JP2014116729A - パワーオンリセット回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】パワーオンリセット信号がセットされない事態を抑制する技術を提供すること。
【解決手段】キャパシタC1の一端が電源電圧端子3に接続されており、キャパシタC1の他端が電流源2を介して基準電圧端子4に接続されている。インバータ回路INV1の入力がキャパシタC1の他端と電流源2の中間ノードN1に接続されており、インバータ回路INV1の出力が出力端子5に接続されている。電流源2は、電源電圧端子3に印加される電源電圧Vddが所定電圧以上になったときに電流の生成を開始するように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】キャパシタC1の一端が電源電圧端子3に接続されており、キャパシタC1の他端が電流源2を介して基準電圧端子4に接続されている。インバータ回路INV1の入力がキャパシタC1の他端と電流源2の中間ノードN1に接続されており、インバータ回路INV1の出力が出力端子5に接続されている。電流源2は、電源電圧端子3に印加される電源電圧Vddが所定電圧以上になったときに電流の生成を開始するように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、パワーオンリセット回路に関する。
電源投入後の一定期間にリセット信号を出力するパワーオンリセット回路が知られており、その一例が特許文献1に開示されている。図7に、特許文献1に開示される技術が適用されたパワーオンリセット回路100を概略して示す。
パワーオンリセット回路100では、キャパシタC10の一端が電源電圧端子13に接続されており、キャパシタC10の他端が電流源12を介して基準電圧端子14に接続されている。インバータ回路INV10は、回路構成が共通の第1インバータ回路10aと第2インバータ回路10bを有している。第1インバータ回路INV10aの入力がキャパシタC10の他端と電流源12の中間ノードN10に接続されており、第1インバータ回路INV10aの出力が第2インバータ回路INV10bの入力に接続されており、第2インバータ回路INV10bの出力が出力端子15に接続されている。
パワーオンリセット回路100では、電源電圧Vddの投入前において全てのノードがローレベルである。電源電圧端子13に電源電圧Vddが印加されると、キャパシタC10の容量カップリングによって中間ノードN10の電圧がインバータ回路INV10の論理閾値電圧を越えて電源電圧Vddまで上昇する。このため、第1インバータ回路INV10aでは、入力電圧がハイレベルとなり、出力電圧がローレベルに維持される。さらに、第2インバータ回路INV10bでは、入力電圧がローレベルとなるので、出力電圧がハイレベルとなる。この結果、出力端子15にパワーオンリセット信号PORがセットされる。その後、電流源12を介してキャパシタC10の他端に蓄積された電荷が放電されると、中間ノードN10の電圧が低下する。中間ノードN10の電圧がインバータ回路INV10の論理閾値電圧を下回ると、第1インバータ回路INV10aの出力電圧がローレベルからハイレベルに反転し、次いで、第2インバータ回路INV10bの出力電圧がハイレベルからローレベルに反転し、パワーオンリセット信号PORが解除される。
図7に示されるパワーオンリセット回路100では、電流源12がキャパシタC10から電荷を常に放電するように構成されている。このため、電源電圧Vddが投入された直後の中間ノードN10の電圧は、電源電圧Vddの立上がり速度と電流源12による放電速度に基づいて決定される。例えば、電源電圧Vddの立上がり速度が遅い場合、中間ノードN10の電圧がインバータ回路INV10の論理閾値電圧を上回ることができず、パワーオンリセット信号PORをセットすることができない事態が発生する。
本明細書は、パワーオンリセット信号がセットされない事態を抑制する技術を提供することを目的としている。
本明細書で開示されるパワーオンリセット回路は、電源電圧端子、基準電圧端子、キャパシタ、電流源、インバータ回路、及び出力端子を備えている。キャパシタの一端が電源電圧端子に接続されており、キャパシタの他端が電流源を介して基準電圧端子に接続されている。インバータ回路の入力がキャパシタの他端と電流源の間の中間ノードに接続されており、インバータ回路の出力が出力端子に接続されている。電流源は、電源電圧端子に印加される電圧が所定電圧以上になったときに電流の生成を開始するように構成されている。
上記パワーオンリセット回路では、電源電圧が所定電圧に上昇するまでは、電流源が電流を生成しない。このため、電源電圧が所定電圧に上昇するまでは、キャパシタと電流源の間の中間ノードの電圧が、容量カップリングによって電源電圧に追随して上昇することができる。したがって、電源電圧端子に印加される電源電圧の立上がり速度が遅い場合でも、パワーオンリセット信号をセットすることができない事態が発生することを抑制することができる。
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)本明細書で開示されるパワーオンリセット回路の一実施形態は、電源電圧端子、基準電圧端子、キャパシタ、電流源、インバータ回路、及び出力端子を備えている。キャパシタの一端が電源電圧端子に接続されており、キャパシタの他端が電流源を介して基準電圧端子に接続されている。インバータ回路の入力がキャパシタと電流源の間の中間ノードに接続されており、インバータ回路の出力が出力端子に接続されている。
(特徴2)電流源は、電源電圧端子に印加される電圧が所定電圧以上になったときに電流の生成を開始するように構成されていてもよい。
(特徴3)電流源が電流の生成を開始する所定電圧が、インバータ回路が論理を反転する論理閾値電圧以上に設定されていてもよい。この実施形態のパワーオンリセット回路では、インバータ回路の入力電圧が論理閾値電圧を確実に越えるので、パワーオンリセット信号を確実にセットすることができる。
(特徴4)電流源は、第1抵抗素子、ダイオード接続された第1トランジスタ、及び第2トランジスタを有していてもよい。この場合、第1抵抗素子と第1トランジスタは、電源電圧端子と基準電圧端子の間に直列に接続されており、第1抵抗素子が電源電圧端子側に接続されており、第1トランジスタが基準電圧端子側に接続されていてもよい。さらに、第2トランジスタは、キャパシタの他端と基準電圧端子の間に接続されているとともに制御端子が第1トランジスタの制御端子に接続されていてもよい。この電流源は、カレントミラー回路を構成している。
(特徴5)電流源は、ダイオード接続された第3トランジスタ、及び第4トランジスタをさらに有していてもよい。この場合、第3トランジスタと第4トランジスタは、電源電圧端子と基準電圧端子の間に直列に接続されており、第3トランジスタが電源電圧端子側に接続されており、第4トランジスタが基準電圧端子側に接続されているとともに制御端子が第1トランジスタの制御端子に接続されていてもよい。また、インバータ回路は、電流制限用トランジスタ、及び論理用トランジスタを有していてもよい。この場合、電流制限用トランジスタと論理用トランジスタは、電源電圧端子と基準電圧端子の間に直列に接続されており、電流制限用トランジスタが電源電圧端子側に接続されているとともに制御端子が第3トランジスタの制御端子に接続されており、論理用トランジスタが基準電圧端子側に接続されているとともに制御端子がキャパシタの他端と電流源の第2トランジスタの間の中間ノードに接続されていてもよい。電流制限用トランジスタが設けられていることにより、インバータ回路を流れる貫通電流が抑えられ、低消費電力なパワーオンリセット回路が提供される。さらに、インバータ回路がCMOS回路ではなく、1つの論理用トランジスタで論理反転されるので、論理閾値電圧が低く抑えられる。
(特徴6)電流源は、第2抵抗素子をさらに有していてもよい。この場合、第2抵抗素子は、第1トランジスタと基準電圧端子の間、及び第2トランジスタと基準電圧端子の間に接続されていてもよい。第2抵抗素子が設けられていると、第2抵抗素子の電圧降下分によって電流源が電流の生成を開始する所定電圧を上昇させることができる。
(特徴2)電流源は、電源電圧端子に印加される電圧が所定電圧以上になったときに電流の生成を開始するように構成されていてもよい。
(特徴3)電流源が電流の生成を開始する所定電圧が、インバータ回路が論理を反転する論理閾値電圧以上に設定されていてもよい。この実施形態のパワーオンリセット回路では、インバータ回路の入力電圧が論理閾値電圧を確実に越えるので、パワーオンリセット信号を確実にセットすることができる。
(特徴4)電流源は、第1抵抗素子、ダイオード接続された第1トランジスタ、及び第2トランジスタを有していてもよい。この場合、第1抵抗素子と第1トランジスタは、電源電圧端子と基準電圧端子の間に直列に接続されており、第1抵抗素子が電源電圧端子側に接続されており、第1トランジスタが基準電圧端子側に接続されていてもよい。さらに、第2トランジスタは、キャパシタの他端と基準電圧端子の間に接続されているとともに制御端子が第1トランジスタの制御端子に接続されていてもよい。この電流源は、カレントミラー回路を構成している。
(特徴5)電流源は、ダイオード接続された第3トランジスタ、及び第4トランジスタをさらに有していてもよい。この場合、第3トランジスタと第4トランジスタは、電源電圧端子と基準電圧端子の間に直列に接続されており、第3トランジスタが電源電圧端子側に接続されており、第4トランジスタが基準電圧端子側に接続されているとともに制御端子が第1トランジスタの制御端子に接続されていてもよい。また、インバータ回路は、電流制限用トランジスタ、及び論理用トランジスタを有していてもよい。この場合、電流制限用トランジスタと論理用トランジスタは、電源電圧端子と基準電圧端子の間に直列に接続されており、電流制限用トランジスタが電源電圧端子側に接続されているとともに制御端子が第3トランジスタの制御端子に接続されており、論理用トランジスタが基準電圧端子側に接続されているとともに制御端子がキャパシタの他端と電流源の第2トランジスタの間の中間ノードに接続されていてもよい。電流制限用トランジスタが設けられていることにより、インバータ回路を流れる貫通電流が抑えられ、低消費電力なパワーオンリセット回路が提供される。さらに、インバータ回路がCMOS回路ではなく、1つの論理用トランジスタで論理反転されるので、論理閾値電圧が低く抑えられる。
(特徴6)電流源は、第2抵抗素子をさらに有していてもよい。この場合、第2抵抗素子は、第1トランジスタと基準電圧端子の間、及び第2トランジスタと基準電圧端子の間に接続されていてもよい。第2抵抗素子が設けられていると、第2抵抗素子の電圧降下分によって電流源が電流の生成を開始する所定電圧を上昇させることができる。
以下、図面を参照して各実施例を説明する。なお、共通する構成要素に関しては共通した符号を付し、その説明を省略することがある。
図1に示されるように、第1実施例のパワーオンリセット回路1は、定電流源2、キャパシタC1、及びインバータ回路INV1を備えている。
定電流源2は、カレントミラー回路を構成しており、第1抵抗素子R1、第1トランジスタTr1、及び第2トランジスタTr2を有している。第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2は、n型の電界効果トランジスタである。
第1抵抗素子R1と第1トランジスタTr1は、電源電圧端子3と基準電圧端子4の間に直列に接続されている。第1抵抗素子R1では、その一端が電源電圧端子3に接続されており、その他端が第1トランジスタTr1のドレイン端子に接続されている。第1トランジスタTr1では、ドレイン端子と制御端子が短絡してダイオード接続されており、ソース端子が基準電圧端子4に接続されている。第2トランジスタTr2は、キャパシタC1と基準電圧端子4の間に接続されている。第2トランジスタTr2では、ドレイン端子がキャパシタC1に接続されており、制御端子が第1トランジスタTr1の制御端子に接続されており、ソース端子が基準電圧端子4に接続されている。
定電流源2は、第1抵抗素子R1と第1トランジスタTr1を介して電源電圧端子3から基準電圧端子4に向けて流れる電流に比例した電流を第2トランジスタTr2のドレイン端子からソース端子に向けて流れるように生成する。定電流源2は、電源電圧端子3に印加された電源電圧Vddが所定電圧に達するまで電流の生成を開始しないように構成されている。定電流源2が電流の生成を開始する所定電圧は、第1トランジスタTr1の製造プロセス条件に基づいて調整可能である。後述するように、定電流源2が電流の生成を開始する所定電圧は、インバータ回路INV1の論理閾値電圧以上となるように調整される。
なお、図2に示されるように、定電流源2は、第2抵抗素子R2をさらに有していてもよい。この例では、第1トランジスタTr1のソース端子と第2トランジスタTr2のソース端子が短絡し、双方のソース端子が第2抵抗素子R2を介して基準電圧端子4に接続されている。第2抵抗素子R2が設けられていると、第2抵抗素子R2の電圧降下によって定電流源2が電流の生成を開始する電圧が上昇する。このため、第2抵抗素子R2が設けられていると、定電流源2が電流の生成を開始する所定電圧がインバータ回路INV1の論理閾値電圧以上となるように調整することが容易となる。
図1に戻る。キャパシタC1は、電源電圧端子3と定電流源2の第2トランジスタTr2の間に接続されている。キャパシタC1では、その一端が電源電圧端子3に接続されており、その他端が定電流源2の第2トランジスタTr2のドレイン端子に接続されている。
インバータ回路INV1は、回路構成が共通の第1インバータ回路1aと第2インバータ回路1bを有している。第1インバータ回路INV1aでは、その入力がキャパシタC1と定電流源2の第2トランジスタTr2の間の中間ノードN1に接続されており、その出力が第2インバータ回路INV1bの入力に接続されている。第2インバータ回路INV1bでは、その出力が出力端子5に接続されている。なお、第2インバータ回路INV1bを省略すると、ハイレベルとローレベルが逆の態様のパワーオンリセット信号PORを生成することができる。
第1インバータ回路INV1aと第2インバータ回路INV1bの各々は、CMOS回路として構成されている。この場合、インバータ回路INV1の論理閾値電圧は、電源電圧Vddと基準電圧Vssの中間値に設定されていてもよい。この例に代えて、インバータ回路INV1には、後述の実施例のような回路構成を採用することもできる。
図3に、パワーオンリセット回路1のタイミングチャートを示す。パワーオンリセット回路1では、電源電圧Vddの投入前(t0)において全てのノードがローレベルである。時間t1において、電源電圧端子3に電源電圧Vddが印加されると、キャパシタC1の容量カップリングによって中間ノードN1の電圧Vaがインバータ回路INV1の論理閾値電圧を越えて電源電圧Vddまで上昇する。このため、第1インバータ回路INV1aでは、入力電圧(Vaに相当する)がハイレベルとなり、出力電圧(Vbに相当する)がローレベルに維持される。さらに、第2インバータ回路INV1bでは、入力電圧(Vbに相当する)がローレベルとなるので、出力がハイレベルとなる。この結果、出力端子5にパワーオンリセット信号PORがセットされる。
上記したように、定電流源2は、電源電圧Vddが投入された直後において、電源電圧Vddが所定電圧を越えるまで電流を生成しない。具体的には、定電流源2は、電源電圧Vddがインバータ回路INV1の論理閾値電圧を越えるまで電流を生成しない。このため、電源電圧Vddがインバータ回路INV1の論理閾値電圧を越えるまでは、中間ノードN1の電圧Vaが、容量カップリングによって電源電圧Vddに追随して上昇することができる。したがって、中間ノードN1の電圧Vaがインバータ回路INV1の論理閾値電圧を確実に越えることができるので、パワーオンリセット信号PORが確実にセットされる。
その後、キャパシタC1の中間ノードN1側に蓄積された電荷が定電流源2を介して放電されると、中間ノードN1の電圧Vaが一定速度で低下する。時間t2において、中間ノードN1の電圧Vaがインバータ回路INV1の論理閾値電圧を下回ると、第1インバータ回路INV1aの出力電圧(Vbに相当する)がローレベルからハイレベルに反転し、第2インバータ回路INV10bの出力電圧がハイレベルからローレベルに反転し、パワーオンリセット信号PORが解除される。
パワーオンリセット信号PORが解除された後も、キャパシタC1の中間ノードN1側に蓄積された電荷が定電流源2を介して放電され、中間ノードN1の電圧Vaが一定速度で低下し、基準電圧Vssに達する。その後、時間t3において、電源電圧Vddが基準電圧Vssになると、キャパシタC1の容量カップリングによって中間ノードN1の電圧Vaが基準電圧Vssよりも低下する。ダイオードの順方向電圧をVfとすると、第2トランジスタTr2の寄生ダイオードの存在によって中間ノードN1の電圧VaはVss−Vfとなる。
時間t4において、電源電圧端子3に電源電圧Vddが印加されると、キャパシタC1の容量カップリングによって中間ノードN1の電圧VaがVdd−Vfにまで上昇する。一般的に、ダイオードの順方向電圧Vfは0.7V程度なので、Vdd−Vfがインバータ回路INV1の論理閾値電圧よりも大きい関係が満たされる。このため、第1インバータ回路INV1aの入力電圧(Vaに相当する)がハイレベルとなり、出力電圧(Vbに相当する)がローレベルになる。さらに、第2インバータ回路INV1bでは、入力電圧(Vbに相当する)がローレベルとなるので、出力がハイレベルとなる。この結果、出力端子5にパワーオンリセット信号PORがセットされる。このように、パワーオンリセット回路1では、電源電圧Vddがオンとオフが繰返されるような場合でも、パワーオンリセット信号PORを確実にセットすることができる。
図4に示されるように、第2実施例のパワーオンリセット回路10Aでは、定電流源2が、第3トランジスタTr3と第4トランジスタTr4をさらに有していることを1つの特徴としている。第3トランジスタTr3はp型の電界効果トランジスタであり、第4トランジスタTr2はn型の電界効果トランジスタである。
第3トランジスタTr3と第4トランジスタTr4は、電源電圧端子3と基準電圧端子4の間に直列に接続されている。第3トランジスタTr3では、ドレイン端子と制御端子が短絡してダイオード接続されており、ソース端子が電源電圧端子3に接続されている。第4トランジスタTr4では、ドレイン端子が第3トランジスタTr3のドレイン端子に接続されており、制御端子が第1トランジスタTr1の制御端子に接続されており、ソース端子が基準電圧端子4に接続されている。
パワーオンリセット回路10Aでは、インバータ回路INV1がCMOS回路の構成でないことを1つの特徴としている。第1インバータ回路INV1aは、電流制限用第1トランジスタTr11と論理用第1トランジスタTr12を有している。電流制限用第1トランジスタTr11はp型の電界効果トランジスタであり、論理用第1トランジスタTr12はn型の電界効果トランジスタである。
電流制限用第1トランジスタTr11と論理用第1トランジスタTr12は、電源電圧端子3と基準電圧端子4の間に直列に接続されている。電流制限用第1トランジスタTr11では、ソース端子が電源電圧端子3に接続されており、制御端子が定電流源2の第3トランジスタTr3の制御端子に接続されており、ドレイン端子が論理用第1トランジスタTr12のドレイン端子に接続されている。論理用第1トランジスタTr12では、制御端子がキャパシタC1と第2トランジスタTr2の間の中間ノードN1に接続されており、ソース端子が基準電圧端子4に接続されている。
パワーオンリセット回路10Aでは、第2インバータ回路INV1bも、電流制限用第2トランジスタTr13と論理用第2トランジスタTr14を有している。電流制限用第2トランジスタTr13はp型の電界効果トランジスタであり、論理用第2トランジスタTr14はn型の電界効果トランジスタである。
電流制限用第2トランジスタTr13と論理用第2トランジスタTr14は、電源電圧端子3と基準電圧端子4の間に直列に接続されている。電流制限用第2トランジスタTr13では、ソース端子が電源電圧端子3に接続されており、制御端子が定電流源2の第3トランジスタTr3の制御端子に接続されており、ドレイン端子が論理用第2トランジスタTr14のドレイン端子に接続されている。論理用第2トランジスタTr14では、制御端子が第1インバータ回路INV1aの電流制限用第1トランジスタTr11と論理用第1トランジスタTr12の間の中間ノードN2に接続されており、ソース端子が基準電圧端子4に接続されている。電流制限用第2トランジスタTr13と論理用第2トランジスタTr14の間の中間ノードN3は、出力端子5に接続されている。
パワーオンリセット回路10Aでは、第1インバータ回路INV1aと第2インバータ回路INV1bの各々の論理閾値電圧が、n型の電界効果トランジスタである論理用第1トランジスタTr12と論理用第2トランジスタTr14の閾値電圧と略同値である。このため、インバータ回路INV1の論理閾値電圧は、CMOS回路の場合に比して低くなる。また、この例では、定電流源2の第1トランジスタTr1も、n型の電界効果トランジスタであり、論理用第1トランジスタTr12と論理用第2トランジスタTr14と同一の製造プロセスで形成され、その閾値電圧が論理用第1トランジスタTr12と論理用第2トランジスタTr14の閾値電圧と略同値となるように調整される。このため、定電流源2が電流の生成を開始する所定電圧がインバータ回路INV1の論理閾値電圧と一致する。
パワーオンリセット回路10Aでは、第1インバータ回路INV1aの電流制限用第1トランジスタTr11の制御端子が定電流源2の第3トランジスタTr3の制御端子に接続されており、カレントミラー回路を構成している。同様に、第2インバータ回路INV1bの電流制限用第2トランジスタTr13の制御端子が定電流源2の第3トランジスタTr3の制御端子に接続されており、カレントミラー回路を構成している。このため、電流制限用第1トランジスタTr1と電流制限用第2トランジスタTr13の各々を流れる電流は、定電流源2の第3トランジスタTr3を流れる電流に比例するように制限される。
図5に、パワーオンリセット回路10Aのタイミングチャートを示す。パワーオンリセット回路10Aでは、電源電圧Vddに対する電圧Va,Vb及びパワーオンリセット信号の挙動は、図1及び図2に示されるパワーオンリセット回路1と同様である。パワーオンリセット回路10Aでは、インバータ回路INV1を流れる電流が図1及び図2に示されるパワーオンリセット回路1と異なっている。
図1に示されるパワーオンリセット回路1のように、インバータ回路INV1がCMOS回路で構成されている場合、インバータ回路INV1が論理反転するタイミング(t2,t5)において、破線で示されるような貫通電流が流れる。この貫通電流は、CMOS回路を構成するp型の電界効果トランジスタとn型の電界効果トランジスタの閾値電圧と入力電圧の関係によって、これらのトランジスタが同時にオンする間に電源電圧端子3と基準電圧端子4の間を流れるものである。一方、図4に示されるパワーオンリセット回路10Aでは、電流制限用トランジスタTr12,14によってインバータ回路INV1を流れる電流が制限されるので、そのような貫通電流が抑制される。このため、パワーオンリセット回路10Aのインバータ回路INV1は、低消費電力なものとなる。
なお、図6に示されるように、インバータ回路INV1がCMOS回路101,102で構成されていても、p型の電界効果トランジスタの電流制限用トランジスタTr101,103とn型の電界効果トランジスタの電流制限用トランジスタ102,104を付加することで、貫通電流を抑えることができる。p型の電流制限用トランジスタTr101,103は、電源電圧端子3とCMOS回路101,102の間に接続されており、ソース端子が電源電圧端子3に接続されており、制御端子が定電流源2の第3トランジスタTr3の制御端子に接続されており、ドレイン端子がCMOS回路101,102に接続されている。p型の電流制限用トランジスタTr101,103の制御端子が定電流源2の第3トランジスタTr3の制御端子に接続されており、カレントミラー回路を構成している。n型の電流制限用トランジスタ102,104は、CMOS回路101,102と基準電圧端子4の間に接続されており、ドレイン端子がCMOS回路101,102に接続されており、制御端子が定電流源2の第1トランジスタTr1の制御端子に接続されており、ソース端子が基準電圧端子4に接続されている。n型の電流制限用トランジスタ102,104の制御端子が定電流源2の第1トランジスタTr1の制御端子に接続されており、カレントミラー回路を構成している。この例では、p型の電流制限用トランジスタTr101,103とn型の電流制限用トランジスタ102,104の各々が電源電圧端子3と基準電圧端子4の間を流れる貫通電流を制限する。なお、p型の電流制限用トランジスタTr101,103とn型の電流制限用トランジスタ102,104は、いずれか一方を備えていてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:パワーオンリセット回路
2:定電流源
3:電源電圧端子
4:基準電圧端子
5:出力端子
INV1:インバータ回路
INV1a:第1インバータ回路
INV1b:第2インバータ回路
C1:キャパシタ
R1:第1抵抗素子
Tr1:第1トランジスタ
Tr2:第2トランジスタ
2:定電流源
3:電源電圧端子
4:基準電圧端子
5:出力端子
INV1:インバータ回路
INV1a:第1インバータ回路
INV1b:第2インバータ回路
C1:キャパシタ
R1:第1抵抗素子
Tr1:第1トランジスタ
Tr2:第2トランジスタ
Claims (8)
- パワーオンリセット回路であって、
電源電圧端子、基準電圧端子、キャパシタ、電流源、インバータ回路、及び出力端子を備えており、
前記キャパシタの一端が前記電源電圧端子に接続されており、前記キャパシタの他端が前記電流源を介して前記基準電圧端子に接続されており、
前記インバータ回路の入力が前記キャパシタと前記電流源の間の中間ノードに接続されており、前記インバータ回路の出力が前記出力端子に接続されており、
前記電流源は、前記電源電圧端子に印加される電圧が所定電圧以上になったときに電流の生成を開始するように構成されているパワーオンリセット回路。 - 前記電流源が電流の生成を開始する前記所定電圧が、前記インバータ回路が論理を反転する論理閾値電圧以上に設定されている請求項1に記載のパワーオンリセット回路。
- 前記電流源は、第1抵抗素子、ダイオード接続された第1トランジスタ、及び第2トランジスタを有しており、
前記第1抵抗素子と前記第1トランジスタは、前記電源電圧端子と前記基準電圧端子の間に直列に接続されており、前記第1抵抗素子が前記電源電圧端子側に接続されており、前記第1トランジスタが前記基準電圧端子側に接続されており、
前記第2トランジスタは、前記キャパシタの前記他端と前記基準電圧端子の間に接続されているとともに制御端子が前記第1トランジスタの制御端子に接続されている請求項1又は2に記載のパワーオンリセット回路。 - 前記電流源は、ダイオード接続された第3トランジスタ、及び第4トランジスタをさらに有しており、
前記第3トランジスタと前記第4トランジスタは、前記電源電圧端子と前記基準電圧端子の間に直列に接続されており、前記第3トランジスタが前記電源電圧端子側に接続されており、前記第4トランジスタが前記基準電圧端子側に接続されているとともに制御端子が前記第1トランジスタの制御端子に接続されており、
前記インバータ回路は、電流制限用トランジスタ、及び論理用トランジスタを有しており、
前記電流制限用トランジスタと前記論理用トランジスタは、前記電源電圧端子と前記基準電圧端子の間に直列に接続されており、前記電流制限用トランジスタが前記電源電圧端子側に接続されているとともに制御端子が前記第3トランジスタの制御端子に接続されており、前記論理用トランジスタが前記基準電圧端子側に接続されているとともに制御端子が前記キャパシタの前記他端と前記電流源の前記第2トランジスタの間の前記中間ノードに接続されている請求項3に記載のパワーオンリセット回路。 - 前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第4トランジスタ、及び前記論理用トランジスタは、n型の電界効果トランジスタであり、
前記第3トランジスタ、及び前記電流制限用トランジスタは、p型の電界効果トランジスタである請求項4に記載のパワーオンリセット回路。 - 前記電流源は、第2抵抗素子をさらに有しており、
前記第2抵抗素子は、前記第1トランジスタと前記基準電圧端子の間、及び前記第2トランジスタと前記基準電圧端子の間に接続されている請求項3〜5のいずれか一項に記載のパワーオンリセット回路。 - 前記電流源は、ダイオード接続された第3トランジスタ、及び第4トランジスタをさらに有しており、
前記第3トランジスタと前記第4トランジスタは、前記電源電圧端子と前記基準電圧端子の間に直列に接続されており、前記第3トランジスタが前記電源電圧端子側に接続されており、前記第4トランジスタが前記基準電圧端子側に接続されているとともに制御端子が前記第1トランジスタの制御端子に接続されており、
前記インバータ回路は、前記電源電圧端子と前記基準電圧端子の間に接続されている電流制限用トランジスタを有しており、
前記電流制限用トランジスタの制御端子は、前記第3トランジスタの制御端子又は前記第4トランジスタの制御端子に接続されている請求項3に記載のパワーオンリセット回路。 - パワーオンリセット回路であって、
電源電圧端子、基準電圧端子、キャパシタ、電流源、インバータ回路、及び出力端子を備えており、
前記キャパシタの一端が前記電源電圧端子に接続されており、前記キャパシタの他端が前記電流源を介して前記基準電圧端子に接続されており、
前記インバータ回路の入力が前記キャパシタと前記電流源の間の中間ノードに接続されており、前記インバータ回路の出力が前記出力端子に接続されており、
前記電流源は、第1抵抗素子、ダイオード接続された第1トランジスタ、及び第2トランジスタを有しており、
前記第1抵抗素子と前記第1トランジスタは、前記電源電圧端子と前記基準電圧端子の間に直列に接続されており、前記第1抵抗素子が前記電源電圧端子側に接続されており、前記第1トランジスタが前記基準電圧端子側に接続されており、
前記第2トランジスタは、前記キャパシタの前記他端と前記基準電圧端子の間に接続されているとともに制御端子が前記第1トランジスタの制御端子に接続されているパワーオンリセット回路。
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