JP2014115058A - 原料の充填層の層厚方向における濃度分布を調整することが可能な焼結機の原料装入装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホッパー4と、ドラムフィーダ5と、第1シュート6と、供給装置7と、スリット8と、第2シュート9とを備え、ドラムフィーダ5と第1シュート6との間に、ドラムフィーダ5で切り出して落下してきた第1の原料を一旦受けて第1シュート6又はスリット8に落下させることが可能な第3シュート12を設け、第3シュート12は、第1原料Nと第2原料Mとの混合距離を調節可能に構成されている。
【選択図】図7
Description
特許文献2は、傾斜シュートを、スリット状の傾斜シュートとプレート状の傾斜シュートを上下方向に多段で配置した構成とし、焼結パレットの幅方向にわたって伸びた筒体を焼結パレットの上方に設け、焼結補助原料の粉体を筒体に供給して筒体長手方向に押し出して筒体側面に設けた長手方向に分布した複数の粉体切り出し孔からプレート状の傾斜シュートに切り出し、次いで前記スリット状の傾斜シュートに切り出されプレート状のシュートに供給される焼結原料の一部をプレート状のシュートに切り出された粉体の上面に供給している。
その他に、焼結機への原料装入の技術として、特許文献4〜9に示すものがある。
即ち、本発明の焼結機の原料装入装置は、 第1の原料が装入されたホッパーと、前記ホッパーに貯鉱された第1の原料を切り出すドラムフィーダと、前記ドラムフィーダで切
り出して第1の原料を一旦受けてパレットに向けて排出する第1シュートと、前記第1の原料とは異なる第2の原料を前記第1シュートに供給する供給装置と、前記第1シュートに続いて配置されて原料を篩い分けるスリットと、前記スリットから落下した原料を受けて前記パレットに向けて排出する第2シュートとを備えていて、前記ドラムフィーダと第1シュートとの間に、前記ドラムフィーダで切り出して落下してきた第1の原料を一旦受けて前記第1シュート又は前記スリットに落下させることが可能な第3シュートを設け、前記第3シュートは、第1原料と第2原料との混合距離を調節可能に構成されていることを特徴とする。
図1は、本発明の焼結機の原料装入装置の全体図を示している。
焼結機の原料装入装置1は、焼結される原料を焼結機のパレット2上に装入(供給)するものである。この原料装入装置1は、焼結される第1の原料(第1原料)Nが装入されたホッパー4と、ホッパー4に貯蔵(貯鉱)された第1原料Nを切り出すドラムフィーダ5と、ドラムフィーダ5で切り出して第1原料Nを一旦受けてパレット2側に向けて排出する第1シュート6と、第1原料Nとは異なる第2の原料(第2原料)Mを供給する供給装置7と、原料を篩い分けるスリット8と、スリット8から落下した原料を受けてパレット2側に向けて排出する第2シュート(デフレクターシュート)9とを備えている。なお、第1原料は焼結する鉄鉱石などの鉄源であり、第2原料は熱源となるカーボン材料や粉鉱石を溶融や同化を促進するためのCaO源等である。
内筒52には、ホッパー4からの原料を供給する供給口と、供給された第1原料Nを第1シュート6に向けて排出する排出口とが形成されている。このドラムフィーダ5は、軸心を水平方向にしてホッパー4の下部に取り付けられ、内筒52の回転速度を調整する電動機が連結されている。
以上、このような原料装入装置1では、まず、ドラムフィーダ5から切り出された第1原料Nが第1シュート6に落下すると共に、水平往復動作を行うスリップスティックコンベア等で構成された供給装置7から排出された第2原料Mが第1シュート6に滑走していくことになる。そして、第1シュート6上で、第1原料Nと第2原料Mとが混合され、第1原料N及び第2原料Mは、さらに、スリット8に向けて滑走していく。スリット8において、スリット8を通り抜けることができない粗い原料(粗粒原料ということがある)は、スリット8上を滑走してパレット2に落下する。一方、スリット8を通り抜ける原料(細粒原料ということがある)は、第2シュート9に落下した後、パレット2に向けて落下する。
図1に示すように、第3シュート12が第1原料Nの落下位置にない場合、第1原料Nと第2原料Mとは、第1シュート6の第1原料Nの落下位置からスリット8の先端位置までの間が原料の混合距離(混合長さ)L0となるが、本発明のようにドラムフィーダ5と第1シュート6との間に第3シュート12を設け、この第3シュート12自体を先端側に移動させたり、第3シュート12の長手方向(滑走方向)の長さを可変とすることにより、原料の混合距離が変化することができるようになっている。
原料を一旦受けて第1シュート6に落下させたり、スリット8に落下させることができるもので、原料を受けるシュート長を調節可能なものである。
詳しくは、図2に示すように、第3シュート12は、原料を受ける部分が上下2段となったもので、上側に位置して原料(第1原料N)を受ける第1段受部121と、下側に位置して第1原料Nを受ける第2段受部122とを備えている。
第3シュート12は、第1段受部121及び第2段受部122の滑走方向(長手方向)の位置を調整する第1位置調整部13と、第2段受部122の滑走方向(長手方向)の位置を調整する第2位置調整部14とを備えている。
図3、4に示すように、第1位置調整部13は、第1背面1213部に連結され滑走方向に延びるボルト軸13aにベアリング(軸受)13bを介して操作ハンドル13cを回転自在に支持し、ベアリングケース13dを幅方向一対のフレーム13eに取り付けることにより構成されている。操作ハンドル13cを回転させると、操作ハンドル13cに螺合したボルト軸13aの相対位置(操作ハンドル13cに対する位置)が変化し、第1段受部121の滑走方向の位置を変えることができるようになっている。
段受部122の位置を変化させた図を示している。
図7(a)は、第1位置調整部13によって、第1段受部121及び第2段受部122を移動させ、第1シュート6の長手方向の中央部の直上に、第3シュート12の第1段受部121及び第2段受部122の先端部を位置させた状態を示している。この状態にすると、第1原料Nと第2原料Mとは、第1シュート6の先端部側で混合することとなり、第1原料Nと第2原料Mとの混合距離Laは、図1に比べて短くなる(L0>La)。
この実験では、第1原料Nを焼結原料とし焼結機で使用する原料粒度に近似した原料を作成し、水分7.0%に調整した。第1原料N(焼結原料)の供給速度は実機と同じとし、各シュートも実機と同じとした。パレット2上の充填層の厚みは、600mmとし、第2原料Mとして3〜4mmのコークス粉を用いた。充填層の評価を行うにあたって第2原料Mであることの印として、第2原料Mに銀色のペイントを付着させて、第1原料Nと識別できるようにした。第2原料Mは、全体の原料に対して0.1質量%装入した。
なお、各実験において第1原料Nが滑走する距離の関係は、実験1では、第1段受部121における滑走距離は第1シュート6の長さの約1/2倍とし(滑走距離≒第1シュート6の長さ×1/2)、実験2では、第1段受部121及び第2段受部122における滑走距離は、第1シュート6の長さと略同じ(滑走距離≒第1シュート6の長さ×1)、実
験3では、第1段受部121及び第2段受部122における滑走距離は、第1シュート6の長さとスリット8の長さの略1/2倍とした(滑走距離≒第1シュート6の長さ+スリット8長さ×1/2倍)。
なお、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
2 パレット
4 ホッパー
5 ドラムフィーダ
51 外筒
52 内筒
6 第1シュート
6a 第1シュートの滑走面
7 供給装置
8 スリット
8a スリットの滑走面
9 第2シュート
11 充填層
11u 上層
11d 下層
12 第3シュート
121 第1段受部
1211 第1滑走面
1212 第1側壁
1213 第1背面
122 第2段受部
1221 第2滑走面
1222 第2側壁
13 第1位置調整部
13a ボルト軸
13b ベアリング
13c 操作ハンドル
13d ベアリングケース
13e フレーム13
13f 固定部材
14 第2位置調整部
14a ボルト軸
14b ナット部
14c 取付具
14d 操作ハンドル
14e ハンドル軸
14f ベベルギア
N 第1原料
M 第2原料
Claims (1)
- 第1の原料が装入されたホッパーと、
前記ホッパーに貯鉱された第1の原料を切り出すドラムフィーダと、
前記ドラムフィーダで切り出して第1の原料を一旦受けてパレットに向けて排出する第1シュートと、
前記第1の原料とは異なる第2の原料を前記第1シュートに供給する供給装置と、
前記第1シュートに続いて配置されて原料を篩い分けるスリットと、
前記スリットから落下した原料を受けて前記パレットに向けて排出する第2シュートとを備えていて、
前記ドラムフィーダと第1シュートとの間に、前記ドラムフィーダで切り出して落下してきた第1の原料を一旦受けて前記第1シュート又は前記スリットに落下させることが可能な第3シュートを設け、前記第3シュートは、第1原料と第2原料との混合距離を調節可能に構成されていることを特徴とする原料の充填層の層厚方向における濃度分布を調整することが可能な焼結機の原料装入装置。
Priority Applications (1)
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JP2012271441A JP5789243B2 (ja) | 2012-12-12 | 2012-12-12 | 原料の充填層の層厚方向における濃度分布を調整することが可能な焼結機の原料装入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP5789243B2 (ja) |
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2012
- 2012-12-12 JP JP2012271441A patent/JP5789243B2/ja active Active
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