JP2014114577A - 水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁弁を駆動するためのコンデンサへの充電を急速に行うことで短期間での吐止水動作が可能で、且つ長期的に安定して動作できる水栓装置を提供する。
【解決手段】 給水及び止水を制御するラッチ式電磁弁と、電力供給手段と、前記電力供給手段の電圧を変換する電圧変換手段と、前記ラッチ式電磁弁の駆動を制御する電磁弁駆動手段と、を備えた水栓装置であって、前記ラッチ式電磁弁の駆動に必要な電力を蓄電しておく蓄電手段と、前記電圧変換手段を経由して前記蓄電手段に充電する第1の充電経路と、前記電圧変換手段を経由せずに前記蓄電手段に充電する第2の充電経路とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ラッチ式電磁弁を駆動して洗浄動作を行う水栓装置に関する発明である。
洗面台や便器において、使用者の操作によって電磁弁を開閉して洗浄水を供給する水栓装置が従来から知られている。また、電磁弁の駆動電源として、吐水の流れによる水力発電を利用することも知られている。一般的に水力発電によって得られるエネルギー量は少ないため、バックアップ用に電池を設けることが行われている。このように電池を備えた場合であっても電池容量には制限があるため、水栓装置の電磁弁は低消費電力で動作することが望ましい。
吐水を制御するために使用される電磁弁としては、通電を停止した状態でも吐水状態、又は止水状態を維持できるラッチ式電磁弁が低消費電力化に適している。代表的なラッチ式電磁弁は、プランジャー、コイル、及び永久磁石を有するラッチングソレノイドと、プランジャーに連動する弁部とから構成される。プランジャーはコイルへの通電により移動し、永久磁石によって移動後の位置に保持される。また、コイルへ逆向きに通電すると、プランジャーは永久磁石から引き離されて移動し、移動後の位置に保持される。そのため、ラッチ式電磁弁において、ラッチングソレノイドのコイルへの通電は、電磁弁の開閉時、つまりプランジャーの移動に必要な期間中だけ行えばよく、プランジャーの移動が終了した後は通電を停止することで、小さな電力で動作させることができる。なお、水栓装置に使用されるラッチ式電磁弁においては、通電時間は数+ms程度となるように設計されることが一般的である。また、電磁弁のインピーダンスは数オームから数十オーム程度であり、例えば動作電圧を3Vとすると、電磁弁の駆動には、数百mAの電流を数十ms間継続できる電力源が必要となる。この電力を溜めておく手段としてコンデンサがよく使われる。また、前述のように水力発電を行う場合、発電したエネルギーを溜めておく手段としてもコンデンサは適している。
ところで、水栓装置は基本的に使用者の操作によって電磁弁を開閉して洗浄水を供給する。しかしながら、1日の大半は使用者がいない状態であり、その期間、水栓装置は使用者の操作を検出するためのセンシング動作のみを実行する。センシング手段としては、スイッチやセンサなどが考えられるが、それらが定常的に消費する電力は、先述した電磁弁の通電で瞬間的に消費する電力に比べると格段に小さい。
水栓装置の電源を、1日の大半を占めるセンシング動作が安定して継続できる必要最小電力を供給できる能力で設計した場合、電磁弁を瞬間的に駆動できる大電流能力は持ち合わせていないことになる。そこで、水栓装置に利用される電源の能力としては、電磁弁の駆動に必要な大電流能力が要求され、電力はコンデンサに溜めておくことが必要となる。
しかしながら、電磁弁駆動用の電力をコンデンサに溜めておく場合、次のような課題があった。電磁弁への通電が終了した直後は、コンデンサの電圧は放電により低下しているため、次の電磁弁の通電に備えてコンデンサを充電する必要がある。コンデンサの充電時間は、電源能力に左右されることになり、充電が完了するまでは次の通電が実行できないのである。
こうなると、一度電磁弁の開閉動作を行ってから、再度電磁弁の開閉動作を行うまでの間に時間的制約がかかることになり、短時間での電磁弁の開閉を繰り返す手洗い用途の水栓装置などでは、迅速な吐止水動作ができずに使い勝手が悪くなることがあった。
このような問題の解決方法として、コンデンサへ急速充電を行うことで充電時間を短縮し、電磁弁の開閉に必要な待ち時間の短縮化を行うことが考えられる。コンデンサへの充電を急速に行うために、例えば特許文献1の技術が適用可能である。
特許文献1では、駆動コンデンサと並列に補助コンデンサを設けて、電磁弁駆動後は、補助コンデンサから駆動コンデンサに充電をする回路が開示されている。特許文献1では、昇圧回路が効率よく昇圧動作できることを目的とするものであるが、付随効果として駆動コンデンサを急速充電することも可能である。
つまり、昇圧回路からの充電ではなく、補助コンデンサに溜まった電力を利用して充電を行うことでコンデンサへ急速充電ができる回路構成となっている。
特開2011−089551号
しかしながら、補助コンデンサで急速充電させるには以下のような課題があった。
特許文献1の構成では、昇圧回路の充電能力と補助コンデンサの充電能力をバランスよく設計する必要がある。特に、補助コンデンサの充電能力は静電容量と内部抵抗で決定されるため、補助コンデンサの特性に大きく左右される。また、コンデンサの経年劣化も考慮する必要があるため、長期的に安定した急速充電システムを構成することは困難であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、電磁弁を駆動するためのコンデンサへの充電を急速に行うことで短期間での吐止水動作が可能で、且つ長期的に安定して動作できる水栓装置を提供することである。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明によれば、給水及び止水を制御するラッチ式電磁弁と、電力供給手段と、前記電力供給手段の電圧を変換する電圧変換手段と、前記ラッチ式電磁弁の駆動を制御する電磁弁駆動手段と、を備えた水栓装置であって、前記ラッチ式電磁弁の駆動に必要な電力を蓄電しておく蓄電手段と、前記電圧変換手段を経由して前記蓄電手段に充電する第1の充電経路と、前記電圧変換手段を経由せずに前記蓄電手段に充電する第2の充電経路とを備えたことを特徴とする。
これにより、第2の充電経路によって蓄電手段への急速充電ができるので、短期間での吐止水動作が可能となる。更に、電力供給手段の出力を最短ルートで蓄電手段に接続しているので、その充電能力は長期的に安定して動作することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、前記第2の充電経路の途中に第2の蓄電手段を設けたことを特徴とする。
これにより、発電機が出力した電力を次回の急速充電用の電力として保存しておくことができるので、止水動作終了直後から吐水動作開始への移行が短時間で可能となる。
また、請求項3記載の発明によれば、前記第2の充電経路を遮断するスイッチ手段を設けたことを特徴とする。
これにより、システムの状況に応じて第2の充電経路を遮断することができるので、全体システムの安定性の向上や電圧変換手段の効率向上が可能となる。
また、請求項4記載の発明によれば、前記電力供給手段として、発電機を備えることを特徴とする。
これにより、比較的出力が低い発電機を利用する場合であっても、第2の充電経路を経て急速充電を行うことで、電磁弁の開閉間隔を短縮することが可能となる。
また、請求項5記載の発明によれば、前記電力供給手段として、電池を備えることを特徴とする。
これにより、比較的出力が低い電池を利用する場合であっても、第2の充電経路を経て急速充電を行うことで、電磁弁の開閉間隔を短縮することが可能となる。
本発明によれば、電磁弁を駆動するためのコンデンサへの充電を急速に行うことで短期間での吐止水動作が可能で、且つ長期的に安定して動作できる水栓装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる水栓装置を例示する模式図である。 第1の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。 第2の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。 第3の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。 第4の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。 第5の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。 第6の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる水栓装置を例示する模式図である。
本実施形態にかかる水栓装置は、洗面器等に固定される水栓本体1と、この水栓本体1に設けられた投光素子(図示せず)と受光素子(図示せず)から構成されたセンサ2と、水栓本体1に水(又は湯)を供給する給水管3に設けられ、給水管3の流路を開閉して水栓本体1からの吐止水を制御するラッチ式電磁弁4と、ラッチ式電磁弁4の下流側に設けられ、水流によって水車が回転して発電を行う発電機5と、センサ2の動作やラッチ式電磁弁4の動作を制御すると共に、発電機5によって発電された電力が供給されるコントローラ部6とから構成されている。なお、コントローラ部6には、バックアップ電源としての電池7も接続されている。発電機5と電池7は電力供給手段として水栓装置全体の動力源となり、ラッチ式電磁弁4も発電機5と電池7から供給される電力によって動作している。
図2は、第1の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。
コントローラ部6は、図2で描かれている部材や電子部品のうち、センサ2と発電機5と電池7とラッチ式電磁弁4を除いた全ての要素を備えている。
センサ2は、反射光量判定方式のアクティブ型赤外線センサであり、投光素子(図示せず)から投光された赤外線信号が水栓本体1の吐水口へ差し出された使用者の手によって反射されると、その反射された赤外線信号を受光素子(図示せず)で受光する。そして、受光素子での受光量と予め設定されたしきい値とを比較して、使用者の有無を判断して、その情報を制御部14へ送信する。
制御部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、入出力インターフェイス等の各種機能部分を備え、これら各種機能部分が、データ通信用のバス等により互いに通信可能に接続されている。
制御部14は、入出力インターフェイスとして、少なくとも、電磁弁駆動手段17に対して開信号を出力するための出力インターフェイスと、閉信号を出力するための出力インターフェイスを有する。
制御部14は、メモリとして、少なくとも、CPUが演算処理を行う際にワークエリアとして利用するメモリと、各種の情報を記憶するための不揮発性メモリと、CPUが水栓装置を制御するために実行する制御プログラムを記憶するためのメモリを有する。これらメモリは、別々に用意してもよいし、単一のメモリを共用してもよい。
センサ2とコントローラ部6とは、所定の接続ケーブルで接続されている。当該所定の接続ケーブルは、コントローラ部6がセンサ2へ供給する電源を伝送するための電源ラインとGNDライン、及び、センサ2がコントローラ部6へ感知情報を伝送するための信号線により構成されている。
制御部14にはラッチ式電磁弁4への通電を制御する電磁弁駆動手段17が接続されている。ラッチ式電磁弁4は、電流を流す方向を切替えることにより、開状態と閉状態とを切替えることができる。ラッチ式電磁弁4は、開方向又は閉方向への駆動時にのみ通電する構成であり、消費電力が少ない。
発電機5によって発電された電気エネルギーは、ダイオードで構成された整流手段8で直流に変換され、電圧制限手段9によって所定電圧以下となるように制限され、蓄電用コンデンサ11に蓄えられる。蓄電用コンデンサ11は、電池7からも蓄電できるように電池充電ダイオード10を経由して接続されている。以降、説明を分かりやすくするため、本実施形態では電圧制限手段9の制御電圧値を3Vとし、電池7の初期電圧値も3Vとする。
蓄電用コンデンサ11に蓄えられたエネルギーは、電圧変換手段12によって所定電圧に変換される。本実施形態では、この電圧値も3Vであり、センサ2、制御部14、電磁弁駆動手段17の動作電圧も3Vである。
ここで、蓄電用コンデンサ11が3Vで十分に充電されていれば、電圧変換手段12はほとんど動作する必要はないが、蓄電用コンデンサ11の充電量が十分でない場合、例えば充電電圧値が2Vであった場合は、電圧変換手段12は2V電圧を3V電圧にまで昇圧するように動作する。本実施形態では、電圧変換手段12として昇圧回路を例示している。昇圧制御IC13は、出力電圧が3Vとなるように、昇圧用コイルに流す電流をスイッチング制御している。
電池7の消耗による電圧低下、発電機5の発電量不足などによって、蓄電用コンデンサ11の充電量が不十分となった場合であっても、電圧変換手段12が安定した3V電圧を供給することで、水栓装置は全体的に安定して動作することが
できる。
ラッチ式電磁弁4の駆動に必要なエネルギーは電磁弁駆動用コンデンサ16に蓄えられる。ラッチ式電磁弁4へ通電するとき、制御部14は電磁弁駆動手段17を駆動する。具体的には、電磁弁駆動手段17を構成しているHブリッジのFETを組み合わせて所定時間ONする。ある一方の方向に所定時間通電すれば開駆動となり、もう一方の方向に所定時間通電すれば閉駆動となる。ラッチ式電磁弁4に通電している期間は、電磁弁駆動用コンデンサ16から電荷が放電されていき、充電電圧が低下していく。例えば、ラッチ式電磁弁4のインピーダンスを5オーム、通電時間を20ms、コンデンサ容量を10000uFとすると、通電によって電圧は3Vから約1.8Vにまで低下する。
このとき、センサ2や制御部14に供給する電圧まで下がってしまうと、センサ2や制御部14が正しく動作しない恐れがある。これを防止するために、回路には充電電流制限抵抗15が挿入されている。充電電流制限抵抗15のインピーダンスはラッチ式電磁弁4の持つインピーダンスよりも十分に高くしておくことが理想であり、本実施形態では10オームから100オーム程度が適当となる。充電電流制限抵抗15は、センサ2や制御部14への供給電圧を低下することを防止するだけではなく、電圧変換手段12の出力電流抑制の役割も果たしている。ラッチ式電磁弁4の通電終了後、放電された電磁弁駆動用コンデンサ16を充電するために電圧変換手段12は昇圧動作を開始する。このとき、充電電流は充電電流制限抵抗15を介して充電されるために、充電電流に制限がかかり過電流が流れないようになっている。本実施形態のような水栓装置では、使用者がいない期間はセンサ2と制御部14の動作しか実行されないため消費電力は少なく、この状態は1日の大半を占めている。したがって電圧変換手段12の出力電流能力としては、センサ2と制御部14の消費電力をまかなう事ができる程度の小さな出力電流能力におさえておけば、電子部品の小型化、回路の簡略化、低コスト化が実現できる。
しかしながら、出力電流能力をセンサ2と制御部14の消費電力にあわせて設計を行うと、電磁弁駆動用コンデンサ16を充電するには電力不足となることは明らかであり、そのまま接続すると電圧変換手段12は電力不足で動作が不安定となる。そこで、本実施形態では電磁弁駆動用コンデンサ16の手前に充電電流制限抵抗15を入れることで、電圧変換手段12の動作が不安定になることを防止している。このように、発電機5の出力、又は電池7の出力は、蓄電用コンデンサ11と電圧変換手段12と充電電流制限抵抗15を経由して電磁弁駆動用コンデンサ16に充電することができ、この充電経路を第1の充電経路と呼ぶ。
また、発電機5は、整流手段8と電圧制限手段9と急速充電用ダイオード18を経由して電磁弁駆動用コンデンサ16に接続されている。発電機5の出力はこの経路で電磁弁駆動用コンデンサ16を充電することができ、この充電経路を第2の充電経路と呼ぶ。第2の充電経路は、蓄電用コンデンサ11と電圧変換手段12と充電電流制限抵抗15とを経由せずに、直接、電磁弁駆動用コンデンサ16を充電することができる。更に、第2の充電経路は電池充電ダイオード10を経由して電池7とも接続されており、電池7から、直接、電磁弁駆動用コンデンサ16を充電することもできる。
第2の充電経路があることによって、短期間での吐止水が可能となるが、その動作を説明する。まず、使用者のいない止水状態では電磁弁駆動用コンデンサ16は3Vにフル充電されている。ここで、センサ2が使用者を感知すると、制御部14によってラッチ式電磁弁4が開駆動され吐水を開始する。このとき、電磁弁駆動用コンデンサ16は放電によって電圧が低下する。同時に水流が発生するので、発電機5が動き出して電力が発電される。すると、発電された電力は第2の充電経路を経由して、電磁弁駆動用コンデンサ16に充電される。仮に第2の充電経路がなかった場合、つまり急速充電用ダイオード18が無かった場合は、発電された電力は第1の充電経路を経由するため、電磁弁駆動用コンデンサ16の充電に時間がかかる。これは先述したように、電圧変換手段12の出力が小さいためである。
一方、第2の充電経路は、電流の制限無く出力できるので、電磁弁駆動用コンデンサ16を急速に充電することができる。そして、センサ2が使用者を感知しなくなると、制御部14によってラッチ式電磁弁4が閉駆動されて、水栓装置からの吐水は止水する。このとき、使用者の使用時間が1秒にも満たないような短い期間であっても、第2の充電経路によって電磁弁駆動用コンデンサ16は急速充電されるので、素早い吐止水動作が可能となる。もし、第2の充電経路が無ければ、電磁弁駆動用コンデンサ16は第1の充電経路でしか充電されないため、その充電速度は遅く、3Vに達するまでは止水を保留しなければならない。なお、止水中においては、発電機5の出力は停止しているため、その期間中は発電機5からの急速充電はできない。しかし、その場合は、電池7が第2の充電経路に接続されているので、電池7からの急速充電が可能となっている。これにより、止水動作終了直後から吐水動作開始への移行も短時間で可能となる。
このように、第2の充電経路によって電磁弁駆動用コンデンサ16の急速充電が可能となるので、短期間での吐止水動作が可能となり、使い勝手が向上する。更に、発電機5、又は電池7の出力を最短ルートで電磁弁駆動用コンデンサ16に接続しているので、その充電能力は長期的に安定して動作することができる。
(第2の実施形態)
ここからは、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第1の実施形態で説明した内容と同様のため同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。
第1の実施形態と異なる点は、急速充電用ダイオードの挿入位置である。
図3は、第2の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。急速充電用ダイオード19のアノード側は、発電機5側ではなく、電池7側に接続されている。カソード側は電磁弁駆動用コンデンサ16に接続されており変わりない。つまり、この第2の実施形態では、電池7から電磁弁駆動用コンデンサ16に至る第2の充電経路中に存在するダイオードは、急速充電用ダイオード19が一つ存在するだけである。このため、ダイオードによる順方向電圧降下はダイオード1個分のみ発生することとなり、電池7から電磁弁駆動用コンデンサ16への急速充電をさらに効率的に行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
ここからは、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第1の実施形態で説明した内容と同様のため同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。第1の実施形態と異なる点は、急速充電用ダイオード20を1つ追加した点と、急速充電待機用コンデンサ21を追加した点である。
図4は、第3の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。急速充電待機用コンデンサ21は、急速充電用ダイオード20のカソードと急速充電用ダイオード18のアノードとの間に配置されている。先述したように、発電機5の出力は吐水中にしか得ることができないため、止水中に発電機5から急速充電をすることができない。そこで、吐水時に発電した電力を急速充電待機用コンデンサ21に蓄えておく。すると、止水状態においても、急速充電待機用コンデンサ21から電磁弁駆動用コンデンサ16に急速充電することが可能となる。急速充電用ダイオード20は、急速充電待機用コンデンサ21で溜めている電荷が蓄電用コンデンサ11の方に流れ込まないようにするために設けている。こうすることで、発電機5が出力した電力を次回の急速充電用の電力として保存しておくことができるので、止水動作終了直後から吐水動作開始への移行も短時間で可能となる。
(第4の実施形態)
ここからは、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第1の実施形態で説明した内容と同様のため同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。第1の実施形態と異なる点は、急速充電用ダイオード18のカソードと電磁弁駆動用コンデンサ16との間に急速充電制御用スイッチ22を追加した点である。
図5は、第4の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。
急速充電制御用スイッチ22は制御部14でONとOFFが制御でき、第2の急速充電経路の遮断が可能となっている。
これは、電磁弁駆動用コンデンサ16の急速充電が必要ないとき、又は急速充電を禁止させたいときに、第2の急速充電経路を遮断することができる。
急速充電が必要ないときは、例えば発電機5の出力が小さいときがある。発電機5の出力が設定電圧(3V)にまで上がらなかったときは急速充電することができないので、第2の充電経路を接続しておく必要は無い。
例えば初期動作時には急速充電を禁止させたいという要望がある。これは、最初に電池7を接続して水栓装置をはじめて動作させるとき、第2の充電経路が接続されていると、電池7から電磁弁駆動用コンデンサ16に対して過電流が流れて、電池7が過大ストレスを受ける危険性があるためである。更に場合によっては、水栓装置全体は第1の充電経路で生成される電源によって動作しているので、センサ2や制御部14の電源供給元となっている第1の充電経路の電源が不足してしまって全体のシステムが停止しかねない状態も発生する。そのような状況が懸念されるときは、第2の充電経路を遮断することで、全ての電力を第1の充電経路に投入できる。
また、第2の充電経路を遮断することで、蓄電用コンデンサ11の電圧が電磁弁駆動用コンデンサ16の電圧よりも低いとき、急速充電用ダイオード18の逆方向電流によって電磁弁駆動用コンデンサ16が放電されてしまうことも防止できる。電磁弁駆動用コンデンサ16は、第1の充電経路によっても充電されるので、急速充電用ダイオード18による漏れ電流を防ぐことで第2の充電経路による電流の逆流がなくなり、電圧変換手段12の変換効率が向上する。
(第5の実施形態)
ここからは、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第2の実施形態で説明した内容と同様のため同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。第2の実施形態と異なる点は、急速充電用ダイオード19のカソードと電磁弁駆動用コンデンサ16の間に急速充電制御用スイッチ23を追加した点である。
図6は、第5の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。急速充電制御用スイッチ23は制御部14でONとOFFが制御でき、第2の急速充電経路の遮断が可能となっている。急速充電制御用スイッチ23を追加している理由と効果は、第4の実施形態で説明した内容と同じであり、急速充電の電力源が電池7のみとなっているだけである。たとえば電池7の電圧が低下しているときは急速充電が必要でなく、このような場合は第2の充電経路を接続しておく必要は無い。また、初期動作時などは、上述のように、むしろ急速充電を禁止させたい。このように、急速充電を禁止したい場合は、第2の充電経路を遮断することで電池7から過電流が流れることを防止することができる。
(第6の実施形態)
ここからは、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第1の実施形態で説明した内容と同様のため同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。第1の実施形態と異なる点は、急速充電用ダイオード18のアノードと蓄電用コンデンサ11の間に急速充電制御用スイッチ24を追加した点である。
図7は、第6の実施形態にかかる水栓装置の回路図である。急速充電制御用スイッチ24は制御部14でONとOFFが制御でき、第2の急速充電経路の遮断が可能となっている。発電機5からみたときの負荷インピーダンスは、第1の充電経路と第2の充電経路の2つに分かれている。急速充電制御用スイッチ24によって、第1の充電経路を遮断することで、発電機5で発電された電力を全て第2の充電経路に投入することが可能となり、電磁弁駆動用コンデンサ16の充電時間を更に短くすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、水栓装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置などの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。具体的には、洗浄のトリガーとして赤外線センサによる人体検知を例示したが、このほかに光、μ波などの人体センサや、使用者が操作するスイッチなどを利用してもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。例えば、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせた制御としてもよい。
1…水栓本体
2…センサ
3…給水管
4…ラッチ式電磁弁
5…発電機(電力供給手段)
6…コントローラ部
7…電池(電力供給手段)
8…整流手段
9…電圧制限手段
10…電池充電ダイオード
11…蓄電用コンデンサ
12…電圧変換手段
13…昇圧制御IC
14…制御部
15…充電電流制限抵抗
16…電磁弁駆動用コンデンサ(蓄電手段)
17…電磁弁駆動手段
18…急速充電用ダイオード1
19…急速充電用ダイオード2
20…急速充電用ダイオード3
21…急速充電待機用コンデンサ(第2の蓄電手段)
22…急速充電制御用スイッチ1(スイッチ手段)
23…急速充電制御用スイッチ2(スイッチ手段)
24…急速充電制御用スイッチ3(スイッチ手段)

Claims (5)

  1. 給水及び止水を制御するラッチ式電磁弁と、
    電力供給手段と、
    前記電力供給手段の電圧を変換する電圧変換手段と、
    前記ラッチ式電磁弁の駆動を制御する電磁弁駆動手段と、
    を備えた水栓装置であって、
    前記ラッチ式電磁弁の駆動に必要な電力を蓄電しておく蓄電手段と、
    前記電圧変換手段を経由して前記蓄電手段に充電する第1の充電経路と、
    前記電圧変換手段を経由せずに前記蓄電手段に充電する第2の充電経路と、
    を備えたことを特徴とする水栓装置。
  2. 前記第2の充電経路の途中に第2の蓄電手段を設けた、
    ことを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
  3. 前記第2の充電経路を遮断するスイッチ手段を設けた、
    ことを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
  4. 前記電力供給手段として発電機を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の水栓装置。
  5. 前記電力供給手段として電池を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の水栓装置。
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