場合と比較して、置き忘れられた以外の物が保管庫に入れられることを抑制することができる。
請求項14の発明によれば、施錠した状態で予約して使用可能な空間を過去に使用し、物を置き忘れたユーザが、例えば当該空間を他のユーザが使用しているときに当該空間内に入って受け取る場合と比べて、当該他のユーザの手間を取らせることを抑制することができる。
請求項15の発明によれば、例えば解錠条件を決定しない場合と比較して、真の持ち主ではない者に忘れ物を受け渡すことを抑制することができる。
請求項16の発明によれば、施錠した状態で予約して使用可能な空間を過去に使用し、物を置き忘れたユーザが、例えば当該空間を他のユーザが使用しているときに当該空間内に入って受け取る場合と比べて、当該他のユーザの手間を取らせることを抑制することができる。
<第1の実施形態>
〔管理システムの全体構成〕
図1は、管理システム1の全体構成の一例を概略的に示す図である。
図1に示すように、管理システム1は、クラウドネットワーク2に接続された各種の端末で構成される。
図1には、管理システム1を構成する端末の例として、複数台の時間貸し空間3と、時間貸し空間3を利用する個々のユーザが携帯する複数台のユーザ端末4と、個々の時間貸し空間3の予約を管理する予約管理サーバ5とが示されている。また、管理システム1を構成する端末の例として、個々の時間貸し空間3の利用の状況を管理する空間管理サーバ6と、ユーザに対する請求を管理する請求管理サーバ7と、時間貸し空間3を利用できる会員の情報を管理する会員管理サーバ8とが示されている。
なお、本実施形態における時間貸し空間3は、保守等で使用される時間を除き、24時間365日の利用が可能である。
時間貸し空間3の時間貸しサービスを提供する事業者は、単独でも複数でもよい。例えば予約の管理、入退室や室内の利用状況などの管理、ユーザに対する利用料金の請求に関する管理、ユーザとして登録されている会員の管理のそれぞれを異なる事業者が分担してもよい。なお、1つの目的(機能)についての管理を複数の事業者が協働で提供してもよい。
また、1つの目的(機能)に対して複数のサーバを用意してもよい。単独の事業者が1つの目的(機能)に対して複数のサーバを用意する場合や複数の目的(機能)に対応する複数のサーバを用意する場合には、イントラネットを介して接続すればよい。
また、時間貸し空間3も単独の事業者が提供する場合だけでなく、複数の事業者によって提供されてもよい。
すなわち、管理システム1は、複数の事業者が提供するサービスの集合体として実現されてもよい。
電子鍵の場合には、施錠や解錠を有効に行える時間を自由に定めることができる。また、1つの時間貸し空間3の利用に必要な電子鍵を同じ時間帯に対して複数発行することもできる。
なお、物理的な鍵を予約された時間別に複数用意し、時間貸し空間3を施錠又は解錠できるようにしてもよい。また、ユーザの認証を鍵の代わりに使用してもよいし、電子鍵や物理的な鍵を補足する手段として使用してもよい。
本実施形態の場合、予約管理サーバ5は、保守等に確保された時間を除き、24時間365日、時間貸し空間3の予約を受け付ける。また、必要に応じて、ユーザ端末4に対する電子鍵の発行や認証の処理を実行する。なお、認証の処理は空間管理サーバ6の側で行ってもよい。
この他、空間管理サーバ6は、時間貸し空間3内に配置されている各種の機器31からの情報の収集や各種の機器31の制御を実行する機能を有している。
図1の例では、空間管理サーバ6はクラウドネットワーク2に接続されているが、機能の一部又は全部が、時間貸し空間3に収容されていてもよい。
会員管理サーバ8は、登録されている会員の情報とユーザの情報とを管理する。会員が自然人の場合には、会員とユーザは一致する。一方、会員が法人の場合には、会員別に個々のユーザが登録され、管理される。
本実施形態における時間貸し空間3は、例えば駅の構内、空港、オフィスビル、飲食店やデパート等の商業施設、銀行、図書館、美術館、博物館、公共機関や施設、連絡通路、公園等、室内外を問わずに配置される。
本実施形態では、時間貸し空間3として防音性に優れた小部屋を想定する。この意味で、時間貸し空間3は、閉鎖型の空間の一例である。本実施形態において、閉鎖型とは、密閉の意味ではなく、実用的な防音性能を備える意味で使用する。従って、通気口や小窓等の開口や隙間が、時間貸し空間3を構成する躯体30の一部分に設けられていてもよい。
本実施形態の場合、扉32として、1枚の扉部材が弧を描くように開閉する片開きの開き戸を想定する。もっとも、扉32は、1つの開口部を2枚の扉部材で仕切る両開きの開き戸でもよい。
また、扉32は、引き戸でもよい。引き戸は、1枚の扉をスライドする片引きタイプでも、2枚以上の扉を行き違わせて開閉する引き違いタイプでも、2枚の扉を左右にスライドする引き分けタイプでもよい。
また、扉32は、蝶番で連結された2枚1組の扉部材を折り畳むように開く折れ戸でもよい。折れ戸にも、片方にのみ開くタイプと、両方向に開くタイプがある。
また、特殊なタイプとして、収納時に扉32が壁の中に引き込まれる引き込み戸や間仕切り戸であってもよい。
なお、扉32は内開きでも外開きでも構わない。
もっとも、壁面30D及び30Eの少なくとも一部には、目隠し(外部から室内の観察を難しくする又は視認性を低下させる)の機能を実現する構造、材質、加工などが採用されていてもよい。
例えば壁面30D及び30Eの材質自体が半透明の部材でもよいし、光が散乱するように部材の表面に細かい傷がつけられた部材でもよいし、同等の機能を備えるフィルム状の部材が貼り付けられていてもよい。なお、フィルム状の部材は、透過と白濁を電気的に切り替え可能な液晶フィルムや透過率を電気的に制御可能な偏光フィルムでもよい。
また、目隠しのための構造や部材が別に用意されていてもよい。もっとも、壁面30D及び30Eも、他の面と同じく光を通さない部材で構成されてもよい。もっとも、3面以上が透明又は半透明の部材で構成されていてもよい。
なお、個室型とは1人しか利用できない意味ではなく、少人数、例えば2〜3人の利用が可能な意味で使用する。
個々の時間貸し空間3を構成する躯体30の形状や構造、提供される設備や性能は任意である。
本実施形態の場合、躯体30の内部には、机33と椅子34が1つずつ配されている。また、机33の上には、機器31の一例である印刷装置31D、コンピュータ本体31E、表示デバイス31F、入力デバイス31Gが配されている。なお、コンピュータ本体31Eに記憶されているデータや履歴の情報は、システム側の制御によって、利用の終了後に全て消去される。ユーザの情報を保護するためである。
この他、機器31として、空調装置31A、人感センサ31B、室内の照明に使用される照明器具31C、機器31を含む電子機器の動作を制御する制御装置31H、認証ユニット32A、操作ユニット32Bが配置される。
なお、機器31として例示した具体的な電子機器は一例である。
保管庫35は、時間貸し空間3を利用した者が時間貸し空間3の内部に置き忘れられた物を収容可能な場所であり、その容積は、忘れ物として想定される物の大きさ以上に設定される。忘れ物として想定される物は、財布、スマートフォン、パソコン、鞄、書類、衣服、自宅や乗り物の鍵、であることを例示することができる。保管庫35の内部には、保管庫35内の物を撮影するとともに、撮影した画像のデータを出力するカメラ351が設置されている。また、保管庫35の内部には、保管庫35内の物の重さを計測し、その重さに関するデータを出力する計量計352が設置されている。カメラ351及び計量計352は、予め定められた時間(例えば1分)毎にデータを出力することを例示することができる。また、カメラ351及び計量計352は、保管庫35内に物が置かれたり、保管庫35内から物が取り除かれたりする等して、保管庫35内に変化が生じた場合にのみデータを出力するようにしてもよい。
保管庫内扉36及び保管庫外扉37は、それぞれ、遠隔操作により解錠や施錠が行われる。解錠や施錠は、例えば、空間管理サーバ6により行われることを例示することができる。
本実施形態においては、保管庫外扉37は、扉32が取り付けられている壁面30Cの側方に位置する壁面30Dに取り付けられている。また、本実施形態においては、保管庫外扉37に、操作ユニット32Bが取り付けられている。保管庫外扉37の表面には、忘れ物を受け渡す場所であることを報知する文字や、忘れ物を受け取る場合には、操作ユニット32Bを操作するべき旨の文字等が付されている。
図3〜図5を使用して、管理システム1を構成する端末の構成例を説明する。
図3は、ユーザ端末4のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態では、ユーザ端末4として、例えばスマートフォンを使用する。
ユーザ端末4は、ファームウェアやアプリケーションプログラムの実行を通じて各種の機能を提供するCPU(Central Processing Unit)41と、ファームウェアやBIOS(Basic Input Output System)を格納する記憶領域であるROM(Read Only Memory)42と、プログラムの実行領域であるRAM(Random Access Memory)43とを有している。
また、ユーザ端末4は、ダウンロードしたアプリケーションプログラムや電子鍵等を記憶する揮発性の記憶装置44と、外部との通信に使用される通信インタフェース(通信IF)45と、タッチパネル等の入力デバイス46と、情報の表示に使用される表示デバイス47と、撮像カメラ48とを有している。記憶装置44には、例えば半導体メモリが用いられる。
ここで、CPU41と各種のデバイスはバス49を通じて接続されている。
図4では、空間管理サーバ6の構成を代表的に表している。もっとも、他のサーバ、すなわち、予約管理サーバ5、請求管理サーバ7、会員管理サーバ8の構成も図4に示す構成と同様である。
空間管理サーバ6は、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムの実行を通じて各種の管理機能を提供するCPU51Aと、オペレーションシステムやBIOSを格納する記憶領域であるROM52Aと、プログラムの実行領域であるRAM53を有している。
また、空間管理サーバ6は、担当する管理機能を実現するアプリケーションプログラムや各種の管理データを記憶する揮発性のハードディスクドライブ(HDD)54と、外部との通信に使用される通信インタフェース(通信IF)55と、キーボード等の入力デバイス56と、情報の表示に使用される表示デバイス57とを有している。
ここで、CPU51Aと各種のデバイスはバス58を通じて接続されている。
時間貸し空間3は、空調装置31A、人感センサ31B、照明器具31C、印刷装置31D、コンピュータ本体31E、表示デバイス31F、入力デバイス31G、制御装置31H、認証ユニット32A、操作ユニット32Bを有している。
ここで、空調装置31Aは、室内の気温や湿度の調整に使用される。なお、空調装置31Aとともに、又は、空調装置31Aとは別に換気に特化した機構を設けてもよい。
人感センサ31Bは、室内の人の検知に用いられるセンサであり、様々なタイプが存在する。例えば人の動きを検知可能な焦電型赤外線人感センサ、人の数と位置を検知可能な画像型人感センサやサーモパイル型人感センサがある。目的に応じて、これらのセンサのうちのいずれか、または、複数を組み合わせて使用する。
制御装置31Hは、LAN31Vに接続された機器から情報を収集するとともに、個々の機器の動作を制御する制御用のコンピュータである。なお、制御装置31Hは、管理システム1によっては、空間管理サーバ6としての機能を提供することもある。
時間貸し空間3には、扉32の開閉を機械的に制御する扉開閉機構31Jが用意されている。また、時間貸し空間3には、保管庫内扉36の開閉を機械的に制御する内扉開閉機構31Kが用意されている。また、時間貸し空間3には、保管庫外扉37の開閉を機械的に制御する外扉開閉機構31Lが用意されている。扉開閉機構31J、内扉開閉機構31K、外扉開閉機構31Lには、例えば対応する扉を駆動して開閉する機構やユーザによる扉の開閉操作に介在して開閉に要する負荷の大きさを調整する機構が含まれる。
時間貸し空間3には、スピーカ31Nが用意される。スピーカ31Nは、室内のユーザに対する情報の報知や室外にいる人への情報の報知に使用される。
時間貸し空間3には、マグネットセンサ31Rが用意される。マグネットセンサ31Rは、扉32、保管庫内扉36、保管庫外扉37それぞれに取り付けられており、磁力の検知を通じて扉32、保管庫内扉36、保管庫外扉37の開閉を検知する。
ここでは、図6を使用して、管理システム1を構成する一のサーバにより、又は、複数のサーバの協働により実現される制御機能について説明する。
ここでは、空間管理サーバ6が単独で制御機能を提供する場合について説明する。
図6は、空間管理サーバ6のソフトウェア構成の一例を示す図である。
空間管理サーバ6は、CPU51Aによるプログラムの実行を通じて該当する機能を実現する。
本実施形態に係る空間管理サーバ6は、予約されていた時間の経過後に、時間貸し空間3を過去に予約して使用したユーザからの要求に応じて、時間貸し空間3に置き忘れた物の受け渡しに備えた制御機能を有している。本実施形態では、この機能を、空間管理サーバ6の受渡し制御部110が担う。
また、申告受付部111は、操作ユニット32Bを介して忘れ物の申告を受け付けてもよい。ユーザが、ユーザ端末4(例えばスマートフォン)を時間貸し空間3に置き忘れることも考えられるからである。
ここで、保管庫35を介して忘れ物の受け渡しを行うには、先ず、忘れ物を保管庫35に収容することが必要となる。この忘れ物の保管庫35への収容は、忘れ物をしたユーザの後に利用しているユーザが行うことを例示することができる。申告受付部111が申告を受け付けたときに、忘れ物をしたユーザとは異なる他のユーザが、忘れ物がある時間貸し空間3を利用している場合に、その他のユーザに保管庫35へ収容することを依頼する態様である。かかる態様の場合、受渡し条件提示部112は、先ず、時間貸し空間3を利用している他のユーザに対して、スピーカ31Nや表示デバイス31Mを用いて、「忘れ物を保管庫35に入れてください」と報知するとともに、内扉解錠部115に保管庫内扉36を解錠させる。これにより、他のユーザは、保管庫内扉36を開けて、保管庫35に忘れ物を入れ、保管庫内扉36を閉めると考えられる。なお、他のユーザへの報知は、メッセージや音声メール等の形式で行ってもよい。
受渡し条件提示部112が保管庫35に忘れ物が入れられると推定する時間は、申告受付部111が申告を受け付けたときに、忘れ物をしたと申告された時間貸し空間3が利用されている場合には、例えば、申告受付部111が申告を受け付けた後、10分後であることを例示することができる。利用しているユーザが忘れ物を保管庫35に入れた後に、判断部113が判断する時間と、決定部114が条件を決定する時間とを考慮したものである。
また、推定時間は、申告受付部111が申告を受け付けたときに、忘れ物をしたと申告された時間貸し空間3が利用されていない場合であって、次の予約が予め定められた時間(例えば3時間)内である場合には、次の予約開始時間+10分後であることを例示することができる。次に利用するユーザが忘れ物を保管庫35に入れた後に、判断部113が判断する時間と、決定部114が条件を決定する時間とを考慮したものである。
また、推定時間は、申告受付部111が申告を受け付けたときに、忘れ物をしたと申告された時間貸し空間3が利用されていない場合であって、次の予約開始時間が予め定められた時間(例えば3時間)以降である場合には、予め定められた時間後であることを例示することができる。管理者が忘れ物を保管庫35に入れた後に、判断部113が判断する時間と、決定部114が条件を決定する時間とを考慮したものである。
なお、受渡し条件提示部112は、ユーザ端末4に対して、メッセージや音声メール等の形式で通知することを例示することができる。ただし、ユーザ端末4が忘れ物である場合も考慮し、受渡し条件提示部112は、操作ユニット32Bを介して入力されたメールアドレス(例えば会社や自宅のメールアドレス)や電話番号(例えば会社や自宅の電話番号)を介して通知してもよい。
また、例えば、忘れ物が、スマートフォンである場合には、一致条件として、電話番号が同一であることを加えてもよい。電話番号が同一であるか否かは、例えば、その電話番号に電話をかけ、保管庫35に入っているスマートフォンが反応するか否かをカメラ351又は計量計352から出力されたデータに基づいて確認することを例示することができる。
例えば、忘れ物が、財布、パソコン、鞄である場合には、忘れ物の申告をしたユーザが保管庫外扉37に来るとともに、時間貸し空間3の管理者が保管庫外扉37の解錠に立ち会うことが解錠条件であることを例示することができる。
また、忘れ物が、例えば、鍵、スマートフォンである場合には、管理者が、遠隔的に、ユーザから忘れ物として申告された物と保管庫35に保管されている物とが一致することを確認するとともに、忘れ物の申告をしたユーザの署名を取得することが解錠条件であることを例示することができる。管理者は、ユーザから忘れ物として申告された物の特徴と、カメラ351及び計量計352から出力されたデータとを用いて、申告された忘れ物と、保管庫35に保管されている物とが一致するか否かを判断する。
また、忘れ物が、例えば、書類である場合には、忘れ物の申告をしたユーザの署名を取得することが解錠条件であることを例示することができる。
ユーザの署名は、例えば、保管庫外扉37に取り付けられている操作ユニット32Bに、忘れ物の申告をしたユーザが署名することで得ることを例示することができる。
外扉解錠部116は、決定部114が決定した解錠条件が成立した場合に、保管庫外扉37を解錠する。
外扉解錠部116は、例えば、忘れ物が、財布、パソコン、鞄である場合には、忘れ物の申告をしたユーザが保管庫外扉37の前に到着するとともに、時間貸し空間3の管理者が保管庫外扉37の前に到着し、両者が操作ユニット32Bを操作した場合に保管庫外扉37を解錠する。例えば、外扉解錠部116は、忘れ物の申告をしたユーザが、操作ユニット32Bに表示された、「忘れ物受け取り」と記載されたボタンを押すとともに、管理者が操作ユニット32Bに対して暗証番号を入力した場合に保管庫外扉37を解錠する。なお、外扉解錠部116は、忘れ物の申告をしたユーザが保管庫外扉37の前に到着したか否かは、例えば、当該ユーザのユーザ端末4に提供された前回の予約時の電子鍵を使用してもよい。
外扉解錠部116が保管庫外扉37を解錠した後、ユーザは、保管庫外扉37の開閉が可能になり、保管庫35から忘れ物を取り出すことが可能になる。
受渡し制御部110は、この処理を、予め定めた期間(例えば1ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
受渡し制御部110は、先ず、時間貸し空間3に荷物を置き忘れた旨の申告を受け付けたか否かを判別する(S701)。これは、申告受付部111が行う処理である。
申告を受け付けた場合(S701でYes)、受渡し制御部110は、荷物を置き忘れたと申告された時間貸し空間3が予約されているか否かを判別する(S702)。予約されている場合(S702でYes)、受渡し制御部110は、利用しているユーザに対して、表示デバイス31Mやスピーカ31Nを用いて、「忘れ物を保管庫35に入れてください」と報知する(S703)。その後、受渡し制御部110は、保管庫内扉36を解錠する(S704)。
受信した場合(S707でYes)、受渡し制御部110は、一致条件が成立したか否かを判定する(S708)。これは、判断部113が行う処理である。一致条件が成立した場合(S708でYes)、受渡し制御部110は、保管庫外扉37を解錠して忘れ物を受け渡すための解錠条件を決定する(S709)。これは、決定部114が行う処理である。
一方、一致条件が成立していない場合(S708でNo)、受渡し制御部110は、申告してきたユーザに対して、申告された物に該当する忘れ物が存在しない旨を通知する(S717)。
図8は、第2の実施形態に係る躯体230の一例を概略的に示す図である。
図9は、第2の実施形態に係る空間管理サーバ6のソフトウェア構成の一例を示す図である。
第2の実施形態に係る躯体230は、第1の実施形態に係る躯体30に対して、保管庫35内に、カメラ351及び計量計352が設けられていない点が異なる。また、第1の実施形態に係る受渡し制御部110に相当する受渡し制御部210は、第1の実施形態に係る受渡し条件提示部112に相当する受渡し条件提示部212と、第1の実施形態に係る判断部113に相当する判断部213とを有する。
以下、第2の実施形態に係る管理システム200について、第1の実施形態に係る管理システム1と異なる点について説明する。管理システム200と管理システム1とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
受渡し制御部210は、この処理を、予め定めた期間(例えば1ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
受渡し制御部210は、先ず、時間貸し空間3に荷物を置き忘れた旨の申告を受け付けたか否かを判別する(S701)。申告を受け付けた場合(S701でYes)、受渡し制御部210は、荷物を置き忘れたと申告された時間貸し空間3が予約されているか否かを判別する(S702)。予約されている場合(S702でYes)、受渡し制御部210は、利用しているユーザに対して、忘れ物の画像の撮影や、申告された特徴の有無の確認、及び、撮影した画像や確認結果の送信を依頼する(S1003)。その後、受渡し制御部210は、保管庫内扉36を解錠する(S704)。
受信した場合(S1007でYes)、受渡し制御部210は、一致条件が成立したか否かを判定する(S708)。これは、判断部213が行う処理である。一致条件が成立した場合(S708でYes)、受渡し制御部210は、保管庫外扉37を解錠して忘れ物を受け渡すための解錠条件を決定する(S709)。これは、決定部114が行う処理である。
一方、一致条件が成立していない場合(S708でNo)、受渡し制御部210は、申告してきたユーザに対して、申告された物に該当する忘れ物が存在しない旨を通知する(S717)。
本実施形態に係る判断部213は、申告したユーザの後に時間貸し空間3を使用した他のユーザが撮影した画像を用いて置き忘れられた物の特徴を把握する。ゆえに、管理システム200によれば、人の手を煩わせることなく申告された忘れ物が時間貸し空間3内に置き忘れられた物の中に存在するか否かを判断することが可能になる。また、画像は、他のユーザが例えばユーザ端末4にて撮影した画像であることから、カメラ351を設置するのと比較して低廉に把握することが可能になる。
Claims (16)
- 施錠した状態で予約して使用可能な空間を形成するブースと、
前記空間内に設けられ、当該空間内に置き忘れられた物を保管する保管庫と、
前記保管庫を前記ブースの外から開閉可能な外扉と、
前記外扉を施錠可能な外施錠手段と、
前記空間を過去に予約して使用したユーザからの要求に応じて前記外施錠手段を遠隔的に解錠させる外解錠手段と、
を備えるシステム。 - 前記空間を過去に予約して使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける受付手段と、
前記外施錠手段を解錠するための解錠条件を決定する決定手段と、
をさらに備え、
前記外解錠手段は、前記解錠条件が成立した場合に前記外施錠手段を解錠する
請求項1に記載のシステム。 - 前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた申告の忘れ物の種類に応じて前記解錠条件を決定する
請求項2に記載のシステム。 - 前記解錠条件は、前記空間の管理者が解錠に立ち会うことである
請求項3に記載のシステム。 - 前記解錠条件は、前記空間の管理者が確認することである
請求項3に記載のシステム。 - 前記解錠条件は、前記忘れ物の申告をしたユーザの署名を取得することである
請求項3に記載のシステム。 - 前記空間を過去に予約して使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた申告において申告された忘れ物が前記空間内に置き忘れられた物の中に存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が存在すると判断した場合に、前記申告をしたユーザに前記申告された忘れ物が存在することを通知する通知手段と、
を備え、
前記外解錠手段は、前記通知手段が通知したユーザが前記ブースに来た場合に前記外施錠手段を解錠する
請求項1に記載のシステム。 - 前記判断手段は、前記申告された忘れ物の種類に応じて、当該申告された忘れ物が前記置き忘れられた物の中に存在するか否かを判断する判断条件を変える
請求項7に記載のシステム。 - 前記判断手段は、前記置き忘れられた物の特徴を把握するとともに、把握した当該置き忘れられた物の特徴と、前記申告された忘れ物の特徴とを用いて判断する
請求項7又は8に記載のシステム。 - 前記判断手段は、前記保管庫内を撮影する撮影手段が撮影した画像を用いて前記置き忘れられた物の特徴を把握する
請求項9に記載のシステム。 - 前記判断手段は、前記申告したユーザの後に前記空間を使用した他のユーザが撮影した画像を用いて前記置き忘れられた物の特徴を把握する
請求項9に記載のシステム。 - 前記保管庫を前記空間内から開閉可能な内扉と、
前記内扉を施錠可能な内施錠手段と、
前記置き忘れられた物を前記保管庫に保管させるために前記内施錠手段を遠隔的に解錠させる内解錠手段と、
を備える請求項1に記載のシステム。 - 前記空間を過去に予約して使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記申告を受け付けた場合に、当該申告したユーザの後に前記空間を使用している他のユーザに当該空間内に置き忘れられた物を前記保管庫に入れることを依頼する旨を報知する報知手段と、をさらに備え、
前記内解錠手段は、前記報知手段が報知した後に、前記内施錠手段を解錠させる
請求項12に記載のシステム。 - 施錠した状態で使用可能な空間を形成するブース内の当該空間を使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける受付手段と、
前記空間内に設けられて当該空間内に置き忘れられた物を保管する保管庫を前記ブースの外から開閉可能な外扉を施錠可能な外施錠手段を、前記ユーザからの要求に応じて解錠させる外解錠手段と、
を備えるサーバ装置。 - 前記外施錠手段を解錠するための解錠条件を決定する決定手段をさらに備え、
前記外解錠手段は、前記解錠条件が成立した場合に前記外施錠手段を解錠する
請求項14に記載のサーバ装置。 - コンピュータに、
施錠した状態で使用可能な空間を形成するブース内の当該空間を使用したユーザから、当該空間内に忘れ物をしたことの申告を受け付ける機能と、
前記空間内に設けられて当該空間内に置き忘れられた物を保管する保管庫を前記ブースの外から開閉可能な外扉を施錠可能な外施錠手段を、前記ユーザからの要求に応じて解錠させる機能と、
を実行させるプログラム。
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