JP2014112273A - タッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法 - Google Patents

タッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014112273A
JP2014112273A JP2012265930A JP2012265930A JP2014112273A JP 2014112273 A JP2014112273 A JP 2014112273A JP 2012265930 A JP2012265930 A JP 2012265930A JP 2012265930 A JP2012265930 A JP 2012265930A JP 2014112273 A JP2014112273 A JP 2014112273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
touch panel
panel device
electrode layer
panel material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012265930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5880413B2 (ja
Inventor
Tetsuya Fujii
哲也 藤井
Ryoji Kagohashi
良治 篭橋
Takayuki Ito
孝幸 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2012265930A priority Critical patent/JP5880413B2/ja
Publication of JP2014112273A publication Critical patent/JP2014112273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5880413B2 publication Critical patent/JP5880413B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】三次元的な湾曲形状に形成可能で操作感度が高く低コストなタッチパネル装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル装置10は、パネル材11、加飾層21、第1中間層22、静電容量の変化を検出する静電容量センサとなる電極層23、第2中間層24を備え、パネル材11上に各層24〜21がこの順番で積層されている。
電極層23は導電性の合成樹脂塗料によって形成され、加飾層21および中間層22,24は絶縁性の合成樹脂塗料によって形成される。各層21〜24は、インモールド転写成形法により、パネル材11の射出成形と同時に、パネル材11の表面側に転写させることによって形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明はタッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法に関するものである。
近年、自動車のインストルメントクラスターパネルに、静電容量センサを用いたタッチパネル装置を設置し、そのタッチパネル装置により自動車に搭載された各種装置(例えば、カーナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置、ウインド開閉装置など)を操作する技術が提案されている。
特許文献1には、操作パネルの内面側に静電容量方式のタッチセンサシートを貼り付けた車両空調装置用操作装置が開示されている。
特許文献2には、回路パターン層が表面に形成されたフィルムの上に、加飾層が裏面に形成されたフィルムを重ねて積層フィルムを形成し、その積層フィルムを高温の金型にセットして型締めすることにより三次元形成し、その積層フィルムの回路パターン層の凹んだ裏面内に樹脂を射出して支持体を隙間なく一体成形することにより静電容量センサを製造し、その静電容量センサを自動車の音響機器のスイッチに用いる技術が開示されている。
また、特許文献2には、回路パターン層が表面に形成されたフィルムと、加飾層が裏面に形成されたフィルムとを別々に三次元形成し、三次元形成した2枚のフィルムを重ねて積層フィルムを形成する技術が開示されている。
特許第4218660号公報 特開2010−244776号公報
特許文献1の技術では、タッチパネル装置を構成するパネル材(操作パネル)の裏面側(内面側)に、パネル材とは別部材であるシート状の静電容量センサ(タッチセンサシート)を貼付固定している。
そのため、タッチパネル装置を構成する部品点数が多くなり、部品コストが高いという問題がある。
また、特許文献1の技術では、インストルメントクラスターパネルは三次元的な湾曲形状(ラウンド形状)であるため、その湾曲形状に合わせて静電容量センサの形状を正確に形成するのが困難なことに加え、静電容量センサの形成工程分だけ製造に手間がかかり製造コストが高いという問題がある。
さらに、パネル材の裏面側に静電容量センサを貼付固定する際に、位置ズレを起こし易い、静電容量センサが断線故障を起こし易い、パネル材と静電容量センサの間に気泡が生じてセンサ感度が低下し易い、などの問題がある。
特許文献2の技術では、積層フィルムを形成した後に三次元形成するか、または、三次元形成した2枚のフィルムを重ねて積層フィルムを形成しているが、インストルメントクラスターパネルは複雑な湾曲形状であるため、その湾曲形状に合わせてフィルムを正確に三次元形成するのが困難なことに加え、三次元形成の工程分だけ製造に手間がかかり製造コストが高いという問題がある。
また、特許文献2の技術では、回路パターン層が表面に形成されたフィルムと、加飾層が裏面に形成されたフィルムとを別々に作製した後に、2枚のフィルムを重ねて積層フィルムを形成するため、積層フィルムを形成する工程分だけ製造に手間がかかり製造コストが高いという問題がある。
さらに、高価なフィルムを2枚使用する必要があり、部品コストが高いという問題がある。
本発明は前記問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)三次元的な湾曲形状に形成可能で操作感度が高く低コストなタッチパネル装置を提供する。
(2)前記(1)のタッチパネル装置の製造方法であって、簡便で生産リードタイムを短縮可能な製造方法を提供する。
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
<第1の局面>
第1の局面は、
パネル材と、
パネル材の表面上に形成され、静電容量の変化を検出する静電容量センサとなる電極層と、
電極層の表面上に積層して形成されて電極層を被覆する加飾層とを備えたタッチパネル装置であって、
電極層は導電性の合成樹脂塗料によって形成され、
加飾層は絶縁性の合成樹脂塗料によって形成される。
第1の局面では、電極層を被覆する加飾層を設けることにより、電極層の腐食劣化を防止すると共に、電極層に傷が付いて断線故障を起こすのを防止できる。
そして、加飾層がハードコート層として機能し、パネル材の表面を保護可能になるため、ハードコート層を別個に設ける必要がなくなる。
また、第1の局面では、導電性の合成樹脂塗料から成る電極層をパネル材の表面上に形成している。
そのため、第1の局面によれば、シート状の静電容量センサをパネル材の裏面側に貼付固定する特許文献1の技術の前記問題(タッチパネル装置の部品点数の増大、三次元的な湾曲形状のパネル材に合わせて静電用センサを正確に形成することの困難さと手間、パネル材と静電容量センサの位置ズレ、静電容量センサの断線故障、パネル材と静電容量センサの間に気泡が生じることによるセンサ感度の低下)を回避し、部品コストおよび製造コストを低減することができる。
そして、第1の局面によれば、三次元形成された積層フィルムを用いる特許文献2の技術の前記問題(三次元的な湾曲形状のパネル材に合わせて積層フィルムを正確に三次元形成することの困難さと手間、積層フィルムを形成する手間、高価なフィルムを2枚使用する部品コスト)を回避し、部品コストおよび製造コストを低減することができる。
第1の局面では、加飾層および電極層により静電容量センサを用いたタッチスイッチが構成されているが、タッチパネル装置のユーザーの人体(指先)と電極層との間に形成される静電容量を小さくすることにより、静電容量センサのセンサ感度を高めて、タッチスイッチの操作感度を向上できる。
ところが、シート状の静電容量センサをパネル材の裏面側に貼付固定する特許文献1の技術では、ユーザーの人体と静電容量センサとの間にパネル材が介在するため、ユーザーの人体と静電容量センサとの間に形成される静電容量がパネル材の分だけ大きくなることから、静電容量センサのセンサ感度が低下する。
また、三次元形成された積層フィルムを用いる特許文献2の技術では、ユーザーの人体と回路パターン層(電極層)との間に、加飾層が裏面に形成されたフィルムが介在するため、ユーザーの人体と回路パターン層との間に形成される静電容量がフィルムの分だけ大きくなることから、静電容量センサのセンサ感度が低下する。
それに対して、第1の局面では、絶縁性の合成樹脂塗料から成る加飾層によって電極層の表面を被覆しているため、加飾層の膜厚を薄くすることが容易であり、加飾層の膜厚を薄くして前記静電容量を小さくすることが可能であることから、特許文献1,2の技術に比べて、静電容量センサのセンサ感度を高め、タッチスイッチの操作感度を向上できる。
従って、第1の局面によれば、三次元的な湾曲形状に形成可能で操作感度が高く低コストなタッチパネル装置を提供できる。
<第2の局面>
第2の局面は、第1の局面において、加飾層と電極層との間に設けられ、絶縁性の合成樹脂塗料によって形成された第1中間層を備える。
第2の局面では、第1中間層の形成材料に、加飾層と電極層とを接着する接着材料を用いることにより、電極層から加飾層が剥離するのを確実に防止できる。
また、第2の局面では、第1中間層の形成材料に着色材を混入しておくことにより、タッチパネル装置を着色して美観を高めることができる。
また、第1中間層の形成材料に反射防止機能を有する材料を用いることにより、加飾層の視認性を高めることができる。
また、被覆層の形成材料に干渉色発生防止機能を有する材料を用いることにより、タッチパネル装置のユーザーが偏光型のサングラスを着用している場合でも、タッチパネル装置に干渉色が見えるのを防止可能になるため、加飾層の視認性を高めることができる。
<第3の局面>
第3の局面は、第1の局面または第2の局面において、電極層とパネル材との間に設けられ、絶縁性の合成樹脂塗料によって形成された第2中間層を備える。
第3の局面では、第2中間層の形成材料に、電極層とパネル材とを接着する接着材料を用いることにより、パネル材から電極層が剥離するのを確実に防止できる。
また、第2中間層の形成材料に、着色材を混入したり、反射防止機能を有する材料や、干渉色発生防止機能を有する材料を用いることにより、第2の局面と同様の作用・効果が得られる。
<第4の局面>
第4の局面は、第1〜第3の局面において、パネル材は、三次元的な湾曲形状の合成樹脂材料によって形成される。
第4の局面では、パネル材の形成材料に合成樹脂材料を用いるため、ガラス材料を用いる場合に比べて、三次元的な湾曲形状を容易に形成できる。
<第5の局面>
第5の局面は、第1〜第4の局面のタッチパネル装置の製造方法であって、
ベースフィルムの表面上に各層を順番に印刷することにより積層して形成した転写用フィルムを作製する第1工程と、
インモールド転写成形法により、パネル材の射出成形と同時に、ベースフィルムの表面上に形成されて一体化された各層を、パネル材の表面側に転写させる第2工程と、
パネル材からベースフィルムのみを剥離させて除去する第3工程とを備える。
第5の局面では、第1工程にて、ベースフィルムの表面上に各層を順番に印刷して転写用フィルムを作製するため、各層を容易に形成することができる。
また、第2工程にて、インモールド転写成形法を用いるため、第1〜第4の局面のタッチパネル装置を簡便に製造することが可能であり、生産リードタイムを短縮できる。
そして、第3工程の終了後にベースフィルムは廃棄されるが、特許文献2のフィルムに比べてベースフィルムは安価であるため、第5の局面では、特許文献2の技術に比べて低コスト化を図ることができる。
本発明を具体化した一実施形態のタッチパネル装置10の概略構成を示す縦断面図。 タッチパネル装置10の製造方法を説明するための説明図。 タッチパネル装置10の製造方法を説明するための説明図。 タッチパネル装置10の製造方法を説明するための説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態のタッチパネル装置10について、図面を参照しながら説明する。
尚、各図面では、説明を分かり易くするために、タッチパネル装置10の構成部材の寸法形状および配置箇所を誇張して模式的に図示してあり、各構成部材の寸法形状および配置箇所が実物とは異なっている。
[タッチパネル装置10の構成]
図1に示すように、タッチパネル装置10は、パネル材11、加飾層21、第1中間層22、電極層(回路パターン層)23、第2中間層24を備え、パネル材11上に各層24〜21がこの順番で積層されており、各層24〜21の膜厚はそれぞれ略均一である。
パネル材11は、透明な合成樹脂材料によって形成された三次元的な湾曲形状を成しており、自動車のインストルメントクラスターパネルに用いられる。
パネル材11の形成材料には、例えば、PP(PolyPropylene)、TPO(Thermo PolyOlefin)、PVC(PolyVinyl Chloride)、PC(PolyCarbonate)、PMMA(PolyMethylMethacrylate)、COP(Cyclo Olefin Polymer)、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene resin)などがある。
加飾層21は、透明部分21aと、模様や図柄を形成する不透明部分21bとを備えた絶縁性の合成樹脂塗料から成り、タッチパネル装置10の表面側(自動車の車室内側)に形成されている。
加飾層21の形成材料には、例えば、PC、PET(PolyEthylene Terephthalate)、PMMA、COPなどがある。
加飾層21の膜厚は2〜30μmである。
第1中間層22は、加飾層21と電極層23との間に設けられている。
第2中間層24は、電極層23とパネル材11との間に設けられている。
中間層22,24は透明な絶縁性の合成樹脂塗料から成り、その形成材料には、例えば、ポリウレタン、ポリアミド、PP、PMMA、エポキシ樹脂などがある。
中間層22,24の膜厚は2〜20μmである。
電極層23は、透明な導電性の合成樹脂塗料から成り、その形成材料には、例えば、合成樹脂自体が導電性を有する合成樹脂(導電性高分子)の塗料や、絶縁性の合成樹脂材料に導電材料の微粒子を分散させることで導電性を付与した塗料などがある。
透明な導電性高分子には、例えば、PT(PolyThiophene)、PANI(PolyANIline)、PEDOT/PSS(Poly(3,4-ethylenedioxythiophene)/Poly(styrenesulfonate))などがある。
導電材料の微粒子には、例えば、銀ナノワイヤ、カーボンナノチューブ、ITO(Indium Tin Oxide)の微粒子などがある。
電極層23が透明な場合の膜厚は0.1〜1μmであり、電極層23のシート抵抗は50〜1000Ω/□である。
タッチパネル装置10では、加飾層21および電極層23により静電容量センサを用いたタッチスイッチが構成されている。
すなわち、タッチパネル装置10のユーザーの指先が、加飾層21の表面側に触れると、加飾層21の下側の電極層23とユーザーの人体との間に存在する静電容量(浮遊容量)が変化するため、その静電容量の変化に基づいて、ユーザーが加飾層21における電極層23上のどの部分に触れたかが検出できる。
尚、静電容量の変化の具体的な検出方法については、公知であるため説明を省略する。
[タッチパネル装置10の製造方法]
第1工程:図2(A)に示すように、均一な膜厚で平坦なベースフィルム(支持フィルム、キャリアフィルム)25の表面上に、各層21〜24をこの順番で各種印刷法(例えば、スクリーン印刷、パッド印刷、ドクターコーティングなど)を用いて印刷することにより積層して形成した転写用フィルム(加飾用フィルム)20を作製する。
転写用フィルム25の形成材料には、例えば、PET、PE(PolyEthylene)、ポリウレタン、PMMAなどがある。
第2工程:図2(B)に示すように、転写用フィルム20を射出成形機の金型30a,30b内に挟み込む。次に、図3に示すように、可動側の金型30aと転写用フィルム25との間隙GRに、パネル材11の形成材料を射出させ、インモールド転写成形法により、パネル材11の射出成形と同時に、転写用フィルム20の一体化された各層21〜24をパネル材11の表面側に転写させる。
第3工程:図4に示すように、固定側の金型30bから可動側の金型30aを引き離して型開きし、パネル材11からベースフィルム25のみを剥離させて除去することにより、タッチパネル装置10が完成する。
[実施形態の作用・効果]
本実施形態のタッチパネル装置10およびその製造方法によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
[1]タッチパネル装置10は、パネル材11と、パネル材11の表面上に形成されて静電容量の変化を検出する静電容量センサとなる電極層23と、電極層23の表面上に積層して形成されて電極層23を被覆する加飾層21とを備え、電極層23は導電性の合成樹脂塗料によって形成され、加飾層21は絶縁性の合成樹脂塗料によって形成されている。
タッチパネル装置10では、電極層23を被覆する加飾層21を設けることにより、電極層23の腐食劣化を防止すると共に、電極層23に傷が付いて断線故障を起こすのを防止できる。
そして、加飾層21がハードコート層として機能し、パネル材11の表面を保護可能になるため、ハードコート層を別個に設ける必要がなくなる。
また、タッチパネル装置10では、導電性の合成樹脂塗料から成る電極層23をパネル材11の表面上に形成しているため、シート状の静電容量センサをパネル材11の裏面側に貼付固定する特許文献1の技術の前記問題(タッチパネル装置の部品点数の増大、三次元的な湾曲形状のパネル材に合わせて静電用センサを正確に形成することの困難さと手間、パネル材と静電容量センサの位置ズレ、静電容量センサの断線故障、パネル材と静電容量センサの間に気泡が生じることによるセンサ感度の低下)を回避し、部品コストおよび製造コストを低減することができる。
そして、タッチパネル装置10では、三次元形成された積層フィルムを用いる特許文献2の技術の前記問題(三次元的な湾曲形状のパネル材に合わせて積層フィルムを正確に三次元形成することの困難さと手間、積層フィルムを形成する手間、高価なフィルムを2枚使用する部品コスト)を回避し、部品コストおよび製造コストを低減することができる。
タッチパネル装置10では、加飾層21および電極層23により静電容量センサを用いたタッチスイッチが構成されているが、タッチパネル装置10のユーザーの人体(指先)と電極層23との間に形成される静電容量を小さくすることにより、静電容量センサのセンサ感度を高めて、タッチスイッチの操作感度を向上できる。
ところが、シート状の静電容量センサをパネル材の裏面側に貼付固定する特許文献1の技術では、ユーザーの人体と静電容量センサとの間にパネル材が介在するため、ユーザーの人体と静電容量センサとの間に形成される静電容量がパネル材の分だけ大きくなることから、静電容量センサのセンサ感度が低下する。
また、三次元形成された積層フィルムを用いる特許文献2の技術では、ユーザーの人体と回路パターン層(電極層)との間に、加飾層が裏面に形成されたフィルムが介在するため、ユーザーの人体と回路パターン層との間に形成される静電容量がフィルムの分だけ大きくなることから、静電容量センサのセンサ感度が低下する。
それに対して、タッチパネル装置10では、絶縁性の合成樹脂塗料から成る加飾層21によって電極層23の表面を被覆しているため、加飾層21の膜厚を薄くすることが容易であり、加飾層21の膜厚を薄くして前記静電容量を小さくすることが可能であることから、特許文献1,2の技術に比べて、静電容量センサのセンサ感度を高め、タッチスイッチの操作感度を向上できる。
[2]タッチパネル装置10は、加飾層21と電極層23との間に設けられ、絶縁性の合成樹脂塗料によって形成された第1中間層22を備える。
そのため、第1中間層22の形成材料に、加飾層21と電極層23とを接着する接着材料を用いることにより、加飾層21から電極層23が剥離するのを確実に防止できる。
また、第1中間層22の形成材料に着色材を混入しておくことにより、タッチパネル装置を着色して美観を高めることができる。
また、第1中間層22の形成材料に反射防止機能を有する材料を用いることにより、加飾層21の視認性を高めることができる。
また、被覆層の形成材料に干渉色発生防止機能を有する材料を用いることにより、タッチパネル装置のユーザーが偏光型のサングラスを着用している場合でも、タッチパネル装置に干渉色が見えるのを防止可能になるため、加飾層21の視認性を高めることができる。
[3]タッチパネル装置10は、電極層23とパネル材11との間に設けられ、絶縁性の合成樹脂塗料によって形成された第2中間層24を備える。
そのため、第2中間層24の形成材料に、電極層23とパネル材11とを接着する接着材料を用いることにより、パネル材11から電極層23が剥離するのを確実に防止できる。
また、第2中間層24の形成材料に、着色材を混入したり、反射防止機能を有する材料や、干渉色発生防止機能を有する材料を用いることにより、前記[2]と同様の作用・効果が得られる。
[4]パネル材11は、三次元的な湾曲形状の合成樹脂材料によって形成されているため、ガラス材料を用いる場合に比べて、三次元的な湾曲形状を容易に形成できる。
[5]タッチパネル装置10の製造方法では、第1工程にて、ベースフィルム25の表面上に各層21〜24を順番に印刷して転写用フィルム20を作製するため、各層21〜24を容易に形成することができる。
また、第2工程にて、インモールド転写成形法を用いるため、タッチパネル装置10を簡便に製造することが可能であり、生産リードタイムを短縮できる。
そして、第3工程の終了後にベースフィルム25は廃棄されるが、特許文献2のフィルムに比べてベースフィルム25は安価であるため、タッチパネル装置10の製造方法では、特許文献2の技術に比べて低コスト化を図ることができる。
<別の実施形態>
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[A]第1中間層22を省いてもよく、その場合でも前記[1][3]〜[5]の作用・効果が得られる。
[B]第2中間層24を省いてもよく、その場合でも前記[1][2][4][5]の作用・効果が得られる。
[C]前記実施形態は、自動車のインストルメントクラスターパネルに用いられるタッチパネル装置10に適用したものであるが、本発明は、インストルメントクラスターパネルに限らず、どのような機器(例えば、自動車のオーバーヘッドコンソール、コンピュータ機器、家電製品など)に設置されるタッチパネル装置に適用してもよい。
本発明は、前記各局面および前記各実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した公報の内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
10…タッチパネル装置
11…パネル材
20…転写用フィルム
21…加飾層
22…第1中間層
23…電極層
24…第2中間層
25…ベースフィルム
30a…射出成形機の可動側の金型
30b…射出成形機の固定側の金型

Claims (5)

  1. パネル材と、
    前記パネル材の表面上に形成され、静電容量の変化を検出する静電容量センサとなる電極層と、
    前記電極層の表面上に積層して形成されて前記電極層を被覆する加飾層と
    を備えたタッチパネル装置であって、
    前記電極層は導電性の合成樹脂塗料によって形成され、
    前記加飾層は絶縁性の合成樹脂塗料によって形成されたタッチパネル装置。
  2. 前記加飾層と前記電極層との間に設けられ、絶縁性の合成樹脂塗料によって形成された第1中間層を備えた、
    請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記電極層と前記パネル材との間に設けられ、絶縁性の合成樹脂塗料によって形成された第2中間層を備えた、
    請求項1または請求項2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記パネル材は、三次元的な湾曲形状の合成樹脂材料によって形成された、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のタッチパネル装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のタッチパネル装置の製造方法であって、
    ベースフィルムの表面上に前記各層を順番に印刷することにより積層して形成した転写用フィルムを作製する第1工程と、
    インモールド転写成形法により、前記パネル材の射出成形と同時に、前記ベースフィルムの表面上に形成されて一体化された前記各層を、前記パネル材の表面側に転写させる第2工程と、
    前記パネル材から前記ベースフィルムのみを剥離させて除去する第3工程と
    を備えたタッチパネル装置の製造方法。
JP2012265930A 2012-12-05 2012-12-05 タッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法 Expired - Fee Related JP5880413B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265930A JP5880413B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 タッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265930A JP5880413B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 タッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014112273A true JP2014112273A (ja) 2014-06-19
JP5880413B2 JP5880413B2 (ja) 2016-03-09

Family

ID=51169382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012265930A Expired - Fee Related JP5880413B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 タッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5880413B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017059204A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company タッチ入力装置およびその製造方法
CN111033451A (zh) * 2017-08-08 2020-04-17 阿尔卑斯阿尔派株式会社 输入装置的制造方法以及输入装置
JP2020527507A (ja) * 2017-07-21 2020-09-10 ノバレス フランス 車両の機能を制御するための要素のカスタマイゼーション
JP2022502284A (ja) * 2018-09-24 2022-01-11 レオンハード クルツ シュティフトゥング ウント コー. カーゲー 装飾フィルム、転写フィルム、転写フィルムの使用、転写フィルムの製造方法、プラスチック成形品の装飾方法、およびプラスチック成形品
US11467702B2 (en) 2015-09-15 2022-10-11 Hyundai Motor Company Touch input device and method for manufacturing the same

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006116806A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Jsr Corp 複合フィルム、その製造方法および電極
JP2006344163A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Nissha Printing Co Ltd 静電容量型タッチパネル
JP2007279819A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Sharp Corp タッチパネル付き表示装置
JP2008302600A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Tdk Corp タッチパネル用中間体、タッチパネル、インモールド用金型およびタッチパネル用中間体製造方法
JP2010244776A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Shin Etsu Polymer Co Ltd 静電容量センサ及びその製造方法
JP2010244772A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Sony Corp 静電容量式タッチ部材及びその製造方法、並びに静電容量式タッチ検出装置
JP2010267607A (ja) * 2009-04-15 2010-11-25 Shin Etsu Polymer Co Ltd 静電容量センサ及びその製造方法
WO2012157399A1 (ja) * 2011-05-16 2012-11-22 日本写真印刷株式会社 曲面タッチパネル、その製造方法及び曲面タッチパネル付表示装置
JP2013246741A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Nissha Printing Co Ltd 3次元曲面タッチパネル及びこれを用いた電子機器筐体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006116806A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Jsr Corp 複合フィルム、その製造方法および電極
JP2006344163A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Nissha Printing Co Ltd 静電容量型タッチパネル
JP2007279819A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Sharp Corp タッチパネル付き表示装置
JP2008302600A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Tdk Corp タッチパネル用中間体、タッチパネル、インモールド用金型およびタッチパネル用中間体製造方法
JP2010244776A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Shin Etsu Polymer Co Ltd 静電容量センサ及びその製造方法
JP2010244772A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Sony Corp 静電容量式タッチ部材及びその製造方法、並びに静電容量式タッチ検出装置
JP2010267607A (ja) * 2009-04-15 2010-11-25 Shin Etsu Polymer Co Ltd 静電容量センサ及びその製造方法
WO2012157399A1 (ja) * 2011-05-16 2012-11-22 日本写真印刷株式会社 曲面タッチパネル、その製造方法及び曲面タッチパネル付表示装置
JP2013246741A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Nissha Printing Co Ltd 3次元曲面タッチパネル及びこれを用いた電子機器筐体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017059204A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company タッチ入力装置およびその製造方法
US11467702B2 (en) 2015-09-15 2022-10-11 Hyundai Motor Company Touch input device and method for manufacturing the same
JP2020527507A (ja) * 2017-07-21 2020-09-10 ノバレス フランス 車両の機能を制御するための要素のカスタマイゼーション
CN111033451A (zh) * 2017-08-08 2020-04-17 阿尔卑斯阿尔派株式会社 输入装置的制造方法以及输入装置
CN111033451B (zh) * 2017-08-08 2023-06-16 阿尔卑斯阿尔派株式会社 输入装置的制造方法以及输入装置
JP2022502284A (ja) * 2018-09-24 2022-01-11 レオンハード クルツ シュティフトゥング ウント コー. カーゲー 装飾フィルム、転写フィルム、転写フィルムの使用、転写フィルムの製造方法、プラスチック成形品の装飾方法、およびプラスチック成形品
JP7455818B2 (ja) 2018-09-24 2024-03-26 レオンハード クルツ シュティフトゥング ウント コー. カーゲー 装飾フィルム、転写フィルム、転写フィルムの使用、転写フィルムの製造方法、プラスチック成形品の装飾方法、およびプラスチック成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JP5880413B2 (ja) 2016-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104853896B (zh) 通过模内工艺制造的主体和用于制造该主体的方法
US9501102B2 (en) Method of manufacturing surface panel
JP5880413B2 (ja) タッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法
CN107390911B (zh) 塑料层叠结构和具有该塑料层叠结构的触摸感测装置
JP2016031696A (ja) タッチパネル装置およびタッチパネル装置の製造方法
JP5663115B2 (ja) タッチセンサーとその製造方法、およびタッチセンサー製造用転写リボン
KR101862876B1 (ko) 터치 패널
US20130135831A1 (en) Touch module
US20100085692A1 (en) Electronic device case and method for manufacturing the same
JP5225178B2 (ja) 静電容量センサ及びその製造方法
JP5997158B2 (ja) 静電容量型タッチパネルアセンブリ及びこれを備えた表示装置
JP3187107U (ja) タッチ電極装置
KR102052045B1 (ko) 입력 장치 및 입력 장치의 제조 방법
US11071205B2 (en) Control unit
JP2014096061A (ja) タッチパネル、タッチパネルの製造方法
JP2016189173A (ja) タッチパネル
JP3167028U (ja) タッチパネルの装飾枠
KR101428006B1 (ko) 터치 센서를 구비한 플라스틱 원도우 장치 및 제조 방법
CN106598326A (zh) 一种电容式触摸屏
JP6795101B2 (ja) タッチセンサ構造及び情報端末用のケース
JP2014095937A (ja) タッチパネル装置の製造方法
CN109696976A (zh) 触控屏结构及电子装置
CN103902070A (zh) 触控构件及其制造方法
CN206348775U (zh) 电容式触摸屏
TWM458607U (zh) 觸控構件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5880413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees