JP2021177736A - 植物栽培装置 - Google Patents

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卓也 徳安
Takuya Tokuyasu
愼二 馬場
Shinji Baba
満 伊藤
Mitsuru Ito
操 野津
Misao Nozu
直紀 鷲見
Naoki Washimi
健輔 本城
Kensuke Honjo
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Abstract

【課題】側方から照明により、植物へ与えられる光量を十分に補うことができ得る植物栽培装置を提供する。【解決手段】植物栽培装置1は、植物を上方から照らす第1照明部15と、植物を側方から照らす一対の第2照明部17と、第1照明部15を昇降させるための昇降機構部16と、一対の第2照明部17を側方へ移動させるための移動機構部18と、を備える。植物栽培装置1は、第1照明部15を昇降させるための動力を昇降機構部16に付与する第1動力源20と、一対の第2照明部17を側方へ移動させるための動力を移動機構部18に付与する第2動力源21と、をさらに備える。【選択図】図6

Description

本発明は、人工的な照明を用いて植物の栽培を行う植物栽培装置に関する。
従来、工場等の室内において、人工的な照明や空調設備を用いることにより、安定した環境の下で植物(草花、作物等)を栽培するようにした植物栽培装置(植物栽培システム)が知られている。
以下の特許文献1には、複数の照明管を備える照明装置が、植物の上方に上下移動可能に配置された植物栽培システムが記載されている。この植物栽培システムでは、植物の大きさ、種類、育成状況等に応じて照明装置を上下でき、近い位置からの植物への光の照射が可能となる。
また、この植物栽培システムでは、必要に応じて、その側部に複数の照明管を配置することができ、これにより、側方からの照明で光強度(光量)を補うことができる。
特開2012−125196号公報
植物の種類によっては、成長に応じて上方に延びるだけでなく側方に大きく拡がる場合がある。上記の植物栽培システムでは、側部に照明管が配置された場合に、植物が成長して側方に拡がったときに、葉や果実が照明管に近づき過ぎる、あるいは接触することにより、部分的に光量が多くなったり、照明管からの熱の影響を受けたりし、葉焼けや生育不良が発生する虞がある。よって、側方の近い位置から植物へ光を照射できにくく、光量を十分に補うことが難しい。
かかる課題に鑑み、本発明は、側方から照明により、植物へ与えられる光量を十分に補うことができ得る植物栽培装置を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係る植物栽培装置は、植物を上方から照らす第1照明部と、植物を側方から照らす第2照明部と、前記第1照明部を昇降させるための昇降機構部と、前記第2照明部を側方へ移動させるための移動機構部と、を備える。
本態様に係る植物栽培装置によれば、植物の側方への拡がり状態に対応して、第2照明部の位置を調整できるので、側方の近い位置から植物へ光を照射でき、側方の第2照明部によって、光量を十分に補うことが可能となる。
本態様に係る植物栽培装置において、前記第1照明部を昇降させるための動力を前記昇降機構部に付与する第1動力源と、前記第2照明部を側方へ移動させるための動力を前記移動機構部に付与する第2動力源と、をさらに備えるような構成が採られ得る。
上記の構成によれば、第1動力源および第2動力源の動力により第1照明部および第2照明部を移動できる。これにより、ユーザは、自らの力を必要とせず、第1照明部および第2照明部を容易に移動できる。
上記の構成とされた場合、さらに、前記第1照明部への植物の接近を検出する第1検出部と、前記第2照明部への植物の接近を検出する第2検出部と、前記第1動力源および前記第2動力源を制御する動力制御部と、を備えるような構成が採られ得る。この場合、前記動力制御部は、前記第1検出部が植物の接近を検出したことに基づいて、前記第1照明部が上昇するよう前記第1動力源を動作させ、前記第2検出部が植物の接近を検出したことに基づいて、前記第2照明部が植物から離れる方向に移動するよう前記第2動力源を動作させる。
上記の構成によれば、植物の背丈が伸びたり側方に拡がったりするに従って、自動的に、第1照明部および第2照明部を植物から離れるように移動させることができる。これにより、ユーザ自らが植物の成長を確認して第1照明部を昇降させる操作や第2照明部を移動させる操作を行わなくてもよく、葉焼けや発育不良の発生を、より良く防止することが可能となる。
本態様に係る植物栽培装置において、前記第2照明部は、上下方向に並ぶ複数の照明体を含み得る。この場合、前記複数の照明体を選択的に点灯させる照明制御部を、さらに備えるような構成が採られ得る。
上記の構成によれば、植物の生長等に応じて、複数の照明体を選択的に点灯させることができるので、第2照明部を無駄なく点灯させることができ、消費電力を低減することが可能となる。
上記の構成とされた場合、植物の背丈を検出する背丈検出部を、さらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記照明制御部は、前記背丈検出部の検出結果に基づいて、点灯させる前記照明体を決定する。
たとえば、照明制御部は、植物の背丈が高くなるに従って、順次、上方の照明体を点灯させる照明体に決定していく。また、照明制御部は、植物が高くなるに従って、順次、上方の照明体を点灯させる照明体に決定していくとともに下方の照明体を点灯させる照明体から除外していく。
上記の構成によれば、背丈検出部により検出された植物の背丈に応じて、自動的に、点灯させる第2照明部の照明体が決定されるため、消費電力をより良好に低減させることが可能となる。
本態様に係る植物栽培装置において、光量を検出する光量検出部を、さらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記光量検出部は、前記第1照明部に接続され、前記第1照明部とともに昇降する。
上記の構成によれば、植物の成長によらず、常時、植物の同じ部分、たとえば、生長点に、光量検出部を配置させることが可能となり、常時、植物の同じ部分に、その部分に適する光量を、第1照明部および第2照明部により付与することが可能となる。
以上のとおり、本発明によれば、側方から照明により、植物へ与えられる光量を十分に補うことができ得る植物栽培装置を提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、第1実施形態に係る、植物栽培装置の斜視図である。 図2(a)および(b)は、それぞれ、第1実施形態に係る、筐体の底部の正面図および側面図である。 図3(a)は、第1実施形態に係る、第1照明部を照明体の正面側から見た図である。図3(b)は、第1実施形態に係る、第2照明部を照明体の正面側から見た図である。 図4(a)および(b)は、第1実施形態に係る、昇降機構部について説明するための図である。 図5は、第1実施形態に係る、移動機構部の構成について説明するための図である。 図6は、第2実施形態に係る、植物栽培装置の正面図である。 図7(a)は、第2実施形態に係る、植物栽培装置の平面図であり、図7(b)は、第2実施形態に係る、第1接近検出ユニットと光量検出ユニットが取り付けられた第1照明部の側面図である。 図8は、第2実施形態に係る、植物栽培装置の構成を示すブロック図である。 図9は、第2実施形態に係る、自動運転機能での制御処理を示すフローチャートである。 図10(a)は、変更例1に係る、植物栽培装置の構成を示すブロック図である。図10(b)は、変更例1に係る、端末装置の表示画面を示す図である。 図11(a)は、変更例2に係る、反射体が装着された第2照明部を、照明体の正面側から見た図であり、図11(b)は、変更例2に係る、反射体の構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の植物栽培装置1について説明する。図面には、適宜、上下、前後および左右の方向が付記されている。本実施形態では、便宜上、一対の第2照明部17の並び方向が、植物栽培装置1の左右方向とされているが、この並び方向が植物栽培装置1の前後方向とされてもよい。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態の植物栽培装置1について説明する。
図1は、植物栽培装置1の斜視図である。なお、図1では、給水ノズル145等、養液循環部14の一部の構成の図示が省略されている。
植物栽培装置1は、植物工場等の室内に設置され、植物(果菜類)の閉鎖型室内栽培に用いられる。室内には、空調設備が備えられており、この空調設備によって、温度、湿度、気圧等が管理されている。植物栽培装置1は、人工的な照明と養液とを植物に与えることにより、安定した環境下において、一定品質の植物を育成する。
図1を参照し、植物栽培装置1は、筐体11と、プランタ12と、養液槽13と、養液循環部14と、第1照明部15と、昇降機構部16と、一対の第2照明部17と、移動機構部18と、制御ボックス19と、を備える。
筐体11は、縦横に延びる複数の棒状部材で形成され、直方体の骨組構造を有する。筐体11は、前後のサイズが左右のサイズよりも大きく、上下のサイズが前後のサイズよりも大きい。筐体11には、底面部の四隅に調整脚111が設けられる。
筐体11内の底部には、プランタ12と養液槽13とが上下に並ぶように設置される。プランタ12および養液槽13は、前後方向に長尺なほぼ方形状を有する。プランタ12には、前後方向に所定の間隔で複数の植物、たとえば、野菜、果物、草花などを植えることができる。養液槽13には、肥料等を含む水、即ち養液が貯められる。
図2(a)および(b)は、それぞれ、筐体11の底部の正面図および側面図である。
筐体11の底部には、養液槽13とプランタ12との間で養液を循環させる養液循環部14が設けられる。養液循環部14は、ポンプ141と、送水ホース142と、一対の中継パイプ143と、連結パイプ144と、複数の給水ノズル145と、を含む。ポンプ141は、養液槽13内に配置される。送水ホース142は、ポンプ141から延びて一方の中継パイプ143に繋がる。一対の中継パイプ143は、プランタ12の左右に配置され、前後方向に延びる。連結パイプ144は、一対の中継パイプ143同士を繋ぐ。複数の給水ノズル145は、逆U字状を有し、一対の中継パイプ143の上部において前後方向に並び、プランタ12へと延びる。
養液槽13内の養液は、ポンプ141で吸い上げられ、送水ホース142および一対の中継パイプ143を流れて、複数の給水ノズル145からプランタ12内へ放出される。プランタ12の底面には、複数の通水孔(図示せず)が設けられており、プランタ12内の養液は、これら通水孔を通って養液槽13内に戻る。このような養液の循環により、プランタ12に植えられた植物に養液が与えられる。ポンプ141は、植物の種類等に応じて設定された時間間隔で動作する。即ち、設定された時間間隔で植物への養液の供給が行われる。
図1に戻り、第1照明部15は、プランタ12に植えられた植物を上方から照らすため、筐体11内において、プランタ12の上方に配置される。第1照明部15は、方形状の枠部材151と、枠部材151の下面側に、左右方向に間隔を置いて並ぶように取り付けられた3つの照明体152とを含む。なお、照明体152の個数は、3つに限られず、いくつであってもよい。
図3(a)は、第1照明部15を照明体152の正面側から見た図である。
3つの照明体152は、細長い長方形状を有し、長手方向が前後方向となるように、枠部材151の前部および後部に、取付金具153を介して取り付けられる。照明体152には、複数の光源152aが、長手方向(前後方向)に並ぶように設けられる。各光源152aは、LEDモジュールであり、複数の波長の光のLEDチップにより構成される。たとえば、各光源152aは、4つの赤色波長のLEDチップと1つの青色波長のLEDチップにより構成できる。また、各光源152aが、赤色波長、青色波長、緑色波長、赤外線波長、紫外線波長および遠赤外線波長の6種類のLEDチップにより構成されてもよいし、これら6種類のLEDチップのうち、2種類、3種類、4種類あるいは5種類のLEDチップにより構成されてもよい。また、さらに、各光源152aは、一つの色のLEDチップにより構成されてもよい。
第1照明部15は、昇降機構部16により、筐体11の天面部から昇降可能に吊り下げられる。作業者は、昇降機構部16への手動操作により、第1照明部15を昇降させることができる。
図4(a)および(b)は、昇降機構部16について説明するための図である。図4(a)は、筐体11の上部の斜視図であり、図4(b)は、筐体11における、底部よりも上方であって途中部分が省略された側面図である。なお、図4(a)では、便宜上、筐体11の天面部を構成する一部の棒状部材が省略されている。
昇降機構部16は、第1照明部15の前側を昇降可能に吊り下げるための2つのワイヤー161および4つの滑車162と、第1照明部15の後側を昇降可能に吊り下げるための2つのワイヤー163および4つの滑車164と、前後の各2つのワイヤー161、163が接続される固定具165と、固定具165を固定するため、筐体11の右側面部に設けられた固定柱166とを含む。
筐体11の天面部には、右側の棒状部材112と左側の棒状部材(図4(a)で省略)との間に、前後の2つの棒状部材113、114が掛け渡されている。前側の4つの滑車162は、前側の棒状部材113と、右側の棒状部材112に設けられ、後側の4つの滑車164は、後側の棒状部材114と、右側の棒状部材112に設けられる。
前側の2つのワイヤー161は、第1照明部15の枠部材151の前部に接続金具167により接続される。2つのワイヤー161は、枠部材151の前部から上方へ延び、4つの滑車162によって、途中で合流しつつ固定柱166の上端部へと導かれ、さらに固定柱166に沿って下方へと延び、その先端部が固定具165に接続される。
後側の2つのワイヤー163は、第1照明部15の枠部材151の後部に接続金具167により接続される。2つのワイヤー163は、枠部材151の後部から上方へ延び、4つの滑車164によって、途中で合流しつつ固定柱166の上端部へと導かれ、さらに固定柱166に沿って下方へと延び、その先端部が固定具165に接続される。
固定柱166には、上下方向に所定の間隔を有するようにして複数の係合ピン166aが設けられる。固定具165には、係合ピン166aに下方から係合可能な係合凹部165aが形成される。
図4(b)の破線に示すように、固定具165の係合凹部165aを高い位置の係合ピン166aに係合させることにより、第1照明部15を低い位置に配置できる。また、図4(b)の実線に示すように、固定具165を下方へ移動させて、係合凹部165aを低い位置の係合ピン166aに係合させることにより、第1照明部15を高い位置に配置できる。
図1に戻り、一対の第2照明部17は、プランタ12に植えられた植物を左右の側方から照らすため、筐体11の左右の側方に配置される。各第2照明部17は、方形状の枠部材171と、枠部材171の内面側に、上下方向に間隔を置いて並ぶように取り付けられた6つの照明体172を含む。なお、照明体172の個数は、6つに限られず、いくつであってもよい。
図3(b)は、第2照明部17を照明体172の正面側から見た図である。
6つの照明体172は、細長い長方形状を有し、長手方向が前後方向となるように、枠部材171の前部および後部に、取付金具173を介して取り付けられる。照明体172には、複数の光源172aが、長手方向に並ぶように設けられる。各光源172aの構成は、第1照明部15の各光源152aの構成と同様である。6つの照明体172は、後述する制御ボックス内の制御部によって、個別に点灯および消灯される。
図1に戻り、移動機構部18は、筐体11の天面部に設けられる。一対の第2照明部17は、移動機構部18により、左右方向に移動可能に支持される。作業者は、移動機構部18への手動操作により、各第2照明部17を個別に左右方向(側方)に移動させることができる。
移動機構部18は、筐体11から左方向および右方向に延び出す前後一対のレール部材181と、一対のレール部材181をスライド移動する左右の移動部材182と、を含む。
図5は、移動機構部18の構成について説明するための図であり、レール部材181が断面で示された、植物栽培装置1の右側上部の正面図である。
一対のレール部材181は、断面が凹形状を有する。一対のレール部材181の両端には、両レール部材181に掛け渡されるようにして、ストッパ部材183が取り付けられる。左側の移動部材182は、左側の第2照明部17の枠部材171の上部に固定され、右側の移動部材182は、右側の第2照明部17の枠部材171の上部に固定される。各移動部材182には、前側と後側に、それぞれ、前側と後側のレール部材181の中を転がる2つのローラ184が設けられる。
左右の移動部材182をレール部材181に対してスライド移動させることにより、左右の第2照明部17を左右方向(水平方向)に移動させることができる。左右の第2照明部17は、筐体11に近接する位置まで内側に移動でき(図5の破線)、ストッパ部材183に当接する位置まで外側に移動できる(図5の実線)。
図1に戻り、制御ボックス19は、筐体11の後面部の上部に取り付けられる。制御ボックス19内には、制御ユニット190が配置される。制御ユニット190には、制御部や、制御部からの指令により養液循環部14のポンプ141、第1照明部15の照明体152、第2照明部17の照明体172等を駆動する各種の駆動部などが含まれる。また、制御ユニット190には、操作部が含まれる。操作部では、ポンプ141の作動間隔、即ち植物への養液の供給間隔を設定する操作、第1照明部15および第2照明部17の発光量(発光強度)を設定する操作、第2照明部17において点灯させる照明体172を選択する操作などを行うことができる。
さて、作業者は、プランタ12に植物の苗を植えると、養液の供給間隔の設定や発光量の設定等を行う。また、作業者は、第1照明部15と一対の第2照明部17の位置を調整する。植物の苗は、背丈が低く側方への拡がりも小さいため、第1照明部15は低い位置に配置され(図4(b)の破線)、一対の第2照明部17は筐体11に近接する位置に配置される(図5の破線)。さらに、作業者は、植物の背丈に合わせて、点灯させる第2照明部17の照明体172を選択する。即ち、植物の背丈が低いため、作業者は、下方の照明体172を点灯させ、上方の照明体172を消灯させておく選択を行う。
設定された供給間隔で植物に養液が与えられ、設定された発光量の光が第1照明部15および一対の第2照明部17から植物に照射される。第2照明部17では、制御ユニット190の制御により、選択された下方の照明体172のみが点灯する。上方および左右の側方の近い位置から植物に光が照射されるため、十分な光がむらなく植物に行き届く。また、不要な第2照明部17の照明体172が点灯しないため、消費電力の低減が可能となる。
植物が成長して、背丈が伸び、側方への拡がりが大きくなると、作業者はそれに合わせて、上限の位置まで第1照明部15を段階的に上昇させ(図4(b)実線)、限界位置まで一対の第2照明部17を段階的に外方へ移動させる(図5の実線)。これにより、第1照明部15および一対の第2照明部17を植物の近い位置に維持しつつ、植物が第1照明部15および一対の第2照明部17に近づき過ぎたり接触したりすることを防止できる。よって、葉焼けや発育不良の発生が防止される。
また、作業者は、植物の背丈に合わせて、点灯させる第2照明部17の照明体172の選択を変更する。即ち、作業者は、点灯させていた照明体172よりも高い位置の照明体172を点灯させるようにする。このとき、植物の低い部分に葉がなくなるなどし、その部分への光が不要となった場合は、点灯させていた低い位置の照明体172を点灯させない状態とする。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、植物の側方への拡がり状態に対応して、一対の第2照明部17の水平方向の位置を調整できるので、側方の近い位置から植物へ光を照射でき、側方の第2照明部17によって、光量を十分に補うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第2照明部17は、上下方向に並ぶ複数の照明体172を含み、植物の生長等に応じて、これら照明体172を選択的に点灯させることができるので、第2照明部17を無駄なく点灯させることができ、消費電力を低減することが可能となる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の植物栽培装置1について説明する。
上記第1実施形態では、第1照明部15の昇降および一対の第2照明部17の移動が手動により行われた。これに対し、第2実施形態では、第1照明部15の昇降および一対の第2照明部17の移動を自動で行うことができる。
第2実施形態の各図面において、第1実施形態と同じ構成については同じ番号が付される。
図6は、植物栽培装置1の正面図である。図7(a)は、植物栽培装置1の平面図であり、図7(b)は、第1接近検出ユニット22と光量検出ユニット23が取り付けられた第1照明部15の側面図である。なお、図6では、給水ノズル145等、養液循環部14の一部の構成の図示が省略されている。また、図7(a)では、第1接近検出ユニット22と光量検出ユニット23の図示が省略されている。
第2実施形態の植物栽培装置1は、上記第1実施形態の構成に加え、第1動力源20と、第2動力源21と、第1接近検出ユニット22と、光量検出ユニット23と、一対の第2接近検出ユニット24と、を備える。
第2実施形態では、昇降機構部16に、固定具165に代えて、4つのワイヤー161、163が接続される連結具168が含まれる。連結具168には、固定柱166を挟む前後一対のガイド片168aが設けられる。連結具168は、ガイド片168aによりガイドされつつ固定柱166に沿って上下に移動することができる。また、固定柱166には係合ピン166aが設けられない。
第1動力源20は、第1照明部15を昇降させるための動力を昇降機構部16に付与する。第1動力源20は、ワイヤー201と、巻取ドラム202と、巻取モータ203と、ガイドローラ204とを含む。
ワイヤー201は、上端が連結具168に接続され、下端が巻取ドラム202に接続される。巻取ドラム202は、ワイヤー201を巻き取る。巻取モータ203は、巻取ドラム202を巻取方向とその反対方向に回転させる。ガイドローラ204は、ワイヤー201を巻取ドラム202の方向へと導く。巻取モータ203は、筐体11に設けられた設置台115に取り付けられ、ガイドローラ204は、巻取モータ203または設置台115に取り付けられる。
巻取モータ203の動作により巻取ドラム202が巻取方向に回転すると、ワイヤー201が巻取ドラム202に巻き取られて連結具168および4つのワイヤー161、163が下方へ移動し、第1照明部15が上昇する。他方、巻取ドラム202が巻取方向と反対方向に回転すると、ワイヤー201が延ばされて連結具168および4つのワイヤー161、163が上方へ移動し、第1照明部15が下降する。
なお、昇降機構部16および第1動力源20は、連結具168およびワイヤー201が設けられず、4つのワイヤー161、163が直接、巻取ドラム202で巻き取られるような構成とされてもよい。
第2動力源21は、一対の第2照明部17を左右方向(側方)へ移動させるための動力を移動機構部18に付与する。第2動力源21は、左右一対の動力ユニット210を含む。各動力ユニット210は、ネジ軸211と、2つの軸受部212、213と、ナット部214と、移動モータ215と、を含む。ネジ軸211には、外周面に雄ネジが形成される。2つの軸受部212、213は、ネジ軸211の両端部を回転可能に支持する。ナット部214は、ネジ軸211に通される孔を有する。孔の内周面には、ネジ軸211の雄ネジに噛み合う雌ネジが形成される。移動モータ215は、カップリング216を介してネジ軸211に連結され、ネジ軸211を回転させる。移動モータ215および一方の軸受部212は、筐体11の天面部に設けられた設置台116に取り付けられ、他方の軸受部213は、移動機構部18のストッパ部材183に取り付けられる。ナット部214は、移動機構部18の移動部材182に取り付けられる。
移動モータ215の動作によりネジ軸211が正転および逆転すると、ナット部214が左右方向に移動し、移動部材182とともに第2照明部17が左右方向(水平方向)に移動する。
第1接近検出ユニット22は、第1接近センサ221と、4つの接続部材222とを含む。第1接近センサ221は、第1照明部15から下方に所定距離だけ離れた位置に配置され、第1照明部15への植物の接近を検出する。第1接近センサ221は、フォトセンサであり、第1照明部15の右側と左側とにおいて左右方向に対向する発光体223と受光体224とを含む。発光体223および受光体224は、細長い長方形状を有し、長手方向が前後方向となるように配置される。発光体223には、複数の赤外線の発光素子223aが長手方向(前後方向)に並ぶように設けられる。受光体224には、複数の受光素子224aが長手方向(前後方向)に並ぶように設けられる。一つの発光素子223aからは発せられた赤外線の光が、その発光素子223aの正面に位置する受光素子224aにより受光される。発光素子223aからの光が正面以外の受光素子224aで受光されないよう、発光素子223a同士および受光素子224a同士の間隔や光の指向性が設定されている。
4つの接続部材222は、L字のアーム形状を有する。右側の前後の接続部材222により発光体223が第1照明部15の枠部材151に接続され、左側の前後の接続部材222により受光体224が第1照明部15の枠部材151に接続される。
プランタ12に植えられた植物が成長して、その上端部分の葉などが、図6のように、第1照明部15に接近して第1接近センサ221の位置に達すると、何れかの発光素子223aからの光が葉などに遮られ、対応する受光素子224aに届かなくなる。これにより、第1接近センサ221は、第1照明部15に対して所定距離以内に植物が接近したことを検出する。第1接近センサ221により植物の接近が検出されると、第1動力源20と昇降機構部16の動作により、第1照明部15が一段階上昇し、植物から離れる。
光量検出ユニット23は、光量センサ231と、接続部材232とを含む。光量センサ231は、第1照明部15から下方に所定距離だけ離れた位置に配置され、第1照明部15および一対の第2照明部17から植物へ光が照射されたときの光量を検出する。接続部材232は、L字のアーム形状を有する。接続部材232により、光量センサ231が第1照明部15の枠部材151に接続される。光量センサ231は、第1照明部15に接続されているため、第1照明部15とともに昇降する。ここで、光量センサ231は、第1接近センサ221よりも低い位置であって、図6に示すように、植物の接近により第1照明部15が上昇したときに植物の上端部分、即ち植物の生長点の付近となる位置に配置される。
各第2接近検出ユニット24は、第2接近センサ241と、4つの接続部材242とを含む。第2接近センサ241は、第2照明部17から内側へ所定距離だけ離れた位置に配置され、第2照明部17への植物の接近を検出する。第2接近センサ241は、フォトセンサであり、第2照明部17の前側と後側とにおいて前後方向に対向する発光体243と受光体244とを含む。発光体243および受光体244は、細長い長方形状を有し、長手方向が上下方向となるように配置される。発光体243および受光体244は、第2照明部17の上下方向の長さに近い長さを有する。
発光体243には、複数の赤外線の発光素子243aが長手方向(上下方向)に並ぶように設けられる。受光体244には、複数の受光素子244aが長手方向(上下方向)に並ぶように設けられる。一つの発光素子243aからは発せられた赤外線の光が、その発光素子243aの正面に位置する受光素子244aにより受光される。発光素子243aからの光が正面以外の受光素子244aで受光されないよう、発光素子243a同士および受光素子244a同士の間隔や光の指向性が設定されている。
4つの接続部材242は、L字のアーム形状を有する。前側の上下の接続部材242により発光体243が第2照明部17の枠部材171に接続され、後側の上下の接続部材242により受光体244が第2照明部17の枠部材171に接続される。
プランタ12に植えられた植物が成長して側方に拡がり、葉などが、図6のように、第2照明部17に接近して第2接近センサ241の位置に達すると、何れかの発光素子243aからの光が葉などに遮られ、対応する受光素子244aに届かなくなる。これにより、第2接近センサ241は、第2照明部17に対して所定距離以内に植物が接近したことを検出する。第2接近センサ241により植物の接近が検出されると、第2動力源21と移動機構部18の動作により、第2照明部17が一段階外方に移動し、植物から離れる。
図8は、植物栽培装置1の構成を示すブロック図である。
制御ユニット190は、制御部191と、記憶部192と、操作部193と、第1照明駆動部194と、第2照明駆動部195と、巻取モータ駆動部196と、移動モータ駆動部197と、ポンプ駆動部198とを含む。
制御部191は、マイクロコンピュータを備え、記憶部192に記憶されたプログラムに従って、第1照明駆動部194、第2照明駆動部195、巻取モータ駆動部196、移動モータ駆動部197、ポンプ駆動部198等の制御を行う。記憶部192は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。本実施形態では、記憶部192に記憶された制御プログラムによって、動力制御部191aと照明制御部191bの機能が制御部191に付与される。
制御部191には、第1接近センサ221と2つの第2接近センサ241から検出信号が入力される。また、制御部191には、光量センサ231から検出光量に応じた光量信号が入力される。
操作部193は、各種の操作ボタン、たとえば、ポンプ141の作動間隔など、植物栽培装置1の各種運転条件を設定するためのボタン、第1照明部15を昇降、第2照明部17を移動させるためのボタン等を備え、操作に応じた信号を制御部191へ出力する。
第1照明駆動部194は、制御部191からの制御信号に従って第1照明部15の3つの照明体152を駆動する。第2照明駆動部195は、制御部191からの制御信号に従って一対の第2照明部17の6つの照明体172を駆動する。
巻取モータ駆動部196は、制御部191からの制御信号に従って第1動力源20の巻取モータ203を駆動する。移動モータ駆動部197は、制御部191からの制御信号に従って、第2動力源21の2つの移動モータ215を駆動する。
ポンプ駆動部198は、制御部191からの制御信号に従って、養液循環部14のポンプ141を駆動する。
本実施形態の植物栽培装置1では、作業者により昇降操作が行われると、制御部191が巻取モータ203を動作させ、第1照明部15が昇降する。また、作業者により移動操作が行われると、制御部191が移動モータ215を動作させ、第2照明部17が左右方向(水平方向)に移動する。よって、作業者は、自らの力により、第1照明部15を昇降させたり、第2照明部17を移動させたりしなくてよい。また、本実施形態では、上記第1実施形態と同様、操作部193での選択操作により点灯させる第2照明部17の照明体172を選択できる。
さらに、本実施形態の植物栽培装置1は、植物の成長に応じて、自動的に、第1照明部15の昇降および一対の第2照明部17の移動を行うとともに、点灯させる第2照明部17の照明体172の選択(決定)を行う自動運転機能を備える。
図9は、自動運転機能での制御処理を示すフローチャートである。
作業者は、プランタ12に植物の苗を植え終わると、昇降操作および移動操作を行って、第1照明部15および一対の第2照明部17を初期の位置に配置する。その後、作業者は、自動運転機能を開始する操作を行う。
図9を参照して、制御部191は、第1接近センサ221により、第1照明部15に植物が接近したかを監視するとともに(S1)、左右の第2接近センサ241により、左右の第2照明部17に植物が接近したかを監視する(S2)。
背丈が伸びることにより、植物が第1照明部15に接近すると(S1:YES)、制御部191は、動力制御部191aの機能により、巻取モータ203を動作させて、第1照明部15を一段階(一定距離)上昇させる(S3)。
第1照明部15が上昇すると、それに伴い第1接近センサ221が上昇し、その高さがが変わる。よって、異なる高さ位置で植物を検出することにより、第1接近センサ221は、その植物の背丈も検出できることになる。制御部191は、照明制御部191bの機能により、第1接近センサ221により検出された植物の背丈に応じて、一対の第2照明部17における、点灯させる照明体172を決定する(S4)。たとえば、制御部191は、現在点灯させている最も上の照明体172よりも、1つ上に位置する照明体172を、点灯させる照明体172に加える。また、第1接近センサ221が、上部にある状態で植物を検出した場合、即ち植物が大きく成長した場合、その根元近くに葉などがなくなって光が不要となることが生じ得る。よって、このような場合に、制御部191は、下方の位置の照明体172を、点灯させる照明体172から除外する決定を行ってもよい。なお、自動運転機能の開始当初、制御部191は、下方の所定の照明体172のみ、たとえば、最も下の照明体172のみを点灯させる照明体172とする。
他方、茎や葉が側方に拡がることにより、植物が左右何れかの第2照明部17に接近すると(S2:YES)、制御部191は、動力制御部191aの機能により、植物が接近した第2照明部17に対応する移動モータ215を動作させて、その第2照明部17を一段階(一定距離)外側へ移動させる(S5)。
このようにして、本実施形態の植物栽培装置1では、自動運転機能により、植物が成長し、背丈が伸びたり側方に拡がったりするに従って、第1照明部15および第2照明部17が植物から離れるように移動する。また、第2照明部17では、植物の背丈が高くなるに従って、順次、上方の照明体172が点灯されていったり、下方の照明体172が消灯されていったりする。
この他、図9のフローチャートに示されていないが、自動運転機能において、制御部191は、養液循環部14のポンプ141を、設定された供給間隔で所定の供給時間だけ動作させ、プランタ12の植物へ養液の供給を行う。なお、供給間隔や供給時間は、第1照明部15や第2照明部17の位置により把握できる植物の生長状態に応じて変更することができる。
また、自動運転機能において、制御部191は、光量センサ231での光量の検出結果に基づいて第1照明部15および第2照明部17の照明体152、172の発光量を制御する。たとえば、制御部191は、光量センサ231の検出光量が、予め設定された光量(規定光量)となるように、照明体152、172の発光量を調整する。これにより、植物に常に最適な光量を供給できるので、植物の生長ロスを低減でき、植物の安定した栽培が可能となる。また、第1照明部15および第2照明部17が移動することにより植物から離れたときの光量の減少を防止できる。
このとき、光量センサ231は、第1照明部15とともに昇降し、植物の成長に応じて高さ位置が変わる。これにより、植物の成長によらず、常時、植物の同じ部分、本実施形態では生長点の部分に、光量センサ231を配置させることが可能となり、常時、生長点など、その部分に適する光量を、第1照明部15および第2照明部17により付与することが可能となる。
なお、規定光量は、植物の成長(第1接近センサ221で検出される植物の背丈)に応じて変化させてもよい。たとえば、植物が成長する(背丈が伸びる)につれて規定光量が大きくなるようにしてもよい。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、植物の側方への拡がり状態に対応して、一対の第2照明部17の水平方向の位置を調整できるので、側方の近い位置から植物へ光を照射でき、側方の第2照明部17によって、光量を十分に補うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1動力源20および第2動力源21の動力により第1照明部15および第2照明部17を移動できる。これにより、作業者は、自らの力を必要とせず、第1照明部15および第2照明部17を容易に移動できる。
さらに、本実施形態によれば、図9の自動運転機能の制御により、植物が成長し、背丈が伸びたり側方に拡がったりするに従って、自動的に、第1照明部15および第2照明部17を植物から離れるように移動させることができる。これにより、作業者自らが植物の成長を確認して第1照明部15の昇降操作や第2照明部17の移動操作を行わなくてもよく、葉焼けや発育不良の発生を、より良く防止することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、第2照明部17は、上下方向に並ぶ複数の照明体172を含み、植物の生長等に応じて、これら照明体172を選択的に点灯させることができるので、第2照明部17を無駄なく点灯させることができ、消費電力を低減することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、第1接近センサ221により検出された植物の背丈に応じて、自動的に、点灯させる第2照明部17の照明体172が決定されるため、消費電力をより良好に低減させることが可能となる。
さらに、光量センサ231は、第1照明部15とともに昇降し、植物の成長に応じて高さ位置が変わる。これにより、植物の成長によらず、常時、植物の同じ部分(たとえば、生長点)に、光量センサ231を配置させることが可能となり、常時、植物の同じ部分(生長点)に、その部分に適する光量を、第1照明部15および第2照明部17により付与することが可能となる。
以上、本発明の実施形態(第1実施形態、第2実施形態)について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
<変更例1>
図10(a)は、変更例1に係る、植物栽培装置1の構成を示すブロック図である。
本変更例の植物栽培装置1は、上記第2実施形態の構成に加え、カメラ251と、温度センサ252と、湿度センサ253と、気圧センサ254とを備える。
カメラ251は、たとえば筐体11の上部に設置され、筐体11内の植物を撮影し、撮影画像の画像データを制御部191へ出力する。
温度センサ252、湿度センサ253および気圧センサ254は、それぞれ、植物栽培装置1の周囲(室内)の温度、湿度および気圧を検出し、検出した温度、湿度および気圧に応じた温度信号、湿度信号および気圧信号を制御部191へ出力する。
また、本変更例では、制御ユニット190に、通信部199が含まれる。
通信部199は、無線通信モジュールであり、ルータ、モデム等の中継器およびインターネット等の外部通信網を介して、パーソナルコンピュータ、携帯端末(スマートフォン)、タブレット端末等の端末装置2と無線通信を行う。
本変更例では、端末装置2から植物栽培装置1の遠隔操作を行うことができる。即ち、端末装置2において、植物栽培装置1の各種運転条件の設定操作や第1照明部15の昇降操作、第2照明部17の移動操作等を行うことができる。これら操作に基づく端末装置2からの操作信号が通信部199により受信され、制御部191へ入力される。制御部191は、操作信号に従って、各種運転条件の設定や第1照明部15の昇降、第2照明部17の移動等を行う。
さらに、本変更例では、制御部191が、カメラ251により撮影された植物の撮影画像や温度センサ252、湿度センサ253および気圧センサ254により検出された温度、湿度および気圧の情報を、定期的に、あるいは、端末装置2からの要求に応じて、通信部199を介して端末装置2に送信する。図10(b)に示すように、端末装置2の表示画面2aには、植物栽培装置1から送信された植物の撮影画像や温度、湿度および気圧の情報が表示される。これにより、植物栽培装置1が設置された室内から離れた場所において、植物の成育状況や環境状況を確認することができる。
<変更例2>
図11(a)は、変更例2に係る、反射体26が装着された第2照明部17を、照明体172の正面側から見た図であり、図11(b)は、変更例2に係る、反射体26の構成を示す図である。
本変更例では、第2照明部17の外側に反射体26が装着される。反射体26は、方形のシート状を有し、第2照明部17のほぼ全体を覆う。反射体26は、上端部と下端部が、取付部材27を介して第2照明部17の枠部材171の上部および下部に固定される。
図11(b)に示すように、反射体26は、帯状の反射部261と通気部262とが上下方向に交互に並ぶ構成を有する。反射部261の上下の幅は、通気部262の上下の幅よりも大きい。反射部261は光を反射し、通気部262は空気を通す。一方の第2照明部17から照射された光が、他方の第2照明部17の反射体26の反射部261で反射する。これにより、筐体11内に、光を一層取り込むことができ、植物に照射される光量の増加が図られる。また、反射体26の通気部262を空気が通ることにより、筐体11内と外部との通気性が良くなる。
なお、反射体26は、双方の第2照明部17に設けられてもよし、一方の第2照明部17のみに設けられてもよい。また、反射体26は、第2照明部17全体でなく一部を覆うものであってもよい。さらに、反射体26は、反射部261を有し通気部262を有さない構成とされてもよい。この場合に、多数の小孔が設けられるなど、反射部261に通気の機能が備わっていてもよい。
<その他の変更例>
上記第1実施形態および上記第2実施形態では、第1照明部15および第2照明部17が、枠部材151、171に複数の長尺な照明体152、172が取り付けられる構成とされた。しかしながら、第1照明部15および第2照明部17の構成は、上記のものに限られず、他の構成とされてもよい。また、第1照明部15および第2照明部17は、LEDによる照明でなくてもよい。
また、上記第1実施形態では、昇降機構部16が、ワイヤー161、163と滑車162、164により第1照明部15を吊り下げ、昇降させる構成とされ、移動機構部18が、レール部材181と、レール部材181をスライド移動する移動部材182により構成された。しかしながら、昇降機構部16および移動機構部18の構成は、上記のものに限られず、第1照明部15を昇降でき、第2照明部17を側方に移動できれば、他の構成とされてもよい。
さらに、上記第2実施形態では、第1動力源20が、巻取ドラム202と巻取モータ203とによる巻取方式の装置であった。また、第2動力源21が、ネジ軸211を移動モータ215で回転させる、いわゆるボールねじ方式の装置であった。しかしながら、第1動力源20および第2動力源21の構成は、上記のものに限られず、ラックとピニオンによる方式の装置など、他の構成とされてもよい。
さらに、上記第2実施形態では、第1接近センサ221により第1照明部15への植物の接近が検出され、第2接近センサ241により第2照明部17への植物の接近が検出された。また、第1接近センサ221により植物の背丈が検出された。しかしながら、第1照明部15および第2照明部17への植物の接近の検出方法は、上記のものに限られず、植物の背丈の検出方法も上記のものに限られない。たとえば、カメラで筐体11内の植物を撮影し、その撮影画像を制御部191に搭載された解析エンジン(解析ソフト)で解析することにより、第1照明部15および第2照明部17への植物の接近の検出、植物の背丈の検出を行うようにしてもよい。この場合、カメラと制御部191(解析エンジン)が、特許請求の範囲に記載の第1検出部、第2検出部および背丈検出部に相当することになる。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、筐体11の両側方に第2照明部17が配置された。しかしながら、筐体11の一つの側方のみに第2照明部17が配置されてもよい。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、筐体11内の底部に1つのプランタ12が配置された。しかしながら、筐体11内に複数のプランタ12が配置されてもよい。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態の植物栽培装置1が、前後方向および/または上下方向に複数配列される、あるいは、複数配列されて一体化されることにより、大型の植物栽培装置(植物栽培システム)が形成されてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 植物栽培装置
15 第1照明部
16 昇降機構部
17 第2照明部
18 移動機構部
20 第1動力源
21 第2動力源
221 第1接近センサ(第1検出部、背丈検出部)
231 光量センサ(光量検出部)
241 第2接近センサ(第2検出部)
190 制御ユニット(照明制御部)
191 制御部
191a 動力制御部
191b 照明制御部

Claims (6)

  1. 植物を上方から照らす第1照明部と、
    植物を側方から照らす第2照明部と、
    前記第1照明部を昇降させるための昇降機構部と、
    前記第2照明部を側方へ移動させるための移動機構部と、を備える、
    ことを特徴とする植物栽培装置。
  2. 前記第1照明部を昇降させるための動力を前記昇降機構部に付与する第1動力源と、
    前記第2照明部を側方へ移動させるための動力を前記移動機構部に付与する第2動力源と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
  3. 前記第1照明部への植物の接近を検出する第1検出部と、
    前記第2照明部への植物の接近を検出する第2検出部と、
    前記第1動力源および前記第2動力源を制御する動力制御部と、をさらに備え、
    前記動力制御部は、
    前記第1検出部が植物の接近を検出したことに基づいて、前記第1照明部が上昇するよう前記第1動力源を動作させ、
    前記第2検出部が植物の接近を検出したことに基づいて、前記第2照明部が植物から離れる方向に移動するよう前記第2動力源を動作させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の植物栽培装置。
  4. 前記第2照明部は、上下方向に並ぶ複数の照明体を含み、
    前記複数の照明体を選択的に点灯させる照明制御部を、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の植物栽培装置。
  5. 植物の背丈を検出する背丈検出部を、さらに備え、
    前記照明制御部は、前記背丈検出部の検出結果に基づいて、点灯させる前記照明体を決定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の植物栽培装置。
  6. 光量を検出する光量検出部を、さらに備え、
    前記光量検出部は、前記第1照明部に接続され、前記第1照明部とともに昇降する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の植物栽培装置。

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