JP3201661U - 多機能バンダナ - Google Patents

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Abstract

【課題】展開時に平面的な形態になり、かつ、着用者が容易に装着可能である多機能バンダナを提供する。【解決手段】二等辺三角形状に形成して、二等辺三角形状の底辺を、頭部の周りに巻回されることにより頭部に装着される装着部2とし、二等辺三角形状の頂角付近の領域において、左右両端辺を多機能バンダナ1本体に対して縫製してかつその縫製した部分の間が上下方向に開口するように底辺と略平行に取付けた帯状の挿通部4を、多機能バンダナ1の一方の面に具え、装着部2における二等辺三角形状の2つの底角に相当する2つの端部2b、2bを、挿通部4の底辺側から頂角側に挿通することによって装着可能であるようにする。【選択図】図5

Description

本考案は、三角形状に形成されてなるバンダナに関し、特に使用者が片手で装着可能である多機能バンダナに関する。
料理や掃除などの屋内作業をする際、衛生のための頭髪被覆を目的とする、また、汗や埃に塗れながら農作業や建設業などの屋外作業をする際、野外訓練に励む際、登山やスポーツを楽しむ際に、陽射しや紫外線、冷寒を遮蔽して体力が消耗されるのを抑制すまたは蚊を避ける等の頭部保護を目的とする、また、化学療法、抗がん剤による脱毛患者や要介護者の頭部保護やお洒落を目的とする帽子(またはキャップ)として着用され、またはヘルメットの下地着用衣として着用され、さらには顔や手足などの人体に外傷や骨折を負ったときの包帯や三角布などの救急代用品として使用されるなど、バンダナの用途は多岐に亘る。
このような従来のバンダナは、正方形状に形成されて、頭部に装着される際に三角形状の形態をなすように折り畳まれて用いられるものや、特許文献1(特開2010−159505号公報)に記載されたバンダナのように、最初から三角形状に形成されたものが一般的であるが、特許文献2(実用新案登録3173453号公報)に記載されたバンダナキャップのように、後頭部まで覆う幅広の縦布部分と該縦布部分の前頭部両側端縁から側方に延設される帯状部分とからなってT形状に形成されたものもある。
そして、三角形状のバンダナは、頭部に装着される際に頭部の周りに巻回される底辺部の両端に一対の括付部を具え、また、T形状のバンダナは、帯状部分の両端に一対の括付部を具えており、バンダナを装着する際には、一対の括付部を互いに括り付けることによって頭部に固定するのが一般的である。
他方、特許文献3(特開2006−291430号公報)のように、帽体に三角形状の布を巻きつけて固定することによってバンダナを直接頭部に装着している様に見える帽子(布巻き冠り物)が開発されており、このような帽子は、着用の度に巻き直す必要がないため、片手や半身が不自由な要介護者や、子供でも容易に着脱することができる。
しかしながら、特許文献3のようなバンダナ風帽子は、帽子のサイズや形状が固定的となるので、頭部の大きさや、髪の多寡、額の広さなどの個体差に充分対応しきれないという欠点がある。また、二重構造であるものは、厚みが増す分、未使用時には小さく折り畳めず携行に不便であり、装着時には蒸れやすいという課題がある。
これに対し、特許文献4(特開2008−255538号公報)には、帽体の後頭部側にアジャスタリング(輪状挿通口)を設けて、該アジャスタリングの両側方から括付部を挿通して交差させ、これを引っ張ることによってサイズ調節可能であるバンダナ風帽子が開示されている。
しかしながら、サイズ調節が可能であるのは、帽体の下縁部である頭周部のサイズに限定されるので、個体差への対応は依然不充分であり、特に後頭部で頭髪を結った場合など、その結び目が帽体の下縁部に引っ掛かったり、上手く帽体内に収まらなかったりという欠点がある。
特開2010−159505号公報 実用新案登録3173453号公報 特開2006−291430号公報 特開2008−255538号公報
そこで、本考案は、上述した事情に鑑み、展開時に平面的な形態になるバンダナにおいて、着用者が容易に装着可能である多機能バンダナを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本考案の多機能バンダナでは、二等辺三角形状に形成して、該二等辺三角形状の底辺を、頭部の周りに巻回されることにより頭部に装着される装着部とし、前記二等辺三角形状の頂角付近の領域において、左右両端辺を前記多機能バンダナの本体に対して縫製してかつその縫製した部分の間が上下方向に開口するように前記底辺と略平行に取付けた帯状の挿通部を、前記多機能バンダナの一方の面に具え、前記装着部における前記二等辺三角形状の2つの底角に相当する2つの端部を、前記挿通部の底辺側から頂角側に挿通することによって装着可能であるようにしている。
さらに、前記挿通部より底辺側の位置かつ前記多機能バンダナの他方の面において、左右両端辺を前記多機能バンダナの本体に対して縫製してかつその縫製した部分の間が上下方向に開口するように前記底辺と略平行に取付けた帯状の畳入部を具え、前記二等辺三角形状の頂角付近の領域の先端を、前記畳入部の頂角側から底辺側に差し込んで収納可能であるようにしてもよい。
また、前記畳入部より底辺側の位置かつ前記多機能バンダナの前記他方の面において、左右両端辺を前記多機能バンダナの本体に対して縫製してかつその縫製された部分の間が上下方向に開口するように前記底辺と略平行に取付けた帯状の髪挿通部を具えるようにしてもよい。
このように、コンパクトに折り畳める、多様な寸法、形状に対応可能であるというバンダナの特性を保持したまま、二等辺三角形状に形成した多機能バンダナの頂角付近に挿通部を設け、2つの底角に相当する2つの端部を、前記挿通部の底辺側から頂角側に挿通することによって装着するようにしたので、装着の際に一対の括付部を互いに括り付ける作業が不要であり、例えば片手でも装着することが可能である。
したがって、頭部の大きさや、髪の多寡、額の広さなどの個体差に充分対応でき、後頭部において頭髪をまとめて収容したり、頭髪を結った結び目を収納したりすることも可能である。また、片手や半身が不自由な要介護者や、子供でも容易に着脱が可能であり、さらに、本考案の多機能バンダナの装着を、リハビリとして活用することも可能である。
さらに畳入部を設けることによって、頂角付近の領域において、着用者の後頸部を被膜するように垂れ下がる部分が不要である際に、畳入部に収納することも可能である。
また、さらに髪挿通部を設けることによって、着用者が後頭部で髪を結っている状態において、結った髪を髪挿通部に挿通してまとめることも可能である。
本実施形態に係る多機能バンダナを展開した状態を示す表面図。 本実施形態に係る多機能バンダナを展開した状態を示す裏面図。 着用者が多機能バンダナを被った状態を示す後方斜視図。 着用者が多機能バンダナを装着する途中の状態を示す後方斜視図。 着用者が多機能バンダナを装着した状態を示す後方斜視図。 多機能バンダナの底辺を折り返した状態を示す表面図。 多機能バンダナの頂角を折り返して収納した状態を示す裏面図。
以下、本考案の一実施形態に係る多機能バンダナについて、図1乃至図7に示す図を参照しながら説明する。
図1および図2は、本実施形態に係る多機能バンダナ1を展開した状態を示す表面図および裏面図である。
図1および図2に示すように、多機能バンダナ1は、略二等辺三角形状に布部材で形成されてなり、該三角形状の底辺が、頭部の周りに巻回されることによって頭部に装着される装着部2となり、三角形状の頂角付近の領域が、着用者の後頸部を被膜するように垂れ下がる舌状部3となる(図5参照)。そして、装着部2は、該装着部2が巻回される方向の略中央部分に形成されて額を被膜する額被膜部2aと、三角形状の底角部分に相当する左右の端部2b、2bとを具えてなる。
また、図1に示すように、多機能バンダナ1の表面側において、舌状部3の上方(底辺側)には、底辺と略平行に取付けられる帯状の挿通部4を具える。挿通部4の左右両端辺は、多機能バンダナ1本体に対して縫製され、縫製部分の間は上下方向に開口して多機能バンダナ1本体とともに輪形状を形成している。
他方、図2に示すように、舌状部3の裏面側には、それぞれ底辺と略平行に取付けられる帯状の畳入部5と髪挿通部6とを具える。畳入部5は挿通部4より上方(底辺側)の位置、髪挿通部6は畳入部5よりさらに上方(底辺側)の位置に取付けられて、畳入部5および髪挿通部6の左右両端辺は、それぞれ多機能バンダナ1本体に対して縫製され、縫製部分の間は上下方向に開口して多機能バンダナ1本体とともに輪形状を形成している。
なお、三角形状の底辺の長さを約90cm、底辺から頂角までの距離を50〜55cmとし、また、挿通部4の幅を約3cm、長さを約10cm、畳入部5の幅を約3cm、長さを約7cm、髪挿通部6の幅を約1cm、長さを約7cmとし、さらに、挿通部4の下辺から頂角までの距離を10cm以上、畳入部5の下辺から頂角までの距離を約14cm、畳入部5の上辺と髪挿通部6の下辺との距離を1〜2cmとするのが好ましい。
また、多機能バンダナ1本体に使用する布生地は、通気性や吸湿性を有することが好ましく、さらに抗菌性を有することが最適であるが、その素材を限定するものではない。また、髪挿通部6には、弾力性を有する平ゴム紐を使用することが好ましく、挿通部4および畳入部5には、多機能バンダナ1本体と同様の布生地を使用することが好ましいが、挿通部4には、他の布生地を使用したり、布生地の表側に装飾具を取付けたり、輪形状の装飾具を代用したりすることによって、装飾性の高めることもできる。
上記の如く構成されてなる本実施形態の多機能バンダナ1の装着方法について説明する。図3乃至図5は、着用者が多機能バンダナ1を着用する様子を示した後方側斜視図である。
まず、図3に示すように、装着時に装着部2の額被膜部2aが額に当接するように位置合わせをしながら、額被膜部2aから舌状部3にかかる部分を着用者の前頭部から頭頂部および後頭部を通って、後頸部または肩峰部までの長さに乗載するように被る。この際、挿通部4の位置が後頸部の付け根辺りになるようにするのが好ましい。
次に、図4に示すように、装着部2の右の端部2bを、挿通部4の上から下に挿通させ、これと同様に、図5に示すように、左の端部2bを、挿通部4の上から下に挿通させて、左右の端部2b、2bを下方へ軽く引っ張って締着し、頭部にフィットさせて装着する。なお、端部2b、2bを挿通する順番は、左右どちらが先でも構わない。
なお、長髪の着用者が、後頭部で頭髪を結っている場合、髪挿通部6の上から下に髪を挿通させて着用することが可能である。
また、図6に示すように、底辺である装着部2を所定の幅で折り返してから着用することもできるので、子供等の頭が小さい着用者にも充分な対応が可能である。
また、図7に示すように、多機能バンダナ1の三角形状の頂角部分が邪魔である場合は、頂角を折り返し、該折り畳んだ頂角を畳入部5の下方側から差し込んで収納することが可能である。
このように、多機能バンダナ1は、挿通部4に装着部2の左右の端部2b、2bをそれぞれ挿通するだけで装着することができるので、装着の際に一対の括付部を互いに括り付ける作業が不要であり、例えば片手でも装着することが可能である。
そして、コンパクトに折り畳める、多様な寸法、形状に対応可能であるというバンダナの特性は保持したままであるので、頭部の大きさや、髪の多寡、額の広さなどの個体差に充分対応でき、後頭部において頭髪をまとめて収容したり、頭髪を結った結び目を収納したりすることも可能である。また、片手や半身が不自由な要介護者や、子供でも容易に着脱が可能であり、さらに、本考案の多機能バンダナの装着を、リハビリとして活用することも可能である。
さらに畳入部5を設ければ、舌状部3を畳入部5に収納することが可能であるので、着用者の後頸部を被膜する必要がない際、垂れ下がる部分が邪魔である際に、首元をすっきりさせることができる。
また、さらに髪挿通部6を設ければ、着用者が後頭部で髪を結っている状態において、結った髪を髪挿通部6に挿通してまとめることも可能である。
1 多機能バンダナ
2 装着部
2a 額被膜部
2b 端部
3 舌状部
4 挿通部
5 畳入部
6 髪挿通部

Claims (3)

  1. 二等辺三角形状に形成されて、該二等辺三角形状の底辺が、頭部の周りに巻回されることにより頭部に装着される装着部となる多機能バンダナであって、
    前記二等辺三角形状の頂角付近の領域において、左右両端辺が前記多機能バンダナの本体に対して縫製されてかつその縫製された部分の間が上下方向に開口するように前記底辺と略平行に取付けられる帯状の挿通部を、前記多機能バンダナの一方の面に具え、
    前記装着部における前記二等辺三角形状の2つの底角に相当する2つの端部を、前記挿通部の底辺側から頂角側に挿通することによって装着可能であることを特徴とする多機能バンダナ。
  2. 前記挿通部より底辺側の位置かつ前記多機能バンダナの他方の面において、左右両端辺が前記多機能バンダナの本体に対して縫製されてかつその縫製された部分の間が上下方向に開口するように前記底辺と略平行に取付けられる帯状の畳入部を具え、
    前記二等辺三角形状の頂角付近の領域の先端を、前記畳入部の頂角側から底辺側に差し込んで収納可能であることを特徴とする請求項1に記載の多機能バンダナ。
  3. 前記畳入部より底辺側の位置かつ前記多機能バンダナの前記他方の面において、左右両端辺が前記多機能バンダナの本体に対して縫製されてかつその縫製された部分の間が上下方向に開口するように前記底辺と略平行に取付けられる帯状の髪挿通部を具えることを特徴とする請求項1に記載の多機能バンダナ。
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