JP2018201891A - 吸収性物品 - Google Patents

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吉田 英聡
Hideaki Yoshida
英聡 吉田
彰 園田
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Abstract

【課題】本発明は、排泄液を繰り返し吸収した場合であっても、溝部形状が維持され得る吸収性物品であって、溝部周辺の肌触りにも優れた吸収性物品を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、長手方向と、長手方向に直交する幅方向とを有し、パルプ及び高吸水性樹脂を含有する吸収体を有する吸収性物品であって、吸収体は、長手方向に添って延びる高吸水性樹脂高含有領域(H領域)と、長手方向に添って延びる高吸水性樹脂低含有領域(L領域)と、を有し、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)に含まれる高吸水性樹脂の坪量は、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)に含まれる高吸水性樹脂の坪量よりも多く、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の厚みは、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の厚みよりも大きく、吸収体は、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)及び高吸水性樹脂低含有領域(L領域)を幅方向に交互に配置することで形成される溝部を有する吸収性物品に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
生理用ナプキンや使い捨ておむつといった吸収性物品は、尿などの排泄液を吸収体によって吸収する。一般的な吸収性物品においては、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に、吸収性繊維と高吸水性樹脂(SAP)などによって構成された吸収体が設けられている。このような吸収性物品は、吸収体の肌対向面をトップシートによって被覆し、吸収体の肌非対向面をバックシートによって被覆した構成となっている。このため、着用者が排泄した尿などの液体は、トップシートを透過して吸収体に吸収され、保持される。また、吸収体に保持されている液体は、吸収体の裏面側に配置された液不透過性のバックシートによって外部に漏洩することが防止されている。
吸収体は、吸収性物品を構成する部材の中でも剛性が強い部材である。このため、生理用ナプキンや使い捨ておむつといった吸収性物品を着用した際には、着用者が吸収体の剛性による違和感を感じる場合がある。また、吸収体は排泄液を吸収することにより膨潤するため、膨潤した吸収体が着用者の違和感を増長させる場合もある。
このような課題を解決するために、吸収体の長手方向に添って溝部を形成した吸収性物品が種々提案されている。このような吸収性物品においては、溝部が排泄液の拡散溝として機能し、排泄液を素早く拡散させるため吸収体の一部分のみが膨潤することが抑制されている。
また、特許文献1には、排泄液を吸収することにより吸収体に溝部が形成される吸収性物品が開示されている。ここでは、吸収体において、高吸水性樹脂が配置された高吸水性樹脂配置領域と、高吸水性樹脂が配置されていない高吸水性樹脂無配置領域が幅方向に交互に配置されており、高吸水性樹脂が吸水して膨潤することにより高吸水性樹脂配置領域が肌側に高く隆起することによって溝部が形成される。
特開2017−63918号公報
しかしながら、従来の溝部を有する吸収性物品において、排泄液を繰り返し吸収させた場合、溝部周辺の高吸水性樹脂が膨張することで溝部を塞いだり、溝部底面が肌対向面側に膨潤したりすることで溝部が消失してしまうという問題があった。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、排泄液を繰り返し吸収した場合であっても溝部形状が維持され得る吸収性物品を提供することを目的として検討を進めた。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、吸収性物品の吸収体の幅方向に、高吸水性樹脂の坪量が高く、かつ厚みの大きな高吸水性樹脂高含有領域(H領域)と、高吸水性樹脂の坪量が低く、かつ厚みの小さな高吸水性樹脂低含有領域(L領域)を交互に設け、それにより吸収体に溝部を形成することで、排泄液を繰り返し吸収した場合であっても溝部形状が維持され得る吸収性物品が得られることを見出した。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[1] 長手方向と、長手方向に直交する幅方向とを有し、
パルプ及び高吸水性樹脂を含有する吸収体を有する吸収性物品であって、
吸収体は、長手方向に添って延びる高吸水性樹脂高含有領域(H領域)と、長手方向に添って延びる高吸水性樹脂低含有領域(L領域)と、を有し、
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)に含まれる高吸水性樹脂の坪量は、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)に含まれる高吸水性樹脂の坪量よりも多く、
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の厚みは、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の厚みよりも大きく、
吸収体は、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)及び高吸水性樹脂低含有領域(L領域)を幅方向に交互に配置することで形成される溝部を有する吸収性物品。
[2] 高吸水性樹脂高含有領域(H領域)は、パルプを主成分として含むパルプ領域と高吸水性樹脂を主成分として含む高吸水性樹脂領域を厚み方向に積層することで形成される領域であり、
高吸水性樹脂低含有領域(L領域)は、パルプ領域からなる領域である[1]に記載の吸収性物品。
[3] 高吸水性樹脂高含有領域(H領域)は、高吸水性樹脂領域の肌対向面側にパルプ領域を積層することで形成される領域である[2]に記載の吸収性物品。
[4] 高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の厚みをAとし、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の厚みをBとした場合、A≧1.5×Bである[1]〜[3]のいずれかに記載の吸収性物品。
[5] 高吸水性樹脂高含有領域(H領域)に含まれる高吸水性樹脂の坪量をCとし、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)に含まれる高吸水性樹脂の坪量をDとした場合、C≧1.5×Dである[1]〜[4]のいずれかに記載の吸収性物品。
[6] 高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の幅をEとし、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の幅をFとした場合、E≧Fである[1]〜[5]のいずれかに記載の吸収性物品。
[7] 吸収体の両側端部は、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)から構成される[1]〜[6]のいずれかに記載の吸収性物品。
本発明によれば、排泄液を繰り返し吸収した場合であっても溝部形状が維持され得る吸収性物品を得ることができる。
図1は、吸収性物品の一例を示す平面図である。 図2は、吸収性物品の一例を示す断面図である。 図3は、溝部の構造を表す斜視図である。 図4は、溝部構造を説明する断面図である。 図5は、吸収性物品の一例を示す断面図である。 図6は、吸収性物品の一例を示す断面図である。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。
本明細書において、「長手方向」とは、吸収性物品のうち、着用者の腹部側に位置する前身頃と着用者の背部側に位置する後身頃とを結ぶ方向を意味する。また、「幅方向」とは、吸収性物品の長手方向に平面的に直交する方向を意味する。
また、本明細書において、「肌対向面」とは、吸収性物品の着用時において着用者の肌に対向する面を意味する。また、「肌非対向面」とは、吸収性物品の着用時において着用者の肌に対向しない面を意味している。なお、本明細書において、「A〜B」とは、「A以上B以下」であることを意味する。
(吸収性物品)
本発明は、長手方向と、長手方向に直交する幅方向とを有し、パルプ及び高吸水性樹脂を含有する吸収体を有する吸収性物品に関する。吸収体は、長手方向に添って延びる高吸水性樹脂高含有領域(H領域)と、長手方向に添って延びる高吸水性樹脂低含有領域(L領域)と、を有する。高吸水性樹脂高含有領域(H領域)に含まれる高吸水性樹脂の坪量は、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)に含まれる高吸水性樹脂の坪量よりも多く、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の厚みは、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の厚みよりも大きい。そして、吸収体は、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)及び高吸水性樹脂低含有領域(L領域)を幅方向に交互に配置することで形成される溝部を有している。
本発明の吸収性物品は、上記構成を有するものであるため、排泄液を繰り返し吸収した場合であっても溝部形状が維持される。具体的には、吸収体に尿などの排泄液を繰り返し吸収させた場合であっても、吸収体自体に形成された溝部の形状が維持される。
図1は、本発明に係る吸収性物品100の実施形態を示した平面図である。また、図2は、図1に示したX−X線における吸収性物品100の断面構造を模式的に示した断面図である。図1に示されるように、吸収性物品100は、着用者の腹部側に位置する前身頃1と、着用者の背部側に位置する後身頃2と、これらの間に位置する股下部3とに、長手方向に区分することができる。前身頃1、股下部3、後身頃2は、吸収性物品を長手方向に3等分にした際の各領域とすることもできる。また、吸収体31が、幅方向に狭くなった領域を有する場合は、その領域を含む部分を股下部3とし、股下部3の長手方向両隣の領域をそれぞれ前身頃1及び後身頃2とすることもできる。
股下部3を中心として、後身頃2から前身頃1にかけて、尿などの液体を吸収し保持するための吸収体31が配設されている。吸収体31は、吸収体31よりも肌対向面側に位置するシート状の肌対向面側部材32と、吸収体31よりも肌非対向面側に位置するシート状の肌非対向面側部材33の間に挟着されている。尿などの排泄液は、肌対向面側部材32を透過して、吸収体31に吸収保持され、肌非対向面側部材33によって外部への漏出が阻止される。
なお、図1においては、吸収性物品100の幅方向は全領域で同一幅として描画したが、吸収性物品100の前身頃1と後身頃2には、幅方向の左右外側に延出する部位であるサイドフラップが設けられていてもよい。例えば、吸収性物品100がテープ型使い捨ておむつである場合は、必要に応じてサイドフラップの形状を変形してもよい。また、吸収性物品100がテープ型使い捨ておむつである場合、後身頃2のサイドフラップの幅方向の左右の側縁から延出するようにファスニングテープを取り付け、さらに、前身頃1にファスニングテープを止め付けるためのフロントパッチを取り付けてもよい。このような構成とすることで、吸収性物品100は、後身頃2を着用者の背部にあてがい、前身頃1を着用者の腹部にあてがった状態で、後身頃2に取り付けられているファスニングテープを、前身頃1に設けられたフロントパッチに止め付けることにより、着用者の身体に装着することができる。
(吸収体)
吸収性物品100は、パルプ及び高吸水性樹脂を含有する吸収体31を有する。図2に示されるように、吸収性物品100は、基本的に、肌対向面側部材32と、肌非対向面側部材33と、これらの間に挟着されている吸収体31を備える。
吸収体31は、着用者の尿や体液を吸収し保持するために、パルプ及び高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer;「SAP」)を含有する。パルプとしては、フラッフパルプを用いることが好ましい。フラッフパルプは、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものである。高吸水性樹脂の例は、ポリアクリル酸ナトリウムである。また、吸収体31は、親水性シートを含むものであってもよく、親水性シートとしては、例えば、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を挙げることができる。
図2は、図1に示したX−X線における吸収性物品100の断面構造を模式的に示した断面図であり、図3は、図2における溝部60の構造を説明する斜視図である。図2及び3に示されるように、吸収体31は、長手方向に添って延びる高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aと、長手方向に添って延びる高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bと、を有する。高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの厚みは、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの厚みよりも大きく、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31a及び高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bを吸収体31の幅方向に交互に配置することで溝部60が形成される。すなわち、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの側面の一部が溝部60の側面となり、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの上面が溝部60の底面となる。
図2及び3に示されるように、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31a及び高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bが吸収体31の幅方向に交互に配置されることで溝部60が形成される。溝部60は、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31a及び高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの長手方向に添って形成されるものであるから、吸収体31の長手方向に添って形成されている。
なお、図2及び3においては、溝部60の厚み方向の断面形状は2つの直線状の側面と直線状の底面とで周囲が囲まれた形状(四角形状)であるが、溝部60の厚み方向の断面形状は曲面により周囲を囲まれた形状であってもよい。すなわち、溝部60を構成する壁面及び底面の少なくとも一部は曲面であってもよく、壁面及び底面が一連の曲面で形成されていてもよい。なお、このような場合であっても、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの上面は露出して、溝部60を構成していることが好ましい。
なお、図2及び3に示されているように高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31a及び高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bは互いに隣接する領域である。隣接する高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aと高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの間の境界面は明確であることが好ましい。なお、隣接する高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aと高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの間の境界面を明確に判別することができない場合、本明細書においては、高吸水性樹脂の坪量が幅方向に5%以上変化している点を結ぶ面を境界面とする。
図4に示されるように、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの厚みをAとし、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの厚みをBとした場合、A≧1.5×Bであることが好ましく、A≧2.0×B以上であることがより好ましい。ここで、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの厚みAは、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aにおける最大厚みを表し、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの厚みBは高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bにおける最小厚みを表す。高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの厚みと高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの厚みの関係を上記条件とすることにより、溝部60の深さを適切な範囲にコントロールすることができ、吸収体31において排泄液を多量に吸収した場合であっても溝部形状が維持されやすくなる。
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの厚みAは、4mm以上であることが好ましく、5mm以上であることがより好ましく、6mm以上であることがさらに好ましい。高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの厚みAは、30mm以下であることが好ましく、25mm以下であることがより好ましく、20mm以下であることがさらに好ましい。また、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの厚みBは、1mm以上であることが好ましく、1.5mm以上であることがより好ましく、2mm以上であることがさらに好ましい。高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの厚みBは、5mm以下であることが好ましく、4.5mm以下であることがより好ましく、3mm以下であることがさらに好ましい。
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aに含まれる高吸水性樹脂の坪量は、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bに含まれる高吸水性樹脂の坪量よりも多い。ここで、本明細書における高吸水性樹脂の坪量とは、単位面積(1m2)あたりの高吸水性樹脂の重量である。すなわち、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aに含まれる高吸水性樹脂の坪量は、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの所定面積の全厚み方向に含まれる高吸水性樹脂の重量を、単位面積(1m2)あたりの高吸水性樹脂の重量に換算した値であり、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bに含まれる高吸水性樹脂の坪量は、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの所定面積の全厚み方向に含まれる高吸水性樹脂の重量を、単位面積(1m2)あたりの高吸水性樹脂の重量に換算した値である。
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aに含まれる高吸水性樹脂の坪量をCとし、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bに含まれる高吸水性樹脂の坪量をDとした場合、C≧1.5×Dであることが好ましく、C≧2.0×D以上であることがより好ましい。高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aに含まれる高吸水性樹脂の坪量と高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bに含まれる高吸水性樹脂の坪量の関係を上記条件とすることにより、吸収体31において排泄液を多量に吸収した場合であっても溝部形状が維持されやすくなる。
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aに含まれる高吸水性樹脂の坪量Cは、130g/m2以上であることが好ましく、140g/m2以上であることがより好ましく、150g/m2以上であることがさらに好ましい。高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aに含まれる高吸水性樹脂の坪量Cは、300g/m2以下であることが好ましく、290g/m2以下であることがより好ましく、280g/m2以下であることがさらに好ましい。また、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bに含まれる高吸水性樹脂の坪量Dは、110g/m2以上であることが好ましく、120g/m2以上であることがより好ましく、130g/m2以上であることがさらに好ましい。高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bに含まれる高吸水性樹脂の坪量Dは、160g/m2以下であることが好ましく、150g/m2以下であることがより好ましく、140g/m2以下であることがさらに好ましい。なお、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bは、高吸水性樹脂を含まない領域であってもよい。
高吸水性樹脂は、尿などの排泄液を吸収することで膨潤する性質を有する。このため、本発明においては、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aに含まれる高吸水性樹脂の坪量を、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bに含まれる高吸水性樹脂の坪量よりも多くすることで、吸収体31が排泄液を吸収した際に高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの膨潤率が大きくなる。排泄液を吸収する前においても、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの厚みは、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの厚みよりも大きいが、吸収体31が排泄液を吸収することでその厚み差をより大きくなものとすることができる。すなわち、吸収体31が排泄液を繰り返し吸収した場合であっても、溝部60が塞がれたり、消失することはなく、吸収体31に形成された溝部形状が維持され得る。
また、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)に含まれる高吸水性樹脂の密度をcとし、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)に含まれる高吸水性樹脂の密度をdとした場合、c≧1.5×dであることが好ましく、c≧2.0×d以上であることがより好ましい。高吸水性樹脂高含有領域(H領域)に含まれる高吸水性樹脂の密度と高吸水性樹脂低含有領域(L領域)に含まれる高吸水性樹脂の密度の関係を上記条件とすることにより、吸収体31において排泄液を多量に吸収した場合であっても溝部形状が維持されやすくなる。
溝部60は、吸収体31において、排泄液の流路として機能し得る。すなわち、溝部60は液体流路と呼ぶこともできる。吸収体31に予めこのような溝部60を設けておくことにより、溝部60は毛管力を発揮することができる。ここで、毛管力とは、排泄液を溝部60に沿って流通させる力である。これにより、吸収体31は排泄液を流路に沿って拡散させることができ、大量に排泄される排泄液を吸収体31の広範な領域で素早く吸収することができる。これにより、吸収性材料による排泄液の吸収を効率よく行うことができる。
また、吸収体31が排泄液を吸収することで溝部60の凹凸形状をより大きなものとすることができるため、肌対向面側部材32にも凹凸形状が形成されるようになり、肌との接触面積をさらに小さくすることができる。これにより、吸収性物品100を長時間着用した場合であっても、濡れ感やべたつき感による不快感を感じにくくなる。さらに、溝部60は通気溝としても作用するため、吸収体装着時のムレを低減することができる。
さらに、本発明においては、溝部60の形状を維持するために、例えば、トップシートと吸収体を溝部60の周辺部分において接合等により固着しなくてもよい。このため、溝部60周辺の剛性が大きくなることを抑制することができ、吸収性物品100全体の肌触りを良好なものとすることができる。
図4に示されるように、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の幅をEとし、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の幅をFとした場合、E≧Fであることが好ましい。なお、E=Fである態様も好ましいが、E>Fである態様も好ましい。E>Fとすることにより、吸収体31における高吸水性樹脂の含有量を増やすことができるため、排泄液の吸収性をより効果的に高めることができる。
図2に示されるように、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aは、高吸水性樹脂を主成分として含む高吸水性樹脂領域41から構成される領域であってもよく、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bはパルプを主成分として含むパルプ領域42から構成される領域であってもよい。ここで、高吸水性樹脂を主成分として含む高吸水性樹脂領域41とは、高吸水性樹脂を51質量%以上含む領域であり、パルプを主成分として含むパルプ領域42とは、パルプを51質量%以上含む領域である。高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aには、高吸水性樹脂の他に、パルプやその他の成分が含有されていてもよく、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bには、パルプの他に、高吸水性樹脂やその他の成分が含有されていてもよい。
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aにおける高吸水性樹脂の含有量は、60質量%以上含むことが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。なお、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aにおけるパルプの含有量は40質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましく、20質量%以下であることがさらに好ましい。なお、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aはパルプを含まない領域であってもよい。
また、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bにおけるパルプの含有量は、60質量%以上含むことが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bにおける高吸水性樹脂の含有量は、40質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましく、20質量%以下であることがさらに好ましい。なお、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bは高吸水性樹脂を含まない領域であってもよい。
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aは、パルプを主成分として含むパルプ領域42と高吸水性樹脂を主成分として含む高吸水性樹脂領域41を厚み方向に積層することで形成される領域であり、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bは、パルプ領域42からなる領域であってもよい。例えば、図5に示されるように、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aは、パルプ領域42の肌対向面側(上方)に高吸水性樹脂領域41を積層することで形成されてもよい。この場合、パルプを主成分として含むパルプ層を幅方向全域に形成した後に、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aでは、このパルプ層の上に高吸水性樹脂領域41を積層することが好ましい。
なお、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aは、図6に示されるように、高吸水性樹脂領域41の肌対向面側(上方)にパルプ領域42を積層することで形成されてもよい。この場合、高吸水性樹脂領域41とパルプ領域42が幅方向に交互に配置された下層が幅方向全域に形成され、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aでは、高吸水性樹脂領域41の肌対向面側(上方)にパルプ領域42が積層される。なお、図6に示されるように、凸部にパルプ領域42がくるように高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aを形成することで、吸収体31の肌対向面側の柔軟性をより高めることができる。これにより、吸収体31全体の剛性を弱め、肌触りや着用感を高めることができる。また、凸部にパルプ領域42がくるように高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aを形成することで、排泄液の拡散速度を高めることで、排泄液の初期吸収を速く行なうことができる。
高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの坪量は、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの坪量よりも大きい。ここで、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの坪量とは、単位面積(1m2)あたりの吸収体の重量であり、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの坪量とは、単位面積(1m2)あたりの吸収体の重量である。このように坪量の低い領域に凹部が形成されることで、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bが形成されている。
図2、5及び6に示されるように、吸収体31の両側端部(幅方向における左右両端部)は、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aから構成されることが好ましい。吸収体31の両側端部を、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aとすることにより、吸収体31の両側端部における吸収性をより効果的に高めることができるため、排泄液の横漏れを抑止することができる。また、吸収体31の両側端部が排泄液を吸収して肌対向面側に膨潤することにより、横漏れ防衛壁となることにより、排泄液の横漏れをより効果的に抑止することができる。
吸収体31において、溝部60は、吸収体31の長手方向端縁まで延びてもよく、吸収体31の長手方向端縁に達していなくてもよい。溝部60が吸収体31の長手方向端縁まで延びている場合は、吸収体31と肌の間に小さな隙間が形成されることとなるため、通気性を高めることができる。一方、溝部60が吸収体31の長手方向端縁に達していない場合は、排泄液の漏れを効果的に抑制することができる。
(吸収体の製造方法)
吸収体31を製造する際には、例えば、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aを間欠的に形成した後に、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの間欠部にパルプを主成分として含む材料を充填する方法を採用してもよい。また、吸収体31を製造する際に用いるダクト内を、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)用ラインと高吸水性樹脂低含有領域(L領域)ラインに分割しておき、各ラインに高吸水性樹脂高含有領域(H領域)用材料もしくは、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)用材料を供給することで各領域を形成してもよい。
図5に示されるように、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aが、パルプ領域42の肌対向面側(上方)に高吸水性樹脂領域41を積層することで形成されるものである場合、パルプを主成分として含むパルプ層を幅方向全域に形成した後に、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの形成予定部分に高吸水性樹脂領域を主成分とする材料を積層することが好ましい。この場合、パルプ層を幅方向全域に形成した後に、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの形成予定部分に高吸水性樹脂領域を主成分とする材料を供給することで、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aを形成してもよい。
また、別の方法として、パルプを主成分として含むパルプ層を幅方向全域に形成した後に、高吸水性樹脂を主成分として含む高吸水性樹脂層を積層し、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの形成予定部分に積層された高吸水性樹脂層を取り除くことで、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aと高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bを形成する方法を採用してもよい。
図6に示されるように、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aが、高吸水性樹脂領域41の肌対向面側(上方)にパルプ領域42を積層することで形成されるものである場合、下記の方法により吸収体31を製造することができる。まず、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)31aの形成予定部分に、高吸水性樹脂を主成分として含む高吸水性樹脂層を間欠的に形成する。次いで、間欠的に形成した高吸水性樹脂層の肌対向面側(上方)にパルプを主成分として含むパルプ層を積層する。その後、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの形成予定部分に存在するパルプ層を肌非対向面側(下方)から吸引するか、もしくは、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの形成予定部分に存在するパルプ層を肌対向面側(上方)から押し込む。また、図5に示されるような吸収体を形成した後に、上限反転させ、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの形成予定部分に存在するパルプ層を肌非対向面側(下方)から吸引するか、もしくは、高吸水性樹脂低含有領域(L領域)31bの形成予定部分に存在するパルプ層を肌対向面側(上方)から押し込むことによっても図6に示されるような構造を有する吸収体31を製造することができる。
(シート状部材)
図2の断面図に示されるように、吸収性物品100の幅方向の中央領域においては、肌対向面側から、肌対向面側部材32、吸収体31及び肌非対向面側部材33がこの順で積層されている。なお、図1及び図2に示されるように、吸収体31の周囲においては、肌対向面側部材32と肌非対向面側部材33の少なくとも一部が互いに接合されている。これにより、吸収体31は、肌対向面側部材32と肌非対向面側部材33の接合部によって周囲を囲われたものとなる。また、肌対向面側部材32と吸収体31の少なくとも一部は接合していることが好ましく、肌非対向面側部材33と吸収体31の少なくとも一部は接合していることが好ましい。
肌対向面側部材32は、吸収体31よりも肌対向面側に積層される部材である。肌対向面側部材32は、吸収体31に形成された凹凸形状に追従していてもよい。また、肌対向面側部材32は、吸収体31に形成された凹凸形状に追従せずに、吸収体31に形成された溝部60においては、肌対向面側部材32と吸収体31の溝部60の間には空間が存在していてもよい。
肌対向面側部材32は、シート状の部材であることが好ましく、1層のシート状部材であってもよく、2層以上のシート状部材であってもよい。肌対向面側部材32としては、例えば、液透過性のトップシートを挙げることができる。トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。また、例えばポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。不織布としては、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布などを挙げることができる。
肌非対向面側部材33は、吸収体31よりも肌非対向面側に積層される部材である。肌非対向面側部材33は、シート状の部材であることが好ましく、1層のシート状部材であってもよく、2層以上のシート状部材であってもよい。肌非対向面側部材33としては、例えば、液不透過性のバックシート及び/又はカバーシートを挙げることができる。
バックシートは、トップシートを透過し吸収体31に吸収された液体が、吸収性物品100の外側へ漏出することを防止するための部材である。このため、バックシートは、液不透過性材料によって構成される。バックシートは、吸収体31の底面からの液漏れを防止するため、吸収体31を肌非対向面側から被覆する。バックシートを構成する不透過性材料の例は、ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。ただし、通気性を確保するために、0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。
吸収体31の周囲においては、肌対向面側部材32と肌非対向面側部材33の少なくとも一部が互いに接合されており、また、肌対向面側部材32と吸収体31の少なくとも一部は接合されており、肌非対向面側部材33と吸収体31の少なくとも一部は接合されている。接合方法は、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールのような熱や超音波等による溶着であってもよい。
カバーシートは、前身頃1、股下部3、及び後身頃2の外表面を覆うシートであり、バックシートを補強し、かつ、その手触りを良くするための部材である。カバーシートは、バックシートの肌非対向面側に貼り合わせられる。カバーシートを構成する材料としては、織布や不織布が用いられる。特に、カバーシートを構成する材料として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いることが好ましい。
吸収性物品100は、吸収体31の少なくとも一方の面に直接積層するコアラップシート35を有することが好ましい。コアラップシート35は、吸収体31の両面に直接積層するものであることがより好ましく、吸収体31を被包するものであることがさらに好ましい。コアラップシート35としては、ティシュペーパー、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を適宜用いることができる。
なお、吸収性物品100がコアラップシート35を有する場合は、コアラップシート35のうち、吸収体31よりも肌対向面側に積層される部分は肌対向面側部材32に含まれることになる。また、コアラップシート35のうち、吸収体31よりも肌非対向面側に積層される部分は肌非対向面側部材33に含まれることになる。例えば、本明細書において、吸収体31が一連のコアラップシート35に被包される場合は、コアラップシート35の一部分は肌対向面側部材32を構成するシート状部材となり、コアラップシート35の一部分は肌非対向面側部材33を構成するシート状部材となり得る。
(吸収性物品の形態)
本発明の吸収性物品100は、その形態が特に制限されるものではないが、吸収性物品は、吸収性パッドであってもよく、このような吸収性パッドとしては、例えば、生理用ナプキンや尿とりパッドを挙げることができる。また、本発明の吸収性物品100は、使い捨ておむつに関するものであってもよい。なお、吸収性パッドをパンツ型やテープ型の使い捨ておむつの内面側に重ねて使用することも可能である。
使い捨ておむつは、パンツ型の使い捨ておむつとテープ型の使い捨ておむつに大別される。パンツ型の使い捨ておむつは、前身頃と後身頃の両側部が予め接合された構成の使い捨ておむつである。パンツ型の使い捨ておむつは、それぞれ別体として形成された前身頃外装体と後身頃外装体の間を、吸収部本体が架橋する構成を有する架橋タイプのものであってもよい。また、パンツ型の使い捨ておむつは、前身頃から股下部を通って後身頃に掛けて一体的に形成された外装体に、股下部を中心として吸収部本体を固定した一体タイプのものであってもよい。テープ型の使い捨ておむつは、前身頃又は後身頃の両側部に接合テープが取り付けられているもので、着用時に接合テープを利用して前身頃と後身頃を接合させるタイプの使い捨ておむつである。
吸収性物品100が使い捨ておむつ等である場合、他の構成部材は公知の構成を適宜採用することができる。
1 前身頃
2 後身頃
3 股下部
31 吸収体
31a 高吸水性樹脂高含有領域(H領域)
31b 高吸水性樹脂低含有領域(L領域)
32 肌対向面側部材
33 肌非対向面側部材
35 コアラップシート
41 高吸水性樹脂領域
42 パルプ領域
60 溝部
100 吸収性物品

Claims (7)

  1. 長手方向と、前記長手方向に直交する幅方向とを有し、
    パルプ及び高吸水性樹脂を含有する吸収体を有する吸収性物品であって、
    前記吸収体は、前記長手方向に添って延びる高吸水性樹脂高含有領域(H領域)と、前記長手方向に添って延びる高吸水性樹脂低含有領域(L領域)と、を有し、
    前記高吸水性樹脂高含有領域(H領域)に含まれる前記高吸水性樹脂の坪量は、前記高吸水性樹脂低含有領域(L領域)に含まれる前記高吸水性樹脂の坪量よりも多く、
    前記高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の厚みは、前記高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の厚みよりも大きく、
    前記吸収体は、前記高吸水性樹脂高含有領域(H領域)及び前記高吸水性樹脂低含有領域(L領域)を前記幅方向に交互に配置することで形成される溝部を有する吸収性物品。
  2. 前記高吸水性樹脂高含有領域(H領域)は、前記パルプを主成分として含むパルプ領域と前記高吸水性樹脂を主成分として含む高吸水性樹脂領域を厚み方向に積層することで形成される領域であり、
    前記高吸水性樹脂低含有領域(L領域)は、前記パルプ領域からなる領域である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記高吸水性樹脂高含有領域(H領域)は、前記高吸水性樹脂領域の肌対向面側に前記パルプ領域を積層することで形成される領域である請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の厚みをAとし、前記高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の厚みをBとした場合、A≧1.5×Bである請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記高吸水性樹脂高含有領域(H領域)に含まれる前記高吸水性樹脂の坪量をCとし、前記高吸水性樹脂低含有領域(L領域)に含まれる前記高吸水性樹脂の坪量をDとした場合、C≧1.5×Dである請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記高吸水性樹脂高含有領域(H領域)の幅をEとし、前記高吸水性樹脂低含有領域(L領域)の幅をFとした場合、E≧Fである請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収体の両側端部は、高吸水性樹脂高含有領域(H領域)から構成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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