JP2016196733A - 津波避難施設 - Google Patents
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Abstract
【課題】
津波避難困難地域の避難施設で、身体障害者から老人、幼児に至るまで避難が可能で、簡素な構成かつ安価に提供できる津波避難施設が求められている。
【解決手段】
この津波避難施設は円形中心より放射線状に鋼管径0.3m〜1.0m、長さ10m〜30mの2分の1の長さを地中に打ち込み基礎杭とし、地上部2分の1を地上部鋼管支柱とし、その頭部に円冠鋼材梁と円中心の鋼管頭部に設けた円冠鋼材梁を繋ぎ、円形避難床版を設け、さらに床版全体にドーム型屋根あるいは陸屋根で覆い、又、屋根の無い円形高床津波避構造で構成されている。
【選択図】図1
津波避難困難地域の避難施設で、身体障害者から老人、幼児に至るまで避難が可能で、簡素な構成かつ安価に提供できる津波避難施設が求められている。
【解決手段】
この津波避難施設は円形中心より放射線状に鋼管径0.3m〜1.0m、長さ10m〜30mの2分の1の長さを地中に打ち込み基礎杭とし、地上部2分の1を地上部鋼管支柱とし、その頭部に円冠鋼材梁と円中心の鋼管頭部に設けた円冠鋼材梁を繋ぎ、円形避難床版を設け、さらに床版全体にドーム型屋根あるいは陸屋根で覆い、又、屋根の無い円形高床津波避構造で構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は主に鋼管基礎杭と支柱を一体化して簡素且つ安価に構築されて、身体障
害者から老人幼児に至るまで避難が可能な津波避難施設に関係するものである。
害者から老人幼児に至るまで避難が可能な津波避難施設に関係するものである。
従来、津波から人が避難する場合、図12に示す様に、住居15から地元の高台16に駆け上り避難することが多い。
解決しようとする問題点は、従来の地元高台図12の16に避難する対応では、居住15から高台までに距離があり避難に時間が掛かる場合が多く、また、海岸盛土防潮堤図13の場合も津波は木々を倒して盛土を破壊し、住居15への津波到達時間を遅らせる事が出来ず、この事は東日本大震災でも立証されている。又、図14の鋼構造高所避難タワーは、階段での上り下りが困難な高齢者・身体障害者あるいは幼児等の避難施設としては不向きである。
又、図15が示すコンクリート構造の立方体避難構造物19も知られているが、津波シュミレーションによると、津波進行方向に対し直角に近い角度で津波が衝突した場合、波力エネルギーを100%受け損壊に至りやすく、波高を高め避難者の安全が守れない問題がある。
又、図15が示すコンクリート構造の立方体避難構造物19も知られているが、津波シュミレーションによると、津波進行方向に対し直角に近い角度で津波が衝突した場合、波力エネルギーを100%受け損壊に至りやすく、波高を高め避難者の安全が守れない問題がある。
本発明は、上記した問題に鑑みなされたものであって、身体障害者から老人、幼児に至るまで避難が可能で、簡素な構造かつ安価な津波避難施設の提供を目的とする。
目的を達成するために本発明に係る津波避難施設は、平面円形360度を30度〜45度の放射線上に図1で土中に鋼管杭直径30cm〜1.0mを打ち込み、地上部を図2の鋼管支柱2とし避難床版高さとし、円形中央に設けた鋼管杭と地上部支柱鋼材8を支柱天端に取り付けた後、図3の鋼材4で放射線状に桁を設け、その上部に円形リング状に鋼材5で梁を設け、その上に鋼板床・又はコンクリート床版図1の6を設けて避難場所とする。又、避難床版は高5m〜20mの高床式で設けるため、地面からの上り下り手段として図5の鋼管支柱2の内側、又、外側に円形昇降道路スロープ図2の10を設ける。又、避難床版上に図2のドーム型屋根を設け、避難者の保護と安全を確保する高床式ドーム型屋根構造を特徴とした避難施設とした。
目的を達成するために本発明に係る津波避難施設は、平面円形360度を30度〜45度の放射線上に図1で土中に鋼管杭直径30cm〜1.0mを打ち込み、地上部を図2の鋼管支柱2とし避難床版高さとし、円形中央に設けた鋼管杭と地上部支柱鋼材8を支柱天端に取り付けた後、図3の鋼材4で放射線状に桁を設け、その上部に円形リング状に鋼材5で梁を設け、その上に鋼板床・又はコンクリート床版図1の6を設けて避難場所とする。又、避難床版は高5m〜20mの高床式で設けるため、地面からの上り下り手段として図5の鋼管支柱2の内側、又、外側に円形昇降道路スロープ図2の10を設ける。又、避難床版上に図2のドーム型屋根を設け、避難者の保護と安全を確保する高床式ドーム型屋根構造を特徴とした避難施設とした。
本発明に係る津波避難施設によれば、地表面より避難床までのスロープ勾配を10%〜15%程度とし、比較的穏やかな登り坂道で、老人・車椅子利用者・幼児でも坂道を無理無く確実に登る事が可能で、1人でも多くの人命を救う事が出来る。更に、構造物を支える鋼管杭と、地盤上の支柱が一体構造の頭部円冠梁桁・地盤打ち込み鋼管杭・上部鋼管支柱が津波の波力、又は、浮遊物等が鋼管支柱に衝突したとしても充分耐える構造である。
本発明の実施形態を図面に基いて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は本発明を実施する為の1実施形態に係る津波避難施設を示す外観図である。
図2は側面図である。
図3は平面図である。
各図において、この実施形態に係る津波避難施設は、図3の円形図の様に、地中鋼管杭と地表面から避難床版高までを1体化した鋼管杭1・鋼管支柱2・円冠状梁材3を設け、その上に鋼板又はコンクリート床版を設け、図2の10を上り坂道とし、地表面から避難床版6まで10%〜15%程度のスロープ勾配として、老人・身体障害者・幼児に至るまで避難できる様に形成されている。
図1は本発明を実施する為の1実施形態に係る津波避難施設を示す外観図である。
図2は側面図である。
図3は平面図である。
各図において、この実施形態に係る津波避難施設は、図3の円形図の様に、地中鋼管杭と地表面から避難床版高までを1体化した鋼管杭1・鋼管支柱2・円冠状梁材3を設け、その上に鋼板又はコンクリート床版を設け、図2の10を上り坂道とし、地表面から避難床版6まで10%〜15%程度のスロープ勾配として、老人・身体障害者・幼児に至るまで避難できる様に形成されている。
次に、津波避難施設Tを構築する手段を説明する。まず、図5に示す鋼管杭を平面円形直径10M〜40Mの津波避難施設の規模により、鋼管杭1〜2を円形放射線状に30°から60°程度の角度で2〜1を地中に打ち込み、図2の2を地表面上に図2の3の円冠鋼製梁部間で鋼管2の頭頂上部とする。
図2の鋼管は1と2を1本の長さで地中部と地上部に平面円形に必要本数を基礎杭と鋼管支柱として杭打機械で施工する。
その円形の中心に図5及び図6の鋼管2に図3の2と図4の2の円冠鋼材8と梁円冠鋼材9を設置する。
続いて、図3の6を円形床版として鋼板床版又はコンクリート床版で直径10m〜40mの避難場所を設ける。
上記の様に構成された図3の避難床版6に地面から上る方法として、10%〜15%程度のスロープ勾配(図6の10)を設ける。
避難床版の出入りは図3の円形床版6の部分に開口部7を設け、図7の頂上部に避難者が出入り出来る構造とした。
図2と図10の11と12と13を鋼材でアーチ型に組立図11の天幕シートTをドーム屋根に張り、避難者(図1のM)を風雨・寒気から保護出来、津波から安全に退避できる構造にしている。
この津波避難施設の諸元は、直径40m〜10m、床版設置高は5m〜25m程度の浸水深の設計ができる。
上記のように構成された津波避難施設を引き続き説明する。大地震により避難施設付近が軟弱地盤層の場合、液状化現象が発生し避難施設構造物が沈下、又は傾斜して崩落倒壊の発生もあるが、本構造物は土中に打ち込んだ鋼管杭の支持により、液状化に対し沈下また傾斜等は発生せず、特に軟弱地盤強化対策工事の必要は無く、避難民の安全が図れ、且つ安価に建設できる。
又、津波避難施設図16に示すように、2階構造にする事で収容人員を多く確保出来、経済的にも優位に活用できる。
津波避難施設は、図6の様に平面円形に鋼管支柱2の地表面上に突き出た支柱2は図17の様に円形で、津波避難施設鋼管支柱2を襲った津波は、波動奇跡線24が示す様に津波エネルギーが左右に分散する。従って、図17鋼管支柱2に衝突する津波エネルギーは小さくなり、鋼管支柱2の損傷を防ぐ。
以上の様に津波避難施設を例示したが、本発明はそれに限定されない。例えば、避難床版上のアーチ型屋根の無い施設では、図18の22の様に陸屋根とし、その上に太陽光パネル発電設備を設置し、避難施設用の照明・トイレ・給水設備・急救用品備蓄倉庫等を設備出来る津波避難施設も本発明に含まれる。
T 津波避難施設
M 避難者
1 鋼管杭地中部1
2 鋼管杭地鋼管支柱2
G 地盤面
3 地上鋼管支柱2 天端に設けた円冠鋼材梁
4 床版放射状鋼製梁材
5 避難床版円冠鋼材梁
6 避難床版鋼板床 又は鉄筋コンクリート床板
7 避難床版出入り口
8 円形中央部鋼管支柱2 天端取り付け鋼製円冠鋼材
9 鋼製円冠梁材
10 地面から避難床版6に上るスロープ状昇降路
11 ドーム屋根鉄骨
12 ドーム屋根円冠鉄骨材梁
13 ドーム屋根頂上部の鉄骨梁材
14 ドーム屋根天幕Tシート張り
15 民家
16 高台
17 防潮堤
18 鉄骨式避難タワー
19 鉄筋コンクリート構造避難施設
20 昇降階段
21 津波
22 避難施設の陸屋根
M 避難者
1 鋼管杭地中部1
2 鋼管杭地鋼管支柱2
G 地盤面
3 地上鋼管支柱2 天端に設けた円冠鋼材梁
4 床版放射状鋼製梁材
5 避難床版円冠鋼材梁
6 避難床版鋼板床 又は鉄筋コンクリート床板
7 避難床版出入り口
8 円形中央部鋼管支柱2 天端取り付け鋼製円冠鋼材
9 鋼製円冠梁材
10 地面から避難床版6に上るスロープ状昇降路
11 ドーム屋根鉄骨
12 ドーム屋根円冠鉄骨材梁
13 ドーム屋根頂上部の鉄骨梁材
14 ドーム屋根天幕Tシート張り
15 民家
16 高台
17 防潮堤
18 鉄骨式避難タワー
19 鉄筋コンクリート構造避難施設
20 昇降階段
21 津波
22 避難施設の陸屋根
Claims (4)
- 地上平面円形線上に中心点より多角形放射線状に鋼管の約50%を地中に打ち込み基礎杭とし、同―鋼管の地上部を津波避難施設の支柱2とし、その頭部に円冠梁材として円形中心に設けた鋼管杭と鋼管支柱2を鋼材で繋ぎ円形高床版を設けた避難施設の面積は、収容人員の規模に応じて適用出来る避難施設であり、地面より避難床版へ上る昇降スロープを設けた高床式避難施設。
- 津波避難高床版を覆うドーム型屋根を設けた2層2階避難床版構造の津波避難施設。
- 津波避難施設高床版上に陸屋根を設け、その上に太陽光パネル発電、又、避難救急用物資及びトイレ等を設備する事の出来る津波避難施設。
- 津波避難施設ドーム型屋根、及び陸屋根に囲まれた避難施設を屋内運動場又はコミュニティーセンターなどに活用することの出来る津波避難施設。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015075791A JP2016196733A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 津波避難施設 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015075791A JP2016196733A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 津波避難施設 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016196733A true JP2016196733A (ja) | 2016-11-24 |
Family
ID=57358169
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2015075791A Pending JP2016196733A (ja) | 2015-04-02 | 2015-04-02 | 津波避難施設 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016196733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108386008A (zh) * | 2018-03-15 | 2018-08-10 | 内蒙古科技大学 | 单层蒙古包及安装方法、双层蒙古包及安装方法 |
-
2015
- 2015-04-02 JP JP2015075791A patent/JP2016196733A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108386008A (zh) * | 2018-03-15 | 2018-08-10 | 内蒙古科技大学 | 单层蒙古包及安装方法、双层蒙古包及安装方法 |
CN108386008B (zh) * | 2018-03-15 | 2024-04-09 | 内蒙古科技大学 | 单层蒙古包及安装方法、双层蒙古包及安装方法 |
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