JP2006022886A - アクチュエータ駆動回路 - Google Patents

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康章 幸前
Takayuki Mizuno
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Abstract

【課題】Hブリッジ回路を用いて複数のアクチュエータのうち2つを同時に駆動する場合において、必要なスイッチング素子の数を可及的に少なくし得てコストの低減,駆動回路の小型化を実現でき、また駆動回路の動作の信頼性を高め得るアクチュエータ駆動回路を提供する。
【解決手段】正電源端子16と接地端子18との間に、一対のスイッチング素子1-1と1-2とを直列に接続して成る第1の直列回路20,一対のスイッチング素子2-1と2-2とを直列に接続して成る第2の直列回路22及び一対のスイッチング素子3-1と3-2とを直列に接続して成る第3の直列回路24を互いに並列接続する。そして第1のアクチュエータ10を直列回路20の中間点と直列回路22の中間点との間に直列に接続するとともに第2のアクチュエータ12を直列回路22の中間点と直列回路24の中間点との間に直列に接続し、更に第3のアクチュエータ14を直列回路20の中間点と直列回路24の中間点との間に直列に接続する。
【選択図】 図1

Description

この発明はアクチュエータ駆動回路に関し、特に水栓等給水装置の電磁弁における電磁コイルの駆動用として好適なアクチュエータ駆動回路に関する。
従来より、自動水栓や便器の自動洗浄装置等の電磁弁として、通電による開弁後においてプランジャを開弁状態に、閉弁後において閉弁状態にそれぞれ保持するラッチ式電磁弁が広く用いられている。
図8はその具体例を示している。
図8において200はパイロット通水路で、このうち通水路200aは主通水路202を開閉する主弁204の背面側の背圧室206に連通し、また通水路200bは主通水路202の主弁204よりも下流側202bに連通している。
パイロット通水路200が遮断、つまり閉じられると、主通水路202における主弁204よりも上流側202aと連通状態にある背圧室206の水圧が増大して主弁204が閉じられ、またパイロット通水路200が開かれると背圧室206の水圧が減少して主弁204が開かれ、主通水路202が連通状態となる。
208はプランジャであってスリーブ(案内筒)210の内周面に摺動可能に嵌合されており、このプランジャ208の弁座212への着座によりパイロット通水路200が遮断され、また弁座212からの離間によりパイロット通水路200が連通状態となる。
スリーブ210の内部には、プランジャ208と所定の間隔をおいて固定コア214が位置固定に設けられている。これらプランジャ208と固定コア214との間にはスプリング216が介装されており、プランジャ208がこのスプリング216によって常時閉方向(図中上向き)に弾発されている。
スリーブ210の外側にはリング状の永久磁石218と、これを軸方向にサンドイッチ状に挟む状態で磁性材から成るリング状プレート220,222とが配設されており、またそれらの下側(図中下側)には電磁コイルAが固定コア214を取り巻くように設けられている。これらはヨーク226を介して水栓等の本体228に固定されている。
尚永久磁石218は板厚方向に着磁されており、その磁束はリング状プレート220,プランジャ208,固定コア214,ヨーク226,リング状プレート222を通って永久磁石218へと戻っている。
このラッチ式電磁弁230においては、図8に示す閉弁状態においても永久磁石218の磁束によりプランジャ208に対して固定コア214側への吸引力が働いているが、この吸引力は、プランジャ208と固定コア214との間のギャップにより弱く、スプリング216の弾発力がこの吸引力に打ち勝ってプランジャ208を弁座212に押圧した状態にある。
この状態で電磁コイルAに対して永久磁石218による磁束と同方向の磁束を発生させるような弁電流を通ずると(オン通電すると)、固定コア214による吸引力がスプリング216による弾発力に打ち勝ってプランジャ208が固定コア214側に吸い寄せられる。
而して一旦プランジャ208が移動し始めると、プランジャ208と固定コア214との間のギャップが減少するため吸引力はますます増大し、プランジャ208が固定コア214に当接して固定コア214により強く吸着保持される。
ここにおいてラッチ式電磁弁230は開弁状態となり、パイロット通水路200が連通状態となって主弁204が開かれ、主通水路202が連通状態となって吐水口からの吐水が行われる。
上述したようにプランジャ208と固定コア214との間には永久磁石218の磁束に基づく吸引力が働いており、この吸引力はそれらの間にギャップの僅かしか存在しない開弁状態ではスプリング216の弾発力に打ち勝つ強いものであるから(そのように設定されている)、開弁後に電磁コイルAへの通電を停止してもプランジャ208は固定コア214により吸着状態に保持される。即ちラッチ式電磁弁230は開弁状態に保持され、主通水路202の水流は流れ続ける。
次にパイロット通水路200を閉じるべく、電磁コイルAに対して上記とは逆方向の弁電流を通ずると(オフ通電を行うと)、永久磁石218による磁束が打ち消され、これによりプランジャ208がスプリング216の弾発力によって固定コア214から離間させられた上、弁座212に押し付けられ、パイロット通水路200が閉じられる。
パイロット通水路200が閉じられると通水路200a及びこれに連通する背圧室206の水圧が上昇し、主弁204が閉じられて主通水路202の水流が止る。
このラッチ式電磁弁230の場合、弁電流を通ずる必要があるのは開弁動作時と閉弁動作時のみであり、その後においては弁電流を通ずる必要がないため省電力を図ることができる。
従来、かかる電磁弁の駆動用として、具体的には電磁弁における電磁コイルAの駆動用として図9に示すようなHブリッジ回路が用いられていた。
図9のHブリッジ回路は、正電源端子(高圧側の電源端子)232と接地端子(低圧側の電源端子)234との間にスイッチング素子としてのPNP型のトランジスタTr1-1と、NPN型のトランジスタTr1-2とを直列に接続して成る第1の直列回路236と、スイッチング素子としてのPNP型のトランジスタTr2-1と、NPN型のトランジスタTr2-2とを直列に接続して成る第2の直列回路238とを並列に接続し、そして電磁コイルAの一端側を第1の直列回路236におけるトランジスタTr1-1とTr1-2との中間点に接続し、また他端側を第2の直列回路238におけるトランジスタTr2-1とTr2-2との中間点に接続したものである。
このHブリッジ回路では、コントローラからの信号によってトランジスタTr1-1とTr2-2とがオン動作すると、電磁コイルAに図中実線の矢印で示す方向に弁電流が流れて電磁弁が開弁動作し、またトランジスタTr2-1とTr1-2とがオン動作すると電磁コイルAに対してこれとは逆向き、即ち図中破線で示す方向に弁電流が流れて電磁弁が閉弁動作させられる。
ところで上記の電磁弁を3つ設けて、そのうちの2つを同時に駆動するといったことが求められる場合があり、この場合従来であるとHブリッジ回路が3つ必要で、回路を構成するスイッチング素子も合計12個必要ということになる。
しかしながらこの場合スイッチング素子の数が多数となり、これに伴ってコストが増大するとともに、回路そのものが大型化してしまう問題を生ずる。
またスイッチング素子の数が多くなることによって、回路全体の動作の信頼性も低下してしまう。
以上ではラッチ式電磁弁の電磁コイルを例として述べたが、こうした問題は連続通電式、即ち通電している間だけ電磁弁を開弁状態又は閉弁状態に保持する形式の電磁弁の電磁コイルであっても同様に生じ、或いはまたこのような電磁コイル以外の他の様々なアクチュエータを駆動するための駆動回路においても共通した問題が生じる。
尚、Hブリッジ回路を駆動回路としてアクチュエータを駆動するようになし、且つそのアクチュエータとして複数のものを設けたものについて下記特許文献1,特許文献2に開示がなされている。
このうち特許文献1に開示のものは、内燃機関の電磁バルブにおける電磁コイルを駆動する回路に係るもので、複数のHブリッジ回路間で一部を共用するようにして、全体のスイッチング素子の数を減らすようになしたものである。
しかしながらこの特許文献1に開示のものでは、必要なスイッチング素子の数がなお多いといった問題がある。
また特許文献2には、Hブリッジ回路から成る1つの駆動回路を複数のアクチュエータで共用し、各アクチュエータに対して直列に接続した、対応する数のスイッチング素子のオン・オフに基づいて、駆動すべきアクチュエータを選択するようにし、これにより駆動回路を小型化,簡素化するようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献2では複数のアクチュエータを同時に駆動する点については想定しておらず、また若し複数のアクチュエータを同時に駆動することを考えた場合、各アクチュエータを流れる電流の向きが同じとなって、異なったアクチュエータに対し電流を逆向きに流して互いを逆動作させることができない問題がある。
特開平11−166657号公報 特開2001−73851号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、Hブリッジ回路を用いて複数のアクチュエータを駆動する場合において、必要なスイッチング素子の数を可及的に少なくし得てコストの低減,駆動回路の小型化を実現できるとともに、駆動回路の動作の信頼性を高め得るアクチュエータ駆動回路、特に2つのアクチュエータを常に同時に駆動する回路として好適なアクチュエータ駆動回路を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、高圧側の電源端子と低圧側の電源端子との間に、一対のスイッチング素子1-1と1-2とを直列に接続して成る第1の直列回路,一対のスイッチング素子2-1と2-2とを直列に接続して成る第2の直列回路及び一対のスイッチング素子3-1と3-2とを直列に接続して成る第3の直列回路を互いに並列接続して、第1のアクチュエータの一端側を前記第1の直列回路の前記スイッチング素子1-1と1-2との中間点に、他端側を前記第2の直列回路の前記スイッチング素子2-1と2-2との中間点に接続するとともに第2のアクチュエータの一端側を該第2の直列回路の該中間点に、他端側を前記第3の直列回路の前記スイッチング素子3-1と3-2との中間点に接続し、更に第3のアクチュエータの一端側を前記第1の直列回路の前記中間点に、他端側を前記第3の直列回路の前記中間点にそれぞれ接続したことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記アクチュエータが水栓等給水装置の電磁弁における電磁コイルであることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項2において、前記電磁弁が開弁後において開弁状態を、閉弁後において閉弁状態をそれぞれ維持するラッチ式の電磁弁であることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、高圧側の電源端子と低圧側の電源端子との間に第1,第2及び第3の直列回路を並列に接続し、そして第1のアクチュエータの一端側を第1の直列回路のスイッチング素子1-1と1-2との中間点に、他端側を第2の直列回路のスイッチング素子2-1と2-2との中間点に接続するとともに、第2のアクチュエータの一端側を第2の直列回路のスイッチング素子2-1と2-2との中間点に、他端側を第3の直列回路のスイッチング素子3-1と3-2との中間点に接続したものである。
本発明においては、第1の直列回路と第2の直列回路とで1つのHブリッジ回路が構成され、また第2の直列回路と第3の直列回路とで別のもう1つのHブリッジ回路が構成されるが、本発明では第2の直列回路がそれら2つのHブリッジ回路における共通の直列回路を成しているため、全体として必要なスイッチング素子の数を減らすことができる。
本発明では更に、第3のアクチュエータの一端側を第1の直列回路のスイッチング素子1-1と1-2との中間点に、他端側を第3の直列回路のスイッチング素子3-1と3-2との中間点にそれぞれ接続しており、この場合第1の直列回路と第3の直列回路とが第3のアクチュエータを駆動するための別のHブリッジ回路を構成して、それにより第3のアクチュエータが駆動される。
本発明においては、この第3のアクチュエータを駆動するためのものとして、それ専用のHブリッジ回路を特別に設けておらず、第1のアクチュエータ,第2のアクチュエータを駆動するためのHブリッジ回路の一部をそのまま利用して第3のアクチュエータの駆動用のHブリッジ回路を構成している。
従って第3のアクチュエータ駆動のためのHブリッジ回路を特別に必要とせず、そのためのスイッチング素子を更に付加することを要しない。
これにより全体としてのスイッチング素子の数を大幅に減らすことができ、部品点数の削減によるコスト低減を果すとともに、全体の駆動回路を小型化することができ、また用いるスイッチング素子の数が少ないことから、駆動回路全体の動作の信頼性も高めることができる。
本発明は水栓等給水装置の電磁弁における電磁コイルの駆動回路に適用して好適なものである(請求項2)。
特に開弁後において開弁状態を、閉弁後において閉弁状態をそれぞれ維持するラッチ式の電磁弁における電磁コイルの駆動用として好適なものである(請求項3)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は電磁弁1,電磁弁2,電磁弁3(ここでは何れもラッチ式の電磁弁)における3つの電磁コイル(以下単にコイルとする)10,12,14を且つ3つのコイルのうちの2つのコイルを同時に駆動する駆動回路を示している。
16,18はそれぞれ正電源端子(高圧側の電源端子)及び接地端子(低圧側の電源端子)で、それらの間にPNP型のトランジスタ(スイッチング素子)Tr1-1とNPN型のトランジスタTr1-2とを直列に接続して成る第1の直列回路20,同じくスイッチング素子としてのPNP型のトランジスタTr2-1とNPN型のトランジスタTr2-2とを直列に接続して成る第2の直列回路22、及び同じくスイッチング素子としてのPNP型のトランジスタTr3-1とNPN型のトランジスタTr3-2とを直列に接続して成る第3の直列回路24とが並列に接続されている。
そしてその第1の直列回路20におけるトランジスタTr1-1とTr1-2との中間点に電磁弁1におけるコイル(第1のアクチュエータ)10の一端側が、また第2の直列回路22におけるトランジスタTr2-1とTr2-2との中間点にコイル10の他端側が接続されている。
またその第2の直列回路22におけるトランジスタTr2-1とTr2-2との中間点にコイル(第2のアクチュエータ)12の一端側が接続され、そしてそのコイル12の他端側が、第3の直列回路24におけるトランジスタTr3-1とTr3-2との中間点に接続されている。
ここで第1の直列回路20におけるトランジスタTr1-1はコイル10の一端側を正電源端子16に接続するためのスイッチング素子としてのものであり、またトランジスタTr1-2はコイル10の一端側を接地端子18に接続するためのスイッチング素子としてのものである。
同様に第2の直列回路22におけるトランジスタTr2-1はコイル10の他端側を正電源端子16に接続するためのスイッチング素子としてのものであり、またトランジスタTr2-2はコイル10の他端側を接地端子18に接続するためのスイッチング素子としてのものである。
ここで第2の直列回路22におけるトランジスタTr2-1及びTr2-2は、それぞれコイル12の一端側を正電源端子16に又は接地端子18にそれぞれ接続するためのスイッチング素子としても働いている。
他方、第3の直列回路24におけるトランジスタTr3-1はコイル12の他端側を正電源端子16に接続するためのスイッチング素子としてのものであり、またトランジスタTr3-2はコイル12の他端側を接地端子18に接続するためのスイッチング素子としてのものである。
尚、コイル10は図中右向きに電流が流れたときに電磁弁1を開弁動作させ、またコイル12は図中左向きに電流が流れたときに電磁弁2を開弁動作させる。
ここで第1の直列回路20と第2の直列回路22とは、コイル10を正逆両方向に駆動するための第1のHブリッジ回路を構成しており、また第2の直列回路22と第3の直列回路24とは、コイル12を正逆両方向に駆動するための第2のHブリッジ回路を構成している。
即ちこの実施形態においては、コイル10を駆動するための第1のHブリッジ回路と、コイル12を駆動するための第2のHブリッジ回路とでその一部を、具体的には第2の直列回路22を共用している。
本実施形態では、第1の直列回路20における中間点、即ちトランジスタTr1-1とTr1-2との中間点に電磁弁3におけるコイル(第3のアクチュエータ)14の一端側が接続されている。
またその他端側が、第3の直列回路24における中間点、即ちトランジスタTr3-1とTr3-2との中間点に接続されている。
この場合において第1の直列回路20におけるトランジスタTr1-1は、コイル14の一端側を正電源端子16に接続するためのスイッチング素子として働き、またトランジスタTr1-2はコイル14の一端側を接地端子18に接続するためのスイッチング素子として働く。
他方第3の直列回路24におけるトランジスタTr3-1は、コイル14の他端側を正電源端子16に接続するためのスイッチング素子として働き、またトランジスタTr3-2はコイル14の他端側を接地端子18に接続するためのスイッチング素子として働く。
即ち第1の直列回路20及び第3の直列回路24は、コイル14を正逆両方向に駆動するための第3のHブリッジ回路を構成している。
つまり本実施形態では、電磁弁1におけるコイル10を駆動するための第1のHブリッジ回路の一部と、電磁弁2におけるコイル12を駆動するための第2のHブリッジ回路の一部とによって、電磁弁3におけるコイル14を駆動するための第3のHブリッジ回路が構成されている。
ここでコイル14は図中右向きに電流が流れたときに電磁弁3を開弁動作させる。
尚、図1においてコイル10,12,14は同一インピーダンスであり、またトランジスタTr1-1〜Tr3-2はコントローラ26からの制御信号によってオン・オフ制御される。
次に図1の駆動回路の動作を図2〜図4に基づいて説明する。
図1の駆動回路では、トランジスタTr1-1とTr3-1及びTr2-2とをオン動作させることで、図2(A)に示しているように電磁弁1におけるコイル10と電磁弁2におけるコイル12とに正電流、即ち開弁電流が流れて電磁弁1及び電磁弁2が開弁動作する。
一方図2(B)に示しているようにトランジスタTr2-1とTr1-2及びTr3-2とをオン動作させると、電磁弁1のコイル10と電磁弁2のコイル12とに逆電流、即ち閉弁電流が流れて電磁弁1及び電磁弁2が閉弁動作する。
図3は電磁弁1のコイル10と電磁弁3のコイル14とを同時に駆動する場合の動作を表したものである。
先ず図3(A)に示しているようにトランジスタTr1-1とTr2-2及びTr3-2とをオン動作させると、ここにおいてコイル10に開弁電流が流れて電磁弁1が開弁動作させられる。
また電磁弁3のコイル14に対しても正電流即ち開弁電流が流れて電磁弁3が開弁動作させられる。
また図3(B)に示しているようにトランジスタTr2-1とTr3-1及びTr1-2とをオン動作させると、コイル10に閉弁電流が流れて電磁弁1が閉弁動作させられるとともに、コイル14にも閉弁電流が流れて電磁弁3が閉弁動作させられる。
次に図4は電磁弁2のコイル12と電磁弁3のコイル14とを同時に駆動する際の動作を表したもので、先ず図4(A)に示しているようにトランジスタTr1-1とTr2-1及びTr3-2とをオン動作させると、ここにおいてコイル12に閉弁電流が流れるとともに、コイル14には開弁電流が流れ、電磁弁2が閉弁動作させられるとともに、電磁弁3が開弁動作させられる。
一方図4(B)に示しているようにトランジスタTr3-1,Tr1-2及びTr2-2をそれぞれオン動作させると、ここにおいてコイル12に開弁電流が流れる一方、コイル14には閉弁電流が流れ、電磁弁2が開弁動作させられるとともに、電磁弁3が閉弁動作させられる。
以上のように本実施形態では、合計6個のスイッチング素子としてのトランジスタTr1-1〜Tr3-2にてコイル10,12及び14を駆動するための3つのHブリッジ回路を構成している。
このため必要なスイッチング素子としてのトランジスタの数が少なくて済み、これにより駆動回路のためのコストを低減できるとともに駆動回路も小型化でき、また駆動回路の動作の信頼性も向上する効果が得られる。
図5〜図7は上記の駆動回路をキッチンの流し台28に設置された自動水栓30における電磁弁1(図6参照),電磁弁2及び電磁弁3の駆動用として適用した例を示している。
この例の自動水栓30はシングルレバー式の混合水栓で、図5に示しているように流し台28上に起立した形態の水栓本体32を有している。
水栓本体32からはシンク34に向けて斜め上方に吐水管36が延び出している。
吐水管36の先端下部には吐水口38が設けられており、更に吐水管36における先端部の左側面と右側面とには、湯用の人体感知センサ40L及び水用の人体感知センサ40Rが設けられている。
また水栓本体32の上部にはレバー操作部42が設けられている。
この自動水栓30にあっては、レバー操作部42を上下回動操作することで吐水口38からの吐水の流量が調節され、またこれを左右回動操作することで水と湯との混合比率、即ち吐水の温度調節が行われる。
また湯用の人体感知センサ40Lの側方に手をかざすと、人体感知センサ40Lによる人体感知に基づいて吐水口38から自動的に温調水(湯)が吐水され、また水用の人体感知センサ40Rの側方に手をかざすと、人体感知センサ40Rによる人体感知に基づいて吐水口38から自動的に水が吐水される。
図6において44,46は水栓本体32に対して水,湯を供給する水供給路,湯供給路であり、これら水供給路44,湯供給路46を通じて供給された水と湯とが、水栓本体32内部の混合弁48で混合されて吐水口38から吐水される。
ここで混合弁48はレバー操作部42の上下回動操作によって吐水の流量を変化させ、また左右回動操作によって水と湯との混合比率を変化させる。詳しくは水供給路44からの供給量と湯供給路46からの供給量との比率を変化させる。
この自動水栓30は次のように働く。
即ち図7(B)に示しているように、レバー操作部42を全開にした状態で電磁弁1と電磁弁3とを開弁動作させると、水供給路44,湯供給路46を通じて混合弁48に水,湯が供給され、そこで水,湯が混合されて吐水口38から所望温度の温調水が吐水される。
尚このとき電磁弁2は閉弁状態に保持される。
一方図7(A)に示しているように、電磁弁3を閉弁状態に維持した状態で、電磁弁1と電磁弁2とを開弁動作させると、水供給路44及びこれから分岐した分岐路50、更に湯供給路46を通じて混合弁48に水が供給され、更に混合弁48を経て吐水口38から水が吐水される。
尚このとき、電磁弁2を閉弁状態としておいても吐水口38から水を吐水することが可能であるが、その際レバー操作部42が湯側に一杯まで回動操作した状態にあると、吐水口38から水を吐水させることができない。
そこでこの実施形態では、レバー操作部42が左右方向の何れの回動位置にあっても、即ちレバー操作部42の左右方向の回動位置の如何に拘わらず、吐水口38から確実に水を吐水させられるように、分岐路50を設けてそこに電磁弁2を設けるようにしている。
その結果としてこの実施形態の自動水栓30では、図6及び図7に示しているように3つの電磁弁のうち何れかの電磁弁が開弁動作するときには、もう1つの電磁弁も開弁動作する。
即ちこの例では2つの電磁弁が2つ同時に開弁動作する。
その際における駆動回路の動作状態は図2(A)及び図3(A)に示したものとなる。
また、それら開弁状態にある2つの電磁弁を同時に閉弁動作させる際の駆動回路の動作状態は、図2(B)及び図3(B)に示したものとなる。
即ち図1の駆動回路を図5〜図7の自動水栓30に適用した場合において、駆動回路の実際の動作は図2と図3に示したものとなり、図4に示すパターンでの駆動回路の動作は行われない。
但しこれは図1の駆動回路を図5〜図7に示した自動水栓30に適用した場合の限定的な適用例に限ってのことで、勿論他への適用を行った場合において図4に示す動作パターンで動作させるようになすことも可能である。
以上のように本実施形態では第1の直列回路20と第2の直列回路22とで1つのHブリッジ回路が構成され、また第2の直列回路22と第3の直列回路24とで別のもう1つのHブリッジ回路が構成されるが、本実施形態では第2の直列回路22がそれら2つのHブリッジ回路における共通の直列回路を成しているため、全体として必要なスイッチング素子の数を減らすことができる。
本実施形態ではまた、コイル14を駆動するためのものとして、それ専用のHブリッジ回路を特別に設けておらず、コイル10,コイル12を駆動するためのHブリッジ回路の一部をそのまま利用してコイル14の駆動用のHブリッジ回路を構成しており、従ってコイル14駆動のためのHブリッジ回路を特別に必要とせず、従ってそのためのスイッチング素子を更に付加することを要しない。
これにより全体としてのスイッチング素子の数を大幅に減らすことができ、部品点数の削減によるコスト低減を果すとともに、全体の駆動回路を小型化することができ、また用いるスイッチング素子の数が少ないことから駆動回路全体の動作の信頼性も高めることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は上記ラッチ式の電磁弁以外の連続通電式の電磁弁における電磁コイルの駆動用として適用することも可能であるし、更には電磁弁以外の各種アクチュエータの駆動用として適用することも可能である。
その他本発明はスイッチング素子として上記トランジスタ以外のものを用いることも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の駆動回路を示す図である。 図1の駆動回路の一動作状態の説明図である。 図1の駆動回路の他の動作状態の説明図である。 図1の駆動回路の更に他の動作状態の説明図である。 キッチンの流し台に設置された自動水栓を示す図である。 図5の自動水栓の水路と水路上の電磁弁とを示す図である。 図5の自動水栓の動作説明図である。 従来の水栓等に備えられている電磁弁を示す図である。 図8の電磁弁の駆動回路を示す図である。
符号の説明
1,2,3 電磁弁
10 電磁コイル(第1のアクチュエータ)
12 電磁コイル(第2のアクチュエータ)
14 電磁コイル(第3のアクチュエータ)
16 正電源端子(高圧側の電源端子)
18 接地端子(低圧側の電源端子)
20 第1の直列回路
22 第2の直列回路
24 第3の直列回路

Claims (3)

  1. 高圧側の電源端子と低圧側の電源端子との間に、一対のスイッチング素子1-1と1-2とを直列に接続して成る第1の直列回路,一対のスイッチング素子2-1と2-2とを直列に接続して成る第2の直列回路及び一対のスイッチング素子3-1と3-2とを直列に接続して成る第3の直列回路を互いに並列接続して、第1のアクチュエータの一端側を前記第1の直列回路の前記スイッチング素子1-1と1-2との中間点に、他端側を前記第2の直列回路の前記スイッチング素子2-1と2-2との中間点に接続するとともに第2のアクチュエータの一端側を該第2の直列回路の該中間点に、他端側を前記第3の直列回路の前記スイッチング素子3-1と3-2との中間点に接続し、
    更に第3のアクチュエータの一端側を前記第1の直列回路の前記中間点に、他端側を前記第3の直列回路の前記中間点にそれぞれ接続したことを特徴とするアクチュエータ駆動回路。
  2. 請求項1において、前記アクチュエータが水栓等給水装置の電磁弁における電磁コイルであることを特徴とするアクチュエータ駆動回路。
  3. 請求項2において、前記電磁弁が開弁後において開弁状態を、閉弁後において閉弁状態をそれぞれ維持するラッチ式の電磁弁であることを特徴とするアクチュエータ駆動回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015068399A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 Toto株式会社 バルブ装置及び水栓装置

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