JP2014114163A - 昇降装置と昇降システムとそれを用いた植物栽培システム - Google Patents

昇降装置と昇降システムとそれを用いた植物栽培システム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、容易に無段階に昇降させることが可能な昇降装置を提供する。
【解決手段】昇降台座4と、取付台座2と、これらの台座にそれぞれ端部が水平動可能に遊着される2対のリンク機構6a〜6dと、を有し、2対のリンク機構6a〜6dは、それぞれジョイント14aを介して交差するパンタグラフ構造5を形成し、昇降台座4と取付台座2との距離を変更可能に構成され、取付台座2は、表面を螺刻された回動部材10と、この回動部材10に螺設されると共に2対のリンク機構6a〜6dの一の端部に懸架され,回動部材10の回動を水平動に変換する水平動部材11を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、パンタグラフ構造を備えた昇降装置と、これを複数台配置して連結することで複数の昇降装置を同時に駆動可能な昇降システムと、この昇降システムに照明具を設置してその下方に植物栽培用の棚を設置することで、照明具と植物栽培用の棚との距離を自在に変更可能とする植物栽培システムに関する。
従来、植物工場のような限られた空間での植物の生育において、光合成に必要な光を人工照明により照射する場合、すべての植物個体への均一な光照射と植物生育に最適な量の光照射が実現される必要があった。このうち、均一な光照射のためには、照射対象の植物を覆う程度の面積の光源や反射板などの配置が必要となる。また、光源からの光照射量は光源からの距離の2乗に反比例するため、最適な量の光照射はその距離をより近く保つほど効率的な照射が可能である。
しかし、複数の照明と反射板などにより構成された光源を植物の生育に合わせて高さを調整し、植物に対する最適な量の光照射を可能とする構造は、簡易かつ低コストに実現することが困難であるという課題があった。
また、植物工場などにも留まらず、一般的な工場などでも、精密部品を組み立てたり、食品の詰め合わせ作業を行う場合には、その工程に沿った照明具の高さがあったり、電源を供給するためのタップの位置を電気品の種類によって変えたりするニーズがあるものの簡単に高さを調整できたり、あるいはライン全体やラインの部分毎に同時に高さを調整することは容易ではなく、低コストで実現するということも困難であるという課題があった。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、光源と植物との距離を上下方向に変化させることのできる植物栽培装置や昇降台といった、簡易な構成によって水平棚等の高さを自在に調整する機構が開発されており、それに関して既にいくつかの発明が開示されていたり、植物栽培の用途以外にもリフタの構造としても発明が開示されている。
特許文献1には「家庭用の植物栽培装置」という名称で、植物の栽培ベッドと人工光源との距離を調節することが可能な家庭用の植物栽培装置に関する発明が開示されている。
以下、特許文献1に開示された発明について説明する。特許文献1に開示された発明は、上下複数段にそれぞれ略水平をなして配設保持される栽培ベッドと、各栽培ベッドの上方に設けられ、栽培植物の成長に応じて上下に移動させられる人工光源を有する天井部と、人工光源と連動して上下に移動させられるとともに、栽培ベッドに植え付けられる栽培植物および人工光源に向けて、温度、CO濃度等が調整された空気を噴き出す噴出口を有する給気部と、を備え、各天井部の上方には、天井部を懸吊する駆動部がそれぞれ設けられ、駆動部が、前後に延在して設けられる軸ボルトと、それぞれ回動自在のくの字状に形成され、軸ボルトに平面視菱形状をなすように螺合される左右一対のアームと、アームに接続される吊設部材と、を備えることを特徴とする。
このような特徴を備えた家庭用の植物栽培装置においては、軸ボルトの回転に伴って、アームが左右方向に伸縮することにより、アームに接続される吊設部材を介して、天井部を上下に移動自在するという作用を有する。従って、人工光源と植物との距離を調整可能であることから、植物の成長を促進して効率良く栽培を行うことができる。
次に、特許文献2には「低振動電動リフタ」という名称で、昇降過程での昇降台の揺動及び振動を低減した低振動電動リフタに関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、固定された基台と昇降台との間に一方のアームが駆動アームとされた一対のアームが夫々の中心部を枢着されてX状の交叉リンクとして構成され、各アームの夫々の一端が基台と昇降台に枢着されると共に各遊端が基台上と昇降台の内面に転接又は摺動可能にされたシザーズ型リフタにおいて、駆動アームの基台側内面に転接する駆動ローラとリンクアーム等の全荷重を受けて基台上を転動する支持ローラとが一対のナットを固設した水平移動軸の両端側に夫々対をなして回転自在に装着されたアーム倒伏装置と、一対のナットに螺合する夫々の回転ネジ軸が基台面に沿って水平に支持されるベく基台に固定され、更に一台のモータから一対の回転ネジ軸に動力を伝達する伝動機構とネジ軸の駆動装置を備えてなることを特徴とする。
このような特徴を有する低振動電動リフタにおいては、ネジ軸が正逆回転することにより、アーム倒伏装置の水平移動軸が基台に対して水平に同期的往復運動し、これに伴って水平移動軸の両側に枢着された駆動ローラが駆動アームを起立又は倒伏させ、この間支持ローラは交叉リンクと昇降台の全荷重を支承するという作用を有する。従って、回転ネジ軸が基台に平行して水平に軸支されると共にその駆動系も基台に固設されているから剛性を大きくできる上、アーム倒伏装置も基台面に接して回転移動するので昇降動作も安定であって低振動が実現できるという効果を有する。加えて、ネジ軸の延長配設によって直列連結リフタが簡単に構成できる他、伝動駆動機構の組替えによって並列連結と直並列複合リフタを容易に構成することが可能であるから大面積昇降台のリフタ装置として多方向に広く利用できる。
さらに、特許文献3には「複数同調型リフター」という名称で、簡易な構造でコンパクトな設計が可能な複数同調型リフターに関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、パンタグラフを伸縮させることによって昇降台を基台に対して平行に保ったまま昇降させるリフターを複数備え、リフターのそれぞれの昇降台が、高さを揃えるようにして昇降する複数同調型リフターにおいて、基台の上面にそれぞれ設けられた歯車レール部材と、リフターのそれぞれのパンタグラフを並列に連結する連結シャフトと、連結シャフトに設けられ、歯車レール部材のそれぞれと噛み合う歯車部材とを備え、歯車部材のそれぞれが歯車レール部材のそれぞれに噛み合いながら転動することによって、連結シャフトが歯車レール部材に沿って移動し、連結シャフトの移動により、パンタグラフのそれぞれが、高さを揃えるようにして伸縮することを特徴とする。
このような特徴を有する複数同調型リフターにおいては、油圧ジャッキにより、パンタグラフが水平方向及び上下方向に伸縮可能となり、その幅及び高さが変化するという作用を有する。従って、各リフターの昇降台を高さを揃えるようにして昇降させることができる。また、この複数同調型リフターは、従来のリフターに、連結シャフトと、歯車部材と、歯車レール部材とを付加したものであるため、構造が簡単となり、コンパクトな設計とすることができる。
特開2010−154791号公報 特開平7−252093号公報 特開2007−276916号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明においては、複数段の天井部と栽培ベッドとの距離は、操作ハンドルを操作することによりそれぞれ独立して変化する。そのため、大量の植物を効率良く生育させることを目的とする植物工場においては、前述の手動操作のみでは作業が煩雑となる。従って、このような植物工場に対しては不適である可能性が高い。
次に、特許文献2に開示された発明においては、直列連結リフタの他、並列連結と直並列複合リフタを容易に構成することが可能であるが、いずれも一平面上のみに拡張して配列されるものである。従って、大規模な植物工場では広大な設置面積が必要となるため、特許文献1に開示された発明と同様に、このような植物工場に対しては不適となる可能性がある。
また、図10に示される並列連結では、昇降装置の配置が変わるごとにシャフト長さなどの設計が必要となるうえ、17Cに加え17A、17Bにもウォームギアボックスが必要となる。また、一軸連結のため、いずれかの昇降装置の伝導装置を解除すると、その昇降装置を挟んでモーターより遠方の昇降装置の連動が解除される。従って、任意の昇降装置のみの連動を解除するといった細かな調整をすることができない。
さらに、特許文献3に開示された発明においては、それぞれのパンタグラフは連結シャフトによって並列に連結されているため、特許文献2に開示された発明と同様に、多数の昇降台を垂直方向に配列することが困難となり、大規模な植物工場に対しては不適となる可能性がある。また、パンタグラフを伸縮させる油圧ジャッキは、油圧パワーユニットによってその油圧が調整されるとの記載がなされているが、この油圧ジャッキと油圧パワーユニットの関連性を示す具体的構造が記載されていない。よって、複数の油圧ジャッキを作動させるための効率的な油圧パワーユニットの構成が明確でなく、植物工場に対する適用可能性が不明である。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、簡易な構成でありながら、容易に無段階に昇降させることが可能な昇降装置と、この昇降装置を連結して同時に複数台の昇降装置を駆動させたり、所望の昇降装置の連結を解除して同時に駆動可能な昇降装置の選択を可能とする昇降システムと、この昇降システムを照明具を用いた植物栽培に応用することで、すべての植物個体への均一かつ生育に最適な量の光を、それぞれの植物個体の生育状況に応じて照射可能とすると同時に、特定の植物個体に対しては他の個体とは異なる光量をカスタマイズして照射することも可能として、大量の植物を効率良く生育させることを可能とする植物栽培システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明に係る昇降装置は、昇降台座と、取付台座と、これらの台座にそれぞれ端部が水平動可能に遊着される2対のリンク機構と、を有し、前記2対のリンク機構は、それぞれジョイントを介して交差するパンタグラフ構造を形成し,前記昇降台座と前記取付台座との距離を変更可能に構成され、前記取付台座は、表面を螺刻された回動部材と、この回動部材に螺設されると共に前記2対のリンク機構の一の端部に懸架され,前記回動部材の回動を水平動に変換する水平動部材と、を備えることを特徴とする。
このような構成の昇降装置においては、回動部材を回動させると、これに懸架された水平動部材が水平方向に運動する。水平動部材は2対のリンク機構の端部の一方に懸架され、またリンク機構の端部の他方は昇降台座に水平動可能に遊着されることから、リンク機構の端部の他方も回動部材の回動によって水平動を行うように作用する。また、リンク機構は取付台座にも端部が水平動可能に遊着され、2対のリンク機構がパンタグラフ構造を形成することから、回動部材の回動によって2対のリンク機構が高さ方向に伸縮し、取付台座と昇降台座との距離が無段階に変化するように作用する。
このような構成の昇降装置においては、回動部材には例えばリードスクリューが用いられ、水平動部材には例えばナットを備えたもの用いられる。なお、昇降台座と取付台座はいずれが上方に配置されてもよい。
次に、請求項2記載の発明に係る昇降システムは、請求項1に記載の昇降装置を一定の間隔を空けて水平及び/又は垂直に複数台配列し、前記複数台に係る前記回動部材に環状に懸架される連結部材と、この連結部材を駆動して前記複数台に係る前記回動部材を同時に回動可能な駆動部材と、を有することを特徴とするものである。
このように構成される昇降システムにおいては、複数台の回動部材に懸架された環状の連結部材が、複数台の回動部材を連結するように作用し、駆動部材がこの連結部材を駆動させて複数台に係る回動部材を同時に回動させるように作用する。このような構成の昇降システムにおいては、回動部材には前述のリードスクリューに加えてタイミングプーリーや、ウォームギア等の部材が用いられ、駆動部材には例えばモータが用いられ、連結部材では例えばモータの駆動を伝達するタイミングベルト等の部材が用いられる。
さらに、請求項3記載の発明に係る昇降システムは、請求項2に記載の昇降システムにおいて、前記昇降装置は、前記回動部材が前記連結部材との懸架を実行又は解除可能な付勢部材を備えることを特徴とするものである。
上記構成の昇降システムにおいては、請求項2に記載の発明の作用に加え、付勢部材を備えた回動部材は、付勢部材を用いて連結部材との連結を実行したり、解除するという作用を有する。付勢部材を用いて連結部材との懸架を実行する場合とは、付勢部材による付勢がない場合には連結部材による懸架がなされておらず、付勢部材の作動によって懸架させる場合を意味している。また、付勢部材を用いて連結部材との懸架を解除する場合とは、付勢部材による付勢がない場合には連結部材による懸架がなされており、付勢部材の作動によって懸架を解く場合を意味している。
このように付勢部材を有することで、連結部材が駆動部材によって駆動している場合であっても、この駆動の伝達がされる回動部材と伝達されない回動部材が存在するという作用を有する。また、付勢部材を備える場合には、複数の回動部材のすべてに一括して駆動が伝達されないという作用を有する。
なお、付勢部材の作動は手動でも駆動機構を備えて自動で行われてもよい。
続いて、請求項4記載の発明に係る昇降システムは、請求項3に記載の昇降システムにおいて、昇降装置の回動部材は、タイミングプーリーを軸着し、連結部材は、タイミングプーリーに噛合するタイミングベルトであって、付勢部材は、タイミングベルトを,タイミングプーリーに対し自在に噛合・噛合解除可能に付勢するテンショナーであることを特徴とするものである。
このような構成の昇降システムにおいて、タイミングプーリーとタイミングベルトとは、例えばそれぞれ凸部及び凹部を備え、互いに噛合可能な構造である。また、テンショナーは、手動又は自動にてタイミングベルトを圧接又はこれから離隔するように作用する。すなわち、付勢とは圧接(押力)と離隔(引力)の両方を含む概念である。
また、請求項3に記載の発明の作用に加え、テンショナーがタイミングベルトを圧接すると、タイミングベルトがタイミングプーリーに噛合されて回動軸が回動する。逆に、テンショナーがタイミングベルトから離隔すると、タイミングベルトがタイミングプーリーに噛合解除されて回動軸が回動しないという作用を有する。従って、複数台の回動部材のテンショナーが、独立してタイミングベルトに圧接又はこれから離隔することによって、複数台の回動部材のうちこれに対応する回動部材のみを選択的に回動させるという作用を有する。なお、テンショナーの作動は手動でも駆動機構を備えて自動で行われてもよい。
そして、請求項5記載の発明に係る昇降システムは、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の昇降システムにおいて、前記駆動部材は、所望のトルクが係ると駆動停止させるトルクリミッター機能を備えることを特徴とするものである。
このように構成される昇降システムでは、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の昇降システムの作用に加えて、駆動部材がトルクリミッター機能を備えることから、昇降装置の昇降動作上限あるいは下限に達したり、連結部材と回動部材が固着したりリンク機構に不具合が生じたりすることで、駆動部材に過剰なトルクが係るような場合に駆動停止させるように作用する。
そして、請求項6記載の発明に係る植物栽培システムは、請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の昇降システムの前記昇降装置の取付台座を天井面に固定し、前記昇降台座に照明具を設置し、前記昇降台座の下方に植物栽培棚を設け、前記植物栽培棚と前記照明具との距離を前記複数台の昇降装置で同時に調節することを特徴とするものである。
このような構成の植物栽培システムにおいては、昇降台座に設置された照明具が、その下方に設けられた植物栽培棚に光を照射するように作用する。また、複数台の昇降装置が連結され、駆動部材がこの連結部材を駆動させて複数台に係る回動部材を同時に回動させるので、照明具を設置した昇降台座が同時に昇降し、複数の植物栽培棚に対して同時に照明具との距離を調整し光量の調節を行うように作用する。この他、連結部材に対する駆動部材の駆動を選択的に解除することで、複数台に係る回動部材のうち一部のものが同時に回動するという作用を発揮させても良い。すなわち、本願でいう複数台に係る回動部材を同時に回動させるというのは、全台の回動部材を同時に回動させることの他、それらの一部の回動部材が同時に回動することをも含む概念である。
昇降装置は、任意の間隔を空けて水平及び/又は垂直に複数台配列されるため、植物栽培システムにおいては、植物栽培棚を水平列、垂直列、あるいは又は水平列と垂直列の混合のいずれでも適宜配列されることになる。
なお、本願においては、「天井面」は例えば建屋の天井面でもよいし、昇降装置が垂直にも配列される場合があることから、昇降装置の下にまた昇降装置という配列となるような場合には、上側の昇降装置に設置された照明具で照らされる植物栽培棚の下面を天井面としてもよいし、植物栽培棚を載置するような構造材が存在した場合には、その構造材の下面を天井面としてもよく、これらのいずれかに限定するものではなく包含する概念である。
そして、請求項7記載の発明に係る植物栽培システムは、請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の昇降システムの前記昇降装置の取付台座を床面に固定し、前記昇降台座に植物栽培棚を設置し、前記昇降台座の上方に照明具を設け、前記植物栽培棚と前記照明具との距離を前記複数台の昇降装置で同時に調節することを特徴とするものである。
このような構成の植物栽培システムにおいては、請求項6に記載される発明と照明具と植物栽培棚の位置関係が逆となる場合を規定するものであり、昇降装置の取付台座を床面に固定し、昇降台座に設置された植物栽培棚に対して、その上方に設けられた照明具が植物栽培棚に光を照射するように作用する。それ以外の作用は請求項6に記載された発明の作用と同様である。
なお、本願においては、「床面」は例えば建屋の床面でもよいし、昇降装置が垂直にも配列される場合があることから、昇降装置の下にまた昇降装置という配列となるような場合には、下側の昇降装置に設置された植物栽培棚を照らす照明具の上面を床面としてもよいし、照明具を設置するような構造材が存在した場合には、その構造材の上面を床面としてもよく、これらのいずれかに限定するものではなく包含する概念である。
続いて、請求項8記載の発明に係る植物栽培システムは、請求項6又は請求項7に記載の植物栽培システムにおいて、前記照明具と前記植物栽培棚に栽培された植物に対し予め定めた部位との間隔を検出する検出部と、予め設定された前記間隔の基準値と前記検出部において検出された前記間隔が一致するように前記駆動部材を駆動させ、この駆動部材の駆動によって前記回動部材を回動させて前記昇降台座を昇降させる制御部と、を備えることを特徴とする。
このような構成の植物栽培システムにおいて、「予め定めた部位」とは、例えば植物の最上部等を指す。なお、例えば植物栽培棚に存在する植物の株の中で基準とした植物株の最上部を指すような場合もある。また、「予め設定された間隔の基準値」とは、植物に対し適切な光量が照射されることを目的として設定された、植物と照明具との間隔であって、検出部が検出した値の大小を判定するための基準となる値(以下、Lとする)をいう。
検出部は、照明具と植物に対し予め定めた部位との間隔(以下、Lとする)を、植物の側方から監視して検出するレーザーセンサやカメラの他、植物の上方から監視して検出するレーザー距離計等が使用される。
前者では、例えば常時制御部に送信されていた検出部の出力信号が植物によって遮られた場合に限り、制御部が駆動部材を駆動させて昇降台座を昇降させるという構成が考えられる。
後者では、例えば検出部によって直接数値データとして検出された間隔(L)が制御部に出力されると、制御部はこの間隔(L)と基準値(L)を比較しその結果を駆動部材に出力する。駆動部材はその結果に従い、昇降台座を昇降させるという構成が考えられる。なお、制御部の結果によっては昇降台座が昇降しない場合もあるため、「昇降」には昇降台座の高さが維持される場合も含まれる。
上記構成の植物栽培システムにおいては、検出部が間隔(L)を検出すると、間隔(L)が基準値(L)に一致するよう自動的に昇降台座が昇降する。そのため、植物が照明具に過度に接近することが防止されるとともに、植物に対し最適な光量となるように照明具と植物との間隔が適切に維持される。
本発明の請求項1記載の昇降装置によれば、回動部材に水平動部材が螺設され、2対のリンク機構は、この水平動部材と昇降台座のそれぞれに端部が遊着されていることから、回動部材の回動に伴い緩やかに無段階に昇降台座と取付台座の距離を変化させることができる。
加えて、本請求項記載の昇降装置は、取付台座と、昇降台座と、パンタグラフ構造を形成する2対のリンク機構とから成り、比較的簡易な構成であることから、安価に製造及び導入が可能となる。
本発明の請求項2記載の昇降システムによれば、複数台の昇降装置に係る回動部材を同時に回動させることができるので、複数台の昇降装置の昇降台座を同時に昇降させることができる。また、複数台の回動部材を連結する連結部材は、環状に形成されているので、連結される回動部材の数の増減に対してはその連結部材の長さを調整するだけで足りる。従って、昇降装置の増減による昇降システムの変化に対して容易に対応が可能であり、柔軟性を持ったシステムを構成することができる。
本発明の請求項3記載の昇降システムによれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、付勢部材を備えた回動部材が連結部材との懸架を実行あるいは解除可能であるので、所望の回動部材の懸架の実行や解除を選択的に実施することが可能であり、複数台の回動部材のいずれを同時に回動させるか、同時の回動から解除するかを柔軟に選択することが可能である。
本発明の請求項4記載の昇降システムによれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、タイミングプーリーとタイミングベルトが噛合することで、強固に回動部材と連結部材を連結させることができる。また、付勢部材がテンショナーであることから、タイミングプーリーと相まって自在に噛合や噛合解除を行うことが可能である。また、テンショナーでのタイミングベルトに対する付勢であることから、タイミングプーリーに対して懸架されたタイミングベルトをテンショナーで押すように付勢して噛合を解除することもでき、逆に、テンショナーで引くように付勢して噛合を解除することも可能である。
さらに、タイミングベルトが通常時タイミングプーリーに懸架されている状態で、テンショナーで付勢して解除する場合も可能であるし、タイミングベルトが通常時タイミングプーリーに懸架から外れている状態で、テンショナーで付勢することでタイミングベルトをタイミングプーリーに懸架させつつ、テンショナーで逆に付勢して、タイミングベルトとタイミングプーリーの懸架を解除する場合も可能である。
すなわち、複数台の回動部材のテンショナーを独立して駆動させて、タイミングベルトの懸架の実行や解除を選択的に可能であることで、複数台の回動部材から所望の回動部材を選択可能であり、それに伴って昇降台座の選択的な昇降が可能となる。
本発明の請求項5記載の昇降システムによれば、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、駆動部材がトルクリミッター機能を備えるので、過剰なトルクが駆動部材にかかった場合には、駆動部材を保護するように駆動停止させることが可能である。従って、昇降システムの長寿命化を図ることが可能であり、また、修理にかかるコストや時間の節約にも貢献することが可能である。
本発明の請求項6記載の植物栽培システムによれば、植物の生育に合わせて照明具の高さを調整し、植物に対する最適な量や均一性を有する光照射が可能となる。さらに、照射具を昇降台座から着脱すれば、照射具を交換することにより、栽培している植物に適した波長の光を適宜照射するといった調整も可能である。従って、植物の生育に合わせて高さや光の種類を調整することが可能であるので、大規模な植物の栽培において極めて効率的な栽培が可能である。また、植物と照明具との距離を容易に変化可能であることは、例えば植物の収穫や栽培棚の清掃や交換時において照明具を植物あるいは栽培棚から直ちに最大限遠ざけることができるので、収穫等を行い易く、作業効率が良好である。連結部材は懸架される回動部材の数に応じて長さを調整可能であるので、植物栽培システムの規模に応じて容易に対応することが可能であり、植物栽培棚の増床等に対しても柔軟性が高い。連結部材の長さに伴う駆動のトルク増加については、トルク容量の大きな駆動部材で対応することの他、駆動部材の設置数を増やすことも容易に可能である。
また、連結部材と駆動部材を備えているので、複数の植物栽培棚における植物と照明具との距離が一勢に変更可能であることから、作業の負担が増大することなく大量の植物を同時に生産することができるという効果を有する。
さらに、自在に光量の調整が可能であることから、栽培対象の植物の種類毎に最適の照射条件を様々に設定して照射することができる。従って、植物の生育を効果的に促進可能である。
なお、付勢部材を備えた昇降システムを用いる植物栽培システムによれば、付勢部材の配置の違いによって、回動部材の駆動を選択的に実行・解除することや一括して実行・解除することが可能となる。従って、一つの配列中に異なる種類や生育状況の植物を混在させ、これらすべてを順調に生育させることができる。従って、例えば、多品種の植物を少量ずつ栽培することが可能であるので、市場の需要に細かく対応することができる。さらに、複数の回動部材のうち、所望するいずれかを回動することができることから、例えば、回動が解除された回動部材のみを手動で回動させて他の回動部材とは異なる高さに照明具を設定し、再度他の回動部材と連動させるといった微調整が可能である。従って、種類の異なる植物同士を隣接させて同時に生育させることができるので、コスト削減やエネルギー効率の向上が可能である。
本発明の請求項7記載の植物栽培システムによっても、請求項6に記載の発明と同様の効果を発揮することが可能である。但し、請求項7に記載の植物栽培システムでは、昇降部材に設置されるのは植物栽培棚であるので、請求項6に記載の発明で移動した照明具に対しては、植物栽培棚が対応するので、その相違に基づいた効果となる。
本発明の請求項8記載の植物栽培システムによれば、検出部による間隔(L)の検出に伴い自動的に昇降台座が昇降するため、手動での昇降に比べ作業の手間を大きく低減することができる。さらに、植物に対し最適な光量を照射できるので、光の利用効率が良好であり、短期間での収穫が可能となる。
実施例1に係る昇降装置の外観斜視図である。 実施例2に係る昇降システムの正面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例2に係る昇降システムにおける昇降装置の回動部の正面図であり、(c)は(a)のA−A線矢視図、(d)は(b)のB−B矢視図である。 実施例3に係る植物栽培システムにおける昇降装置の外観斜視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例3に係る植物栽培システムとその変形例の正面図である。 実施例3に係る植物栽培装置の正面図である。 実施例4に係る植物栽培装置の正面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例4に係る植物栽培システムにおける昇降装置の回動部の正面図である。 実施例4に係る植物栽培装置のシステム構成図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例4の変形例に係る植物栽培装置の正面図及びその動作を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例4に係る植物栽培装置の実験結果である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例4に係る植物栽培装置の実験結果である。
本発明の実施の形態に係る昇降装置の実施例1について、図1を参照しながら説明する。図1は、実施例1に係る昇降装置の外観斜視図である。図1において、昇降装置1は、建屋や構造物の天井面に固定される取付台座2と、取付台座2の下方に配設される昇降台座4,4と、取付台座2及び昇降台座4,4にそれぞれ上端及び下端が連結され交差するパンタグラフ構造5を形成する左右一対ずつのリンク機構アーム6a〜6dから構成されるリンク機構と、昇降台座4,4を図中両矢印方向に昇降可能な昇降機構7とを備える。昇降機構7は、手動ハンドル12が装着されてこれを操作することにより、昇降台座4,4を昇降させるものである。なお、取付台座2は固定されるので移動しない構造となる。また、図中取付台座2は平板状で、昇降台座4,4は平行に設けられたアングル形状であるが、特にこれらの形状に限定するものではなく、板状、棒状、アングル状などいずれの形状の台座であってもよい。
次に、本実施例1に係る昇降装置1を構成する取付台座2は、前端面8aと、側端面8b,8cを備えて取付台座2を支持する支持枠8,8を有している。側端面8b,8cには、それぞれ前端面8a側に水平方向に沿った長形を成すスライド孔9a,9bが設けられている。
また、昇降機構7は、取付台座2の裏面付近に設置される回動部10と、回動部10からの回動運動を前後方向に沿った水平動に変換する水平動部11から構成される。回動部10は、前端面8aの略中央部分の外側に配置されて手動ハンドル12を装着する先端部10aと、前端面8aの内側に配置されるリードスクリュー10bと、前端面8aを貫通して先端部10aとリードスクリュー10bを連結する回動軸10cとが一体的に形成されたものである。リードスクリュー10bは、螺旋状のねじ溝が形成され、後述するナット11aとの摩擦抵抗によってナット11aが戻り止めされる構造となっている。
また、水平動部11は、リードスクリュー10bと噛合し、リードスクリュー10bの長手方向に沿って水平移動するナット11aと、ナット11aを挟んで側端面8b,8cの方向にそれぞれ延設されるスライド板11b,11cとが一体的に形成されたものである。このスライド板11b,11cの外端は、それぞれ円柱形状(棒状)となり側端面8b,8cに設けられるスライド孔9a,9bに嵌入している。
さらに、昇降台座4,4の前端部には、スライド孔9a,9bと同形状であって、スライド孔9a,9bの鉛直下方に位置して長形をなすスライド孔13a,13bが設けられる。
そして、左右一対のリンク機構アーム6a〜6dのうち、パンタグラフ構造5を構成するリンク機構アーム6a,6bは略中央部がジョイント14aにより、これを中心として互いに回動自在に連結される。リンク機構アーム6aはジョイント14b,14cを介して側端面8b及び昇降台座4に遊着され、リンク機構アーム6bはジョイント14d,14eを介して側端面8b及び昇降台座4に遊着される。また、リンク機構アーム6c,6dにおいても同様に側端面8c及び昇降台座4に遊着される。
このように構成される実施例1に係る昇降装置1では、手動ハンドル12を回動部10の先端部10aに装着して回転させることで、リードスクリュー10bが回動し、これに螺合されるナット11aがリードスクリュー10bの軸方向に沿って水平動する。ナット11aとスライド板11b,11cとは一体的に形成されることから、ナット11aが水平動すると、スライド板11b,11cが水平動する。
このスライド板11b,11cの外端はそれぞれスライド孔9a,9bに嵌入しジョイント14bを介してリンク機構アーム6a,6cに遊着されることと、リンク機構アーム6aとリンク機構アーム6bはジョイント14bによって互いに回動自在に連結されること、リンク機構アーム6bはジョイント14eを介して昇降台座4に遊着されること、さらにリンク機構アーム6a,6bはそれぞれジョイント14c,14dを介して昇降台座4及び側端面8bに遊着されることから、スライド板11b,11cの水平動に伴って、リンク機構アーム6a,6cとのジョイント14bがスライド孔9a,9bを水平動し、また、リンク機構アーム6b,6dと昇降台座4とのジョイント14eがスライド孔13a,13bを水平動することで、支持枠8と昇降台座4との間隔が上下方向に変化するという作用を有する。また、リンク機構アーム6c,6dにおいても同様な構造であって、取付台座2はその位置が移動しないため、昇降台座4はその水平状態を維持しながら上下動するという作用を有する。
上述の水平動の可動範囲は長形のスライド孔9a,9b,13a,13bの長さに依存し、この長さが大であるほど取付台座2と昇降台座4との最大離隔距離が大となる。そして、この最大離隔距離は、リンク機構アーム6a〜6dの長さにも依存する。従って、スライド孔の長さ及びリンク機構アーム6a〜6dの長さを調節することで、取付台座2と昇降台座4との最大離隔距離が決定されるという作用を有する。さらに、スライド孔9a,9b,13a,13bの長さの途中においてもスライド板11b,11c及びリンク機構アーム6a〜6dのジョイント14b,14eは静止される。そのため、回動軸10cの回動を調整することで、取付台座2と昇降台座4との距離が所望する位置で維持されるという作用を有する。
以上述べたことから、取付台座2を建屋や構造物の天井面に設置しておくことで、昇降台座4,4を自在に無段階に昇降させることが可能である。
また、実施例1に係る昇降装置1は、取付台座2と、昇降台座4と、パンタグラフ構造5を形成する2対のリンク機構とからなり比較的簡易な構成であることから、安価に製造及び導入が可能となる。
次に、本発明の実施例2に係る昇降システムについて図2を参照しながら説明する。図2は実施例2に係る昇降システムの正面図である。図1で説明した構成要素と同一の構成要素は同一の符号を付してその説明を省略する。
図2に示すように、本実施例に係る昇降システム1aは実施例1で示した昇降装置1が3台連結されて水平列を形成している。また、これら3台の昇降装置1は、それぞれ梁材23の天井面24に取付台座2が固定されている。また、この取付台座2に対しては、取付台座2と支持枠8,8とを一定間隔を空けて連結する連結体15,15が設けられている。
これら3台の昇降装置1を連結する昇降システム1aでは、回動部10(図1参照)の先端部10aにタイミングプーリー17が設けられ、これらに懸架される環状(無端状)のタイミングベルト16によって3台の昇降装置1の回動部10が連結されている。
また、タイミングベルト16は、タイミングプーリー17に噛合する連続した複数の凹部16a(図3参照)が形成され、同様にタイミングプーリー17を備えるモータ18の駆動力を受けて図中白抜両矢印のように移動する。
さらに、タイミングベルト16のタイミングプーリー17への噛合を確実にするため、取付台座2と支持枠8,8との間には、テンショナー19が設けられる。このテンショナー19は、取付部材(図示せず)によって上下方向に沿って多段階に固定・移動可能に取付台座2へ取り付けられている。すなわち、テンショナー19は、タイミングベルト16を圧接又はこれと離隔可能に構成されている。また、これらのテンショナー19は、いずれも手動にて上下移動されるが、電動によりすべてあるいは所望に選択したテンショナー19が同時に上下移動される構成であっても良い。
本実施例では、テンショナー19をタイミングプーリー17の上側に設けたが、噛合を実行・解除することが可能であれば、タイミングプーリー17の下側に設けてもよい。また、連結される昇降装置1の台数は3台に限定されることなく、複数であれば2台でもよいし、さらに多数の昇降装置1を連結してもよい。
次に、図3を用い、昇降システム1aを構成する昇降装置1の回動部についてより詳細に説明する。図3(a)及び(b)は、昇降システムにおける昇降装置の回動部の正面図であり、図3(c)は(a)のA−A線矢視図、図3(d)は(b)のB−B矢視図である。
図3(a)に示すように、タイミングプーリー17は外周方向に突出する複数の凸部17aが周設され、タイミングベルト16の凹部16aと噛合している。このとき、テンショナー19に設けられた一対のローラ19a,19aがタイミングベルト16を上方から圧接している。また、タイミングプーリー17は、図3(c)に示すように、回動軸10cの周面の一部に突出する突出部22を嵌合可能な溝部17bが内周に形成されている。
さらに、図3(b)に示すように、テンショナー19が上方(図中黒塗矢印方向)に移動して一対のローラ19a,19aがタイミングベルト16から離隔されると、タイミングベルト16の凹部16aとタイミングプーリー17の凸部17aは噛合が解除される。
そのため、図3(d)に示すように、タイミングプーリー17を回動軸10cに沿って前端面8aより先端部10a方向(図中白抜矢印方向)にやや引き出し、突出部22を溝部17bより外した状態とする。続いて、回動軸10cの先端部10aに手動ハンドル12を取り付け、手動にて回動軸10cを回動させることで、支持枠8と昇降台座4との距離を独立して変化させることが可能となっている。
本実施例2では、テンショナー19を圧接して噛合を実行させ、離隔させて噛合を解除しているが、逆にテンショナー19を圧接して噛合を解除し、離隔させて噛合を実行させるようにしてもよい。すなわち、テンショナー19による付勢がある場合にタイミングベルト16との連結を実行し、付勢がない場合に連結を解除する場合でもよいし、逆にテンショナー19による付勢がある場合にタイミングベルト16との連結を解除し、付勢がない場合に連結を実行させる場合でもよい。以下の作用及び効果においても、付勢と連結の実行・解除のタイミングがそれぞれ逆となるだけで、連結時や解除時の作用や効果は同様である。
次に、このように構成される本実施例に係る昇降システム1aの作用について説明する。昇降システム1aにおいては、モータ18の駆動力がタイミングベルト16を介してタイミングプーリー17へ伝達されると、回動軸10cの回動と同時にリードスクリュー10bが回動する。そのため、水平列の配列を形成する複数の昇降装置1のすべてのタイミングプーリー17がタイミングベルト16を介して連結され、すべてのテンショナー19がこれに圧接する場合には、モータ18の駆動がすべてのリンク機構アーム6a〜6dに伝達され、すべての昇降台座4が水平状態を常時維持しながら同時に上下動するという作用を有する。
一方、複数の昇降装置1におけるいずれかのテンショナー19が上方に移動してタイミングベルト16から離隔されると、モータ18の駆動が伝達解除されるため、回動軸10cが回動しない。従って、この伝達解除された昇降装置1に限り、昇降台座4の昇降が停止される。
加えて、図3を参照しながら説明したように、回動軸10cの突出部22をタイミングプーリー17の溝部17bより外した状態とすると、タイミングプーリー17から回動軸10cへの動力伝達が完全に遮断される。すなわち、タイミングベルト16とタイミングプーリー17とが噛合解除されながら、タイミングベルト16の撓み等によってモータ18の駆動がタイミングプーリー17に伝達されることが確実に防止されるという作用を有する。
一方、上記の噛合解除された場合であっても、突出部22が溝部17bに嵌合されたままであれば、手動ハンドル12を用いて回動軸10cを回動させることにより、一度伝達解除された昇降装置1の昇降台座4が再び昇降する。この他、実施例1の昇降装置1と同様の作用を有する。
このように構成される実施例2に係る昇降システム1aにおいては、複数台の昇降装置1に係る回動部10を同時に回動させることができるので、複数台の昇降装置1の昇降台座4を同時に昇降させることができる。また、複数台の回動部10を連結するタイミングベルト16は、無端状に形成されているので、連結される回動部10の数の増減に対して容易に長さを調整することができ、昇降装置1の増減に対してコストを抑制することが可能で柔軟性を持ったシステムを構成させることができる。
さらに、テンショナー19によって所望の昇降装置1の回動部10のタイミングプーリー17とタイミングベルト16の懸架を選択的に実行あるいは解除可能であるので、複数台の回動部10のいずれを同時に回動させるか、同時の回動から解除するかを柔軟に選択可能なシステム構成が可能である。
また、回動軸10cの突出部22及びタイミングプーリー17の溝部17bを設けたことにより、タイミングプーリー17の回動を確実に回動軸10cへ伝達、又は遮断することが可能であることから、誤動作を回避することができる。
さらに、モータ18は過熱や破損に対する防護手段として、その内部に電流をモニターしておき、タイミングベルト16の回動に必要なトルクが所望に定められる許容トルクを超えるような過負荷による電流の上昇を検知し、その持続時間から、電力を遮断して自動で停止するトルクリミッター機能を備えておくとよい。そのような事象が発生する原因としては、取付台座4,4の高さが昇降装置1の昇降動作上限あるいは下限に達したり、昇降システム1aを構成する昇降装置1の回動部10のリードスクリュー10bと螺合する水平動部11のナット11aで摩擦が大きくなったり、タイミングベルト16とタイミングプーリー17の間での噛みこみなどによる摩擦増大などが考えられるが、いずれにしてもモータ18が自動停止することで、昇降システム1aの検査を実施して原因を究明することができるので、昇降システム1aのメンテナンスを容易にして修理に係るコストや時間を節約しながら、長寿命化を図ることが可能である。
次に、本発明の実施例3に係る植物栽培システムについて図4乃至図6を参照しながら説明する。図1乃至3で示した構成要素については、これらの図においても同一の符号を付してその構成についての説明は省略する。
図4は実施例3に係る植物栽培システムを構成する昇降装置の外観斜視図である。図1で説明した昇降装置との相違点は、昇降台座4,4に3台の照明具3を設けている点であり、その他の構成は同様である。そのため、照明具3は昇降台座4,4の昇降に伴って昇降することになる。本図では照明具3は棒状で3台設置されているが、照明具3として光を発生することができれば特にその形状や数を限定するものではない。
このように構成される植物栽培システム1b(図5参照)を構成する昇降装置1では、取付台座2の下方に設置される昇降台座4は、手動ハンドル12の手動操作のみによって直ちに昇降、静止される。そのため、1台の昇降装置1における昇降台座4の下方に、栽培対象の植物を栽培する棚等を設置することで、自在に照明具3と栽培対象植物との距離を変化させることができる。従って、植物の様々な生育段階に対応して、最適な量の光照射を行うことが可能である。
さらに、昇降装置1は、取付台座2と、昇降台座4と、パンタグラフ構造5を形成するリンク機構アーム6a〜6dと、昇降機構7とから構成されるが、これらは、いずれも一般的な部材であり、しかも簡易な構成であることから、容易かつ安価に昇降装置1を製造することができる。また、照明具3はその取付本数や種類を適宜変更可能であるので、昇降機構7と相まって栽培対象植物に対する均一な光照射のための微調整が容易に可能である。
続いて図5を参照しながら、この昇降装置1を連結して昇降システムとし、これを栽培棚で栽培される植物に対する光照射に利用する植物栽培システムについて説明する。図5の(a)は実施例3に係る植物栽培システムの正面図であり、(b)は、実施例3の変形例の正面図である。図2に示される構成要素と同一のものについては同一の符号を付してその構成要素の説明は省略する。
図5(a)に示すように、本実施例3に係る植物栽培システム1bは、図2を用いて説明した昇降システム1aと同様に3台の昇降装置1が水平列を形成しており、梁材23の天井面24に設置されている。それぞれの昇降装置1の昇降台座4,4には照明具3が設置されており、その下方には、植物21を栽培するための栽培棚20が設けられている。
この他の構成は、実施例2に係る昇降システム1aと同様であり、その作用としては、本実施例では昇降台座4に照明具3が設置されていることから、昇降台座4が昇降することによって照明具3とその下方に設けられる栽培棚20との距離が変化するという作用を有すること以外は、実施例2に係る昇降システム1aと同様である。
このように構成される本実施例3においては、植物21の生育状況に合わせて昇降台座4に設置される照明具3の高さを調整し、植物21に対する最適な量や均一性を有する光照射が可能となる。さらに、照射具3を昇降台座4から着脱して交換することにより、栽培している植物21に適した波長の光を適宜照射するといった調整も可能である。従って、光の種類も調整することが可能であるので、大規模な植物21の栽培において効率的な栽培が可能である。
また、植物21と照明具3との距離を容易に変化可能であることは、例えば植物21の収穫や栽培棚の交換時において照明具3を植物から直ちに最大限遠ざけることができるので、収穫等を行い易く、作業効率が良好である。タイミングベルト16は懸架される昇降装置1の回動部10の数に応じて長さを調整可能であるので、植物栽培システム1bの規模に応じて容易に対応することが可能であり、栽培棚20の増床等に対しても柔軟性が高い。タイミングベルト16の長さに伴う駆動のトルク増加については、トルク容量の大きなモータ18で対応することの他、図5(b)に示されるように、モータ18の設置数を増やすことでも容易に対応が可能である。
また、タイミングベルト16とタイミングプーリー17を有するモータ18を備えているので、モータ18のスイッチをオン・オフするだけで、複数の栽培棚20における植物21と照明具3との距離を同時に短時間で変更可能であり、作業者の負担を増やすことなく大量の植物を同時に生産することができるという効果を有する。また、タイミングベルト16とタイミングプーリー17を導入したことにより、複数の昇降装置1を使用して水平列以外にもこの後図5(b)を参照しながら説明する垂直列や水平列及び垂直列といった配列を自在に形成することができる。さらに、タイミングベルト16とタイミングプーリー17を採用したことで、昇降装置1の配列間の距離も所望(任意)に設定可能であり、照明具3の長短に応じた昇降装置1の配列や、照明具3が昇降することに伴う植物21に対する照射ムラ等から要求される昇降装置1の配列にも対応が可能であり、配列設計が容易で柔軟性の高い植物栽培システム1bを提供することが可能である。
さらに、自在に照明具3からの光量を調整可能であることから、栽培対象の植物21の種類毎に最適の照射条件を様々に設定して照射することができる。従って、植物の生育を効果的に促進可能である。
なお、テンショナー19を備えているので、テンショナー19の配置の違いによって、回動部10の駆動を選択的に実行・解除することや一括して実行・解除することが可能となる。すなわち、所望する昇降装置1のみをタイミングベルト16に噛合あるいは離隔させることが可能であるので、一つの栽培棚20の配列中に異なる種類や生育状況の植物21を混在させ、これらすべてを順調に生育させることができるなど細かな光量の調節制御や管理を行うことができる。例えば、多品種の植物21を少量ずつ栽培することが可能であるので、市場の需要に細かく対応することができる。
さらに、複数の回動部10のうち、所望するいずれかを回動することができることから、例えば、回動が解除された回動部10のみを手動ハンドル12で回動させて他の回動部10とは異なる高さに照明具3を設定し、再度他の回動部10と連動させるといった微調整が可能である。従って、種類の異なる植物同士を隣接させて同時に生育させることができるので、コスト削減やエネルギー効率の向上が可能である。
なお、本実施例では植物栽培システム1bを構成する3台の昇降装置1はそれぞれ梁材23の天井面24に固定されているが、特に梁材23に限定するものではなく、昇降台座4に照明具3を設置して昇降させることが可能であれば、その設置場所は建屋の天井面であってもよいし、梁材23でなくとも何らかの棚の下面を天井面24としてもよいことは言うまでもない。
また、これまで説明した実施例1に係る昇降装置、実施例2に係る昇降システム1aの昇降装置、実施例3に係る植物栽培システム1bの昇降装置の構造はこれらの実施例に示すものに限定されない。例えば、上下を逆にして昇降台座4が建屋や構造物の天井面に固定され、取付台座2が上下運動を行う構成であっても良く、これに照明具3を設置してもよい。
あるいは、植物栽培システム1bの昇降装置の取付台座2を床面に固定し、昇降台座4に栽培棚20を設置して、この栽培棚20の上方に照明具3を固定して、栽培棚20と照明具3の距離を複数台の昇降装置1で同時に調節することにしてもよい。この場合は、実施例3の植物栽培システム1bの昇降装置1とは、栽培棚20と照明具3の昇降関係が逆になるのみで、これらの間の距離に関する作用と効果については同様である。但し、この場合には栽培棚20を昇降台座4で移動させる必要があり、一般的には照明具3よりも栽培棚20の方が重量があるため、効率的ではないと考えられる。
続いて、本実施例3の変形例に係る植物栽培システムについて図5(b)を参照しながら説明する。図5(b)に示すように、変形例に係る植物栽培システム1bでは、6台の昇降装置1を連結して水平列及び垂直列を形成し、1本のタイミングベルト16及び2個のモータ18によって駆動している。従って、6台の昇降装置1は、それぞれの照明具3と栽培棚20に栽培される植物21との距離を同時に変更可能とする。
このように構成される6台の昇降装置1では、上段の3台は梁材23の天井面24に取付台座2が設置されるものの、下段の3台は植物21を栽培する栽培棚20の下面を天井面24として取付台座2が設置されている。
また、6台の回動部10に懸架されるタイミングベルト16は、タイミングプーリー17を介してその外側に巻回されているが、これはリードスクリュー10bのねじ溝の螺設方向を一致させているためであり、例えば下段の3台についてはタイミングプーリー17の上側で噛合させてもよく、その場合にはリードスクリュー10bのねじ溝の螺設方向を逆にすればよい。なお、この場合タイミングベルト16は、上段の3台におけるタイミングプーリー17に対して裏面で当接し、下段の3台におけるタイミングプーリー17に対しては表面で当接するため、タイミングベルト16の表裏両面に凹部16a(図3(a)参照)が設けられることが必要である。
さらに、タイミングベルト16がタイミングプーリー17の外側に巻回されることから、下段の3台のテンショナー19は下方からタイミングベルト16に対して付勢するような構造となっている。もちろん、タイミングベルト16がタイミングプーリー17の上側で噛合するような場合にはテンショナー19の付勢方向も上段の3台と同様に上側から下方に向けることが望ましい。
このように構成される本実施例3の変形例においてもその作用や効果は既に述べた実施例3のものと同様である。
次に、図6を用いて、植物栽培システム1bに係る昇降装置1の支持枠8と昇降台座4の距離の変化についてより詳細に説明する。
図6は実施例3に係る植物栽培システムの正面図である。
図6に示すように、植物栽培システム1bにおいて水平列を形成する3台の昇降装置1は、支持枠8と昇降台座4との距離がそれぞれ異なっている。この状態は、それぞれ異なる時点でタイミングベルト16とタイミングプーリー17との噛合を解除するか、あるいは加えて、手動ハンドル12にて回動軸10cを回動させた後、再度タイミングベルト16とタイミングプーリー17を噛合させたことによって実現される。この図6に示される状態からモータ18を用いてタイミングベルト16を回動させることで、3台の昇降装置1において照明具3と植物21との距離の相違を保ちながら同時に距離を変更することもできるという優れた効果を発揮することが可能である。
なお、本実施例の植物栽培システム1bの複数の昇降装置1が、水平列の他に垂直列、又は水平列及び垂直列を形成する場合においても、テンショナー19を利用することで、上述の独立した支持枠8と昇降台座4の距離の変更が可能である。
さらに、本発明の実施例4に係る植物栽培システムについて図7乃至図12を参照しながら説明する。図7は、実施例4に係る植物栽培装置の正面図である。なお、図1乃至6で示した構成要素については、これらの図においても同一の符号を付してその構成についての説明は省略する。
図7に示すように、植物栽培システム1cは、照明具3と栽培棚20に栽培された植物21の予め定めた部位との間隔(L)を検出する検出部25と、予め設定された間隔の基準値(L)と検出部25において検出された間隔(L)が一致するようにモータ18を駆動させ、モータ18の駆動によって回動部10を回動させて昇降台座4,4を昇降させる制御部26と、を備える。なお、本実施例では、植物21の予め定めた部位とは、その最上部である。
検出部25は、レーザー素子25aと、レーザー素子25aから水平方向に沿って発射されたレーザー光25cを受光する受光部25bと、から構成される。レーザー素子25a及び受光部25bは、照明具3に取り付けられた検出部支持枠29の互いに対向する垂下部29a,29bにそれぞれ固定されている。レーザー素子25a及び受光部25bは、それぞれレーザー光25cを所望に定めた時間間隔毎に発射及びこれを受光している状態にある。この時間間隔は植物の生育に影響のない程度に品種等や精度を考慮しながら適宜設定されるとよい。従って、常時発射及び受光している状態としてもよい。なお、検出部支持枠29の上面から、レーザー素子25a又は受光部25bまでの間隔は、基準値(L)と同一の長さに設定される。
制御部26は、受光部25bと隣接して設置され、受光部25bの出力信号を常時入力可能に受光部25bと電気的に接続されている。また、制御部26は、その出力信号をモータ18に送信可能にモータ18と電気的に接続されている。
また、植物栽培システム1cは、実施例2に係る昇降システム1aを構成するテンショナー19の代わりに、テンショナー27を備える。このテンショナー27については、図8で詳細に説明する。
次に、実施例4に係る植物栽培システム1cを構成するテンショナー27について詳細に説明する。図8(a)及び図8(b)は、それぞれ実施例4に係る植物栽培システムにおける昇降装置の回動部の正面図である。
図8(a)に示すように、テンショナー27は略L字形状に形成され、それぞれ回動軸28a〜28cを介してテンショナー27に軸着されるローラ27a〜27cと、傾動軸28dと、が設けられる。このうち、ローラ27a及び傾動軸28dは取付部材8dを介して支持枠8の前端面8a(図4参照)に取り付けられるため、テンショナー27は支持枠8によって支持されることとなる。また、取付部材8dには係止孔C,Cが穿設され、傾動軸28dを係止可能である。すなわち、傾動軸28dが係止孔C,Cのいずれかに係止されることで、テンショナー27はローラ27aを中心とした傾動運動が可能である。
このうち、傾動軸28dが係止孔Cに係止される場合では、タイミングベルト16は、ローラ27a,27bによって上方から圧接されるとともに、ローラ27cによって下方から圧接される。これにより、タイミングベルト16の凹部16aとタイミングプーリー17の凸部17aが互いに噛合した状態となる。そして、手動又は電動によりテンショナー27を図中白抜矢印方向へ傾動させると、図8(b)に示すように、傾動軸28dが移動して係止孔Cに係止され、上記の噛合状態は完全に解除される。
また、傾動軸28dを係止孔Cから取り外し、やや係止孔Cの方向へ移動させた場合(傾動軸28dは係止孔Cに係止されない)であっても、凹部16aと凸部17aは、わずかに離隔し互いの噛合が解除される。
次に、図9を用いて、植物栽培システム1cに係る構成についてより詳細に説明する。図9は、実施例4に係る植物栽培装置のシステム構成図である。
図9に示すように、受光部25bの出力信号は、常時制御部26を構成する判定部26aに入力されている。制御部26は、判定部26aによって受光部25bからの信号が受信されるか否かを判定し、この信号が受信されない場合に限りモータ18に対して昇降台座4,4を上昇させるような駆動を開始させる信号を出力する。なお、受光部25bからの信号が受信されない場合とは、レーザー光25cが成長した植物21の最上部によって遮られている場合を意味している。
次に、本実施例に係る植物栽培システム1cの作用について説明する。植物栽培システム1cにおいては、受光部25bからの信号が受信されない場合に限り制御部がモータ18を駆動させるため、昇降台座4,4の上昇が開始される。なお、この場合、判定部26aにおいて間隔(L)と基準値(L)が直接数値データとしての比較はされないが、検出部支持枠29の上面から、レーザー素子25a又は受光部25bまでの間隔が基準値(L)と同一に設定されることで、間接的に間隔(L)と間隔(L)を比較すると同時に間隔(L)を検出していることとなる。
次に、昇降台座4,4の上昇によって受光部25bからの信号が受信されると、その上昇は停止する。したがって、照明具3と植物21の最上部の間隔(L)が拡大し、自動的に植物21が照明具3に接触することが防止される。なお、昇降台座4,4の上昇はテンショナー27によってタイミングベルト16とタイミングプーリー17が互いに噛合した状態となっている場合(図8(a)参照)において可能となる。植物栽培システム1cに係るその他の作用は、実施例3に係る植物栽培システム1bと同様である。
続いて、本発明の実施例4の変形例に係る植物栽培システム1dの作用について図10を参照しながら説明する。図10(a)及び図10(b)は、それぞれ実施例4の変形例に係る植物栽培装置の正面図及びその動作を示すフローチャートである。
図10(a)に示すように、本発明の実施例4の変形例に係る植物栽培システム1dは、実施例4に係る植物栽培システム1cを構成するレーザー素子25a及び受光部25bの代わりに、レーザー距離計25dが備えられる。レーザー距離計25dは、照明具3に取り付けられ、レーザー光25cを植物21に向け鉛直下方に発射する。そして、レーザー距離計25dは、レーザー光25cが発射されてから植物21の最上部に当たって反射し再びレーザー距離計25dに到達するまでの時間を計測することにより、照明具3から植物21の最上部までの間隔(L)を検出する。
また、間隔(L)と平行する基準値(L)が予め設定され、制御部26に記憶されている。この基準値(L)は、図10(b)で後述するように、制御部26が昇降台座4,4の上昇・下降等を決定する際の判断基準として利用される。
なお、本変形例では検出部支持枠29は設けられなくても良く、レーザー距離計25dの個数やレーザー距離計25d同士の設置間隔は、植物21の種類や栽培密度等に応じて適宜調整される。このように、レーザー距離計25dが複数個設置される場合では、制御部26において間隔(L)の平均値を算出し、この平均値と基準値(L)とを比較しても良い。
図10(b)に示すように、スタートにおいて開始信号が手動又は自動で入力されると、ステップS1において、検出部25のレーザー距離計25dにより間隔(L)が検出され、その値(L)が制御部26に出力される。
すると、ステップS2において、制御部26は、判定部26aにおいて、間隔(L)の大きさと基準値(L)の大きさを比較し、(1)間隔(L)<基準値(L)、(2)間隔(L)=基準値(L)、(3)間隔(L)>基準値(L)、の三通りのうち、いずれに該当するかを判定する。次いで制御部26は、(1)に該当する場合、モータ18に対し、昇降台座4,4を現在の高さから上昇するような方向に駆動させる命令を出力する。また、(2)に該当する場合、昇降台座4,4を現在の高さに維持するようモータ18を停止させる命令を出力する。さらに、(3)に該当する場合、昇降台座4,4を現在の高さから下降するような方向にモータ18を駆動させる命令を出力する。
さらに、ステップS3において、制御部26からの命令に従ってモータ18は駆動又は停止する。
上記のS1〜S3までのステップが終了すると、一定時間経過後にスタートに戻り、再びこれらのステップが繰り返されることとなる。植物栽培システム1dに係るその他の作用は、実施例3に係る植物栽培システム1bと同様である。
また、本実施例に係る植物栽培システム1cの効果について説明する。植物栽培システム1cによれば、一定時間置きに目視による植物21の監視を行う必要がないことから、作業手間の大きな簡便化となり、より規模の大きな植物工場の運営が容易となる。また、植物21が照明具3によって過度に光を照射されること、あるいは、高温となった光源表面に葉が接触することが自動的に防止されることから、葉焼け等の障害を防止可能であり、予定された出荷量を確保することができる。さらに、植物21の生育程度に応じて最適な光量を照射することができるため、植物21の生育速度が増大し、短期間での収穫が可能となる。
また、テンショナー27は、傾動軸28dが係止孔C,Cによって係止されることから、手動又は電動の場合においてもタイミングベルト16とタイミングプーリー17の噛合又は噛合解除の切替を確実に行うことができる。したがって、植物栽培システム1cの誤動作を防止することが可能である。また、傾動軸28dを係止孔Cから取り外すことのみによっても、タイミングベルト16とタイミングプーリー17の噛合が解除可能であることから、特に手動による噛合又は噛合解除の切替を簡便かつ迅速に行うことができる。
さらに、植物栽培システム1cの効果を表す実験結果について図11及び図12を参照しながら詳細に説明する。図11(a)及び図11(b)と、図12(a)及び図12(b)は、それぞれ実施例4に係る植物栽培装置の実験結果である。
まず、具体的な実験例1及び比較例1,2の試験条件を説明する。
実験例1及び比較例1,2の試験条件は以下の(1)〜(7)に記載した通りである。
(1)植物の栽培品種は、リーフレタス品種のフリルアイスとした。
(2)湛液(たんえき)水耕栽培による完全人工光型植物工場で栽培した。
(3)空調の温度を20℃、市販の養液を用い電気伝導度を2.0mS/cm、pHを5.5〜6.5に設定した。
(4)照明具3を1試験区(面積60cm×90cm)当たり40W型高周波点灯方式(HF)蛍光灯4本とした。
(5)栽培期間は、実験例1の新鮮重(収穫時の重量g/株)が一般的な出荷規格(約80g/株)となるまでとした。
(6)乾物重(光合成による炭水化物の同化重量g/株)を、90℃に設定した通風乾燥機を用いて恒量となるまで48時間以上乾燥して測定した。
(7)栽培面(栽培棚20の上縁)から照明具3下端までの間隔等は、それぞれ以下の通りである。
実験例1:栽培面(栽培棚20の上縁)から照明具3下端までの間隔が14cmから20cmとなるまでの間で、昇降台座4,4を上昇させた。照明具3下端と植物21の最上部までの間隔(L)が4cmとなるよう設定した。
比較例1:栽培面から照明具3下端までの間隔を25cmに固定した。なお、このような間隔は、植物工場における一般的な間隔である35cmよりも10cm短く、作業性が不良であるとされている。
比較例2:栽培面から照明具3下端までの間隔を35cmに固定した。なお、このような間隔は、植物工場における一般的な間隔であって、作業性が良好であるとされている。
次に、具体的な実験例2,3及び比較例3の試験条件を説明する。
実験例2,3及び比較例3の試験条件は前述の(1)〜(4),(6)に加えて、以下の(8),(9)に記載した通りである。
(8)栽培期間は、比較例3の新鮮重が一般的な出荷規格(約80g/株)となるまでとした。
(9)栽培面から照明具3下端までの間隔等は、それぞれ以下の通りである。
実験例2:実験例1と同様に設定した。
実験例3:栽培面から照明具3下端までの間隔が19cmから25cmとなるまでの間で、昇降台座4,4を上昇させた。照明具3下端と植物21の最上部までの間隔(L)が9cmとなるよう設定した。
比較例3:栽培面から照明具3下端までの間隔を35cmに固定した。
図11(a)に示すように、実験例1の新鮮重は92.3(g/株)である。これに対し、比較例1,2の実験例1に対する新鮮重の百分率は、それぞれ約60%、50%以下となっており、いずれも一般的な出荷規格の重量80gに達していない。
また、図11(b)に、それぞれの乾物重を示す。実験例1の乾物重は4.09(g/株)である。これに対し、比較例1,2の実験例1に対する乾物重の百分率は、それぞれ約65%、50%となった。すなわち、実験例1では、照明具3から照射された光の利用効率が比較例2,3と比較して向上し、光合成がより促進されたことがわかる。
図12(a)に示すように、実験例2及び実験例3の新鮮重は、それぞれ146.6(g/株)、107.9(g/株)である。これに対し、実験例2及び実験例3の比較例3に対する新鮮重の百分率は、それぞれ約200%、140%となった。なお、100(g/株)を超える新鮮重は、露地栽培レタスに匹敵するものである。
また、図12(b)に、それぞれの乾物重を示す。実験例2及び実験例3の乾物重は、それぞれ5.54(g/株)、4.33(g/株)である。これに対し、実験例2及び実験例3の比較例3に対する乾物重の百分率は、それぞれ約170%、140%となった。
このように、実験例2及び実験例3では、植物工場規格での栽培期間で露地栽培レタスに匹敵する収量が得られるとともに、光の利用効率の向上や生産物の市場競争力の向上に寄与することが可能である。
最後に、本実施例に係る植物栽培システム1dの効果について説明する。植物栽培システム1dによれば、検出部25によって検出された間隔(L)と基準値(L)とを比較する都度、照明具3と植物21の最上部との間隔を調整可能である。よって、照明具3と植物21の接触を防止可能であることに加え、例えば植物21の苗を新たに栽培棚20へ設置した場合においても、自動的に昇降台座4,4が下降して照明具3と苗との間隔を生育に最適な光量となるよう細かく調整することができる。これに対し、植物栽培システム1cでは昇降台座4,4を上昇させることのみが可能となっている。したがって、植物栽培システム1dでは、植物栽培システム1cと比較すると、自動化がより進行しており、生産効率が向上していると言える。
また、これまで説明した実施例4に係る植物栽培システム1cを構成する検出部25の構造は、これらの実施例に示すものに限定されない。例えば、レーザー素子25a及び受光部25bの代わりに、画像処理手段が設けられても良い。この場合、一定時間毎に照明具3、植物21及び長さが既知の基準片を同時に撮影し、基準片との比較により間隔(L)を算出する。また、網状や枝状に配置された接触センサを照明具3の下方に設け、植物21がこのセンサに接触したことを検知するものであっても良い。
さらに、実施例4の変形例に係る植物栽培システム1dを構成するレーザー距離計25dの代わりに、超音波距離センサが設けられても良い。また、このようなレーザー距離計25dや超音波距離センサが例えば照明具3に設けられたレールに沿って走査されて距離を測定できるように構成されてもよい。そのような構成であれば、一株の植物21の最上部等の基準となる部位との距離を測定するだけでなく、平均の距離を判定部で演算するなどしてより栽培棚20全体で均一な照明と育成が可能になると考えられる。
この他、植物栽培システム1c,1dを構成する検出部25には、例えば赤外線や電波といった電磁波あるいは音波を利用した検出手段が用いられても良い。このとき、電磁波の種類は特に制限されない。
なお、実施例4に係る植物栽培システム1c及び実施例4の変形例に係る植物栽培システム1dにおいては、いずれも照明具3が昇降台座4に設置される場合について説明したが、栽培棚20を昇降台座4に設置してもよい。その場合には、植物栽培システム1cでは検出部25を昇降台座4に設置しても植物21の成長に追従することができないため成立しないものの、実施例4の変形例に係る植物栽培システム1dでは昇降台座4に設置された栽培棚20の上方に設置される照明具の近傍にレーザー素子25aやレーザー距離計25dを設けることで図10を参照しながら説明した場合と同様に制御することが可能である。この場合には、昇降台座4は当初上方に設置されており、植物21の成長と共に昇降台座4が下降するように制御される。
なお、実施例4の変形例に係る植物栽培システム1dの他、画像処理手段や超音波距離センサを用いるような場合も同様に栽培棚20を昇降台座4に設置可能である。以上説明したとおり、可動の昇降台座4に照明具3を載置して固定された栽培棚20の上方で昇降させる場合のみならず、昇降台座4に栽培棚20を載置してその上方に固定された照明具3の下方で昇降させる場合の両方を可能とするという観点から実施例4に係る植物栽培システム1cよりも変形例に係る植物栽培システム1dの方がより優れているとも考えられる。
請求項1乃至請求項5に記載された発明は、一般の工場などの生産現場のみならず病院の治療室や処置室、あるいは教育機関の実習室、研究機関の実験室等に設置される照明や治具、試験装置等の昇降装置に利用可能である。また、請求項6乃至請求項8に記載された発明は、農家のビニールハウス内から大規模な植物工場内に設置される植物栽培装置及びこれを設置した植物工場におけるシステムとしても利用可能である。
1…昇降装置 1a…昇降システム 1b〜1d…植物栽培システム 2…取付台座 3…照明具 4…昇降台座 5…パンタグラフ構造 6a〜6d…リンク機構アーム 7…昇降機構 8…支持枠 8a…前端面 8b,8c…側端面 8d…取付部材 9a,9b,13a,13b…スライド孔 10…回動部 10a…先端部 10b…リードスクリュー 10c…回動軸 11…水平動部 11a…ナット 11b,11c…スライド板 12…手動ハンドル 14a〜14e…ジョイント 15…連結体 16…タイミングベルト 16a…凹部 17…タイミングプーリー 17a…凸部 17b…溝部 18…モータ 19…テンショナー 19a…ローラ 20…栽培棚 21…植物 22…突出部 23…梁材 24…天井面 25…検出部 25a…レーザー素子 25b…受光部 25c…レーザー光 25d…レーザー距離計 26…制御部 26a…判定部 27…テンショナー 27a〜27c…ローラ 28a〜28c…回動軸 28d…傾動軸 29…検出部支持枠 29a,29b…垂下部

Claims (8)

  1. 昇降台座と、取付台座と、これらの台座にそれぞれ端部が水平動可能に遊着される2対のリンク機構と、を有し、
    前記2対のリンク機構は、それぞれジョイントを介して交差するパンタグラフ構造を形成し,前記昇降台座と前記取付台座との距離を変更可能に構成され、
    前記取付台座は、表面を螺刻された回動部材と、この回動部材に螺設されると共に前記2対のリンク機構の一の端部に懸架され,前記回動部材の回動を水平動に変換する水平動部材と、を備えることを特徴とする昇降装置。
  2. 請求項1に記載の昇降装置を一定の間隔を空けて水平及び/又は垂直に複数台配列し、前記複数台に係る前記回動部材に環状に懸架される連結部材と、この連結部材を駆動して前記複数台に係る前記回動部材を同時に回動可能な駆動部材と、を有することを特徴とする昇降システム。
  3. 前記昇降装置は、前記回動部材が前記連結部材との懸架を実行又は解除可能な付勢部材を備えることを特徴とする請求項2記載の昇降システム。
  4. 前記昇降装置の回動部材は、タイミングプーリーを軸着し、
    前記連結部材は、前記タイミングプーリーに噛合するタイミングベルトであって、
    前記付勢部材は、前記タイミングベルトを,前記タイミングプーリーに対し自在に噛合・噛合解除可能に付勢するテンショナーであることを特徴とする請求項3に記載の昇降システム。
  5. 前記駆動部材は、所望のトルクが係ると駆動停止させるトルクリミッター機能を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の昇降システム。
  6. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の昇降システムの前記昇降装置の取付台座を天井面に固定し、前記昇降台座に照明具を設置し、前記昇降台座の下方に植物栽培棚を設け、前記植物栽培棚と前記照明具との距離を前記複数台の昇降装置で同時に調節することを特徴とする植物栽培システム。
  7. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の昇降システムの前記昇降装置の取付台座を床面に固定し、前記昇降台座に植物栽培棚を設置し、前記昇降台座の上方に照明具を設け、前記植物栽培棚と前記照明具との距離を前記複数台の昇降装置で同時に調節することを特徴とする植物栽培システム。
  8. 前記照明具と前記植物栽培棚に栽培された植物に対し予め定めた部位との間隔を検出する検出部と、
    予め設定された前記間隔の基準値と前記検出部において検出された前記間隔が一致するように前記駆動部材を駆動させ、この駆動部材の駆動によって前記回動部材を回動させて前記昇降台座を昇降させる制御部と、を備えることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の植物栽培システム。
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