JP2014117496A - 美容器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観の意匠性に優れ、筐体の強度が充分大きい美容器具を提供する。
【解決手段】磁石17を有する吸着ヘッド部13と作用電極18とを備えた美容器具1である。美容器具1は、メインケース2と、メインケース2の表側に配設された表側部品と、裏側に配設された裏側部品とを有している。表側部品には第1部品3と第2部品4とが含まれている。裏側部品には磁石17を覆う磁石カバー14が含まれている。第1部品3は、第2部品4側の端部に設けられた第1係合部を、メインケース2に設けられた第1被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設されている。第2部品4は、第1部品3側の端部に設けられた第2係合部を、第1部品3に設けられた第2被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設されている。第2部品4と第1部品3とメインケース2とが積層された積層補強部12を有している。
【選択図】図5
【解決手段】磁石17を有する吸着ヘッド部13と作用電極18とを備えた美容器具1である。美容器具1は、メインケース2と、メインケース2の表側に配設された表側部品と、裏側に配設された裏側部品とを有している。表側部品には第1部品3と第2部品4とが含まれている。裏側部品には磁石17を覆う磁石カバー14が含まれている。第1部品3は、第2部品4側の端部に設けられた第1係合部を、メインケース2に設けられた第1被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設されている。第2部品4は、第1部品3側の端部に設けられた第2係合部を、第1部品3に設けられた第2被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設されている。第2部品4と第1部品3とメインケース2とが積層された積層補強部12を有している。
【選択図】図5
Description
本発明は、人体肌の美容のために用いる美容器具に関する。
肌の美容のために用いられるペースト状の美容剤として、肌に塗布してから暫く時間を置いた後に除去することにより、肌の汚れや老廃物等を美容剤とともに除去するものがある。このような美容剤は、塗布後に時間をおくことで皮膜状になるものと、時間をおいてもペースト状態を維持するものとに大別される。
塗布後に皮膜状になる美容剤は、その一部を把持して引き剥がすことにより、容易に肌から分離することができる。一方、塗布後においてもペースト状態を維持するものを肌から除去する方法としては、コットン等による拭き取りや、ぬるま湯等により洗い落とす方法が一般的である。最近では、これらの一般的方法よりもより簡便に使用後の美容剤を除去する方法が望まれていた。
例えば特許文献1や特許文献2に開示されるように、鉄粉を混合した皮膚用クリームと、本体に磁石を備えたリムーバーとを組み合わせて用いる方法が提案されている。これらの皮膚用クリームとリムーバーとを用いれば、肌に塗布された使用後の皮膚用クリームを磁力により容易に除去することができ、肌の汚れや老廃物を皮膚用クリーム中の鉄粉と一緒に除去することができる。
また、上記の肌における汚れや老廃物を除去する作業とは別に、美容成分を含む化粧剤を肌に塗布し、美容成分を肌内部に浸透させる作業を行うことも、肌の美容には有効である。通常は、美容成分を肌表面に塗布し、時間の経過とともに肌内部に自然に浸透させる手法がとられる。一方、近年、美容成分が肌内部に浸透することを促進させる方法として、例えば特許文献3に記載されているような、イオン化成分を含む化粧水を肌に塗布した後、イオン導入器を用いて電気的に処理する方法が提案されている。
上述した肌の汚れや老廃物を除去する作業と、肌内部へ美容成分を浸透させる作業とは、これらを連続して行えば、肌の美容により有効である。そのため、これら2つの作業を連続して行う際の利便性を向上できるように、リムーバーとイオン導入器とを一体化した美容器具の開発が望まれていた。
このような美容器具は、磁力を発生させる磁石や、イオン導入器を動作させる電源、あるいはイオン導入器の動作を制御する制御基板等を筐体内に収容させることにより構成される。また、上記美容器具は、その使用者にとっての使い易さの観点から、長手方向の端部に磁石やイオン導入器の電極を配置する必要がある。そのため、上記美容器具は、使用する際等に筐体の長手方向の略中央部に曲げ方向やねじり方向の力がかかりやすく、これらの力に対する強度を充分に大きくする必要があった。
ところで、一般的な美容器具には、機能や性能とともに、外観の意匠性にも優れていることが求められる場合が多い。しかしながら、上記美容器具の筐体は、強度を向上させるために外観デザインがある程度制約され、意匠性を高めることが難しかった。
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたものであり、外観の意匠性に優れ、筐体の強度が充分大きい美容器具を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、磁石を内蔵させた吸着ヘッド部と、イオン導入用の作用電極とを備えた美容器具であって、
該美容器具の略全長にわたって配されるメインケースと、
該メインケースの厚み方向の一方である表側に配設された表側部品と、その反対側の裏側に配設された裏側部品とを有し、
上記表側部品には、上記メインケースの長手方向に沿って順次配設される第1部品と第2部品とが含まれており、
上記裏側部品には、上記メインケースの長手方向のいずれかの端部に配設された上記磁石を覆う磁石カバーが含まれており、
上記第1部品は、上記第2部品側の端部に設けられた第1係合部を、上記メインケース上に設けられた第1被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設され、
上記第2部品は、上記第1部品側の端部に設けられた第2係合部を、上記第1部品上に設けられた第2被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設されており、
上記第2部品と上記第1部品と上記メインケースとが積層された積層補強部を有していることを特徴とする美容器具にある(請求項1)。
該美容器具の略全長にわたって配されるメインケースと、
該メインケースの厚み方向の一方である表側に配設された表側部品と、その反対側の裏側に配設された裏側部品とを有し、
上記表側部品には、上記メインケースの長手方向に沿って順次配設される第1部品と第2部品とが含まれており、
上記裏側部品には、上記メインケースの長手方向のいずれかの端部に配設された上記磁石を覆う磁石カバーが含まれており、
上記第1部品は、上記第2部品側の端部に設けられた第1係合部を、上記メインケース上に設けられた第1被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設され、
上記第2部品は、上記第1部品側の端部に設けられた第2係合部を、上記第1部品上に設けられた第2被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設されており、
上記第2部品と上記第1部品と上記メインケースとが積層された積層補強部を有していることを特徴とする美容器具にある(請求項1)。
上記美容器具は、磁石を内蔵させた吸着ヘッド部と、イオン導入用の作用電極とを備えている。そのため、使用者が美容剤を塗布した肌面に上記吸着ヘッド部を近づけると、その磁力により、磁性粉末を含んだ美容剤が上記吸着ヘッド部に吸着される。その結果、上記美容器具は、使用後の美容剤を簡便に除去することができる。
また、使用者が電荷を帯びた美容成分を塗布した肌面に上記作用電極を接触させることにより、当該接触部分にイオン導入電流が流れ、上記美容成分が肌内部へ向けて移動しやすくなる。その結果、上記美容器具は、美容成分の浸透を促進させ、美容効果を迅速に発揮させやすくなる。
そして、上記美容器具は、上述のように、上記吸着ヘッド部と上記作用電極との両方を有している。そのため、上記美容器具は、上述のように、美容剤により肌の汚れや老廃物を除去する作業と、イオン導入電流により電荷を帯びた美容成分を肌内部へ浸透させる作業との両方を、1つの器具によって容易に連続して実施することができる。その結果、使用者は、上記2つの作業について別々の器具を準備し、使い分ける必要がなくなる。
また、上記メインケースと上記第1部品とが上述のように係合されており、上記第1部品と上記第2部品とが上述のように係合されている。そのため、上記美容器具に対して曲げ方向やねじり方向への力がかかった場合、これらの力を各々の係合部及び被係合部を介して上記積層補強部に分散させやすくなる。
また、上記第2部品と上記第1部品と上記メインケースとが積層された上記積層補強部が設けられている。そのため、上記美容器具に対して曲げ方向やねじり方向への力がかかった場合、これらの力に対する強度を構造的に向上させることができる。このように、上記美容器具は、曲げ方向やねじり方向への力を上記積層補強部に分散させる効果と、上記積層補強部による構造的な強度向上効果との双方の効果により、曲げ方向やねじり方向への力に対する強度をより向上させることができるものとなる。
また、上述のように上記積層補強部を設けることにより、上記美容器具の筐体の強度を向上させることができるため、上記美容器具は、外観のデザインをより自由に行うことができるものとなる。その結果、上記美容器具は、外観の意匠性に優れたものとなる。
以上のように、上記美容器具は、外観の意匠性に優れ、筐体の強度が充分大きいものとなる。
上記美容器具において、上記第1係合部及び上記第2係合部は、上記積層補強部上に配されていればよい。つまり、上記第1係合部及び上記第2係合部は、いずれも、上記第1部品における上記第2部品側の先端から上記第2部品における上記第1部品側の先端までの範囲に配されていればよい。上記美容器具の長手方向における上記第1係合部及び上記第2係合部の各々の位置が上述した範囲であれば、上記美容器具は、曲げ方向やねじり方向への力に対する強度を向上させることができる。
このうち、上記第1係合部は上記積層補強部における上記第2部品側の端部に配されており、上記第2係合部は上記積層補強部における上記第1部品側の端部に配されていることが好ましい(請求項2)。この場合には、上記第1係合部及び上記第2係合部は、上記美容器具の長手方向において、互いに離間して配置されることとなる。そのため、曲げ方向やねじり方向への力が上記積層補強部全体に分散される。その結果、上記美容器具は、曲げ方向やねじり方向への力に対する強度をより向上させることができる。
また、上記第1被係合部は上記第1係合部を上記メインケースの長手方向から挿入可能に構成されており、上記第2被係合部は上記第2係合部を上記メインケースの長手方向から挿入可能に構成されていてもよい(請求項3)。この場合には、上記第1部品を上記メインケースに組み付ける作業と、上記第2部品を上記第1部品に組み付ける作業との双方を容易に行うことができる。その結果、上記美容器具の組立作業をより効率的に行うことができる。
また、上記積層補強部の断面の外形状が略円形を呈していることが好ましい(請求項4)。この場合には、上記積層補強部の強度をより向上させることができる。なお、上記外形状の略円形とは、幾何学上定義される円や楕円を含み、一般的な感覚として円状と認識される程度に上記の円や楕円を変形させた形状を含む概念である。
また、上記磁石及び上記磁石カバーは、上記メインケースにおける第1部品側の端部に配設されていることが好ましい(請求項5)。上記第1部品の上記第1係合部は、上記積層補強部において、上記メインケースと上記第2部品との双方の間に配置されている。これにより、上記第1係合部は、上記メインケースと上記第2部品との双方により表裏方向への変位を規制されるため、より大きな曲げ力に耐えることができる。そのため、比較的重量の大きい上記磁石を上記第1部品側の端部に配設することにより、上記積層補強部による強度向上効果をより効果的に利用することができる。
また、上記第1部品の表側にはイオン導入用の対電極が配設されており、上記メインケースに対して上記第2部品の反対側には、上記作用電極が配設されていてもよい(請求項6)。上記対電極を配設することにより、上記作用電極と上記対電極との双方と人体とが接触すると、上記美容器具と人体との間に環状の電流経路が形成される。また、上記対電極を上述の位置に配置することにより、イオン導入を行う際に上記対電極が使用者の掌と接触しやすくなるため、上記対電極が人体と接触する面積を広くすることが容易となる。その結果、イオン導入電流を人体により効率よく流すことが可能となる。
また、この場合には、上記作用電極と上記対電極とは、上記メインケースに対して互いに反対側の面に配置されることとなる。これにより、上記美容器具は、机上等に載置する際に、作用電極と対電極とが同時に載置面と接触する可能性を低減することができる。そのため、上記美容器具は、作用電極と対電極とが載置面を介して導通する可能性を低減でき、消費電力を低減しやすくなる。その結果、使用者にとっての利便性をより向上させることができる。
また、上記作用電極及び上記対電極の双方は、外表面に酸化クロムメッキを施した硬質プラスチックより形成されていてもよい(請求項7)。酸化クロムメッキにより形成される皮膜は、耐久性に優れるものとなるため、上記作用電極及び上記対電極が長期間の使用に耐えうるものとなる。その結果、上記美容器具は、耐久性の高いものとなる。また、酸化クロムメッキによる皮膜は、高い光沢を容易に得ることができる。そのため、上記作用電極及び上記対電極を硬質プラスチックで形成することによる形状の自由度と上述した高い光沢との相乗効果により、上記美容器具は、より意匠性に優れるものとなる。
なお、上記作用電極及び上記対電極を構成する硬質プラスチックとしては、例えば、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート等の種々の樹脂を採用することができる。これらの樹脂は、上記メインケースや上記第1部品等、上記美容器具を構成するその他の部品を形成する材料として使用してもよい。
また、上記メインケースに対して上記第2部品の反対側には、上記美容器具に動作用電力を供給する電池が内蔵されていてもよい(請求項8)。この場合には、上記第2部品側に剛性の高い電池が配置されるため、上記第2部品側においても、曲げ力に対する強度を向上させることができる。その結果、上記美容器具は、より強度の高いものとなる。
上記美容器具の実施例について、図1〜図33を用いて説明する。美容器具1は、図1〜図4に示すように、磁石17を内蔵させた吸着ヘッド部13と、イオン導入用の作用電極18とを備えている。また、美容器具1は、図1に示すように、美容器具1の略全長にわたって配されるメインケース2と、メインケース2の厚み方向の一方である表側に配設された表側部品10と、その反対側の裏側に配設された裏側部品11とを有している。
図1に示すように、表側部品10には、メインケース2の長手方向に沿って順次配設される第1部品3と第2部品4とが含まれている。また、裏側部品11には、磁石17を覆う磁石カバー14が含まれている。
第1部品3は、第2部品4側の端部に設けられた第1係合部33を、メインケース2上に設けられた第1被係合部25に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態(図6参照)で配設されている。また、第2部品4は、第1部品3側の端部に設けられた第2係合部42を、第1部品3上に設けられた第2被係合部34に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態(図7参照)で配設されている。
そして、美容器具1は、図5に示すように、第2部品4と第1部品3とメインケース2とが積層された積層補強部12を有している。なお、以下において、美容器具1の前後方向に関して、メインケース2の長手方向における第1部品3側を「前方」といい、第2部品4側を「後方」ということがある。また、メインケース2の表側を「上方」、裏側を「下方」ということがある。また、メインケース2の表裏方向及び前後方向の双方に直交する方向を「側方」ということがある。これらの方向表示は便宜上のものであり、美容器具1の使用時における実際の向きとは何ら関係がない。
図1、図2及び図5に示すように、美容器具1は、側方から見て略弧状を呈し、前後方向(長手方向)の略中央部が両端部に対して上方に位置するように湾曲して形成されている。また、美容器具1の前後方向の両端部は、図3及び図4に示すように、上下方向から見たときの外形線が略円弧状を呈している。また、美容器具1の長手方向の中央部が、上下方向から見たときに両端に比べて幅狭に形成されている。
図3及び図4に示すように、美容器具1の前方端部には吸着ヘッド部13が配置され、美容器具1の後方端部には作用電極18が配置されている。また、美容器具1は、前方端部における吸着ヘッド部13の反対側面(表面側)に対電極5を有している。対電極5は、作用電極18とともに肌と接触することにより、美容器具1と人体との間に環状の電流経路を形成可能に構成されている。
また、美容器具1の長手方向における略中央部には、図5に示すように積層補強部12が配されている。積層補強部12は、図6に示すように、長手方向に垂直な断面の外形状が略楕円形を呈している。
美容器具1は、図1に示すように、メインケース2に対して表側(上方)に、表側部品10として第1部品3、第2部品4、対電極5、導光部材60及び制御基板19(図示略)を有している。また、メインケース2に対して裏側(下方)に、裏側部品11として磁石カバー14、磁石17、ヨーク材170、作用電極18、電池蓋7、電池72及び振動モータ231(図示略)を有している。本例の美容器具1は、メインケース2、第1部品3及び電池蓋7の材質にABS樹脂を用いている。また、磁石カバー14、作用電極18、第2部品4及び対電極5は、外表面に酸化クロムメッキを施したABS樹脂からなる成型品である。また、導光部材60の材質にはアクリル樹脂を用いている。
以下、美容器具1の各部品について、組み付け手順に沿って詳細に説明する。なお、以下の組み付け手順は一例であり、適宜手順を入れ替えることも可能である。
<振動モータ及び作用電極の組み付け作業>
初めに、振動モータ231と作用電極18とを、図1に示すようにメインケース2の裏面側から組み付ける作業(矢印100)を行う。メインケース2は、図8及び図9に示すように、側方から見て略弧状を呈し、前後方向(長手方向)の略中央部が両端部に対して上方に位置するように湾曲して形成されている。また、メインケース2を上下方向から見た時の外形線(図3参照)は、美容器具1を上下方向から見たときの外形線(図10参照)となる。すなわち、図10及び図11に示すように、メインケース2を上下方向から見た時の外形線が略円弧状を呈しており、メインケース2の長手方向の中央部が、上下方向から見たときに両端に比べて幅狭に形成されている。
初めに、振動モータ231と作用電極18とを、図1に示すようにメインケース2の裏面側から組み付ける作業(矢印100)を行う。メインケース2は、図8及び図9に示すように、側方から見て略弧状を呈し、前後方向(長手方向)の略中央部が両端部に対して上方に位置するように湾曲して形成されている。また、メインケース2を上下方向から見た時の外形線(図3参照)は、美容器具1を上下方向から見たときの外形線(図10参照)となる。すなわち、図10及び図11に示すように、メインケース2を上下方向から見た時の外形線が略円弧状を呈しており、メインケース2の長手方向の中央部が、上下方向から見たときに両端に比べて幅狭に形成されている。
また、メインケース2の裏面における後方端部には、図11に示すように、振動モータ231及び作用電極18を組み付けるための略楕円状の後方穴部22が形成されている。
作用電極18は、図4に示すように下方から見て略楕円状を呈しており、図1に示すように人体肌と接する面が略球面状に膨出している。この形状は、人の手の指の腹の形状を模擬したものである。また、図29に示すように、作用電極18の裏面には作用電極18とメインケース2とを締結するためのボス180が上方に向けて3箇所立設されている。
本作業工程においては、まず、振動モータ231をメインケース2の後方穴部22から挿入し、図11及び図13に示すモータ受け部23に配置する。次いで、図1に示すように、後方穴部22に作用電極18を挿入配置する。そして、図10に示すメインケース2の3箇所の貫通穴230と作用電極18のボス180とに表側からネジを挿通し、メインケース2と作用電極18とを締結することにより、図5に示すように振動モータ231及び作用電極18の組み付け作業を完了させる。なお、図には示さないが、後方穴部22の端縁には耐水性のゴムパッキンが配されており、作用電極18とメインケース2との間に隙間が生じないように構成されている。
<第1部品の組み付け作業>
図1に示すように作用電極18及び振動モータ231の組み付け作業(矢印100)を行った後、メインケース2の表側に第1部品3を組み付ける作業(矢印101)を行う。図5、図9及び図10に示すように、メインケース2の長手方向の略中央部には、電池蓋7を固定するためのスナップ収容部24が上方に向けて突出形成されている。そして、スナップ収容部24の一対の側方端面には、第1被係合部25が形成されている。すなわち、図9及び図12に示すように、スナップ収容部24の一対の側方端面には、側方方向の外方に向けて突起部250が立設されている。また、図6に示すように、第1部品3を組み付けた状態において、突起部250が第1係合部33の突起部330の上方に配されている。そして、突起部250と、第1部品3と当接するメインケース2の合せ面251(図6参照)とが第1係合部33の表裏方向への変位を規制する第1被係合部25として機能するよう構成されている。また、第1被係合部25は、後述するように、第1係合部33をメインケース2の長手方向から挿入可能に構成されている。
図1に示すように作用電極18及び振動モータ231の組み付け作業(矢印100)を行った後、メインケース2の表側に第1部品3を組み付ける作業(矢印101)を行う。図5、図9及び図10に示すように、メインケース2の長手方向の略中央部には、電池蓋7を固定するためのスナップ収容部24が上方に向けて突出形成されている。そして、スナップ収容部24の一対の側方端面には、第1被係合部25が形成されている。すなわち、図9及び図12に示すように、スナップ収容部24の一対の側方端面には、側方方向の外方に向けて突起部250が立設されている。また、図6に示すように、第1部品3を組み付けた状態において、突起部250が第1係合部33の突起部330の上方に配されている。そして、突起部250と、第1部品3と当接するメインケース2の合せ面251(図6参照)とが第1係合部33の表裏方向への変位を規制する第1被係合部25として機能するよう構成されている。また、第1被係合部25は、後述するように、第1係合部33をメインケース2の長手方向から挿入可能に構成されている。
第1部品3は、図14及び図15に示すように、外表面が上方に向けて膨出した形状を呈している。また、図17に示すように、第1部品3の裏面には、第1部品3とメインケース2とを締結するためのボス300が下方に向けて2箇所立設されている。
また、第1部品3は、図16に示すように、前後方向の中央部に、下方に向けて陥没形成された陥没部32を有している。陥没部32には、後述する作業工程において対電極5等が配置される。また、図16及び図18に示すように、陥没部32の一対の側方壁部320における後端部には、第1係合部33が形成されている。すなわち、それぞれの側方壁部320の後端部には、突起部330が互いに対向して立設されており、第1係合部33として機能するよう構成されている。
本作業工程では、まず、第1部品3の前端側をメインケース2から浮かせた状態で、後端部をメインケース2に接触させつつ第1被係合部25に挿入する。これにより、図6に示すように、メインケース2の突起部250と合せ面251との間に第1係合部33の突起部330が配され、第1部品3の後端部の表裏方向への変位が規制される。次いで、第1部品3の前端側をメインケース2に当接させる。そして、そして、図11に示すメインケース2の2箇所の貫通穴200と第1部品3のボス300とに裏側からネジを挿通し、メインケース2と第1部品3とを締結することにより、第1部品3の組み付け作業を完了させる。
<磁石、ヨーク材及び磁石カバーの組み付け作業>
図1に示すように第1部品3の組み付け作業(矢印101)を行った後、磁石17、ヨーク材170及び磁石カバー14をメインケース2に組み付け、吸着ヘッド部13を形成する作業(矢印102)を行う。図2、図4及び図5等に示すように、吸着ヘッド部13は、美容器具1の裏面方向に向けて膨出しており、その頂面に磁力を発生する磁力発生面16を有している。
図1に示すように第1部品3の組み付け作業(矢印101)を行った後、磁石17、ヨーク材170及び磁石カバー14をメインケース2に組み付け、吸着ヘッド部13を形成する作業(矢印102)を行う。図2、図4及び図5等に示すように、吸着ヘッド部13は、美容器具1の裏面方向に向けて膨出しており、その頂面に磁力を発生する磁力発生面16を有している。
図8及び図11に示すように、メインケース2裏面の前方端部には、下方から見て円状を呈するように磁石押さえ部26が立設されている。また、磁石押さえ部26よりも外周側には、メインケース2の端縁に沿って複数の位置合わせ穴260が形成されている。複数の位置合わせ穴260は、後述するように磁石カバー14の位置合わせのために使用される。
吸着ヘッド部13に内蔵される磁石17は略円柱状を呈している。また、図1及び図5に示すように、磁石17の上端面は、軟磁性体よりなる円板状のヨーク材170により覆われている。組み付け後の状態における磁石17及びヨーク材170は、図5に示すようにヨーク材170側を上方に向けつつ、側周面が磁石押さえ部26と当接するように配置されている。これにより、美容器具1は、磁石17から発生する磁力が下方に向けてより強く作用するように構成されている。なお、本例の磁石17は、上下方向に着磁されたネオジム磁石である。
磁石カバー14は、図30及び図31に示すように略カップ状に形成されており、磁力発生面16を有するカバー平坦部140と、カバー平坦部140の外周縁から上方に延設されたカバー側壁部141とを有している。図30及び図31に示すように、カバー平坦部140とヘッド側壁とは、緩やかな曲面によって接続されている。
カバー平坦部140は、図4に示すように、下方から見て略楕円形を呈しており、その長軸を前後方向(長手方向)に向けて配されている。また、図31に示すように、カバー平坦部140の内側(上方)の表面には、磁石カバー14とメインケース2とを締結するためのボス15が2箇所立設されている。
カバー側壁部141は、図5及び図31に示すように、カバー平坦部140の外周縁から上方へ向かって徐々に拡径している。また、図31に示すように、カバー側壁部141の端面には、複数の位置合わせ突起142が上方に向けて立設されている。複数の位置合わせ突起142は、磁石カバー14とメインケース2との組み付け作業の際にメインケース2の位置合わせ穴260に挿入され、メインケース2に対する磁石カバー14の位置決めを行うことができるよう構成されている。
本作業工程においては、まず、ヨーク材170及び磁石17をメインケース2の磁石押さえ部26に載置する。次いで、カバー側壁部141の端面をメインケース2側に向け、位置合わせ突起142を位置合わせ穴260に挿入して磁石カバー14を配置する。その後、図16に示す第1部品3の貫通穴310を通して図10に示すメインケース2の2箇所の貫通穴201と磁石カバー14のボス15とに表側からネジを挿通し、メインケース2と磁石カバー14とを締結する。以上の作業により、図5に示すようにメインケース2と磁石カバー14との間に磁石17及びヨーク材170が収容され、カバー平坦部140の下側表面を磁力発生面16とする吸着ヘッド部13が構成される。なお、図には示さないが、カバー側壁部141の端面には、全周に渡って耐水性のゴムパッキンが配されており、磁石カバー14とメインケース2との間に隙間が生じないように構成されている。
<対電極及び制御基板の組み付け作業>
図1に示すように吸着ヘッド部13の組み付け作業(矢印102)を行った後、第1部品3の陥没部32(図16等参照)に対電極5及び制御基板19(図5参照)を組み付ける作業(矢印103)を行い、第1部品3の表側に対電極5を配設する。対電極5は、図21〜図23に示すように、イオン導入を行う際に使用者の手が接触する板状の接触部51と、接触部51の下方側の面に配された前方爪部52、締結板53及び中央爪部54とを有している。
図1に示すように吸着ヘッド部13の組み付け作業(矢印102)を行った後、第1部品3の陥没部32(図16等参照)に対電極5及び制御基板19(図5参照)を組み付ける作業(矢印103)を行い、第1部品3の表側に対電極5を配設する。対電極5は、図21〜図23に示すように、イオン導入を行う際に使用者の手が接触する板状の接触部51と、接触部51の下方側の面に配された前方爪部52、締結板53及び中央爪部54とを有している。
図21及び図23に示すように、接触部51は、外表面(上方)側に膨らんだ曲面状に形成されている。また、接触部51の端縁は、図2に示すように、第1部品3に組み付けられた状態において第1部品3の端縁と面一に配置されている。
前方爪部52は、図22及び図23に示すように、接触部51の前方端面を基点として後方に向けて延伸形成されている。前方爪部52は、第1部品3に組み付けられた状態において、図5に示すようにメインケース2の下方に配置されている。
中央爪部54は、図22及び図23に示すように、接触部51における長手方向の中央部から下方に向けて立設されている。また、中央爪部54の先端部分は、図23に示すようにフック状に形成されている。中央爪部54は、第1部品3に組みつけられた状態において、図5、図17及び図19に示すように、第1部品3の陥没部32における下方壁部321に形成された中央穴部322に係合されている。
締結板53は、図23に示すように略長方形状を呈しており、その中央部に、メインケース2のボス210(図10参照)との締結に用いるネジを挿通するための貫通穴530が形成されている。また、締結板53は、図21及び図23に示すように、接触部51の後端に配設された連結部55を介して接触部51と接続されている。
制御基板19は、前後方向に長い略長方形状を呈しており、図5に示すように、組み付けられた状態において第1部品3の陥没部32に配設されている。また、制御基板19の前方端部にはLED素子190が配設されており、組み付けられた状態において、後述する導光部材60の下方に配置されている。また、制御基板19は、対電極5との電気的な接続を行うための電極板191を有しており、図5に示すように、電極板191を締結板53とともにメインケース2に締結することにより、制御基板19と対電極5とが電気的に接続されるよう構成されている。また、制御基板19は、図には示さないが、作用電極18、振動モータ231及び電池72の両極の各々とも電気的に接続されている。
本作業工程では、まず、対電極5の前方爪部52をメインケース2の前端よりも前方に突出させた状態で、対電極5を第1部品3の陥没部32に上方から挿入する。次いで、対電極5を後方にずらし、前方爪部52をメインケース2の下方に挿入するとともに、中央爪部54を図19に示す第1部品3の中央穴部322に係合させる。その後、制御基板19を後方から陥没部32に挿入配置し、図5に示すように、メインケース2と、陥没部32の下方壁部321と、対電極5の締結板53と、電極板191とをこの順で重ねる。この状態で、電極板191の貫通穴(図示略)と、図22に示す締結板53の貫通穴530と、図16に示す第1部品3の貫通穴311と、メインケース2のボス210とにネジを挿通し、電極板191の上方からこれらを締結する。その後、制御基板19の後端部に形成された貫通穴(図示略)と図10に示すメインケース2のボス211とを表側から締結する。以上のようにして、対電極5及び制御基板19の組み付け作業を完了させる。
<導光部材の組み付け作業>
図1及び図5に示すように対電極5及び制御基板19の組み付け作業(矢印103)を行った後、導光部材60の組み付け作業(矢印104)を行う。導光部材60は、図24に示すように、板状のベース部61の中央部に、上方から見て略U字状を呈するように隆起形成された窓部62を有している。また、ベース部61は、その前方中央部に、前方に向けて延伸形成された突出部63を有している。
図1及び図5に示すように対電極5及び制御基板19の組み付け作業(矢印103)を行った後、導光部材60の組み付け作業(矢印104)を行う。導光部材60は、図24に示すように、板状のベース部61の中央部に、上方から見て略U字状を呈するように隆起形成された窓部62を有している。また、ベース部61は、その前方中央部に、前方に向けて延伸形成された突出部63を有している。
本作業工程においては、図23に示す、対電極5の接触部51と連結部55との間に形成された空隙550に、導光部材60の突出部63を挿入する。これにより、図5に示すように、導光部材60が制御基板19のLED素子190の上方に配設され、対電極5と第2部品4との間に発光部6が配される。
なお、本例において、LED素子190は、制御基板19により、イオン導入電流が人体肌に流れている状態において発光するように制御されている。つまり、本例の制御基板19は、作用電極18と対電極5との双方と人体肌とが接触し、人体肌にイオン導入電流が流れたことを検知する機能を有している。そして、制御基板19は、人体肌にイオン電流が流れている間、LED素子190を発光させるように構成されている。
<第2部品の組み付け作業>
図1に示す導光部材60の組み付け作業(矢印104)に続いて、第2部品4の組み付け作業(矢印105)を行う。第2部品4は、図25〜図27に示すように前後方向に延設されている。第2部品4の外表面40は、側方方向の両端から中心線に向かって、側方方向の中央を頂点として略円弧状を呈する滑らかな曲面を形成している。また、図27に示すように、第2部品4の裏面には、第2係合部42と、第2部品4とメインケース2とを締結するためのボス400が下方に向けて立設されている。
図1に示す導光部材60の組み付け作業(矢印104)に続いて、第2部品4の組み付け作業(矢印105)を行う。第2部品4は、図25〜図27に示すように前後方向に延設されている。第2部品4の外表面40は、側方方向の両端から中心線に向かって、側方方向の中央を頂点として略円弧状を呈する滑らかな曲面を形成している。また、図27に示すように、第2部品4の裏面には、第2係合部42と、第2部品4とメインケース2とを締結するためのボス400が下方に向けて立設されている。
第2係合部42は、図26に示すように、側方から見て略長方形状を呈しており、図26及び図28に示すように、その後方と下方との2辺に、側方方向の外方に向けて突起部420が立設されている。
一方、第2係合部42を係合する第2被係合部34は、図14、16及び図20に示すように、第1部品3の陥没部32における前後方向の略中央部に形成されている。すなわち、陥没部32のそれぞれの側方壁部320における導光部材60が配される部分よりも後方側には、突起部340が互いに対向して立設されている。また、図7に示すように、第2被係合部34の突起部340は、第2部品4を組み付けた状態において、第2係合部42の突起部420の上方に配されている。そして、突起部340と、第2部品4と当接する第1部品3の合せ面341(図7参照)とが第2係合部42の表裏方向への変位を規制する第2被係合部34として機能するよう構成されている。また、第2被係合部34は、後述するように、第2係合部42をメインケース2の長手方向から挿入可能に構成されている。
本作業工程では、まず、第2部品4の後端側をメインケース2から浮かせた状態で、前端部を第1部品3に接触させつつ第2被係合部34に挿入する。これにより、図7に示すように、第1部品3の突起部340と合せ面341との間に第2係合部42の突起部420が配され、第2部品4の前端部の表裏方向への変位が規制される。次いで、第2部品4の後端側をメインケース2に当接させる。そして、そして、図11に示すメインケース2の貫通穴202と第2部品4のボス400とに裏側からネジを挿通し、メインケース2と第2部品4とを締結することにより、第2部品4の組み付け作業を完了させる。
<電池及び電池蓋の組み付け作業>
電池72は、メインケース2の裏面に配設された、図11及び図13に示す電池収容部27内に挿入可能である。また、電池蓋7は、電池収容部27を覆うように着脱可能に装着されている。また、図5に示すように、電池収容部27の前後方向の両端には、制御基板19と電気的に接続された電源電極192が配されており、電池72の両極と接触可能に構成されている。
電池72は、メインケース2の裏面に配設された、図11及び図13に示す電池収容部27内に挿入可能である。また、電池蓋7は、電池収容部27を覆うように着脱可能に装着されている。また、図5に示すように、電池収容部27の前後方向の両端には、制御基板19と電気的に接続された電源電極192が配されており、電池72の両極と接触可能に構成されている。
電池蓋7は、図32及び図33に示すように、前方端部に配設されたスナップ片部70と、後方端部に配設された電池蓋爪部71とを有している。また、電池蓋7のメインケース2側の表面における外周縁部には、耐水性のパッキン73が配設されている。
図1に示す電池72及び電池蓋7の装着作業(矢印106)では、電池72を電池収容部27に装着した後、電池収容部27の後端に電池蓋爪部71を係合させる。次いで、スナップ片部70をメインケース2のスナップ収容部24に挿入して両者を係合させることにより、電池蓋7がメインケース2に装着される。
次に、本例の美容器具1の作用効果について説明する。美容器具1は、図2に示すように、磁石17を内蔵させた吸着ヘッド部13と、イオン導入用の作用電極18とを備えている。使用者が美容剤を塗布した肌面に吸着ヘッド部13を近づけると、その磁力により、磁性粉末を含んだ美容剤が吸着ヘッド部13に吸着される。その結果、美容器具1は、使用後の美容剤を簡便に除去することができる。
また、使用者が電荷を帯びた美容成分を塗布した肌面に作用電極18を接触させることにより、当該接触部分にイオン導入電流が流れ、美容成分が肌内部へ向けて移動しやすくなる。その結果、美容器具1は、美容成分の浸透を促進させ、美容効果を迅速に発揮させやすくなる。
そして、美容器具1は、図2に示すように、吸着ヘッド部13と作用電極18との両方を有している。そのため、美容器具1は、上述のように、美容剤により肌の汚れや老廃物を除去する作業と、イオン導入電流により電荷を帯びた美容成分を肌内部へ浸透させる作業との両方を、1つの器具によって容易に連続して実施することができる。その結果、使用者は、2つの作業について別々の器具を準備し、使い分ける必要がなくなる。
また、メインケース2と第1部品3とが図6に示すように係合されており、第1部品3と第2部品4とが図7に示すように係合されている。そのため、上記美容器具に対して曲げ方向やねじり方向への力がかかった場合、これらの力を各々の係合部及び被係合部を介して積層補強部12に分散させやすくなる。
また、図4に示すように、第2部品4と第1部品3とメインケース2とが積層された積層補強部12が設けられている。そのため、美容器具1に対して曲げ方向やねじり方向への力がかかった場合、これらの力に対する強度を構造的に向上させることができる。このように、美容器具1は、曲げ方向やねじり方向への力を積層補強部12に分散させる効果と、積層補強部12による構造的な強度向上効果との双方の効果により、曲げ方向やねじり方向への力に対する強度をより向上させることができるものとなる。
また、上述のように積層補強部12を設けることにより、美容器具1の筐体の強度を向上させることができるため、美容器具1は、外観のデザインをより自由に行うことができるものとなる。その結果、美容器具1は、外観の意匠性に優れたものとなる。
また、第1係合部33は積層補強部12における第2部品4側の端部に配されており、第2係合部42は積層補強部12における第1部品3側の端部に配されている。そのため、第1係合部33及び第2係合部42は、美容器具1の長手方向において、互いに離間して配置されることとなる。そのため、曲げ方向やねじり方向への力が積層補強部12全体に分散される。その結果、美容器具1は、曲げ方向やねじり方向への力に対する強度をより向上させることができる。
また、第1被係合部25は第1係合部33を長手方向から挿入可能に構成されており、第2被係合部34は第2係合部42を長手方向から挿入可能に構成されている。そのため、第1部品3をメインケース2に組み付ける作業と、第2部品4を第1部品3に組み付ける作業との双方を容易に行うことができる。その結果、美容器具1の組立作業をより効率的に行うことができる。
また、図6に示すように、積層補強部12の断面の外形状が略円形を呈している。そのため、積層補強部12の強度をより向上させることができる。
また、図5に示すように、磁石17及び磁石カバー14は、メインケース2における第1部品3側の端部に配設されている。上述のように、第1係合部33は、第1被係合部25とともに、メインケース2と第2部品4との双方により表裏方向への変位を規制されるため、より大きな曲げ力に耐えることができる。そのため、比較的重量の大きい磁石17及び磁石カバー14を第1部品3側の端部に配設することにより、積層補強部12による強度向上効果をより効果的に利用することができる。
また、図3及び図4に示すように、第1部品3の表側にはイオン導入用の対電極5が配設されており、メインケース2に対して第2部品4の反対側には、作用電極18が配設されている。そのため、作用電極18と対電極5との双方と人体とが接触することにより、美容器具1と人体との間に環状の電流経路が形成される。また、対電極5を上述の位置に配置することにより、イオン導入を行う際に対電極5が使用者の掌と接触しやすくなるため、対電極5が人体と接触する面積を広くすることが容易となる。その結果、イオン導入電流を人体により効率よく流すことが可能となる。
また、作用電極18と対電極5とは、メインケース2に対して、互いに反対側の面に配置されている。これにより、美容器具1は、机上等に載置する際に、作用電極18と対電極5とが同時に載置面と接触する可能性を低減することができる。そのため、美容器具1は、作用電極18と対電極5とが載置面を介して導通する可能性を低減でき、消費電力を低減しやすくなる。その結果、使用者にとっての利便性をより向上させることができる。
また、作用電極18及び対電極5の双方は、外表面に酸化クロムメッキを施した硬質プラスチックより形成されている。酸化クロムメッキにより形成される皮膜は、耐久性に優れるものとなるため、作用電極18及び対電極5が長期間の使用に耐えうるものとなる。その結果、美容器具1は、耐久性の高いものとなる。また、酸化クロムメッキによる皮膜は、高い光沢を容易に得ることができる。そのため、作用電極18及び対電極5を硬質プラスチックで形成することによる形状の自由度と上述した高い光沢との相乗効果により、美容器具1は、より意匠性に優れるものとなる。
また、メインケース2に対して第2部品4の反対側には、美容器具1に動作用電力を供給する電池72が内蔵されている。そのため、第2部品4側に剛性の高い電池72が配置されることにより、第2部品4側においても、曲げ力に対する強度を向上させることができる。その結果、美容器具1は、より強度の高いものとなる。
以上のように、美容器具1は、外観の意匠性に優れ、筐体の強度が充分大きいものとなる。
1 美容器具
10 表側部品
11 裏側部品
12 積層補強部
13 吸着ヘッド部
14 磁石カバー
17 磁石
18 作用電極
2 メインケース
25 第1被係合部
3 第1部品
33 第1係合部
34 第2被係合部
4 第2部品
42 第2係合部
10 表側部品
11 裏側部品
12 積層補強部
13 吸着ヘッド部
14 磁石カバー
17 磁石
18 作用電極
2 メインケース
25 第1被係合部
3 第1部品
33 第1係合部
34 第2被係合部
4 第2部品
42 第2係合部
Claims (8)
- 磁石を内蔵させた吸着ヘッド部と、イオン導入用の作用電極とを備えた美容器具であって、
該美容器具の略全長にわたって配されるメインケースと、
該メインケースの厚み方向の一方である表側に配設された表側部品と、その反対側の裏側に配設された裏側部品とを有し、
上記表側部品には、上記メインケースの長手方向に沿って順次配設される第1部品と第2部品とが含まれており、
上記裏側部品には、上記メインケースの長手方向のいずれかの端部に配設された上記磁石を覆う磁石カバーが含まれており、
上記第1部品は、上記第2部品側の端部に設けられた第1係合部を、上記メインケース上に設けられた第1被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設され、
上記第2部品は、上記第1部品側の端部に設けられた第2係合部を、上記第1部品上に設けられた第2被係合部に対して表裏方向への変位が規制されるように係合させた状態で配設されており、
上記第2部品と上記第1部品と上記メインケースとが積層された積層補強部を有していることを特徴とする美容器具。 - 請求項1に記載の美容器具において、上記第1係合部は上記積層補強部における上記第2部品側の端部に配されており、上記第2係合部は上記積層補強部における上記第1部品側の端部に配されていることを特徴とする美容器具。
- 請求項1または2に記載の美容器具において、上記第1被係合部は上記第1係合部を上記メインケースの長手方向から挿入可能に構成されており、上記第2被係合部は上記第2係合部を上記メインケースの長手方向から挿入可能に構成されていることを特徴とする美容器具。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の美容器具において、上記積層補強部の断面の外形状が略円形を呈していることを特徴とする美容器具。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の美容器具において、上記磁石及び上記磁石カバーは、上記メインケースにおける第1部品側の端部に配設されていることを特徴とする美容器具。
- 請求項5に記載の美容器具において、上記第1部品の表側にはイオン導入用の対電極が配設されており、上記メインケースに対して上記第2部品の反対側には、上記作用電極が配設されていることを特徴とする美容器具。
- 請求項6に記載の美容器具において、上記作用電極及び上記対電極の双方は、外表面に酸化クロムメッキを施した硬質プラスチックよりなることを特徴とする美容器具。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の美容器具において、上記メインケースに対して上記第2部品の反対側には、上記美容器具に動作用電力を供給する電池が内蔵されていることを特徴とする美容器具。
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