JP2014113756A - 反転装置 - Google Patents

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Takashi Shimanuki
孝 島貫
Yukio Sasaki
幸男 佐々木
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Abstract

【課題】 ライニング材の反転時の推進力を阻害することなく、長距離区間にわたってライニング材を効率よく円滑に施工することのできる反転装置を提供する。
【解決手段】 反転装置1は、ライニング材10が引き込まれる本体部2と、ライニング材10に流体圧力を作用させる反転部4とを備える。本体部2の内部空間には、ライニング材10の案内部材5として、複数の固定部材51、昇降部材52、及び昇降部材52を上下方向に往復移動させる上下駆動手段とを備える。昇降部材52は、固定部材51よりも下方位置であって固定部材51同士の間に配設され、上下駆動手段により、固定部材51の下方位置から上方移動され、ライニング材10を固定部材51よりも上方へ引き上げて本体部2内へ引き込む。また、昇降部材52は、下方移動されて引き上げた本体部2内でライニング材10をたるませる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、老朽化した既設管の内面にライニング材を施して管路を補修するのに用いる反転装置に関する。
地中に埋設された上水道管、農水管などの種々の既設管が老朽化した場合に、その管路を掘削することなく、管路の内面にライニングを施して管路を補修する既設管の更生工法が広く実用化されている。
その更生工法の一つとして、管状樹脂吸着基材に未硬化の液状硬化性樹脂を含浸させたチューブ状のライニング材を、流体圧によってその内面と外面とを反転させつつ管路内に挿入し、当該ライニング材に含浸されている硬化性樹脂を硬化させて一体化する、いわゆる反転工法がある。
反転工法には、例えば特許文献1に開示されるようなライニング材の反転装置が用いられる。この種の反転装置は、ライニング材がロール状に巻き取られたリールと、リールを内部に収容した収納容器と、ライニング材を反転させる反転ノズルとを備えて構成されている。収納容器には圧縮空気が供給されてライニング材が引き出され、反転ノズルによりライニング材が反転されて更生管路に挿入される。そして、ライニング材を管路の内面に押圧し、硬化したライニング材によって管路の内面がライニングされる。ライニング材は、リールに巻き取られて収納容器に収容されるに限らず、特許文献2に開示されるように、平坦状に折り畳んだ状態で収納容器に収容される場合もある。
しかしながら、前記従来の反転装置にあっては、ライニング材の巻き取り量がリールの大きさ又は収納容器の大きさ等により制限されるので、ライニング材の施工延長が制限され、一時に更生可能な管路の長さに限界があるという問題点があった。
このような問題点に対し、例えば特許文献3に開示されるように、折り畳まれたライニング材をチャンバー内に一定の長さ分だけ引き込み、圧縮空気を供給してライニング材を前方に移送して断続的に反転させ、これを繰り返す構成の反転装置も提案されている。この反転装置では、チャンバーの内部空間に、複数の支持ローラと複数の稼動ローラとを含む牽引機構が備えられており、ライニング材の上側に配置された稼動ローラを下降させることでライニング材を引き込み、稼動ローラを元の位置に上昇させることでライニング材を緩く繰り出し、圧縮空気を作用させる構成とされている。
特開2006−205722号公報 特開2003―165158号公報 特開2012−516251号公報
通常、ライニング材は、材料そのものの重量に加えて、材料に含浸された未硬化の母材樹脂によって重量が増しており、反転させて管路内に送り込むには大きな力を要する。特許文献3に開示された反転装置では、ライニング材を反転させる際に圧縮空気の圧力を利用し、チャンバー内のライニング材をチャンバー出口から送り出す。このとき、稼動ローラの下降により引き下げられたライニング材を、圧縮空気の圧力により持ち上げて反転させなければならず、相当に大きな反転圧力が必要とされた。加えて、ライニング材の厚みが増加した場合や大口径のライニング材で重量が増加した場合には、より一層大きな反転圧力が必要であった。
そのため、従来の反転装置にあっては、ライニング材の反転に要する圧縮空気を高圧力に制御しなければならないという問題点を有していた。かかる問題点は、反転のための経路が長いほど顕著になり、圧縮空気を高圧力に制御して反転圧力を高めたとしても、ライニング材の反転が進行しにくくなったり、反転が途中で停止してしまったりするという不都合があった。
そこで本発明は、上記のような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、ライニング材に対する十分な反転圧力と推進力とを備えさせ、ライニング材の反転を阻害することなく、長距離区間にわたってライニング材を効率よく円滑に送り出し、迅速に施工することのできる反転装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、ライニング材が引き込まれる導入口及び該ライニング材が通過する排出口を備えた本体部と、前記排出口に接続されてライニング材の先端部を係止し該ライニング材に流体圧力を作用させる反転部とを備え、筒状のライニング材の内面と外面とを反転させつつ該ライニング材を送り出す反転装置を前提とする。この反転装置に対し、前記本体部の内部空間には、前記導入口から排出口へとライニング材を案内する案内部材を配設し、前記案内部材には、ライニング材の外面上部に接触するよう間隔を設けて配設された複数の固定部材と、ライニング材の外面下部に接触して該ライニング材を下方から支持する昇降部材と、前記昇降部材を上下方向に往復移動させる上下駆動手段とを備えさせる。そして、前記昇降部材を、前記固定部材よりも下方位置であって固定部材同士の間に配設し、前記上下駆動手段により、前記固定部材の下方位置から上方移動させてライニング材を前記固定部材よりも上方へ引き上げ、その後、下方移動させて、引き上げたライニング材を前記本体部内でたるませる構成としている。
この特定事項により、ライニング材はその外面上部が複数の固定部材に支持されるとともに、固定部材同士の間に位置する部分が昇降部材に引き上げられて、本体部の内部空間に引き込まれる。また、固定部材よりも上方へ移動させた昇降部材を、その後、下方へ移動させることで、ライニング材の引き上げられた部分が自重で下降し、本体部内でたるみを生じる。ここでライニング材に流体圧力を作用させると、ライニング材のたるんだ部分が順に反転されていく。ライニング材は固定部材よりも上方位置に持ち上げられて、固定部材よりも上方位置でたるみを生じているので、流体圧力を高圧力に制御せずとも容易に反転させることが可能となる。このため、ライニング材の反転を長さの制限なく円滑に行うことができ、更生対象管路への十分な推進力を備えさせることができる。
前記反転装置の具体的な構成として次のものが挙げられる。つまり、前記本体部の導入口を、前記排出口と同等の高さ位置又は排出口よりも上方の高さ位置に設けた構成としている。
これにより、導入口から引き込まれたライニング材を、本体部内において持ち上げつつ反転させる必要がなく、本体部内を高圧力に制御せずとも、大きな抵抗なく円滑に反転させることが可能となる。
また、前記反転装置においては、前記固定部材及び昇降部材を、回転自在なローラとすることが好ましい。
これにより、ライニング材と、固定部材及び昇降部材との間に摩擦抵抗を生じるのを抑えることができ、ライニング材を本体部内に円滑に引き込み、本体部内から迅速に送り出すことが可能となる。
また、前記反転装置においては、前記昇降部材の上下駆動手段に油圧シリンダを含む構成とすることが好ましい。
これにより、相当の重量を有するライニング材であっても、昇降部材によって容易に引き上げることができ、大きな抵抗を生じたり反転作業を停止させたりすることなく、本体部内に円滑に引き込むことができる。
本発明では、案内部材として、ライニング材の外面上部に接触するよう間隔を設けて配設された複数の固定部材と、ライニング材の外面下部に接触して該ライニング材を下方から支持する昇降部材と、前記昇降部材を上下方向に往復移動させる上下駆動手段とを備えさせ、前記上下駆動手段により、前記固定部材の下方位置から上方移動させてライニング材を前記固定部材よりも上方へ引き上げ、その後、下方移動させて、引き上げたライニング材を本体部内でたるませる構成としている。このため、ライニング材に対する十分な反転圧力と推進力とを備えさせることが可能となり、ライニング材の反転作用を阻害することなく、長距離区間にわたってライニング材を効率よく円滑に送り出し、迅速に施工することができる。
本発明の実施の形態に係る反転装置の説明図である。 前記反転装置を用いた既設管の更生方法を示す説明図である。 ライニング材の一例を示す断面図である。 前記反転装置によるライニング材の引き込み工程を示す説明図である。 図4の次工程を示す説明図である。 図5の次工程を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係る反転装置の説明図である。 前記反転装置によるライニング材の引き込み工程を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係る反転装置について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る反転装置1の構成を示す説明図であり、図2は反転装置1を用いた既設管7の更生方法を示す説明図である。
本発明に係る反転装置1は、長尺筒状のライニング材10の内面と外面とを反転させ、反転させたライニング材10を送り出すのに用いられる。反転されるライニング材10は、例えば図3に示されるように構成されている。
例示のライニング材10は、更生対象の既設管7の内周面にライニング層を形成するものであり、あらかじめ既設管7の内径より小さい外径の筒状に形成されている。ライニング材10は外面側の被覆層11と、内面側の樹脂含浸層12とを備えた複層構造からなる。
最も外側の被覆層11は、加圧流体の不透過性を有する合成樹脂フィルム材により筒状に形成されている。例えば、被覆層11は、ポリエチレンフィルム、ポリウレタンフィルム、又は軟質塩化ビニル樹脂フィルム等によって形成されている。また、被覆層11には、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、もしくはポリ塩化ビニル等の樹脂フィルム材、又はエラストマーや合成ゴム系材料からなるシート材を用いて形成することも可能である。
ライニング材10の被覆層11の内側には、単層又は複層構造の樹脂含浸層12が設けられている。図2では、樹脂含浸層12として、二層に重ねた樹脂不織布121と、これら樹脂不織布121の間に介装された強化繊維122とを備えている。
樹脂不織布121は、液状の熱硬化性樹脂を主剤とする母材樹脂を含浸する基材であり、可撓性を有し樹脂含浸性に優れた材料からなる。樹脂不織布121としては、例えば、ポリエステル、高性能ポリエチレン(HPPE)、又はポリプロピレン、その他高強度で高弾性材料からなる不織布を用いることができる。樹脂含浸層12に介装されている強化繊維122は、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維等の強化繊維材料とされ、母材樹脂との接着性を高めるため、シランカップリング剤で前処理されている。
かかる樹脂含浸層12は、既設管7の更生工程において、未硬化の母材樹脂が含浸され、外面側となるように反転され、既設管7内で硬化してライニング層を形成するものとなる。
このような筒状のライニング材10は、反転装置1によって、内面と外面とを反転させて既設管7へ送り込まれる。反転装置1は、図1に示されるように、ライニング材10の導入口21と排出口23とを備える本体部2と、排出口23に接続されてライニング材に流体圧力を作用させる反転部4とを有している。
本体部2は、圧縮空気その他の反転用媒体を受け入れて、流体圧力を保持する圧力容器である。本体部2の一方の端部には、ライニング材10を内部に引き込むための導入口21が設けられ、他方の端部には、ライニング材10を通過させる排出口23が設けられている。導入口21は、排出口23と同等の高さ位置に設けられている。
本体部2に導入されるライニング材10は、平坦状に折り畳まれて搬送され、導入口21の前段(図1における左側)に配備されている。導入口21及び排出口23には、本体部2の内部空間の圧力を保持するべく選択的に開閉される開閉弁22、24がそれぞれ備えられている。
本体部2の内部空間には、導入口21の近傍に、制御索31の格納部3が設けられている。格納部3は、本体部2を通過するライニング材10の搬送ルートを避け、搬送ルートより上方に配設されている。制御索31はリール等に巻き取られて、格納部3より適宜繰り出し可能とされている。制御索31は、ライニング材10を反転させつつ既設管7に送り込む際に、ライニング材10の後端部に取り付けられて後方へ牽引し、ライニング材10の反転速度及び推進速度が高速化するのを抑制する。制御索31としては、帯状又は紐状の長尺物を使用することができる。帯状の長尺物としては、繊維性のベルト材が適当であり、紐状の長尺物としては、繊維性の組紐やロープ等が適当とされる。
本体部2の後段には反転部4が設けられている。反転部4は、本体部2の排出口23に連結され、開閉弁24を開放することで本体部2と一体の内部空間を構成する。反転部4の先端部には、図示しない係止金具が備えられている。係止金具には、ライニング材10の先端の開口端部が裏返されて取り付けられる。
図1に示すように、反転部4は、本体部2の排出口23との連結部から先端部にかけて漸次拡径された略円錐台形状の側壁を有する。反転部4の側壁には、反転用媒体としての圧縮空気の供給源からに接続された供給管41が取り付けられている。反転部4の側壁には、反転部4内の圧力を測定するための圧力センサ等も適宜設けられている。なお、反転部4の側壁は、かかる形状であるに限らず、円形の開口端面を有する形状であれば略円筒状等のどのような形状であってもよい。
本実施形態において、反転装置1は、本体部2の内部空間に、導入口21から排出口23へとライニング材10を案内する案内部材5を備えている。
案内部材5としては、複数の固定部材51と、複数の昇降部材52とを含んで構成されている。ライニング材10は、平坦状に折り畳まれた状態で導入口21から本体部2内に導入され、案内部材5に到達する。固定部材51及び昇降部材52は、回転自在なローラとされ、軸方向の長さがライニング材10の折り畳み幅よりも大きく形成されている。また、固定部材51及び昇降部材52は、回転軸が、本体部2の導入口21と排出口23とを結ぶライニング材10の搬送ルートに対して交差するように配列されている。
案内部材5としての複数の固定部材51は、ライニング材10の搬送ルートに沿って、同一の平面上に配設されている。より具体的には、固定部材51は、ライニング材10の外面上部に接触するように配設されており、固定部材51同士の間に所定の相互間隔が確保されている。これらの固定部材51は、本体部2の内部空間において移動不能に支持されている。
案内部材5としての複数の昇降部材52は、ライニング材10の外面下部に接触するよう、ライニング材10の搬送ルートの下方に配列されている。より具体的には、各昇降部材52は、固定部材51よりも下方位置であって固定部材51同士の間にそれぞれ配設されて、ライニング材10を下方から支持するように構成されている。
各昇降部材52は、該昇降部材52を上下方向に往復移動させる図示しない上下駆動手段に支持されている。上下駆動手段は、例えば、油圧シリンダと、油圧シリンダの出力軸に支持されたブラケットとを備えて構成され、ブラケットに複数の昇降部材52が回転自在に支持されている。
これにより、固定部材51と昇降部材52とは、ライニング材10の搬送ルートを挟んで上下に交互に並んだ状態に配設されて構成される。すなわち、複数の固定部材51は、ライニング材10の搬送ルートの上側に固定されている。これに対し、昇降部材52は全て、ライニング材10の搬送ルートの下側に配設されており、上下駆動手段によって、固定部材51の下方位置から、固定部材51同士の間を通って上方移動可能とされている。昇降部材52の上方への変位量は、本体部2の内部空間の高さに対し可能な限り大きく確保されることが好ましい。また、上方移動した昇降部材52は、上下駆動手段によって、元の位置まで下方移動可能とされている。
なお、固定部材51及び昇降部材52の数は例示の構成に限定されるものではなく、本体部2の内部空間に配置可能な最大の数であることが好ましい。例えば、隣り合う二つの固定部材51に対して、これらの相互間の下方位置に少なくとも一つの昇降部材52が配設されて、本体部2の大きさに応じてその配設数が増減される。
次に、上述のように構成される反転装置1を用いた既設管7の更生工法について、説明する。
例えば上水道管や農業用水管等の既設管7の更生作業にあっては、先ず、既設管7の流水を停止させ、又は既設管7内からいったん除去等することが好ましい。また、既設管7の更生対象範囲の上流側及び下流側の端部に、適宜の立坑71を掘削する。既設管7内に存在する堆積物や木片等の異物があればそれらを除去し、高圧水洗浄を行うことが好ましい。
図2に示すように、反転装置1は、作業トラック91の荷台に積載されて、立坑71近傍の地上に設置される。このとき、作業用トラック91の荷台を、ライニング材10の挿入方向に向けることで、反転装置1の反転部4を更生対象管路に向けて配置する。また、ライニング材10は平坦状に折り畳まれた状態で、材料運搬車92に保冷されて搬入され、立坑71近傍の地上に配置される。反転装置1の本体部2には、ライニング材10を挿通させて、ライニング材10の先端部を反転部4に係止する。
すなわち、図1に示したように、ライニング材10は、本体部2の導入口21の開閉弁22及び排出口23の開閉弁24がともに開放した状態で本体部2内に導入され、本体部2の内部空間に一列に並んだ複数の固定部材51と、その下方の複数の昇降部材52との間に挿通されている。また、排出口23を挿通されたライニング材10は、先端部が外側に折り返されて反転部4に係止され、気密に取り付けられている。
次に、ライニング材10を反転させつつ既設管7内へ挿入する。図4〜図6は、反転装置1によるライニング材10の反転作業を工程ごとに示す説明図である。
図4に示すように、反転装置1において、本体部2の導入口21の開閉弁22を開放し、排出口23の開閉弁24を閉止した状態とする。そして、上下駆動手段の油圧シリンダを伸張させて、全ての昇降部材52を上限位置まで上方移動させる。図示するように、ライニング材10は、部分的に、昇降部材52に外面下部が支持されて引っ張られ、固定部材51よりも上方へ引き上げられる。これにより、ライニング材10を、案内部材5によって略波形状となるように案内させて、反転装置1の本体部2内へ引き込むことができる(引き込み工程)。固定部材51及び昇降部材52は回転自在なローラからなるので、ライニング材10との間に摩擦抵抗を生じることなく回転し、ライニング材10を円滑に本体部2内に引き込むことを可能にする。
次いで、図5に示すように、本体部2の導入口21の開閉弁22を閉止し、排出口23の開閉弁24を開放する。また、図示しない圧縮空気供給源を駆動し、ライニング材10を反転させるための圧縮空気を、供給管41を介して反転部4に送り込む(圧縮空気供給工程)。
同時に、上下駆動手段の油圧シリンダを収縮させて、全ての昇降部材52を下方移動させる。これにより、本体部2の内部空間に引き込まれたライニング材10の緊張が緩和され、自重によってたわみ若しくは緩み始める。
図6に示すように、反転部4は、本体部2に連通した気密状態の密閉空間となっている。圧縮空気の流体圧力はライニング材10の外面側(図3における被覆層11側)に作用し、ライニング材10の先端部から順に反転部4の前方へライニング材10を押し出す。すなわち、ライニング材10は、昇降部材52の下方移動によってたわみを生じた部分が、自重によって下降しようとするとともに、流体圧力の作用を受けて本体部2から反転部4へ押し出され、大きな抵抗なく容易に内面と外面とが反転される(反転工程)。
固定部材51及び昇降部材52はローラからなるので、ライニング材10との間に摩擦抵抗を生じることなく回転し、円滑にライニング材10を本体部2から反転部4へと送り出すことができる。これにより、引き込み工程で引き込んだ分のライニング材10を全て反転させつつ、反転部4から送り出すことができる。
図6に示すように、ライニング材10のたるませた部分が伸張するまで反転工程を実施する。その後、再び、昇降部材52を上方移動させて、図4に示すように、本体部2内にライニング材10を新たに引き込む。また、図5に示すように昇降部材52を下方移動させて、ライニング材10をたるませ、上記と同様に流体圧力を作用させて反転させる。このような引き込み工程、圧縮空気供給工程、及び反転工程を繰り返し、ライニング材10を長さの制限なく既設管7内へと反転させつつ送り込む。図2に示すように、反転装置1により反転されたライニング材10は、立坑71から既設管7内に送り込まれる。
ライニング材10の後端部が本体部2に引き込まれると、制御索31をライニング材10の後端部に取り付けて、ライニング材10の推進速度を制御しながら既設管7内を進行させる。ライニング材10は被覆層11が内側となるように裏返されており、圧縮空気の作用により拡径し、樹脂含浸層12が既設管7の内壁に密着する。また、ライニング材10は、樹脂含浸層12に含浸している母材樹脂が硬化することで、既設管7と一体化し、ライニング層を形成する。既設管7には被覆層11で覆われた平滑な内周面が形成される。
なお、反転装置1は、上記形態により構成されるに限らず、例えば次のように構成されてもよい。図7は、他の実施形態に係る反転装置1を示す説明図であり、図8は図7の反転装置におけるライニング材10の引き込みを示す説明図である。
図7において、本体部2の導入口21は、排出口23よりも上方の高さ位置に設けられている。ライニング材10は、本体部2の上方寄りの導入口21から引き込まれて、内部空間の案内部材5を通して、本体部2の下方寄りの排出口23から送り出される。かかるライニング材10の搬送ルートに対して、導入口21よりも下方となる高さ位置に制御索31の格納部3が設けられている。
本体部2において、固定部材51と昇降部材52とは、排出口23と略同等の高さに、ライニング材10の搬送ルートを形成するよう配列され、搬送ルートを挟んで上下に交互に並んだ状態で支持されている。この場合も、複数の固定部材51は、ライニング材10の搬送ルートの上側に固定され、昇降部材52は全て、ライニング材10の搬送ルートの下側に配設されている。
図8に示すように、各昇降部材52は、図示しない上下駆動手段によって、固定部材51の下方位置から、固定部材51同士の間を通って上方移動可能とされている。また、上方移動した昇降部材52は、上下駆動手段によって、元の高さ位置まで下方移動可能とされている。
これにより、ライニング材10は、昇降部材52の下方移動によってたわみを生じた部分が、自重によって下降しようとするとともに、圧縮空気の作用を受けて本体部2から反転部4へ押し出され、大きな抵抗なく容易に内面と外面とが反転されるものとなる。
以上のように構成される反転装置1によれば、ライニング材10の反転に要する圧縮空気を高圧力に制御しなければならないという従来の問題点を解消し、ライニング材10の反転が進行しにくくなったり、反転が途中で停止してしまったりするという不都合を生じることなく、円滑に反転させつつ更生対象の管路に向けて送り出すことが可能となる。また、反転装置1は、ライニング材10に対する十分な反転圧力と推進力とを備えているので、ライニング材の反転を阻害することがなく、ライニング材10を長さの制限なく反転させることができ、長距離区間にわたって効率よく迅速にライニング材10を施工することができる。
なお、本発明においてライニング材10の反転用媒体としては、圧縮空気に限らず、蒸気や加熱水などの流体圧力を作用させうるものであればどのような流体であってもよい。
本発明は、ライニング材を用いた既設管の更生に好適に利用可能である。
1 反転装置
2 本体部
21 導入口
22 開閉弁
23 排出口
24 開閉弁
3 格納部
31 制御索
4 反転部
41 供給管
5 案内部材
51 固定部材
52 昇降部材
7 既設管
71 立坑
91 作業トラック
10 ライニング材

Claims (4)

  1. ライニング材が引き込まれる導入口及び該ライニング材が通過する排出口を備えた本体部と、前記排出口に接続されてライニング材の先端部を係止し該ライニング材に流体圧力を作用させる反転部とを備え、筒状のライニング材の内面と外面とを反転させつつ該ライニング材を送り出す反転装置であって、
    前記本体部の内部空間には、前記導入口から排出口へとライニング材を案内する案内部材が配設され、
    前記案内部材は、ライニング材の外面上部に接触するよう間隔を設けて配設された複数の固定部材と、ライニング材の外面下部に接触して該ライニング材を下方から支持する昇降部材と、前記昇降部材を上下方向に往復移動させる上下駆動手段とを有し、
    前記昇降部材は、前記固定部材よりも下方位置であって固定部材同士の間に配設され、前記上下駆動手段により、前記固定部材の下方位置から上方移動されてライニング材を前記固定部材よりも上方へ引き上げ、その後、下方移動されて、引き上げたライニング材を前記本体部内でたるませることを特徴とする反転装置。
  2. 請求項1に記載の反転装置において、
    前記導入口は、前記排出口と同等の高さ位置又は排出口よりも上方の高さ位置に設けられたことを特徴とする反転装置。
  3. 請求項1又は2に記載の反転装置において、
    前記固定部材及び昇降部材は、回転自在なローラであることを特徴とする反転装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の反転装置において、
    前記上下駆動手段は油圧シリンダを含むことを特徴とする反転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101686548B1 (ko) * 2015-09-22 2016-12-16 (주)나스텍이앤씨 권취량이 증가된 반전기
KR102269518B1 (ko) * 2020-07-30 2021-06-25 정지훈 반전튜브 공급수단을 구비하는 반전튜브 반전장치 및 이를 이용한 관로보수공법

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KR102269518B1 (ko) * 2020-07-30 2021-06-25 정지훈 반전튜브 공급수단을 구비하는 반전튜브 반전장치 및 이를 이용한 관로보수공법

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