JP3016043U - 防災頭きん - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震災害時、頭部防護、防煙、防塵、貴重品
の手近な備えを包括して合目的の下に達成できる防災頭
きんを提供する。 【構成】 コートのフード様の形でしころ１３付きの布
製防災頭きん１であって、額から後頭部を覆う部分１
１、頭の左右を覆う部分１２にポケット１４，１５を設
け、防煙機能を持たせたマスク１７の一端を一方の部分
１２に取り付け、マスク他端を他方の部分１２にボタン
１８又は面ファスナ１９で留めるようにしたことを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は防災頭きん、特に、地震災害の防災に有益な頭きんに関する。

【０００２】 災害時、特に地震災害の場合、頭部の防護が肝要である。また煙や塵を防ぐこ とも必要であり、更に現金，通帳など貴重品を手近に備えることも重要である。

【０００３】

【従来の技術】

従来、頭部の防護、防煙、防塵、貴重品の身近備えを包括して合目的の下に達 成し得る防災用具は、未だ開発されていない。

【０００４】 因みに従来知られている防災用具は、頭部を守るものとしてはヘルメット，帽 子，頭きん等、防煙，防塵のためのものとしてはマスクというように、それぞれ 別個の用具である。別個の用具は、いざというときの備品として、適性に劣る。 即ち、緊急時、まとめて素早く手にするには難がある。この点を解消するべく、 それら用具を袋などに入れたとしても、個個の用具の緊急用立ての使い勝手は、 余り良好でない。貴重品の身近な備えも的確な対処法は確立されていない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、災害時、特に地震災害の場合、頭部の防護、防煙、防塵及び 貴重品身近備えを包括して、合目的の下に達成し得る防災頭きんを開発するにあ る。

【０００６】

【課題を達成するための手段】

本考案の特徴は、 額から後頭部を覆う第１の部分、頭部の左右を覆う第２の部分及びしころを有 する布でできた防災頭きんであって、 第１の部分の額から首の後ろにかけてポケットを設け、第２の部分にポケット を形成し、鼻から口にかけて覆うようにポケットのついたマスクの一端を左右何 れかの第２の部分に取り付け、マスクの他端を他方の第２の部分にボタンで留め るようにした、又は、 頭きんの両サイドに復帰反射器を備え、第１の部分の頭部に幅方向の長さにつ き底が他より短いポケットを設け、第２の部分にジッパーによる開閉型のポケッ トを付設し、鼻から口にかけて覆うように活性炭などの吸着性物質による煙害阻 止部のついたマスクの一端を左右何れかの第２の部分に取り付け、マスクの他端 を他方の第２の部分に面ファスナで留めるようにした点、 にある。

【０００７】 本考案において、第１の部分の頭部に設けるポケットに関し、「幅方向の長さ につき底が他より」の「長さ」とは、「底」，「他」を幅方向即ち頭きん左右方 向に真直ぐに延した状態下での「長さ」をいう。このことは、実用新案登録請求 の範囲の項及び以下の記載についても同じである。

【０００８】 本考案で防災頭きんに布でできているものを充てるのは、本考案品にサイズの 適用範囲が広い特性即ちフリーサイズ性を付与し、またかぶった際の頭に対する 良好ななじみを本考案品に持たせるために、そうするのである。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施態様例を示す図面を参照して、次に本考案を説明する。

【００１０】 全図を通じ、同符号は同じ部分を示す。

【００１１】 請求項１に係る本考案の例が図１に、請求項２に係る本考案の例が図２に示さ れている。防災頭きんには、符号１を総括的に付した。

【００１２】 防災頭きん１は、額から後頭部へかけてを覆う第１の部分１１、頭部の左右を 覆う第２の部分１２，１２及びしころ１３，１３，１３を有する布でできた全体 としてコートのフード様の形をしている。

【００１３】 第１の部分１１には、額に相当する個所から首の後ろに相当する個所にかけて 、又は部分１１自体の頭部にポケット１４が設けられている。このポケット付帯 についての前者形式を図１に、後者形式を図２に示した。後者の場合、ポケット １４は幅方向の長さにつき、底が他より短い。

【００１４】 図１及び図２のものは、共に第２の部分１２にもポケット１５，１５が形成さ れている。図２のもので、ポケット１５，１５はジッパー１６，１６による開閉 型とされる。

【００１５】 図１及び図２の頭きん１には、マスク１７の一端が左右何れかの第２の部分１ ２に取り付けられており、図１のものではマスク１７の他端が他方の第２の部分 １２にボタン１８で留めるようになっており、図２のものではマスク１７の他端 が他方の第２の部分１２に面ファスナ１９，１９で留めるようになっている。図 １で符号１８ａは、ボタン１８に留めるループを示す。

【００１６】 マスク１７は、図１の頭きんでは鼻から口にかけて覆うようにポケット２０の ついたものとされ、図２の頭きんでは鼻から口を覆うように、活性炭などの吸着 性物質による煙害阻止部２１のついたものとされている。煙害阻止部２１をマス ク１７に付帯するには、マスク１７にポケット２２をつけ、該ポケット２２に活 性炭などの吸着性物質を布袋入りの形で収容する仕様を充てるとよい。

【００１７】 図２のものでは、再帰反射器２３が頭きん１の両サイドに備えられている。

【００１８】 図１、２のもの共に、頭きん１の部分１１，１２，１２、しころ１３，１３， １３は不燃又は難燃性生地製とするのがよい。マスク１７も不燃又は難燃性生地 によるものとするとよい。

【００１９】 頭きん１の第１の部分１１に設けたポケット１４は、それの頭頂部に相当する 個所にタオルなどを入れておき、頭きん着用者の頭を落下物から防護するのに資 することができる。

【００２０】 図１の形式ではポケット１４は、それの奧に現金、通常など貴重品を入れるの に充てることができる。その入れた貴重品は、首の後ろに相当するという極めて 外部へ落出し難いポケットの個所に収まるので、ポケット１４が非閉鎖型のもの でも、遺失のおそれはない。

【００２１】 図２の形式ではポケット１４は、幅方向の長さにつき底が他より短いので、頭 きんが布でできているに拘らず口が開く傾向にあって、タオルなどを入れ易い。

【００２２】 頭きん１の第２の部分１２に形成したポケット１５は、小物的な所謂防災グッ ズ例えば絆創膏、包帯などを入れるのに役立つ。ポケット１５がジッパー１６に よる開閉型の場合には、貴重品入れにも使用できる。

【００２３】 マスク１７は、ポケット２０のついたものでは、それにタオルなどを入れ、そ の一部をポケット２０の内側に出すと防煙，防塵マスク代りとなる。

【００２４】 鼻から口にかけて覆うように、活性炭などの吸着性物質による煙害阻止部２２ のついたマスクでは、より一層良好な防煙に寄与する。当該マスクもまた防塵に 役立つ。

【００２５】 マスクが面ファスナ１９で所要側の端を部分１２に留めるようになっていると 、ボタンで留めるよりマスク端の留めが簡易である。

【００２６】 頭きん１の両サイドに備えた復帰反射器２３は、頭きん着用者の夜間行動や存 在を他者に知らせる一種の標識として役立つ。

【００２７】 しころ１３は首を守る役割をする。

【００２８】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案は災害時、特に地震災害の場合、頭部 の保護、防煙、防塵及び貴重品の手近な備えを包括して合目的の下になしとげる 防災頭きんを開発することの課題の達成を得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１に係る本考案の実施態様例を示す斜視
図である。

【図２】請求項２に係る本考案の実施態様例の斜視図を
示す。

【符号の説明】

１ 防災頭きん １１ 第１の部分 １２ 第２の部分 １３ しころ １４、１５、２０、２２ ポケット １６ ジッパー １７ マスク １８ ボタン １９ 面ファスナ ２１ 煙害阻止部 ２３ 再帰反射器

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 額から後頭部を覆う第１の部分、頭部の
   左右を覆う第２の部分及びしころを有する布でできた防
   災頭きんであって、第１の部分の額から首の後ろにかけ
   てポケットを設け、第２の部分にポケットを形成し、鼻
   から口にかけて覆うようにポケットのついたマスクの一
   端を左右何れかの第２の部分に取り付け、マスクの他端
   を他方の第２の部分にボタンで留めるようにした防災頭
   きん。
2. 【請求項２】 額から後頭部を覆う第１の部分、頭部の
   左右を覆う第２の部分及びしころを有する布でできた防
   災頭きんであって、頭きんの両サイドに再帰反射器を備
   え、第１の部分の頭部に幅方向の長さにつき底が他より
   短いポケットを設け、第２の部分にジッパーによる開閉
   型のポケットを付設し、鼻から口にかけて覆うように活
   性炭などの吸着性物質による煙害阻止部のついたマスク
   の一端を左右何れかの第２の部分に取り付け、マスクの
   他端を他方の第２の部分に面ファスナで留めるようにし
   た防災頭きん。