JP2006112088A - 油圧昇降式津波避難所 - Google Patents

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Abstract

【課題】 津波の発生時に海岸近くの住民が迅速に避難することが可能であるとともに、高い津波が発生した時にも充分な安全性を確保することができ、しかも高齢者や子供等であっても容易に迅速な避難が可能である油圧昇降式津波避難所を提供すること。
【解決手段】 地上に設けられた避難台と、地中に打ち込まれて該避難台を所定高さに支持する支柱とからなる津波避難所であって、前記支柱には油圧シリンダが設けられ、該油圧シリンダの駆動により支柱を伸長して前記避難台を上昇させることが可能とされてなる油圧昇降式津波避難所とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は津波の発生時に避難するための津波避難所に関し、より詳しくは油圧シリンダにより昇降可能な避難台を有し、高齢者や子供でも迅速且つ安全に避難することができる油圧昇降式津波避難所に関する。
我が国は世界でも有数の地震国であり、毎年のように地震によって尊い生命を失う被害者が発生しているのが現実である。
地震による被害者の中には、建物の倒壊など地震そのものに起因して生命をおとす被害者も多いが、北海道の奥尻島沖地震の例に見られるように、地震により発生した津波にのまれて生命を失う被害者が多いことも事実である。
現在、津波が発生したときには、自治体が予め指定した高台にある学校や公民館等の避難施設へと避難するのが一般的である。
しかしながら、津波の進行速度は非常に早いため、避難施設が海岸から遠く離れている場合には、海岸近くの住民の避難が間に合わないおそれがあるという大きな問題がある。ところが、かかる重大な問題にも拘らず、我が国において海岸近くにある津波専用の避難所は存在していないのが実情である。
このような実情に鑑みて、海岸近くに設置される津波避難のための設備が、下記特許文献1において提案されている。
この特許文献1の開示技術は、金属製の柱材を地中に打ち込んで橋脚状に構成された土台部分と、橋脚状の土台部分の上に金属パネルにより構成された高床の屋内部分を具備する高床式金属建造物であり、津波発生時において海岸近くの住民の迅速な避難を可能とする点では確かに優れている。
しかしながら、この開示技術の建造物は屋内部分の高さが固定されているため、想定されたよりも高い津波が発生し、津波の高さが屋内部分の高さを超えた場合には、避難している住民に甚大な被害が生じてしまうという大きな問題があった。
かかる問題を解決するためには、屋内部分の高さを考えられる限り高く設定しておくことも考えられるが、避難場所が高くなりすぎると避難に時間がかかるようになるため、迅速な避難が困難となり、避難中に津波にまきこまれてしまう危険性が高くなってしまう。特に、高齢者、女性、子供など足腰が弱い者の場合には、階段で高い位置にある屋内部分へと上るのは大変であり、避難中に津波にまきこまれてしまう危険性がある。
特開平9−184323号公報
本発明は上記した従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、津波の発生時に海岸近くの住民が迅速に避難することが可能であるとともに、高い津波が発生した時にも充分な安全性を確保することができ、しかも高齢者や子供等であっても容易に迅速な避難が可能である油圧昇降式津波避難所を提供するものである。
請求項1に係る発明は、地上に設けられた避難台と、地中に打ち込まれて該避難台を所定高さに支持する支柱とからなる津波避難所であって、前記支柱には油圧シリンダが設けられ、該油圧シリンダの駆動により支柱を伸長して前記避難台を上昇させることが可能とされてなることを特徴とする油圧昇降式津波避難所に関する。
請求項2に係る発明は、前記避難台の上方に前記支柱により支持された屋根が設けられ、該屋根は前記油圧シリンダの駆動により避難台と共に上昇可能とされてなることを特徴とする請求項1記載の油圧昇降式津波避難所に関する。
請求項3に係る発明は、前記避難台から屋根の上面へと移動するための階段が設けられるとともに、該屋根の上面にはヘリポートが設けられてなることを特徴とする請求項2記載の油圧昇降式津波避難所に関する。
請求項4に係る発明は、前記支柱は、地中に打ち込まれた外筒と、前記油圧シリンダのロッドと接続されて該ロッドの伸縮に伴って前記外筒の内面に沿って上下にスライドする内筒からなり、前記外筒は上下に分離された上部筒体と下部筒体からなるとともに、該上部筒体には前記避難台及び屋根が固定され、前記内筒と該上部筒体とは分離可能に一体化されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所に関する。
請求項5に係る発明は、前記避難台には地表面まで届く階段が取り付けられ、該階段は該避難台が上昇した位置においても地表面まで届くように伸縮可能とされてなることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所に関する。
請求項6に係る発明は、前記避難台に、高圧空気力又は火薬爆発力により浮き付きのロープを噴射する噴射機が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所に関する。
請求項7に係る発明は、前記避難台に、津波の進行方向と直角な方向の堰板を立設する堰板立設装置が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所に関する。
請求項8に係る発明は、前記避難台の周囲に布又は板を張り巡らせる風防装置が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所に関する。
請求項1に係る発明によれば、海岸近くに設置することによって、津波の発生時に海岸近くの住民が迅速に避難することが可能であるとともに、避難台を油圧シリンダの駆動により上昇させることができるので、高い津波が発生した時にも充分な安全性を確保することができ、しかも通常時には避難台を下降させておくことで、高齢者や子供等であっても避難台上へと容易に迅速に避難することが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、避難台の上方に前記支柱により支持された屋根が設けられ、該屋根は前記油圧シリンダの駆動により避難台と共に上昇可能とされているので、屋根によって風雨を遮ることができ、避難台上に避難した住民が風雨に晒されるのが防がれる。
請求項3に係る発明によれば、避難台から屋根の上面へと移動するための階段が設けられ、屋根の上面にはヘリポートが設けられているので、津波が非常に高い場合などの避難台への避難にも拘らず危険が及ぶ可能性がある場合や、避難者に病人や怪我人が発生した場合には、ヘリコプターによって迅速に他の場所へと運ぶことができる。
請求項4に係る発明によれば、外筒が上下に分離された上部筒体と下部筒体からなり、該上部筒体に避難台及び屋根が固定され、内筒と上部筒体が分離可能に一体化されているので、油圧シリンダの駆動時には避難台及び屋根を内筒及び上部筒体と共に上下動させることができる一方、メンテナンスの際には内筒と上部筒体を分離することで、避難台及び屋根を上部筒体に固定した状態のままで、内筒のみを取り出して油圧シリンダ等の調整を行うことができるので、メンテナンスが非常に容易であり、長期間に亘って確実な作動を維持することができる。
請求項5に係る発明によれば、避難台に地表面まで届く階段が取り付けられ、該階段は該避難台が上昇した位置においても地表面まで届くように伸縮可能とされているので、逃げ遅れて避難台が上昇した後に到着した住民がいた場合でも、避難台を下降させて既避難者を津波に遭遇させる危険を冒すことなく階段から住民を避難台上へと導くことができる。
請求項6に係る発明によれば、浮き付きのロープを遠方まで噴射することができるので、津波が来るまでに避難台に到達できず、海岸上又は海面上に孤立している人の近くまで浮き付きのロープを届かせて、浮きにつかまらせて救出することができる。
請求項7に係る発明によれば、避難台に津波の進行方向と直角な方向の堰板を立設することにより、津波が避難台上まで来襲した場合でも、避難者がさらわれたり濡れたりすることが防止できる。
請求項8に係る発明によれば、避難台の周囲に布又は板を張り巡らせることにより、避難台上に吹き付ける寒風から避難者を保護することができる。
以下、本発明に係る油圧昇降式津波避難所の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る津波避難所の正面図、図2は本発明に係る津波避難所の側面図、図3は本発明に係る津波避難所の平面図、図4は図1のA―A線矢視図である。
本発明に係る津波避難所は、地中に打ち込まれた支柱(1)と、該支柱(1)の地上部に取り付けられた避難台(2)と、該避難台(2)の上方に設けられた屋根(3)とを備えている。
支柱(1)は、避難台(2)及び屋根(3)を地上部にて支持するためのものであって、図示例では避難台(2)及び屋根(3)が4本の支柱(1)によって支持されている。尚、支柱(1)の本数は特に限定されず、避難台(2)及び屋根(3)の面積及び重量に応じて増やすことも可能である。
この支柱(1)は、鋼管杭などの地中に打ち込まれる杭から構成され、地中の岩盤等の安定層(A)に達する深さまで打ち込まれている。これによって、不安定な地盤上であっても安定して立設され、地震等によっても容易に倒壊することがない。
各支柱(1)は内筒(11)と外筒の二重構造を有しており、外筒は後述する架台(9)の上端面を境界として上下に分離された上部筒体(12)と下部筒体(13)から構成されている。
内筒(11)と上部筒体(12)の上端部には、それぞれフランジ(11a),(12a)が設けられており、これらフランジ同士がボルト止め等によって固定されることによって、内筒(11)と上部筒体(12)が分離可能に一体化されている。
下部筒体(13)は地中深くに打ち込まれて固定された状態にある。一方、内筒(11)は、その下端部に油圧シリンダ(4)のロッドが接続されており、ロッドの伸長に伴って下部筒体(13)の内面に沿ってスライドしながら上昇する。これに伴って上部筒体(12)も上昇し、支柱(1)は全体として伸長する。
上部筒体(12)には避難台(2)及び屋根(3)がボルト等で固定されており、これら避難台(2)及び屋根(3)は、内筒(11)の上昇に伴って上部筒体(12)と共に上昇する。
油圧シリンダ(4)としては10m程度のストロークを有するものが使用され、これにより、避難台(2)及び屋根(3)は油圧シリンダ(4)の駆動によって当初の位置から10m程度上昇することができる。
上記構成を有する支柱(1)によれば、フランジ(11a),(12a)の結合を解除することで、避難台(2)及び屋根(3)を上部筒体(3)に固定した状態のままで、下部筒体(13)から内筒(11)を上方に抜き出して、内部の油圧シリンダ(4)の点検等を行うことができる。従って、メンテナンスが非常に容易であり、長期間に亘って安定した昇降機能を維持することができる。
避難台(2)は、津波の発生により逃げてきた近隣住民等が上って避難するための台であって、上記した如く油圧シリンダ(4)の駆動によって上昇可能に構成されている。
この避難台(2)は、H型鋼やチャンネル鋼等の複数本の鋼材を縦横に組み合わせて形成された骨組み(21)の上部に、鉄板や鋼板等のプレート(22)を溶接等の任意の固定手段により固定することにより構成されており、多人数の避難者が一度に上れる広さ(例えば縦10m×横15m程度)を有する平らな上面を有している。
そして、避難台(2)の外周部には、避難者が誤って落下する危険性を無くすために、手摺(23)が全周に亘って設けられている。
避難台(2)の上面には、油圧シリンダ(4)に油圧を供給する油圧ユニット(5)と、水タンク(8)と、食料タンク(14)と、発電機(15)とが設けられている。また、避難台(2)の上面には、更にテント、毛布、カーテン、懐中電灯、医薬品等の避難用品を収容した避難用品貯蔵タンクや、トイレ、簡易キッチン、救命ボート等を設けることができる。
避難台(2)には、地表面(G)まで届く階段(10)が取り付けられている。
階段(10)は、その上端部が避難台(2)に設けられた支軸(16)に対して回動可能に取り付けられており、図1及び図2に示すように、仮想線の位置から実線の位置に回動させることで、避難台(2)から地表面(G)まで届くようになっている。
また、本発明においては、この階段(10)を折り畳み構造又はスライド構造にすることによって、その長さを変化させることができるようにし、避難台(2)が上昇した位置においても階段(10)が地表面(G)まで届くようにすることが好ましい。
このようにすると、逃げ遅れて避難台が上昇した後に到着した住民がいた場合でも、避難台を下降させて既避難者を津波に遭遇させる危険を冒すことなく階段から住民を避難台上へと導くことができる。
避難台(2)と地表面(G)の間には、架台(9)が設けられている。
架台(9)は、支柱(1)の下部筒体(13)の上端部外周を囲うように地表面(G)に固定されており、避難台(2)を地表面(G)から一定高さ(例えば50cm程度)に支持する。
このような架台(9)を避難台(2)と地表面(G)の間に設けることにより、地表面(G)が不安定な場合や平らでない場合であっても、避難台(2)を水平に且つ支柱(1)に対して直角に保つことができ、支柱(1)に沿ったスムーズな上下動を長期間に亘って維持することが可能となる。
また、下部筒体(13)の上端部を地表面(G)から所定高さに位置させることにより、支柱内への水分の浸入を防ぐことができる。
屋根(3)は、避難台(2)上に避難した避難者が風雨や日差しに晒されるのを防ぐ為に設けられており、避難台(2)よりも上方位置に、避難台から所定距離をあけて設けられている。
屋根(3)の大きさは、縦横の長さ共に避難台(2)よりも大きくされており(例えば縦11m×横16m程度)、これによって避難台(2)上に避難した避難者が風雨や日差しに晒されるのを効果的に防ぐことができる。
避難台(2)と屋根(3)との距離(垂直距離)は、避難台上の避難者の身長よりも高ければよく特に限定されるものではないが、高すぎると風雨を遮る効果に劣るようになるため、約2〜3m程度とすることが好ましい。
避難台(2)と屋根(3)との間には、避難台(2)から屋根(3)の上面へと移動するための階段(6)が設けられており、屋根(3)の上面には、開閉可能な階段(6)への出入口(32)と、ヘリコプターが離着陸可能なヘリポート(7)が設けられている。
これにより、避難台(2)上にいる避難者は、階段(6)を通って出入口(32)から屋根(3)上面のヘリポート(7)へと移動することができる。従って、津波が想定された以上に高い場合など避難台(2)への避難にも拘らず避難者に危険が及ぶ可能性がある場合や、避難者の中に病人や怪我人が発生した場合には、ヘリコプターによって救出することができる。
また、屋根(3)の外周部には、避難者が誤って落下する危険性を無くすために、手摺(31)が全周に亘って設けられている。
本発明に係る津波避難所は、通常時においては図1及び図2に示すように避難台(2)は下降した地表面に近い低位置にあるので、高齢者や子供等の足腰が弱い者であっても、リフトやゴンドラなどの昇降設備を別途設けることなく、階段(10)から容易に避難台(2)に上ることができる。従って、迅速な避難が可能となり、従来問題であった高所に到達するまでに津波にのまれてしまう危険性を回避することができる。
避難者が全員避難台(2)に上った後で、油圧シリンダ(4)を駆動させると、図5に示す如く、避難台(2)及び屋根(3)を高い位置まで上昇させることができる。
これにより、津波がきても避難台(2)の高さまで到達しなくなるので、避難者は津波にさらわれる危険性がなくなり安全な状態となる。
また、本発明に係る津波避難所は、通常時(下降状態)において避難台(2)が地表面に近い低位置にあることから、避難台をコンサートや祭り等のイベント会場の舞台として利用することができ、また避難台の周囲に簡易な壁を設けることで公民館や集会場等の施設として利用することも可能である。
このように、本発明に係る津波避難所は、津波避難所としてだけではなく様々な幅広い用途での利用が可能となるため、汎用性に富んだ利用価値が高い施設となる。
更に、本発明に係る津波避難所においては、避難台(2)上に、高圧空気力又は火薬爆発力により浮き付きのロープを噴射する噴射機(図示略)を設けることができる。
噴射機は、浮き輪や発泡スチロール等の浮きにロープを結び付け、これを大砲のような筒状体を介して高圧空気力又は火薬爆発力により噴射する構成のものである。
このような噴射機を設けることにより、浮き付きのロープを遠方まで噴射することができるので、津波が来るまでに避難台に到達できず、海岸上又は海面上に孤立している人の近くまで浮き付きのロープを届かせて、浮きにつかまらせて救出することができる。
また、避難台(2)に、津波の進行方向と直角な方向の堰板を立設する堰板立設装置(図示略)を設けることもできる。
堰板立設装置は、避難台(2)の外縁に沿って堰板を自動的に立設する装置である。
具体的構成は特に限定されないが、例えば、避難台(2)の外縁面に上下方向のレールを等間隔で複数本設け、このレールの上端部が避難台から一定高さまで達するようにしておき、左右側面にローラを取り付けた堰板を2本のレール間に配置してレールに沿って上下動可能としておく構成等が採用できる。尚、この場合、レールの下端部同士は水平方向のストッパで連結し、堰板がレールを外れて落下しないようにしておく。
この場合、電動モータによりローラを回転させるか、油圧、水圧又は空気圧シリンダにより堰板を押し上げることにより、堰板はレールに沿って上昇し、避難台(2)の外縁に沿って立設する壁が形成される。
このような堰板立設装置を設けることにより、津波が避難台上まで来襲した場合でも、避難者がさらわれたり濡れたりすることが防止できる。
更に、避難台(2)の周囲に布又は板を張り巡らせる風防装置(図示略)を設けることもできる。
風防装置の具体的構成は特に限定されないが、例えば、手摺(23)の上下方向に沿って若しくは水平方向に沿って2本のレールを平行に取り付け、布又は複数枚の板をこのレールに沿って移動できるようにすることができる。尚、手摺とは別にレールを設けても良い。
布を設ける場合、布の上下辺(レールが水平方向の場合)又は左右辺(レールが上下方向の場合)の縁に沿ってレールの溝と係合しながら転動するローラを取り付け、このローラがレールの溝に沿って動くようにすると、ちょうどカーテンレールに沿ってカーテンが閉まるように、布を手摺(23)に沿って避難台の周囲に張り巡らせることができる。
板を設ける場合には、レールに複数本の溝を平行に設けて、板の上下辺又は左右辺の縁に沿ってレールの溝と係合しながら転動するローラを取り付け、このローラがレールの溝に沿って動くようにすると、ちょうど雨戸が閉まるように、複数枚の板を手摺(23)に沿って避難台の周囲に張り巡らせることができる。
いずれの場合も、ローラを電動モータ等で駆動させるようにすると自動的な開閉が可能となる。
このような風防装置を設けることにより、避難台の周囲に布又は板を張り巡らせで、避難台上に吹き付ける寒風から避難者を保護することができる。
本発明は、海岸近くに設置されることにより、津波が発生した時の避難所として用いられるものである。
本発明に係る津波避難所の正面図である。 本発明に係る津波避難所の側面図である。 本発明に係る津波避難所の平面図である。 図1のA―A線矢視図である。 本発明に係る津波避難所の避難台を上昇させた状態の正面図である。
符号の説明
1 支柱
2 避難台
3 屋根
4 油圧シリンダ
6 階段
7 ヘリポート
10 階段
11 内筒
12 外筒(上部筒体)
13 外筒(下部筒体)
G 地表面

Claims (8)

  1. 地中に打ち込まれた支柱と、該支柱の地上部分に設けられた避難台とからなる津波避難所であって、前記支柱には油圧シリンダが設けられ、該油圧シリンダの駆動により支柱を伸長して前記避難台を上昇させることが可能とされてなることを特徴とする油圧昇降式津波避難所。
  2. 前記避難台の上方に前記支柱に取り付けられた屋根が設けられ、該屋根は前記油圧シリンダの駆動により避難台と共に上昇可能とされてなることを特徴とする請求項1記載の油圧昇降式津波避難所。
  3. 前記避難台から屋根の上面へと移動するための階段が設けられるとともに、該屋根の上面にはヘリポートが設けられてなることを特徴とする請求項2記載の油圧昇降式津波避難所。
  4. 前記支柱は、地中に打ち込まれた外筒と、前記油圧シリンダのロッドと接続されて該ロッドの伸縮に伴って前記外筒の内面に沿って上下にスライドする内筒からなり、前記外筒は上下に分離された上部筒体と下部筒体からなるとともに、該上部筒体には前記避難台及び屋根が固定され、前記内筒と該上部筒体とは分離可能に一体化されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所。
  5. 前記避難台には地面まで届く階段が取り付けられ、該階段は該避難台が上昇した位置においても地表面まで届くように伸縮可能とされてなることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所。
  6. 前記避難台に、高圧空気力又は火薬爆発力により浮き付きのロープを噴射する噴射機が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所。
  7. 前記避難台に、津波の進行方向と直角な方向の堰板を立設する堰板立設装置が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所。
  8. 前記避難台の周囲に布又は板を張り巡らせる風防装置が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の油圧昇降式津波避難所。
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