JP2014114531A - 簡易防災ヘルメット - Google Patents
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Abstract
【課題】大人や子供の頭部形状にフィットして装着ができ、災害時等において、避難者の前屈みや座り込んだりする避難行動に際し、頭頂笠部21が前後方向に被りズレを生じたり、頭部の上げ下げ動作の姿勢変化によっても、当該被りズレや姿勢変化追随して後頭蓋部22が可変調整されてフィットした装着状態の維持が図られ、頭頂部だけでなく後頭部も落下物等の危険から好適に保護することのでき、携帯性と本棚等の身近な個所に配置できるるようにする。
【解決手段】ケース体2を、頭頂部側を保護する頭頂笠部21と後頭部側を保護する後頭蓋部22とで見開き状に開閉可能に構成し、防護シート3を、頭頂笠部21から後頭蓋部22に跨って、その開口周端縁から垂下して両頬と首廻りとを覆うようケース体2と一体化し、後頭蓋部22が頭部形状に応じてハ字状に拡開され、その拡開範囲が可変されるよう構成する。
【選択図】図1
【解決手段】ケース体2を、頭頂部側を保護する頭頂笠部21と後頭部側を保護する後頭蓋部22とで見開き状に開閉可能に構成し、防護シート3を、頭頂笠部21から後頭蓋部22に跨って、その開口周端縁から垂下して両頬と首廻りとを覆うようケース体2と一体化し、後頭蓋部22が頭部形状に応じてハ字状に拡開され、その拡開範囲が可変されるよう構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、見開き状に開閉可能なケース体をヘルメット本体とし、ケース体内に折り畳み収納される被覆部を備え、災害時等に頭部を保護するための折り畳み携帯可能な簡易防災ヘルメットに関する。
従来、災害時等に頭部を保護するための折り畳み式の携帯用防災頭巾(特許文献1参照)や、折り畳み式の携帯用防災ヘルメット(特許文献2参照)が知られている。
ところで、災害時等において、避難者は、前屈みなって歩行したり、座り込んだりする避難姿勢を取ることが多く、頭部もこの避難行動に追随して頭を上げ下げかるため、頭頂部だけでなく後頭部も落下物等から保護する必要がある。
ところで、災害時等において、避難者は、前屈みなって歩行したり、座り込んだりする避難姿勢を取ることが多く、頭部もこの避難行動に追随して頭を上げ下げかるため、頭頂部だけでなく後頭部も落下物等から保護する必要がある。
しかしながら、特許文献1のものは、頭巾(1)全体を薄くて軽い防炎又は難燃性の布地で形成し、頭頂部を落下物等から保護するために、その頭頂部分にプラスチック樹脂製の保護板(211)を分割して内装させ、保護板(211)を中心に頭巾の垂下部分を巻き付けて折り畳みできるようにしたものであるため、後頭部や首廻り、肩部を、火の粉などの飛来物からの保護はできても、ガラスの破片等の落下物が笠部から滑り落ちて直撃するなど、耐刺衝性や耐切創性に対する保護機能に欠け、折り畳みした際の見栄えも良くないという欠点を有している。
一方、特許文献2のものでは、2枚の長方形板材(1、2)を蝶着し、両耳側に三角状に開閉することで山形の笠体(5)を形成して頭頂部を保護し、板材(1、2)間に折り畳み可能な三角後板(6)を設けて後頭部を保護できるものの、避難者が前屈みになったり、頭を下げた避難行動の際に、山形の笠体(5)の頭頂部から突出した三角頂部の部分が邪魔となり、机などの障害物にぶつかったり、三角後板(6)に落下物等を受けると、かえって前側に強い衝撃が加わることとなって、舌を噛んだり、首部を傷めてしまう危惧があるだけでなく、ガラスの破片等の落下物が笠体(5)から滑り落ちて首廻りや肩廻りを直撃するなど、耐刺衝性や耐切創性に対する保護機能に欠け、しかも、接着されたエアー帽子(17)が剥離してしまう危惧があり、また、三角後板(6)の折れ防止用ストッパー(11)や、エアー帽子(17)を備えなくてはならないなど、構造の複雑化と機動性に劣るという問題点を有していた。
なお、上記かっこ()と共に付した符号は、各特許文献中で使用された符号である。
なお、上記かっこ()と共に付した符号は、各特許文献中で使用された符号である。
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、折り畳み式の携帯可能な簡易ヘルメットでありながら、ケース体とその周端縁に垂下する防護シートとを一体化することにより、災害時等における防災に対する保護機能を格段に向上することができるだけでなく、ヘルメット本体を構成するケース体の後頭蓋部がハ字状に可変拡開されて、大人や子供の頭部形状にフィットして装着することができると共に、災害時等において、避難者の前屈みや座り込んだりする避難行動に際し、頭部の上げ下げ動作の姿勢変化に追随して、頭頂笠部が前後方向に被りズレを生じても可変調整されてフィットした装着状態の維持が図られ、頭頂部だけでなく後頭部も飛来物や落下物等の危険から好適に保護することができる簡易防災ヘルメットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の引戸の位置保持装置は、見開き状に開閉可能なケース体と、該ケース体内に折り畳み収納される被覆部とからなる携帯可能な簡易防災ヘルメットであって、前記ケース体は、周縁に立上り部を有して断面視略凹状に形成された頭頂部側を保護する頭頂笠部と、該頭頂笠部に蝶着部を介して開閉可能に蝶着された後頭部側を保護する後頭蓋部と、頭頂笠部と後頭蓋部との閉じ状態を維持する閉止部とを備えてヘルメット本体を構成すると共に、前記被覆部は、布素材間にシート状の金属メッシュが粘着材を介して挟み込み形成された防護シートを、前記頭頂笠部から後頭蓋部に跨って、ケース体を開いた際に、その周端縁に垂下して両頬と首廻りとを覆うようケース体の内面域に取着して、ケース体と防護シートとを一体化し、垂下部分をケース体の周端縁から内部に畳み収納可能に構成せしめ、前記頭頂笠部と後頭蓋部とは、それぞれに跨って取着された防護シートによって、頭頂笠部を頭頂部に装着した状態で、前記蝶着部を基点として、後頭蓋部が頭部形状に応じてハ字状に拡開され、その拡開範囲が可変されるよう構成されていることを特徴とするものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、折り畳み式の携帯可能な簡易ヘルメットでありながら、ケース体とその周端縁に垂下する防護シートとを一体化したことにより、災害時等における防災に対する保護機能を格段に向上することができるだけでなく、ヘルメット本体を構成するケース体の後頭蓋部がハ字状に可変拡開され、大人や子供など異なる頭部形状であっても、頭頂笠部と後頭蓋部が、確実に頭頂部と後頭部にフィットした状態を維持して装着することができると共に、災害時等において、避難者の前屈みや座り込んだりする避難行動に際し、頭部の上げ下げ動作の姿勢変化に追随して、頭頂笠部が前後方向に被りズレを生じても可変調整されてフィットした装着状態の維持が図られ、頭頂部だけでなく後頭部も飛来物や落下物等の危険から好適に保護することができ、しかも、耐刺衝性や耐切創性、防炎性や難燃性を有する垂下した防護シートが頬や首廻り、肩廻りを覆うので、火の粉等の飛来物やガラスや木片等の先の尖ったもの鋭利なものの落下物に対する保護が行え、防災に特化した安全性を確保することができると共に、ケース体を、硬質樹脂材だけでなく、半硬質型の柔軟性や微弾性ある可撓性樹脂材を採用して製作することが可能となり、防護シートやファスナーをケース体の周端縁に、一般的な縫製作業をもって縫合する一体化が行え、接着のみによる剥離の危険性を回避することができる。
その結果、ケース体を開くと同時に防護シートが垂下され、装着時間を要すること無く、そのまま簡単に被り装着することができ、また、垂下した防護シートは、ケース体の周端縁から折り畳んでケース体内に収容するだけなので、収容時間を要せず容易な収納を可能とし得て、さらに、ケース体自体の外観も一般的な薄箱状ケースとして様々な形状に製作でき、携帯だけでなく、例えば、CDやDVDなどのケース形状の大きさに疑似化させ、これらケースと共に本棚等に陳列させるなど、違和感なく身近に配置することが可能となり、緊急時に直ちに使用することができる。
その結果、ケース体を開くと同時に防護シートが垂下され、装着時間を要すること無く、そのまま簡単に被り装着することができ、また、垂下した防護シートは、ケース体の周端縁から折り畳んでケース体内に収容するだけなので、収容時間を要せず容易な収納を可能とし得て、さらに、ケース体自体の外観も一般的な薄箱状ケースとして様々な形状に製作でき、携帯だけでなく、例えば、CDやDVDなどのケース形状の大きさに疑似化させ、これらケースと共に本棚等に陳列させるなど、違和感なく身近に配置することが可能となり、緊急時に直ちに使用することができる。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する簡易防災ヘルメットを図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、頭部に装着可能な状態とした簡易防災ヘルメットの全体斜視図であって、簡易防災ヘルメット1は、ヘルメット本体として機能する見開き状に開閉可能なケース体2と、該ケース体2内に折り畳み収納される被覆部3とから構成される。
図1は、頭部に装着可能な状態とした簡易防災ヘルメットの全体斜視図であって、簡易防災ヘルメット1は、ヘルメット本体として機能する見開き状に開閉可能なケース体2と、該ケース体2内に折り畳み収納される被覆部3とから構成される。
ケース体2は、頭頂部を保護する頭頂笠部21と、この頭頂笠部21に蝶着部23を介して開閉可能に蝶着されて後頭部を保護する後頭蓋部22と、頭頂笠部21と後頭蓋部22との閉じ状態を維持する閉止部24を備え、半硬質型の柔軟性、微弾性、耐衝撃性、難燃性、耐熱性を有した縫製可能な板厚が約2mm程度を有したポリカーボネートにて可撓性樹脂材にて形成されるが、、その他高密度圧縮ウレタンなど、使用する樹脂及び硬度は任意である。ケース体2の外観形状は、頭頂笠部21と後頭蓋部22を閉じた状態で、ケース厚さが約20mm、縦横幅が約150mmの一般的な薄箱型ケース形状に形成され、CDやDVDなどのケース形状の大きさに疑似化させている。この様に形成すると、帽子型ヘルメットの外観と全く異なる外観にて製作でき、携帯性は勿論、これらCDケースや書籍など共に本棚等に陳列させるなど、違和感なく身近に配置することが可能な形状となっている。
頭頂笠部21と後頭蓋部22は、それぞれ広幅な矩形状の平面部211、221と、その外周縁に円弧(R)状の面取り面を介して折曲された立上り部212、222を有して、断面視略凹状に形成され、蝶着部23を介して一体化されている。頭頂笠部21は、頭部外周に迫り出した状態で額部、両耳部、後頭部を鍔状に覆い、落下物等が直接当接しない迫り出し幅をもって装着可能な、所謂三度笠の外観を小型化して角形にした如くの笠体として形成されいる。なお、頭頂笠部21と後頭蓋部22の立上り部212の幅は、異なる幅に設定して変更でき、後頭蓋部22の立上り部222を設けなくとも良く、その形状も円弧状にするなど任意に形成しても良い。また、ケース体2の外観形状も矩形でなく円形状にするなど任意である。
図2(A)は、蝶着状態を示す部分側面図であり、蝶着部23は、耐熱・防水処理が施されたPVC、ナイロン、アクリル等の樹脂製布帛材に形成され、頭頂笠部21と後頭蓋部22とが常時開き勝手となるように、ケース体2の立上り部212、222同士を縫合して蝶着される。なお、蝶着部23には、適宜に金属製等の蝶番部材を用いても良い。
蝶着部23を除く頭頂笠部21と後頭蓋部22の立上り部212、222の外周端縁には、閉止部24としてのファスナーが、ケース体2に対し直接縫合して取着され、ケース体2のファスナーの開け閉め操作でケース体2を開閉することができるようになっており、このファスナーの高さ幅によって、立上り部212、222と共にケース体2の収納容積の領域を確保している。なお、閉止部24には、ファスナーによらずホック式、留め金式等であっても良い。
また、頭頂笠部21の内側略中央部に、被った際に頭への座りを良くし、かつ頭頂笠部21に頭頂部の裏面が直接接触しない厚さをもって、頭頂部への衝撃を吸収するクッションリング座25が設けられており、後頭蓋部22の裏面がウレタンシートやラバー材などのクッションシート27が設けられている。
蝶着部23を除く頭頂笠部21と後頭蓋部22の立上り部212、222の外周端縁には、閉止部24としてのファスナーが、ケース体2に対し直接縫合して取着され、ケース体2のファスナーの開け閉め操作でケース体2を開閉することができるようになっており、このファスナーの高さ幅によって、立上り部212、222と共にケース体2の収納容積の領域を確保している。なお、閉止部24には、ファスナーによらずホック式、留め金式等であっても良い。
また、頭頂笠部21の内側略中央部に、被った際に頭への座りを良くし、かつ頭頂笠部21に頭頂部の裏面が直接接触しない厚さをもって、頭頂部への衝撃を吸収するクッションリング座25が設けられており、後頭蓋部22の裏面がウレタンシートやラバー材などのクッションシート27が設けられている。
図2(B)に示すように、被覆部は、ナイロン布や綿布等の布素材3a間にシート状の金属メッシュ3bを粘着材3cを介して挟み込み形成された防護シート3にて構成される。この防護シート3は、本願発明者がPCT出願し特許国際公開WO2007−043218A1号公報に開示されたものであり、金属メッシュ3bとしては、当該公報所載の耐切創性を有する編み込み状メッシュ(シート厚1mm)と、耐切創性および耐刺衝性を有する鎖リング状メッシュ(シート厚2mm)との何れも使用されるが、本実施例では、鎖リング状メッシュを採用している。
表側の布素材3aは、ナイロン布や綿布等にアルミ溶剤を塗布した防炎性、難燃性を有した耐火布で構成されており、火の粉などの飛来物からの保護が可能となっている。
表側の布素材3aは、ナイロン布や綿布等にアルミ溶剤を塗布した防炎性、難燃性を有した耐火布で構成されており、火の粉などの飛来物からの保護が可能となっている。
防護シート3は、ケース体2を開いた際に垂下して、頭頂笠部21の前側立上り部212の内側端縁に設けられ額部を覆う額被覆部31と、頭頂笠部21の両側立上り部212から後頭蓋部22の両側と後側の立上り部222の内側周端縁に跨って(沿って)設けられ、両頬部、首廻りから肩廻り部の各部位を覆う一枚シート状の両頬被覆部32、首廻り被覆部33とにより形成され、蝶着部23を除くケース体2の内側開口周端縁に、閉止部24としてのファスナー、ケース体2の周端面(小口)を覆うU字状のエッジカバー26と共に、ケース体2に対し直接縫合して取着されされている。
両頬被覆部32、首廻り被覆部33は、頬被覆部32は、蝶着部23に達するようオーバーラップ状に頭頂笠部21の後側に沿って湾曲(折曲)して縫合されており、蝶着部23を基点としてケース体2が90度以上(約120〜160度程度)のハ字状に拡開して、簡易防災ヘルメット1を被り易い状態の拡開範囲が確保できる被覆面域を有して縫合され、この両頬被覆部32には、顎止め紐4が設けられている。そして、簡易防災ヘルメット1を被った際に、この頭頂笠部21から後頭蓋部22に跨った被覆面域が、被り位置や顎止め紐4の結び操作に応じて、頭部装着時の頭部形状に適合してフィットされ、頭頂笠部21と後頭蓋部22のハ字状拡開範囲を調整する可変面域として機能するようになっており、これら垂下部分を立上り部212、222を介して、蝶着部23のファスナー高さ幅を利用してケース体2内に折り畳み収納可能に構成さている。
なお、各部位における縫合による取着は、縫い糸によらずリベット止め等適宜のものに代用でき、接着剤と併用しても良く、ケース体2を硬質樹脂で形成した際には、接着剤とリベット止めの併合、又は接着剤のみであっても良く、その取着部位も立上り部212、222に限定されるものではない。また、防護シート3を、ケース体2の内面域に、頭頂部と後頭部を覆うように、頭頂笠部21から後頭蓋部22に跨って設け、ケース体2との二重構造として、その防護機能を向上させても良く、さらに、クッションシート27に替えて首廻り被覆部33を後頭蓋部22を覆うように形成しても良い。また、顎止め紐4は、結び紐によらずボタン式、ベルト式等適宜のものに変更できることは勿論である。
次に、簡易防災ヘルメット1の装着手順を図3に基づいて説明する。まず、(1) の防護シート3がケース体2の内に折り畳み収納された状態から、(2) の閉止部24としてのファスナーを開けると、蝶着部23(布帛材)による開き勝手作用により頭頂笠部21と後頭蓋部22とが自然に拡開し、ケース体2が半開状態となる。次いで、(3) の予め適宜に蝶結びされた顎止め紐4を摘んで防護シート3を引出し、頭頂笠部21を持つだけて、(4) に示す様に自然に防護シート3と後頭蓋部22がハ字状に見開きして垂下した状態となる。この状態で、頭頂笠部21と顎止め紐4を掴んで後頭部側から頭に被せ、頭頂笠部21を額側に迫り出した状態で顎止め紐4を必要において結び直せば、(5) に示す様に、クッションリング座25が頭頂部に宛がわれ、丁度笠頭巾を被った状態の如くに頭にフィットして装着が完了する。つまり、(2) のファスナーを開けた状態から、頭頂笠部21を持つだけで、(4) に示す防護シート3が垂下された状態とすることができる。
また、防護シート3をケース体2に収納する際には、ケース体2に縫合されたケース体2の周端部位を介して容易に折り畳むことができるので、後頭蓋部22を下にして、首廻り被覆部33を摘んで折り畳みしたのち、両頬被覆部32を手先で押し込みながら、(2) の様にケース体2が半開状態になるまて収容し、額被覆部31を折り畳んでファスナー(閉止部24)を徐々に閉めていけば収納が完了する。なお、防護シート3は、その層構造から縫合部位から密着状に折り畳みされず、U字状に屈曲して折り畳みされ、ファスナー(閉止部24)高さ幅を利用してケース体2内に収納される。
叙述の如く構成された本発明の実施形態において、災害時等に頭部を保護するための折り畳み式の携帯用防災ヘルメットを頭に装着するのであるが、本発明にかかる簡易防災ヘルメット1は、見開き状に開閉可能なケース体2と、該ケース体2内に折り畳み収納される被覆部(防護シート3)とからなり、ケース体2は、周縁に立上り部212を有して断面視略凹状に形成された頭頂部側を保護する頭頂笠部21と、該頭頂笠部21に蝶着部23を介して開閉可能に蝶着された後頭部側を保護する後頭蓋部22と、頭頂笠部21と後頭蓋部22との閉じ状態を維持する閉止部とを備えてヘルメット本体を構成すると共に、被覆部は、布素材3a間にシート状の金属メッシュ3bが粘着材3cを介して挟み込み形成された防護シート3を、頭頂笠部21から後頭蓋部22に跨って、ケース体2を開いた際に、その周端縁に垂下して両頬と首廻りとを覆うようケース体2の内面域に取着して、ケース体2と防護シート3とを一体化し、垂下部分をケース体2の周端縁から内部に畳み収納可能に構成せしめ、頭頂笠部21と後頭蓋部22とは、それぞれに跨って取着された防護シート3の両頬被覆部32によって、頭頂笠部21を頭頂部に装着した状態で、蝶着部23を基点として、後頭蓋部22が頭部形状に応じてハ字状に拡開され、その拡開範囲が可変調整可能に構成されている。
この様に構成すると、折り畳み式の携帯可能な簡易ヘルメットでありながら、ケース体2の開口周端縁に防護シート3を一体化してあるので、災害時等における防災に対する保護機能を格段に向上することができるだけでなく、ヘルメット本体を構成するケース体2の後頭蓋部22がハ字状に可変拡開され、大人や子供など異なる頭部形状であっても、頭頂笠部21と後頭蓋部22が、確実に頭頂部と後頭部にフィットした状態を維持して装着することができると共に、災害時等において、避難者の前屈みや座り込んだりする避難行動に際し、頭部の上げ下げ動作の姿勢変化に追随して、頭頂笠部21が前後方向に被りズレ(クッションリング座25の位置ズレ)を生じても、両頬被覆部32を介して可変調整がなされ、フィットした装着状態の維持が図られ、頭頂部だけでなく後頭部も落下物等の危険から好適に保護することができる。
しかも、耐刺衝性や耐切創性、防炎性や難燃性を有する垂下した防護シート3が頬や首廻り、肩廻りを覆うので、火の粉等の飛来物やガラス、木片などの先の尖ったもの鋭利なものの落下物に対する保護が行え、防災に特化した安全性を確保することができると共に、ケース体2を、硬質樹脂材だけでなく、半硬質型の柔軟性や微弾性ある可撓性樹脂材を採用して製作することが可能となり、防護シート3や閉止部24としてのファスナーをケース体2の周端縁に、一般的な縫製作業をもって縫合する一体化が行え、接着のみによる剥離の危険性を回避することができる。
その結果、ケース体を開くと同時に防護シート3が垂下され、装着時間を要すること無く、そのまま簡単に頭部に被り装着することができ、また、垂下した防護シート3は、ケース体2の周端縁から折り畳んでケース体2内に収容するだけなので、収容時間を要せず容易な収納を可能とし得て、さらに、ケース体2自体の外観も一般的な薄箱状ケースとして様々な形状に製作でき、携帯だけでなく、例えば、CDやDVDなどのケース形状の大きさに疑似化させ、これらケースと共に本棚等に陳列させるなど、違和感なく身近に配置することが可能となり、緊急時に直ちに使用することができる。
その結果、ケース体を開くと同時に防護シート3が垂下され、装着時間を要すること無く、そのまま簡単に頭部に被り装着することができ、また、垂下した防護シート3は、ケース体2の周端縁から折り畳んでケース体2内に収容するだけなので、収容時間を要せず容易な収納を可能とし得て、さらに、ケース体2自体の外観も一般的な薄箱状ケースとして様々な形状に製作でき、携帯だけでなく、例えば、CDやDVDなどのケース形状の大きさに疑似化させ、これらケースと共に本棚等に陳列させるなど、違和感なく身近に配置することが可能となり、緊急時に直ちに使用することができる。
また、ケース体2は、その外観が耳側と額側に迫り出す幅を有して樹脂製の薄箱型に形成され、頭頂笠部21の内側略中央部に、頭頂部への衝撃を吸収するクッションリング座25が設けられているので、簡易防災ヘルメット1を顎止め紐4を結んで装着した際に、クッションリング座25によって、頭頂部が頭頂笠部21の平面部211から離間した状態とすることができ、直接接触することが回避され落下物等による頭頂部への衝撃を吸収して保護できるだけでなく、頭頂笠部21の前面側が帽子のツバとして機能して鼻部や顔を保護し、頭頂笠部21の迫り出し部分(平面部211と立上り部212のコーナー廻り部分)によって、頭部と垂下する両頬被覆部32や後頭蓋部22との間にコーナー隙間(空間域)を形成させることができ、このコーナー隙間によって、落下物等が耳に直接当接してしまうことを回避して保護し、コーナー廻り部分に当接した際に、円弧状のヘルメットや防災頭巾のように落下物が滑り落ちて肩に当接してしまうことが回避され、頭頂笠部21が僅かに傾動し頭部への衝撃を吸収して保護することができ、しかも、通気性を確保することができる。
また、防護シート3は、頭頂笠部21と後頭蓋部22の外周端縁となるケース体2に直接縫合して取着されているので、ケース体2と防護シート3が強固に一体化され、頭頂笠部21が落下物による当接を受けたり、机などの障害物等にぶつかったりした際に、衝撃を受けても接着のみによる剥離の危険性を回避することができる。
また、防護シート3は、ケース体2を開いた際に、頭頂笠部21の前端縁から垂下して額部を覆うよう形成されると共に、両頬部を覆う防護シート3(32)に顎止め紐4が設けられているので、その迫り出しによって帽子のツバの如く機能し、鼻や顔を保護するする頭頂笠部21の前面側と相まって、額部を保護することができ、予め蝶結びされた顎止め紐4は、摘んで防護シート3を引出しする操作紐として機能し、クッションリング座25や両頬被覆部32を確りと頭と顔に密着して簡易防災ヘルメット1を装着させることができる。
また、ケース体2は、可撓性樹脂材にて形成されているので、防護シート3や閉止部24としてのファスナー、蝶着部23として布帛材をケース体2の周端縁に、一般的な縫製作業をもって縫合でき、これら部材をケース体2に強固に一体化することができる。
また、閉止部24は、蝶着部23を除くケース体2の外周に設けられたファスナーであるため、このファスナーの高さ幅によって、立上り部212、222と共にケース体2の収納容積の領域を確保することができ、頭頂笠部21と後頭蓋部22とが蝶着部23(布帛材)による開き勝手に作用し、防護シート3が、その層構造から縫合部位でU字状に折り畳みされた状態であるため、はみ出した防護シート3を押し込みながら、ファスナー(閉止部24)を徐々に閉めてケース体2内に収納することができる。
また、金属メッシュ3bは、リング状メッシュにて形成され、防護シート3は、耐刺衝性、耐切創性を有するので、ヘルメット本体を構成するケース体2と一体となって、災害時等に落下物や障害物等、割れたガラス片やとがった木片など鋭角な危険物が当接しても、従来の防災頭巾や折り畳み式等のものに比し頭部や頬部、首廻りへの保護機能が格段に向上し、簡易防災ヘルメット1としての安全機能を確実に向上することができる。
また、蝶着部23は、頭頂笠部21と後頭蓋部22とを、開き勝手となるように丁着してあるので、こり開き勝手作用により頭頂笠部21と後頭蓋部22とが自然に拡開し、ケース体2が半開状態とでき、緊急時であっても容易に顎止め紐4を摘んで防護シート3を引出しすることができる。
折り畳み式の携帯可能な簡易ヘルメットでありながら、ケース体2の周端縁に防護シート3を一体化することにより、ヘルメット本体を構成するケース体2の後頭蓋部22がハ字状に可変拡開されて、頭部形状にフィットした状態で大人や子供への装着ができるだけでなく、災害時等において、避難者の前屈みや座り込んだりする避難行動に際し、頭頂笠部21が前後方向に被りズレを生じたり、頭部の上げ下げ動作の姿勢変化によっても、当該被りズレや姿勢変化追随して後頭蓋部22が可変調整されてフィットした装着状態の維持が図られ、頭頂部だけでなく後頭部も落下物等の危険から好適に保護することのでき、携帯性と本棚等の身近な個所に配置できる配置性を有する簡易防災ヘルメット1として適用することができる。
1 簡易防災ヘルメット
2 ケース体
21 頭頂笠部
211 平面部
212 立上り部
22 後頭蓋部
221 平面部
222 立上り部
23 蝶着部
24 閉止部(ファスナー)
25 クッションリング座
26 エッジカバー
27 クッションシート
3 防護シート(被覆部)
3a 布素材
3b 金属メッシュ
3c 粘着材
31 額被覆部
32 頬被覆部
33 被覆部
4 顎止め紐
2 ケース体
21 頭頂笠部
211 平面部
212 立上り部
22 後頭蓋部
221 平面部
222 立上り部
23 蝶着部
24 閉止部(ファスナー)
25 クッションリング座
26 エッジカバー
27 クッションシート
3 防護シート(被覆部)
3a 布素材
3b 金属メッシュ
3c 粘着材
31 額被覆部
32 頬被覆部
33 被覆部
4 顎止め紐
Claims (8)
- 見開き状に開閉可能なケース体と、該ケース体内に折り畳み収納される被覆部とからなる携帯可能な簡易防災ヘルメットであって、
前記ケース体は、周縁に立上り部を有して断面視略凹状に形成された頭頂部側を保護する頭頂笠部と、該頭頂笠部に蝶着部を介して開閉可能に蝶着された後頭部側を保護する後頭蓋部と、頭頂笠部と後頭蓋部との閉じ状態を維持する閉止部とを備えてヘルメット本体を構成すると共に、
前記被覆部は、布素材間にシート状の金属メッシュが粘着材を介して挟み込み形成された防護シートを、前記頭頂笠部から後頭蓋部に跨って、ケース体を開いた際に、その周端縁に垂下して両頬と首廻りとを覆うようケース体の内面域に取着して、ケース体と防護シートとを一体化し、垂下部分をケース体の周端縁側から内部に畳み収納可能に構成せしめ、
前記頭頂笠部と後頭蓋部とは、それぞれに跨って取着された防護シートによって、頭頂笠部を頭頂部に装着した状態で、前記蝶着部を基点として、後頭蓋部が頭部形状に応じてハ字状に拡開され、その拡開範囲を可変されるよう構成されていることを特徴とする簡易防災ヘルメット。 - 請求項1において、前記ケース体は、その外観が耳側と額側に迫り出す幅を有して樹脂製の薄箱型に形成され、前記頭頂笠部の内側略中央部に、頭頂部への衝撃を吸収するクッションリング座が設けられていることを特徴とする簡易防災ヘルメット。
- 請求項1または2において、前記防護シートは、前記頭頂笠部と後頭蓋部の外周端縁となるケース体に直接縫合して取着されていることを特徴とする簡易防災ヘルメット。
- 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記防護シートは、ケース体を開いた際に、前記頭頂笠部の前端縁から垂下して額部を覆うよう形成されると共に、両頬部を覆う前記防護シートに顎止め紐が設けられていることを特徴とする簡易防災ヘルメット。
- 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記ケース体は、可撓性樹脂材にて形成されていることを特徴とする簡易防災ヘルメット。
- 請求項1乃至5の何れかにおいて、前記閉止部は、前記蝶着部を除くケース体外周に設けられたファスナーであることを特徴とする簡易防災ヘルメット。
- 請求項1乃至6の何れかにおいて、前記金属メッシュは、リング状メッシュにて形成され、前記防護シートは、耐刺衝性、耐切創性を有することを特徴とする簡易防災ヘルメット。
- 請求項1乃至6の何れかにおいて、前記蝶着部は、頭頂笠部と後頭蓋部とを、開き勝手となるように丁着してあることを特徴とする簡易防災ヘルメット。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012271268A JP2014114531A (ja) | 2012-12-12 | 2012-12-12 | 簡易防災ヘルメット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012271268A JP2014114531A (ja) | 2012-12-12 | 2012-12-12 | 簡易防災ヘルメット |
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ID=51170839
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190119833A (ko) * | 2018-04-13 | 2019-10-23 | 유한회사 지에스케이테크놀로지 | 다기능 안전방석 |
KR102066014B1 (ko) | 2019-07-04 | 2020-01-14 | (주)한국디자인사이언스연구소 | 재난방재모 |
-
2012
- 2012-12-12 JP JP2012271268A patent/JP2014114531A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190119833A (ko) * | 2018-04-13 | 2019-10-23 | 유한회사 지에스케이테크놀로지 | 다기능 안전방석 |
KR102038909B1 (ko) * | 2018-04-13 | 2019-11-26 | 유한회사 지에스케이테크놀로지 | 다기능 안전방석 |
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