JP2014118768A - 水害避難タワーの太陽光パネル設置構造及び太陽光パネル設置方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】避難ステージ上で避難者が過すための降雨対策としての屋根として活用ができ、かつ常時高い発電効率であり、仮に太陽光パネルに人が乗ったとしても水害避難タワーから地上まで転落することのない安全な水害避難タワーの太陽光パネル設置構造を提供する。
【解決手段】最上階に避難ステージを有する水害避難タワー1の太陽光パネル設置構造3aであって、避難ステージ23から立設された支柱31a、31b、31c、31dと、太陽光パネルモジュール36が止水部材37を介して複数連結されて一体化されると共に前記支柱31a、31b、31c、31dを介して傾斜させて取り付けられた太陽光パネル35とを備え、平面視で太陽光パネル35の傾斜方向の下周端と避難ステージ23の周縁に設けられる柵25とが離間されて形成された滑落者受入れ領域S1が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】最上階に避難ステージを有する水害避難タワー1の太陽光パネル設置構造3aであって、避難ステージ23から立設された支柱31a、31b、31c、31dと、太陽光パネルモジュール36が止水部材37を介して複数連結されて一体化されると共に前記支柱31a、31b、31c、31dを介して傾斜させて取り付けられた太陽光パネル35とを備え、平面視で太陽光パネル35の傾斜方向の下周端と避難ステージ23の周縁に設けられる柵25とが離間されて形成された滑落者受入れ領域S1が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、水害避難タワーの最上階の避難ステージに太陽光パネルを設置するための水害避難タワーの太陽光パネル設置構造及び太陽光パネル設置方法に関する。
水害避難タワーは、津波や洪水等が発生した際に住民が避難する施設である。この水害避難タワーは、例えば、津波等の押し波及び引き波による影響を最小限のものにするため、一般的に外壁を設けていない。従って、水害避難タワーは、主に柱、梁、津波の到達予想高さよりも高い位置に設けられた避難ステージ、避難ステージからの転落防止のための手摺り及び避難ステージまで登るための階段等により構成されている。
また、水害避難タワーに太陽光パネルを設置して、発電することにより緊急時に必要な電力を得る技術は、一般的に知られている。太陽光パネルの設置位置は、太陽光を効率よく受光するために水害避難タワーの最上部に設置される。
一方、水害避難タワーに限らず、地上や一般的なビル等の建築物に設置する方法として、太陽光の照射角度に合わせて太陽光パネルを予め傾斜させて、発電効率を向上させることは広く実施されている。
例えば、特許文献1の開示技術では、水害避難タワーに設けられた避難ステージの上方に延長する支柱があり、その支柱の上部に太陽光パネルが傾斜した状態で取り付けられている。このように、水害避難タワーの最上部の避難ステージの更に上方に太陽光パネルを傾斜して設けることで、水害避難タワーは、津波等からの避難の際に電力を供給することができる。
ところで、水害避難タワーは、避難ステージに避難者が避難した際には、例えば津波が去った後の地上では、土砂や瓦礫が大量に散乱しているため、水害避難タワーは、避難者が救助されるまでの一晩から数日間を過ごす重要な施設となる。このため、例えば、避難ステージ上でも数日間でも待機ができるように降雨対策が必要となる。
特許文献1の開示技術では、太陽光パネルをあたかも勾配屋根のように設置しているものの、実際に屋根として利用する際に降雨を防ぐための太陽光パネル間の連結部や当該連結部の止水構造等は明らかにされていない。このため、特許文献1の開示技術では、降雨を防ぐための屋根としては利用できないおそれがある。
また、特許文献1の開示技術では、太陽光パネルが切妻屋根のように山形の形状で設置されているため、太陽光が一方の太陽光パネルの傾斜方向から照射される場合には、他方の太陽光パネルには、太陽光が照射されない場合がある。このため、特許文献1の開示技術では、必ずしも太陽光パネルの発電効率が良いものとは言えない。
ところで、水害避難タワーに設置された太陽光パネルは、津波等による災害時だけでなく、津波の襲来がない平時においても発電設備として活用することができる。この場合、太陽光パネルの発電効率は、メガソーラーの設置形態と同様に非常に重要であるため、太陽光の照射方向に合せて、日本国内の場合は南向きに傾斜させて設置することが求められる。
また、特許文献1の開示技術では、太陽光パネルが避難ステージ全体を上方から覆うように設置されている。このため、太陽光パネルの取り替えや修理等のメンテナンスで作業者が太陽光パネルの上部に登る際に誤って滑落するおそれがあり、最悪の場合には、そのまま水害避難タワーから地上まで転落する危険性もある。
また、例えば津波の襲来により、水害避難タワーに避難者が避難した際には、津波の襲来による恐怖心からより高く登ろうとして避難ステージよりも更に上方にある太陽光パネルの上部に登ろうとすることも考えられる。この際にも、同様に特許文献1の開示技術では、最悪の場合には、避難者がそのまま水害避難タワーから地上まで転落する危険性もある。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、避難ステージ上で避難者が過すための降雨対策としての屋根として活用ができ、かつ常時高い発電効率であり、仮に太陽光パネルに人が乗ったとしても水害避難タワーから地上まで転落することのない安全な水害避難タワーの太陽光パネル設置構造を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る水害避難タワーの太陽光パネルの設置構造は、次のように構成する。
本願第1の発明は、最上階に避難ステージを有する水害避難タワーの太陽光パネル設置構造であって、最上階の避難ステージから立設された支柱と、太陽光パネルモジュールが止水部材を介して複数連結されて一体化されると共に支柱を介して傾斜させて取り付けられた太陽光パネルとを備え、平面視で太陽光パネルの傾斜方向の下周端と下周端に相対する避難ステージ周縁に設けられる柵とが離間されて形成された滑落者受入れ領域が設けられていることを特徴とする。
本願第2の発明は、滑落者受入れ領域は、当該領域内に梁材が架設されていない開放空間であることを特徴とする。
本願第3の発明は、第1又は第2の発明において、下周端に相対する避難ステージ周縁に設けられる柵の高さは、下周端から傾斜下方向に延長する傾斜下方向延長線と当該柵とが交差する高さ以上であることを特徴とする。
本願第4の発明は、第1〜第3のうち何れか1の発明において、支柱は、新設の前記水害避難タワーの柱と一体化され、又は、既設の前記水害避難タワーの柱を延長して設けられ、支柱間に架設された大梁と、大梁間に架設された小梁とを更に備え、太陽光パネルは、前記小梁を介して取り付けられることを特徴とする。
本願第5の発明は、第1〜4のうち何れか1の発明において、止水部材は、太陽光パネルモジュール間に介装された目地ガスケットと、当該目地ガスケットの上端側から太陽光パネルモジュール間を覆うように設けられた止水テープとを有することを特徴とする。
本願第6の発明は、最上階に避難ステージを有する水害避難タワーの太陽光パネル設置方法であって、支柱を前記避難ステージから立設する支柱立設工程と、平面視で前記太陽光パネルの傾斜方向の下周端と下周端と相対する避難ステージ周縁に設けられる柵とが離間されて形成された滑落者受入れ領域を設けると共に支柱立設工程で立設された支柱を介して太陽光パネルモジュールを傾斜させて取り付ける太陽光パネルモジュール取付工程と、太陽光パネルモジュール取付工程で取り付けられた隣り合う太陽光パネルモジュール同士の隙間を止水部材で繋いで一体化された太陽光パネルを形成する太陽光パネル形成工程とを有することを特徴とする。
本願第7の発明は、第6の発明において、太陽光パネルモジュール取付工程では、滑落者受入れ領域を当該領域内に梁材が架設されない開放空間として形成することを特徴とする。
本願第8の発明は、第6又は第7の発明において、太陽光パネルモジュール取付工程では、下周端に相対する避難ステージ周縁に設けられる柵の高さを、下周端から傾斜下方向に延長する傾斜下方向延長線と当該柵とが交差する高さ以上とすることを特徴とする。
本願第9の発明は、第6〜第8のうち何れか1の発明において、支柱立設工程では、支柱を新設の水害避難タワーの柱と一体化し、又は、既設の前記水害避難タワーの柱を延長して設け、パネル取付工程では、支柱間に大梁を架設し、当該大梁間に小梁を架設し、太陽光パネルを当該小梁を介して取り付けることを特徴とする。
第1又は第6の発明によると、避難ステージの水平面上から立設された支柱と、支柱に避難ステージよりも上方に設置されると共に太陽光パネルモジュールが止水部材を介して複数連結されて一体化された太陽光パネルとを備えている。また、第5の発明によると、第1の発明に加えて、止水部材が、太陽光パネルモジュール間に介装された目地ガスケットと、目地ガスケットの上端側から太陽光パネルモジュール間を覆うように設けられた止水テープとを備えている。これにより、太陽光パネルは、高い止水効果を発揮でき、降雨を防ぐための屋根として活用することができる。また、太陽光パネルは、太陽光の受ける方向に傾斜されていることにより、発電効率も良い。また、太陽光パネルは、平面視で当該傾斜方向の下周端と避難ステージの周縁との間は、離間された領域が設けられている。当該領域により、太陽光パネルの取り替えや修理等のメンテナンス時又は津波襲来時等で人が太陽光パネルに乗った場合に、仮にその登った人が滑落しても、人が当該領域の間を通って避難ステージ上に落下するため、地上まで転落することを防ぎ安全である。
第2又は第7の発明によると、滑落者受入れ領域が当該領域内に梁が架設されていない開放空間として設けられていることにより、仮に人が滑落して滑落者受入れ領域に落下する場合であっても、滑落した人を滑落者受入れ領域内に確実に受け入れ、かつ滑落者の梁材等への衝突もなく怪我等の2次災害を防ぐことができる。
第3又は第8の発明によると、下周端に相対する避難ステージ周縁に設けられる柵の高さが、下周端から傾斜下方向に延長する傾斜下方向延長線と当該柵とが交差する高さ以上の高さに上方に延長されていることにより、滑落した人を滑落者受入れ領域S1に確実に受け入れて、その後、滑落の勢いで避難ステージ外に落下して地上まで転落することを防ぎより安全である。
第4又は第9の発明によると、支柱が水害避難タワーの柱を延長して設けられ、太陽光パネルは、支柱間に架設された大梁があり、その大梁の間に架設された小梁を介して設置されている。支柱が水害避難タワーの柱を延長して設けられていることより、この支柱は新設の水害避難タワーだけでなく、既設の水害避難タワーへの設置も容易となる。また、太陽光パネルの自重を小梁と大梁を介するものの、支柱の延長上にある水害避難タワーの柱で直接受けることができるため、太陽光パネルをより安定的に取り付けることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る水害避難タワーの太陽光パネル設置構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1実施形態
図1は、本発明を適用した水害避難タワーの太陽光パネル設置構造の第1実施形態の斜視図である。図2は、本発明を適用した水害避難タワーの太陽光パネル設置構造の第1実施形態の正面図である。図3は、本発明を適用した水害避難タワーの太陽光パネル設置構造の第1実施形態の側面図である。図4は、本発明を適用した水害避難タワーの太陽光パネル設置構造の第1実施形態の平面図である。図5は、図4のA−A'線での太陽光パネル設置構造の断面図である。図6は、図5に示した第1実施形態について、太陽光パネルと柵の設置位置が異なる変形例を示す図4のA−A'線での太陽光パネル設置構造の断面図である。図7は、本発明を適用した太陽光パネル設置構造と母屋材との接合部の拡大図である。図8は、本発明を適用した太陽光パネルの接合部の目地ガスケットと止水テープを利用した止水構造の断面図である。
水害避難タワー1は、図1に示すようにタワー本体2と、タワー本体2に設置された太陽光パネル設置構造3とにより構成されている。
タワー本体2は、図1に示すように、地面から垂直方向に立設された柱21a、21b、21c、21dと、柱21a、21bの間に架け渡された複数の梁22a、24aと、柱21b、21cの間に架け渡された複数の梁22b、24bと、柱21c、21dの間に架け渡された複数の梁22c、24cと、柱21d、21aの間に架け渡された複数の梁22d、24dと、梁22a、22b、22c、22dにより支持されて最上階に設けられた避難ステージ23と、避難ステージ23に設けられた転落防止のための柵25と地面から避難ステージ23へ登るための階段28とを備えている。
なお、本発明では、図1に示すように、タワー本体2の各柱及び梁は、柱21a、21b、21c、21dと梁22a、22b、22c、22d、24a、24b、24c、24dとを設けているが、この柱及び梁の数は、タワー本体2の避難ステージ23及び太陽光パネル設置構造3の面積や重量に応じて任意の数を設けることができる。本発明の第1実施形態におけるタワー本体2の説明においては、図2に示す水害避難タワー1の正面に位置する2つの柱21a、21bと、同じく水害避難タワー1の正面に位置する2つの梁22a、24aのみについて説明する。
柱21a、21bは、避難ステージ23を地上の所定の高さに支持するためのものであり、地面に設けられた図示しない基礎上に設置されている。
梁22a、24aは、柱21a、21bの間に溶接やボルト接合等により固定されて架設されている。図2に示す梁22a上には、避難ステージ23が設けられている。また、図2に示す梁24a上には、避難ステージ23へと導く階段28の踊り場のみが設けられているが、本発明においてはこれに限定されることなく、避難ステージ23とは異なる中階層の避難ステージが設けられていてもよい。
避難ステージ23は、津波の襲来時に住民が避難するためのステージであり、図2に示す梁22a及び梁22aと同じ高さにある図1に示す他の3本の梁22b、22c、22dとによる計4本の梁により支持されている。避難ステージ23の高さは、津波の想定高さよりも高い位置に設けられている。
なお、避難ステージ23は、例えば、デッキプレート上にコンクリートが打設されている構成でもよく、又は、鋼材だけで構成されていてもよい。避難ステージ23は、水害避難タワー1における避難ステージ23の面積や重量、太陽光パネル設置構造3の構成等に応じて設計されていれば如何なる構成であってもよい。
柵25は、避難ステージ23の周囲にある梁22a、22b、22c、22dの上端近傍に避難ステージ23よりも上方に向けて設けられている。柵25は、避難ステージ23から避難した人々が転落することを防ぐための防護柵として設けられている。柵25の形状は、避難した人々が乗り出す等して転落しなければ、如何なる形状であってもよい。
階段28は、地上と避難ステージ23との昇降手段として利用される。階段28は、昇降する際の進行方向の両側には、人が転落することを防ぐための図示していない柵が設けられている。この階段28は、地上と避難ステージ23との間に、南側の端部を梁24aに固定されると共に東側の端部を梁24bに固定された踊り場28aを有する。階段28は、この踊り場28aに限らず、地面と避難ステージ23との間に階段の勾配を緩やかにして避難者が登り易くするための踊り場を複数設けていてもよい。
次に、太陽光パネル設置構造3において、太陽光パネル35を平面視で避難ステージ23内の南北方向の略中央に配置した太陽光パネル設置構造3aの構成について図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。
図1に示す太陽光パネル設置構造3aは、柱21a、21b、21c、21dをそれぞれ避難ステージ23よりも上方に延長して設けられた4本の支柱31a、31b、31c、31dと、支柱31aと支柱31bとの間に架設された大梁32aと、支柱31bと支柱31cとの間に架設された大梁32bと、支柱31cと支柱31dとの間に架設された大梁32cと、支柱31dと支柱31aとの間に架設された大梁32dと、大梁32bと大梁32dとの間に架設された小梁33a、33b、33c、33dと、小梁33a、33b、33c、33dの上部にそれぞれと略直交方向に架設された母屋材34a、34b、34c、34d、34e、34fと、母屋材34a、34b、34c、34d、34e、34fの上端に架設された太陽光パネル35とを備える。なお、本実施形態を含めて以降の各実施形態の説明では、太陽光パネル設置構造3の各支柱は、既設の前記水害避難タワー1の各柱を延長した場合として説明しているが、新設の水害避難タワー1を構築する際に、水害避難タワー1の各柱と一体化されて設けられてもよいことは勿論である。
支柱31a、31b、31c、31dは、例えば、断面が略矩形の鋼材である。各支柱は、タワー本体2の柱21a、21b、21c、21dの上端と溶接等により固定されている。各支柱の高さは、太陽光パネル35の傾斜方向に合せて調整される。本発明では、各支柱は、タワー本体2の柱21a、21b、21c、21dを延長されているが、これに限定されることなく、例えば避難ステージ23上から立設されていてもよい。
大梁32a、32b、32c、32dは、例えば、断面H形鋼である。大梁32aは、支柱31a、31b間に、大梁32bは、支柱31b、31c間に、大梁32cは、支柱31c、31d間に、大梁32dは、支柱31a、31b間に、溶接等により固定されて架設されている。
小梁33a、33b、33c、33dは、例えば、断面H形鋼である。太陽光パネル35の南北の両端にはそれぞれ小梁33a、33dが設置されている。
図7に示す母屋材34a、34b、34c、34d、34e、34fは、例えば、断面コの字形状の溝形鋼である。ここでは、代表して母屋材34fの形状について説明する。母屋材34fは、ウェブ部39aの両端にウェブ部39aと略直交方向に一対のフランジ部39b、39cが連接されている。母屋材34fのフランジ部39cは小梁33aの上端にあるフランジ部33a´と溶接やボルト接合等で固着されることにより、母屋材34fは小梁33aと固定される。また、母屋材34fのフランジ部39bは、太陽光パネル35の避難ステージ23側の面と溶接やボルト接合等で固着されることにより、母屋材34fは、太陽光パネル35と固定される。こうして、太陽光パネル設置構造3aでは、南北方向に3列ある太陽光パネル35のうち、西側の列の太陽光パネルの両端近傍に母屋材34a、34bが取り付けられ、中央の列の太陽光パネルの両端近傍に母屋材34c、34dが取り付けられ、東側の列の太陽光パネルの両端近傍に母屋材34e、34fが取り付けられている。
図5に示す太陽光パネル設置構造3aでは、平面視で太陽光パネル35の南側の下周端とその下周端を相対する避難ステージ周縁に設けられる柵25(大梁32a)との間は、離間された滑落者受入れ領域S1が設けられている。滑落者受入れ領域S1は、当該領域内に梁材が架設されていない開放空間として設けられている。また、この滑落者受入れ領域S1は、少なくとも人が通れる程度の広さが必要であり、太陽光パネル35の南側の下周端と大梁32aとの間は、平面視で50cm以上離間された領域であることが望ましい。
更に図6に示す太陽光パネル設置構造3aでは、図5の変形例であり大梁32a及び大梁32cがなく、柵25aは、平面視では図5と同様であるものの、太陽光パネル35の南側の下周端から傾斜下方向に延長する傾斜下方向延長線Lと交差する高さまで柵25の高さが上方に延長されている。なお、図6に示す梁22cの上端に取り付けられた柵25は、図5に示す柵25と同じ高さとして設けられている。しかし、これに限定されることなく、梁22aの上端に取り付けられた柵25a以外の周囲の柵25は、柵25aと同じ高さまで延長されていてもよく、如何なる高さであってもよい。
また、太陽光パネル設置構造3aでは、太陽光パネル35の南北方向の両端にそれぞれ小梁33a、33dが取り付けられているが、これに限定されることなく、太陽光パネル35の端部は、小梁から張り出して取り付けられていてもよい。この各支柱、各大梁、各小梁及び各母屋材の位置、数、形状、大きさ、素材は、太陽光パネル35を支持できるもので滑落者受入れ領域に梁材が架設されていない開放空間であれば如何なるものでもあってもよい。
太陽光パネル35は、太陽光パネルモジュール36が複数連結され、その太陽光パネルモジュール36の間に止水部材37が設けられて一体化されている。
図8に示す太陽光パネルモジュール36は、モジュール36aと、モジュール36aの外周端部にフレーム36bとを備える。
モジュール36aは、図示しない複数の太陽電池セルをまとめたもので形成される。太陽光パネル35は、所定の電圧と電流を得るために必要な数だけモジュール36aを直列や並列に接続して配列している。
フレーム36bは、断面コの字形状をしており、その上端は、モジュール36aの上端と同一平面上に設けられている。フレーム36bは、例えば、アルミニウム素材等で構成されている。これは、太陽電池パネルモジュール36を屋外で長時間使う際に機械的強度の補強を目的としている。しかし、フレーム36bは、これに限定されることなく、太陽電池パネルモジュール36の外周を覆って当該強度補強ができるとともに止水部材37との連結ができるものであれば、如何なる形状、大きさ、素材であってもよい。
図8に示す止水部材37は、太陽光パネルモジュール36のフレーム36b間に介装された目地ガスケット37aと、目地ガスケット37aの上端側から太陽光パネルモジュール36のフレーム36b間を覆うように設けられた止水テープ37bとを備える。
目地ガスケット37aは、例えば、一般的な建築物等の部材間の隙間や継ぎ目の目地部分に使用するもので、隙間や継ぎ目に対し装着して、気密性・水密性を保持するための定形シーリング材を想定している。目地ガスケット37aの材料は、例えば、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、シリコーン、ポリ塩化ビニル等が想定される。しかし、これに限定されることなく、目地ガスケット37aは、互いに隣り合う太陽光パネルモジュール36のフレーム36bの間を介装しつつ止水効果を発揮できるものであれば、如何なる形状、素材であってもよい。
止水テープ37bは、例えば、防水気密テープで、その素材は、オレフィンフィルム等を想定している。止水テープ37bは、その一方の面に接着剤等が塗布されており、目地ガスケット37aの上端側から太陽光パネルモジュール36間を覆うように接着等で貼り付けて固定することができる。しかし、これに限定されることなく、止水テープ37bは、目地ガスケット37aの上端側から太陽光パネルモジュール36間の間隙を覆うように貼り止水効果を発揮できるものでれば、如何なる形状、素材であってもよい。
次に、本発明を適用した太陽光パネル設置構造3aの設置方法について図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。
まず、水害避難タワーの柱21a、21b、21c、21dを上方に延長して支柱31a、31b、31c、31dを立設する。次に、支柱31aと支柱31bとの間に大梁32aを架設し、支柱31bと支柱31cとの間に大梁32bを架設し、支柱31cと支柱31dとの間に大梁32cを架設し、支柱31dと支柱31aとの間に大梁32dを架設する。次に、大梁32bと大梁32dとの間に南側から北側に向かって順番に小梁33a、33b、33c、33dを架設する。次に、小梁33a、33b、33c、33dの上端にそれぞれと略直交方向に母屋材34a、34b、34c、34d、34e、34fを西側に寄せて架設する。次に、母屋材34a、34b、34c、34d、34e、34fの上部に太陽光パネルモジュール36を複数設置する。最後に、隣り合う太陽光パネルモジュール36同士の間隙に目地ガスケット37aを介装すると共に目地ガスケット37aの上端側から太陽光パネルモジュール36間を覆うように止水テープ37bを接着等で貼り付ける。これにより、太陽光パネルモジュール36が一体化された太陽光パネル35による太陽光パネル設置構造3aが完成する。
また、上述した太陽光パネル35の各母屋材への設置方法では、これに限定されることなく、太陽光パネルモジュール36を複数連結して一体化すると共に太陽光パネルモジュール36間の間隙に目地ガスケット37a及び止水テープ37bを取り付けて太陽光パネル35として完成させた後に、その太陽光パネル35を各母屋材の上端に設置してもよいことは勿論である。
本発明では、例えば、太陽が南の方角に昇り、南側の方角から太陽光を受ける場合を想定している。そのため、本発明の太陽光パネル35は、望ましくは、南側に向かって傾斜している方が、太陽光を受けやすく発電効率も良くなる。従って、図1に示す太陽光パネル設置構造3aの支柱31a、31bは、支柱31c、支柱31dよりも南側に位置しているため、高さは低くなっている。しかし、太陽光パネル設置構造3は、これに限定されることなく、例えば、場所によっては、南の方角以外の太陽光を受けやすい方向に向けて太陽光パネルを傾斜させて取り付けてもよい。
また、太陽光パネル設置構造3aは、平時には太陽光による電力の供給源としても、津波襲来等の非常時の電力の供給源としても活用できる。また、この水害避難タワー1には、太陽光パネル設置構造3aの構築に伴い、太陽光パネル35で発電した電気を溜めるための図示しない蓄電池や平時に水害避難タワー1外の電力の需要側と繋ぐための図示しない送電線等が設けられている。
また、図1に示す太陽光パネル設置構造3aでは、支柱31a、31b、31c、31dの上方に設置されているため、水害避難タワー1に避難した避難住民が救助を待つまでの間に滞在する空間が避難ステージ23上に確保される。また、太陽光パネル設置構造3aは、太陽光パネル35がこの目地ガスケット37aと止水テープ37bとにより、高い止水効果を発揮することから、降雨を防ぐための屋根としても活用することができる。また、太陽光パネル設置構造3aは、太陽光パネル35が南北方向には略中央に配置され、東西方向には平面視で西側の大梁32d近傍まで寄せられて配置されていることから、太陽光パネル35の平面視での面積と同じ面積を避難ステージ23の屋根として活用でき、避難者を降雨から防ぐことができる。
また、上述のとおり、滑落者受入れ領域S1が設けられていることにより、太陽光パネル35の修理等のメンテナンス時に作業員が太陽光パネル35上に登った際に誤って滑落しても、滑落者受入れ領域S1の間を通って避難ステージ23上に落下することができ、地上まで転落することを防ぐことができる。また、太陽光パネル35の上に作業員が登った場合に加えて、津波襲来時等に避難者が避難ステージ23よりも高い位置にある太陽光パネル35の上に避難した場合に、仮にその登った人が滑落しても、人が滑落者受入れ領域S1の間を通って避難ステージ23上に落下しやすくなり、地上まで転落することを防ぐことができる。また、滑落者受入れ領域S1は、当該領域内に梁が架設されていない開放空間として設けられていることにより、仮に人が滑落して滑落者受入れ領域S1に落下する場合であっても、滑落した人を滑落者受入れ領域S1内に確実に受け入れ、かつ滑落者の梁材への衝突もなく怪我等の2次災害を防ぐことができる。
更に図6に示すとおり大梁32a及び大梁32cがなく、柵25aが、太陽光パネル35の南側の下周端から傾斜下方向に延長する傾斜下方向延長線Lと交差する高さ以上の高さに上方に延長されていることにより、滑落した人を滑落者受入れ領域S1に確実に受け入れて、その後、滑落の勢いで避難ステージ23外に落下して地上まで転落することを防ぎより安全である。
第2実施形態
次に、太陽光パネル設置構造3において、太陽光パネル45を平面視で避難ステージ23内で北西に寄せた太陽光パネル設置構造3bの構成について図9を参照しながら詳細に説明する。
図9は、本発明を適用した太陽光パネルを避難ステージの平面上で北西に寄せた第2実施形態の平面図である。
図9に示される太陽光パネル設置構造3bは、柱21a、21b、21c、21dをぞれぞれ避難ステージ23よりも上方に延長して設けられた4本の支柱41a、41b、41c、41dと、支柱41aと支柱41bとの間に架設された大梁42aと、支柱41bと支柱41cとの間に架設された大梁42bと、支柱41cと支柱41dとの間に架設された大梁42cと、支柱41dと支柱41aとの間に架設された大梁42dと、大梁42bと大梁42dとの間に架設された小梁43a、43b、43c、43dと、小梁43a、43b、43c、43dの上部にそれぞれと略直交方向に架設された母屋材44a、44b、44c、44d、44e、44fと、母屋材44a、44b、44c、44d、44e、44fの上端に架設された太陽光パネル45とを備える。
第2実施形態の太陽光パネル設置構造3bにおいて、支柱41a、41b、41c、41d、大梁42a、42b、42c、42dのそれぞれの形状、大きさ、素材、設置位置と母屋材44a、44b、44c、44d、44e、44f、太陽光パネルモジュール46及び止水部材47の形状、大きさ、素材は、第1実施形態と同じ構成である。そのため、太陽光パネル設置構造3bは、太陽光パネル45、各小梁、各母屋材の設置位置以外は、第1実施形態と同様のため、各構成の説明は、第1実施形態の構成を引用することにより説明は省略する。
太陽光パネル設置構造3bでは、小梁43dは、支柱41c、41dと当接する位置まで北側に寄せて取り付けられ、それに合せて、小梁43c、43b、43aも北側に寄せて取り付けられている。母屋材44a、44b、44c、44d、44e、44fは西側にある大梁42dの近傍に寄せて各小梁の上端に各小梁と略直交方向に取り付けられる。太陽光パネル45は、その西側の端部が平面視で大梁42dと近接する位置まで西側に寄せられると共に各母屋材の上端に取り付けられている。また、太陽光パネル設置構造3bには、太陽光パネル45の南側の下周端と大梁42aとが離間された領域S2が設けられている。
次に、第2実施形態の太陽光パネル設置構造3bの設置方法は、第1実施形態の太陽光パネル設置構造3aの設置方法と比較して、太陽光パネル45を北西に寄せた配置が相違する。しかし、太陽光パネル45を北西に寄せた配置であっても、その設置方法は、第1実施形態と同様であるため、太陽光パネル設置構造3aの設置方法の説明を引用することにより省略する。
図9に示すとおり、太陽光パネル設置構造3bは、南北方向には支柱41c、41dと小梁43dとが当接するまで太陽光パネル45が北側に寄せられ、東西方向には、平面視で大梁42dと太陽光パネル45の西側の端部とが近接するまで太陽光パネル45が西側に寄せられている。従って、太陽光パネル35の南側の下周端と大梁42aとが離間された領域S2は、太陽光パネル設置構造3aの領域S1に比較して広くなっている。このため、人が太陽光パネル45上に乗った場合に滑落しても、人がS2の領域を通ってより避難ステージ23上に落下しやすくなり、太陽光パネル設置構造3aに比較して地上まで転落することなく安全である。
第3実施形態
次に、太陽光パネル設置構造3において、太陽光パネル55を平面視で避難ステージ23内で北東に寄せた太陽光パネル設置構造3cの構成について図10を参照しながら詳細に説明する。
図10は、本発明を適用した太陽光パネル55を避難ステージ23の平面上で北東に寄せた第3実施形態の平面図である。
図10に示される太陽光パネル設置構造3cは、柱21a、21b、21c、21dを避難ステージ23よりも上方に延長して設けられた4本の支柱51a、51b、51c、51dと、支柱51aと支柱51bとの間に架設された大梁52aと、支柱51bと支柱51cとの間に架設された大梁52bと、支柱51cと支柱51dとの間に架設された大梁52cと、支柱51dと支柱51aとの間に架設された大梁52dと、大梁52bと大梁52dとの間に架設された小梁53a、53b、53c、53dと、小梁53a、53b、53c、53dの上部にそれぞれと略直交方向に架設された母屋材54a、54b、54c、54d、54e、54fと、母屋材54a、54b、54c、54d、54e、54fの上部に架設された太陽光パネル55とを備える。
第3実施形態の太陽光パネル設置構造3cにおいて、支柱51a、51b、51c、51d、大梁52a、52b、52c、52dのそれぞれの形状、大きさ、素材、設置位置と母屋材54a、54b、54c、54d、54e、54f、太陽光パネルモジュール56及び止水部材57の形状、大きさ、素材は、第1実施形態と同じ構成である。そのため、太陽光パネル設置構造3cは、太陽光パネル55、各小梁、各母屋材の設置位置以外は、第1実施形態と同様のため、各構成の説明は、第1実施形態の構成を引用することにより説明は省略する。
太陽光パネル設置構造3cでは、小梁53dは、支柱51c、51dと当接する位置まで北側に寄せられ、それに合せて、小梁53c、53b、53aは北側に寄せられている。母屋材54a、54b、54c、54d、54e、54fは、東側にある大梁52bの近傍に寄せて各小梁の上端に取り付けられている。太陽光パネル55は、東側の端部を平面視で大梁52bと当接する位置まで寄せられる共に各母屋材の上端に取り付けられている。また、太陽光パネル設置構造3cは、太陽光パネル55の南側の下周端と大梁52aとが離間された滑落者受入れ領域S3が設けられている。
次に、第3実施形態の太陽光パネル設置構造3cの設置方法は、第1実施形態の太陽光パネル設置構造3aの設置方法と比較して、太陽光パネル55を北東に寄せた配置が相違する。しかし、太陽光パネル55を北東に寄せた配置にしても、その設置方法は、第1実施形態と同様であるため、太陽光パネル設置構造3aの設置方法の説明を引用することにより省略する。
太陽光パネル設置構造3cは、南北方向には支柱51c、51dと小梁53dとが当接するまで太陽光パネル55が北側に寄せられ、東西方向には平面視で東側の大梁52bと太陽光パネル55の東側の端部が近接するまで太陽光パネル55が東側に寄せられている。従って、太陽光パネル設置構造3cは、太陽光パネル55の平面視での面積と同じ面積を避難ステージ23上の屋根として活用はできないものの、階段28の上部を覆う配置であるため、津波襲来時等が雨天の場合に階段を昇る避難者を降雨から守ることができる。
また、太陽光パネル設置構造3cは、第2実施形態と同様に太陽パネル55が北側に寄っていることから、南側の下周端と大梁52aとが離間された滑落者受入れ領域S3が太陽光パネル設置構造3aの滑落者受入れ領域S1に比較して広くなっている。このため、第2実施形態と同様に、人が太陽光パネル55上に人が乗った場合に滑落しても、人が滑落者受け入れ領域S3を通って確実に避難ステージ23上に落下することになり、太陽光パネル設置構造3aに比較して地上まで転落することなく安全である。
第4実施形態
次に、太陽光パネル設置構造3において、太陽光パネル65を平面視で太陽光パネル65の南側端部と南側の大梁との間の所定間隔を保ちつつ、太陽光パネル65を南北の領域2つに分離して、南北方向の略中央に間隔を設けた太陽光パネル設置構造3dの構成について図11を参照しながら詳細に説明する。
図11は、本発明を適用した太陽光パネル35dを避難ステージ23の平面上で南北方向の略中央を空けた第4実施形態の平面図である。
図11に示される太陽光パネル設置構造3dは、柱21a、21b、21c、21dを避難ステージ23よりも上方に延長して設けられた4本の支柱61a、61b、61c、61dと、支柱61aと支柱61bとの間に架設された大梁62aと、支柱61bと支柱61cとの間に架設された大梁62bと、支柱61cと支柱61dとの間に架設された大梁62cと、支柱61dと支柱61aとの間に架設された大梁62dと、大梁62bと大梁62dとの間に架設された小梁63a、63b、63c、63dと、小梁63a、63b、63c、63dの上部にそれぞれと略直交方向に架設された母屋材64a、64b、64c、64d、64e、64fと、母屋材64a、64b、64c、64d、64e、64fの上部に架設された太陽光パネル55とを備える。
第4実施形態の太陽光パネル設置構造3dにおいて、支柱61a、61b、61c、61d、大梁62a、62b、62c、62dのそれぞれの形状、大きさ、素材、設置位置、太陽光パネルモジュール66及び止水部材67の形状、大きさ、素材は、第1実施形態と同じ構成である。
ここで、太陽光パネル設置構造3dの太陽光パネル65は、南北に2つに分離されて北側の領域にある太陽光パネル65aと、南側の領域にある太陽光パネル65bとを備える。太陽光パネル65aは、平面視で太陽光パネル65aの北側の端部を大梁62cと当接する位置まで北側に寄せ、それに合せて、小梁63d、63cを北側に寄せている。また、太陽光パネル65bは、平面視で太陽光パネル65b及び小梁63aの南側の端部と大梁62aとに所定間隔が設けられている。それに合せて、小梁63bを北側に寄せている。その各小梁の上端に母屋材64a、64b、64c、64d、64e、64fを東側にある大梁62bの近傍に寄せて設置し、太陽光パネル65の東側の端部を平面視で大梁62bと当接する位置まで寄せる共に各母屋材の上端に太陽光パネル65を設置している。また、太陽光パネル設置構造3dは、平面視で太陽光パネル65aの南端と太陽光パネル65bの北端との間に人が通れる程度の広さを持った空間68が設けられている。また、太陽光パネル設置構造3dは、太陽光パネル65の南側の下周端と大梁62aとが離間された滑落者受入れ領域S4が設けられている。太陽光パネル設置構造3dは、太陽光パネル65、各小梁、各母屋材の設置位置以外は、第1実施形態と同様のため、各構成の説明は、第1実施形態の構成を引用することにより説明は省略する。
次に、第4実施形態の太陽光パネル設置構造3dの設置方法は、第1実施形態の太陽光パネル設置構造3aの設置方法と比較して、太陽光パネル65を南北に二つの領域に分離した配置が相違する。しかし、太陽光パネル65を二つに分離した場合であっても、その設置方法は、第1実施形態と同様であるため、太陽光パネル設置構造3aの設置方法の説明を引用することにより省略する。
太陽光パネル設置構造3dは、平面視で太陽光パネル65の設置位置を南北方向の略中央に空間68を設けた構成に変更した点が第1実施形態と相違する。従って、太陽光パネル設置構造3dでは、例えば、メンテナンス時に太陽光パネルモジュール66のうち最北西側にある太陽光パネルモジュール66´上に作業員が登る場合には、太陽光パネル65の南北方向の略中央に設けられた空間68から作業員が登ることができる。このため、太陽光パネル設置構造3dは、図4に示す太陽光パネル設置構造3aの同位置の太陽光パネルモジュール36´上に作業員が登る場合に比較して、太陽光パネル65bの南端から登ることなく、太陽光パネル65aの南端から登ることができ時間を要することなく太陽光パネルモジュール66´上まで登ることができる。これは、他の位置にある太陽光パネルモジュール66に登る際にも同様のことが言え、太陽光パネル設置構造3dは、第1実施形態よりもメンテナンスに優れていると言える。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたって具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 水害避難タワー
2 タワー本体
3、3a、3b、3c、3d 太陽光パネル設置構造
21a 柱
22a、24a 梁
23 避難ステージ
25、25a 柵
28 階段
31a、41a、51a、61a 支柱
32a、42a、52a、62a 大梁
33a、43a、53a、63a 小梁
34a、44a、54a、64a 母屋材
35、45、55、65、65a、65b 太陽光パネル
36、36´、46、56、66、66´ 太陽光パネルモジュール
36a モジュール
36b フレーム
37a 目地ガスケット
37b 止水テープ
68 空間
L 傾斜下方向延長線
S1、S2、S3、S4 滑落者受入れ領域
2 タワー本体
3、3a、3b、3c、3d 太陽光パネル設置構造
21a 柱
22a、24a 梁
23 避難ステージ
25、25a 柵
28 階段
31a、41a、51a、61a 支柱
32a、42a、52a、62a 大梁
33a、43a、53a、63a 小梁
34a、44a、54a、64a 母屋材
35、45、55、65、65a、65b 太陽光パネル
36、36´、46、56、66、66´ 太陽光パネルモジュール
36a モジュール
36b フレーム
37a 目地ガスケット
37b 止水テープ
68 空間
L 傾斜下方向延長線
S1、S2、S3、S4 滑落者受入れ領域
Claims (9)
- 最上階に避難ステージを有する水害避難タワーの太陽光パネル設置構造であって、
前記最上階の避難ステージから立設された支柱と、
太陽光パネルモジュールが止水部材を介して複数連結されて一体化されると共に前記支柱を介して傾斜させて取り付けられた太陽光パネルとを備え、
平面視で前記太陽光パネルの傾斜方向の下周端と前記下周端に相対する前記避難ステージ周縁に設けられる柵とが離間されて形成された滑落者受入れ領域が設けられていること
を特徴とする水害避難タワーの太陽光パネル設置構造。 - 前記滑落者受入れ領域は、当該領域内に梁材が架設されていない開放空間であること
を特徴とする請求項1記載の水害避難タワーの太陽光パネル設置構造。 - 前記下周端に相対する前記避難ステージ周縁に設けられる柵の高さは、前記下周端から傾斜下方向に延長する傾斜下方向延長線と当該柵とが交差する高さ以上であること
を特徴とする請求項1又は2記載の水害避難タワーの太陽光パネル設置構造。 - 前記支柱は、新設の前記水害避難タワーの柱と一体化され、又は、既設の前記水害避難タワーの柱を延長して設けられ、
前記支柱間に架設された大梁と、
前記大梁間に架設された小梁とを更に備え、
前記太陽光パネルは、前記小梁を介して取り付けられること
を特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載の水害避難タワーの太陽光パネル設置構造。 - 前記止水部材は、前記太陽光パネルモジュール間に介装された目地ガスケットと、
当該目地ガスケットの上端側から前記太陽光パネルモジュール間を覆うように設けられた止水テープとを有すること
を特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項記載の水害避難タワーの太陽光パネル設置構造。 - 最上階に避難ステージを有する水害避難タワーの太陽光パネル設置方法であって、
支柱を前記避難ステージから立設する支柱立設工程と、
平面視で前記太陽光パネルの傾斜方向の下周端と前記下周端と相対する前記避難ステージ周縁に設けられる柵とが離間されて形成された滑落者受入れ領域を設けると共に支柱立設工程で立設された支柱を介して太陽光パネルモジュールを傾斜させて取り付ける太陽光パネルモジュール取付工程と、
太陽光パネルモジュール取付工程で取り付けられた隣り合う太陽光パネルモジュール同士の隙間を止水部材で繋いで一体化された太陽光パネルを形成する太陽光パネル形成工程とを有すること
を特徴とする水害避難タワーの太陽光パネル設置方法。 - 前記太陽光パネルモジュール取付工程では、前記滑落者受入れ領域を当該領域内に梁材が架設されない開放空間として形成することを特徴とする請求項6記載の水害避難タワーの太陽光パネル設置方法。
- 前記太陽光パネルモジュール取付工程では、前記下周端に相対する前記避難ステージ周縁に設けられる柵の高さを、前記下周端から傾斜下方向に延長する傾斜下方向延長線と当該柵とが交差する高さ以上とすることを特徴とする請求項6又は7に記載の水害避難タワーの太陽光パネル設置方法。
- 前記支柱立設工程では、前記支柱を新設の前記水害避難タワーの柱と一体化し、又は、既設の前記水害避難タワーの柱を延長して設け、
前記パネル取付工程では、前記支柱間に大梁を架設し、当該大梁間に小梁を架設し、前記太陽光パネルを当該小梁を介して取り付けること
を特徴とする請求項6〜8のうち何れか1項記載の水害避難タワーの太陽光パネル設置方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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