JP2014112719A - 半導体ウエハ - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエハに保護用の接着シートを貼付したときに、当該接着シートとウエハとの間に気泡が混入することを回避できる半導体ウエハ及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】半導体ウエハWの表面に複数の回路パターン10が形成され、これら回路パターン10間にストリート11が升目状となるように縦横方向に形成されている。各ストリート11内には、ウエハWを貫通する貫通孔12がストリート11に沿って所定間隔を隔てて点在するように設けられている。ウエハWは、回路パターン10側に保護用の接着シートSが貼付された後、裏面研削、ダイシング等の処理が施される。
【選択図】図2
【解決手段】半導体ウエハWの表面に複数の回路パターン10が形成され、これら回路パターン10間にストリート11が升目状となるように縦横方向に形成されている。各ストリート11内には、ウエハWを貫通する貫通孔12がストリート11に沿って所定間隔を隔てて点在するように設けられている。ウエハWは、回路パターン10側に保護用の接着シートSが貼付された後、裏面研削、ダイシング等の処理が施される。
【選択図】図2
Description
本発明は半導体ウエハに係り、更に詳しくは、ストリートに貫通孔を設けた半導体ウエハに関する。
半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と称する)は、その表面に多数の回路パターンを形成し、裏面研削を行った後にストリートに沿ってダイサーでチップ状に個片化される。
特許文献1ないし3には、ウエハの面内に貫通孔を形成する構成が開示されている。
特許文献1ないし3には、ウエハの面内に貫通孔を形成する構成が開示されている。
特許文献1ないし3に開示された貫通孔は、アライメント用或いはボンディング用の孔であって、回路パターン内に形成されてストリートに形成された構成とはなっていない。
また、図5に示されるように、回路パターン内にバンプ41を有するウエハWをテーブル42に保持させた状態で、プレスローラ43を介して保護用の接着シートSを貼付した場合、バンプ41の外側に気泡Bが混入してしまう、という不都合がある。かかる不都合は、バンプ41が存在しない場合においても、回路パターン内の凹凸若しくは段差によっても生じ得る。
また、図5に示されるように、回路パターン内にバンプ41を有するウエハWをテーブル42に保持させた状態で、プレスローラ43を介して保護用の接着シートSを貼付した場合、バンプ41の外側に気泡Bが混入してしまう、という不都合がある。かかる不都合は、バンプ41が存在しない場合においても、回路パターン内の凹凸若しくは段差によっても生じ得る。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、回路パターンが形成されたウエハに保護用の接着シートを貼付したときに、当該接着シートとウエハとの間に気泡が混入することを回避できる半導体ウエハ及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、回路パターンが形成されたウエハに保護用の接着シートを貼付したときに、当該接着シートとウエハとの間に気泡が混入することを回避できる半導体ウエハ及びその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る半導体ウエハは、回路パターンが形成されるチップ間に升目状のストリートを形成し、当該ストリートに沿って回路パターンを囲む全周に複数の貫通孔を点在させたものである。
また、本発明は、回路パターンが形成されるチップ間に升目状のストリートを形成して当該ストリートに貫通孔を形成し、
前記貫通孔は、前記升目状のストリートにおける交差領域及び、非交差領域に回路パターンを囲む全周に複数点在するように設けられる、という構成を採っている。
前記貫通孔は、前記升目状のストリートにおける交差領域及び、非交差領域に回路パターンを囲む全周に複数点在するように設けられる、という構成を採っている。
本発明によれば、ストリートに貫通孔を形成しているため、ウエハの回路パターン面に保護用の接着シートを貼付したときに、当該シートとウエハとの間の空気をウエハ裏面側に逃がすことができるようになる。従って、回路パターンの領域内におけるバンプ等の凸部の存在により気泡が混入し易い不都合を解消することができ、その後のウエハ裏面研削を精度良く行うことができる。
また、前記貫通孔がストリートに沿って点在している構成により、回路パターンの全周において、空気を逃がす経路を満遍なく形成することができ、気泡の混入をより確実に回避することができる。
また、前記貫通孔がストリートに沿って点在している構成により、回路パターンの全周において、空気を逃がす経路を満遍なく形成することができ、気泡の混入をより確実に回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態に係るウエハの平面図が示され、図2には、図1のA部拡大平面図が示されている。これらの図において、裏面研削前のウエハWは、平面形状が略円形をなし、その外周部分に結晶方位を示すV字状のノッチNが形成されている。このウエハWの表面には、多数の回路パターン10が形成されており、各回路パターン10間にストリート11が升目状となる状態で縦横に形成されている。これらストリート11内には、ウエハWを貫通する貫通孔12が形成されており、また、回路パターン10内にはバンプ13が複数箇所に設けられている。
前記貫通孔12は、ウエハWを吸着保持する図示しないテーブルに載置された状態でレーザ光を照射して形成される。このレーザ光照射に際しては、ウエハ上に図示しないストリート検知手段を配置し、当該手段を介してストリートを検出しつつ行うことができる。各貫通孔12は、相互に等間隔を隔ててストリート11の幅方向中央に設けられている。これら貫通孔12の形成は、レーザ照射装置をストリート11に対して所定ピッチで移動して形成できる他、前記テーブルをレーザ照射装置に対して所定ピッチで移動して形成することもできる。
前記貫通孔12が形成されたウエハWの回路パターン10の面には、図3に示されるシート貼付装置15を介して保護用の接着シートSが貼付される。シート貼付装置15は、ウエハWを吸着保持するテーブル16と、当該テーブル16の上面に沿って相対移動可能なプレスローラ17と、図示しないシート供給装置とを含んで構成されている。接着シートSは、ウエハWの上面に臨む位置に供給された後に、プレスローラ17が図3中二点鎖線で示される位置から実線で示される位置に向かって相対移動することで貼付され、接着シートSとウエハWとの間に存在する空気は、回路パターン10間の隙間を経てストリート11に押し流される。ストリート11内に流れた空気は、貫通孔12を通じてテーブル16の上面側に流れ、テーブル16に設けられた図示しない吸着孔を通じて外部に排出される。従って、回路パターン10の領域内にバンプ13等の凹凸が存在する場合であっても、当該バンプ13の外周側に気泡が残ってしまうような不都合は生じない。
接着シートSが貼付されたウエハWは、後工程において、裏面側が上面側となるように研削装置のテーブルに載置された後、裏面研削が施されて所定の厚みに加工される。このようにして研削されたウエハは、一般的に、研削面側からダイシングテープが貼付されてリングフレームと一体化される(マウント処理)。その後、接着シートSが剥離されてストリート11に沿ってダイシングが行われることとなる。ここで、前記のようなマウント処理を省略するために、研削されたウエハ面から例えば赤外線等の透視光を用いてストリートを検出し、そのストリートに沿ってダイシングが行われる場合があるが、本発明のウエハWの場合、貫通孔12に沿ってダイシングができるので、透視光を発光する装置が不要となる。また、接着シートSを貼付した後、ウエハWの裏面側から貫通孔12に沿ってダイシングを行い、裏面研削後に接着シートSを剥離するようにしてもよい。更に、回路面が形成された面から貫通孔12に沿ってウエハWの途中深さまでダイシングを行い、当該ダイシングされた面に接着シートSを貼付し、前記ダイシング深さに達するまで裏面研削を行った後に接着シートSを剥離するようにしてもよい。このようにして最終的に個片化されたチップは、リードフレーム等にボンディングされることとなる。
従って、このような実施形態によれば、ストリート11内に貫通孔12が等間隔を隔てて点在するように設けられているため、つまり、各回路パターン10の全周に貫通孔12が形成されているため、接着シートSを貼付するときに、当該接着シートSとウエハWとの間に存在する空気をストリート11、貫通孔12を通じて外部に排出することができ、これにより、回路パターン10の領域内に気泡が残るような不都合を解消することができる。そのため、接着シートSが貼付されたウエハWの裏面研削を精度良く行うことが可能となる。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
例えば、前記実施形態では、貫通孔12がストリート11の幅方向中央において一列設けられた場合を図示、説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図4に示されるように、幅方向に複数列、例えば二列設けることもできる。この際、各列における貫通孔12間の中間に、隣接する列の貫通孔12が位置する配置、所謂千鳥配置を採用するとよい。これにより、貫通孔12間のピッチがより微細のものとなり、脱気を高精度に行うことが可能となる。
また、前記実施形態では、ウエハWに回路パターン10を形成することでストリート11が形成された後に、当該ストリート11に貫通孔12を形成したが、回路パターン10が形成される領域が予め特定されていて、ストリート11が形成されるラインが事前に特定されるものであれば、回路パターン10を形成する前の段階のウエハWのストリート形成予想ラインに貫通孔12を設けることでもよい。
更に、リングフレームとともに回路パターン10が形成された面に接着シートSを貼付し、その状態で裏面研削を施した後に、リングフレームを介して接着シートSを引っ張ることで、貫通孔12に沿ってウエハWを個片化することもできる。
10 回路パターン
11 スリート
12 貫通孔
W 半導体ウエハ
11 スリート
12 貫通孔
W 半導体ウエハ
Claims (2)
- 回路パターンが形成されるチップ間に升目状のストリートを形成し、当該ストリートに沿って回路パターンを囲む全周に複数の貫通孔を点在させたことを特徴とする半導体ウエハ。
- 回路パターンが形成されるチップ間に升目状のストリートを形成して当該ストリートに貫通孔を形成し、
前記貫通孔は、前記升目状のストリートにおける交差領域及び、非交差領域に回路パターンを囲む全周に複数点在するように設けられていることを特徴とする半導体ウエハ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014032880A JP2014112719A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | 半導体ウエハ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020258866A1 (zh) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | 长鑫存储技术有限公司 | 晶圆及其制作方法、半导体器件 |
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2014
- 2014-02-24 JP JP2014032880A patent/JP2014112719A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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