JP2014117491A - 吸収体及びそれを備えた吸収性物品 - Google Patents

吸収体及びそれを備えた吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2014117491A
JP2014117491A JP2012275340A JP2012275340A JP2014117491A JP 2014117491 A JP2014117491 A JP 2014117491A JP 2012275340 A JP2012275340 A JP 2012275340A JP 2012275340 A JP2012275340 A JP 2012275340A JP 2014117491 A JP2014117491 A JP 2014117491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
longitudinal direction
absorber
density portion
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012275340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6068126B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kodaira
博志 小平
Takuya Koda
拓也 幸田
Shigehiro Matsubara
繁宏 松原
Ryoichi Yamamoto
了一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2012275340A priority Critical patent/JP6068126B2/ja
Publication of JP2014117491A publication Critical patent/JP2014117491A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6068126B2 publication Critical patent/JP6068126B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】全域を液の吸収のために有効活用することができる吸収体を提供すること。
【解決手段】長手方向Yの中央域Cに位置し、かつ該中央域Cから長手方向Yの前方域A及び後方域Bに向けて延びる凹部13と、凹部13よりも厚みが大きく、第1の密度d1を有し、かつ長手方向Yの中央域Cに位置する第1密度部11と、凹部13よりも厚みが大きく、第2の密度d2を有し、かつ長手方向Yの中央域Cに位置する第2密度部12とを有する。凹部13の坪量は、第1密度部11及び第2密度部12の坪量よりも低い。第1の密度d1は第2の密度d2よりも高い。第2密度部12は、第1密度部11よりも幅方向Xの外方に位置しており、かつ幅方向Xの最外縁に位置している。平面視における吸収体10の面積に占める第1密度部11の面積の割合が10%以上50%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品用の吸収体及びそれを備えた吸収性物品に関する。
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる吸収体として、その長手方向に沿って筋状の高密度部と低密度部とを幅方向にわたって交互に多条に設けたものが知られている。例えば特許文献1には、吸収体の長手方向と同方向に直線状に延びる高密度部と低密度部とが、幅方向にわたって交互に設けられており、かつ高密度部と低密度部の厚みが同じになっている吸収体が記載されている。特許文献2及び3にも、高密度部と低密度部とが交互に設けられている吸収体が記載されている。ただし、これら特許文献2及び3に記載されている吸収体では、高密度部と低密度部とで厚みが相違しており、高密度部の厚みの方が、低密度部の厚みよりも大きくなっている。
特許文献4には、吸収体の長手方向と同方向に延びる二条の開口部を設けた吸収体が知られている。この吸収体においては、長手方向に対して傾斜したひし形格子状の圧搾線も設けられている。圧搾線が形成されている部位は、その他の部位よりも厚みが小さくなっている。
特開2012−016584号公報 特開2012−130364号公報 特開2012−143544号公報 特開2012−075566号公報
上述した各文献に記載の吸収体においては、高密度部や低密度部、圧搾線を形成することで吸収体に厚み差を設け、吸収体の面方向へ液を案内したり、あるいはパルプどうしの距離を近接させて毛管力を利用した液の吸収性を高めたりしている。また、開口部を設けることで、吸収体を立体的に変形させやすくしてフィット性を高めている。しかし、これらの手段を採用しても、液は吸収体における股下部に蓄積されやすい。そして蓄積した液が股下部で保持しきれずに液漏れが起こる状態であっても、吸収体の腹側部や背側部では液の吸収能に余力がある場合がある。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術よりも液の吸収能が一層向上した吸収体及びそれを備えた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、パルプ及び高吸収性ポリマーを含み、長手方向及びそれに直交する幅方向を有する吸収性物品用の吸収体であって、
長手方向の中央域に位置し、かつ該中央域から長手方向の前方域及び後方域に向けて延びる少なくとも一条の凹部と、
前記凹部よりも厚みが大きく、第1の密度d1を有し、かつ長手方向の少なくとも中央域に位置する少なくとも一条の第1密度部と、
前記凹部よりも厚みが大きく、第2の密度d2を有し、かつ長手方向の少なくとも中央域に位置する少なくとも一条の第2密度部とを有し、
前記凹部の坪量は、第1密度部及び第2密度部の坪量よりも低くなっており、
第1の密度d1は第2の密度d2よりも高くなっており、
第1密度部は、その長手方向に延びる中心線と、吸収体の幅方向とがなす角度が70度以上90度以下となるように配されており、
長手方向の中央域において、第2密度部は、幅方向の最外縁に位置しており、
平面視における吸収体の面積に占める第1密度部の面積の割合が10%以上50%以下である吸収体を提供するものである。
また本発明は、前記の吸収体を備えた吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、吸収体の全域を液の吸収のために有効活用することができる。したがって吸収体を薄型化しても液漏れが効果的に防止される。
図1(a)は本発明の吸収体の一実施形態を示す平面図であり、図1(b)は図1(a)におけるb−b線断面図である。 図2は、本発明の吸収体を備えた吸収性物品の一例としての展開型使い捨ておむつを示す斜視図である。 図3は、図2におけるIII−III線断面図である。 図4(a)及び(b)はそれぞれ、図1に示す吸収体を製造するための前駆体の断面図(図1(b)相当図)である。 図5(a)ないし(c)は、本発明の吸収体の他の形態を示す断面図である。 図6(a)ないし(c)は、本発明の吸収体の他の形態及び比較例で用いた吸収体を示す平面図である。 図7(a)及び(b)は、比較例で用いた吸収体の平面図である。 図8(a)は、実施例及び比較例で得られたおむつについて人工尿の注入回数及び拡散面積を測定するときの状態を、おむつを一部切り欠いて示す模式図であり、図8(b)は、図8(a)におけるレッグホール付近の要部を拡大して示す模式図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1(a)には本発明の吸収体の一実施形態の平面図が示されている。同図に示す吸収体10は、平面視して矩形のものであり、長手方向Y及びそれに直交する幅方向Xを有している。吸収体10は、長手方向Yの略中央に位置する中央域Cと、該中央域Cから長手方向Yの前後方向に延出する前方域A及び後方域Bとを有している。中央域Cは、吸収体10をその長手方向三等分したときの中央の領域であり、前方域A及び後方域Bは中央域Cを除く残り1/3ずつの領域である。吸収体10が吸収性物品に組み込まれた場合、中央域Cは着用者の股下部に位置し、前方域A及び後方域Bはそれぞれ着用者の腹側部及び背側部に位置する。
吸収体10は、扁平な形状をしており、主たる面である第1面10a、及びこれと反対側に位置する第2面10bとを有している。吸収体10が吸収性物品に組み込まれた場合には、第1面10aが肌対向面となり、第2面10bが非肌対向面となるか、又はその逆に第2面10bが肌対向面となり、第1面10aが非肌対向面となる。
吸収体10は、パルプ及び高吸収性ポリマーを含んで構成されている。パルプと高吸収性ポリマーとは両者が混合されている。パルプと高吸収性ポリマーとは両者が均一に混合されて積繊体を構成していてもよく、あるいは高吸収性ポリマーを意図的に特定の部位に偏在させた状態でパルプを積繊してもよい。
パルプとしては、木材を原料とするフラップパルプを用いることができるが、これに限られず、当該技術分野においてこれまで用いられてきたものと同様のものを特に制限なく用いることができる。高吸収性ポリマーとしては、自重の好ましくは5倍以上の液を吸収・保持でき、かつゲル化し得るものが好ましい。形状は特に問わず、粒子状、塊状、ブドウ状、粉末状又は繊維状であり得る。粒子状である場合、その粒径は好ましくは1μm以上1000μm以下、より好ましくは150μm以上500μm以下である。高吸収性ポリマーの具体例としては、デンプン、架橋カルボキシルメチル化セルロース、ポリアクリル酸及びその塩などを挙げることができる。
吸収体10全体における高吸収性ポリマーとパルプとの坪量比(高吸収性ポリマー坪量/パルプ坪量)は、吸収体10が組み込まれる具体的な吸収性物品の種類に応じて適切に設定すればよい。高吸収性ポリマーとパルプとの坪量比の値は0.4以上であることが好ましく、0.5以上であることが更に好ましく、0.6以上であることが一層好ましい。また、高吸収性ポリマーとパルプとの坪量比は、2.0以下であることが好ましく、1.5以下であることが更に好ましく、1.3以下であることが一層好ましい。高吸収性ポリマーとパルプとの坪量比の値は、例えば0.4以上2.0以下であることが好ましく、0.5以上1.5以下であることが更に好ましく、0.6以上1.3以下であることが一層好ましい。
吸収体10は、密度の異なる2つの領域、すなわち第1密度部11及び第2密度部12を有している点に特徴の一つを有する。第1密度部11は第1の密度d1(g/cm3)を有している。一方、第2密度部12は第2の密度d2(g/cm3)を有している。第1の密度d1と第2の密度d2とを比較すると、第1の密度d1の方が大きくなっている。したがって以下の説明では、第1密度部11のことを高密度部11ともいい、第2密度部12のことを低密度部12とも言う。
高密度部11の密度d1と低密度部12の密度d2との比率は、第1の密度d1/第2の密度d2の値が、1.1以上であることが好ましく、1.5以上であることが更に好ましく、1.8以上であることが一層好ましい。また、第1の密度d1/第2の密度d2の値は、2.6以下であることが好ましく、2.3以下であることが更に好ましく、2.1以下であることが一層好ましい。例えば第1の密度d1/第2の密度d2の値は、1.1以上2.6以下であることが好ましく、1.5以上2.3以下であることが更に好ましく、1.8以上2.1以下であることが一層好ましい。第1の密度d1/第2の密度d2の値をこのように設定することで、高密度部11による吸収体の面方向へ液を素早く案内する機能が効果的に発現し、それによって高密度部11によって案内された液を低密度部12で素早く貯蔵が可能となり、その結果、前方域A及び後方域Bも液の吸収のために有効に活用されるので好ましい。
第1の密度d1/第2の密度d2の値は上述のとおりであるところ、第1の密度d1及び第2の密度d2それ自体の値は以下のとおりであることが好ましい。第1の密度d1に関しては、0.10g/cm3以上であることが好ましく、0.18g/cm3以上であることが更に好ましく、0.22g/cm3以上であることが一層好ましい。また、第1の密度d1の値は、0.40g/cm3以下であることが好ましく、0.30g/cm3以下であることが更に好ましく、0.28g/cm3以下であることが一層好ましい。例えば第1の密度d1の値は、0.10g/cm3以上0.40g/cm3以下であることが好ましく、0.18g/cm3以上0.30g/cm3以下であることが更に好ましく、0.22g/cm3以上0.28g/cm3以下であることが一層好ましい。
第2の密度d2に関しては、0.08g/cm3以上であることが好ましく、0.10g/cm3以上であることが更に好ましく、0.11g/cm3以上であることが一層好ましい。また、第2の密度d2の値は、0.25g/cm3以下であることが好ましく、0.20g/cm3以下であることが更に好ましく、0.15g/cm3以下であることが一層好ましい。例えば第2の密度d2の値は、0.08g/cm3以上0.25g/cm3以下であることが好ましく、0.10g/cm3以上0.20g/cm3以下であることが更に好ましく、0.11g/cm3以上0.15g/cm3以下であることが一層好ましい。
第1の密度d1及び第2の密度d2の値を上述した値に設定することで、高密度部11による吸収体の面方向へ液を素早く案内する機能が効果的に発現し、かつ吸収体10の柔らかさが損なわれないので好ましい。
上述した第1の密度d1及び第2の密度d2の値は、例えば後述する実施例に記載の方法で測定することができる。また第1の密度d1及び第2の密度d2の値を上述の値に設定するためには、吸収体10の製造方法として、例えば後述する方法を採用すればよい。
高密度部11は、吸収体10の長手方向Yに延びるように二条設けられている。各高密度部11は、中央域Cの全長にわたって位置している。各高密度部11は更に中央域Cから長手方向Yの前方域A及び後方域Bに向けて延びており、その全体として吸収体10の長手方向Yの全長にわたって存在している。二条の高密度部11は、幅方向Xにおいて距離を隔てて配置されている。二条の高密度部11の間には、低密度部12及び後述する凹部13が介在している。
各高密度部11は、その密度が互いに同じになっている。また各高密度部11は、その長手方向Yのいずれの位置においても密度が同じになっている。更に各高密度部11は、その厚み方向のいずれの位置においても密度が同じになっている。
各高密度部11は、長手方向Yの全域にわたって同じ幅で延びている。尤も、高密度部11の幅は長手方向Yの全域にわたって同じであることを要せず、長手方向Yにおける特定の位置での幅が、他の位置における幅と異なっていてもよい。また、各高密度部11の幅はいずれも同じになっているが、一方の高密度部11の幅と他方の高密度部11の幅とが異なっていてもよい。
各高密度部11は、長手方向Yに延びて該高密度部11を幅方向に二等分する中心線Lが、長手方向Yと平行になっている。換言すれば、中心線Lと幅方向Xとのなす角度が90度になっている。しかし、中心線Lと幅方向Xとのなす角度はこれに限られず、例えば70度以上90度以下の範囲で、特に80度以上90度以下の範囲で各高密度部11を幅方向Xに対して傾斜させることができる。
吸収体10の幅方向Xに沿って見たとき、各高密度部11よりも外方の位置には、一対の低密度部12,12が位置している。各低密度部12は、長手方向Yの全域にわたって延びている。換言すれば、各低密度部12は、吸収体10の長手方向Yの中央域Cにおいて、各高密度部11よりも幅方向Xの外方に位置しているとともに、中央域Cから長手方向Yの前後に延びる前方域A及び後方域Bにおいても、各高密度部11よりも幅方向Xの外方に位置している。更に、各低密度部12は、吸収体10の長手方向Yの中央域Cにおいて、吸収体10の幅方向Xの最外縁に位置している。これとともに、各低密度部12は、吸収体10の長手方向Yの前方域A及び後方域Bにおいて、吸収体10の幅方向Xの最外縁に位置している。換言すれば、最外縁にある低密度部12よりも外方の位置には高密度部11は存在していない。
吸収体10の幅方向Xにおける最外縁に位置している各低密度部12は、長手方向Yの全域にわたって同じ幅で延びている。尤も、低密度部12の幅は長手方向Yの全域にわたって同じであることを要せず、長手方向Yにおける特定の位置での幅が、他の位置における幅と異なっていてもよい。また、各低密度部12の幅はいずれも同じになっているが、一方の低密度部12の幅と他方の低密度部12の幅とが異なっていてもよい。
低密度部12は、吸収体10の幅方向Xにおける最外縁に位置しているとともに、一対の高密度部11の間にも存在している。高密度部11の間に存在している低密度部12は、吸収体10の長手方向Yの前端部及び後端部にのみ位置している。高密度部11の間に存在している低密度部12は、吸収体10の幅方向Xの最外縁に位置している低密度部12と同じ密度を有していてもよく、あるいは異なる密度を有していてもよい。尤も、密度が異なる場合であっても、その密度は高密度部11の密度よりも低くなっている。
図1(b)に示すとおり、本実施形態の吸収体10においては、高密度部11と低密度部12とでは厚みが異なっている。詳細には、高密度部11の厚みが、低密度部12の厚みよりも小さくなっている。尤も、後述する図5(a)及び図5(b)に示すとおり、高密度部11と低密度部12とで厚みを同じにしてもよい。
各低密度部12は、その密度が互いに同じになっている。また各低密度部12は、その長手方向Yのいずれの位置においても密度が同じになっている。更に各低密度部12は、その厚み方向のいずれの位置においても密度が同じになっている。
高密度部11の厚みが、低密度部12の厚みよりも小さくなっている本実施形態の吸収体10においては、該吸収体10における第1面10aの側に、高密度部11の表面と低密度部12の表面との間に段差が生じている。一方、第2面10bの側では、高密度部11の表面と低密度部12の表面との間には段差が生じていない。
高密度部11の厚みが、低密度部12の厚みよりも小さい場合、高密度部11の厚みt1は、低密度部12の厚みt2の35%以上であることが好ましく、40%以上であることが更に好ましく、45%以上であることが一層好ましい。また、高密度部11の厚みt1は、低密度部12の厚みt2の100%以下であることが好ましく、80%以下であることが更に好ましく、70%以下であることが一層好ましい。例えば高密度部11の厚みt1は、低密度部12の厚みt2の35%以上100%以下であることが好ましく、40%以上80%以下であることが更に好ましく、45%以上70%以下であることが一層好ましい。低密度部12の厚みt2に対する高密度部11の厚みt1の値をこのように設定することで、t2とt1との厚みの差によって生じた、表面シート21と高密度部11との空隙によって、液が表面シート21を素早く透過し高密度部11に素早く誘導される。それによって、表面シート21に液が残留するのを抑えながら、表面シート21と高密度部11との空隙及び高密度部11によって吸収体10の中央域Cから前方域A及び後方域Bへ液を面方向へ素早く移動することが可能となる。その結果、前方域A及び後方域Bも液の吸収のために有効に活用されるので好ましい。
低密度部12の厚みt2に対する高密度部11の厚みt1の値は上述のとおりであるところ、高密度部11の厚みt1及び低密度部12の厚みt2それ自体の値は以下のとおりであることが好ましい。高密度部11の厚みt1に関しては、1.0mm以上であることが好ましく、1.5mm以上であることが更に好ましく、2.0mm以上であることが一層好ましい。また、高密度部11の厚みt1の値は、10.0mm以下であることが好ましく、5.0mm以下であることが更に好ましく、4.0mm以下であることが一層好ましい。例えば高密度部11の厚みt1の値は、1.0mm以上10.0mm以下であることが好ましく、1.5mm以上5.0mm以下であることが更に好ましく、2.0mm以上4.0mm以下であることが一層好ましい。
低密度部12の厚みt2に関しては、2.5mm以上であることが好ましく、4mm以上であることが更に好ましく、5mm以上であることが一層好ましい。また、低密度部12の厚みt2の値は、10mm以下であることが好ましく、8.5mm以下であることが更に好ましく、7.5mm以下であることが一層好ましい。例えば低密度部12の厚みt2の値は、2.5mm以上10mm以下であることが好ましく、4mm以上8.5mm以下であることが更に好ましく、5mm以上7.5mm以下であることが一層好ましい。
なお、後述する図5(a)及び図5(b)に示すとおり、高密度部11と低密度部12とで厚みが同じ場合には、それらの厚みは、上述した低密度部12の厚みt2と同じであることが好ましい。
上述した高密度部11の厚みt1及び低密度部12の厚みt2の値は、例えば後述する実施例に記載の方法で測定することができる。また高密度部11の厚みt1及び低密度部12の厚みt2の値を上述の値に設定するためには、吸収体10の製造方法として、例えば後述する方法を採用すればよい。
これまで説明してきた高密度部11及び低密度部12に加えて、吸収体10は、長手方向Yの中央域Cに位置し、かつ該中央域Cから長手方向Yの前方域A及び後方域Bに向けて延びる筋状の凹部13を有している。凹部13は少なくとも一条形成されていればよく、本実施形態においては三条形成されている。各凹部13は、吸収体10の中央域Cの長手方向Yの全長にわたって形成されている。かつ各凹部13は前方域A及び後方域Bにも形成されている。ただし、前方域A及び後方域Bにおいては、凹部13は、中央域Cの連設域に形成されているが、前方域A及び後方域Bの前端部及び後端部には形成されていない。すなわち、凹部13は、吸収体10の長手方向Yの全長にわたって形成されていない。
三条の凹部13のうち、幅方向Xの中央に位置する凹部13は、一対の高密度部11の間に配置されている。残りの二条の凹部13は、幅方向Xの中央に位置する凹部13よりも幅方向Xの外方に位置しており、かつ高密度部11と低密度部12との間に位置している。また各凹部13における長手方向Yの前後端よりも、該長手方向Yの外方には低密度部12が存在しており、該低密度部12によって各凹部13の長手方向Yの前後端の位置が画定される。
各凹部13は、長手方向Yに沿った長さがいずれも同じになっている。尤も、各凹部13の長手方向Yに沿った長さは互いに異なっていてもよく、あるいは三条の凹部13のうちの二条の凹部のみが同じ長さになっていてもよい。
各凹部13は、長手方向Yの全域にわたって同じ幅で延びている。尤も、凹部13の幅は長手方向Yの全域にわたって同じであることを要せず、長手方向Yにおける特定の位置における幅が、他の位置における幅と異なっていてもよい。また、各凹部13の幅はいずれも同じになっているが、各凹部13の幅は互いに異なっていてもよく、あるいは三条の凹部13のうちの二条の凹部のみが同じ幅になっていてもよい。各凹部13の幅は、先に述べた高密度部11及び低密度部12の幅よりも小さくなっている。
各凹部13は、吸収体10の表面から厚み方向の内側へ向けて凹んだ部位である。本実施形態においては、凹部13は、吸収体10の第1面10aから厚み方向の内側へ向けて凹んでいるとともに、吸収体10の第2面10bから厚み方向の内側へ向けても凹んでいる。凹部13は、先に述べた高密度部11及び低密度部12の双方と比較して、高密度部11及び低密度部12の方が凹部13よりも厚みが大きくなっている。また各凹部13は、その坪量が第1密度部及び第2密度部の坪量よりも低くなっている。詳細には、本実施形態の凹部13においては、パルプ及び高吸収性ポリマーの積繊体の坪量がゼロになっており、該凹部13が吸収体10の厚み方向を貫通する開口部になっている。したがって本実施形態における凹部13の厚みはゼロになっている。
以上のとおり、本実施形態の吸収体10においては、いずれも長手方向Yに延びる高密度部11、低密度部12及び凹部13が形成されている。そして、平面視における吸収体10の面積に占める高密度部11の面積の割合Pが好ましくは10%以上、更に好ましくは15%以上、一層好ましくは20%以上、殊更好ましくは25%以上となっている。前記の割合Pは、50%以下であることが好ましく、45%以下であることが更に好ましく、40%以下であることが一層好ましい。前記の割合Pは、例えば10%以上50%以下であることが好ましく、20%以上45%以下であることが更に好ましく、25%以上40%以下であることが一層好ましい。
以上のとおりの構成を有する吸収体10は、これを用いて吸収性物品を製造した場合に、中央域C付近に排泄された液が、高密度部11になっており、パルプどうしの距離が近接していて毛管力が高くなっている高密度部11の作用によって、中央域Cから前方域A及び後方域Bに向けて移動しやすくなる。その結果、液が排泄された部位である中央域Cのみならず、前方域A及び後方域Bも液の吸収のために有効に活用される。また、高密度部11よりも幅方向の外方に位置する低密度部12の作用によって、高密度部11によって移動された液を低密度部12が保持するため、高密度部11のポリマーが過度に液によって膨潤してしまうことによる高密度部11のパルプの繊維間距離の拡大に伴う毛管作用の低下を抑えることが可能となる。その結果、繰り返しの排泄に対しても、中央域Cから前方域A及び後方域Bへ液を移動することが可能となる。更に、一対の高密度部11の間、及び高密度部11と低密度部12との間に位置する各凹部13の作用によって、一度に大量の液が排泄された場合、吸収体10の前方域A及び後方域Bへ液を素早く退避させ、中央部Cに液が滞留することを回避し、高密度部11の液移動機能をより一層高めることが可能となる。
着用者から排泄された液が中央域C付近に蓄積することを一層防止する観点から、液の吸収によって高吸収性ポリマーが膨潤した後であっても、液の保持が可能な空間が、高吸収性ポリマーどうしの間に形成されることが好ましい。この観点から、高吸収性ポリマーとして、その表面に無機粒子が付着しているものを用いることが好ましい。無機粒子を付着させることで、高吸収性ポリマーの粒子どうしの間での摩擦力が高まり、吸液後であっても粒子間の空間を広く保つことができる。また、高吸収性ポリマーの粒子の表面に無機粒子を付着させることで、吸液状態での中央域Cにおける膨らみ代が大きくなり、飽和吸収量を増加させることができる。飽和吸収量が増加することは、液の吸収時間が長くなりにくくなる点から有利である。
無機粒子としては、例えば水不溶性の無機化合物の粒子などが好ましく用いられる。無機化合物の例としては、タルク、カオリン、フラー土、ベントナイト、活性白土などの鉱物;微粒子シリカ(例、乾式法: Evonik Degussa社 AEROSIL 200,トクヤマ社 ReolosilQS−20、沈殿法:Evonik Degussa社 Sipernat22S, Sipernat2200)類;酸化ケイ素・酸化アルミニウム・酸化マグネシウム複合体、酸化ケイ素・酸化アルミニウム複合体、酸化ケイ素・酸化マグネシウム複合体などの酸化物複合体類;などが挙げられる。これらの無機化合物は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
無機粒子の粒径は、高吸収性ポリマーの粒子の粒径よりも小さいことを条件として、好ましくは5μm以下、より好ましくは1μm以下、最も好ましくは0.1μm以下である。また、無機粒子の粒径は、好ましくは0.001μm以上、より好ましくは0.003μm以上、最も好ましくは0.005μm以上である。無機粒子の粒径は、例えば0.001μm以上5μm以下であることが好ましく、0.003μm以上1μm以下であることが更に好ましく、0.005μm以上0.1μm以下であることが一層好ましい。凝集体や造粒物を形成する場合には、それらを構成する一次粒子の粒子径を前記範囲とすることが好ましい。
無機粒子を高吸収性ポリマーに付着させる量は、高吸収性ポリマーの質量に対する無機粒子の質量が好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。高吸収性ポリマーの質量に対する無機粒子の質量は、例えば、0.01質量%以上5質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上3質量%以下であることがより好ましい。この範囲で無機粒子を付着させることで、高吸収性ポリマーの吸液特性を損なうことなく、吸液後であっても高吸収性ポリマーの粒子間の空間を広く保つことができる。
図2及び図3には、図1に示す吸収体10を備えた吸収性物品の一例としての展開型使い捨ておむつ20が示されている。おむつ20は、長手方向Yと、これに直交する幅方向Xを有し、長手方向Yに長い形状をしている。おむつ20は、その長手方向Yの中央域が股下部C’となっている。股下部C’の前後は、腹側部A’及び背側部B’となっている。吸収体10における中央域Cは、おむつ20における股下部C’に配置される。吸収体10における前方域A及び後方域Bはそれぞれ、おむつ20における腹側部A’及び背側部B’に配置される。
おむつ20は、着用者の肌に近い側、すなわち肌当接面側に位置する表面シート21と、着用者の肌から遠い側、すなわち非肌当接面側に位置する裏面シート22を備えている。表面シート21と裏面シート12との間には、吸収体10が位置している。吸収体10は、ティッシュペーパーや親水性不織布などの液透過性の被覆シート24によって被覆されている。吸収体10はその第1面10aの側、すなわち表面に段差を有する面の側が、着用者の肌を向くように配されている。裏面シート22の外面には、不織布等の風合いの良好な外層シート26が配置されている。
おむつ20は、幅方向Xにおける左右両側部に、長手方向Yに延びる一対の防漏カフ27,27を有している。防漏カフ27は、おむつ20の全長にわたって延びている。防漏カフ27は、長手方向Yに長い一枚のシート27aを、該長手方向Yに沿って二つ折りしたものから構成されている。防漏カフ27は、長手方向Yに沿って自由端及び固定端を有している。自由端は、二つ折りしたシート27aの折り線に沿った部位である。自由端には、糸ゴム等の弾性部材27bが伸長状態で配置固定されている。弾性部材27bは、股下部Cに少なくとも配されている。弾性部材27bが収縮することで、防漏カフ27は着用者の肌側に向けて起立性向を有するようになる。防漏カフ27の固定端は、吸収体10の左右両側縁から側方に延出した表面シート21と接合している。更に防漏カフ27の固定端は、吸収体10の左右両側縁から側方に延出した裏面シート22とも接合している。これらの接合によって、おむつ20の左右両側部には、レッグカフ28が形成される。レッグカフ28においては、防漏カフ27の固定端と裏面シート22とが接合している部位に、両者間に糸ゴム等の弾性部材28aが伸長状態で配置固定されている。弾性部材28aは、股下部Cに少なくとも配されている。弾性部材28aが収縮することで、おむつ20の装着状態においてレッグカフ28が着用者の脚周りに密着する。
おむつ20においては、背側部Bの左右両側縁部に、一対のファスニングテープF,Fが設けられている。腹側部Aの外表面、すなわち外層シート26の非肌当接面には、図3に示すとおりファスニングテープF,Fを止着させるランディングテープLが設けられている。ファスニングテープFをランディングテープLに止着することで、おむつ20の装着状態が完成する。
表面シート21及び裏面シート22としては、この種の物品に従来用いられているものと同様のものを用いることができる。例えば表面シート21としては、液透過性を有するシート材、例えば親水化処理された不織布や穿孔フィルムなどを用いることができる。裏面シート22としては、液不透過性ないし液難透過性のフィルムや不織布(例えばスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布)を用いることができる。防漏カフ27を構成するシート27aとしては、撥水性のシート材、例えばスパンボンド不織布をはじめとする各種の不織布を用いることができる。
本実施形態の吸収体10は、例えば特開2012−16584号公報(上述した特許文献1)に記載の方法によって製造することができる。詳細には、同公報に記載の吸収体の製造装置を用いて、図4(a)に示す吸収体前駆体10A又は図4(b)に示す吸収体前駆体10Bを形成する。この前駆体10A及び10Bは、パルプと高吸収性ポリマーを含む積繊体から構成されている。この前駆体10A及び10Bは、長手方向に延びる二条の第1領域14を有している。また、幅方向Xに関して第1領域14よりも外方の位置に、それぞれ一条ずつ第2領域15を有している。第1領域14は、吸収体10における高密度部11に対応する部位である。第2領域15は、吸収体10における低密度部12に対応する部位である。各第1領域14の厚み及び坪量は同じになっている。同様に、各第2領域15の厚み及び坪量は同じになっている。更に、第1領域14と第2領域15の密度も同じになっている。この密度は、先に述べた第1の密度d1及び第2の密度d2よりも小さくなっているか、第2の密度d2と同じである。厚みに関しては、前駆体10Aは第1領域14の方が第2領域15よりも大きくなっている。前駆体10Bは第1領域14と第2領域15と同じになっている。前駆体10Aは、厚みが第1領域14の方が第2領域15よりも大きく、密度が同じであることから、第1領域14の方が第2領域15よりも坪量が大きいことになる。前駆体10Bは、第1領域14と第2領域15とで坪量も同じである。一対の第1領域14の間には開口部13が形成されている。第1領域14と第2領域15との間にも開口部13が形成されている。前駆体10Aは第1領域14と第2領域15とで厚みが相違していることに起因して、前駆体10Aの一方の面には、第1領域14の表面と第2領域15の表面との間に段差が生じている。しかし、前駆体10Aの他方の面には、第1領域14の表面と第2領域15の表面との間で段差は生じていない。このような形状をした前駆体10Aを、前記の段差が生じている面の側から圧密化処理する。このとき、圧密化処理後の第1領域14の厚みが、圧密化処理後の第2領域15の厚みよりも小さくなるように圧密化処理を行う。それによって、第1領域14の方が第2領域15よりも高密度化されるとともに、第1領域14の方が第2領域15よりも厚みが小さくなる。このようにして、図1(a)及び(b)に示す吸収体10が得られる。前駆体10Bの場合は、第1領域14の厚みと第2領域15の厚みとが同一であり、両者の表面に段差は生じていないため、図4(b)の上面及び下面のどちらから圧密化処理を行ってもよい。
圧密化処理としては、例えば第1領域14及び第2領域15を圧縮する方法が挙げられる。この方法では、第1領域14の全域が均一に圧縮されるとともに、第2領域15の全域も均一に圧密化される。別の圧密化処理としては、第1領域14及び第2領域15にエンボス加工を施す処理が挙げられる。エンボス加工によれば、第1領域14及び第2領域15のそれぞれが部分的に圧密化される。
図5(a)ないし(c)は、図1(a)に示す吸収体10において、別の断面形状を有するものの例である。図5(a)に示す実施形態では、高密度部11と低密度部12との厚みが同じになっている。このような断面形状を有する吸収体10を製造するには、例えば図4に示す前駆体10Aを圧密化処理するときに、第1領域14の厚みと第2領域15の厚みとが同じになるようにすればよい。
図5(b)に示す実施形態は、図5(a)に示す実施形態において、凹部13が開口部になっておらず、長手方向に延びる溝部となっているものである。また、図5(c)に示す実施形態は、図1(b)に示す実施形態において、凹部13が開口部になっておらず、長手方向に延びる溝部となっているものである。図5(b)及び(c)に示す実施形態では、開口部となっている凹部13は存在していない。これらの実施形態では、凹部13の坪量は、高密度部11及び低密度部12の坪量よりも低くなっている。また凹部13の厚みは、高密度部11及び低密度部12の厚みよりも低くなっている。更に凹部13の底部は、吸収体10の第1面10aの側を向いており、高密度部11の表面及び低密度部12の表面とともに段差を生じている。吸収体10の第2面10bは平坦面になっている。これらの実施形態においては、凹部13を構成する溝部の底面が着用者の肌対向面側を向くように吸収体10が吸収性物品に組み込まれることが好ましい。
図6(a)ないし(c)には、吸収体10の更に別の実施形態が示されている。図6(a)に示す実施形態においては、吸収体10の長手方向Yの全域にわたって延びる二条の高密度部11が形成されている。二条の高密度部11の間の位置、及び各高密度部11よりも幅方向Xの外方の位置には、吸収体10の長手方向Yの全域にわたって延びる低密度部12が形成されている。そして各低密度部12には、その幅方向Xの中央域に凹部13がそれぞれ形成されている。したがって、凹部13の幅方向Xの左右両側部には低密度部12が位置している。各凹部13は、吸収体10の長手方向Yの全域にわたっては存在していない。詳細には、凹部13は、長手方向Yの中央域Cに位置しているとともに、該中央域Cに連設する前方域A及び後方域Bの一部に位置している。
図6(b)に示す実施形態においては、一条の凹部13が幅方向Xの中央域の位置に、長手方向Yに延びるように形成されている。そして、幅方向Xの左右両側部から凹部13を挟むように一対の高密度部11が位置している。更に、幅方向Xに関して各高密度部11よりも外方には低密度部12がそれぞれ位置している。高密度部11及び低密度部12はいずれも吸収体10の長手方向Yの全域にわたって延びている。しかし、凹部13は、吸収体10の長手方向Yの全域にわたっては存在していない。詳細には、凹部13は、長手方向Yの中央域Cに位置しているとともに、該中央域Cに連設する前方域A及び後方域Bの一部に位置している。凹部13における長手方向Yの前後端よりも、該長手方向Yの外方の位置には低密度部12が存在しており、該低密度部12によって凹部13の長手方向Yの前後端の位置が画定される。
図6(c)に示す実施形態では、これまでの実施形態と異なり、高密度部11が長手方向Yの中央域Cにのみ位置している。高密度部11は、幅方向Xに距離を隔てて離間して一対形成されている。高密度部11における長手方向Yの前後端よりも、該長手方向Yの外方の位置には低密度部12が存在しており、該低密度部12によって高密度部11の長手方向Yの前後端の位置が画定される。一対の高密度部11の間には凹部13が形成されている。また幅方向Xに関して各高密度部11よりも外方には凹部13が形成されており、それらの凹部13よりも更に幅方向Xの外方には低密度部12がそれぞれ位置している。各凹部13は、長手方向Yの中央域Cに位置しているとともに、該中央域Cに連設する前方域A及び後方域Bの一部に位置している。
なお、図示していないが、図6(a)ないし(c)に示す実施形態においては、高密度部11と低密度部12との厚みは同じであってもよく、あるいは低密度部12との厚みの方が高密度部11の厚みよりも大きくなっていてもよい。また、凹部13は吸収体10の厚み方向を貫通する開口部になっていてもよく、あるいは開口部ではなく溝部になっていてもよい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば図2及び図3は、本発明の吸収性物品を展開型使い捨ておむつに適用した例であるが、本発明の吸収体はこれ以外のおむつ、例えばパンツ型使い捨ておむつにも同様に適用できる。また、本発明の吸収体を使い捨ておむつ以外の吸収性物品である生理用ナプキン、失禁パッド、補助吸収パッド等に適用することもできる。
また前記実施形態においては、低密度部12が吸収体10の長手方向Yの全長にわたって形成されていたが、該低密度部12は長手方向Yの少なくとも中央域Cに形成されていればよい。
また前記実施形態においては、複数条の高密度部11が形成されていたが、該高密度部11は少なくとも一条形成されていればよい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収体及び吸収性物品を開示する。
<1>
パルプ及び高吸収性ポリマーを含み、長手方向及びそれに直交する幅方向を有する吸収性物品用の吸収体であって、
長手方向の中央域に位置し、かつ該中央域から長手方向の前方域及び後方域に向けて延びる少なくとも一条の凹部と、
前記凹部よりも厚みが大きく、第1の密度d1を有し、かつ長手方向の少なくとも中央域に位置する少なくとも一条の第1密度部と、
前記凹部よりも厚みが大きく、第2の密度d2を有し、かつ長手方向の少なくとも中央域に位置する少なくとも一条の第2密度部とを有し、
前記凹部の坪量は、第1密度部及び第2密度部の坪量よりも低くなっており、
第1の密度d1は第2の密度d2よりも高くなっており、
第1密度部は、その長手方向に延びる中心線と、吸収体の幅方向とがなす角度が70度以上90度以下となるように配されており、
長手方向の中央域において、第2密度部は、幅方向の最外縁に位置しており、
平面視における吸収体の面積に占める第1密度部の面積の割合が10%以上50%以下である吸収体。
<2>
前記第2密度部(低密度部)は吸収体の長手方向の全域にわたって延びており、中央域から長手方向の前後に延びる前方域及び後方域においても、各第1密度部(高密度部)よりも幅方向の外方に位置している前記<1>に記載の吸収体。
<3>
前記第2密度部(低密度部)は、吸収体の幅方向における最外縁に位置しているとともに、一対の前記第1密度部(高密度部)の間にも存在している、前記<1>又は<2>に記載の吸収体。
<4>
前記第1密度部(高密度部)の間に存在している前記第2密度部(低密度部)は、吸収体の長手方向の前端部及び後端部にのみ位置しており、
前記第1密度部(高密度部)の間に存在している前記第2密度部(低密度部)は、吸収体の幅方向の最外縁に位置している前記第2密度部(低密度部)と同じ密度を有している、前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の吸収体。
<5>
前記凹部の坪量がゼロになっており、該凹部が吸収体の厚み方向を貫通する開口部になっている前記<1>ないし<4>のいずれか1に記載の吸収体。
<6>
平面視における吸収体の面積に占める前記第1密度部(高密度部)の面積の割合が、好ましくは10%以上、更に好ましくは15%以上、一層好ましくは20%以上、殊更好ましくは25%以上であり、50%以下であることが好ましく、45%以下であることが更に好ましく、40%以下であることが一層好ましい、前記<1>ないし<5>のいずれか1に記載の吸収体。
<7>
前記第1密度部(高密度部)の厚みが前記第2密度部(低密度部)の厚みよりも小さくなっている前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載の吸収体。
<8>
前記第1密度部(高密度部)の厚みt1は、前記第2密度部(低密度部)の厚みt2の35%以上であることが好ましく、40%以上であることが更に好ましく、45%以上であることが一層好ましく、100%以下であることが好ましく、80%以下であることが更に好ましく、70%以下であることが一層好ましい前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の吸収体。
<9>
前記凹部は、複数存在し、長手方向に沿った長さがいずれも同じになっており、長手方向の全域にわたって同じ幅で延びている前記<1>ないし<8>のいずれか1に記載の吸収体。
<10>
前記第1密度部(高密度部)が、長手方向の中央域に位置し、かつ該中央域から長手方向の前方域及び後方域に向けて延びており、
前記第1密度部(高密度部)が、前記パルプ及び前記高吸収性ポリマーを含む積繊体を圧縮して形成されているか、又は該積繊体にエンボス加工が施されて形成されている前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載の吸収体。
<11>
第1の密度d1/第2の密度d2の値が1.1以上であることが好ましく、1.5以上であることが更に好ましく、1.8以上であることが一層好ましく、2.6以下であることが好ましく、2.3以下であることが更に好ましく、2.1以下であることが一層好ましい前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載の吸収体。
<12>
前記第1の密度d1が0.10g/cm3以上0.40g/cm3以下であり、
前記第2の密度d2が0.08g/cm3以上0.25g/cm3以下である前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の吸収体。
<13>
前記第1の密度d1は0.10g/cm3以上であることが好ましく、0.18g/cm3以上であることが更に好ましく、0.22g/cm3以上であることが一層好ましく、0.40g/cm3以下であることが好ましく、0.30g/cm3以下であることが更に好ましく、0.28g/cm3以下であることが一層好ましい、前記<1>ないし<12>のいずれか1に記載の吸収体。
<14>
前記第2の密度d2は、0.08g/cm3以上であることが好ましく、0.10g/cm3以上であることが更に好ましく、0.11g/cm3以上であることが一層好ましく、0.25g/cm3以下であることが好ましく、0.20g/cm3以下であることが更に好ましく、0.15g/cm3以下であることが一層好ましい、前記<1>ないし<13>のいずれか1に記載の吸収体。
<15>
前記第1密度部(高密度部)は、その長手方向に延びる中心線と、吸収体の幅方向とがなす角度が90度となるように配されている前記<1>ないし<14>のいずれか1に記載の吸収体。
<16>
前記高吸収性ポリマーはその表面に無機粒子が付着しているものである前記<1>ないし<15>のいずれか1に記載の吸収体。
<17>
前記無機粒子が微粒子シリカ類である、前記<16>に記載の吸収体。
<18>
前記高吸収性ポリマーの質量に対する前記無機粒子の質量が好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である、前記<16>又は<17>に記載の吸収体。
<19>
前記吸収体の長手方向の全域にわたって延びる二条の前記第1密度部(高密度部)が形成されており、
二条の前記第1密度部(高密度部)の間の位置、及び各第1密度部(高密度部)よりも幅方向の外方の位置には、吸収体の長手方向の全域にわたって延びる前記第2密度部(低密度部)が形成されており、
前記第2密度部(低密度部)には、その幅方向の中央域に凹部がそれぞれ形成されている、前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の吸収体。
<20>
前記<1>ないし<19>のいずれか1に記載の吸収体を備えた吸収性物品。
<21>
前記吸収体は、前記第1密度部(高密度部)の厚みが前記第2密度部(低密度部)の厚みよりも小さくなっていることによる段差を有し、表面に該段差を有する面の側が、着用者の肌を向くように前記吸収体が配されている前記<20>に記載の吸収性物品。
<22>
前記凹部を構成する溝部の底面が着用者の肌対向面側を向くように吸収体が配されている前記<20>又は<21>に記載の吸収性物品。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1ないし9及び比較例1ないし5〕
特開2012−16584号公報(上述した特許文献1)に記載の方法によって表1及び表2に示す吸収体を製造した。表2における図7(a)及び図7(b)に示す吸収体10’は比較例の吸収体である。これらの図においては、図1ないし図6と同じ部材に同じ符号を付してある。なお、実施例9において用いた高吸収性ポリマーの表面には、無機粒子としてAEROSIL200を付着させた。高吸収性ポリマーの質量に対するシリカ微粒子の質量は0.5質量%とした。
本実施例及び比較例に用いた高吸収性ポリマーは、ポリアクリル酸塩の粒子(平均粒径390μm)である。また本実施例及び比較例に用いた高吸収性ポリマーの人工尿(組成は後述する。)の飽和吸収量は、51g/gである。人工尿の飽和吸収量の測定は以下のとおりである。ナイロン製の織布(メッシュ開き255、三力製作所販売、品名:ナイロン網、規格:250×メッシュ幅×30m)を幅10cm、長さ40cmの長方形に切断して長手方向中央で二つ折りにし、両端をヒートシールして幅10cm(内寸9cm)、長さ20cmのナイロン袋を作製する。高吸水性ポリマー1.00gを精秤し、作製したナイロン袋の底部に均一になるように入れる。試料の入ったナイロン袋を、25℃に調温した人工尿(組成は後述する。)に浸漬させる。浸漬開始から30分後にナイロン袋を人工尿から取り出し、1時間垂直状態に吊るして水切りした後、人工尿を吸収した高吸収性ポリマー及びナイロン袋の総質量を測定する。そして、以下の式より飽和吸収量を計算する。
飽和吸収量(g/g)=(a−b−c)/c
式中、aは水切り後の高吸収性ポリマー及びナイロン袋の総質量(g)、bはナイロン袋の浸漬前(乾燥時)の質量(g)、cは高吸収性ポリマーの浸漬前(乾燥時)の質量(g)を表す。測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値をもって飽和吸収量の値とした。
得られた吸収体を用いて、図2及び図3に示す形態のおむつであるメリーズ(2012年製、花王株式会社の展開型使い捨ておむつ、登録商標)Lサイズを製造した。表1(実施例)及び表2(比較例)中、密度及び厚みは以下の方法で測定した。
〔高密度部及び低密度部の密度の測定方法〕
高密度部及び低密度部をそれぞれ4cm2になるように切り取る。このとき高密度部及び/又は低密度部の最小幅が2cm以上の場合は2cm×2cmに切り取る。高密度部及び/又は低密度部の最小幅が2cm未満の場合は、面積が4cm2になるような長さに切り取る。例えば最小幅が1cmの場合は、長さを4cmとして切り取る。切り取った吸収体の質量を電子天秤で量る。吸収体の厚さを以下に示す方法で測定し、以下の計算式から密度を算出する。
密度(g/cm3)=(吸収体の質量(g))/(厚さ(cm)×4cm2
〔高密度部及び低密度部の厚みの測定方法〕
吸収体10から高密度部及び低密度部をそれぞれ切り取り、株式会社キーエンス製の非接触式レーザー変位計(レーザーヘッドLK−G30、変位計LK−GD500(商品名))を用いて測定した。なお測定時圧力は2.5g/cm2とし、サンプル2つ以上を測定し、その平均値を求めた。
得られたおむつについて、人工尿の注入回数及び人工尿の拡散面積を以下の方法で測定するとともに、股下部の柔らかさの官能評価を以下の方法で行った。その結果を表1(実施例)及び表2(比較例)に示す。
〔人工尿の注入回数〕
人工尿の組成は次のとおりである。尿素1.940質量%、塩化ナトリウム0.795質量%、硫酸マグネシウム(七水和物)0.111質量%、塩化カルシウム(二水和物)0.062質量%、硫酸カリウム0.198質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.004質量%及びイオン交換水(残量)。
図8(a)に示すとおり、得られたおむつ20を外径12cm高さ15cmのアクリル製の円筒Pに、おむつの長手方向最外端部と前記円筒Pの上面が同じ高さになるように合わせて装着する。図8(b)に示すとおり、内径2mmのノズルNが装着されたゴムチューブ(図示せず)を、ISMATEC社製ポンプヘッド交換型ギヤポンプMCP−Z(図示せず)に装着し、ギヤポンプの吐出量及び吐出速度設定を30g/10秒とする。図8(b)に示すとおり、ノズルNをレッグホール部Hに挿入し、ノズルNを中央域Cの長手方向中心部(換言すれば図8(a)に示すおむつの20最底部)であって、かつ幅方向中心部上方5mmに垂直に立てる。そして、ギヤポンプから人工尿をおむつ20の吸収体10に向けて注入する。10秒間の注入終了と同時に人工尿が表面シート(図示せず)から消失した場合は、注入終了後5分静置し、再び同量・同速度で人工尿を注入する。注入時間10秒を超えても表面シート(図示せず)に人工尿が残るまで、注入及び静置の操作を繰り返す。人工尿の消失時間が注入時間10秒を初めて超えたときの累計注入回数を記録し、この回数を人工尿の注入回数とする。
〔人工尿の拡散面積〕
前記の人工尿の注入回数の測定法に準じ、図8(a)に示す状態のおむつ20の吸収体10に1回当たり30g/10秒で5分間隔で人工尿を6回注入する。注入後直ちにおむつ20からアクリル製の円筒Pを取り外す。更に、おむつ20から防漏カフ(図示せず)及びレッグカフ(図示せず)を除去して、表面シート(図示せず)が上方を向くように平坦な面に置く。吸収体10に拡散した人工尿の外縁をOHPフィルムに油性ペンで写し取る。写し取った外縁を、株式会社ローパー製のImage―Pro plus6.2 Installationを用いて画像解析して、面積を測定した。測定結果は、人工尿の拡散面積が広いほど、吸収体10の利用効率が高いことを示す。
〔股下部の柔らかさの官能評価〕
得られたおむつの柔らかさ(甲)と、図7(a)に示す形状の比較例1の吸収体(高密度部11が存在しない)を有するおむつの柔らかさ(乙)とを、外層シート26側から手で握り比較をした。評価を10人のパネラーによって行った。乙を10点とし、甲を10点〜1点の10段階評価としてパネラーに評価させた。評価結果は10人の点数の平均(小数点第一位を四捨五入)とした。ただし、甲と乙の両者おむつのパルプの質量及び高吸収性ポリマーの質量を同一にした。
Figure 2014117491
Figure 2014117491
表1(実施例)と表2(比較例)との対比から明らかなとおり、各実施例で得られた吸収体を備えたおむつにおいては、股下部における柔らかさを維持しつつ、比較例に比べて人工尿の注入回数が多く、吸収体の全域が吸収のために有効に活用されていることが判る。
10 吸収体
10a 第1面
10b 第2面
11 第1密度部(高密度部)
12 第2密度部(低密度部)
13 凹部
14 第1領域
15 第2領域

Claims (8)

  1. パルプ及び高吸収性ポリマーを含み、長手方向及びそれに直交する幅方向を有する吸収性物品用の吸収体であって、
    長手方向の中央域に位置し、かつ該中央域から長手方向の前方域及び後方域に向けて延びる少なくとも一条の凹部と、
    前記凹部よりも厚みが大きく、第1の密度d1を有し、かつ長手方向の少なくとも中央域に位置する少なくとも一条の第1密度部と、
    前記凹部よりも厚みが大きく、第2の密度d2を有し、かつ長手方向の少なくとも中央域に位置する少なくとも一条の第2密度部とを有し、
    前記凹部の坪量は、第1密度部及び第2密度部の坪量よりも低くなっており、
    第1の密度d1は第2の密度d2よりも高くなっており、
    第1密度部は、その長手方向に延びる中心線と、吸収体の幅方向とがなす角度が70度以上90度以下となるように配されており、
    長手方向の中央域において、第2密度部は、幅方向の最外縁に位置しており、
    平面視における吸収体の面積に占める第1密度部の面積の割合が10%以上50%以下である吸収体。
  2. 前記凹部の坪量がゼロになっており、該凹部が吸収体の厚み方向を貫通する開口部になっている請求項1に記載の吸収体。
  3. 前記第1密度部の厚みが前記第2密度部の厚みよりも小さくなっている請求項1又は2に記載の吸収体。
  4. 前記第1密度部が、長手方向の中央域に位置し、かつ該中央域から長手方向の前方域及び後方域に向けて延びており、
    前記第1密度部が、前記パルプ及び前記高吸収性ポリマーを含む積繊体を圧縮して形成されているか、又は該積繊体にエンボス加工が施されて形成されている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収体。
  5. 前記第1の密度d1/第2の密度d2の値が1.1以上2.6以下である請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収体。
  6. 前記第1の密度d1が0.10g/cm3以上0.40g/cm3以下であり、
    前記第2の密度d2が0.08g/cm3以上0.25g/cm3以下である請求項1ないし5のいずれか一項に記載の吸収体。
  7. 前記高吸収性ポリマーはその表面に無機粒子が付着しているものである請求項1ないし6のいずれか一項に記載の吸収体。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の吸収体を備えた吸収性物品。
JP2012275340A 2012-12-18 2012-12-18 吸収体及びそれを備えた吸収性物品 Active JP6068126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275340A JP6068126B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 吸収体及びそれを備えた吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275340A JP6068126B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 吸収体及びそれを備えた吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014117491A true JP2014117491A (ja) 2014-06-30
JP6068126B2 JP6068126B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=51172877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012275340A Active JP6068126B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 吸収体及びそれを備えた吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6068126B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018201891A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP2022541564A (ja) * 2019-07-19 2022-09-26 エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ 交互に存在する吸収性材料高密度領域および吸収性材料低密度領域を有するコアを備える吸収性製品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7086730B2 (ja) 2018-06-04 2022-06-20 大王製紙株式会社 吸収性物品

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011136237A1 (ja) * 2010-04-26 2011-11-03 株式会社日本触媒 ポリアクリル酸(塩)、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂及びその製造方法
JP2012130420A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Kao Corp 吸収体の製造装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011136237A1 (ja) * 2010-04-26 2011-11-03 株式会社日本触媒 ポリアクリル酸(塩)、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂及びその製造方法
JP2012130420A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Kao Corp 吸収体の製造装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018201891A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP2022541564A (ja) * 2019-07-19 2022-09-26 エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ 交互に存在する吸収性材料高密度領域および吸収性材料低密度領域を有するコアを備える吸収性製品
JP7352006B2 (ja) 2019-07-19 2023-09-27 エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ 交互に存在する吸収性材料高密度領域および吸収性材料低密度領域を有するコアを備える吸収性製品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6068126B2 (ja) 2017-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210259895A1 (en) Three-dimensional substrates
RU2584524C1 (ru) Абсорбирующее изделие
KR101159852B1 (ko) 흡수성 물품
JP2635599B2 (ja) 低い密度と低い坪量の獲得帯を有する高密度吸収性部材
JP6674249B2 (ja) 吸収性物品
JP5904790B2 (ja) 吸収性物品
ES2690696T3 (es) Artículo absorbente que tiene una unión mejorada
JP6042181B2 (ja) 吸収性物品
WO2016002105A1 (ja) 吸収性物品及び該吸収性物品を備える着用物品
JP2012105962A (ja) 吸収性物品
JP2017527367A (ja) トップシート/捕捉層積層体を備える吸収性物品
RU2628887C1 (ru) Впитывающее изделие, содержащее более одной уложенных в стопку гигроскопических прокладок
JP2012120584A (ja) 吸収性物品
JP2012157476A (ja) 吸収性物品
JP6068126B2 (ja) 吸収体及びそれを備えた吸収性物品
TWI568428B (zh) An absorbent structure, and an absorbent wearing article using the absorbent structure
TWM540622U (zh) 吸收性物品
JP5946167B2 (ja) 吸収性物品
JP5552091B2 (ja) 吸収性物品
JP5213625B2 (ja) 吸収性物品
TW201801698A (zh) 吸收性物品
JP6674968B2 (ja) 吸収性物品
JP6436708B2 (ja) 吸収性物品
JP6646441B2 (ja) 吸収性物品
JP2019118543A (ja) 着用物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150918

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6068126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250