JP2014117932A - 画像処理装置、画像処理方法およびそのプログラム。 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびそのプログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザが登録した用紙種類の管理設定のフローにてオペレーションミスが発生した場合、印刷を行う前にオペレーションミスと思われる設定部分をユーザに通知し、印刷ミスを事前に防ぐようにする。
【解決手段】 画像処理装置は、入力した設定に従って、印刷に用いる用紙の種類に関する用紙情報を登録する保存手段と、前記登録した用紙情報を編集し、編集した用紙情報を前記保存手段に保存させる制御手段と、前記登録した用紙情報と前記編集した用紙情報との間に差異があるかどうかを確認する確認手段とを備え、前記制御手段は、印刷ジョブを受け付けた際に、前記確認手段により前記差異があると確認された場合は、前記差異があることを通知する画面を表示し、前記確認手段により前記差異がないと確認された場合は、前記編集した用紙情報に従って前記印刷ジョブを印刷装置に実行させる。
【選択図】 図23

Description

本発明は、ユーザが印刷に用いる用紙に対する管理システムを搭載した画像処理装置に関するものである。
最近の商業的印刷業界では、電子写真方式またはインクジェット方式の画像処理装置を用いて、比較的小ロットのジョブを短納期で対応できるプリント・オン・デマンド(Print On Demand、以下「POD」)と呼ばれる市場が注目されている。POD市場で使用される画像処理装置ではデジタル化が進んでおり、コンピュータを利用した管理・制御が容易になりつつある。ユーザはコンピュータ利用した管理・制御を最大限に活用する事により、電子データを用いたデジタルプリントを実現し、プリントサービスを行う事が可能である。POD市場は輪転機等を利用した従来の商業的印刷市場と同様に、印刷された成果物がそのまま商材となる為、顧客の印刷物に対する要望も、従来市場と同様に重要となる。その為、顧客の要望に対して最適な印刷物を生成する方法として、一般に印刷に用いる用紙の特性を把握し、その特性に応じた画像処理装置の設定や管理を行う事が必要となる。
画像処理装置にも依存するが、用紙の管理設定を行う時に設定する項目は、多々存在する。例えば、紙自体の特徴(表面性、光沢性、サイズ、坪量等)、印刷物に対する特徴(グロス量)など、画像処理装置の状態を鑑みた上での設定(レジ位置、レジ速度、カール補正量等)といった項目が挙げられる。このように画像処理装置では、扱う用紙によって、達成される成果物品位をコントロールされる設定があるが、画像処理装置に予め登録されている用紙種類とそれに対応する設定だけではPOD市場における顧客の要望に応えるのは困難な場合がある。
このような状況を鑑み、特許文献1のような印刷システムが提案されている。この印刷システムにより、用紙に応じた成果物に対する様々な要求に対処すべく、多数の用紙種類に対処できる印刷環境が設定できる。
特開2007−301911号公報
上述した特許文献1では、ユーザが用紙種類の新規登録、登録した用紙種類の詳細項目の編集、登録した用紙種類の消去のフローを実施できる為、顧客からの様々な要望や画像処理装置の状態に適した用紙種類の管理における利便性を向上できるようになった。
一方で利便性の向上は、ユーザの用紙管理機能に関する操作の幅が広くなる事に繋がる為に、誤った成果物の設定で出力される可能性があり、結果的に、オペレーションミスの発生頻度が高くなる事が課題となる。例えば、画像処理装置を操作するオペレータが「グロス高め」の印刷向けに設定されているつもりの用紙種を用いて印刷したのに、実際には「グロス低め」の印刷向けの設定がされており、グロス低めの印刷物ができてしまうような事例が挙げられる。印刷ミスはユーザの利益に直接影響を与える問題だが、特許文献1では印刷ミスを事前に防ぐフェイルセーフの方法については記載されていない。
オペレーションミスは発生してしまうものであると考えると、画像処理装置側で印刷を行う前にオペレーションミスと思われる箇所を認識してユーザに通知する方法があれば、オペレーションミスが発生したとしても印刷ミスを防ぐ事は可能である。本発明では、用紙の管理設定でオペレーションミスが発生したとしても、実際に印刷ジョブで印刷を開始する前に用紙の管理設定が間違っている事をユーザに通知して印刷ミスを事前に防ぐ方法を提供する。
上記課題を解決すべく、本発明は、入力した設定に従って、印刷に用いる用紙の種類に関する用紙情報を登録する保存手段と、前記登録した用紙情報を編集し、編集した用紙情報を前記保存手段に保存させる制御手段と、前記登録した用紙情報と前記編集した用紙情報との間に差異があるかどうかを確認する確認手段とを備え、前記制御手段は、印刷ジョブを受け付けた際に、前記確認手段により前記差異があると確認された場合は、差異があることを通知する画面を表示し、前記確認手段により前記差異がないと確認された場合は、前記編集した用紙情報に従って前記印刷ジョブを印刷装置に実行させることを特徴とする画像処理装置を提供する。
本発明により、ユーザにオペレーションミスと思われる設定箇所の通知をする事が可能になり、用紙の管理設定ミスによる印刷ミスを事前に防ぐ事が可能になる。また、印刷ミスを事前に防ぐ事が可能になる事により、印刷フローのアップタイムの向上に結び付ける事が可能になる。
本発明における印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。 MFPのシステム構成を示すブロック図である。 用紙情報データベースの構成を示す図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の編集を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 プリンタ部の断面図である。 プリンタ内の作像部の断面図である。 プリンタ内の定着部の断面図である。 プリンタ内の定着部の模式図である。 プリンタ内の定着部の制御を示す図である。 中綴じ製本部の断面図である。 中綴じ製本の仕上がりを示す図である。 実施例1における画像処理装置の制御手順を示すフローチャートである。 実施例1における画像処理装置の制御手順を示すフローチャートである。 実施例2における操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 実施例1における画像処理装置の制御手順を示すフローチャートである。 実施例2における画像処理装置の制御手順を示すフローチャートである。 用紙情報の基本パラメータによる分類を示す図である。 Type1の用紙種類とType2の用紙種類の相違を示す図である。 Type1紙種の用紙情報データベースの内容の一例を示す図である。 Type2紙種の用紙情報データベースの内容の一例を示す図である。 操作部から用紙種類の登録を行う一例を示す模式図である。 操作部から用紙種類の編集を行う一例を示す模式図である。 実施例1における操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 実施例1における操作部の表示内容の一例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<用紙情報の定義>
最初に、本実施例における用紙情報の定義について説明する。本実施例に係る印刷システムでは、扱う用紙タイプを「Type1」と「Type2」の2つの分類で区別して定義する。
「Type1」とは、例えばオフィス環境等の印刷環境にも高い親和性でもって対処する為の分類である。例えば「普通紙」、「厚紙1」、「再生紙」、「タブ紙」、「薄紙」、「コート紙」といった大雑把なカテゴリである。本実施例では、「Type1」に該当する用紙情報は画像処理装置にデフォルトで記憶されているものとする。且つ初期状態(画像処理装置を納品先に設置した時のままの状態)であっても、オペレータが特別な設定を行わなくても画像処理装置の操作部に表示可能にし、オペレータにより選択可能にしている。オフィス環境であれば、「普通紙」、「厚紙1」、「再生紙」、「タブ紙」、「薄紙」等の多くて数十種類の「Type1」の用紙種類があれば十分と言える。しかし、印刷物の品質にこだわるPOD市場では、「Type1」だけでは後で詳述する成果物品位を制御する事ができない為、顧客の要望に十分に応える事は難しい。
「Type2」とは、ユーザによってカテゴライズされた用紙タイプであり、用紙情報の登録・詳細項目の編集・消去が可能であり、詳細項目の設定を変更する事で、成果物の品位を制御する事が可能となる。
<システム構成>
本発明を実施する上での印刷システムの基本構成について、図1を用いて説明する。本システムには、ネットワーク100に接続されたプリントサーバ101、クライアントPC102、105、画像処理装置としてのカラーMFP103、106及び白黒MFP104、107が含まれる。MFPとは、Multi Function Peripheral(多機能周辺機器)の略である。
プリントサーバ101は2つの役割を持つ。一つはデジタルプリント部の外部との情報の送受であり、入稿されるジョブの画像情報や設定情報等を入力し、そのジョブが終了するとステータス等の情報を外部に知らせる役割である。もう一つはデジタルプリント部内部の管理を制御する役割である。外部から入力されたジョブ及び、デジタルプリント部の内部で発生したジョブは、プリントサーバ部101にて一元管理される。これにより、デジタルプリント部の内部にある全てのデバイスと全てのジョブの状況が監視できると共に、ジョブの一時停止、設定変更、印刷再開あるいは、ジョブの複製、移動、削除等の制御が行える。
クライアントPC102、105は入力されたアプリケーションファイルの編集、印刷指示、あるいは、プリントレディファイルの投入の役割と、プリントサーバ内で管理されているデバイスやジョブの監視や制御の補佐をする役割を持つ。詳細には説明しないが、クライアントPC102、105は、一般的なコンピュータと同様に、CPU、ROM、RAM、HDD(ハードディスクドライブ)、ディスプレイ、及びキーボード、マウス等の入力デバイスを備えている。ディスプレイや入力デバイスはユーザーインターフェース手段として機能し、CPUがHDDやROMに格納され、RAMに展開されたプログラムを実行する事によって操作制御手段や制御手段として機能する。
カラーMFP103、106及び白黒MFP104、107はスキャン、プリント、コピー等様々な機能を有する画像処理装置である。カラーMFPはイエロー・マゼンタ・シアン・ブラック等のカラー印刷が可能な画像処理装置であり、白黒MFPはカラー印刷が不可能であり、白黒印刷のみ印刷が可能な画像処理装置である。カラーMFP103、106と白黒MFP104、107ではスピードやコスト等が異なる為、それぞれの用途に応じて使い分ける必要がある。
<MFPのブロック構成>
画像処理装置として機能するMFPのブロック構成とフローについて、図2を用いて説明する。ここでいうMFPは、図1のカラーMFP103、106、白黒MFP104、107のいずれでも構わない。
スキャナ部201は、紙原稿などをスキャナなどの画像読み取り装置で読み取り、読み取られた画像データをMFP制御部203に出力する。外部I/F部202は、ネットワークから入力した画像データ(主に、PDL(Page Description Language)データ)をRIP(Raster Image Processor)展開してMFP制御部203に出力する。また、MFP内部の画像データや装置情報をネットワーク経由で外部に送信する。
MFP制御部203は、入力されるデータや出力するデータを制御する交通整理の役割を果たす。また、MFP制御部203は、入力された画像データを、一旦メモリ209に格納する。格納された画像データは、一時的に格納されたり、必要に応じて呼び出されたりする。画像処理部204は、メモリ209から画像データを読出して、プリントするための画像処理を施し、プリンタ部205(印刷装置)に送る。プリンタ部205は、記録紙を給紙し、画像処理部204で処理された画像データをその記録紙上に順次印字していく。プリントアウトされた記録紙はシート処理装置206へ送り込まれ、記録紙の仕分け処理や記録紙の仕上げ処理が行われる。
操作部207は、上記の様々なフローや機能を選択したり操作指示したりするためのものであるが、操作部207の表示装置の高解像度化に伴い、メモリ209にある画像データをプレビューし、確認後OKならばプリントするといった使い方もできる。後述する用紙情報データベース301は、図3に示すように、メモリ209の中に存在しており、用紙種類の情報をデータベースとして登録している。操作部207は、不図示のキー入力部とタッチパネルを備える。タッチパネルはLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示部)とその上に貼られた透明電極からなるタッチパネルディスプレイである。LCDに表示されるキー相当の部分の透明電極を指で触れると、それを検知して別の操作画面を表示するなど予めプログラムされている。キー入力部とタッチパネルディスプレイを用いる事で、設定操作に応じて様々な操作画面を表示する事ができる。
<用紙種類の登録>
用紙種類の登録について、図2、図4〜図8、図29を用いて説明する。用紙種類の登録は操作部207を用いて操作する。即ち、操作部207から指示を受けたMFP制御部203により、操作部207上に図4の画面を操作する事で実施される。
図4の画面でユーザが「システム管理設定」キー401を押下すると、MFP制御部203は、操作部207上に図5のシステム管理者(あるいは、オペレータ)権限の有無の確認を行う為の画面を表示させる。印刷の機能設定とそれを実現可能な用紙種類を考慮せずに用紙種類を選択した場合、印刷自体が正しく行われないだけでなく、機器の耐久性低下や破損などの可能性も考えられる。そのため、図5のように、システム管理者権限のあるユーザであるかどうかを確かめた上で、用紙種類の編集画面に遷移するようにする。
図5の画面が表示されている状態で、ユーザは「システム管理部門ID」キー501を選択し、操作部207を用いてテキストボックス505にシステム管理部門IDを入力する。システム管理部門ID入力後、ユーザは「システム管理暗証番号」キー502を選択し、テキストボックス506にシステム管理暗証番号を入力する。システム管理部門IDとシステム管理暗証番号を入力した後、ユーザは「OK」キー504を選択する。MFP制御部203はシステム管理部門IDとシステム管理暗証番号が一致しているかを確認する。部門IDとそれに紐づく暗証番号は予め図2のRAMもしくはメモリ209に保存されているものとする。一致した場合、MFP制御部203は、操作部207に対して図6の画面を表示するように指示を出す。
図6の画面でユーザが「用紙種類の管理設定」キー601を選択すると、操作部207はキー選択を受け付けた事をMFP制御部203に通知する。通知を受けたMFP制御部203は操作部207に対して図7の画面を表示する指示を出す。
図7はType1、Type2の用紙種類のリストを示した図である。図7の画面でユーザが「複製」キー701を選択すると、操作部207はその結果をMFP制御部203に通知し、通知を受けたMFP制御部203は操作部207に対して図29の画面を表示する指示を出す。
図29の画面でユーザは登録する用紙種類の用紙名称を入力する。入力には、キーボード状になっている「入力」キー2904、もしくは操作部207にある不図示のテンキーを用いる。入力結果はテキストボックス2903に表示する。ここでは、「普通紙」という用紙種類を複製し、「普通紙_A様_x用途向け」という用紙種類を作成している例を示す。このとき、文字数は予め決められた数字に制限されている。ユーザが用紙名称を入力し、OKキー2901を選択すると、操作部207はMFP制御部203にその結果を通知し、用紙名称の入力は完了する。
用紙名称の入力が完了した後、MFP制御部203は図3の用紙情報データベース301を参照し、入力した用紙名称と既に用紙情報データベース301に保存されている用紙種類の用紙名称が重複していないか確認する。重複していない場合は「普通紙_A様_x用途向け」という新たな用紙種類が、図7のリストに現れる。しかし、図29で入力した用紙名称が既に存在する場合、「OK」キー2901の選択後、MFP制御部203は操作部207に図8の画面を表示する指示を出し、ユーザにその名称を登録する事ができない事を知らせる。
上述の構成のため、データベース上のType2同士は、すべて異なる名前で登録され、ユーザが用紙を選択するのに混乱することはなくなる。なお、本実施例では、Type2同士の同じ用紙名称を排他する例を示しているが、用紙情報データベース301の仕様によっては、同じ名称の登録を許すシステムを組む事も可能である。
<用紙種類の消去>
登録された用紙種類の消去について、図7を用いて説明する。Type2の用紙種類については消去する事が可能である。ユーザがType2の用紙を選択してから「消去」キー702を選択すると、そのType2の用紙種類を消去する事ができる。
<用紙種類の編集>
用紙種類の編集について、図9を用いて説明する。上述の用紙種類の登録の直後、もしくはユーザの任意のタイミングで登録した用紙種類の詳細項目の編集を行う事が可能である。ユーザからの用紙種類の編集画面を出す操作を受け付けた操作部207は図9の画面を表示する。図9の画面では用紙名称をはじめとして、坪量、表面性、形状、色あるいは、定着温度の調整、二次転写電圧の調整、クリープ補正量の調整等の項目のパラメータをそれぞれ編集する事が可能である。
図9の画面でユーザが「変更」キーを選択すると、各項目の設定画面に遷移する。例えば坪量の「変更」キー901が選択された場合、操作部207はその旨をMFP制御部203に通知し、MFP制御部203は操作部207に対して図10の画面を表示する指示を出す。表面性の「変更」キー905が選択された場合、操作部207はその旨をMFP制御部203に通知し、MFP制御部203は操作部207に対して図11の画面を表示する指示を出す。定着温度の調整の「変更」キー908が選択された場合、操作部207はその旨をMFP制御部203に通知し、MFP制御部203は操作部207に対して図12の画面を表示する指示を出す。各項目の編集の後にユーザが「OK」キー904を選択すると、操作部207はその旨をMFP制御部203に通知し、MFP制御部203は編集内容を用紙情報データベース301に保存する。
<編集チェックの保存>
用紙種類の編集機能の中には各項目に「編集チェック」というモードが含まれる。編集チェックモードでは各項目に902、903、915〜924のキーが存在する。編集チェックモードのデフォルト設定は全項目「無」になっているが、トグルキーもしくは別の画面(不図示)に遷移して「有」に切り替える事が可能である。図9のOKキー904が選択されると、操作部207はその旨をMFP制御部203に通知する。通知を受けたMFP制御部203は、各項目の編集チェックの設定有無(有/無)を図2のメモリ209に保存する。なお、本実施例では編集チェックの設定値はメモリ209に保存しているが、用紙データベース301の中に編集チェックの設定有無の項目を追加して保存してもよい。
<編集チェック内容の確認>
もし編集チェックモードを「有」にして登録した場合、MFP制御部203は今後の用紙種類の編集で設定した時の設定値との差異の確認を行う。確認して差異があった場合、MFP制御部203は登録した時の値と編集での設定値に差異がある事をメモリ209に保存する。差異が無い場合は、MFP制御部203は登録した時の値と編集での設定値に差異が無い事をメモリ209に保存する。
<用紙の基本パラメータの範囲>
用紙の基本パラメータの範囲について、図25を用いて説明する。図25は、用紙の基本パラメータを整理した表である。MFPで扱われる用紙は、「坪量」、「表面性」及び「形状」で分類することができる。そして、その分類された範囲の中でMFPのプロセス条件を規定して動作させる。従来は、予め決められた範囲の「普通紙」、「厚紙1」、「再生紙」、「パンチ済み紙」、「OHP」といった用紙グループの範囲でのみ用紙種類が定義されていて、その与えられた範囲で、ユーザは所望の用紙種類を選択していた。その範囲は、図25のグレーの背景部分のような範囲であった。
それに対して、上述の用紙情報の設定手段で操作を行うと、「坪量」、「表面性」及び「形状」の組合せで用紙を自由に表現できる。このため、その設定範囲は、同図のグレー部分に限らず、そのデバイスが許容する「坪量」、「表面性」及び「形状」の範囲で選択することができる。そのため、対応できる用紙種類の範囲は格段に広がることとなる。
更に、Type1とType2に関しても、パラメータの範囲に対する考え方が異なってくる。Type1の用紙種類はある幅を持ったいわば用紙グループの範囲であったが、Type2の用紙種類はその坪量なども用紙そのものが持っている坪量のピンポイントの値で表されることとなる。Type1から複製してType2の用紙種類を作った場合でも、複製元のType1用紙の中央値や代表値を代用して、複製先のType2用紙の坪量として、パラメータ設定を行う事になる。
<用紙の詳細パラメータの範囲>
用紙の詳細パラメータの範囲について、図26、図12、図10を用いて説明する。図26の1つ1つの範囲ごとに詳細パラメータを与えることができるため、その最適化制御の幅も格段に広がることとなる。パラメータ変更に際しては、次の式(1)で表される。
パラメータ = X ± α ±β 式(1)
上式において、Xはデフォルト値である。デフォルト値は、MFP自身が持つ最適値(あるいは、代表値)である。αは、用紙グループが有する最適値(あるいは、代表値)である。ここでいう用紙グループとは、図25の表の「坪量」、「表面性」及び「形状」の組合せで一意に決まるもので、表の1マスに対して、1つずつのαの値を持っている。βは、用紙ごとの微調整のための値であり、用紙情報データベースの1つずつがそれぞれ適正値を持つことができる。
例えば、定着温度の調整の場合、デフォルト値Xを180℃に設定する。そして、「薄紙」は−3℃、「普通紙」は0℃、「厚紙1」は2℃、「厚紙2」は4℃、「厚紙3」は5℃といった具合にαの値を設定し、設定した値をメモリ209に保存する。βは、図12のようにユーザが設定するが、たとえシステム管理者であっても温度記載ではその効果が分からないため、ここでは−10〜+10という設定で入力させる。設定された温度は、例えば、βの下限値が−2℃、βの上限値が+2℃の間であった場合、0.2℃刻みで設定できるというわけである。これにより、Type2の用紙種類は、その固有最適値を用紙情報データベースごとに覚えておくことができる。
α、βの2つに制御値を分けている理由は、図10の表の「坪量」、「表面性」及び「形状」の組合せで決まる用紙グループのα値だけでも、ある程度最適値をユーザに提供するためである。更に、詳細に調整したいユーザは、β値を使って詳細設定ができるという二段階で提供したいためである。式(1)で表されるパラメータがどんな値であったとしても、そのパラメータが原因で、MFPに対して、ジャムやエラーを引き起こしたり、トナー飛散や載り量制限オーバーなど画像不良を招いたりすることがないように、αやβの値は規定されている。
<用紙情報データベース>
用紙情報データベース301について、図27、図28を用いて説明する。図27及び図28は、それぞれType1用紙及びType2用紙の用紙情報データベース301の内容の一例を示す図である。例えば、Type1の普通紙は、坪量=80〜105gsm(代表値として80gsmでもよい)、表面性=上質紙、形状=標準、色=白、定着温度=180℃、定着速度=240mm/sec、二次転写電圧=1.0KV、クリープ量=0.10mmである。図27、図28に示すテーブルでは、説明をしやすくするために、式(1)の計算を行った後のパラメータの値で管理されている。しかし操作部入力(β値)だけをデータベース管理して、MFP内部で予め決められたデフォルト値のテーブル、あるいは、用紙ごとのα値のテーブルを呼び出して逐次計算しても構わない。
<プリンタ部の構成>
MFPのプリンタ部の構成について、図13を用いて説明する。MFPは、上述したスキャナ部201の他に、レーザ露光部1306、感光ドラム1304、作像部1301、定着部1302、給紙/搬送部1303及び、これらを制御するプリンタ制御部1518(図17)を備える。
スキャナ部201は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する。レーザ露光部1306は、前記画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線を等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー1305)に入射させ、反射走査光として感光ドラム1304に照射する。作像部1301は、感光ドラム1304を回転駆動し、帯電器によって帯電させる。帯電させた後、前記レーザ露光部1306によって感光ドラム1304上に形成された潜像に対し、トナーによって現像化し、そのトナー像を記録紙に転写する、一連の電子写真プロセスを実行する。
定着部1302は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、前記作像部1301によってトナー像が転写された記録紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。給紙/搬送部1303は、カセットやペーパーデッキに代表される記録紙収納庫を一つ以上持っており、前記プリンタ制御部1518の指示に応じて記録紙収納庫に収納された複数の記録紙の中から一枚分離し、作像部1301、定着部1302へ搬送する。記録紙の両面に画像形成する場合は、定着部1302を通過した記録紙を再度作像部1301へ搬送する搬送経路を通るように制御する。プリンタ制御部1518は、MFP全体を制御するMFP制御部203と通信して、その指示に応じて制御を実行すると共に、前述のスキャナ、レーザ露光、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
<プリンタ制御部の動作>
プリンタ制御部1518に関して説明する。まず、電源が投入されると、プリンタ制御部1518はスキャナ部201、レーザ露光部1306、作像部1301、定着部1302、給紙/搬送部1303に対して準備動作の開始の指示を出す。プリンタ制御部1518は準備動作開始指示を出すとともに、MFP全体を管理するMFP制御部203との通信開始を待つ。MFP制御部203との通信が確立すると、お互いの機器仕様のやりとりを行う。その後、各部の準備動作が終了し、画像形成動作が可能になると、動作可能状態であることをMFP制御部203に通知する。
プリンタ制御部1518は、MFP制御部203に対し各部の機器状態を通知するが、その一例を挙げる。まず、給紙/搬送部1303は、収納庫に格納された記録紙のサイズ、収納庫に格納された記録紙の残量(積載量)、駆動部の動作状態(動作可能であるか、故障中であるか)を検知して、通知する。次に作像部1301は、トナー収容容器に収納されたトナーの量を通知する。
次に、動作開始可能状態において動作指示がMFP制御部203から通知され、一連のプリント動作を実行して終了するまでの各部の動作概要を説明する。まず、MFP制御部203は、動作開始コマンドをプリンタ制御部1518へ通知する。プリンタ制御部1518は、動作開始コマンドを受信すると、レーザ露光部1306、作像部1301、給紙搬送部1303、定着部1302へプリント動作開始を指示する。レーザ露光部1306は、ポリゴンミラー1305を駆動するモータ(ポリゴンモータ)の回転を開始する。作像部1301は感光ドラム1304を回転駆動し、感光ドラム1304を帯電する。定着部1302は定着ヒータ1506をオンし、記録紙上のトナーが記録紙に定着可能な温度に上昇させる。給紙/搬送部1303は、駆動手段(モータ)を搬送可能な状態とする。装置各部の動作準備が整うと、プリンタ制御部1518は、MFP制御部203に対し、準備完了を通知する。MFP制御部203は、プリンタ制御部1518からの準備完了通知を受信すると、ページ単位でプリント動作を指示する(例えば10ページ、20部のプリントジョブであれば、200ページのプリント動作指示を出す)。
プリント制御部1518は、プリント動作指示を受信すると、給紙/搬送部1303へ給紙指示を出す。給紙/搬送部1303は、記録紙が給紙可能であれば、記録紙を1枚給紙、搬送し、記録紙が所定の位置に到達した時にプリンタ制御部1518へ所定位置到達を通知する。収納庫に記録紙がない場合など、給紙不可能であれば、給紙不可をプリンタ制御部1518へ通知する。また、給紙/搬送部1303は、搬送経路上に記録紙が重なった状態(重送状態)で搬送されていることを検知する重送検知センサや、記録紙の厚みを検知する厚さ検知センサなどを持つことがある。これらのセンサが重送や異常状態を検知すると、給紙/搬送手段は、給紙動作、搬送動作を中断し、プリンタ制御部1518へ異常を通知する。プリンタ制御部1518は、その場合、MFP制御部203へ動作中断の理由、装置内に残留している記録紙の位置などを通知する。記録紙が正常に搬送され、所定位置に到達した場合、プリンタ制御部1518は、給紙/搬送部1303から記録紙の所定位置到達通知に応じて作像部1301へ作像開始を指示する。このタイミング制御によって、記録紙上にトナー像が転写される。
定着部1302は定着部1302の温度を監視し、適切な定着温度になるよう制御しているが、記録紙が定着部1302より奪う熱量が大きい場合、定着部の温度が低下する場合がある。この場合、定着部1302はプリンタ制御部1518へ定着部の温度低下を通知するが、この通知を受けて、プリンタ制御部1518は記録紙の搬送間隔を空け、定着部がこれ以上温度低下しないようにする。それでも定着部1302の温度が復帰しない場合、一旦動作を中断し、温度が復帰後、動作を再開する制御を行う。プリンタ制御部1518は、全ての記録紙の排出が完了すると、動作停止を各部へ指示し、各部からの動作停止通知を受け、MFP制御部203へ動作終了を通知する。
<作像部の構成>
作像部1301の構成について、図14を用いて説明する。図14は4ドラム系画像処理装置の1つの作像系1401を抜き出したものである。この作像系が各色(Cyan、Magenta、Yellow、Black)の分だけ用意されている。出力指示情報に伴い、感光ドラム1304が右回り方向に回転する。クリーナユニット1404から順次説明を行う。
クリーナユニット1404は、感光ドラム1304に付着しているトナーを回収し、ドラム表面を清掃する。前露光LEDは感光ドラム1304の残留電荷を消去するために使用される。一次帯電器1402は、グリッドと呼ばれる放電装置を有し、ドラム表面電位を規定状態にする。電位センサ1405はレーザで照射された部分(Vl)や露光されない一次帯電電位(Vd)の表面電位を測定する。電源ON後、一定枚数出力時などのタイミングで表面電位を測定し、適宜レーザの光量、帯電バイアス、現像バイアスなどを変更する。現像器1406は潜像部にトナー像を形成する。その後、所定のタイミングで給紙搬送され、転写帯電器1403で静電転写され、次の色(最終色であれば定着器)へと進む。4色転写された転写紙は、不図示の定着装置に送られて加圧及び加熱されてトナー像が定着された後に本体の外に排出される。前述の図27、図28の用紙情報データベースの二次転写電圧の調整の値に従って、二次転写帯電器に与える電圧が制御される。二次転写帯電器の転写電圧を調整することで、トナーの載り量を制御することができ、用紙の坪量や表面性に応じて、色の階調飛び、白抜けあるいは、かぶり、トナー飛散を抑えたりすることができる。
<定着部の構成>
定着部の構成について、図15〜図17を用いて説明する。図15はカラー機の定着部1302構成を示す概略図である。搬送ガイド1505を通過した記録媒体1601(図16)は、定着部に搬送される。定着部はトナー像を加熱加圧定着し記録媒体1601に固着させる。定着部は回転自在に配置された定着ローラ1502と、この定着ローラ1502に圧接しながら回転体する加圧ローラ1503と、オイル塗布装置1504と、クリーニング装置1501を備える。定着ローラ1502と加圧ローラ1503の内部には、ハロゲンランプなどのヒータ1506が配置される。クリーニング装置1501により定着ローラ1502上にオフセットしたトナーなどをクリーニングするとともに、オイル塗布装置1504により、離型剤であるシリコンオイルなどを定着ローラ1502に塗布する。オイル塗布装置1504によって定着ローラ1502からの記録媒体1601の分離の容易化を図るとともに、クリーニング装置1501によってトナーのオフセットの防止が図られる。
図16は記録媒体1601が定着部を通過する様子を示した図である。定着器は上側に定着ローラ1502、下側に加圧ローラ1503という回転自在に配置されたローラによって記録媒体1601を加熱加圧定着し、トナー像を固着させる。記録媒体1601はローラの中央付近を通過する。
図17は定着部の安全装置の構成を示す回路図である。定着部は、記録媒体1601を加熱加圧定着させる定着ローラ1502と加圧ローラ1503、ならびにオフセットしたトナーなどを清掃するクリーニング装置1501で構成される。各ローラにはハロゲンランプなどのヒータ1506が配置される。安全装置は、各ローラの中央と端部に接しているサーミスタ1508〜1511と、非接触タイプのサーモスイッチ1507と、比較器1512〜1517とで構成される。比較器1512〜1517は端部単独、中央部単独、中央部と端部との比較が可能であり、その比較結果をプリンタ制御部1518に通知する。プリンタ制御部1518は比較器1512〜1517の出力を、ヒータ1506の点灯条件の制御、端部昇温などのエラー検知、ダウンシーケンス突入タイミング制御等に使用する。サーモスイッチ1507は、プリンタ制御部1518とは独立のハードスイッチで規定の温度以上にローラ温度が上昇したとき、電源をシャットダウンする。
前述の操作部207より用紙単位で入力される定着温度の調整は、上記定着器に与える温度を制御することである。実際には、サーミスタ1508〜1511の温度に応じた可変抵抗特性を利用して、その電圧値をA/D変換して得られたデジタル的な電圧値から定着温度を予測してハロゲンランプをON/OFFすることで、所望の温度に近づける制御を行なう。このとき、前述の図27、図28の用紙情報データベースの定着温度の調整値に従って、温度を調整することで、仕上がりの光沢調整を行うことができる。即ち、グロス(てかてか)仕上げにしたり、マット(しっとり)仕上げにしたりすることができるわけである。また、通過する際の速度も同様に前述の図27、図28の用紙情報データベースの定着速度の調整の値に従って、速度制御される。例えば、普通紙の場合は、240mm/sec、即ち、A4(紙送り方向長さ210mm)で、紙間30mmだった場合、1分間に60枚流れるため、60ppm(Print Per Minite)相当の速度で出力される。両面コート紙の場合には、180mm/secならば、同様に45ppm相当となる。両面コート紙の場合には、熱量が奪われやすいため、よりゆっくりした速度で定着させた方が、高品質な出力が得られるためである。
<中綴じ製本部の構成>
中綴じ製本部の構成について、図18を用いて説明する。図18は中綴じ製本部の構成を示す断面図である。中綴じ製本部には、サンプルトレイ1801、スタックトレイ1805及び、ブックレットトレイ1812が設けられており、ジョブの種類や排出される記録紙の枚数に応じて切り替えられる。
出力すべきジョブに対してステープルモードが設定されている場合には、スタックトレイ1805に排出するよう制御する。その際には、記録紙がスタックトレイ1805に排出される前に、記録紙をジョブ毎に中綴じ製本部の内部の処理トレイ1808に順次蓄えておき、該処理トレイ1808上にてステープラ1809にてバインドする。バインドした上で、該記録紙束をスタックトレイ1805に排出する。
その他、紙をZ字状に折るためのZ折り機1806、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1804があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。例えば、出力すべきジョブに対する記録紙処理に関する設定としてユーザが操作部207を介してZ折り処理設定をした場合には、そのジョブの記録紙に対してZ折り機1806により折り処理を実行する。その上で、機内を通過させて、スタックトレイ1805及びサンプルトレイ1801等の排出トレイに排紙するよう制御する。又、出力すべきジョブに対する記録紙処理に関する設定としてユーザが操作部207を介してパンチ処理設定をした場合には、そのジョブの記録紙に対してパンチャ1804によりパンチ処理を実行する。その上で、機内を通過させて、スタックトレイ1805及びサンプルトレイ1801等の排出トレイに排紙するよう制御する。
さらに、サドルステッチャ1813部は、記録紙の中央部分を2ヶ所バインドした後に、記録紙の中央部分をローラに噛ませることにより記録紙を半折りし、パンフレットのようなブックレットを作成する中綴じ製本処理を行う。サドルステッチャ1813部で製本された記録紙は、ブックレットトレイ1812に排出される。当該サドルステッチによる製本処理等の記録紙処理動作の実行可否も、上述の如く、出力すべきジョブに対してユーザにより設定された記録紙処理設定に基づく。また、インサータ1803はインサートトレイ1802にセットされた記録紙をプリンタへ通さずにスタックトレイ1805及びサンプルトレイ1801等の排出トレイのいずれかに送るためのものである。これによって中綴じ製本部に送り込まれる記録紙(プリンタ部で印刷された記録紙)と記録紙の間にインサータ1803にセットされた記録紙をインサート(中差し)することができる。インサータ1803のインサートトレイ1802にはユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラにより最上部の記録紙から順に給送する。従って、インサータ1803からの記録紙はそのままスタックトレイ1805またはサンプルトレイ1801へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1813へ送るときには、一度パンチャ1804側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。尚、当該インサータ1803による記録紙挿入処理等の記録紙処理動作の実行可否も、上述の如く、出力すべきジョブに対してユーザにより設定された記録紙処理設定に基づく。
<断裁部の構成>
引き続き、図18を用いて、断裁部(トリマ1807)の構成について説明する。中綴じ製本部においてブックレット(中綴じの小冊子)となった出力は、このトリマ1807に入ってくる。その際に、まず、ブックレットの出力は、ローラで予め決められた長さ分だけ紙送りされ、カッタ部1811にて予め決められた長さだけ切断され、ブックレット内の複数ページ間でばらばらになっていた端部がきれいに揃えられる。そして、ブックレットホールド部1810に格納される。尚、当該トリマ1807による断裁処理等の記録紙処理動作の実行可否も、上述の如く、出力すべきジョブに対してユーザにより設定された記録紙処理設定に基づく。
<ガターシフトとクリープ量の調整>
ガターシフトとクリープ量の調整について、図19を用いて説明する。中綴じ製本を行う場合、内側の用紙と外側の用紙で小口側の飛び出し方が異なる。この現象は、ページ数が多い場合、厚い用紙を利用した場合に顕著に現れる。このとき、断裁面1901をサドル側に近づけると、断裁時に画像を切ってしまう恐れが出てくる。これを防ぐために内側の用紙と外側の用紙とで用紙と画像の位置関係を徐々にずらす操作を「ガターシフト」と呼ぶ。このガターシフトにおける、各ページのズレ量がクリープ量である。このクリープ量は用紙の厚さ(あるいは、坪量)との相関関係が強いため、用紙の種類ごとに設定しておくと便利である。一番外側の用紙は、予め決められた画像位置に印刷される。これを基準に、操作部から入力したクリープ量の調整分(0.01mm単位入力可能)だけ徐々にページ単位で用紙と画像の位置関係を内側のページほど所定のクリープ量分だけサドル側にずらしていく。
その際にも、前述の図27、図28の用紙情報データベースのクリープ量の調整値に従って、断裁がなされる。ただし、式(1)に従って、例えば、普通紙の場合、α=0.10mm、厚紙1はα=0.20mm、厚紙2はα=0.30mmなどのように変化する。このとき、「普通紙の属性変更」という用紙でβ=−0.01mmが設定されていると、クリープ量の調整値は、式(1)に従って、クリープ量の調整値=デフォルト値(0.00mm)+α(0.10mm)+β(−0.01mm)である。このため、Type2テーブルには、0.09mmと記載されていて、この数値に従って、断裁量が設定される。
<本実施例の操作フロー>
本実施例の操作フローについて図20〜図23を用いて説明する。本実施例の操作フローは、ユーザが画像処理装置に搭載されている操作部207を用いて、用紙種類の設定に関する操作をする事を前提とする。
図20はユーザが新たにType2の用紙種類を登録する際の処理フローを示す図である。ユーザが操作部207で用紙の登録、編集処理を選択すると、操作部207はMFP制御部203にその旨を通知し、MFP制御部203は操作部207に対して図7の画面を表示する指示を出す。これにより本処理フローが開始される(S2000)。
操作部207が図7の画面(用紙種類リスト)を表示した後、ユーザがリスト中のいずれかの用紙種類を選択し、複製キー701を押下すると、該当するType2の用紙種類を新たに登録する(S2001)。登録処理の詳細については、上述の<用紙種類の登録>の記載を参照されたい。用紙種類の登録を行った後、MFP制御部203は操作部207に対して図9の画面(編集画面)を表示するように指示を出し、操作部207は当該画面を表示する(S2002)。そして、ユーザの指示に従って、登録した用紙種類の編集を行う(S2003)。編集処理の詳細については、上述の<用紙種類の編集>の記載を参照されたい。続けて、ユーザの指示に従い、項目によっては「編集チェック」の対象として保存する(S2004)。保存処理の詳細については、上述の<編集チェックの保存>の記載を参照されたい。
図21はユーザが登録済みのType2の用紙種類の詳細項目を編集する際の処理フローを示す図である。まず、上述の<用紙種類の編集>に記載の処理を行う(S2101)。次に、MFP制御部203は、メモリ209に保存されている編集対象となっている用紙の各項目の編集チェックモードの設定有無を確認する(S2102)。
S2102で編集チェックモードの設定が「有」の項目が1つでもあった場合、MFP制御部203は、「有」の項目について、編集チェックモードを設定した時の値と今回の編集で設定した値との間で差異があるか否かを確認する(S2103)。差異があれば、MFP制御部203は差異がある事を示す情報をメモリ209に保存する(S2104)。差異がなければ、MFP制御部203は差異が無い事を示す情報をメモリ209に保存する(S2105)。なお、S2102で編集チェックモードの設定がない場合は、S2105に進む。
図23は印刷ジョブを実行する際の処理フローを示す図である。MFP制御部203は操作部207もしくは外部I/F部202によってコピーもしくはPDLプリント等の印刷ジョブが投入された事を受け付ける(S2301)。次に、MFP制御部203は印刷ジョブで使用する用紙種類が、ユーザが登録した用紙種類であるか否かの判断を行う(S2302)。本実施例におけるユーザが登録した用紙種類はType2に登録された用紙種類になる。逆にユーザが登録していない用紙種類はType1の用紙種類である。
S2302で印刷に用いる用紙種類がユーザ登録の用紙種類(Type2)と判断された場合、MFP制御部203はメモリ209に保存されている用紙の「編集チェック」をした時の設定値と現在の設定値の差異の有無に関する情報を読み出す。そして差異があるかどうかを確認する(S2303)。差異がある場合、MFP制御部203は操作部207に対して図31の画面を表示する指示を出し、操作部207は当該画面を表示して、ユーザに差異があることを警告する(S2304)。図31の警告画面でユーザが「次へ」キー3101を選択すると、操作部207は図32の画面を表示し、ユーザに対して現在の設定値で印刷を行うか否かの確認をさせる(S2305)。図32の確認画面でユーザが「印刷継続」キー3201を選択すると、MFP制御部203は印刷する用紙種類に設定されている現在の設定値を用いて、プリンタ制御部1518に印刷指示を通知する。印刷指示を受けたプリンタ制御部1518は現在の設定値で印刷を開始する(S2306)。印刷処理の詳細については、上述の<プリンタ制御部の動作>の記載を参照されたい。
S2305の確認の際、図32の確認画面でユーザが「印刷キャンセル」キー3202を選択すると、MFP制御部203は印刷をキャンセルする(S2307)。また、S2302で、印刷ジョブで使用する用紙種類がユーザ登録の用紙種類でないと判断された場合、MFP制御部203は印刷する用紙種類に設定されている現在の設定値を用いて、プリンタ制御部1518に印刷指示を通知する。印刷指示を受けたプリンタ制御部1518は現在の設定値で印刷を開始する(S2306)。印刷処理の詳細については、上述の<プリンタ制御部の動作>の記載を参照されたい。
本実施例により、印刷開始前に用紙を登録した時の設定内容と現在の設定内容を確認する事により、印刷を開始する前に差異がある事を通知する事が可能になる。その為、ユーザに差異がある事を通知する事により、ユーザにとって差異が無い前提で印刷を実施するつもりだった場合、現時点の用紙の設定での印刷をキャンセルさせるフローを入れた事により、印刷ミスを事前に防ぐ事が可能になる。
実施例1によって、用紙の管理設定に関するオペレーションミスによる印刷ミスを事前に防ぐ事が可能になる。実施例2では現時点の用紙の設定での印刷をキャンセルした後、登録時の設定を用いて印刷を実施するか否かの判断フローを追加する。なお、本実施例は図24のS2407からS2410の処理以外は全て実施例1と同じなので、共通部分の説明は省略し、異なる部分だけを説明する。
MFP制御部203は操作部207に対して図22の画面を表示する指示を出し、操作部207は当該画面を表示する(S2407)。これにより、ユーザに対して編集チェック時の設定値で印刷を行うか否かの確認を行う(S2408)。図22の確認画面でユーザが「印刷継続」キー3301を選択すると、MFP制御部203は印刷する用紙種類に設定されているメモリ209に格納されている編集チェック時の設定値を用いて、プリンタ制御部1518に印刷指示を通知する。印刷指示を受けたプリンタ制御部1518は編集チェック時の設定値で印刷を開始する(S2409)。印刷処理の詳細については、上述の<プリンタ制御部の動作>の記載を参照されたい。S2408の確認の際、図22の確認画面でユーザが「印刷キャンセルキー」3302を選択すると、MFP制御部203は印刷をキャンセルする(S2410)。
本実施例により、印刷ジョブをキャンセルしなくても、用紙種類の登録した時の設定値を用いて印刷する事が可能になる。よって編集行為を行う必要が無くなるため、印刷業務のダウンタイムの軽減を図る事が可能になる。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、実施例1、2について電子写真装置を例に説明をしたが、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ等でもよく、本発明の主旨はプリンタの種類に限定されるものではない。また、記録剤として、電子写真印刷におけるトナーを例に説明したが、印刷に用いる記録剤は、トナーに限らずインク等他の記録剤であってもよく、本発明の主旨は記録剤の種類に限定されるものではない。

Claims (12)

  1. 入力した設定に従って、印刷に用いる用紙の種類に関する用紙情報を登録する保存手段と、
    前記登録した用紙情報を編集し、編集した用紙情報を前記保存手段に保存させる制御手段と、
    前記登録した用紙情報と前記編集した用紙情報との間に差異があるかどうかを確認する確認手段とを備え、
    前記制御手段は、印刷ジョブを受け付けた際に、前記確認手段により前記差異があると確認された場合は、差異があることを通知する画面を表示し、前記確認手段により前記差異がないと確認された場合は、前記編集した用紙情報に従って前記印刷ジョブを印刷装置に実行させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記差異があることを通知する画面で入力される指示に従って、前記編集した用紙情報に従って前記印刷ジョブを前記印刷装置に実行させるか、あるいは前記印刷ジョブをキャンセルすることを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記編集した用紙情報に従って印刷を実行しない場合、前記差異があることを通知する画面で入力される指示に従って、前記登録した用紙情報に従って前記印刷ジョブを前記印刷装置に実行させるか、あるいは前記印刷ジョブをキャンセルすることを特徴とする、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記登録した用紙情報と前記編集した用紙情報との間に差異があるかないかを示す情報を前記保存手段に保存させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記確認手段は、前記登録した用紙情報と前記編集した用紙情報との間に差異があるかどうかを、選択した項目に対して確認することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 入力した設定に従って、印刷に用いる用紙の種類に関する用紙情報をメモリに登録する保存ステップと、
    前記登録した用紙情報を編集し、編集した用紙情報を前記メモリに保存する制御ステップと、
    前記登録した用紙情報と前記編集した用紙情報との間に差異があるかどうかを確認する確認ステップとを備え、
    前記制御ステップは、印刷ジョブを受け付けた際に、前記確認ステップにより前記差異があると確認された場合は、差異があることを通知する画面を表示し、前記確認ステップにより前記差異がないと確認された場合は、前記編集した用紙情報に従って前記印刷ジョブを印刷装置に実行させることを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記制御ステップは、前記差異があることを通知する画面で入力される指示に従って、前記編集した用紙情報に従って前記印刷ジョブを前記印刷装置に実行させるか、あるいは前記印刷ジョブをキャンセルすることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記制御ステップは、前記編集した用紙情報に従って印刷を実行しない場合、前記差異があることを通知する画面で入力される指示に従って、前記登録した用紙情報に従って前記印刷ジョブを前記印刷装置に実行させるか、あるいは前記印刷ジョブをキャンセルすることを特徴とする、請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記制御ステップは、前記登録した用紙情報と前記編集した用紙情報との間に差異があるかないかを示す情報を前記メモリに保存することを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  10. 前記確認ステップは、前記登録した用紙情報と前記編集した用紙情報との間に差異があるかどうかを、選択した項目に対して確認することを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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