JP6150126B2 - バルブ装置及び水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ラッチ式電磁弁を利用したバルブ装置及びそれを備えた水栓装置に関する。
ラッチ式電磁弁(以下、「電磁弁」ともいう)が設けられたバルブ装置は、従来から水やガスなどの流体の経路を開/閉するために用いられている。ラッチ式電磁弁は、ソレノイドコイルへの通電によりプランジャを移動させて流路の開/閉状態を切替える。流路の開状態または閉状態を維持しているときは、電磁弁への通電は行わず、永久磁石の磁力またはバネの弾性力を利用してプランジャを保持する。一方、開状態と閉状態との切替え時(以下、「駆動」ともいう)には、電磁弁へ通電を行い、プランジャを移動させる。そのため、電磁弁は、流路の開/閉状態の切替え時にのみ通電を行えばよい。
通常、電磁弁のインピーダンスは数オームから数十オーム程度であり、例えば、電磁弁を動作させる電圧を3Vとすると、電磁弁の駆動には数百mA程度の比較的大きな電流が必要となる。そのため、電源回路も数百mA程度を流すことが出来る比較的大きな容量を有する必要がある。一方、電磁弁駆動時の通電時間に注目すると、通電時間は数十ms程度となるように構成されることが一般的である。
このような電磁弁は、洗浄装置や水栓装置などの吐水装置に広く使われている。トイレや流し場などに設置される吐水装置は使用者の操作によって吐水を行うが、1日の大半は使用者がいない状態である場合が多い。つまり、電磁弁への通電時間は非通電時間に比べて圧倒的に短く、1日の大半は数mA程度の小さな電力しか消費しない状態である。
電磁弁を駆動するためだけに電源回路を大型化することは非効率であり、電源回路全体のコストアップにも繋がる。そこで、電磁弁駆動時に瞬間的に大きな電力を供給する手段としてコンデンサが使われることがある。コンデンサに充電された電力を用いて電磁弁を駆動し、コンデンサへ数mAから数十mA程度の弱電流で充電する充電回路を設けることで、容量の小さな電源回路でも電磁弁を駆動することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平07−167338号公報
しかし、電磁弁駆動用にコンデンサを用いる場合、次のような課題がある。
電磁弁への通電終了直後は、コンデンサの電圧は放電により低下しているため、次の電磁弁通電に備えてコンデンサを充電する必要がある。コンデンサへの充電電流を数十mA程度に制限しているため、コンデンサへの充電に時間がかかり、電磁弁を短時間で再び駆動できない。つまり、バルブ装置の開閉を短時間に繰り返すことが、困難となる。
充電電流を大きくすることで、充電時間を早めることができる。しかし、容量の小さい電源回路を用いているため、充電開始直後に電源電圧が低下し、最悪の場合、CPUなどの制御部が停止して、システムリセットしてしまうおそれがある。
換言すると、従来はコンデンサへの充電電流を制限し、電源回路にかかる負荷を抑えることで、システム全体を安定して動作させている。そのため、安易に充電電流を大きくすることはできない。電源供給に余裕を持たせるためには、電流を制限することが必須であり、電磁弁の駆動間隔を縮めることは、できなかった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、その目的は、電磁弁を短時間で開/閉動作させ、且つシステムリセットせず安定して動作できるバルブ装置及びこれを備えた水栓装置を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の実施形態によれば、通電により流路を開閉するラッチ式電磁弁と、前記ラッチ式電磁弁に電流を供給する駆動コンデンサと、前記ラッチ式電磁弁と前記駆動コンデンサとの間に設けられ、前記駆動コンデンサから前記ラッチ式電磁弁への通電を開始あるいは停止する通電部と、前記通電部を制御する制御部と、電源から供給される電圧を電圧変換して前記駆動コンデンサへ充電する第1電源部と、電源から供給される電圧を電圧変換して前記制御部を駆動する第2電源部と、を備え、前記第1電源部と前記第2電源部とが並列に接続されたことを特徴とするバルブ装置が提供される。
これによれば、電磁弁駆動コンデンサを充電する第1電源部と制御部を動作させる第2電源部とを並列に備えているため、互いに影響することなく、電源容量を自由に使うことができる。そのため、駆動コンデンサの充電に電流を制限する必要がなく、駆動コンデンサへの充電時間を大幅に短縮し、ラッチ式電磁弁を短時間で開/閉動作させることができ、なおかつバルブ装置を安定して動作させることができる。
また、本発明の実施形態によれば、通電により流路を開閉するラッチ式電磁弁と、前記ラッチ式電磁弁に電流を供給する駆動コンデンサと、前記ラッチ式電磁弁と前記駆動コンデンサとの間に設けられ、前記駆動コンデンサから前記ラッチ式電磁弁への通電を開始あるいは停止する通電部と、前記通電部を制御する制御部と、電源から供給される電圧を電圧変換して2次側電圧を生成し、前記駆動コンデンサへ充電し、前記制御部を駆動する電源部と、前記電源部から前記駆動コンデンサに至る電流経路上の分岐点から前記制御部に至る電流経路上において前記分岐点と前記制御部との間に設けられ、前記電源部により充電され、前記ラッチ式電磁弁の通電中から通電後にかけて、前記制御部の電圧を保持するバックアップコンデンサと、前記バックアップコンデンサと前記分岐点との間に設けられ、前記バックアップコンデンサから、前記駆動コンデンサへの充電を抑制する逆流抑制手段と、を備えたことを特徴とするバルブ装置が提供される。
これによれば、バックアップコンデンサから駆動コンデンサへの充電を抑制する逆流抑制手段を備えるため、ラッチ式電磁弁の通電中から通電後にかけて、バックアップコンデンサの充電は行われず、駆動コンデンサへの充電のみ行われる。そのため、駆動コンデンサの充電に電流を制限する必要がなく、駆動コンデンサへの充電時間を大幅に短縮し、ラッチ式電磁弁を短時間で開/閉動作させることができる。また、また、制御部の電源はバックアップコンデンサに充電された電力により供給されるため、バルブ装置を安定して動作させることができる。
本発明の実施形態によれば、前記制御部は、その一部の機能を制限または停止させる低消費モードを有し、前記駆動コンデンサへの充電中は低消費モードで動作するものとすることができる。
これによれば、駆動コンデンサへの充電中は制御部の消費電力を抑制することができる。そのため、駆動コンデンサへの充電時間をより短縮し、ラッチ式電磁弁をさらに短時間で開/閉動作させることができる。
また、本発明の実施形態によれば、湯水を吐水する吐水口を有する吐水部と、前記バルブ装置と、を備え、前記バルブ装置の前記ラッチ式電磁弁は、前記吐水口へ湯水を供給する流路を開閉することを特徴とする水栓装置が提供される。
これによれば、駆動コンデンサの充電に電流を制限する必要がなく、駆動コンデンサへの充電時間を大幅に短縮し、ラッチ式電磁弁を短時間で開/閉動作させることができ、なおかつバルブ装置を安定して動作させることができる。そのため、湯水の吐水を短時間で連続して行うことができ、使い勝手がよい。特に、オフィスビルや駅のトイレブースにおける手洗い用の水栓等、連続して吐水が行われる可能性が高い環境に設置された水栓装置において、使い勝手を向上させることができる。なお、ここでいう、湯水とは水、湯、及び、湯と水とを混合した混合湯水を含むものである。
また、本発明の実施形態によれば、給水源からの水を供給する給水管と、給湯源からの湯を供給する給湯管と、前記給水管および前記給湯管からそれぞれ供給された湯と水とを混合する湯水混合手段と、前記湯水混合手段から前記吐水口へ湯水を供給する出湯管と、をさらに備え、前記ラッチ式電磁弁は、前記給水管及び前記給湯管にそれぞれ設けられているものとすることができる。
これによれば、駆動コンデンサの充電に電流を制限する必要がなく、駆動コンデンサへの充電時間を大幅に短縮し、ラッチ式電磁弁を短時間で開/閉動作させることができ、なおかつバルブ装置を安定して動作させることができる。そのため、給水管及び給水管に設けられたラッチ式電磁弁を連続して駆動でき、湯水混合手段にて湯水を適切な温度に素早く混合することができる。
本発明の実施形態によれば、電磁弁を短時間で開/閉動作させ、且つシステムリセットせず安定して動作できるバルブ装置及びこれを備えた水栓装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る水栓装置を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る水栓装置の吐水口付近を示す正面図である。 第1の実施形態に係るバルブ装置の回路構成の一例を示す図である。 第1の実施形態によるバルブ装置の動作を示すタイミング図である。 第2の実施形態に係るバルブ装置の回路構成の一例を示す図である。 第2の実施形態によるバルブ装置の動作を示すタイミング図である。 第3の実施形態に係る水栓装置を例示する模式図である。 第3の実施形態に係るバルブ装置の回路構成の一例を示す図である。 第3の実施形態によるバルブ装置の動作を示すタイミング図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して、詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係る水栓装置の構成を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る水栓装置を例示する模式図である。
図2は、第1の実施形態に係る水栓装置の吐水口付近を示す正面図である。
第1の実施形態による水栓装置100は、洗面器などに固定される水栓金具(吐水部)1と、水栓金具1に給水源(図示せず)からの水を供給する給水管2と、水栓金具1における吐止水を切り替えるバルブ装置としてのバルブユニット4と、使用者が操作を行う操作スイッチ5と、吐水口11付近に設置され、人体を検出するセンサ12と、を有する。なお、給水管2は水または湯を供給するものでもよく、あるいは湯と水とを混合した混合湯水を供給するものでもよい。
バルブユニット4は、ソレノイドコイルへの通電により給水管2の流路を開/閉するラッチ式電磁弁3(以下、「電磁弁3」ともいう)と、スイッチ操作や人体検出により電磁弁3を開/閉するコントローラユニット6と、を有する。操作スイッチ5とセンサ12と電磁弁3はそれぞれ、信号線8、9、10によりコントローラユニット6と接続されている。コントローラユニット6は電源コード7によりAC100Vが供給されている。
図3は、第1の実施形態に係るバルブ装置の回路構成の一例を示す図である。
図3に示すバルブ装置4は、電磁弁3と、制御部20と、AC電圧を整流し直流電圧を供給する整流回路21と、制御部20や電磁弁3を動作させる電源となる電源部22と、電磁弁3を通電するための電磁弁通電回路23(通電部)と、電磁弁駆動コンデンサ24(以下、「駆動コンデンサ24」ともいう)と、を備えている。バルブ装置4には、操作スイッチ5とセンサ12と、が接続されている。なお、制御部20、整流回路21、電源部22、電磁弁通電回路23、及び、電磁弁駆動コンデンサ24は、コントローラユニット6に含まれている。
電磁弁3を通電するための電磁弁通電回路23は、電磁弁3と駆動コンデンサ24との間に設けられ、制御部20に制御され、駆動コンデンサ24から電磁弁3への通電を開始あるいは停止するように構成されている。電磁弁通電回路23は、電磁弁3への通電を行うことによって、図1に示す給水管2の流路の開/閉を行い、吐止水の制御を行う。電磁弁通電回路23は、流路の開/閉状態の切替えに応じて、電磁弁3に通電する電流の向きを切替えるHブリッジ回路にて構成されている。
センサ12は、例えば、反射光量判定方式のアクティブ型赤外線センサである。投光素子(図示せず)から投光された赤外線信号が水栓金具1の吐水口11へ差し出された使用者の手によって反射されると、その反射された赤外線信号を受光素子(図示せず)で受光する。そして、受光素子での受光量と予め設定されたしきい値とを比較して、手の感知と非感知とを判断して、その情報を制御部20へ送信する。
電源部22は、駆動コンデンサ24に充電するための電源を供給する第1電源部22aと、制御部20やセンサ12に電源を供給する第2電源部22bと、を備えている。第1電源部22aと第2電源部22bは、整流回路21から供給される電圧を電圧変換して制御部20や電磁弁3を動作させる例えば3.3VのDC電圧を出力する。第1電源部22aと第2電源部22bの出力電圧は、例えば3.3Vと5Vなど、互いに異なっていても良い。
図4は、第1の実施形態によるバルブ装置の動作を示すタイミング図である。
時刻T0において、操作スイッチ5が操作されると、制御部20は使用者のスイッチ操作を検出し、吐水制御を行う。具体的には、制御部20は電磁弁通電回路23を動作させ、電磁弁3の開駆動を行うのに十分な期間T0−T1(例えば12ms)通電する。電磁弁3のインピーダンスを5オームとすると、電磁弁3の通電時間中は、平均約500mA程度の電流を流す必要がある。第1電源部22aの電流供給能力を200mAとすると、不足する電流は駆動コンデンサ24から供給される。駆動コンデンサ24の静電容量を10000uFとすると、電磁弁3への通電中は、駆動コンデンサ24から電荷が放電され、通電後の駆動コンデンサ24の電圧Vdd2は約1.9Vまで低下する。
一方、制御部20の電圧Vdd1は、第2電源部22bにより安定化されている。そのため制御部20は、電磁弁3の通電中も、電圧が低下することなく、安定して動作することが出来る。
通電後、期間T1−T2にかけて、駆動コンデンサ24は第1電源部22aから供給される電流により充電される。制御部20へ電圧を供給する第2電源部22bと、駆動コンデンサ24へ充電を行う第1電源部22aと、は並列に設けられ、互いに影響することがない。そのため、第1電源部22aから駆動コンデンサ24へ充電する時、電流を制限する必要がなく、第1電源部22aが出力できる200mAで急速に充電することができる。駆動コンデンサ24を電磁弁3の通電終了直後T1から充電する場合、充電時間T1−T2は、約70ms程度と短くできる。
時刻T3において、操作スイッチ5が操作されると、制御部20が再び、使用者のスイッチ操作を検出し、止水制御を行う。止水制御は、電磁弁3に通電する電流の方向を吐水制御とは逆にすることで行う。具体的には電磁弁通電回路23のHブリッジ回路のスイッチングパターンを変更する。通電以降の制御は吐水制御と同様であるため、説明は省略する。
電磁弁3の開駆動を開始する時刻T0から閉駆動を開始できる時刻T3までの時間は、駆動コンデンサ24の充電時間に依存する。駆動コンデンサ24の充電が不十分であると、閉駆動を開始できないからである。本実施形態によれば、充電コンデンサ24への充電時間T1−T2は約70msと短い。そのため、電磁弁3の開動作と閉動作との間の時間間隔を短くできる。つまり、開動作と閉動作を短時間で繰り返すことができ、且つシステムリセットせず安定して動作できるバルブ装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第1の実施形態で説明した内容と同様であるため、詳細な説明は適宜省略する。本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、電源部22の構成である。
図5は、第2の実施形態に係るバルブ装置の回路構成の一例を示す図である。
第2の実施形態においては、制御部20の電源として、コンデンサ30(バックアップコンデンサ)を用いる。駆動コンデンサ24に充電するための電源を供給する電源部32は、第1の実施形態における第1電源部22aと同様とすることができる。
コンデンサ30を直接電源部32に接続すると、電磁弁3を駆動した際、駆動コンデンサ24の電圧が降下し、コンデンサ30から駆動コンデンサ24へ電流が流れ、コンデンサ30の電圧も低下する。そのため、最悪の場合、前述した様に、制御部20がリセットする可能性がある。そこで、コンデンサ30と駆動コンデンサ24との間に逆流抑制手段31を設ける。逆流抑制手段31は、電磁弁3を駆動した時に、コンデンサ30から駆動コンデンサ24への逆流を抑制する。
図6は、第2の実施形態によるバルブ装置の動作を示すタイミング図である。
スイッチ操作および、電磁弁3の制御は、第1の実施形態と同様とすることができるのでその説明は省略する。電磁弁3への通電中(期間T0−T1)は、駆動コンデンサ24の電圧Vdd2は、放電によって低下する。一方、コンデンサ30の電圧Vdd1は、逆流抑制手段31により、Vdd2側へ流れないように構成されているため、急激に電圧降下することはなく、制御部20やセンサ12の消費によって緩やかに降下する。
図6に表した具体例においては、抵抗31によって逆流を抑制しているが、本実施形態はこれには限定されず、逆流を抑制することが可能であれば、抵抗31の代わりに例えばダイオードやFETなどを設けても良い。
電磁弁3への通電後、駆動コンデンサ24は、第1の実施形態と同様に、期間T1−T3にかけて、電源部32から供給される電流により充電される。ここで、期間T1−T2にかけては、Vdd1>Vdd2となるため、コンデンサ30の充電は行われず、駆動コンデンサ24への充電のみ行われる。そのため、期間T1−T2にかけては、第1の実施形態同様、電源部32から駆動コンデンサ24へ充電する時、電流を制限する必要がなく、電源部32が出力できる200mAで急速に充電することができる。
期間T2−T3にかけては、Vdd1≦Vdd2となるため、コンデンサ30と駆動コンデンサ24への充電が行われる。このとき、コンデンサ30へ充電されていた電力が多く消費されていると、電力消費に伴いVdd1の電圧も降下している。そのため、Vdd1>Vdd2となる期間T1−T2が短くなり、コンデンサ30への充電も行われる期間T2−T3が長くなる。つまり、駆動コンデンサ24の充電時間が長くなる可能性がある。
電磁弁3の通電中から、駆動コンデンサ24への充電が終わる期間T0−T3は、コンデンサ30から消費される電力を小さくすることが望ましい。
このためには、期間T0−T3においては、一部の回路の機能を制限/停止させる低消費モードで動作させることができる。例えば、制御部20に搭載されたCPU(図示せず)の機能を一部停止することができる。このような低消費モードを用いることで、制御部20の消費電力を効率的に抑えることができ、コンデンサ30の電圧を高く維持できる。また、コンデンサ30は、制御部20の他、センサ12を動作させる電源として用いている。例えば、センサ12の電源を制御部20からON/OFFできる回路を追加し、期間T0−T3は、センサ12の電源をOFFするようにしても良い。
期間T0−T3において、コンデンサ30から消費される電力を少なくし、コンデンサ30への充電時間を短くすることで、駆動コンデンサ24の充電時間を短くすることができる。さらに、電磁弁3への通電中は、コンデンサ30から消費される電力は小さいため、コンデンサ30の容量も小さくできる。
一方、図1〜図4を参照しつつ説明した第1実施形態においても、同様に、制御部20を低消費モードで動作させることができる。すなわち、第1実施形態において、駆動コンデンサ24へ充電中は、制御部20は低消費モードで動作するようにすれば、第1電源部22aから駆動コンデンサ24へ充電する際の電流を大きくすることも可能となり、さらに短時間で充電することも可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態においては、第1および第2の実施形態と水栓装置の構成が異なる。
図7は、第3の実施形態に係る水栓装置を例示する模式図である。
第3の実施形態による水栓装置300は、第1および第2の実施形態の水栓装置にさらに加えて、給湯源(図示せず)からの湯を供給する給湯管40と、給湯管40の流路を開/閉するラッチ式電磁弁41(以下、「電磁弁41」ともいう)と、電磁弁41の開/閉を制御する信号線42と、給水管2から供給される水と給湯管40から供給される湯を混合し、適切な水温(例えば40度)に調整する温度調整弁43(湯水混合手段)と、温度調整弁43によって調整された混合湯水を水栓金具1へ出湯する出湯管44と、を有する。
コントローラユニット6が、電磁弁3と電磁弁41の開/閉を制御することで、湯や水の出/止を行う。
図8は。第3の実施形態に係るバルブ装置の回路構成の一例を示す図である。
第3の実施形態に係る回路構成の基本構成は、第1の実施形態と同様とすることができる。第1の実施形態の回路構成と異なる点は、電磁弁通電回路23の構成である。第3の実施形態に係る水栓装置300は、2つの電磁弁、すなわち電磁弁3と電磁弁41とを有する。そのため、電磁弁通電回路23は、2つの電磁弁を制御する構成とされている。具体的には、2つのHブリッジ回路が設けられている。電磁弁3と電磁弁41の開/閉は、第1の実施形態と同様に、電磁弁通電回路23のスイッチングパターンを変更することで行うことができる。
電磁弁3と電磁弁41を駆動するための電流は、第1の実施形態と同様に、駆動コンデンサ24から供給される。
図9は、第3の実施形態によるバルブ装置の動作を示すタイミング図である。
時刻T0において、スイッチが操作されると、第1の実施形態同様、制御部20がスイッチ操作を検出し、出湯する。制御部20は、電磁弁通電回路24を動作させ、まず電磁弁3の開駆動を行うのに十分な期間T0−T1(例えば12ms)通電する。電磁弁3の通電終了直後は、駆動コンデンサ24の電圧は、放電により低下している。制御部20は、駆動コンデンサ24への充電時間T1−T3が経過するまで待機した後、電磁弁通電回路24を動作させ、電磁弁41の開駆動を行う。
時刻T4において、スイッチが操作されると、制御部20がスイッチ操作を検出し、止湯する。出湯時同様、通電回路24を動作させ、電磁弁3および電磁弁41の閉駆動を行う。通電制御については、出湯制御と同様であるため、説明は省略する。また、電磁弁3および電磁弁41を駆動した時の、電圧Vdd1およびVdd2の電圧波形は第1の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、複数の電磁弁も短時間で開/閉動作することができる。
給水管2から供給される水と、給湯管40から供給される湯と、は、温度調整弁43で混合される。水と湯の供給タイミングに差があると、使用者が意図した水温を得られるまでにタイムラグが発生し、使い勝手が低下する。
これに対して、本実施形態によれば、電磁弁3、41を短時間で駆動することで、タイムラグを大幅に短縮し、使い勝手を向上させることができる。なお、図8に例示した電源部22の回路は、図3に例示した回路と同様としたが、これの代わりに、図5に例示した回路を用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、入力電源はAC100Vとしたが、給水管に発電機を設け、発電機から得られた電力を電源としても良い。
また、水栓装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置などの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
1 吐水部(水栓金具)、2 給水管、3 ラッチ式電磁弁、4 バルブ装置、5 操作スイッチ、6 コントローラユニット、7 電源コード、8 信号線(スイッチ〜コントローラユニット間)、9 信号線(センサ〜コントローラユニット間)、10 信号線(ラッチ式電磁弁〜コントローラユニット間)、11 吐水口、12 センサ、20 制御部、21 整流回路、22 電源部、22a 第1電源部、22b 第2電源部、23 電磁弁通電回路、24 電磁弁駆動コンデンサ、30 コンデンサ、31 逆流抑制手段、32 電源部、40 給湯管、41 ラッチ式電磁弁、42 信号線(ラッチ式電磁弁〜コントローラユニット間)、43 温度調整弁、44 出湯管、100、300 水栓装置

Claims (5)

  1. 通電により流路を開閉するラッチ式電磁弁と、
    前記ラッチ式電磁弁に電流を供給する駆動コンデンサと、
    前記ラッチ式電磁弁と前記駆動コンデンサとの間に設けられ、前記駆動コンデンサから前記ラッチ式電磁弁への通電を開始あるいは停止する通電部と、
    前記通電部を制御する制御部と、
    電源から供給される電圧を電圧変換して前記駆動コンデンサへ充電する第1電源部と、
    電源から供給される電圧を電圧変換して前記制御部を駆動する第2電源部と、
    を備え、
    前記第1電源部と前記第2電源部とは、並列に接続されたことを特徴とするバルブ装置。
  2. 通電により流路を開閉するラッチ式電磁弁と、
    前記ラッチ式電磁弁に電流を供給する駆動コンデンサと、
    前記ラッチ式電磁弁と前記駆動コンデンサとの間に設けられ、前記駆動コンデンサから前記ラッチ式電磁弁への通電を開始あるいは停止する通電部と、
    前記通電部を制御する制御部と、
    電源から供給される電圧を電圧変換して2次側電圧を生成し、前記駆動コンデンサへ充電し、前記制御部を駆動する電源部と、
    前記電源部から前記駆動コンデンサに至る電流経路上の分岐点から前記制御部に至る電流経路上において前記分岐点と前記制御部との間に設けられ、前記電源部により充電され、前記ラッチ式電磁弁の通電中から通電後にかけて、前記制御部の電圧を保持するバックアップコンデンサと、
    前記バックアップコンデンサと前記分岐点との間に設けられ、前記バックアップコンデンサから前記駆動コンデンサへの充電を抑制する逆流抑制手段と、
    を備えたことを特徴とするバルブ装置。
  3. 前記制御部は、その一部の機能を制限または停止させる低消費モードを有し、
    前記駆動コンデンサへ充電中は、前記制御部は前記低消費モードで動作することを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ装置。
  4. 湯水を吐水する吐水口を有する吐水部と、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載のバルブ装置と、
    を備え、
    前記バルブ装置の前記ラッチ式電磁弁は、前記吐水口へ湯水を供給する流路を開閉することを特徴とする水栓装置。
  5. 給水源からの水を供給する給水管と、
    給湯源からの湯を供給する給湯管と、
    前記給水管および前記給湯管からそれぞれ供給された湯と水とを混合する湯水混合手段と、
    前記湯水混合手段から前記吐水口へ湯水を供給する出湯管と、
    をさらに備え、
    前記ラッチ式電磁弁は、前記給水管及び前記給湯管にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項4記載の水栓装置。
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