JP2014118827A - 筒内圧センサ付き燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒内圧センサ付き燃料噴射弁において、燃焼室の筒内圧を検出可能なセンサと信号端子との接続を容易且つ確実に行うと共に、バルブハウジングに対する信号伝達部の組付性を向上させる。
【解決手段】燃料噴射弁10を構成するバルブハウジング42には、センサ20と信号端子22とを接続する信号伝達部24の第1信号伝達部材48が外周側に設けられる。この第1信号伝達部材48は、バルブハウジング42の外周側に圧入され、該第1信号伝達部材48の絶縁体52には、その先端から基端に向かって所定長さで一対のスリット62a、62bが形成され、バルブハウジング42に対して絶縁体52を圧入する際、スリット62a、62bを介して絶縁体52の先端側が拡径するように変形することで、第1導電層58に対する負荷が低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼室に直接噴射する直噴式の内燃機関に用いられ、前記燃焼室内の筒内圧を検出可能なセンサを有した筒内圧センサ付き燃料噴射弁に関する。
従来から、内燃機関における燃焼室の筒内圧を検出する目的で、燃料噴射弁の先端に内圧センサを装着したものが知られている。この内圧センサは、燃料噴射弁の先端と内燃機関を構成するシリンダヘッドの取付孔との間に配置され、該内圧センサには、検出した筒内圧を出力信号として外部へ伝達するためにリード線が接続されている。そして、このリード線が、例えば、電子制御ユニットに接続され、筒内圧が出力信号として前記電子制御ユニットに出力されることにより前記筒内圧に基づいた制御等が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−53483号公報
しかしながら、上述した燃料噴射弁に装着される内圧センサでは、該内圧センサと電子制御ユニットとを接続しているリード線が燃料噴射弁の外部に露出しているため、例えば、前記内圧センサを燃料噴射弁と共にシリンダヘッドへ組み付ける際や組み付け状態において、前記リード線に負荷がかかることで断線してしまう恐れがあり、該断線によって筒内圧を検出できないことが懸念される。また、内圧センサに対してリード線を電気的に接続し、且つ、そのリード線を電子制御ユニットへ接続された出力端子等に対して接続するという接続作業が煩雑である。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、燃焼室の筒内圧を検出可能なセンサと信号端子との接続を確実に行うことで安定した接続状態が得られると共に、バルブハウジングに対する信号伝達部の組付性を向上させることが可能な筒内圧センサ付き燃料噴射弁を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関の燃焼室に対して燃料を直接噴射する燃料噴射弁の端部に燃焼室内の筒内圧を検出するセンサを有した筒内圧センサ付き燃料噴射弁において、
前記燃焼室内に配置され、前記燃料の噴射状態を切り換える弁体を有したバルブハウジングと、
前記バルブハウジングの先端に装着されるセンサと、
前記バルブハウジングの外周側に設けられ、前記筒内圧に基づいた信号を外部へ出力する信号端子と前記センサとを接続する信号伝達部と、
を備え、
前記信号伝達部は、軸方向に沿って端部まで延在するスリットを有し、前記信号伝達部を前記バルブハウジングの外周側に圧入する際、前記スリットを介して拡径自在に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、スリットを介して信号伝達部を拡径させることで、該スリットを設けていない場合と比較し、バルブハウジングに対して容易に組み付けることが可能となり、その組付性を向上させることができる。また、信号伝達部を拡径自在とすることで、組み付け時における前記信号伝達部に対する荷重の付与を緩和させることができるため、前記信号伝達部における断線等の発生が防止され、センサと信号端子との接続を確実に行うことで安定した接続状態が得られる。
また、信号伝達部は、樹脂製材料から円筒状に形成されたボディと、前記ボディの内部に設けられた円筒状の導電層とを有し、前記導電層を介して前記信号端子とセンサとを接続するとよい。すなわち、信号伝達部をバルブハウジングに対して圧入して組み付ける際、スリットによって拡径させ組み付けることができるため、前記信号伝達部に対する荷重の付与が抑制され、それに伴って、ボディの内部に設けられた導電層に対する負荷も低減させることができる。そのため、負荷に起因した導電層の断線等が防止され、センサと信号端子との接続を確実且つ安定的に行うことができる。
さらに、スリットを、信号伝達部の周方向に沿って互いに離間して複数設けることにより、前記信号伝達部をバルブハウジングに対して組み付ける際により好適に拡径させ該信号伝達部に対する負荷の低減を図ることが可能となる。
さらにまた、信号伝達部の外周側に、該信号伝達部を覆うカバー部材を設け、該カバー部材によってスリットを覆うとよい。これにより、カバー部材によって燃料噴射弁の外部から水分等がスリットを通じた信号伝達部側の浸入が防止される。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、先端にセンサを有した燃料噴射弁において、バルブハウジングの外周側に信号端子とセンサとを接続する信号伝達部を設け、前記信号伝達部に、軸方向に沿って端部まで延在するスリットを形成しているため、前記信号伝達部をバルブハウジングの外周側に圧入して組み付ける際に、前記信号伝達部をスリットによって拡径しながら組み付けることができる。その結果、スリットを設けていない場合と比較し、信号伝達部をバルブハウジングに対して容易に組み付けることが可能となり、その組付性を向上させることができると共に、組み付け時における信号伝達部への荷重付与を低減できるため、前記信号伝達部における断線等の発生を防止し、センサと信号端子との接続を確実且つ安定して行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る筒内圧センサ付き燃料噴射弁の一部断面全体正面図である。 図1の第1信号伝達部材における絶縁体の外観斜視図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図1におけるバルブハウジングに対して絶縁体を組み付ける途中の状態を示す分解平面図である。
本発明に係る筒内圧センサ付き燃料噴射弁について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る筒内圧センサ付き燃料噴射弁を示す。
この筒内圧センサ付き燃料噴射弁10(以下、単に燃料噴射弁10という)は、図1に示されるように、ハウジング12と、該ハウジング12の先端に設けられるソレノイド部14と、前記ソレノイド部14の先端に設けられる燃料噴射部16と、前記ハウジング12の基端に設けられ燃料の供給される燃料供給部18と、前記燃料噴射部16の先端に装着されるセンサ20と、図示しない電子制御ユニット(ECU)に接続された信号端子22と前記センサ20とを電気的に接続して出力信号を伝達する信号伝達部24とを含む。
なお、以下、燃料噴射弁10における燃料供給部18側を基端側(矢印A方向)、燃料噴射部16側を先端側(矢印B方向)として説明する。
ハウジング12は、本体部26と、該本体部26の基端から側方に突出したカプラ28とを有し、前記本体部26の基端に燃料供給部18が設けられる。燃料供給部18は、例えば、内部に燃料の供給される供給通路(図示せず)を有し、図示しない燃料配管を通じて供給された燃料を前記供給通路から燃料噴射部16側へと供給する。また、カプラ28には、図示しない電子制御ユニットに接続されたコネクタ(図示せず)が着脱自在に装着される。
ソレノイド部14は、円筒状のコイルハウジング30と、前記コイルハウジング30の内部に収納されるボビン32と、前記ボビン32に巻回されるコイル34と、前記コイル34の励磁作用下に変位する可動コア(図示せず)とを有し、前記コイルハウジング30の基端がハウジング12の先端に対して連結される。ボビン32の基端側には端子支持部36が形成され、一対の給電端子38と信号端子22の先端がそれぞれ保持される。これにより、給電端子38は、端子支持部36を介してコイル34と電気的に接続される。一方、給電端子38及び信号端子22の基端側は、カプラ28の内部において内壁面から突出し、その一部が外部に露出している。
そして、図示しないコネクタがカプラ28に接続されることで、各給電端子38及び信号端子22と電子制御ユニットとが接続され、該電子制御ユニットから前記給電端子38に通電されることによりコイル34が励磁して磁力が生じる。これにより、コイル34の励磁作用下に可動コアがボビン32の内部で変位し、燃料噴射部16に設けられた弁体(図示せず)を吸引して開弁させる。
燃料噴射部16は、ソレノイド部14の先端に連結されるバルブハウジング42と、該バルブハウジング42の先端に内蔵された弁体(図示せず)とを備え、前記バルブハウジング42の内部には燃料供給部18から燃料が供給され、弁体がソレノイド部14の励磁作用下に基端側(矢印A方向)へと移動することにより、先端から燃料が所定圧力で燃焼室内へと噴射される。
このバルブハウジング42は、例えば、金属製材料から形成され、ソレノイド部14の先端を閉塞する第1フランジ部44と、該第1フランジ部44から先端側(矢印B方向)に向かって一直線上に延在する第1筒部46とを有し、前記第1筒部46の先端には、その外周側に円筒状のセンサ20が圧入され嵌合される。
センサ20は、例えば、その内部に圧電素子(図示せず)を備え、該圧電素子に接続された接続端子(図示せず)が基端側(矢印A方向)へと延在している。
また、センサ20の外周面には、後述するカバー部材60の保持部66に当接する。
そして、センサ20は、例えば、その先端内周側が前記バルブハウジング42に対して全周溶接によって結合される。
信号伝達部24は、バルブハウジング42の外周側に設けられ、センサ20に接続された第1信号伝達部材48と、ソレノイド部14のコイルハウジング30に収納され、前記第1信号伝達部材48と信号端子22とを接続する第2信号伝達部材50とを含む。
第1信号伝達部材48は、例えば、樹脂製材料から円筒状に形成され、バルブハウジング42における第1筒部46の外周側に設けられる絶縁体(ボディ)52と、前記絶縁体52の内部に設けられる第1導電層(導電層)58とを備える。そして、絶縁体52の外周側にはカバー部材60が装着される。
絶縁体52は、例えば、耐熱性樹脂等の樹脂製材料から形成され、バルブハウジング42の形状に対応し、第1筒部46の外周側を覆うように円筒状に形成された第2筒部54と、前記第2筒部54に対して拡径して基端側(矢印A方向)に形成され、第1フランジ部44の外周側を覆う第2フランジ部56とを備える。そして、絶縁体52における第2筒部54の内周径は、バルブハウジング42における第1筒部46の外周径と略同等、若しくは、若干だけ小径に形成され、前記第1筒部46の外周側に第2筒部54を圧入することで一体的に保持される。
また、絶縁体52の第2筒部54には、先端から基端側(矢印A方向)に向かって所定長さで切り欠かれた一対のスリット62a、62bが形成される。このスリット62a、62bは、例えば、第2筒部54の先端から該先端と基端との中間近傍まで延在すると共に、前記第2筒部54の周方向に沿って所定幅で形成され、その基端が断面半円状に形成される。
また、一方のスリット62aと他方のスリット62bは、図3に示されるように、絶縁体52の軸線を中心として対称となる位置、すなわち、周方向に沿って等間隔離間した位置に形成される。これにより、絶縁体52の第2筒部54は、基端側に対して先端側(矢印B方向)がスリット62a、62bを介して半径外方向に所定距離だけ拡径自在となる。換言すれば、絶縁体52の先端側は、拡径自在な弾性を有している。
なお、上述したスリット62a、62bは、一対に設けられる場合に限定されるものではなく、例えば、絶縁体52の周方向に沿って互いに等間隔離間するように配置されていれば、その数量は特に限定されるものではない。
一方、絶縁体52の内部には、その径方向となる厚さの中央となる位置に第1導電層58が設けられ、前記第1導電層58は、例えば、メッキ層からなり、略一定の厚さで前記絶縁体52に沿って円筒状に形成されモールドされている。
さらに、絶縁体52の先端は、バルブハウジング42の第1筒部46と共にセンサ20の内部に圧入され、前記先端近傍の外周面には半径内方向に窪んだ環状溝64が形成される(図2、図4参照)。そして、環状溝64の内部には、第1導電層58の先端が露出するように設けられる。
カバー部材60は、例えば、金属製材料から円筒状に形成され、バルブハウジング42の形状に対応して第1筒部46及び第1フランジ部44を覆うように基端側(矢印A方向)が拡径して形成される。このカバー部材60の先端には、センサ20の基端側の外周面を保持する保持部66が形成され、前記保持部66と前記絶縁体52との間に形成された空間内において、センサ20と第1信号伝達部材48の第1導電層58とが半田等によって電気的に接続される。
第2信号伝達部材50は、例えば、樹脂製材料から形成され、軸方向(矢印A、B方向)に沿って所定長さを有した板形状からなり、その内部には通電可能な材料から形成された第2導電層68が形成される。第2導電層68は、例えば、メッキ層から形成され、略一定の厚さで第2信号伝達部材50の軸方向(矢印A、B方向)に沿って先端から基端まで延在している。
この第2信号伝達部材50の先端は、基端側に対して縮径した小径な第1接続部70を有し、前記第1接続部70には、その外周面に沿って第2導電層68の一部が環状に露出している。そして、第1信号伝達部材48の基端に形成された接続孔に第1接続部70が挿入され、半田等によって電気的に接続されることにより、第1信号伝達部材48を介してセンサ20と第2信号伝達部材50とが電気的に接続される。
一方、第2信号伝達部材50の基端には、軸線と直交する方向に突出した第2接続部72が形成され、その一端部が信号端子22の先端に当接し、他端部がコイルハウジング30の内周面に当接するように設けられる。この第2接続部72は、内部に貫通孔を有した円筒状に形成され、信号端子22に臨む側面に第2導電層68の基端側が露出するように設けられる。そして、第2接続部72の一端部が、第2導電層68を介して信号端子22に当接した状態で、半田等によって電気的に接続される。これにより、第1及び第2信号伝達部材48、50を介してセンサ20と信号端子22とが互いに電気的に接続された状態となる。
本発明の実施の形態に係る燃料噴射弁10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、前記燃料噴射弁10を構成するバルブハウジング42に対して第1信号伝達部材48を組み付ける場合について説明する。なお、バルブハウジング42の基端側には、予めソレノイド部14及びハウジング12が連結されている状態を初期状態として説明する。
先ず、この初期状態において、バルブハウジング42の先端側、すなわち、第1筒部46の先端側(矢印B方向)に第1信号伝達部材48を構成する絶縁体52を配置し、その基端を前記バルブハウジング42側(矢印A方向)に向かって接近させる。そして、図4に示されるように、第1筒部46の基端側からその外周側に絶縁体52を挿入していく。
この際、絶縁体52における第2筒部54の内周径が、バルブハウジング42における第1筒部46の外周径と略同等若しくは若干だけ小さく形成されているため、前記第2筒部54は前記第1筒部46に対して圧入される状態となるが、一対のスリット62a、62bを介して前記第2筒部54の先端側が半径外方向に変形することで(図4中、二点鎖線形状)、圧入時における前記絶縁体52に対する半径外方向への荷重(負荷)が低減され、それに伴って、応力集中を緩和することが可能となる。その結果、絶縁体52の内部に設けられた第1導電層58に過度な負荷が生じることがなく、絶縁体52をバルブハウジング42に対して組み付けた際における断線等の発生を確実に防止することができる。
また、絶縁体52の組み付け時に、その先端側をスリット62a、62bを介して拡径させることで、該スリット62a、62bを設けていない場合と比較し、前記絶縁体52を容易に組み付けることが可能となり、バルブハウジング42に対する前記絶縁体52の組付性を向上させることができる。
さらに、例えば、絶縁体52に製造ばらつきが生じ、その内周径が小さく形成された場合でも、スリット62a、62bを介して前記絶縁体52(第2筒部54)の先端側を拡径させることで組み付けることが可能となる。
なお、このスリット62a、62bの数量、軸方向に沿った長さ等は、絶縁体52をバルブハウジング42に組み付ける際に拡径させたい拡径量(変形量)に基づいて適宜設定すればよい。すなわち、絶縁体52の拡径量を大きくしたい場合には、スリット62a、62bの数量、長さ等を増加させ、一方、前記拡径量を小さくしたい場合には、前記スリット62a、62bの数量、長さ等を減少させればよい。
そして、バルブハウジング42の外周側に絶縁体52が装着された状態で、絶縁体52の環状溝64に半田を挿入し、前記絶縁体52の外周側にカバー部材60を装着することで第1信号伝達部材48を覆った後、前記バルブハウジング42の第1筒部46に対してセンサ20を圧入して嵌合させる。
最後に、図示しない加熱装置(例えば、レーザー照射機)によってカバー部材60の外周側から半田を加熱して溶融させることで、溶融させた半田によって第1導電層58とセンサ20とが電気的に接続される。
次に、上述したように組み付けられた燃料噴射弁10の動作について簡単に説明する。
内燃機関の運転中において、図示しない電子制御ユニットからの制御信号によって燃料噴射弁10の給電端子38からコイル34に通電がなされ、前記コイル34が励磁することで燃料噴射部16の弁体が開弁し、燃料供給部18の供給通路に供給された高圧の燃料が燃料噴射部16を介して前記内燃機関の燃焼室内へと直接噴射される。この際、センサ20は、燃焼室内の圧力(筒内圧)が付与されることで、該圧力に応じて圧電素子が電圧を発生して出力信号として出力する。この出力信号は、第1信号伝達部材48、第2信号伝達部材50、信号端子22を介して電子制御ユニットへと出力され、例えば、燃焼室の圧力に基づいた燃焼制御等に利用される。
以上のように、本実施の形態では、信号伝達部24を構成する第1信号伝達部材48をバルブハウジング42の外周側に圧入することで組み付ける際、前記第1信号伝達部材48の絶縁体52に軸方向(矢印A、B方向)に延在する一対のスリット62a、62bを形成しておくことにより、圧入時に前記絶縁体52の第2筒部54を前記スリット62a、62bを介して半径外方向に拡径するように変形させることができる。これにより、スリット62a、62bを設けていない場合と比較し、バルブハウジング42に対して絶縁体52を容易に組み付けることが可能となり、その組付性を向上させることができる。
また、絶縁体52を拡径させることで組み付け時におけるバルブハウジング42からの荷重の付与が低減され、それに伴って、応力集中を緩和することが可能となるため、前記絶縁体52の耐久性を向上させることができると同時に、該絶縁体52の内部に設けられた第1導電層58に対する荷重(負荷)の低減も図ることができるため、前記第1導電層58の断線等を確実に防止することができる。その結果、第1導電層58を有した第1信号伝達部材48によってセンサ20と第2信号伝達部材50とを確実且つ安定的に接続できる。
さらに、絶縁体52及びバルブハウジング42の製造誤差によって、互いの内周径及び外周径にばらつきが生じた場合でも、スリット62a、62bを介して前記絶縁体52(第2筒部54)の先端側を拡径させることで前記製造誤差を吸収して組み付けることが可能となる。
また、スリット62a、62bは、絶縁体52の外周側に装着されるカバー部材60によって覆われるため、燃料噴射弁10の外部から水分等が信号伝達部24側へと浸入してしまうことが防止される。
なお、本発明に係る筒内圧センサ付き燃料噴射弁は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…筒内圧センサ付き燃料噴射弁 12…ハウジング
14…ソレノイド部 16…燃料噴射部
18…燃料供給部 20…センサ
22…信号端子 24…信号伝達部
30…コイルハウジング 42…バルブハウジング
48…第1信号伝達部材 50…第2信号伝達部材
52…絶縁体 58…第1導電層
60…カバー部材 62a、62b…スリット
68…第2導電層

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室に対して燃料を直接噴射する燃料噴射弁の端部に燃焼室内の筒内圧を検出するセンサを有した筒内圧センサ付き燃料噴射弁において、
    前記燃焼室内に配置され、前記燃料の噴射状態を切り換える弁体を有したバルブハウジングと、
    前記バルブハウジングの先端に装着されるセンサと、
    前記バルブハウジングの外周側に設けられ、前記筒内圧に基づいた信号を外部へ出力する信号端子と前記センサとを接続する信号伝達部と、
    を備え、
    前記信号伝達部は、軸方向に沿って端部まで延在するスリットを有し、前記信号伝達部を前記バルブハウジングの外周側に圧入する際、前記スリットを介して拡径自在に形成されることを特徴とする筒内圧センサ付き燃料噴射弁。
  2. 請求項1記載の燃料噴射弁において、
    前記信号伝達部は、樹脂製材料から円筒状に形成されたボディと、
    前記ボディの内部に設けられた円筒状の導電層と、
    を有し、
    前記導電層を介して前記信号端子と前記センサとが接続されることを特徴とする筒内圧センサ付き燃料噴射弁。
  3. 請求項1又は2記載の燃料噴射弁において、
    前記スリットは、前記信号伝達部の周方向に沿って互いに離間して複数設けられることを特徴とする筒内圧センサ付き燃料噴射弁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料噴射弁において、
    前記信号伝達部の外周側には、該信号伝達部を覆うカバー部材が設けられ、該カバー部材によって前記スリットが覆われることを特徴とする筒内圧センサ付き燃料噴射弁。
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