JP3267040B2 - 流路切り換え装置 - Google Patents
流路切り換え装置Info
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- JP3267040B2 JP3267040B2 JP06496694A JP6496694A JP3267040B2 JP 3267040 B2 JP3267040 B2 JP 3267040B2 JP 06496694 A JP06496694 A JP 06496694A JP 6496694 A JP6496694 A JP 6496694A JP 3267040 B2 JP3267040 B2 JP 3267040B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャワー、カラン等へ温
水を供給する際の流路切換え装置及び、その制御に関す
るものである。
水を供給する際の流路切換え装置及び、その制御に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の流路切換え装置は図6に示すよう
な構成となっている。
な構成となっている。
【0003】図6において、一つの流入口8と第一の流
出路10と第二の流出路9を有する弁筐体11があり、
第一の流出路10を開閉する第一の弁体18と、第二の
流出路9を開閉する第二の弁体17とは駆動軸16で連
結固定されており、鉄心20と永久磁石22の極性が異
なるようにソレノイド19に電流を流すと、駆動軸16
に固定された永久磁石22はスプリング23の付勢力に
打ち勝って鉄心20に吸着され、第一の弁体18が第一
の流出路10を開成し、第二の弁体17は第二の流出路
9を閉成し、第一の流出路10から流体が流出する。こ
の状態でソレノイド19の通電を切っても永久磁石22
と鉄心20の保持力で弁体17の位置は変わらない。ま
た、鉄心20と永久磁石22の極性が同極になるように
ソレノイド19に電流を流すと、永久磁石22と鉄心2
0は反発し、永久磁石20と連動する第一の弁体18と
第二の弁体17は、それぞれ第一の流出路10を閉成す
ると共に第二の流出路9を開成し、第二の流出路9から
流出する。この状態でソレノイド19への通電を切って
も、スプリング23の付勢力で第一の弁体18と第二の
弁体17の位置はそのまま保持される。
出路10と第二の流出路9を有する弁筐体11があり、
第一の流出路10を開閉する第一の弁体18と、第二の
流出路9を開閉する第二の弁体17とは駆動軸16で連
結固定されており、鉄心20と永久磁石22の極性が異
なるようにソレノイド19に電流を流すと、駆動軸16
に固定された永久磁石22はスプリング23の付勢力に
打ち勝って鉄心20に吸着され、第一の弁体18が第一
の流出路10を開成し、第二の弁体17は第二の流出路
9を閉成し、第一の流出路10から流体が流出する。こ
の状態でソレノイド19の通電を切っても永久磁石22
と鉄心20の保持力で弁体17の位置は変わらない。ま
た、鉄心20と永久磁石22の極性が同極になるように
ソレノイド19に電流を流すと、永久磁石22と鉄心2
0は反発し、永久磁石20と連動する第一の弁体18と
第二の弁体17は、それぞれ第一の流出路10を閉成す
ると共に第二の流出路9を開成し、第二の流出路9から
流出する。この状態でソレノイド19への通電を切って
も、スプリング23の付勢力で第一の弁体18と第二の
弁体17の位置はそのまま保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、二つの流出路9、10に圧力差があり弁体
17、18の受ける力がバランスせず一方向から大きな
圧力を受けた場合、弁体17、18の一方向から受ける
荷重が過大となり、ソレノイド19と永久磁石22の吸
着力や反発力だけでは弁体17、18が受ける荷重に打
ち勝って弁体17、18を駆動させることができないた
め、流出路9、10が切り換わらず思いがけない流出路
から流出することがあった。そのため切換え可能な条件
が極めて限定されるだけでなく、切り換え性能の確実性
に欠けるため、どこから流出するか不安感があり使い勝
手が悪かった。
の構成では、二つの流出路9、10に圧力差があり弁体
17、18の受ける力がバランスせず一方向から大きな
圧力を受けた場合、弁体17、18の一方向から受ける
荷重が過大となり、ソレノイド19と永久磁石22の吸
着力や反発力だけでは弁体17、18が受ける荷重に打
ち勝って弁体17、18を駆動させることができないた
め、流出路9、10が切り換わらず思いがけない流出路
から流出することがあった。そのため切換え可能な条件
が極めて限定されるだけでなく、切り換え性能の確実性
に欠けるため、どこから流出するか不安感があり使い勝
手が悪かった。
【0005】本発明は上記欠点を解決するもので、二つ
の流出路の圧力差により弁体の受ける荷重が大きくなっ
た場合でも、受圧面積が少なく駆動負荷の少ない駆動軸
のみを僅かな駆動力で駆動することによって流出路間の
圧力差を解消した後、受圧面積が大きく駆動負荷の大き
くなる弁体を駆動させることによって、駆動力の大小や
弁体の受ける負荷荷重の大小等の使用条件に限定され
ず、切換え性能が高く、使い勝手のよい流路切換え装置
を提供することを第一の目的としたものである。
の流出路の圧力差により弁体の受ける荷重が大きくなっ
た場合でも、受圧面積が少なく駆動負荷の少ない駆動軸
のみを僅かな駆動力で駆動することによって流出路間の
圧力差を解消した後、受圧面積が大きく駆動負荷の大き
くなる弁体を駆動させることによって、駆動力の大小や
弁体の受ける負荷荷重の大小等の使用条件に限定され
ず、切換え性能が高く、使い勝手のよい流路切換え装置
を提供することを第一の目的としたものである。
【0006】第二の目的は、ソレノイドを用いた低消費
電力型の流路切換え装置において、二つの流出路の圧力
差により弁体の受ける荷重が如何なる方向が大きくなっ
た場合でも、必ず受圧面積の少ない駆動軸のみを少ない
駆動力で駆動することによって流出路間の圧力差を解消
し、その後負荷荷重のない状態で弁体を駆動させること
によって切換え性能が高く、使い勝手のよい流路切換え
装置を提供することを目的としたものである。
電力型の流路切換え装置において、二つの流出路の圧力
差により弁体の受ける荷重が如何なる方向が大きくなっ
た場合でも、必ず受圧面積の少ない駆動軸のみを少ない
駆動力で駆動することによって流出路間の圧力差を解消
し、その後負荷荷重のない状態で弁体を駆動させること
によって切換え性能が高く、使い勝手のよい流路切換え
装置を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、ソレノイドと、鉄心と、流入口及び第一の流
出口と第二の流出口を有する弁筐体と、前記第一の流出
路と前記第二の流出路のどちらか一方の流出路を開放し
他方を閉止する弁体と、前記弁体に前記ソレノイドと前
記鉄心により発生する駆動力を伝達するための駆動軸
と、前記弁体を一方向に付勢する付勢手段と、前記駆動
軸に固定され前記ソレノイドへの通電方向により前記鉄
心に吸着または反発する永久磁石と、前記ソレノイドへ
の通電信号を制御する制御器とを有し、前記駆動軸を前
記弁体に設けた貫通孔を通して、前記弁体が前記駆動軸
の駆動方向と直角、軸方向のどちらにも自由に動けるだ
けの隙間をもって遊嵌連結し、前記制御器は、前記弁体
を前記鉄心に吸着方向への駆動時は、前記永久磁石と前
記鉄心が反発するように通電初期に前記ソレノイドに通
電した後、再度吸着方向に駆動力を発生するように前記
ソレノイドに通電し、また、反発方向への駆動時は、反
発方向に駆動力を発生するように前記ソレノイドに通電
して前記弁体と前記駆動軸の動作を制御する構成とした
ものである。
するため、ソレノイドと、鉄心と、流入口及び第一の流
出口と第二の流出口を有する弁筐体と、前記第一の流出
路と前記第二の流出路のどちらか一方の流出路を開放し
他方を閉止する弁体と、前記弁体に前記ソレノイドと前
記鉄心により発生する駆動力を伝達するための駆動軸
と、前記弁体を一方向に付勢する付勢手段と、前記駆動
軸に固定され前記ソレノイドへの通電方向により前記鉄
心に吸着または反発する永久磁石と、前記ソレノイドへ
の通電信号を制御する制御器とを有し、前記駆動軸を前
記弁体に設けた貫通孔を通して、前記弁体が前記駆動軸
の駆動方向と直角、軸方向のどちらにも自由に動けるだ
けの隙間をもって遊嵌連結し、前記制御器は、前記弁体
を前記鉄心に吸着方向への駆動時は、前記永久磁石と前
記鉄心が反発するように通電初期に前記ソレノイドに通
電した後、再度吸着方向に駆動力を発生するように前記
ソレノイドに通電し、また、反発方向への駆動時は、反
発方向に駆動力を発生するように前記ソレノイドに通電
して前記弁体と前記駆動軸の動作を制御する構成とした
ものである。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本発明は上記構成によって、弁体と駆動軸の間
に隙間を設けているため、弁体に過大な荷重がかかった
場合、弁体の切換え動作の瞬間に、受圧面積の大きい弁
体より先に受圧面積が少なく負荷荷重の小さい駆動軸が
駆動することにより、弁体と駆動軸の隙間を通じて高圧
側から低圧側へ圧力が逃げ、二つの流出路間の圧力差が
解消されるため、その後、受圧面積の大きい弁体が少な
い駆動力で切換えられるようになる。
に隙間を設けているため、弁体に過大な荷重がかかった
場合、弁体の切換え動作の瞬間に、受圧面積の大きい弁
体より先に受圧面積が少なく負荷荷重の小さい駆動軸が
駆動することにより、弁体と駆動軸の隙間を通じて高圧
側から低圧側へ圧力が逃げ、二つの流出路間の圧力差が
解消されるため、その後、受圧面積の大きい弁体が少な
い駆動力で切換えられるようになる。
【0011】
【0012】また、弁体の位置に関係なく、駆動軸は常
に永久磁石と鉄心の吸着力により鉄心側に吸引されてお
り、駆動軸は常に弁体を鉄心側に付勢しているため、弁
体を一方向に付勢する付勢手段と、弁体と駆動軸の間に
隙間を設け、ソレノイドに通電制御する制御器の制御に
より、弁体を鉄心に吸着方向に駆動する際は一旦、反発
方向に駆動軸を駆動し、二つの流出路間に圧力差がある
場合は、弁体と駆動軸の隙間を通じて高圧側から低圧側
へ圧力が逃げ、二つの流路間の圧力差を解消する。その
後、再度吸着方向に駆動するため、受圧面積の大きい弁
体が少ない駆動力でも切換えられるようになる。
に永久磁石と鉄心の吸着力により鉄心側に吸引されてお
り、駆動軸は常に弁体を鉄心側に付勢しているため、弁
体を一方向に付勢する付勢手段と、弁体と駆動軸の間に
隙間を設け、ソレノイドに通電制御する制御器の制御に
より、弁体を鉄心に吸着方向に駆動する際は一旦、反発
方向に駆動軸を駆動し、二つの流出路間に圧力差がある
場合は、弁体と駆動軸の隙間を通じて高圧側から低圧側
へ圧力が逃げ、二つの流路間の圧力差を解消する。その
後、再度吸着方向に駆動するため、受圧面積の大きい弁
体が少ない駆動力でも切換えられるようになる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0014】図1において、ソレノイド1と鉄心2とか
らなる駆動力発生手段としての電磁石3を有し、一つの
流入口4と、この流入口4を挟む形で第一の弁座5を有
する第一の流出路6と第二の弁座7を有する第二の流出
路8からなる弁筐体14があり、第一の弁座5と第二の
弁座7を開閉し隙間を有して遊嵌する貫通孔10を有す
る閉止手段としての弁体9がある。弁体9に電磁石3の
駆動力を伝達する駆動力伝達手段として駆動軸11があ
り、弁体9は駆動軸11との間に貫通孔10を介して駆
動軸11の駆動方向と直角、軸方向に自由度をもって連
結され、一方の弁座(5または7)が開成している時は
他方の弁座(5または7)は閉成する。
らなる駆動力発生手段としての電磁石3を有し、一つの
流入口4と、この流入口4を挟む形で第一の弁座5を有
する第一の流出路6と第二の弁座7を有する第二の流出
路8からなる弁筐体14があり、第一の弁座5と第二の
弁座7を開閉し隙間を有して遊嵌する貫通孔10を有す
る閉止手段としての弁体9がある。弁体9に電磁石3の
駆動力を伝達する駆動力伝達手段として駆動軸11があ
り、弁体9は駆動軸11との間に貫通孔10を介して駆
動軸11の駆動方向と直角、軸方向に自由度をもって連
結され、一方の弁座(5または7)が開成している時は
他方の弁座(5または7)は閉成する。
【0015】駆動軸11に固定された永久磁石12は、
電磁石3の極性により吸着または反発し、付勢手段とし
てのスプリング13により駆動軸11が電磁石3から離
れる方向に付勢され、電磁石3の駆動力を駆動軸11を
介して弁体9に伝達する構成になっている。弁体9はゴ
ムシート16を有し、少ない力でも閉止力を高めてい
る。また、駆動軸11も弁体9との当接部にゴムパッキ
ン17を有し閉止力を高めている。
電磁石3の極性により吸着または反発し、付勢手段とし
てのスプリング13により駆動軸11が電磁石3から離
れる方向に付勢され、電磁石3の駆動力を駆動軸11を
介して弁体9に伝達する構成になっている。弁体9はゴ
ムシート16を有し、少ない力でも閉止力を高めてい
る。また、駆動軸11も弁体9との当接部にゴムパッキ
ン17を有し閉止力を高めている。
【0016】上記構成により、図1、図2に詳細を示す
ように開放路を第一の流出路6から第二の流出路8に切
り換える場合、鉄心2と永久磁石12が吸着状態にある
ため、鉄心2と永久磁石12が同極となるようにソレノ
イド1に通電すると、永久磁石12と鉄心2の反発力に
より駆動軸11が反発方向に移動する。この時、ヘッド
圧や温度膨脹・収縮による圧力変化によって弁体9の駆
動方向から荷重がかかっていると、受圧面積の小さい駆
動軸11が反発方向に移動する時、受圧面積の大きい弁
体9は動作せず弁体9と駆動軸11の間に生じる隙間の
貫通孔10から最初に圧力を逃がし、弁体9にかかる負
荷を解消した後、駆動軸11が弁体9に当接した時点で
永久磁石12と鉄心2の反発力とスプリング13の付勢
力によって弁体9が第二の流出路8の閉止位置から反発
方向に移動し、第一の流出路6を閉止すると同時に第二
の流出路8を開放する。一方、駆動方向と反対方向から
荷重がかかっていると、駆動軸11と弁体9は当接した
まま動作し第二の流出路8を開放する。
ように開放路を第一の流出路6から第二の流出路8に切
り換える場合、鉄心2と永久磁石12が吸着状態にある
ため、鉄心2と永久磁石12が同極となるようにソレノ
イド1に通電すると、永久磁石12と鉄心2の反発力に
より駆動軸11が反発方向に移動する。この時、ヘッド
圧や温度膨脹・収縮による圧力変化によって弁体9の駆
動方向から荷重がかかっていると、受圧面積の小さい駆
動軸11が反発方向に移動する時、受圧面積の大きい弁
体9は動作せず弁体9と駆動軸11の間に生じる隙間の
貫通孔10から最初に圧力を逃がし、弁体9にかかる負
荷を解消した後、駆動軸11が弁体9に当接した時点で
永久磁石12と鉄心2の反発力とスプリング13の付勢
力によって弁体9が第二の流出路8の閉止位置から反発
方向に移動し、第一の流出路6を閉止すると同時に第二
の流出路8を開放する。一方、駆動方向と反対方向から
荷重がかかっていると、駆動軸11と弁体9は当接した
まま動作し第二の流出路8を開放する。
【0017】また、開放路を第二の流出路8から第一の
流出路6に切り換える場合、スプリング13の付勢力が
鉄心2と永久磁石12の吸引力に打ち勝って保持されて
いるため、鉄心2と永久磁石12が異極となるようにソ
レノイド1に通電すると、永久磁石12と鉄心2の吸着
力により駆動軸11が吸着方向に移動する。この時、ヘ
ッド圧や温度膨脹・収縮による圧力変化によって弁体9
の駆動方向から荷重がかかっていると、駆動軸11が吸
着方向に移動する時、受圧面積の大きい弁体9は動作せ
ず弁体9と駆動軸11の間に生じる隙間から圧力を逃が
し、弁体9にかかる負荷を解消した後、駆動軸11が弁
体9に当接した時点で永久磁石12と鉄心2の吸着力に
よって弁体9が第一の流出路6の閉止位置から吸着方向
に移動し、第二の流出路8を閉止すると同時に第一の流
出路6を開放する。一方、駆動方向と反対方向から荷重
がかかっていると、駆動軸11と弁体9は当接したまま
動作し第一の流出路6を開放する。
流出路6に切り換える場合、スプリング13の付勢力が
鉄心2と永久磁石12の吸引力に打ち勝って保持されて
いるため、鉄心2と永久磁石12が異極となるようにソ
レノイド1に通電すると、永久磁石12と鉄心2の吸着
力により駆動軸11が吸着方向に移動する。この時、ヘ
ッド圧や温度膨脹・収縮による圧力変化によって弁体9
の駆動方向から荷重がかかっていると、駆動軸11が吸
着方向に移動する時、受圧面積の大きい弁体9は動作せ
ず弁体9と駆動軸11の間に生じる隙間から圧力を逃が
し、弁体9にかかる負荷を解消した後、駆動軸11が弁
体9に当接した時点で永久磁石12と鉄心2の吸着力に
よって弁体9が第一の流出路6の閉止位置から吸着方向
に移動し、第二の流出路8を閉止すると同時に第一の流
出路6を開放する。一方、駆動方向と反対方向から荷重
がかかっていると、駆動軸11と弁体9は当接したまま
動作し第一の流出路6を開放する。
【0018】以上の構成により、弁体と駆動軸11に自
由度をもたせて連結することにより、弁体の切り換え時
に、弁体にかかる荷重を除去することができるため、弁
体にかかる圧力に関係なく確実に切り換え動作ができ
る。
由度をもたせて連結することにより、弁体の切り換え時
に、弁体にかかる荷重を除去することができるため、弁
体にかかる圧力に関係なく確実に切り換え動作ができ
る。
【0019】なお、実施例では駆動力発生手段として電
磁石3を用いた場合を説明したが、モータを用いても同
様の効果が得られる。
磁石3を用いた場合を説明したが、モータを用いても同
様の効果が得られる。
【0020】また、図3において、ソレノイド1と鉄心
2とからなる駆動力発生手段としての電磁石3を有し、
一つの流入口4と、この流入口4を挟む形で第一の弁座
5を有する第一の流出路6と第二の弁座7を有する第二
の流出路8からなる弁筐体14があり、第一の弁座5と
第二の弁座7を開閉し隙間を有して遊嵌した貫通孔10
を有する閉止手段としての弁体9がある。弁体9に電磁
石3の駆動力を伝達する駆動力伝達手段として駆動軸1
1があり、弁体9は駆動軸11との間に貫通孔10を介
して駆動軸11の駆動方向と直角、軸方向に自由度をも
って連結され、一方の弁座(5または7)が開成してい
る時は他方の弁座(5または7)は閉成する。駆動軸1
1に固定された永久磁石12は、電磁石3の極性により
吸着または反発し、付勢手段としてのスプリング13に
より弁体9が電磁石3から離れる方向に付勢され、電磁
石3の駆動力を駆動軸11を介して弁体9に伝達する構
成になっており、制御器15によってソレノイドへの通
電信号を制御するよう構成されている。弁体9はゴムシ
ート16を有し、少ない力で閉止力を高めている。ま
た、駆動軸11も弁体9との当接部片側にゴムパッキン
17を有し閉止力を高めている。
2とからなる駆動力発生手段としての電磁石3を有し、
一つの流入口4と、この流入口4を挟む形で第一の弁座
5を有する第一の流出路6と第二の弁座7を有する第二
の流出路8からなる弁筐体14があり、第一の弁座5と
第二の弁座7を開閉し隙間を有して遊嵌した貫通孔10
を有する閉止手段としての弁体9がある。弁体9に電磁
石3の駆動力を伝達する駆動力伝達手段として駆動軸1
1があり、弁体9は駆動軸11との間に貫通孔10を介
して駆動軸11の駆動方向と直角、軸方向に自由度をも
って連結され、一方の弁座(5または7)が開成してい
る時は他方の弁座(5または7)は閉成する。駆動軸1
1に固定された永久磁石12は、電磁石3の極性により
吸着または反発し、付勢手段としてのスプリング13に
より弁体9が電磁石3から離れる方向に付勢され、電磁
石3の駆動力を駆動軸11を介して弁体9に伝達する構
成になっており、制御器15によってソレノイドへの通
電信号を制御するよう構成されている。弁体9はゴムシ
ート16を有し、少ない力で閉止力を高めている。ま
た、駆動軸11も弁体9との当接部片側にゴムパッキン
17を有し閉止力を高めている。
【0021】上記構成において、第一の流出路6と第二
の流出路8のどちらが開放状態にある場合でも、ソレノ
イド1への非通電時は鉄心2と永久磁石12間には吸引
力があり、弁体9と駆動軸11の接触状態は、図3に示
すように常に弁体9の片面に駆動軸11が当接する状態
となっている。
の流出路8のどちらが開放状態にある場合でも、ソレノ
イド1への非通電時は鉄心2と永久磁石12間には吸引
力があり、弁体9と駆動軸11の接触状態は、図3に示
すように常に弁体9の片面に駆動軸11が当接する状態
となっている。
【0022】したがって、図4に詳細を示し、図5にソ
レノイド1の通電制御信号を示すように、第二の流出路
8を開放状態に切り換える場合は、第一の実施例と同様
に動作し、また、第一の流出路6を開放状態に切り換え
る場合は、制御器15により永久磁石12と鉄心2が同
極になるように一瞬ソレノイド1に通電制御すると、弁
体9はそのままで駆動軸11のみ反発方向に移動する。
この時、ヘッド圧や温度膨脹・収縮による圧力変化によ
って弁体9に荷重がかかっていると、弁体9と駆動軸1
1の間に生じる隙間即ち貫通孔10から圧力を逃がし、
弁体9にかかる負荷を解消した後、再度永久磁石12と
鉄心2が異極になるようにソレノイド1に通電制御する
と、駆動軸11が吸着方向に移動し駆動軸11が弁体9
に当接した時点で永久磁石12と鉄心2の吸着力がスプ
リング13の付勢力に打ち勝って、弁体9が第一の流出
路6の閉止位置から開放方向に移動し、第二の流出路8
を閉止すると同時に第一の流出路6を開放する。
レノイド1の通電制御信号を示すように、第二の流出路
8を開放状態に切り換える場合は、第一の実施例と同様
に動作し、また、第一の流出路6を開放状態に切り換え
る場合は、制御器15により永久磁石12と鉄心2が同
極になるように一瞬ソレノイド1に通電制御すると、弁
体9はそのままで駆動軸11のみ反発方向に移動する。
この時、ヘッド圧や温度膨脹・収縮による圧力変化によ
って弁体9に荷重がかかっていると、弁体9と駆動軸1
1の間に生じる隙間即ち貫通孔10から圧力を逃がし、
弁体9にかかる負荷を解消した後、再度永久磁石12と
鉄心2が異極になるようにソレノイド1に通電制御する
と、駆動軸11が吸着方向に移動し駆動軸11が弁体9
に当接した時点で永久磁石12と鉄心2の吸着力がスプ
リング13の付勢力に打ち勝って、弁体9が第一の流出
路6の閉止位置から開放方向に移動し、第二の流出路8
を閉止すると同時に第一の流出路6を開放する。
【0023】以上の構成により、弁体に過大な荷重が掛
かった場合でも、弁体より先に受圧面積が小さく弱い駆
動力で駆動できる駆動軸を最初に動かすことにより弁体
にかかる荷重を除去し、弁体を確実に切換えることがで
き、更に駆動力発生手段の小型化もできる。
かった場合でも、弁体より先に受圧面積が小さく弱い駆
動力で駆動できる駆動軸を最初に動かすことにより弁体
にかかる荷重を除去し、弁体を確実に切換えることがで
き、更に駆動力発生手段の小型化もできる。
【0024】以上説明したように本発明の流路切換え装
置によれば、ヘッド圧や温度膨張・収縮による弁体への
荷重増大を生じた場合でも、間接的に弱い駆動力でこの
荷重を除去し、弁体を確実に切り換えることができ、信
頼性が向上する。また、必要駆動力が弱くてもよい駆動
力発生手段が小型化でき、さらに使い勝手が向上する。
置によれば、ヘッド圧や温度膨張・収縮による弁体への
荷重増大を生じた場合でも、間接的に弱い駆動力でこの
荷重を除去し、弁体を確実に切り換えることができ、信
頼性が向上する。また、必要駆動力が弱くてもよい駆動
力発生手段が小型化でき、さらに使い勝手が向上する。
【0025】また、低消費電力型でありながら、弁体の
受ける荷重の方向性や大小に関係なく、確実に切り換え
動作が可能で、使い勝手が向上する。
受ける荷重の方向性や大小に関係なく、確実に切り換え
動作が可能で、使い勝手が向上する。
【図1】本発明の一実施例における流路切り換え装置の
構成図
構成図
【図2】同弁体部における駆動時の流体の流れと弁体に
かかる圧力の経時変化を示す詳細図
かかる圧力の経時変化を示す詳細図
【図3】本発明の他の実施例における流路切り換え装置
の構成図
の構成図
【図4】同弁体部における駆動時の燃焼の流れと弁体に
かかる圧力の経時変化を示す詳細図
かかる圧力の経時変化を示す詳細図
【図5】制御器から切り換え動作信号入力時のソレノイ
ドに入力される通電制御信号を示す図
ドに入力される通電制御信号を示す図
【図6】従来の流路切り換え装置の構成図
1 ソレノイド 2 鉄心 3 電磁石 4 流入口 5 第一の弁座 6 第一の流出路 7 第二の弁座 8 第二の流出路 9 弁体 10 貫通孔 11 駆動軸 12 永久磁石 13 スプリング 14 弁筐体 15 制御器 16 ゴムシート 17 ゴムパッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 11/00 - 11/24 F16K 31/06 305
Claims (1)
- 【請求項1】 ソレノイドと、鉄心と、流入口及び第一
の流出口と第二の流出口を有する弁筐体と、前記第一の
流出路と前記第二の流出路のどちらか一方の流出路を開
放し他方を閉止する弁体と、前記弁体に前記ソレノイド
と前記鉄心により発生する駆動力を伝達するための駆動
軸と、前記弁体を一方向に付勢する付勢手段と、前記駆
動軸に固定され前記ソレノイドへの通電方向により前記
鉄心に吸着または反発する永久磁石と、前記ソレノイド
への通電信号を制御する制御器とを有し、前記駆動軸を
前記弁体に設けた貫通孔を通して、前記弁体が前記駆動
軸の駆動方向と直角、軸方向のどちらにも自由に動ける
だけの隙間をもって遊嵌連結し、前記制御器は、前記弁
体を前記鉄心に吸着方向への駆動時は、前記永久磁石と
前記鉄心が反発するように通電初期に前記ソレノイドに
通電した後、再度吸着方向に駆動力を発生するように前
記ソレノイドに通電し、また、反発方向への駆動時は、
反発方向に駆動力を発生するように前記ソレノイドに通
電して前記弁体と前記駆動軸の動作を制御する流路切換
え装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06496694A JP3267040B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 流路切り換え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06496694A JP3267040B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 流路切り換え装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07280109A JPH07280109A (ja) | 1995-10-27 |
JP3267040B2 true JP3267040B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=13273304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06496694A Expired - Fee Related JP3267040B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 流路切り換え装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3267040B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1781975A4 (en) * | 2004-08-12 | 2012-07-04 | Hargraves Technology Corporation | ELECTROMAGNETIC VALVE AND METHOD FOR ASSEMBLING THE SAME |
CN105536178B (zh) * | 2016-01-29 | 2019-03-01 | 广东万和新电气股份有限公司 | 厨房电器的灭火装置及其控制方法 |
-
1994
- 1994-04-01 JP JP06496694A patent/JP3267040B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07280109A (ja) | 1995-10-27 |
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Date | Code | Title | Description |
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