JP2014110617A - 通信端末装置、アンテナ装置および電子機器 - Google Patents

通信端末装置、アンテナ装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナ装置と基板における端子同士の接続性の適正化とともに筐体および基板に対する設置機能の向上および筐体内部に対するアンテナ装置の設置構造の簡易化を図る。
【解決手段】アンテナ装置(6、42)と、筐体(背面ケース12)とを備える。アンテナ装置は、少なくとも伸縮方向に弾性変形可能なアンテナ支持部(18、押圧支持部46)によって支持されたアンテナエレメント(14)を備える。筐体は、アンテナエレメントの端子部(16)に接触して導通させる基板(8)に対向して、アンテナ装置に接触する。そして、アンテナ装置は、筐体と基板との間で押圧されてアンテナ支持部が弾性変形して、筐体と基板に圧着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば携帯電話機などの筐体内部にアンテナを設置する通信端末装置、アンテナ装置および電子機器に関する。
携帯電話機などの通信端末装置では、たとえばプレス加工やエッチング加工された板金のアンテナエレメントをモールド樹脂などに埋め込んで一体化したアンテナ装置を筐体内部に設置した内蔵アンテナが用いられている。このような内蔵アンテナは、たとえば携帯電話機などのデザイン性の向上などを目的として利用されている。内蔵アンテナは、たとえば通信端末装置の筐体の内壁面側に沿って設置されており、内蔵アンテナに形成された端子を基板上の端子と接続させることで、通信を行っている。
このような内蔵アンテナを備える通信端末装置に関し、たとえば筐体内部に設置されたフレキシブルプリント基板上にアンテナ部が形成され、ケースの内壁面に沿って折曲げ状態で配置されるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2011−35822号公報
ところで、通信端末装置に内蔵されるアンテナ装置は、たとえば筐体内に設置された基板に形成される端子に対してアンテナ装置の端子部を接触させることで電気的に接続させている。この基板の端子には、たとえば通信端末装置の筐体に設置されるアンテナ装置と接触させるために、基板上部側に突出させた弾性端子部品を利用するものがある。この弾性端子部品は、たとえば基板の端子と一体に成形され、または端子上にはんだなどで設置されている。
アンテナ装置は、たとえば端子部が硬質樹脂部品に埋め込まれており、筐体側に対して硬質樹脂部品の一部で固定されている。この硬質樹脂部品は、たとえばABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)や、PC(Polycarbonate)、PPS(Poly Phenylene Sulfide)、液晶ポリマなどで構成されており、外部からの圧力に対して変形量は少ない。そのため、通信端末装置では、たとえば弾性端子部品によりアンテナ装置に対して接触させる構造により、アンテナ装置の大きさの誤差や筐体に対するアンテナ装置の設置状態などの影響を減少させている。
しかし、このようなアンテナ装置の接続では、アンテナ装置と基板との間に弾性端子部品の突出分の空間が必要であり、通信端末装置の薄型化や小型化を阻害するという課題がある。
また、内蔵アンテナの設置手段には、たとえば内蔵アンテナを筐体の背面側に配置させて、両面テープなどの接着部材を介在させるものや、基板側から設置されたネジなどの締結部品を貫通させて筐体との間に挟んで固定するものがある。このようなアンテナ装置の設置は、通信端末装置の部品数や組立て工数を増加させるという課題がある。
そのほか、通信端末装置は、たとえばアンテナ装置を基板から離れた位置に設置した場合、アンテナ装置の端子と基板との端子とを接続させる部品が別途必要になるとともに、筐体内部の配置構造を複雑化させることになる。
そこで、本開示の通信端末装置、アンテナ装置および電子機器の目的は、上記課題に鑑み、アンテナ装置と基板における端子同士の接続性の適正化とともに筐体および基板に対する設置機能の向上を図ることにある。
また本開示の通信端末装置、アンテナ装置および電子機器の他の目的は、筐体内部に対するアンテナ装置の設置構造の簡易化を図ることにある。
上記目的を達成するため、本開示の構成の一側面は、アンテナ装置と、筐体とを備える。アンテナ装置は、少なくとも伸縮方向に弾性変形可能なアンテナ支持部によって支持されたアンテナエレメントを備える。筐体は、前記アンテナエレメントの端子部に接触して導通させる基板に対向して、前記アンテナ装置に接触する。そして、前記アンテナ装置は、前記筐体と前記基板との間で押圧されて前記アンテナ支持部が弾性変形して、前記筐体と前記基板に圧着する。
本開示の通信端末装置、アンテナ装置または電子機器発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) アンテナ支持部を弾性変形させて基板側に押圧されることで、アンテナ装置の端子部と基板の端子とを圧接でき、アンテナの接続性を向上させることができる。
(2) 弾性変形したアンテナ支持部を介してアンテナ装置が基板と筐体との間に密着状態となり、端子を接続させたアンテナ装置の設置状態を維持させることができる。
(3) アンテナ装置の端子部を基板の端子に直接接触させることで、アンテナ装置の設置高さを抑えることができ、通信端末装置の薄型化を図ることができる。
(4) 基板および筐体に対してアンテナ支持部が密着してアンテナ装置が支持されることで、別途固定手段などの設置が不要であり、設置構造および設置処理の簡易化を図ることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示す図である。 通信端末装置の組立て処理例を示すフローチャーチである。 第2の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示す図である。 アンテナ装置の設置状態の一例を示す図である。 通信端末装置の組立て処理の他の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示す図である。 アンテナ装置の構成例を示す図である。 アンテナ装置の外観構成例を示す図である。 背面ケースにアンテナ装置を設置した状態例を示す図である。 押圧前のアンテナ装置と基板との接触状態例を示す図である。 前面ケースと背面ケースとが接合された状態例を示す図である。 第4の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示す図である。 アンテナ装置の構成例を示す図である。 アンテナ収納部の一例を示す図である。 背面ケースにアンテナ装置を設置した状態例を示す図である。 前面ケースの一例を示す図である。 その他の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示す図である。 その他の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図1に示す通信端末装置2は、本開示の通信端末装置および電子機器の一例であり、たとえば携帯電話機や携帯情報端末装置、無線通信可能なPC(Personal Computer)、携帯ゲーム機などを含む。この通信端末装置2は、たとえば無線通信手段として外装ケース4の一部にアンテナ装置6が内蔵されている。そのほか通信端末装置2は、たとえば通信端末装置2の機能部品やアンテナ装置に接続させる端子などを実装した基板8を備えている。
この通信端末装置2では、たとえばアンテナ装置6を外装ケース4の一部と基板8との間で挟持することで、アンテナ装置6を外装ケース4内に固定させるとともに、基板8との接触状態を維持させている。
外装ケース4は、内部に通信端末装置2の機能部品を収納する収納ケースの一例であり、たとえば通信端末装置2の前面側を覆う前面ケース10と、背面側を覆う背面ケース12とが重ね合わされている。前面ケース10は、たとえば背面ケース12との対向面側に基板8が設置されるほか、前面側に図示しない表示装置や操作キーなどが配置される。また背面ケース12は、本開示の筐体の一例であり、アンテナ装置6の一部に対する接触部品として機能する。この背面ケース12は、前面ケース10に対向する内面側をアンテナ装置6の一面側に接触させる。つまり背面ケース12は、前面ケース10に設置される基板8の対向側でアンテナ装置6の一面に接触して、アンテナ装置6を基板8との間に挟み込んでいる。
<アンテナ装置の構成例について>
アンテナ装置6は、本開示のアンテナ装置の一例であり、たとえば音声通話機能に利用される通話アンテナで構成される。また、アンテナ装置6は、たとえばパケット通信やWi−Fi(Wireless Fidelity)規格などの無線LAN(Local Area Network)、またはBluetooth(登録商標)規格や赤外線通信など近距離無線通信に利用されるデータ通信アンテナであってもよい。
アンテナ装置6は、たとえばアンテナエレメント14と、基板8に接触させる端子部16と、アンテナエレメント14や端子部16を支持するアンテナ支持部18で構成されている。アンテナエレメント14は、たとえば銅製の板金などの導体であり、通信に利用される周波数帯域などに応じて、所定の長さや形状でアンテナパターンが形成されている。アンテナ装置6は、たとえばアンテナエレメント14が単数または複数本で構成されている。このアンテナエレメント14は、たとえばモノポールアンテナで、パッチアンテナ、その他のアンテナを形成している。またアンテナエレメント14は、たとえばフレキシブルプリント基板上に形成されてもよい。
端子部16は、基板8に設置された端子20に接触させることで、アンテナエレメント14を基板8と電気的に導通させる手段の一例であり、アンテナエレメント14の一端側に形成される。端子部16は、たとえばアンテナエレメント14と一体に形成され、または別部品がアンテナエレメント14に接続されて構成している。この端子部16は、たとえば一部または全部が基板8への接触方向に向けて弾性変形する板バネ状に形成されている。
アンテナ支持部18は、アンテナエレメント14および端子部16の外部に接触して支持する手段の一例であり、たとえばアンテナエレメント14の一面に沿って設置され、またはその周囲を覆って配置されるとともに、端子部16を内部に収納している。この端子部16は、たとえばアンテナ装置6が外装ケース4の内部、または基板8上に設置される前に、アンテナ支持部18から一部を突出させてもよい。アンテナ支持部18は、たとえばシリコンやゴムなどの絶縁性の樹脂部材で形成されており、少なくとも基板8と背面ケース12との間で少なくとも伸縮方向に弾性変形可能である。
また、アンテナ支持部18は、たとえばその周囲に設置され、または内部に収納したアンテナエレメント14や端子部16を保持する強度を備えている。アンテナ装置6は、たとえばこのアンテナ支持部18の伸縮方向の復元力や強度により、基板8と背面ケース12との間で、アンテナエレメント14や端子部16の形状を一定に維持している。またはアンテナ装置6は、たとえば基板8と背面ケース12との接触によって圧縮変形した時にアンテナエレメント14や端子部16を設定した形状に変形させるようにしてもよい。
なお、このアンテナ支持部18は、単一部材に限られず、たとえばアンテナエレメント14に対する電波干渉を防止してアンテナ特性を高めるために、フィラーなどの高誘電率材を添加してもよい。
基板8は、本開示の基板またはアンテナエレメント14の端子部16に接触して導通させる端子部品の一例である。そのほか、この基板8には、たとえば通信端末装置2を動作させる実装部品として、コンピュータを構成する図示しないプロセッサや記憶手段などを備えている。また、RF(Radio Frequency)部や整合回路などが実装されてもよい。基板8は、たとえば前面ケース10側にネジや爪嵌合部などによって設置されている。また、基板8は、たとえば前面ケース10に対して平行に配置されており、前面ケース10と背面ケース12とが接合した場合、背面ケース12との間の距離が一定に保持される。前面ケース10の背面部に対し、基板8の大きさは任意に設定されればよく、たとえばアンテナ装置6の配置範囲に合わせた大きさに設定してもよい。また通信端末装置2は、たとえば機能部品が実装される基板8が単一の場合に限られず、外装ケース内の他の機能部品との配置関係などに基づき、複数の基板が設置されてもよい。
<アンテナ装置の実装状態について>
アンテナ装置6は、たとえば端子部16が配置された下面側が基板8上に設置され、上面側が背面ケース12の内面に接触されている。そして、前面ケース10と背面ケース12とが接合されると基板8と背面ケース12との間の空間部の厚さdがアンテナ装置6の厚さDよりも狭小になり、アンテナ装置6は、たとえば基板8と背面ケース12との間で上下方向から押圧される。アンテナ支持部18に対する押圧は、たとえば少なくともアンテナエレメント14の端子部16の上下位置およびその周囲部が含まれる。このときアンテナ支持部18は、たとえば圧縮変形するとともに復元力が作用することで、基板8と背面ケース12とに密着状態となる。つまりアンテナ装置6は、背面ケース12と、基板8および前面ケース10との間に挟持される。
アンテナ支持部18は、たとえば基板8と背面ケース12からの押圧に対して弾性変形することで、アンテナエレメント14や端子部16が過度な押圧によって破損するのを防止している。このアンテナ支持部18は、たとえば設置される空間部の厚さdに応じてアンテナ装置6の厚さDが設定され、または利用される弾性樹脂部材の圧縮性や硬度が選択されている。
アンテナ装置6は、基板8への設置時に端子部16が基板8上に形成された端子20と接触するように配置されている。そして、アンテナ支持部18が押圧されると、端子部16は、たとえば基板8が密着するように押し付けられるとともに、背面側から基板8に向けて押し付けられることで端子20と接触状態となる。また、端子部16は、たとえば背面ケース12側からの押圧力と、基板8側からの押圧力に対して板バネが変形することで、復元力により端子20との接触状態が維持される。
なお、アンテナ装置6は、たとえば背面ケース12と基板8とに対し、全面が押圧される場合に限られず、たとえばアンテナ支持部18の一部のみが押圧される構造にしてもよい。この場合、背面ケース12は、たとえばアンテナ支持部18との接触部分を平面にせず、一部を突出させた押圧部を形成してもよい。
<通信端末装置の組立て処理例について>
図2は、通信端末装置の組立て処理例を示している。図2に示す処理内容、処理手順は一例である。
図2に示す処理手順は、本開示の通信端末装置および電子機器の製造方法の一例である。組立て処理では、たとえば前面ケース10に対して基板8を設置し(S1)、この基板8の端子20に合わせてアンテナ装置6が設置される(S2)。そして、基板8上にアンテナ装置6が設置された前面ケース10に対して背面ケース12を設置させる(S3)。これにより、アンテナ装置6は、背面ケース12と基板8との間で押圧されて密着状態となる。
なお、アンテナ装置6は、たとえば基板8が前面ケース10に設置される前に設置してもよい。また、アンテナ装置6を実装した基板8を背面ケース12側に設置したのち、前面ケース10と背面ケース12とを接合させてもよい。この場合、基板8は、たとえば背面ケース12に対してネジなどで締結させる構造をとればよい。
斯かる構成によれば、アンテナ支持部18を弾性変形させて基板8側に押圧されることで、アンテナ装置6の端子部16と基板8の端子20とを圧着させ、アンテナの接続性が高められる。弾性変形したアンテナ支持部18を介してアンテナ装置6が基板8と外装ケース4との間に密着状態となり、端子部16を接続させたアンテナ装置6の設置状態を維持させることができる。アンテナ装置6の端子部16を基板8の端子20に直接接触させることで、アンテナ装置6の設置高さが抑えられ、通信端末装置2の薄型化が図れる。基板8および外装ケース4に対してアンテナ支持部18が密着してアンテナ装置6が支持されることで、ネジなどを用いてアンテナ装置6を固定する必要がなく、設置構造および設置処理の簡易化が図れる。
〔第2の実施の形態〕
図3は、第2の実施の形態に係る通信端末装置の内部構成例を示している。図3に示す構成は一例である。
図3に示す通信端末装置2は、本開示の通信端末装置および電子機器の一例であり、たとえば背面ケース12の内側に、アンテナ装置6の外周側に対する支持構造が形成されている。背面ケース12には、たとえばアンテナ装置6を収納する収納凹部30が形成されている。この収納凹部30は、本開示の係止手段の一例であり、たとえばアンテナ装置6の一部または全部に接触して係止させる。収納凹部30は、たとえば前面ケース10との対向面側の一部であり、アンテナ装置6の一面と接触させる部分に形成される。
収納凹部30は、たとえば背面ケース12側において、アンテナ装置6との接触位置の周囲に立設された立壁部32で構成され、この立壁部32の内側にアンテナ装置6の側面を接触させている。立壁部32は、たとえば背面ケース12と同一部材で一体に成形してもよく、または単数または複数の別部材を設置してもよい。
収納凹部30の凹部内の大きさは、たとえばアンテナ装置6の縦幅L1と同等または狭小な幅L2で形成されている。また収納凹部30の凹部内の大きさは、たとえばアンテナ装置6の横幅W1と同等または狭小な横幅W2で形成されている。つまりアンテナ装置6は、たとえば背面ケース12との接触面側の面積が収納凹部30を構成する立壁部32の開口面積に対して同等または大きく、収納凹部30内に圧入される。
そしてアンテナ装置6は、たとえば図4に示すように背面ケース12と前面ケース10との接合により、背面ケース12と基板8との間で押圧されてアンテナ支持部18が圧縮するとともに、周囲側が立壁部32に接触して収納凹部30内に係止される。
<通信端末装置の組立て処理の他の例について>
図5は、通信端末装置の組立て処理の他の一例を示している。図5に示す処理内容、処理手順は一例である。
図5に示す処理手順は、本開示の通信端末装置および電子機器の製造方法の一例である。組立て処理では、たとえば前面ケース10に対して基板8を設置する(S11)。アンテナ装置6は、たとえば背面ケース12側の収納凹部30に対して設置され(S12)、背面ケース12と前面ケース10とを接合させる(S13)。これにより、アンテナ装置6は、背面ケース12と基板8との間で押圧されて密着状態となる。
斯かる構成によれば、アンテナ装置6が収納凹部30内に圧入されることで、設定された位置に設置される。そしてアンテナ装置6の端子部16を基板8の端子20側との接触位置に配置させることができる。弾性部材を介してアンテナ装置6が背面ケース12と基板8とに圧着させて固定されることで、通信端末装置2の外部からの振動や圧力がアンテナエレメント14側に過大に加えられるのを防止でき、基板8に対するアンテナ装置6のずれや、衝撃による損傷などを防止できる。アンテナ装置6の端子部16を基板8の端子20に直接接触させることで、アンテナ装置6の設置高さを抑えることができ、通信端末装置2の薄型化を図ることができる。
〔第3の実施の形態〕
図6は、第3の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示している。図6に示す構成は一例である。
図6に示す通信端末装置40は、たとえばアンテナ装置42を背面ケース12と基板8との間に圧接させる構造に関し、アンテナ装置42の一部を押圧し、その他の部分を押圧させない、もしくは押圧力を軽減させる構造を備えている。アンテナ装置42は、たとえば通信端末装置40の端面側に配置され、アンテナエレメント14(図7)を支持する固定支持部44と、通信端末装置40の内部側に配置されて、端子部16(図7)を支持する押圧支持部46とを備えている。固定支持部44は、たとえば背面ケース12に対してアンテナパターンを離間させて支持する手段の一例であり、アンテナパターンを押圧させないように支持する。また、押圧支持部46は、背面ケース12からの押圧により圧縮変形する圧縮部の一例である。
背面ケース12の内側には、たとえばアンテナ装置42を係止させて収納する収納凹部50が形成されている。この収納凹部50は、たとえば基板8の端子20と接続させるアンテナ装置42の配置位置に合わせて形成されている。背面ケース12には、たとえばアンテナ装置42の側面側の一部または全部に接触して係止させる立壁部52が形成される。収納凹部50は、たとえば立壁部52や背面ケース12の一部で形成され、固定支持部44を収納する第1の収納部54と、立壁部52で形成され、押圧支持部46を収納する第2の収納部56を備えている。
収納凹部50は、たとえば第1の収納部54の横幅および縦幅が固定支持部44の横幅および縦幅と同等または狭小に形成され、第2の収納部56の横幅および縦幅が押圧支持部46の横幅および縦幅と同等または狭小に形成されている。つまりアンテナ装置42は、既述のように収納凹部50内に対して圧入される。
<アンテナ装置の構成例について>
図7に示すアンテナ装置42は、たとえば単一または複数本のアンテナエレメント14を備え、このアンテナエレメント14の一端側に弾性変形可能な板バネ状に形成された端子部16を備えている。このアンテナ装置42では、たとえば携帯端末装置40の外部側に向けてアンテナパターンが形成されたアンテナエレメント14に対し、端子部16が背面側に形成されている。端子部16は、アンテナエレメント14の一部を屈曲させることで、アンテナパターンが形成された部分に対して配置高さを異ならせている。
固定支持部44および押圧支持部46は、既述のアンテナ支持部の一例である。固定支持部44は、たとえば一面側をアンテナエレメント14に沿って設置させる溝部58が形成されている。また、固定支持部44の一部および押圧支持部46は、たとえば端子部16の周囲を覆って支持する開口部60が形成されている。
アンテナ装置42は、図8のAに示すように、アンテナエレメント14が溝部58内に設置されるとともに、端子部16が開口部60を通じて押圧支持部46側に収納される。アンテナエレメント14は、たとえばアンテナパターンが形成された部分を固定支持部44の一面に対して面一状態または内側に収納される状態で支持される。また、端子部16は、たとえば図8のBに示すように押圧支持部46の内部に配置されるとともに、一部を屈曲させて押圧支持部46の下面側から先端部分が突出している。押圧支持部46の下面側に形成される開口部60は、たとえば端子部16が基板8の端子20(図6)との接触によって上部側に押上げられた場合、端子部16が押圧支持部46内に収納可能な長さに形成されている。
固定支持部44および押圧支持部46は、たとえば設置されるアンテナエレメント14の形状に応じて前後方向に位置付けて配置されるとともに、端子部16の高さや収納凹部50の形状などに応じて、高さを異ならせて形成されている。これによりアンテナ装置42は、たとえば端子部16側の上下部またはその周辺への押圧による変形がアンテナエレメント14側の形状に影響させない構造となっている。
図9、図10、図11は、アンテナ装置の設置処理について示している。図9ないし図11に示す構成は一例である。
<背面ケースに対するアンテナ装置の設置について>
図9に示すアンテナ装置42は、たとえば背面ケース12の第1の収納部54側に固定支持部44が配置され、第2の収納部56側に押圧支持部46が配置され、端子部16側から背面ケース12側向けて圧入される。これによりアンテナ装置42は、たとえば背面ケース12の側面側と立壁部52との間で係止される。
この第1の収納部54には、たとえば圧入されたアンテナ装置42に対し、所定の長さXの空間部62が形成されるように固定支持部44の高さや立壁部52が設定されている。また、第2の収納部56には、たとえば立壁部52の一部をアンテナ装置42側に突出させて押圧支持部46の上部側の一部に接触させる押圧部64が形成されている。
押圧部64は、背面ケース12から押圧支持部46を押圧させる手段の一例であり、たとえば押圧部64の突出量により第1の収納部54側の空間部62の長さが設定される。この空間部62は、背面ケース12側から固定支持部44側への押圧を回避させる手段の一例であり、たとえばアンテナ装置42の高さD(図4)と、背面ケース12と基板8との間の距離d(図4)との差に基づいて設定してもよい。
<アンテナ装置と基板との設置位置の設定について>
通信端末装置40の組立て処理では、たとえば図10に示すように背面ケース12側にアンテナ装置42が圧入されると、端子部16の位置に合わせて基板8の配置位置が設定される。このとき、基板8は、たとえば端子部16と接続させる端子20の位置を基準に配置位置が設定されればよい。この基板8は、たとえば基板8を単独でアンテナ装置42に対する配置位置が設定されてもよく、または基板8が設置される前面ケース10を介して配置位置が設定されてもよい。
なお、アンテナ装置42は、たとえば基板8との配置位置の設定時に、押圧支持部46と押圧部64とを接触させない状態としてもよく、または押圧支持部46を押圧部64に接触させるまで圧入させてもよい。
<アンテナ装置の押圧状態について>
そして、アンテナ装置42に対して基板8の配置位置が設定されると、図11に示すように通信端末装置40は、背面ケース12と前面ケース10とが接合される。この接合によりアンテナ装置42は、たとえば端子部16が突出した下面側に対して端子20を含む基板8の一部が接触して、背面ケース12側に向けて押圧される。これによりアンテナ装置42は、たとえば押圧支持部46の上面側が押圧部64に接触して押し付けられる状態となる。このとき押圧支持部46は、たとえば基板8と押圧部64との間の押圧によって、所定の圧縮量ΔXの圧縮状態となる。
また、固定支持部44は、基板8から背面ケース12側に向けて押圧されると、たとえば空間部62内を背面ケース12側に向けて移動する。これにより空間部62は、たとえば固定支持部44の上部側と背面ケース12とが接触することで長さXが0となる。つまり空間部62の長さXは、たとえば押圧支持部46と押圧部64との間の空間部分の長さおよび押圧支持部46の圧縮量ΔX分とで構成される。なお、押圧支持部46は、たとえば背面ケース12への圧入時に背面ケース12側に接触状態となるように設置してもよい。
そして、アンテナ装置42は、たとえば端子部16が基板8側からの押圧と押圧支持部46の圧縮変形により、開口部60から押圧支持部46内に収納されるとともに、基板8の端子20と接触する。またアンテナ装置42は、押圧支持部46が基板8と押圧部64との間で圧縮変形することで上下面が圧着状態となる。またアンテナ装置42は、立壁部52と背面ケース12の側面部との間に圧入されることで、基板8に対して設置位置が固定される。
なお、押圧支持部46の下面側の開口部60は、たとえば端子部16の長さよりも短く形成してもよい。既述のように、端子部16が基板8の端子20との接触によって上部側に押上げられた場合、端子部60を押圧支持部46内に収納させるものに限られない。端子部16は、たとえば基板8の端子20との接触によって押上げられた場合、押圧支持部46側に対して押し付けられる構造としてもよい。これにより端子部16は、アンテナ装置42から基板側に向けて突出した状態となり、基板8の端子20との接触が可能な状態に維持される。また、端子部16は、上部側で接触する押圧支持部46が弾性変形することで、適切な押圧状態に維持され、破損などを防止できる。
斯かる構成によれば、アンテナ装置42は、アンテナ支持部の内、端子部16側のみを基板8と背面ケース12との間で押圧させて圧縮変形させることで、端子部16を基板8の端子20に対して圧着状態に維持させて端子部16の接続性を確保することができる。また、アンテナ支持部18を基板8と背面ケース12からの押圧によって弾性変形させ、収納凹部50内に密着させることで、アンテナ装置42の設置にネジなどの固定手段が不要となる。アンテナ装置42を基板8に対して直接接触させて圧縮変形させることで、アンテナ装置42は、基板8への設置に固定手段などを用いる必要がなくなる。また、アンテナ装置42は、アンテナパターンが形成された部分に対して、基板8や背面ケース12側からの押圧を回避させることで、アンテナパターンの変形などを防止し、アンテナ特性の低下を防止することができる。
〔第4の実施の形態〕
図12は、第4の実施の形態に係る通信端末装置の構成例を示している。図12に示す構成は一例である。
<通信端末装置の構成例について>
図12に示す通信端末装置70は、本開示の通信端末装置または電子機器の一例であり、たとえば前面ケース72と背面ケース74とを接合させている。また背面ケース74の背面側には、たとえば背面ケース74の背面側に設置される機能部品を覆う背面カバー76が設置される。背面ケース74の一端側には、たとえば弾性変形する支持部材で支持されるアンテナ装置78が設置される。
前面ケース72には、たとえば背面ケース74との対向面側である通信端末装置70の内側の中央部側に単一または複数の基板8が設置されている。また前面ケース72には、たとえば基板8の周囲側に、背面ケース74と締結させる固定ネジ86が締結される締結孔80が形成されている。基板8には、たとえばアンテナ装置78と接続される端子20が実装されるほか、カメラ82などが設置されてもよい。
背面ケース74には、たとえば前面ケース72の締結孔80と対向した位置に固定ネジ86を貫通させる貫通孔84が形成されている。アンテナ装置78は、たとえば前面ケース72と背面ケース74とが固定ネジ86によって締結されることで、所定の押圧状態が維持される。
背面ケース74には、たとえば基板8に設置されたカメラ82を配置させるカバー部88などが設置されるほか、テレビ用のアンテナや通信端末装置70の電力を供給するバッテリなどが収納される収納部などが形成されてもよい。
背面カバー76は、たとえば背面ケース74に対し、側面部分などに形成した爪部品などを係止させて設置される。背面カバー76は、たとえば背面ケース74と同一の部材で構成されればよく、カメラ82を配置させる窓部90が形成されている。
<アンテナ装置の一例について>
図13は、アンテナ装置の構成例を示している。図13に示す構成は一例である。
図13のAに示すアンテナ装置78は、たとえばフレキシブル基板92上に、所定の長さおよび形状で銅箔のアンテナパターン94が形成されている。このフレキシブル基板92は、たとえば弾性変形可能な樹脂部材で構成された固定支持部96の一面に接着剤や両面テープなどを介して設置されている。固定支持部96は、たとえばフレキシブル基板92を背面ケース74の側面側に配置させるように立壁状に形成されている。アンテナ装置78の両端側には、たとえばフレキシブル基板92の端部を係止させる係止部98、100が形成されている。この係止部98、100は、たとえば背面ケース74の端面側の曲面部に応じて屈曲されており、その一部からフレキシブル基板92の端部を巻き込んで係止させている。
また、アンテナ装置78は、たとえば固定支持部96の背面側の一部に、背面ケース74の一部に係止させる係止部品102や、図13のBに示す端子部106を支持する押圧支持部104を備えている。端子部106は、たとえば固定支持部96の上部側にフレキシブル基板92を沿わせて押圧支持部104の背面側に配置されている。端子部106は、たとえば平面形状に形成されてもよく、またはフック状の先端部を形成してもよい。端子部106は、押圧支持部104の弾性変形に追従させて移動可能に設置されている。
<背面ケース側の構成例について>
図14は、アンテナ装置が設置される背面ケース側の構成例を示している。
背面ケース74の内側には、たとえば一端側に固定支持部96が配置される固定収納部110や、その両端側に係止部98、100が係止される収納部112、114が形成されている。また、背面ケース74の端部側の中央には、係止部品102を載置する載置面部116や係止部品102を係止させる係止片117、押圧支持部104を配置させる収納部118が形成されている。この収納部118には、たとえば押圧支持部104を背面ケース74側から押圧するための押圧部として凸形状に形成してもよい。
図15に示すように、アンテナ装置78は、たとえば係止部品102が載置面部116に配置されると、係止部品102の一部が係止片117に係止されるとともに固定収納部110の内部に固定支持部96が収納される。また係止部98、100が収納部112、114内に収納される。この固定収納部110、および収納部112、114の内部には、たとえば図示しない係止構造により、固定支持部96や係止部98、100を係止させてもよい。また、この固定収納部110や収納部112、114は、たとえば背面ケース74側から前面ケース72側に向けて固定支持部96や係止部98、100を突出させないように収納させている。これによりフレキシブル基板92やアンテナパターン94は、背面ケース74と前面ケース72とが接合した場合、基板8側に接触されないので、基板6や背面ケース74側からの押圧により変形されない。
端子部106は、たとえば基板8の端子20側に接触させる高さに突出しており、既述のように前面ケース72と背面ケース74との接合により、基板8と背面ケース74との間で押圧される。これにより、押圧支持部104や端子部106は、たとえば弾性変形することで基板8側に対して圧着状態となる。
また、背面ケース74には、たとえばアンテナ装置78の設置位置の両端側に貫通孔84を形成しており、アンテナ装置78が、背面ケース74に対して左右均等に押圧されるように設定されている。
<前面ケースの構成例について>
図16は、前面ケースの構成例を示している。
図16に示す前面ケース72は、たとえば表示部120や操作部122などが設置されている。表示部120には、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)表示器などを備えており、背面側に設置された基板8または図示しない表示用基板などに対してフレキシブルケーブルなどで接続されている。また操作部122は、たとえば複数の操作キーなどを備えており、基板8に対して接続されている。また、表示部120は、たとえば操作機能を備えたタッチパネルで構成してもよい。
次に、上記各実施形態について、その特徴事項を以下に列挙する。
(1) 本開示の通信端末装置は、筐体内部にアンテナ装置が収納される所謂内蔵アンテナが設置されている。このアンテナ装置は、周囲をシリコンゴムなどのゴム状の弾性体で覆われ、筐体と回路基板との間に圧縮されるように挟まれて設置される。内蔵アンテナに設けられた端子部は、たとえば圧縮方向に対して、弾性体より外側へ飛び出すように埋め込まれている。そして、端子部は、筐体と回路基板との間で押圧されて、樹脂などの弾性体が圧縮することで、回路基板に設けられた平坦な接点と電気的な接続を行う。これにより回路基板側の端子に弾性接続端子を必要としないので、通信端末装置の薄型化を実現できる。
(2) このアンテナ装置は、弾性体を筐体と回路基板とで圧縮して固定することにより、筐体に対してアンテナ装置を固定するためのネジが不要となり、実装スペースを確保することができる。
(3) 通信端末装置は、筐体に内蔵アンテナを圧入する凹み部を設け、内蔵アンテナを圧入することにより、内蔵アンテナを配置する際に接続先の基板側の端子に対する位置決めが不要となる。
(4) 内蔵アンテナは、回路基板との接続に対して直接接続される構成である。
(5) 本開示の通信端末装置は、内蔵アンテナの性能を維持しつつ、携帯電話の小型化を図るとともに、製造コストの削減を図る。
(6) アンテナ装置は、エレメントを覆う弾性部材を基板と筐体である背面ケースとに圧着させることで、アンテナエレメントを直接回路基板に接触させるので、接触の信頼性を確保することができる。そして通信端末装置の薄型化に貢献できる。また、アンテナ装置は、弾性部材の圧着により固定するとともに筐体に対して圧入する構造により、ネジ止めや両面テープでの貼付が不要になり、組立の簡素化が図れる。
(7) アンテナ装置の高さは、基板と背面ケースとの間の距離よりも大きく構成されることで、アンテナ支持部を構成する弾性体が圧縮されて基板および背面ケースとの間に圧着状態となる。これにより通信端末装置は、たとえばアンテナ装置を基板側に直接接触させ、基板側にアンテナ装置の端子を迎える弾性端子部などを設置する必要が無くなるので、通信端末装置の薄型化を可能にする。
〔その他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、アンテナ装置6に対する係止手段として、背面ケース12の一部にたとえばアンテナ装置6の周囲に立壁部32を形成した収納凹部30を備える場合を示したが、これに限られない。通信端末装置2では、たとえば図17に示すように背面ケース12の内側を凹ませた係止凹部130が形成され、アンテナ装置6の上部側の一部を係止させてもよい。斯かる構成によっても通信端末装置2の内部におけるアンテナ装置6の位置決め処理の簡易化やアンテナ装置6の設置性の向上を図ることができる。
(2) 上記実施の形態では、アンテナ装置42が背面ケース12に設置されていない場合であっても、押圧支持部46の下面側から端子部16が常に突出された構成例を示したが、これに限られない。アンテナ装置42は、たとえば背面ケース12に設置される前であって、基板8や背面ケース12側からの押圧を受けていない状態では、端子部16が押圧支持部46の内部に収納される構成であってもよい。押圧支持部46は、たとえば図18のAに示すように、端子部16を配置させる開口部132が形成されてもよい。
アンテナ装置42が背面ケース12に設置されて押圧支持部46が圧縮による状態変化した場合、開口部132は、たとえば内部に配置した端子部16に対し、押圧された力や圧縮による移動などが影響させない構造となっている。これにより、アンテナ装置42は、たとえば図18のBに示すように基板8および背面ケース12側からの押圧を受けて押圧支持部46が圧縮すると、端子部16が基板8の端子20側と接触する状態となる。
斯かる構成によれば、背面ケース12と基板8または前面ケース10とによる押圧に対し、押圧支持部46の圧縮変化や復元力を端子部16に伝達させないので、アンテナエレメントの変位や変形を防止できる。また、押圧支持部46の圧縮によりアンテナ装置42を通信端末装置40内に圧着させることができるので、固定部品の設置が不要であり、通信端末装置40の薄型化に貢献できる。
(3) 上記実施の形態では、アンテナ支持部18は、単一の弾性部材で構成される場合を示したがこれに限られない。アンテナ支持部18は、たとえば押圧されて変形させる押圧支持部46のみを弾性部材で構成し、変形させないアンテナエレメントが設置される部分を絶縁性の硬質の樹脂やその他の部材で構成した複合部材を利用してもよい。これにより、アンテナ支持部18は、たとえば基板8や背面ケース12側に対して圧着させる部分のみ圧縮させてアンテナ装置の固定性および端子部16の接触性を維持できる。また、アンテナ支持部18は、たとえばアンテナエレメント14などの変形させない部分を硬質の部材で支持することでアンテナ特性の維持や支持性を高めることができる。
次に、以上述べた実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1)少なくとも伸縮方向に弾性変形可能なアンテナ支持部によって支持されたアンテナエレメントを備えるアンテナ装置と、
前記アンテナエレメントの端子部に接触して導通させる基板に対向して、前記アンテナ装置に接触する筐体と、
を備え、
前記アンテナ装置は、前記筐体と前記基板との間で押圧されて前記アンテナ支持部が弾性変形して、前記筐体と前記基板に圧着する、
ことを特徴とする通信端末装置。
(付記2)前記筐体は、前記アンテナ支持部に対し、前記アンテナエレメントの前記端子部側およびその周囲部分を押圧することを特徴とする、付記1に記載の通信端末装置。
(付記3)前記アンテナ支持部は、前記端子部およびアンテナパターンが形成されたアンテナエレメントに沿って設置され、または周囲を覆って構成されたことを特徴とする、付記1または付記2に記載の通信端末装置。
(付記4)前記アンテナ装置は、アンテナ支持部の厚さが前記基板と前記筐体との間の距離よりも大きく形成されたことを特徴とする、付記1ないし付記3のいずれかに記載の通信端末装置。
(付記5)前記筐体は、前記端子部側の前記アンテナ支持部を押圧する押圧部を形成したことを特徴とする、付記1ないし付記4のいずれかに記載の通信端末装置。
(付記6)更に、前記筐体には、前記アンテナ装置の一部または全部に接触して係止する係止手段が形成され、
前記アンテナ装置は、前記係止手段内に圧入されることを特徴とする、
付記1ないし付記5のいずれかに記載の通信端末装置。
(付記7)前記係止手段は、前記アンテナ装置との接触部分の周囲に立設した立壁部により形成されることを特徴とする、付記6に記載の通信端末装置。
(付記8)前記端子部は、前記基板との接触面側に対し、前記アンテナ支持部から一部または全部が突出されたことを特徴とする、付記1ないし付記7のいずれかに記載の通信端末装置。
(付記9)前記筐体は、前記アンテナ装置との接触面側に、前記端子部およびその周囲部分以外との間に空間部を形成することを特徴とする、付記1ないし付記8のいずれかに記載の通信端末装置。
(付記10)端子部およびアンテナパターンが形成されたアンテナエレメントと、
少なくとも伸縮方向に弾性変形可能な部材で構成され、アンテナエレメントに沿って設置され、または周囲を覆うアンテナ支持部と、
を備え、
前記アンテナエレメントの前記端子部に接触して導通させる端子部品と、該端子部品に対向して配置されて前記アンテナ支持部に接触する接触部品との間で押圧されて、前記接触部品と前記端子部品とに圧着する、
ことを特徴とするアンテナ装置。
(付記11)前記端子部は、前記アンテナパターンの周方向に変形させて配置され、
前記アンテナ支持部は、
前記端子部側に設置され、前記接触部品からの押圧により圧縮する圧縮部と、
前記アンテナパターンを支持し、前記接触部品から離間させて押圧されない支持部と、
を備えることを特徴とする、付記10に記載のアンテナ装置。
(付記12)少なくとも伸縮方向に弾性変形可能なアンテナ支持部によって支持されたアンテナエレメントを備えるアンテナ装置と、
前記アンテナエレメントの端子部に接触して導通させる基板に対向して、前記アンテナ装置に接触する筐体と、
を備え、
前記アンテナ装置は、前記筐体と前記基板との間で押圧されて前記アンテナ支持部が弾性変形して、前記筐体と前記基板に圧着する、
ことを特徴とする電子機器。
以上説明したように、本発明の好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
2、40、70 通信端末装置
4 外装ケース
6、42、78 アンテナ装置
8 基板
10、72 前面ケース
12、74 背面ケース
14 アンテナエレメント
16、106 端子部
18 アンテナ支持部
20 端子
30、50 収納凹部
32、52 立壁部
44 固定支持部
46、104 押圧支持部
54 第1の収納部
56 第2の収納部
58 溝部
60、132 開口部
62 空間部
64 押圧部
80 締結孔
86 固定ネジ
92 フレキシブル基板
94 アンテナパターン
96 固定支持部
98、100 係止部
102 係止部品
110 固定収納部
112、114、118 収納部
116 載置面部
117 係止片
130 係止凹部

Claims (5)

  1. 少なくとも伸縮方向に弾性変形可能なアンテナ支持部によって支持されたアンテナエレメントを備えるアンテナ装置と、
    前記アンテナエレメントの端子部に接触して導通させる基板に対向して、前記アンテナ装置に接触する筐体と、
    を備え、
    前記アンテナ装置は、前記筐体と前記基板との間で押圧されて前記アンテナ支持部が弾性変形して、前記筐体と前記基板に圧着する、
    ことを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記筐体は、前記アンテナ支持部に対し、前記アンテナエレメントの前記端子部側およびその周囲部分を押圧することを特徴とする、請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 更に、前記筐体には、前記アンテナ装置の一部または全部に接触して係止する係止手段が形成され、
    前記アンテナ装置は、前記係止手段内に圧入されることを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の通信端末装置。
  4. 端子部およびアンテナパターンが形成されたアンテナエレメントと、
    少なくとも伸縮方向に弾性変形可能な部材で構成され、アンテナエレメントに沿って設置され、または周囲を覆うアンテナ支持部と、
    を備え、
    前記アンテナエレメントの前記端子部に接触して導通させる端子部品と、該端子部品に対向して配置されて前記アンテナ支持部に接触する接触部品との間で押圧されて、前記接触部品と前記端子部品とに圧着する、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 少なくとも伸縮方向に弾性変形可能なアンテナ支持部によって支持されたアンテナエレメントを備えるアンテナ装置と、
    前記アンテナエレメントの端子部に接触して導通させる基板に対向して、前記アンテナ装置に接触する筐体と、
    を備え、
    前記アンテナ装置は、前記筐体と前記基板との間で押圧されて前記アンテナ支持部が弾性変形して、前記筐体と前記基板に圧着する、
    ことを特徴とする電子機器。
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