JP2014114866A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接着構造の防振基体を取付部材から離隔し難くできる防振装置を提供すること。
【解決手段】上側取付部材10がパワープラントPP側に取り付けられ、下側取付部材20が車体フレームBF側に取り付けられる。下側取付部材20及び上側取付部材10の間にゴム状弾性材から構成される防振基体30が非接着で介設される。連通孔30aの内周面に凹設される凹部38,39により、防振基体30が上下方向に圧縮されるときに、防振基体30は外側に拡がりながら変形する。圧縮変形する防振基体30の下端部が下側取付部材20から脱落することを抑制できるので、防振基体30を下側取付部材20から離隔し難くできる。
【選択図】図5

Description

本発明は防振装置に関し、特に非接着構造の防振基体を取付部材から離隔し難くできる防振装置に関するものである。
従来より、振動伝達系を構成する部材間に介装されて、それら部材を相互に防振連結する防振装置が知られている。自動車用のエンジンマウント等に適用される防振装置として、エンジン等のパワープラント側に取り付けられる第1の取付部材と、車体フレーム側に取り付けられる第2の取付部材とが、ゴム状弾性材から構成される防振基体により弾性的に連結されるものがある。近年、防振装置を安価に製造するため、第1の取付部材および第2の取付部材の間に防振基体を非接着で組み付ける構造が提案されている(特許文献1)。
特開2011−247331号公報
しかしながら上記従来の技術では、第1及び第2の取付部材に防振基体が非接着で組み付けられているので、振動が入力されると防振基体が取付部材から離隔するおそれがあり、それに伴い防振性能が低下したり異音が発生したりするおそれがあった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、非接着構造の防振基体を取付部材から離隔し難くできる防振装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために請求項1記載の防振装置によれば、パワープラント側に下端側が固定されるブラケットにより上側取付部材がパワープラント側に取り付けられ、下側取付部材が車体フレーム側に取り付けられる。下側取付部材および上側取付部材の間に、ゴム状弾性材から構成される防振基体が非接着で介設される。下側取付部材の上下方向に下貫通孔が貫通形成される。ブラケットは下貫通孔に貫設され、そのブラケットに軸状部材の下端側が固定される一方、軸状部材の上端側は、上側取付部材に設けられた孔部に挿通固定される。
下側取付部材は、下貫通孔の周囲から上下方向と交差する方向に向かって延設部が延設され、その延設部に防振基体の下端部が当接する。一方、防振基体の上端部は上側取付部材に当接する。防振基体は、下端部と上端部とを上下方向に連通する連通孔を備え、ブラケット及び軸状部材が連通孔に貫設されるので、パワープラント側の振動は、ブラケット及び軸状部材を介して上側取付部材および防振基体の上端部に入力される。
防振基体の下端部は下側取付部材の延設部で受け止められるので、パワープラント側の上下方向の振動により防振基体が上下方向に弾性変形して、上側取付部材と下側取付部材との間に上下方向の相対変位が生じる。防振基体は上下方向に交差する方向に向かう凹部が連通孔の内周面に凹設されているので、防振基体が上下方向に圧縮されるときは、防振基体は凹部の向かう方向、即ち上下方向に交差する方向に拡がりながら変形する。
これにより、圧縮変形する防振基体の下端部が、下側取付部材に形成された下貫通孔から脱落することを抑制し、防振基体を延設部に密着させることができる。その結果、防振基体を延設部(下側取付部材)から離隔させ難くできる効果がある。
請求項2記載の防振装置によれば、凸部が、上下方向に交差する方向に向かって防振基体の外周面に凸設される。上下方向の圧縮荷重が入力された状態で下側取付部材と上側取付部材との間に防振基体を介設することで、請求項1の効果に加え、凸部が突設された方向の防振基体のばね定数を向上できる効果がある。
請求項3記載の防振装置によれば、下側取付部材の延設部は上方に向かうにつれて外側に拡がる下傾斜部を備え、その下傾斜部に防振基体の下端部が当接する。一方、上側取付部材は上端部の内側への変形を規制する上規制部を備え、その上規制部に防振基体の上端部が当接する。上規制部は下傾斜部に対設されると共に、少なくとも一部が水平方向において下傾斜部に対して連通孔の中心寄りに位置するので、請求項1又は2の効果に加え、下側取付部材と上側取付部材との間に介設された防振基体に、上規制部および下傾斜部によって確実に上下方向の圧縮荷重を負荷できる効果がある。
請求項4記載の防振装置によれば、防振基体は上端部から上方に凸起部が突出し、その凸起部が、上側取付部材の上下方向に貫通形成される上貫通孔に挿通係止される。上側取付部材と防振基体とは非接着だが、凸起部を上貫通孔に挿通係止することにより、上側取付部材と防振基体とを仮固定できる。これにより、請求項1から3のいずれか1項の効果に加え、上側取付部材および防振基体を組み付けるときに、上側取付部材と防振基体とを仮固定した状態で搬送して組み付け作業を行うことができ、搬送作業性および組付作業性を向上できる効果がある。
請求項5記載の防振装置によれば、凸起部は、防振基体が加硫金型により加硫成形される際に注入孔に連結された注入跡部を備えているので、防振装置の使用時に、防振基体に亀裂を生じ難くできる。即ち、防振基体は防振装置の使用時に弾性変形する部材であり、注入跡部の付根の箇所は、防振装置の使用時に特に応力集中が起こり易く、それに起因して亀裂が発生し易い箇所である。ところが、防振装置の使用時に、防振基体の上端部から上方に突出する凸起部に作用する応力は小さいので、この応力の小さな凸起部に注入跡部を形成することにより、注入跡部の付根の箇所に亀裂を生じ難くできる。その結果、請求項4の効果に加え、防振基体に亀裂が生じて耐久性が低下することを防止できる効果がある。
請求項6記載の防振装置によれば、防振基体は、下端部から下方に下延設部が延設され、下延設部から水平方向外側に横延設部が延設される。下側取付部材に形成された下貫通孔に下延設部を挿入し、横延設部を下貫通孔の外側に位置させることで、下側取付部材を防振基体で支持して仮固定できる。下側取付部材と防振基体とは非接着だが、下側取付部材および防振基体を組み付けるときに、下側取付部材と防振基体とを仮固定した状態で搬送して組み付け作業を行うことができ、請求項1から5のいずれか1項の効果に加え、搬送作業性および組付作業性を向上できる効果がある。
第1実施の形態における防振装置の斜視図である。 防振装置の正面図である。 防振装置の側面図である。 防振装置の平面図である。 図4のV−V線における防振装置の断面図である。 図4のVI−VI線における防振装置の断面図である。 防振基体の正面図である。 防振基体の側面図である。 防振基体の平面図である。 図9のX−X線における防振基体の断面図である。 組み付けられた状態を示す防振装置の断面図である。 バウンド荷重が負荷された実施例における防振装置の部分断面図である。 バウンド荷重が負荷された比較例における防振装置の部分断面図である。 第2実施の形態における防振装置の斜視図である。 防振装置の正面図である。 防振装置の側面図である。 防振装置の平面図である。 図17のXVIII−XVIII線における防振装置の断面図である。 防振基体の斜視図 防振基体の正面図である。 防振基体の側面図である。 防振基体の平面図である。 図22のXXIII−XXIII線における防振基体の断面図である。 第3実施の形態における防振装置の斜視図である。 防振装置の正面図である。 防振装置の側面図である。 防振装置の平面図である。 図27のXXVIII−XXVIII線における防振装置の断面図である。 防振基体の斜視図である。 防振基体の正面図である。 防振基体の側面図である。 防振基体の平面図である。 図32のXXXIII−XXXIII線における防振基体の断面図である。 比較例における防振装置に用いられる防振基体の斜視図である。 比較例における防振基体の平面図である。 図35のXXXVI−XXXVI線における防振基体の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず図1から図12を参照して、本発明の第1実施の形態における防振装置1について説明する。図1は第1実施の形態における防振装置1の斜視図である。なお、図1に図示する矢印U、矢印D、矢印L、矢印R、矢印F及び矢印Bは、防振装置1が取着される車体(図示せず)の方向を示し、矢印Uは車体の上方向を、矢印Dは車体の下方向を、矢印Lは車体の左方向を、矢印Rは車体の右方向を、矢印Fは車体の前方向を、矢印Bは車体の後方向をそれぞれ示している。また、図2以降に示す矢印U、矢印D、矢印L、矢印R、矢印F及び矢印Bは、図1に示す矢印U、矢印D、矢印L、矢印R、矢印F及び矢印Bが示す方向に対応する。
防振装置1は、エンジン等のパワープラントPP(図11参照)を3点支持(左右2点およびリア1点で支持)する防振装置の内の1つである。防振装置1はパワープラントPPの左側と車体フレームBF(図11参照)との間に介装され、パワープラントPPを車体フレームBFに弾性支持するマウントとして構成される。防振装置1は、図1に示すように、パワープラントPP側に取り付けられる上側取付部材10と、車体フレームBF側に取り付けられる下側取付部材20と、上側取付部材10及び下側取付部材20の間に介設される防振基体30とを備えて構成されている。上側取付部材10及び下側取付部材20はアルミニウム合金等の金属材料で形成される高剛性の板材であり、防振基体30はゴム状弾性材から構成されている。
図1に示すように、上側取付部材10は、平面視して前後方向に長く左右方向に短い略矩形状の板材により形成される部材であり、略矩形状の取付板部11と、取付板部11の周囲に連成され外側に向かうにつれ上昇傾斜する上規制部12と、上規制部12の周囲に連成され水平方向に延びる平坦状の上面部13と、上面部13の周囲に連成され外側に向かうにつれ下降傾斜する上受部14と、上受部14の前後に連成され前後方向に向かって延びる平坦状の上張出板部15とを備えている。取付板部11は、パワープラントPPに連結されるブラケットBR(図11参照)が固定される部位であり、略中心にボルト等の軸状部材Bが挿通される孔部11aが貫通形成されている。
下側取付部材20は、平面視して略矩形の筒状に形成される下壁部21と、下壁部21の上方で下壁部21より外側に位置する上壁部24と、上壁部24の上端の周囲に連成され前後方向に長く左右方向に短く延びる平坦状の下張出板部26とを備えている。前後方向に延びる前下張出板部26a及び後下張出板部26cは、車体フレームBF(図11参照)に固定される部位であり、ボルト等の軸状部材(図示せず)が挿通される孔部26eが貫通形成されている。
防振基体30は、上側取付部材10及び下側取付部材20の間に非接着で介設される平面視して略矩形状の部材であり、下張出板部26と上張出板部25との間に位置し、バウンド荷重の衝撃を緩衝する張出部33を備えている。防振基体30は、上側取付部材10及び下側取付部材20に非接着であるが、後述するように防振基体30の上下に設けられた凸起部36及び横延設部37aにより、上側取付部材10及び下側取付部材20に係止される。
図2は防振装置1の正面図であり、図3は防振装置1の側面図であり、図4は防振装置1の平面図である。図2及び図3に示すように、下側取付部材20の下壁部21は、正面視して横長の略矩形状に形成される前下壁部21aと、前下壁部21aと所定間隔をあけて対向する後下壁部21cと、後下壁部21c及び前下壁部21aが連成され側面視して横長の矩形状に形成される左下壁部21bと、後下壁部21c及び前下壁部21aと連成されると共に左下壁部21bと所定間隔をあけて対向する右下壁部21dとを備えている。下壁部21の上端の周囲から底部23が水平に張り出し、底部23に上壁部24が鉛直方向に立設されている。
上壁部24は、正面視して横長の略矩形状に形成される前上壁部24aと、前上壁部24aと所定間隔をあけて対向する後上壁部24cと、後上壁部24c及び前上壁部24aが連成され側面視して横長の矩形状に形成される左上壁部24bと、後上壁部24c及び前上壁部24aと連成されると共に左上壁部24bと所定間隔をあけて対向する右上壁部24dとを備えている。上壁部24の鉛直方向(矢印U−D方向)の高さは、下壁部21の鉛直方向の高さより大きな値に設定されている。
下張出板部26は、前後方向に延びる前下張出板部26a及び後下張出板部26c、左右方向に延びる左下張出板部26b及び右下張出板部26dを備え、それらが上壁部24の周囲に連成されている。上壁部24に対する前下張出板部26a及び後下張出板部26cの張出長さは、上壁部24に対する左下張出板部26b及び右下張出板部26dの張出長さより大きい値に設定されている。図3に示すように、左下張出板部26c及び右下張出板部26dの左右方向(矢印R−L方向)の幅は、上側取付部材10の左右方向の幅よりわずかに大きい値に設定され、前下張出板部26a及び後下張出板部26cの前後方向(矢印F−B方向)の長さは、上側取付部材10の上張出板部15の前後方向の長さより大きな値に設定されている。
下傾斜部25は、上壁部24及び下張出板部26に連成される部位であり、前上壁部24a及び前下張出板部26aに連成される前下傾斜部25aと、後下壁部24c及び後下張出板部26cに連成される後下傾斜部25cとを備えている。前下傾斜部25aは、上方に向かうにつれ前方に向かって上昇傾斜し、後下傾斜部25cは、上方に向かうにつれ後方に向かって上昇傾斜している。
防振基体30は、上側取付部材10と下側取付部材20との間に非接着で介設される塊状の部材であり、連結部34により上側取付部材10と下側取付部材20とを間隔をあけて支持し、上張出板部15及び下張出板部26がバウンドストッパとして機能する。図2に示すように、上側取付部材10と左下張出板部26bとの間に左張出部33bが位置し、上側取付部材10と右下張出板部26dとの間に右張出部33dが位置する。また、図4に示すように、上張出板部15と前下張出板部26aとの間に前張出部33aが位置し、上張出板部15と後下張出板部26cとの間に後張出部33cが位置する。前張出部33a、左張出部33b、後張出部33c及び右張出部33dによって、バウンド荷重により上側取付部材10と下側取付部材20とが衝突するときの衝撃を緩衝できる。
図5は図4のV−V線における防振装置1の断面図であり、図6は図4のVI−VI線における防振装置1の断面図である。図5に示すように防振基体30は、下端部31及び上端部35と、それらを連結する連結部34とを備えて構成され、略四角筒状の内周面を有し下端部31及び上端部35を上下方向に連通する連通孔30aが略中心に形成されている。防振基体30の上端部35は上側取付部材10に当接し、下端部31は下側取付部材20に当接する。
上側取付部材10の上規制部12は、外側に向かうにつれ上昇傾斜して上面部13に連成され、上面部13の周囲に連成された上受部14は外側に向かうにつれ下降傾斜する。これにより、上側取付部材10を介して防振基体30に圧縮荷重を負荷すると、防振基体30の上端部35は、左右方向が上規制部12及び上受部14に拘束され、上下方向が上面部13に拘束される。その結果、防振基体30の上端部35の位置がずれてしまうことを防止できるので、上側取付部材10を介して防振基体30に圧縮荷重を負荷できる。
下取付部材20の底部23は、防振基体30の下端部31を上下方向に拘束する部位である。底部23は、下貫通孔20aが形成される下壁部21と交差する方向に延設されている。具体的には、左底部23b及び右底部23dは、左下壁部21b及び右下壁部21dに対して斜め上方外側に向けて延設されており、前底部23a及び後底部23cは、前下壁部21a及び後下壁部21cに対して水平方向外側に向けて延設されている。このように底部23が下壁部21と交差する方向に延設されているので、防振基体30に上下方向の圧縮荷重が入力されたときに、防振基体30の下端部31が下側取付部材20から下方に離脱することを防止できる。
図5及び図6に示すように、下側取付部材20の前底部23a及び後底部23cは、左底部23b及び右底部23dと比較して水平方向における長さが大きく設定されている。また、左上壁部24b及び右上壁部24dは上下方向に沿う平坦面として形成されるのに対し、前上壁部24a及び後上壁部24cは、外側(前後方向)に拡がる前下傾斜部25a及び後下傾斜部25cが連成されている。なお、底部23、上壁部24及び下傾斜部25は、下貫通孔20aの周囲から上下方向と交差する方向に向かって延設される延設部22を構成する。
前下傾斜部25a及び後下傾斜部25cは、防振基体30の前拡張部32a及び後拡張部32cを受けるための部位である。防振基体30の前連結部34aは、前拡張部32a及び前下端部31aと前上端部35aとを連結するための部位であり、後連結部34cは、後拡張部32c及び後下端部31cと後上端部35cとを連結するための部位である。前下傾斜部25a及び後下傾斜部25cが設けられているので、延設部22を大きくすることができる。その結果、防振基体30の前連結部34a及び後連結部34cの水平方向厚さを、左連結部34b及び右連結部34dの水平方向厚さより大きく設定できる。前後方向(矢印F−B方向)の防振基体30の体積を、左右方向(矢印L−R方向)の防振基体30の体積より大きくできるので、防振装置1の前後方向(矢印F−B方向)のばね定数を、左右方向(矢印L−R方向)のばね定数と比較して、大きく設定することができる。
また、左連結部34b及び右連結部34dは、左連結部34b及び右連結部34dの上下方向の略中央の外表面に、凹陥部34b1,34d1が前後方向に沿って形成されている。凹陥部34b1,34d1により左連結部34b及び右連結部34dの一部を肉薄にできるので、左連結部34b及び右連結部34dを変形させ易くすることができると共に、左右方向のばね定数をさらに低減できる。
防振基体30は、連通孔30aの内周面に凹部38,39が形成されている。凹部38は下側取付部材20の下張出板部26の水平位置に形成され、凹部38と所定間隔をあけて凹部38の上方に凹部39が形成される。凹部38,39は、上下方向に交差する方向に向かって凹設され、凹陥部34b1,34d1に対応する位置に隙間をあけて上下に並設されている。凹部38,39は、各々が連通孔30aの周方向に亘って環状に形成されると共に、各々の軸方向断面が円弧状に形成されている。凹部38,39は下端部31と上端部35との間に形成されているので、防振基体30に圧縮荷重が負荷されると、防振基体30は挿通孔30aの外側に拡がるように変形する。
ここで、防振基体30の連通孔30aの内周面に凹部38,39が形成されていない場合には、防振基体30は上下方向に変形すると、下側取付部材20に形成された下貫通孔20aから脱落し易くなる。下側取付部材20から防振基体30が脱落して下側取付部材20が防振基体30から離隔すると、それに伴い防振性能が低下したり異音が発生したりするおそれがある。
これに対し防振装置1によれば、変形した防振基体30は下側取付部材20の底部23、上壁部24及び下傾斜部25に押し付けられるので、圧縮荷重を負荷された防振基体30が、底部23及び下傾斜部25から下方に離脱することが防止される。その結果、防振基体30が下側取付部材20から離隔することを防止できる。
また、凹部38,39は軸方向断面が円弧状に形成されているので、凹部38,39に圧縮応力が集中することを抑制できる。その結果、凹部38,39による防振基体30の劣化を抑制できる。また、凹部38,39は凹陥部34b1,34d1に対応する位置に隙間をあけて上下に並設されているので、凹部38,39により防振基体30を変形し易くすると共に、凹部38,39により防振基体30が過剰に肉薄になることを抑制できる。その結果、防振基体1の左右方向(矢印R−L方向)のばね定数が著しく小さくなることを防止できる。
連通孔30aは、左右方向における内径(図5の矢印R−L方向における幅)が下方から凹部38に向かうにつれて漸次大きくなるように形成されている。これにより、左右方向(図5矢印R−L方向)における防振基体30の厚さを肉薄にすることができ、左右方向(矢印L−R方向)のばね定数を、前後方向(矢印F−B方向)のばね定数と比較して、小さく設定することができる。
図5に示すように、上側取付部材10の上規制部12は、下側取付部材20の左底部23b及び右底部23dに対設されると共に、左底部23b及び右底部23dに対して連通孔30aの中心寄りに位置している。これにより、下側取付部材20と上側取付部材10との間に介設された防振基体30の左連結部34b及び右連結部34dに、上規制部12、左底部23b及び右底部23dによって上下方向の圧縮荷重を確実に負荷できる。これは、防振基体30に圧縮荷重が負荷されると、防振基体30に形成された凹部38,39により、防振基体30は挿通孔30aの外側に拡がるように変形することに加え、下側取付部材20の左底部23b及び右底部23dに上規制部12が対設されると共に、左底部23b及び右底部23dに対して連通孔30aの中心寄りに上規制部12が位置することによる。
図6に示すように、上側取付部材10の上規制部12は、下側取付部材20の前底部23a及び後底部23cに対設されると共に、前底部23a及び後底部23cに対して連通孔30aの中心寄りに位置している。これにより、下側取付部材20と上側取付部材10との間に介設された防振基体30の前連結部34a及び後連結部34cに、上規制部12、前底部23a及び後底部23cによって上下方向の圧縮荷重を確実に負荷できる。これは、防振基体30に圧縮荷重が負荷されると、防振基体30に形成された凹部38,39により、防振基体30は挿通孔30aの外側に拡がるように変形することに加え、前底部23a及び後底部23cにより弾性基体30の変形が受け止められるからである。
また、上規制部12は外側に向かうにつれ上昇傾斜し、前下傾斜部25a及び後下傾斜部25cは外側に向かうにつれ上昇傾斜している。これにより、防振基体30に負荷される上下方向の圧縮荷重を、上規制部12、前下傾斜部25a及び後下傾斜部25cの傾斜面に垂直な分力として作用させることができる。前下傾斜部25a及び後下傾斜部25cに対して連通孔30aの中心寄りに上規制部12が位置するので、曲げ応力や剪断応力が防振基体30に作用することを抑制して、前後方向(矢印F−R方向)の高ばね特性を確保できる。
上側取付部材10は、上面部13の前後の位置の2箇所に、板厚方向に貫通する上貫通孔13aが形成されている。一方、防振基体30は、前上端部35a及び後上端部35cに、上貫通孔13aの位置に対応して上方に突出する凸起部36が設けられている。凸起部36は、上貫通孔13aの内径より少し細めに形成され、上面部13の厚さより大きい長さに設定されている。凸起部36の先端側に、上貫通孔13aの孔径より大径に形成された係止部36aが凸起部36の外周に張り出している。係止部36aは、上方から下方に向かうにつれ漸次拡径しているので、上側取付部材10に形成された上貫通孔13aに、防振基体30に突設された凸起部36及び係止部36aを挿入できる。防振基体30は上側取付部材10に非接着であるが、凸起部36及び係止部36aを上貫通孔13aに挿入した後は、係止部36aにより防振基体30に上側取付部材10を固定できる。
また、防振基体30は、下端部31から下方に下延設部37が延設され、下延設部37の全周の先端から水平方向外側に向かって延びる横延設部37aが設けられている。下延設部37は、下壁部21の上下方向長より上下方向長が大きい値に設定され、横延設部37aは、下側取付部材20の下壁部21の外側に先端が位置するように設定されている。これにより、下側取付部材20の下貫通孔20aに、防振基体30の下延設部37及び横延設部37aを弾性変形させて挿入できる。防振基体30は下側取付部材20に非接着であるが、下延設部37及び横延設部37aを下貫通孔20aに挿入した後は、横延設部37aにより防振基体30に下側取付部材20を固定できる。なお、横延設部37aの下部側先端は面取りが施されているので、下側取付部材20の下貫通孔20aへの挿入を容易にできる。防振基体30に上側取付部材10及び下側取付部材20を固定することで、防振装置1を車体フレームBFに取り付けるまでの搬送性や、取り付けるときの取付作業性を向上できる。
次に図7から図10を参照して防振基体30について説明する。図7は防振基体30の正面図であり、図8は防振基体30の側面図であり、図9は防振基体30の平面図であり、図10は図9のX−X線における防振基体の断面図である。防振基体30は、上側連結部材10及び下側連結部材20に非接着で介設されるので、上側連結部材10及び下側連結部材20とは別部材として加硫成形される。
図7及び図8に示すように、防振基体30の前下拡張部32a及び後下拡張部32cは、前上壁部31a及び後上壁部31cの全面に設けられているのではなく、前上壁部31a及び後上壁部31cの左右方向の中心部に設けられている。これにより、前下拡張部32a及び後下拡張部32cの影響が、左右方向(矢印R−L方向)の防振装置1のばね定数に現れ難くできる。その結果、前後方向(矢印F−B方向)のばね定数と、左右方向(矢印R−L方向)のばね定数との比を大きくできる。
図9に示すように、挿通孔30aは平面視して略矩形状の内周面を有し、防振基体30の上下方向に亘って貫通形成されている。防振基体30の前上端部35a及び後上端部35cに突設された凸起部36には、注入跡部36bが形成されている。注入跡部36bは、防振基体30が加硫金型(図示せず)により加硫成形される際に、加硫金型に形成されたゴム状弾性材の注入孔(図示せず)に連結された部位である。これにより、防振装置1の使用時に、防振基体30に亀裂を生じ難くできる。
即ち、防振基体30は防振装置1の使用時に弾性変形する部材であり、注入跡部の付根の箇所は、防振装置1の使用時に特に応力集中が起こり易く、それに起因して亀裂が発生し易い箇所である。これに対し、防振基体30の上端部35から上方に突出する凸起部36に作用する応力は小さいので、凸起部36に注入跡部36bを形成することにより、注入跡部36bの付根の箇所に亀裂を生じ難くできる。その結果、防振基体30に亀裂が生じて耐久性が低下することを防止できる。
図10に示すように、凸起部36は、右上端部35dより肉厚が大きく体積の大きな後上端部35c(及び前上端部35a)に突設されている。凸起部36は、防振基体1を車体フレームBF及びパワープラントPPに取り付けるまでの間、搬送性および組付性を向上させるため、防振基体30に上側取付部材10を固定するための部位である。凸起部36を後上端部35c及び前上端部35aに設けることで、左上端部35b及び右上端部35dに凸起部36を設ける場合と比較して、防振基体1を車体フレームBF及びパワープラントPPに取り付けるまでの搬送時等に、凸起部36が断裂して防振基体30と上側取付部材20とがばらばらになってしまうことを抑制できる。
また、防振基体30は、上側取付部材10及び下側取付部材20に非接着とされるので、上側取付部材10及び下側取付部材20に一体に加硫接着されるのではなく、上側取付部材10及び下側取付部材20と別個に加硫成形される。従って、防振基体30を加硫成形するための加硫金型の設計の自由度を向上させることができるので、アンダーカットとなるような凹部38,39を挿通孔30aに容易に形成できる。
次に図11を参照して、防振装置1の使用方法について説明する。図11は車体フレームBF及びパワープラントPPに組み付けられた状態を示す防振装置1の断面図である。図11に示すように防振装置1は、前張出板部26a及び後張出板部26cの孔部26eに挿通されたボルト(図示せず)により車体フレームBFに固定される。パワープラントPPの上端側にブラケットBRが固定される。ブラケットBRは側面視して略十字状に形成される部材であり、パワープラントPPの上方に突設される。ブラケットBRは、防振装置1の挿通孔30aに下方から挿入される。取付板部11に形成された孔部11aにボルト等の軸状部材Bが挿通され、ブラケットBRに螺着される。
挿通孔30a内に位置するブラケットBRに軸状部材Bを螺着して、軸状部材Bの上端側を孔部11aに固定すると、パワープラントPPは、防振装置1及びブラケットBRを介して車体フレームBFに吊設された状態になり、パワープラントPPは防振基体30に弾性支持される。図11に示すように、防振基体30はパワープラントPPの自重により上下方向に圧縮される。防振基体30は挿通孔30aの内周面に全周に亘って凹部38,39が形成されているので、上下に圧縮された防振基体30は、挿通孔30aに対して外側に拡がるように変形する。これにより、防振基体30は下側取付部材20の延設部22(底部23、下壁部24及び下傾斜部25)に押圧されるので、挿通孔30aから下方に脱落することを抑制できる。
以上のように防振装置1が取り付けられることにより、防振装置1にバウンド荷重が入力される場合には、上張出板部15及び下張出板部26(前張出板部26a等)がバウンドストッパとしての機能を発揮し、張出部33(前張出部33a等)が衝撃を緩衝する。また、防振装置1にリバウンド荷重が入力される場合には、前後に張り出したブラケットBRの張出板部BR1及び底部23(後底部23c等)若しくは下壁部21(後下壁部21c等)がリバウンドストッパとしての機能を発揮する。
なお、挿通孔30a内に位置するブラケットBRの上下方向長は、防振基体30の自然長より短めに設定されている。ブラケットBRの上下方向長は、リバウンド荷重が負荷されて防振基体30が上方に伸長(復元)しつつリバウンドストッパに規制されたときに、下側取付部材20から防振基体30が離隔しないような大きさに設定されている。これにより、下側取付部材20と防振基体30との間で摩擦や圧力変化に起因する異音の発生を抑制できる。
また、上側取付部材10の上規制部12は、下側取付部材20の前底部23a及び後底部23cに対設されると共に、前底部23a及び後底部23cに対して連通孔30aの中心寄りに位置しているので、前連結部34a及び後連結部34cに上下方向の圧縮荷重を確実に負荷できる。さらに、前底部23a及び後底部23cに前下傾斜部23a及び後下傾斜部23cがそれぞれ連成されているので、防振基体30の位置ずれを防ぐことができると共に、前連結部34a及び後連結部34cの体積を大きくすることができる。その結果、前後方向のばね定数を確保できる。
次に図12及び図13、図34から図36を参照して、バウンド荷重が負荷されたときの防振装置1の動作を、比較例と対比して説明する。まず図34から図36を参照して、比較例における防振装置について説明する。なお、第1実施の形態において説明したものと同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図34は比較例における防振装置に用いられる防振基体930の斜視図であり、図35は比較例における防振基体930の平面図であり、図36は図35のXXXVI−XXXVI線における防振基体930の断面図である。なお、比較例における防振装置は、第1実施の形態で説明した防振装置1の防振基体30に代えて、防振基体930が上側取付部材10及び下側取付部材20に装着されるものとし、実施例における防振装置は、第1実施の形態における防振装置1とする。
図34及び図35に示すように防振基体930は、截頭四角錐状に形成された平面視して略矩形状の連結部934を備え、平面視して略矩形状の挿通孔930aが上下方向に亘って貫通形成されている。図36に示すように連結部934は、前後方向および左右方向の肉厚を異ならせており、後連結部934c(及び前連結部934a)は右連結部934d(及び左連結部934b)より肉厚が大きく設定されている。連結部934に、第1実施の形態で説明した凹部38,39は形成されておらず、連結部934の連通孔930aの内周面は平坦状に形成されている。また、防振基体930に凹陥部34b1,34d1は形成されておらず、連結部934の表面は平坦状に形成されている。
実施例における防振装置1及び比較例における防振装置を、車体フレームBFに取り付けると共にパワープラントPPを固定したと仮定し、同一の大きさのバウンド荷重が負荷された場合の防振基体30の挙動を、コンピュータを用いてシミュレーションした。
図12はバウンド荷重が負荷された実施例における防振装置1の部分断面図であり、図13はバウンド荷重が負荷された比較例における防振装置の部分断面図である。いずれもシミュレーションの結果である。なお、図12及び図13では理解を容易にするため、1/4のカットモデルを図示すると共にブラケットBRの図示を省略している。
図12に示す実施例における防振装置1では、防振基体30は前底部23a及び右底部23dに密着し、上側取付部材10及び下側取付部材20の間で防振基体30は上下に圧縮変形されている。上受部15は前張出部33aに接触しておらず、前連結部34a及び右連結部34dはバウンド荷重を受け止めている。
これに対し図13に示す比較例における防振装置では、実施例における防振装置1(図12参照)と比較して、上側取付部材10及び下側取付部材20の隙間が小さくなっていることから、防振基体930が下側取付部材20から離隔し下降していることがわかる。比較例では、防振基体930(前連結部934a)がバウンド荷重を十分に受け止めていないことが明らかである。これは、比較例における防振基体930に凹部38,39が形成されていないことによる。凹部38,39が形成されていないことで、防振基体930が外側に変形し難くなり、下側取付部材20に対して離隔するものと推察される。
また、比較例における防振装置では、下側取付部材20と右連結部934dとに大きな隙間が形成されている。これは、防振基体930の右連結部934dがく字状となるように内側に大きく変形しつつ、下側取付部材20に対して下降変位したことによる。右連結部934dの内側への変形は、防振基体930に凹部38,39が形成されていないことに起因する。また、右連結部934dの下側取付部材20に対する下降変位は、右連結部934dの表面に凹陥部34b1,34d1が形成されていないことにも一因がある。
以上のように比較例における防振装置は防振基体930に凹部38,39が形成されていないので、防振基体930が外側に変形し難くなり、防振基体930が下側取付部材20に対して下降変位したり内側に変形したりして下側取付部材20から離隔する。防振基体930が下側取付部材20から離隔すると、防振性能が低下したり異音が発生したりするおそれがある。これに対し実施例における防振装置1によれば、防振基体30の挿通孔30aの内周面に凹部38,39が形成されているので、防振基体30を外側に変形させ易くできる。また、右連結部934dの表面に凹陥部34b1,34d1が形成されているので、右連結部934dを屈曲させ易くして、右連結部934dの下降変位を抑制できる。これにより、防振基体30を下側取付部材20から離隔し難くすることができ、防振装置1の防振性能を確保することができると共に異音の発生を防止できる。防振装置1の防振性能を確保することにより、上下方向のばね定数を確保しつつ、前後方向のばね定数を左右方向のばね定数より大きく設定できる。
次に図14から図23を参照して、第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、防振基体30の左連結部34b及び右連結部34dを前連結部34a及び後連結部34cより肉薄に形成することにより、左右方向のばね定数を前後方向のばね定数より小さい値に設定する場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、防振基体130にすぐり部134b,134dを形成することにより、左右方向のばね定数を前後方向のばね定数より小さい値に設定する場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図14は第2実施の形態における防振装置101の斜視図であり、図15は防振装置101の正面図であり、図16は防振装置101の側面図であり、図17は防振装置101の平面図であり、図18は図17のXVIII−XVIII線における防振装置101の断面図である。防振装置101は、パワープラントPP側に取り付けられる上側取付部材110と、車体フレームBF側に取り付けられる下側取付部材20と、上側取付部材110及び下側取付部材20の間に介設される防振基体130とを備えて構成されている。
図14に示すように、上側取付部材110は、平面視して前後方向に長く左右方向に短い略矩形状の板材により形成される部材であり、平面視して略矩形の窪み状に形成された取付板部111と、取付板部111の周囲に連成され前後方向(矢印F−B方向)に向かうにつれ上昇傾斜する上規制部112と、上規制部112の前後方向に連成され水平方向に延びる平坦状の上面部113と、上面部113に連成され前後方向に向かうにつれ下降傾斜する上受部114と、上受部114の前後に連成され前後方向に向かって延びる平坦状の上張出板部115とを備えている。取付板部111は、略中心にボルト等の軸状部材Bが挿通される孔部111aが貫通形成されている。防振基体130は、上側取付部材110及び下側取付部材20の間に非接着で介設される部材であり、バウンド荷重の衝撃を緩衝する張出部133を備えている。
図15に示すように上張出板部115は、正面視において下張出板部26の左右方向の幅より小さい幅で形成されている。張出部133の幅は、下張出板部26の幅より小さい値に設定され、上張出板部115の幅は、張出部133の幅より小さい幅に設定されている(図17参照)。また、図16に示すように、下張出板部26の前後方向(矢印F−B方向)の長さは、上側取付部材110の上張出板部115の前後方向の長さより大きな値に設定されており、張出部133は上張出板部115の下方に位置する。さらに、防振基体130は、前連結部134a及び後連結部134cを残して空洞となる左右のすぐり部134b,134dが、上側取付部材110と下側取付部材20との間の位置に形成されている。
図18に示すように示すように防振基体130は、下端部131及び上端部135と、それらを連結する連結部134とを備えて構成され、略四角筒状の内周面を有し下端部131及び上端部135を上下方向に連通する連通孔130aが略中心に形成されている。防振基体130の上端部135は上側取付部材110に当接し、下端部131は下側取付部材20に当接する。
上側取付部材110の上規制部112は、前後方向に向かうにつれ上昇傾斜して上面部113に連成され、上面部113の前後に連成された上受部114は前後に向かうにつれ下降傾斜する。これにより、上側取付部材110を介して防振基体130に圧縮荷重を負荷すると、防振基体130の上端部135は、左右方向が上規制部112及び上受部114に拘束され、上下方向が上面部113に拘束される。その結果、防振基体130の上端部135の位置がずれてしまうことを防止できるので、上側取付部材110を介して防振基体130に圧縮荷重を負荷できる。また、防振基体130は、後下傾斜部25cに受け止められる前拡張部132cが後連結部134cに連成されているので、防振基体130の前後方向の体積を大きくすることができ、前後方向のばね定数を確保できる。
また、防振基体130は、前連結部134a及び後連結部134cの左右の位置であって上端部135(右上端部135d等)と張出部133(右張出部133d等)との間の位置にすぐり部134b,134cが形成されている。防振基体130の左右にすぐり部134b,134dが形成されているので、前後方向のばね定数と比較して左右方向のばね定数を低減できる。
防振基体130は、連通孔130aの内周面において、すぐり部134b,134dより下方であって底部23(後底部23c、右底部23d等)及び上壁部24(後上壁部24c、右上壁部24d等)の水平位置に、連通孔130aの周方向に亘る凹部138が形成されている。凹部138が形成されているので、防振基体130は上下方向の圧縮荷重の負荷により、上壁部24(後上壁部24c、右上壁部24d等)側に拡がるように変形する。これにより、第1実施の形態と同様に、防振基体130が下側取付部材20から離隔することが防止される。
また、防振基体130は、下端部131から下方に下延設部137が延設され、下延設部137の全周の先端から水平方向外側に向かって延びる横延設部137aが設けられている。下側取付部材20の下貫通孔20aに、防振基体30の下延設部37及び横延設部37aを弾性変形させて挿入すると、横延設部137aは、下側取付部材20の下壁部21の外側に先端が位置する。その結果、横延設部137aにより防振基体130に下側取付部材20が固定される。なお、横延設部137aは、下壁部21の下端部が嵌挿される溝部137bが周方向に亘って形成されているので、防振基体130から下側取付部材20を脱落し難くできる。
図19は防振基体130の斜視図であり、図20は防振基体130の正面図であり、図21は防振基体130の側面図であり、図22は防振基体130の平面図であり、図23は図22のXXIII−XXIII線における防振基体130の断面図である。防振基体130は、上側連結部材110及び下側連結部材20とは別部材として加硫成形され、上側連結部材110及び下側連結部材20に非接着で介設される。
図20及び図21に示すように、すぐり部134b,134dは、防振基体130の左右方向を空洞とするように形成されている。また、図22に示すように、挿通孔130aは平面視して略矩形状の内周面を有し、防振基体130の上下方向に亘って貫通形成されている。これにより、防振装置101の左右方向(矢印R−L方向)のばね定数と前後方向(矢印F−B方向)のばね定数とを異ならせることができる。
また、防振基体130は、上側取付部材110及び下側取付部材20と別個に加硫成形されるので、防振基体130を加硫成形するための加硫金型の設計の自由度を向上させることができる。よって、図23に示すように、アンダーカットとなるような凹部138及びすぐり部134b,134dを防振基体130に容易に形成できる。
第2実施の形態における防振装置101の使用方法は、第1実施の形態における防振装置1の使用方法と同様なので、以下の説明を省略する。防振装置101によれば、第1実施の形態における防振装置1と同様に、防振基体130に凹部138が形成されることにより、下側取付部材20に対する防振基体130の離脱を防止できる。また、防振基体130の左右方向に貫通するすぐり部134b,134dが形成されているので、左右方向のばね定数を前後方向のばね定数より小さく設定できる。
次に図24から図33を参照して、第3実施の形態について説明する。第1実施の形態および第2実施の形態では、防振基体30の左連結部34b及び右連結部34dを前連結部34a及び後連結部34cより肉薄に形成するか、又は、防振基体130の左右方向に貫通するすぐり部134b,134dを形成することにより、左右方向のばね定数を前後方向のばね定数より小さい値に設定する場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、防振基体230の左右方向に凸部240を形成することにより、左右方向のばね定数を前後方向のばね定数より大きい値に設定する場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図24は第3実施の形態における防振装置201の斜視図であり、図25は防振装置201の正面図であり、図26は防振装置201の側面図であり、図27は防振装置201の平面図であり、図28は図27のXXVIII−XXVIII線における防振装置201の断面図である。防振装置201は、パワープラントPP側に取り付けられる上側取付部材210と、車体フレームBF側に取り付けられる下側取付部材220と、上側取付部材210及び下側取付部材220の間に介設される防振基体230とを備えて構成されている。
図24に示すように、上側取付部材110は、平面視して前後方向に長く左右方向に短い略矩形状の板材により形成される部材であり、平面視して略方形の窪み状に形成された取付板部211と、取付板部211の周囲に連成され外側に向かうにつれ上昇傾斜する上規制部212と、上規制部212の前後方向に連成され水平方向に延びる平坦状の上面部213と、上面部213に連成され前後方向に向かうにつれ下降傾斜する上受部214と、上受部214の前後に連成され前後方向に向かって延びる平坦状の上張出板部215とを備えている。取付板部211は、略中心にボルト等の軸状部材Bが挿通される孔部211aが貫通形成されている。
下側取付部材220は、平面視して略矩形の筒状に形成される下壁部221(図25参照)と、下壁部221の上方で下壁部221より外側に位置する上壁部224と、上壁部224の上端の周囲に連成され前後方向に長く左右方向に短く延びる平坦状の下張出板部226とを備えている。下張出板部226は、車体フレームBF(図11参照)に固定される部位である。防振基体230は、上側取付部材210及び下側取付部材220の間に非接着で介設される部材であり、バウンド荷重の衝撃を緩衝する張出部233を備えている。
図25及び図26に示すように、下側取付部材220は、上壁部224の前後方向に突設され上昇傾斜して下張出板部226に連成される下傾斜部225(前下傾斜部225a及び後下傾斜部225c)を備えている。上側取付部材210及び下側取付部材220は、防振基体230の連結部234により適当な間隔に離隔される。連結部234は、上張出板部215と下張出板部226との略中間位置に、連結部234の前後に亘って突条状に形成された凸部(弾性リブ)240が左右方向に突設される。また、防振基体230は、下側取付部材220の下壁部221の下方側に延設される横延設部237aを備えている。
図28に示すように、防振装置230が挿入される下貫通孔220aが形成された下側取付部材220の底部223(後底部223c、右底部223d等)は、下壁部221(後下壁部221c、右下壁部221d等)と交差する方向に延設されている。底部223の先端に上壁部224(後上壁部224c、右上壁部224d等)が立設され、下張出板部226(後下張出板部226c、右下張出板部226d等)に連成される下傾斜部225(後下傾斜部225c、右下傾斜部225d等)が上壁部224に連成されている。
防振基体230は、下端部231(後下端部231c、右下端部231d等)及び上端部235(後上端部235c、右上端部235d等)と、それらを連結する連結部234(後連結部234c、右連結部234d等)とを備えて構成されている。防振基体230は、下端部231及び上端部235を上下方向に連通する連通孔230aが略中心に形成されており、連通孔230aは、平面視において内周面が略矩形状に形成されている(図32参照)。
防振基体230は、連通孔230aの内周面の周方向に亘って凹部238,239が形成されている。凹部238は、上下方向断面が略円弧状に形成されており、防振装置201に荷重が負荷されていない状態で、下側取付部材220の底部223(後底部223c)と下張出板部226(後下張出板部226c)との間に位置する。凹部239は、上下方向断面が湾入した多角線状に形成されており、防振基体201に荷重が負荷されていない状態で、上側取付部材210の取付板部211と下側取付部材220の底部223(右底部223d)との間に位置する。
上側取付部材210の上規制部212は、左右方向および前後方向に向かうにつれ上昇傾斜し、その上規制部212と対設して、下側取付部材220の右下傾斜部225d(及び左下傾斜部)が設けられている。上規制部212は、右下傾斜部225dに対して連通孔230aの中心寄りに位置するので、荷重が負荷されたときに右連結部234d(及び左連結部)の位置ずれを抑制して、右連結部234d(及び左連結部)に圧縮荷重を負荷できる。
また、防振基体230は凹部238,239が形成されているので、第1実施の形態および第2実施の形態と同様に、上下方向の圧縮荷重が負荷されたときに、防振基体230を前後左右方向に拡げるように変形させる。これにより、防振基体230が下側取付部材220から離隔することを防止できる。
さらに、防振基体230は、右連結部234d(及び左連結部)の前後方向に亘って左右方向に突出する凸部240(弾性リブ)が設けられているので、上下方向のばね定数をある程度に維持しつつ、左右方向のばね定数を、上下方向のばね定数と比較して大きな値に設定することができる。この場合、上側取付部材210の上面部213及び下側取付部材220の右下張出板部226dはバウンドストッパの機能を果たす。右上端部235d及び右張出部233dにより衝撃が緩衝されるので、異音の発生を抑制できる。なお、凸部240の大きさ(体積)や後連結部234cの厚さ(体積)等を設定することにより、凸部240が形成された左右方向のばね定数を、前後方向のばね定数より大きな値に設定することは可能である。
防振基体230は、下側取付部材220の下壁部221(後下壁部221c、右下壁部221d等)に沿って下方に延設される下延設部237及び横延設部237aを備えている。横延設部237aは下壁部221の外側に先端が位置するので、下壁部221が横延設部237aに係止されることにより、防振装置201が車体フレームBFに取り付けられるまでの間、下側取付部材220を防振基体230に保持させることができる。
下延設部237は、内周面に凸状部237bが膨出状に突設されている。凸状部237bは、互いに所定の間隔をあけて上下方向に沿って周方向に列立されているので、凸状部237bにより下延設部237の断面積を増加させ、下延設部237の剛性を向上できる。その結果、下側取付部材220が、防振装置201が車体フレームBFに取り付けられるまでの間に、防振基体230から脱落することを防止できる。なお、凸状部237bは、互いに所定の間隔をあけて設けられているので、下側取付部材220の下貫通孔220a内に下延設部237及び横延設部237aを挿入するときに、下延設部237が弾性変形し難くなることを防止できる。これにより、下延設部237及び横延設部237aに下側取付部材220を取り付けるときの取付作業性を確保できる。
図29は防振基体230の斜視図であり、図30は防振基体230の正面図であり、図31は防振基体230の側面図であり、図32は防振基体230の平面図であり、図33は図32のXXXIII−XXXIII線における防振基体230の断面図である。防振基体230は、上側連結部材110及び下側連結部材220とは別部材として加硫成形され、上側連結部材110及び下側連結部材220に非接着で介設される。
防振基体230は、上側取付部材210及び下側取付部材220と別個に加硫成形されるので、防振基体230を加硫成形するための加硫金型の設計の自由度を向上させることができる。よって、図33に示すように、アンダーカットとなるような凹部238,239及び凸部240を防振基体230に容易に形成できる。
また、図33に示すように、防振基体230は、凸部240に対応する挿通孔230a側の位置に、凸部240に対応して突条状に隆起した隆起部241が形成されている。凸部240に対応した隆起部241により凸部240の肉厚を大きくできるので、左右方向のばね定数を確保できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
また、上記の各実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、それぞれ、他の実施形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施形態に追加し或いはその実施形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施形態を変形して構成するようにしても良い。
上記各実施の形態では、上規制部12,112,212は、孔部11a,111a,211aから離れるにつれて上昇傾斜するように形成された場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、上規制部12,112,212を上下方向(鉛直方向)に沿う鉛直面とすることは当然可能である。上規制部12,112,212は、防振基体30,130,230に圧縮荷重が負荷されたときに、防振基体30,130,230の上端部35,135,235の位置を規制できれば良いからである。
上記各実施の形態では、凸起部36は、防振基体30,130,230の前後方向の2箇所に形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、3箇所以上の複数箇所に形成することや1箇所とすることは当然可能である。
上記各実施の形態では、横延設部37a,137a,237aは、環状に形成された下延設部37,137,237の全周に形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、互いに適当な間隔をあけて下延設部37,137,237の複数箇所に形成することは当然可能である。
上記第1実施の形態では、防振基体30の上下方向に凹部38,39を並設する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第2実施の形態や第3実施の形態のように、凹部を上下方向に並設しない構成とすることは当然可能である。
1,101,201 防振装置
10,110,210 上側取付部材
11a,111a,211a 孔部
12,112,212 上規制部
13a 上貫通孔
20,220 下側取付部材
20a,220a 下貫通孔
22 延設部
23,223 底部(延設部の一部)
25,225 下傾斜部(延設部の一部)
30,130,230 防振基体
30a,130a,230a 連通孔
31,131,231 下端部
35,135,235 上端部
36 凸起部
36b 注入跡部
37,137,237 下延設部
37a,137a,237a 横延設部
38,39,138,238,239 凹部
240 凸部
B 軸状部材
BF 車体フレーム
BR ブラケット
PP パワープラント

Claims (6)

  1. パワープラント側に下端側が固定されるブラケットによりパワープラント側に取り付けられる上側取付部材と、
    車体フレーム側に取り付けられる下側取付部材と、
    前記下側取付部材および前記上側取付部材の間に非接着で介設されると共にゴム状弾性材から構成される防振基体とを備える防振装置であって、
    前記下側取付部材は、上下方向に貫通形成され前記ブラケットが貫設される下貫通孔と、
    前記下貫通孔の周囲から上下方向と交差する方向に向かって延設される延設部とを備え、
    前記上側取付部材は、前記ブラケットに下端側が固定される軸状部材の上端側が挿通固定される孔部を備え、
    前記防振基体は、前記上側取付部材に当接する上端部と、
    前記下側取付部材の延設部に当接する下端部と、
    前記下端部と前記上端部とを上下方向に連通し、前記ブラケット及び前記軸状部材が貫設される連通孔とを備え、
    前記連通孔の内周面は、上下方向に交差する方向に向かって凹設される凹部を備えていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記防振基体は、上下方向の圧縮荷重が入力された状態で前記下側取付部材と前記上側取付部材との間に介設されるものであり、
    上下方向に交差する方向に向かって外周面から凸設される凸部を備えていることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記下側取付部材の延設部は、前記下端部が当接し上方に向かうにつれて外側に拡がる下傾斜部を備え、
    前記上側取付部材は、前記上端部が当接し前記上端部の内側への変形を規制する上規制部を備え、
    前記上規制部は、前記下傾斜部に対設されると共に、少なくとも一部が水平方向において前記下傾斜部に対して前記連通孔の中心寄りに位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の防振装置。
  4. 前記防振基体は、前記上端部から上方に突出する凸起部を備え、
    前記上側取付部材は、上下方向に貫通形成されると共に前記凸起部が挿通係止される上貫通孔を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の防振装置。
  5. 前記凸起部は、前記防振基体が加硫金型により加硫成形される際に注入孔に連結された注入跡部を備えていることを特徴とする請求項4記載の防振装置。
  6. 前記防振基体は、前記下端部から下方に延設される下延設部と、
    前記下延設部から水平方向外側に延設され前記下側取付部材の下貫通孔の外側に先端が位置する横延設部とを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の防振装置。
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