JP2008302600A - タッチパネル用中間体、タッチパネル、インモールド用金型およびタッチパネル用中間体製造方法 - Google Patents

タッチパネル用中間体、タッチパネル、インモールド用金型およびタッチパネル用中間体製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パネル部のタッチ面にゲート痕が形成されることに起因する不都合を解消し得るタッチパネル用中間体を提供する。
【解決手段】板状のパネル部21を有する基体部1におけるパネル部21の内面21aに透明導電膜3がインモールド成形によって貼合されて構成され、内面21aには、透明導電膜3が貼合される貼合領域E1が規定され、内面21aに隣接するパネル部21の端面21cにおける内面21aよりも外面21b側であってかつ端面21cの長さ方向に沿った貼合領域E1の幅E1内に位置する部位にインモールド成形時のゲート痕21dが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、パネル部を有する基体部とパネル部に貼合された透明導電膜とを備えたタッチパネル用中間体、そのタッチパネル用中間体を備えたタッチパネル、そのタッチパネル用中間体を製造可能に構成されたインモールド用金型、およびそのタッチパネル用中間体を製造するタッチパネル用中間体製造方法に関するものである。
この種のインモールド用金型として、特開2004−152221号公報に開示されたインモールド金型が知られている。このインモールド金型は、可動金型および固定金型を備えて構成され、両金型の接合状態において形成されるキャビティに対して、ゲートから樹脂材料を射出することにより、タッチパネル基板を成形可能に構成されている。また、このインモールド金型では、同公報の図1に開示されているように、タッチパネル基板の一面を成形するキャビティ面にゲートが設けられており、透明導電膜が形成された転写フィルム(インモールド用フィルム)をキャビティに挿入した状態で、このゲートから樹脂材料を射出することで、タッチパネル基板の他面に透明導電膜が転写される。
特開2004−152221号公報(第3−4頁、第1図)
ところが、上記のインモールド金型には、以下の問題点がある。すなわち、このインモールド金型では、タッチパネル基板の一面を成形するキャビティ面に設けられているゲートからの樹脂材料の射出によって透明導電膜をタッチパネル基板の他面に転写している。このため、上記のインモールド金型によって成型されたタッチパネル基板では、ゲートから樹脂材料を射出した際に生じるゲート痕が表面(上記した一面)に形成される。この場合、タッチパネル基板の表面は、タッチ操作を行う際のタッチ面(接触面)となる。したがって、このインモールド金型によって成型されたタッチパネル基板には、タッチ操作の際にタッチ面に形成されたゲート痕に指先が触れるため、使用者に違和感を与えるという問題点が存在する。また、タッチ面にゲート痕が形成されているため、取付対象体にタッチパネルが取り付けられた状態において、タッチパネルの奥側に配置されている操作用の画像等がゲート痕によって視認し難くなるという問題点も存在する。さらに、このインモールド金型で成型されたタッチパネル基板には、タッチ面にゲート痕が形成されることでタッチパネル基板の厚みが不均一となる結果、例えば静電容量式のタッチパネルでは、タッチ操作の際に誤作動が生じるおそれがあるという問題点も存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、パネル部のタッチ面にゲート痕が形成されることに起因する不都合を解消し得るタッチパネル用中間体、タッチパネル、インモールド用金型およびタッチパネル用中間体製造方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るタッチパネル用中間体は、板状のパネル部を有する基体部における当該パネル部の一方の面に透明導電膜がインモールド成形によって貼合されて構成されたタッチパネル用中間体であって、前記一方の面には、前記透明導電膜が貼合される貼合領域が規定され、前記一方の面に隣接する前記パネル部の端面における当該一方の面よりも当該パネル部の他方の面側であってかつ当該端面の長さ方向に沿った前記貼合領域の幅内に位置する部位に前記インモールド成形時のゲート痕が形成されている。
この場合、前記パネル部を湾曲する板状に形成することができる。
また、本発明に係るタッチパネルは、上記のタッチパネル用中間体と、当該タッチパネル用中間体に取り付けられて前記透明導電膜および外部回路を互いに接続するための接続用端子とを備えている。
また、本発明に係るインモールド用金型は、透明導電膜が形成されたインモールド用フィルムを挟み込んで互いに接合可能に構成されると共に板状のパネル部を有するタッチパネル用中間体の基体部を成形可能なキャビティを接合状態において形成する第1金型および第2金型を備えて、前記キャビティに対するゲートからの樹脂の射出によって前記基体部を成形すると共に前記パネル部の一方の面に前記透明導電膜を貼合させて前記タッチパネル用中間体を製造可能に構成されたインモールド用金型であって、前記ゲートは、前記キャビティを構成するキャビティ面のうちの前記一方の面に隣接する前記パネル部の端面を成形する当該キャビティ面における前記インモールド用フィルムが位置する部位よりも当該パネル部の他方の面を成形するキャビティ面側であってかつ当該端面を成形するキャビティ面の長さ方向に沿った当該インモールド用フィルムの幅内に位置する部位に設けられている。
この場合、前記一方の面における前記透明導電膜が貼合される部位を成形するキャビティ面と当該インモールド用金型を構成する金型面とを隣接させ、前記キャビティ面における前記金型面に隣接する端部を当該金型面に対して緩やかに傾斜する平面および曲面のいずれかで構成することができる。
また、本発明に係るタッチパネル用中間体製造方法は、透明導電膜が形成されたインモールド用フィルムを挟み込んだ状態のインモールド用金型のキャビティに対してゲートから樹脂を射出して板状のパネル部を有するタッチパネル用中間体の基体部を成形すると共に、前記パネル部の一方の面に前記透明導電膜を貼合させて前記タッチパネル用中間体を製造するタッチパネル用中間体製造方法であって、前記キャビティを構成するキャビティ面のうちの前記一方の面に隣接する前記パネル部の端面を成形する当該キャビティ面における前記インモールド用フィルムが位置する部位よりも当該パネル部の他方の面を成形するキャビティ面側であってかつ当該端面を成形するキャビティ面の長さ方向に沿った当該インモールド用フィルムの幅内に位置する部位に設けた前記ゲートから前記樹脂を射出して前記基体部を成形する。
本発明に係るタッチパネル用中間体では、透明導電膜が貼合されるパネル部の一方の面に隣接する端面にゲート痕が形成され、その形成部位がパネル部における一方の面よりも他方の面側であってかつ端面の長さ方向に沿った貼合領域の幅内に位置する部位に規定されている。このため、透明導電膜を一方の面に確実に貼合させた状態で、パネル部の両面(一方の面および他方の面)をゲート痕のない滑らかな状態に形成することができる結果、パネル部(両面のいずれか一方)に対するタッチ操作の際にゲート痕に指先が接触して使用者に違和感を与える事態を確実に回避することができる。また、このタッチパネル用中間体によれば、両面が滑らかな状態のため、取付対象体に組み込まれたタッチパネル用中間体の奥側に表示される画像等を十分鮮明に視認させることができる共に、例えば、このタッチパネル用中間体を静電容量式のタッチパネルに用いた場合において、パネル部の厚みが不均一となることに起因して誤作動が生じる事態を確実に回避することができる。
また、本発明に係るタッチパネル用中間体によれば、パネル部を湾曲する板状に形成したことにより、例えば、パネル部の曲率を取付対象体の曲率と同じに曲率に規定することで、パネル部の表面と取付対象体の表面とが面一となるため、取付対象体のデザイン性を向上させることができる。この場合、インモールド成形によって透明導電膜が湾曲したパネル部に貼合されているため、蒸着法やスパッタ法によって湾曲面に透明導電膜を形成する構成とは異なり、透明導電膜の厚みを均一の状態とすることができる。したがって、このタッチパネル用中間体によれば、透明導電膜の厚みが不均一なことに起因する誤作動の発生を確実に防止することができる。
また、本発明に係るタッチパネルによれば、上記のタッチパネル用中間体を備えたことにより、上記のタッチパネル用中間体が有する効果と同様の効果を実現することができる。
また、本発明に係るインモールド用金型およびタッチパネル用中間体製造方法では、キャビティを構成するキャビティ面のうちの透明導電膜が貼合される一方の面に隣接するパネル部の端面を成形するキャビティ面におけるインモールド用フィルムが位置する部位よりもパネル部の他方の面を成形するキャビティ面側であってかつ端面を成形するキャビティ面の長さ方向に沿ったインモールド用フィルムの幅内に位置する部位にゲートを設け、そのゲートから樹脂を射出して基体部を成形する。このため、射出の際の樹脂の圧力によって透明導電膜をパネル部の一方の面に確実に貼合させることができると共に、ゲート痕をパネル部の端面に形成して、パネル部の両面(一方の面および他方の面)をゲート痕のない滑らかな状態に形成することができる結果、パネル部の両面(または、いずれか一方の面)にゲート痕が形成されることに起因する不都合を確実に回避可能なタッチパネル用中間体を製造することができる。
また、本発明に係るインモールド用金型によれば、パネル部の一方の面における透明導電膜が貼合される部位を成形するキャビティ面とインモールド用金型を構成する金型面とを隣接させ、そのキャビティ面における金型面に隣接する端部を金型面に対して緩やかに傾斜する平面および曲面のいずれかで構成したことにより、インモールド用金型によって挟み込まれたインモールド用フィルムにしわが発生する事態を確実に防止することができる。
以下、本発明に係るタッチパネル用中間体、タッチパネル、インモールド用金型およびタッチパネル用中間体製造方法の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、タッチパネル1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示すタッチパネル1は、例えば、電気機器等におけるタッチ式の操作部に用いられる静電容量式のタッチパネルであって、同図に示すように、本体部1aおよび接続用端子1bを備えて構成されている。本体部1aは、本発明に係るタッチパネル用中間体に相当し、基体部2および透明導電膜3を備えて構成され、後述するインモールド用金型102(以下、単に「金型102」ともいう)を用いたインモールド成形によって製造される。
基体部2は、図1に示すように、板状のパネル部21と、電気機器等の取付対象体に対する取り付けの際に用いられる取付部22とを有して構成され、金型102のキャビティ102a(図7参照)に透明性を有する樹脂(一例として、アクリル樹脂)を射出することによって成形される。この場合、パネル部21は、例えば、取付対象体の筐体等の曲率と同じ曲率で湾曲する形状(一例として、断面形状が円弧状)に形成されている。また、図2に示すように、パネル部21における、透明導電膜3が貼合される貼合領域E1(これについては後述する)が規定された内面21aに隣接する一方の端面21cには、金型102のキャビティ102aに対してゲート102c(図7参照)から樹脂を射出した際に生じるゲート痕21dが形成されている。具体的には、ゲート痕21dは、図2に示すように、端面21cにおける内面21a(本発明における一方の面に相当する)よりも外面21b(本発明における他方の面に相当する)側であって、かつ端面21cの長さ方向(同図における左右方向)に沿った貼合領域E1の幅W1内に位置する部位(一例として幅W1における中央部)に形成されている。また、パネル部21の外面21bには、傷付きを防止するためのハードコート加工、および反射を防止するための反射防止加工が施されている。
透明導電膜3は、透明性および導電性を有する薄膜であって、インモールド用フィルム131に形成されており(いずれも図8,9参照)、インモールド成形の際にパネル部21の内面21aにおける所定の貼合領域E1に貼合される(図1,2参照)。この場合、貼合領域E1は、実際にはインモールド成形の際にインモールド用フィルム131がパネル部21の内面21aに密着する領域であって、その幅W1がパネル部21の幅(図2における左右方向の長さ)よりもやや狭く、かつパネル部21の長さ方向の一端部(図1における左上側の端部)から他端部(同図における右下側の端部)に亘る帯状の領域に規定されている。また、このタッチパネル1では、図1に示すように、タッチ操作を行う際の所定のタッチ位置に対応する部位に略矩形状(ボタン型)の透明導電膜3が貼合されると共に、略矩形の各透明導電膜3と接続用端子1bとを電気的に接続するための線状の透明導電膜3が貼合されている。
接続用端子1bは、図1に示すように、例えば、本体部1aのパネル部21における端面21cの反対側の端面21eに取り付けられると共に、パネル部21の内面21aに形成されている上記した線状の透明導電膜3に接続されている。また、接続用端子1bは、接続ケーブルのコネクタを挿入可能に構成されて、接続ケーブルを介して取付対象体における制御部等の外部回路と透明導電膜3とを接続する。
このタッチパネル1は、パネル部21の外面21bが取付対象体の外側を向く状態、つまり外面21bがタッチ面となるようにして、取付対象体の筐体に取り付けられる。この場合、上記したように、タッチパネル1のパネル部21が、筐体の曲率と同じに曲率で湾曲する板状に形成されている。このため、取付状態において、パネル部21の外面21bと筐体の表面とが面一となるため、取付対象体のデザイン性を向上させることが可能となっている。ここで、蒸着法やスパッタ法によって湾曲面に透明導電膜3を形成したときには、透明導電膜3の厚みが不均一となるおそれがある。これに対して、このタッチパネル1では、透明導電膜3がインモールド成形によって貼合されているため、透明導電膜3の厚みが均一の状態となっている。また、このタッチパネル1では、上記したように、成形の際に生じるゲート痕21dがパネル部21の端面21cに形成されている。このため、パネル部21の内面21aおよび外面21bは、ゲート痕の形成に起因する凹凸のない滑らかな状態に形成されている。
次に、製造装置101の構成について、図面を参照して説明する。
製造装置101は、図3に示すように、金型102、インモールド用フィルム移動装置103および射出成形機104を備えて構成されている。金型102は、本発明に係るタッチパネル用中間体製造方法に従ってタッチパネル1の本体部1aをインモールド成形によって製造可能な金型であって、本発明における第1金型に相当する固定側金型(上金型)111、および本発明における第2金型に相当する移動側金型(下金型)121を備えて構成されている。また、金型102は、インモールド用フィルム移動装置103によって移動させられるインモールド用フィルム131を挟み込んだ状態で(図7参照)、固定側金型111の本体部113と移動側金型121の本体部123とが接合可能に構成されている。
固定側金型111は、図4に示すように、ベース部112および本体部113を備えて構成されている。ベース部112は、板状に形成されて、射出成形機104の固定側取付部(図示せず)に取り付け可能に構成されている。本体部113は、ベース部112に固定されて、図7に示すように、インモールド用フィルム131を挟み込んだ状態で移動側金型121の本体部123と接合させられた状態において、本体部1aを成形するキャビティ102aを本体部123と共に形成する。
この場合、図6,7に示すように、キャビティ102aを形成する各キャビティ面のうちの、本体部1aにおけるパネル部21の内面21a(上記した貼合領域E1)に隣接する端面21c(図1,2参照)を成形するキャビティ面(図6,7におけるキャビティ面102d)には、スプルー102bを通って圧送される射出成形機104からの流動状態の樹脂をキャビティ102a内に射出するためのゲート102cが設けられている。具体的には、ゲート102cは、キャビティ面102dにおける、本体部113と本体部123とによって挟み込んだインモールド用フィルム131が位置する部位よりもパネル部21の外面21bを成形するキャビティ面(両図におけるキャビティ面102e)側であって、かつキャビティ面102dの長さ方向(図4における上下方向)に沿ったインモールド用フィルム131の幅W2(つまり、上記した貼合領域E1の幅W1と同じ幅:同図および図8参照)内に位置する部位(一例として幅W2における中央部)に形成されている。このため、図7に示すように、ゲート102cからキャビティ102a内に射出された樹脂の圧力により、インモールド用フィルム131がキャビティ面102eに対向するキャビティ面102f(パネル部21の内面21aを成形するキャビティ面)側に押し付けられる。
移動側金型121は、図5に示すように、ベース部122、本体部123、スペーサブロック124およびイジェクトプレート125を備えて構成されている。ベース部122は、板状に形成されて、射出成形機104における移動側取付部(図示せず)に取り付け可能に構成されている。本体部123は、スペーサブロック124を介してベース部122に固定されて、固定側金型111の本体部113と共にキャビティ102aを形成する。この場合、本体部123は、図6に示すように、パネル部21の内面21aにおける透明導電膜3が貼合される部位(つまり、上記した貼合領域E1(図2参照))を成形する(言い換えるとインモールド成形時にインモールド用フィルム131が押し付けられる)キャビティ面102fの両端部(図6において上下方向の端部)とその両端部に隣接する金型面(例えばパーティング面)123aとの間に段差がなく両面が連続的に繋がり、かつキャビティ面102fにおけるの上記の両端部が金型面123aに対して緩やかに傾斜する平面および緩やかに傾斜する曲面のいずれか(この例では曲面)で構成されている。なお、キャビティ面102fの両端部と金型面123aとの間に多少の段差が存在する構成を採用することもできるが、その構成においては、段差の高さを、インモールド用フィルム131にしわが発生しない程度、つまりインモールド成形に支障を来すことのない程度とするのが好ましい。イジェクトプレート125は、ベース部122と本体部123との間に配設されて、射出成形機104によってベース部122と本体部123との間を移動させられることにより、図外のイジェクトピンを本体部123の前方に突き出させる。
インモールド用フィルム移動装置103は、図3に示すように、固定側金型111と移動側金型121との間において、1回のインモールド成形(1ショット)毎に所定の長さ(例えば、図8,9に示す長さL)だけインモールド用フィルム131を移動させる。ここで、インモールド用フィルム131は、図9に示すように、樹脂製のベースフィルム132と、錫ドープ酸化インジウム(ITO)等の酸化インジウムによって上記した略矩形状および線状にパターン化した状態でベースフィルム132の表面に形成された透明導電膜3と、透明導電膜3の表面に形成された粘着層134とで構成されている。なお、透明導電膜3を構成する材料としては、上記した酸化インジウムに限定されず、アンチモンドープ酸化錫(ATO)およびフッ素ドープ酸化錫(FTO)等の酸化錫の微粒子、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)等の酸化亜鉛の微粒子、並びに酸化カドミウムなどの透明性および導電性を有する各種の材料を用いることができる。
射出成形機104は、一例として、横型の射出成形機であって、固定側取付部、移動側取付部、型締め機構、射出機構およびイジェクト機構(いずれも図示せず)などを備えて構成されている。なお、射出成形機104として縦型の射出成形機を用いることもでき、その際には、上記した固定側金型111(および後述する固定側金型311)が移動され、移動側金型121(および後述する移動側金型321)が固定される。
次に、製造装置101(金型102)を用いて本発明に係るタッチパネル用中間体製造方法に従って本体部1aおよびタッチパネル1を製造する工程について、図面を参照して説明する。
まず、図3に示すように、射出成形機104における図外の固定側取付部および移動側取付部に金型102の固定側金型111および移動側金型121をそれぞれ取り付ける。次いで、粘着層134を固定側金型111のキャビティ面102eに対向させるようにして、インモールド用フィルム131をインモールド用フィルム移動装置103にセットして、インモールド用フィルム移動装置103を作動させる。この際に、インモールド用フィルム移動装置103が、金型102の固定側金型111と移動側金型121との間においてインモールド用フィルム131を所定の長さだけ移動させる。続いて、射出成形機104を作動させる。この際に、射出成形機104の型締め機構が移動側取付部を固定側取付部に向けて移動させることにより、図7に示すように、固定側金型111と移動側金型121とがインモールド用フィルム131を挟み込んだ状態で互いに接合させられる。この場合、この金型102では、移動側金型121の本体部123におけるキャビティ面102fの両端部とその両端部に隣接する金型面123aとの間に段差がなく両面が連続的に繋がり、かつキャビティ面102fの両端部が金型面123aに対して緩やかに傾斜する曲面で構成されている。このため、図7に示すように、挟み込まれたインモールド用フィルム131にしわが発生する事態が確実に防止されている。
次いで、射出成形機104の射出機構が、流動状態の樹脂を圧送する。この際に、射出成形機104から圧送された樹脂がスプルー102bを通ってゲート102cからキャビティ102a内に射出される。この場合、この金型102では、図7に示すように、キャビティ面102dにおける、インモールド用フィルム131が位置する部位よりもキャビティ面102e側であってかつキャビティ面102dの長さ方向に沿ったインモールド用フィルム131の幅W2内に位置する部位にゲート102cが設けられている。このため、ゲート102cからキャビティ102a内に射出された樹脂が、インモールド用フィルム131をキャビティ面102f側に押し付けつつキャビティ102aに充填される。また、樹脂とキャビティ面102fとの間に挟まれたインモールド用フィルム131の粘着層134が樹脂の圧力によってキャビティ102aに充填された樹脂に密着する。
続いて、所定の冷却時間が経過した後に、射出成形機104の型締め機構が固定側取付部から離反する向きに移動側取付部を移動させることにより、固定側金型111と移動側金型121との接合が解除されて、移動側金型121が固定側金型111から離反させられる。この際に、樹脂が固化することによって成形された成型品(つまり本体部1aを構成する基体部2が)移動側金型121と共に固定側金型111から引き離される。次いで、射出成形機104のイジェクト機構が移動側金型121のイジェクトプレート125を本体部123側に移動させることにより、図外のイジェクトピンが本体部123の前方に突き出されて、成形された基体部2が移動側金型121から取り出される。この場合、粘着層134が基体部2に密着している(貼り付いている)ため、インモールド用フィルム131が基体部2と共に移動側金型121から取り出される。
続いて、基体部2からインモールド用フィルム131のベースフィルム132を引き剥がす。この場合、透明導電膜3が粘着層134によって基体部2におけるパネル部21の内面21aに貼り付いた状態となっているため、ベースフィルム132が透明導電膜3から容易に引き剥がされて、透明導電膜3が内面21aに貼合される。これにより、基体部2と、基体部2におけるパネル部21の内面21aに貼合された透明導電膜3とで構成された本体部1aの製造が完了する。次いで、パネル部21の外面21bにハードコート加工および反射防止加工を施す。続いて、本体部1aの基体部2におけるパネル部21の端面21eに接続用端子1bを取り付けると共に、パネル部21の内面21aに貼合されている線状の透明導電膜3と接続用端子1bとを接続する。これにより、タッチパネル1が完成する。
この場合、この金型102では、上記したように、本体部1aにおけるパネル部21の端面21cを成形するキャビティ面102dにゲート102cが形成されている。このため、この金型102を用いたインモールド成形によって製造された本体部1a、および本体部1aを用いたタッチパネル1では、樹脂を射出した際に生じるゲート痕21dがパネル部21の端面21cに形成されて、パネル部21の内面21aおよび外面21bがゲート痕のない滑らかな状態に形成されている。したがって、外面21bにゲート痕が形成されることに起因する不都合が回避されている。また、このタッチパネル1では、湾曲したパネル部21にインモールド成形によって透明導電膜3が貼合されているため、透明導電膜3の厚みが均一の状態となっている。このため、このタッチパネル1では、透明導電膜3の厚みが不均一なことに起因する誤作動の発生を確実に防止することが可能となっている。
このように、このタッチパネル1およびタッチパネル1用の本体部1aでは、透明導電膜3が貼合されるパネル部21の内面21aに隣接する端面21cにゲート痕21dが形成され、その形成部位がパネル部21における内面21aよりも外面21b側であってかつ端面21cの長さ方向に沿った貼合領域E1の幅W1内に位置する部位に規定されている。このため、透明導電膜3を内面21aに確実に貼合させた状態で、パネル部21の内面21aおよび外面21bをゲート痕のない滑らかな状態に形成することができる結果、外面21bに対するタッチ操作の際にゲート痕に指先が接触して使用者に違和感を与える事態を確実に回避することができる。また、このタッチパネル1およびタッチパネル1用の本体部1aによれば、内面21aおよび外面21bが滑らかな状態のため、取付対象体に組み込まれたタッチパネル1の奥側に表示される画像等を十分鮮明に視認させることができる共に、パネル部21の厚みが不均一となることに起因して誤作動が生じる事態を確実に回避することができる。
また、このタッチパネル1およびタッチパネル1用の本体部1aによれば、パネル部21を湾曲する板状に形成したことにより、例えば、パネル部21の曲率を取付対象体の筐体の曲率と同じに曲率に規定することで、パネル部21の外面21bと筐体の表面とが面一となるため、取付対象体のデザイン性を向上させることができる。この場合、湾曲したパネル部21にインモールド成形によって透明導電膜3が貼合されているため、蒸着法やスパッタ法によって湾曲面に透明導電膜3を形成する構成とは異なり、透明導電膜3の厚みを均一の状態とすることができる。したがって、このタッチパネル1およびタッチパネル1用の本体部1aによれば、透明導電膜3の厚みが不均一なことに起因する誤作動の発生を確実に防止することができる。
また、この金型102およびタッチパネル用中間体製造方法では、キャビティ102aを構成するキャビティ面のうちのパネル部21の端面21cを成形するキャビティ面102dにおけるインモールド用フィルム131が位置する部位よりもパネル部21の外面21bを成形するキャビティ面102e側であってかつキャビティ面102dの長さ方向に沿ったインモールド用フィルム131の幅W2内に位置する部位にゲート102cを設け、そのゲート102cから樹脂を射出して基体部2を成形する。このため、射出の際の樹脂の圧力によって透明導電膜3をパネル部21の内面21aに確実に貼合させることができると共に、ゲート痕21dをパネル部21の端面21cに形成して、パネル部21の内面21aおよび外面21bをゲート痕のない滑らかな状態に形成することができる結果、パネル部21にゲート痕21dが形成されることに起因する不都合を確実に回避可能なタッチパネル1用の本体部1aを製造することができる。
また、この金型102およびタッチパネル用中間体製造方法によれば、パネル部21の内面21aにおける透明導電膜3が貼合される部位(つまり貼合領域E1)を成形するキャビティ面102fの両端部とその両端部に隣接する金型面123aとの間に段差がない状態で両面を連続的に繋げ、かつキャビティ面102fの両端部を金型面123aに対して緩やかに傾斜する曲面で構成したことにより、挟み込まれたインモールド用フィルム131にしわが発生する事態を確実に防止することができる。
次に、本発明に係るタッチパネル用中間体、タッチパネル、インモールド用成形金型およびタッチパネル用中間体製造方法の他の一例について説明する。なお、以下の説明において、上記したタッチパネル1および製造装置101と同じ構成要素については、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図10に示す、タッチパネル201は、静電容量式のタッチパネルであって、同図に示すように、本体部201a、接続用端子201b、および本体部201aにおけるパネル部221の外面221b側に形成された保護膜201cを備えて構成されている。本体部201aは、本発明に係るタッチパネル用中間体に相当し、基体部202および透明導電膜203を有して構成されて、後述するインモールド用金型302(以下、単に「金型302」ともいう)を用いたインモールド成形によって成形される。
基体部202は、図10に示すように、湾曲形成された板状のパネル部221と、取付部222とで構成されて、金型302のキャビティ302a(図15参照)に透明性を有する樹脂を射出することによって成形される。また、図11に示すように、パネル部221における、後述する透明導電膜203が貼合される貼合領域E2が規定された外面221bに隣接する一方の端面221cには、金型302のキャビティ302aに対してゲート302c(図15参照)から樹脂を射出した際のゲート痕221dが形成されている。具体的には、ゲート痕221dは、図11に示すように、端面221cにおける外面221b(本発明における一方の面に相当する)よりも内面221a(本発明における他方の面に相当する)側であって、かつ端面221cの長さ方向(同図における左右方向)に沿った貼合領域E2の幅W3内に位置する部位(一例として幅W3における中央部)に形成されている。
透明導電膜203は、透明性および導電性を有する薄膜であって、インモールド用フィルム331に形成されており(いずれも図16参照)、インモールド成形の際にパネル部221の外面221bのほぼ全域に規定された貼合領域E2に貼合される(図10,11参照)。
接続用端子201bは、例えば、パネル部221の端面221c,221eに取り付けられると共に、パネル部221の外面221bに貼合されている透明導電膜203の四隅に接続されている。また、接続用端子201bは、接続ケーブルのコネクタを挿入可能に構成されて、接続ケーブルを介して取付対象体の制御部等の外部回路と透明導電膜203とを接続する。
このタッチパネル201は、パネル部221の外面221bが外側を向く状態、つまり外面221bがタッチ面となるようにして、取付対象体の筐体等に取り付けられる。また、このタッチパネル201では、上記したように、成形の際に生じるゲート痕221dがパネル部221の端面221cに形成されている。このため、パネル部221の内面221aおよび外面221bは、ゲート痕が形成されることに起因する凹凸のない滑らかな状態に形成されている。
一方、図14に示す金型302は、本発明に係るタッチパネル用中間体製造方法に従ってタッチパネル201の本体部201aをインモールド成形によって製造可能な金型であって、固定側金型311および移動側金型321を備えて構成されている。また、金型302は、図15に示すように、インモールド用フィルム移動装置103によって移動させられるインモールド用フィルム331を挟み込んだ状態で、固定側金型311の本体部313と移動側金型321の本体部323とが接合可能に構成されている。
固定側金型311は、図12に示すように、ベース部312および本体部313を備えて構成されている。本体部313は、図15に示すように、インモールド用フィルム331を挟み込んで移動側金型321の本体部323と接合させられた状態において、本体部201aを成形するキャビティ302aを本体部323と共に形成する。
この場合、図15に示すように、キャビティ302aを形成する各キャビティ面のうちの、本体部201aにおけるパネル部221の外面221b(上記した貼合領域E2)に隣接する端面221c(図10参照)を成形するキャビティ面(図15におけるキャビティ面302d)には、スプルー302bを通って圧送される射出成形機104からの流動状態の樹脂をキャビティ302a内に射出するためのゲート302cが設けられている。具体的には、ゲート302cは、同図に示すように、キャビティ面302dにおける、インモールド用フィルム331が位置する部位よりもパネル部221の内面221aを成形するキャビティ面302e側であって、かつキャビティ面302dの長さ方向(図12における上下方向)に沿ったインモールド用フィルム331の幅W4(つまり、上記した貼合領域E2の幅W3と同じ幅:同図参照)内に位置する部位(一例として幅W4における中央部)に形成されている。このため、図15に示すように、ゲート302cからキャビティ302a内に射出された樹脂の圧力により、キャビティ面302eに対向するキャビティ面302f(パネル部221の外面221bを成形するキャビティ面)側にインモールド用フィルム331が押し付けられる。
移動側金型321は、図13に示すように、射出成形機104の移動側取付部に取り付け可能に構成されたベース部322と、スペーサブロック324を介してベース部322に固定された本体部323と、図外のイジェクトピンを本体部323の前方に突き出させるイジェクトプレート325とを備えて構成されている。この場合、本体部323は、固定側金型311の本体部313と共にキャビティ302aを形成する。また、本体部323は、図14に示すように、パネル部221の外面221bにおける透明導電膜203が貼合される部位(つまり、上記した貼合領域E2(図11参照))を成形する(言い換えるとインモールド成形時にインモールド用フィルム331が押し付けられる)キャビティ面302fの両端部(図14において上下方向の端部)とその両端部に隣接する金型面(例えばパーティング面)323aとの間に段差がなく両面が連続的に繋がり、かつキャビティ面302fの両端部が金型面323aに対して緩やかに傾斜する平面および緩やかに傾斜する曲面のいずれか(この例では曲面)で構成されている。
また、このタッチパネル201の製造に際しては、上記したインモールド用フィルム131に代えて、図16に示すインモールド用フィルム331が用いられる。このインモールド用フィルム331は、同図に示すように、樹脂製のベースフィルム332と、上記した透明導電膜3と同様の透明性および導電性を有する材料によってベースフィルム332の表面に形成された透明導電膜203と、透明導電膜203の表面に形成された粘着層334とで構成されている。この場合、このインモールド用フィルム331では、透明導電膜203がベースフィルム332の表面の全域に(パターン化されることなく)形成されている。
上記の金型302を用いて本発明に係るタッチパネル用中間体製造方法に従ってタッチパネル201を製造する際には、射出成形機104に固定側金型311および移動側金型321をそれぞれ取り付ける。続いて、粘着層334が固定側金型311のキャビティ面302e側に対向するようにしてインモールド用フィルム331をインモールド用フィルム移動装置103にセットして、インモールド用フィルム移動装置103および射出成形機104を作動させる。
次いで、射出成形機104の射出機構が、流動状態の樹脂を圧送する。この際に、射出成形機104から圧送された樹脂がスプルー302bを通ってゲート302cからキャビティ302a内に射出される。この場合、この金型102では、図15に示すように、キャビティ面302dにおけるインモールド用フィルム331が位置する部位よりもキャビティ面302e側であってかつキャビティ面302dの長さ方向に沿ったインモールド用フィルム331の幅W4内に位置する部位にゲート302cが設けられている。このため、ゲート302cからキャビティ302a内に射出された樹脂がインモールド用フィルム331をキャビティ面302fに押し付けつつキャビティ302aに充填される。また、樹脂とキャビティ面302fとの間に挟まれたインモールド用フィルム331の粘着層334が樹脂の圧力によってキャビティ302aに充填された樹脂に密着する。
続いて、所定の冷却時間が経過した後に、射出成形機104の型締め機構が固定側取付部から離間する向きに移動側取付部を移動させ、次いで射出成形機104のイジェクト機構が移動側金型321のイジェクトプレート325を本体部323側に移動させることにより、樹脂が固化することによって成形された成型品(つまり本体部201aを構成する基体部202)が、インモールド用フィルム331と共に移動側金型321から取り出される。
続いて、基体部202からインモールド用フィルム331のベースフィルム332を引き剥がすことにより、粘着層334によって基体部202におけるパネル部221の外面221bに透明導電膜3が貼合される。これにより、基体部202と、基体部202におけるパネル部221の外面221bに貼合された透明導電膜203とで構成された本体部201aの製造が完了する。次いで、外面221bに貼合された透明導電膜203の上に保護膜201cを形成する。続いて、図10に示すように、基体部202におけるパネル部221の端面221c,221eに接続用端子201bを取り付けると共に、パネル部221の外面221bに貼合されている透明導電膜203の四隅と接続用端子201bとを接続する。これにより、タッチパネル201が完成する。この場合、このタッチパネル201では、ゲート痕221dがパネル部221の端面221cに形成されて、パネル部221の内面221aおよび外面221bがゲート痕のない滑らかな状態に形成されている。このため、取付対象体に組み込まれたタッチパネル201の奥側に表示される画像等を十分鮮明に視認させることが可能となっている。また、このタッチパネル201では、内面221aの内面221aおよび外面221bが滑らかな状態のため、パネル部221の厚みが不均一となることに起因して誤作動が生じる事態を確実に回避することが可能となっている。
このように、このタッチパネル201、タッチパネル201用の本体部201a、金型302およびタッチパネル用中間体製造方法においても、透明導電膜203を外面221bに確実に貼合させた状態で、ゲート痕221dがパネル部221の端面221cに形成されて、パネル部221の内面221aおよび外面221bをゲート痕のない滑らかな状態に形成することができるため、パネル部221にゲート痕221dが形成されることに起因する不都合を確実に回避することができる。
なお、本発明は上記の構成に限定されない。例えば、湾曲形成されたパネル部21,221を例に挙げて説明したが、これに限定されず任意の板状のパネル部を採用することができる。また、キャビティ面102d,302dの一箇所にゲート102c,302cを設けた金型102,302を例に挙げて説明したが、キャビティ面102d,302dに設けるゲート102c,302cの数は、任意に規定することができる。この場合、ゲート102c,302cを設けるキャビティ面は、キャビティ面102d,302dに限定されない。例えば、パネル部21,221における他方の端面21e,221eを成形するキャビティ面にゲート102c,302cを設けることもできるし、このキャビティ面とキャビティ面102d,302dの双方に設けることもできる。
タッチパネル1の構成を示す斜視図である。 図1における矢印Aの方向から見たタッチパネル1の側面図である。 製造装置101の構成を示す構成図である。 固定側金型111の斜視図である。 移動側金型121の斜視図である。 金型102の断面図である。 固定側金型111と移動側金型121とを接合した状態の断面図である。 インモールド用フィルム131の構成を示す構成図である。 図8におけるB−B線断面図である。 タッチパネル201の構成を示す斜視図である。 図1における矢印Cの方向から見たタッチパネル1の側面図である。 固定側金型311の斜視図である。 移動側金型321の斜視図である。 金型302の断面図である。 固定側金型311と移動側金型321とを接合した状態の断面図である。 インモールド用フィルム331の構成を示す断面図である。
符号の説明
1,201 タッチパネル
1a,201a 本体部
1b,201b 接続用端子
2,202 基体部
3,203 透明導電膜
21,221 パネル部
21a,221a 内面
21b,221b 外面
21c,221c 端面
21d,221d ゲート痕
102,302 金型
102a,302a キャビティ
102c,302c ゲート
102d〜102f,302d〜302f キャビティ面
111,311 固定側金型
121,321 移動側金型
123a,323a 金型面
131,331 インモールド用フィルム
E1,E2 貼合領域
W1,W2,W3,W4 幅

Claims (6)

  1. 板状のパネル部を有する基体部における当該パネル部の一方の面に透明導電膜がインモールド成形によって貼合されて構成されたタッチパネル用中間体であって、
    前記一方の面には、前記透明導電膜が貼合される貼合領域が規定され、
    前記一方の面に隣接する前記パネル部の端面における当該一方の面よりも当該パネル部の他方の面側であってかつ当該端面の長さ方向に沿った前記貼合領域の幅内に位置する部位に前記インモールド成形時のゲート痕が形成されているタッチパネル用中間体。
  2. 前記パネル部は、湾曲する板状に形成されている請求項1記載のタッチパネル用中間体。
  3. 請求項1または2記載のタッチパネル用中間体と、当該タッチパネル用中間体に取り付けられて前記透明導電膜および外部回路を互いに接続するための接続用端子とを備えているタッチパネル。
  4. 透明導電膜が形成されたインモールド用フィルムを挟み込んで互いに接合可能に構成されると共に板状のパネル部を有するタッチパネル用中間体の基体部を成形可能なキャビティを接合状態において形成する第1金型および第2金型を備えて、前記キャビティに対するゲートからの樹脂の射出によって前記基体部を成形すると共に前記パネル部の一方の面に前記透明導電膜を貼合させて前記タッチパネル用中間体を製造可能に構成されたインモールド用金型であって、
    前記ゲートは、前記キャビティを構成するキャビティ面のうちの前記一方の面に隣接する前記パネル部の端面を成形する当該キャビティ面における前記インモールド用フィルムが位置する部位よりも当該パネル部の他方の面を成形するキャビティ面側であってかつ当該端面を成形するキャビティ面の長さ方向に沿った当該インモールド用フィルムの幅内に位置する部位に設けられているインモールド用金型。
  5. 前記一方の面における前記透明導電膜が貼合される部位を成形するキャビティ面と当該インモールド用金型を構成する金型面とが隣接し、
    前記キャビティ面における前記金型面に隣接する端部が当該金型面に対して緩やかに傾斜する平面および曲面のいずれかで構成されている請求項4記載のインモールド用金型。
  6. 透明導電膜が形成されたインモールド用フィルムを挟み込んだ状態のインモールド用金型のキャビティに対してゲートから樹脂を射出して板状のパネル部を有するタッチパネル用中間体の基体部を成形すると共に、前記パネル部の一方の面に前記透明導電膜を貼合させて前記タッチパネル用中間体を製造するタッチパネル用中間体製造方法であって、
    前記キャビティを構成するキャビティ面のうちの前記一方の面に隣接する前記パネル部の端面を成形する当該キャビティ面における前記インモールド用フィルムが位置する部位よりも当該パネル部の他方の面を成形するキャビティ面側であってかつ当該端面を成形するキャビティ面の長さ方向に沿った当該インモールド用フィルムの幅内に位置する部位に設けた前記ゲートから前記樹脂を射出して前記基体部を成形するタッチパネル用中間体製造方法。
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