JP2014109890A - 紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より高い精度で紙葉類を検査することができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る紙葉類処理装置は、紙葉類の向き毎に異なる閾値を記憶するメモリと、前記紙葉類の画像を読み取る画像読取部と、前記メモリに記憶された閾値と、前記紙葉類の画像とに基づいて前記紙葉類の正損を検知する正損検知部と、前記紙葉類の画像に基づいて前記メモリに記憶された閾値のうちの1つを補正する第1の閾値補正部と、前記第1の閾値補正部により補正された閾値と、前記紙葉類の画像とに基づいて、前記メモリに記憶された他の閾値を補正する第2の閾値補正部と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法に関する。
従来、例えば紙葉類の計数及び判別を行う紙葉類処理装置が実用化されている。紙葉類処理装置は、投入部に投入された紙葉類を1枚ずつ取り込み、紙葉類の検査装置に搬送する。検査装置は、紙葉類に対して種々の処理を行い紙葉類の状態を判別する。
紙葉類処理装置は、検査装置の検査結果に基づいて、紙葉類の券種(denomination)、紙葉類の汚れの度合い(汚損度:Fitness Level)、及び紙葉類の真偽(authentication)などを判別する。紙葉類処理装置は、判別結果に基づいて、紙葉類を区分して集積する。
特開平9−73573号公報
また、検査の基準である閾値を検査結果に応じて自動的に補正する紙葉類処理装置がある。このような紙葉類処理装置は、紙葉類が搬送される向き毎に複数の閾値を備える。さらに、紙葉類処理装置は、これらの各閾値をそれぞれ自動で補正する。しかし、補正により、複数の閾値の値が互いに大きく乖離する可能性がある。この結果、紙葉類処理装置は、高い精度で紙葉類を検査することができない場合があるという課題がある。
本発明の一実施形態は、より高い精度で紙葉類を検査することができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
一実施形態に係る紙葉類処理装置は、紙葉類の向き毎に異なる閾値を記憶するメモリと、前記紙葉類の画像を読み取る画像読取部と、前記メモリに記憶された閾値と、前記紙葉類の画像とに基づいて前記紙葉類の正損を検知する正損検知部と、前記紙葉類の画像に基づいて前記メモリに記憶された閾値のうちの1つを補正する第1の閾値補正部と、前記第1の閾値補正部により補正された閾値と、前記紙葉類の画像とに基づいて、前記メモリに記憶された他の閾値を補正する第2の閾値補正部と、を具備する。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明する為の図である。 図2は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明する為の図である。 図3は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明する為の図である。 図4は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明する為の図である。 図5は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明する為の図である。 図6は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明する為の図である。
以下、図面を参照しながら紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置100の構成の例を示す。
紙葉類検査システムは、少なくとも1台以上の紙葉類処理装置、再検査装置、及びサーバなどを備える。紙葉類処理装置100、再検査装置、及びサーバは、ネットワークを介して互いにデータを送受信可能な状態で接続されている。
オペレータは、重ねられた状態の紙葉類Pを紙葉類処理装置100の投入部に供給する。なお、紙葉類Pの束の間には、固有の識別情報を有するバッチカードが挿入されている。紙葉類処理装置100は、投入された複数枚の紙葉類を一枚ずつ高速で取り込み、取り込んだ紙葉類の券種、正損、及び真偽などを検査する。さらに、紙葉類処理装置100は、紙葉類を計数する。またさらに、紙葉類処理装置100は、再使用可能な紙葉類を結束して排出する。
なお、紙葉類処理装置100は、紙葉類の束の間に挿入されたバッチカードを処理することができる。バッチカードには、固有の識別情報(ID)が印刷されている。紙葉類処理装置100は、バッチカードを光学的にスキャンし、識別情報を取得する。
紙葉類処理装置100は、紙葉類の計数結果、紙葉類の種別、バッチカードの識別情報、及び判定結果などを紙葉類の束毎に対応付ける。紙葉類処理装置100は、対応付けられた検査結果(バッチカードID、紙葉類の種別、枚数、及び判定結果を含む)をサーバに送信する。
また、紙葉類処理装置100は、バッチカードを排除券として排出する。即ち、紙葉類処理装置100は、再検査が必要であると判断された紙葉類と、バッチカードとの束を排除券として排出する。
サーバは、紙葉類処理装置100から送信された検査結果にインデックスを付し、サーバ内の記憶媒体に格納する。
また、紙葉類処理装置100、及び再検査装置を操作するオペレータは、紙葉類処理装置100から排出された排除券を再検査装置に投入する。再検査装置は、投入された排除券を再検査する。この場合、再検査装置は、紙葉類処理装置100と同様に、紙葉類と、バッチカードとの束を処理する。再検査装置は、紙葉類の計数結果、紙葉類の種別、バッチカードの識別情報、及び判定結果などを再検査結果としてサーバに送信する。
サーバは、再検査装置から送信された再検査結果を紙葉類処理装置100から送信された検査結果に組み合わせ、組み合わされた検査結果をサーバ内の記憶媒体に格納する。例えば、サーバは、再検査結果を、再検査結果に含まれている識別情報と一致する識別情報を含む検査結果に加算する。
図1に示されるように、紙葉類処理装置100は、装置外部に、投入部112、及び操作表示部137を備えている。また、紙葉類処理装置100は、装置内部に、取出部113、吸着ローラ114、搬送路115、検査部116、集積部128乃至131、裁断部133、及び排除集積部134を備える。また、紙葉類処理装置100は、主制御部151を備える。主制御部151は、紙葉類処理装置100の各部の動作を統合的に制御する。
投入部112は、例えば紙幣などの紙葉類Pを投入するための構成である。投入部112は、重ねられた状態の紙葉類Pをまとめて受け入れる。なお、上記したように、紙葉類Pの束の間には、固有の識別情報を有するバッチカードが挿入されている。
操作表示部137は、オペレータに対して各種の操作案内、及び処理結果などを表示する。また、操作表示部137は、オペレータによる各種操作入力を受け付ける。なお、操作表示部137は、タッチパネルとして構成されていてもよい。この場合、紙葉類処理装置100は、操作表示部137に表示されるボタンと、操作表示部137に対するオペレータによる操作と、に基づいて、各種の操作入力を検知する。
取出部113は、投入部の上部に設けられる。取出部113は、吸着ローラ114を備えている。吸着ローラ114は、投入部112にセットされた紙葉類Pを集積方向の端部に接するように設けられている。即ち、吸着ローラ114は、回転することにより、投入部112にセットされた紙葉類Pを集積方向の端部から1枚ずつ装置内部に取り込む。吸着ローラ114は、たとえば、1回転するごとに1枚の紙葉類Pを取出すように機能する。これにより、吸着ローラ114は、紙葉類Pを一定のピッチで取出す。吸着ローラ114により取り込まれた紙葉類Pは、搬送路115に導入される。また、吸着ローラ114は、例えば真空ポンプによる吸引力を使って紙葉類の表面に吸着して取り出す吸着ロータを備える構成であってもよい。
搬送路115は、紙葉類Pを紙葉類処理装置100内の各部に搬送する。搬送路115は、図示しない搬送ベルト及び駆動プーリなどを備えている。搬送路115は、図示しない駆動モータ及び駆動プーリにより搬送ベルトを動作させる。搬送路115は、吸着ローラ114により取り込まれた紙葉類Pを搬送ベルトにより一定速度で搬送する。なお、搬送路115における取出部113に近い側を上流側、排除集積部134に近い側を下流側として説明する。
取出部113から延びた搬送路115上には、検査部116が設けられている。検査部116は、図2に示されるように、券種検知部116a、真偽検知部116b、正損検知部116c、及び情報処理部116dを備えている。検査部116は、紙葉類Pの光学的特徴情報、機械的特徴、及び磁気的特長情報を検出する。これにより、紙葉類処理装置100は、紙葉類Pの券種、正損、及び真偽などを検知する。
検査部116は、紙葉類Pの表面の画像を読み取る画像読取装置を備える。画像読取装置は、搬送路115により搬送される紙葉類Pの画像を読み取る。画像読取装置は、Charge Coupled Device(CCD)などの受光素子と、受光素子に光を結像させる光学系とを有するカメラを備える。また、カメラは、CMOS、または他の受光素子と、受光素子に光を結像させる光学系とを備える構成であってもよい。
券種検知部116a、真偽検知部116b、正損検知部116c、及び情報処理部116dは、画像読取装置により取得された紙葉類Pの画像に基づいて種々の処理を行う。これにより、券種検知部116a、真偽検知部116b、及び正損検知部116cは、それぞれ検知結果を取得する。券種検知部116a、真偽検知部116b、及び正損検知部116cは、検知結果を情報処理部116dに供給する。情報処理部116dは、検知結果に基づいて紙葉類Pの状態を判別する。
即ち、券種検知部116aは、画像読取装置により取得された紙葉類Pの画像に基づいて、紙葉類Pの券種(denomination)を検知する。
また、真偽検知部116bは、画像読取装置により取得された紙葉類Pの画像に基づいて、紙葉類Pの真偽(authentication)を検知する。すなわち、真偽検知部116bは、紙葉類Pが真券(genuine)であるか、偽券(counterfeit)であるかを判定する。
また、正損検知部116cは、画像読取装置により取得された紙葉類Pの画像に基づいて、紙葉類Pの正損(fitness)を検知する。即ち、正損検知部116cは、紙葉類Pが再流通が可能な正券(fit sheet)であるか、再流通が不可能な損券(unfit sheet)であるかを判定する。
情報処理部116dは、券種検知部116a、真偽検知部116b、及び正損検知部116cから供給された検知結果を統合する。これにより、情報処理部116dは、紙葉類P毎に券種、真偽、及び正損を対応付けた検知結果を生成する。情報処理部116dは、紙葉類P毎の検知結果を主制御部151に送信する。
主制御部151は、検査部116から供給された検知結果に基づいて、各種の判別を行う。例えば、主制御部151は、紙葉類Pを排除すべきか否かを判別する。主制御部151は、偽券と判定された紙葉類P、重なりが検知された紙葉類P、または判別が不可能であった紙葉類Pを排除券であると判定する。
また、主制御部151は、搬送経路中で前の紙葉類Pと後ろの紙葉類Pとの間隔が短い為に各検出器による検出が正しく行われないショートピッチが発生した紙葉類Pを排除券と判定する。
また、主制御部151は、検査部116の画像読取装置により取得されたバッチカードの識別情報の画像に基づいて、バッチカードの識別情報を認識することができる。
紙葉類処理装置100は、正券と判定した紙葉類Pを集積部128乃至131に搬送する。また、紙葉類処理装置100は、損券と判定した紙葉類Pを裁断部133に搬送する。裁断部133は、裁断機133aとスタッカ133bとを備える。裁断部133の裁断機133aは、搬送される損券を裁断する。裁断部133は、裁断された紙葉類Pの紙片をスタッカ133bに蓄積する。このスタッカ133bは、外部から紙片を取り除くことができる取り出し口を備えている。即ち、オペレータは、取り出し口から裁断されたスタッカ133bに蓄積された紙葉類Pの紙片を取り出すことができる。
紙葉類処理装置100は、排除券と判定した紙葉類Pを排除集積部134に搬送する。排除券は、例えば、2枚取り券などの搬送異常券、折れまたは破れなどが存在する不良券、及び適用外券種または偽券などの判別不能券を含む。また、紙葉類処理装置100は、紙葉類P及び紙葉類Pの間に挿入されたバッチカードを排除券として排除集積部134に搬送する。
また、検査部116の下流側の搬送路115上には、図示しない複数のゲートが設けられている。ゲートは、それぞれ、主制御部151により制御される。主制御部151は、検査部116による検査の結果に基づいて各ゲートの動作を制御する。これにより、主制御部151は、搬送路115を搬送されている紙葉類Pを所定の処理部に搬送するように制御する。
また、主制御部151は、真券ではないと判定された排除券、または、検査部116による検査を行うことができない検査不能券等が排除集積部134に集積されるように各ゲート及び搬送路を制御する。なお、排除集積部134は、集積された紙葉類Pをオペレータが取り出すことができるように構成されている。
また、主制御部151は、正券であると判別された紙葉類Pが集積部128乃至131(総じて集積部132と称する)に搬送されるように各ゲート及び搬送路を制御する。
また、主制御部151は、損券であると判別された紙葉類Pが裁断部133に搬送されるように各ゲート及び搬送路を制御する。
なお、オペレータは、操作表示部137などを操作することにより、紙葉類処理装置100に処理させる紙葉類Pの種類(券種)を任意で設定させることができる。
なお、主制御部151は、集積部132または裁断部133に搬送された紙葉類Pの紙葉類の計数結果、紙葉類の種別、バッチカードの識別情報、及び判定結果などを紙葉類の束毎に対応付けて、検査結果として記憶する。主制御部151は、再検査結果をサーバに送信する。
なお、上記したような紙葉類処理装置100により搬送される紙葉類Pは、表(Front)と裏(Buck)とで異なるパターンが印刷されている。また、紙葉類Pは、ある一辺が下流側に向くように順方向(Forward)で搬送される状態と、ある一辺が上流側に向くように逆方向(Rear)で搬送される状態とのいずれかの状態で搬送される。
この為、紙葉類Pは、図3に示された4通りのいずれかの向きで搬送される。図3(a)は、紙葉類Pが表向きであり且つ順方向で搬送される券(FF券)の例を示す。図3(b)は、紙葉類Pが表向きであり且つ逆方向で搬送される券(FR券)の例を示す。図3(c)は、紙葉類Pが裏向きであり且つ順方向で搬送される券(BF券)の例を示す。図3(d)は、紙葉類Pが裏向きであり且つ逆方向で搬送される券(BR券)の例を示す。
上記の検査部116の正損検知部116cは、このような紙葉類Pの搬送状態毎の閾値を有するメモリを備える。即ち、正損検知部116cは、FF券用の閾値(FF閾値)、FR券用の閾値(FR閾値)、BF券用の閾値(BF閾値)、及びBR券用の閾値(BR閾値)を記憶するメモリを有する。
さらに、正損検知部116cは、これらの各閾値をそれぞれ自動で補正することができる。しかし、補正により、複数の閾値の値が互いに大きく乖離する可能性がある。そこで、正損検知部116cは、上記の4つの閾値のうちの1つを基準として、他の3つの閾値の変動量を制御する。これにより、正損検知部116cは、紙葉類Pの搬送方向に余らず、高い精度で紙葉類Pの正損を検知することができる。
例えば、正損検知部116cは、FF券に基づいてFF閾値を生成する。正損検知部116cは、1枚のFF券の画像から1つの計測値(ヒスト)を生成する。正損検知部116cは、計数開始から計数停止までの間(以降バッチ間)で流れた紙葉類Pでヒストを作成する。
なお、バッチは、例えば900枚以上の紙葉類Pからヒストが生成された場合に成立する。またバッチ数は、このように所定枚数以上の紙葉類Pの束が取り込まれたフィードオフの回数を示す。正損検知部116cは、800枚の紙葉類Pからヒストを生成したとしても1バッチとしてカウントしない。この場合、正損検知部116cは、さらに100枚の紙葉類Pからヒストを生成した際に1バッチとしてカウントする。
図4は、閾地の更新処理の例を示す。閾値を生成する場合、例えば、紙葉類処理装置100には数百枚の紙葉類Pが投入される。正損検知部116cは、投入された紙葉類Pから取得された画像に基づいて逐次ヒストを生成する(ステップS11)。さらに、正損検知部116cは、生成したヒストが所定のバッチ数以上になったか否か判断する(ステップS12)。正損検知部116cは、生成したヒストが所定バッチ数以上になった場合に、閾値の生成を行う。例えば、正損検知部116cは、最初の3バッチ分のヒストが生成された場合に、1つの閾値を決定する。それ以降は、正損検知部116cは、5バッチ毎に1つの閾値を決定する。
生成したヒストが所定バッチ数以上になった場合、正損検知部116cは、ヒストの生成に用いられた紙葉類PがFF券であるか否か判断する(ステップS13)。正損検知部116cは、操作入力に基づいて紙葉類PがFF券であるか否か判断する構成であってもよい。また、正損検知部116cは、読み取った画像に基づいて紙葉類PがFF券であるか否か判断する構成であってもよい。
ステップS13でFF券であると判断した場合、正損検知部116cは、予め定められた損率と、生成された複数のヒストとに基づいて、パラメータ(移動平均)を生成する(ステップS14)。正損検知部116cは、ヒストの生成に用いられた紙葉類Pのうちの損率に応じた数が損券として検知されるようにパラメータを生成する。正損検知部116cは、ヒストの下位から探索を開始し、下位から損率に応じたパーセンテージの紙葉類を損券として判別する。例えば、損率が15%である場合、正損検知部116cは、ヒストの生成に用いられた複数の紙葉類Pのうちの15%の紙葉類Pが損券として検知されるようにパラメータ(第1のパラメータ)を生成する。
さらに、正損検知部116cは、1つ前のタイミングで生成された第1のパラメータ(旧第1のパラメータ)と、ステップS14で生成された第1のパラメータ(新第1のパラメータ)とを比較する。これにより、正損検知部116cは、旧第1のパラメータと新第1のパラメータとの差が所定未満であるか否か判断する。例えば、正損検知部116cは、旧第1のパラメータと新第1のパラメータとの差が10ポイント未満であるか否か判断する(ステップS15)。正損検知部116cは、旧第1のパラメータと新第1のパラメータとの差が10ポイント以上である場合、閾値の更新を行わずに処理を終了する。
旧第1のパラメータと新第1のパラメータとの差が10ポイント未満であると判断した場合、正損検知部116cは、新第1のパラメータを新たな閾値(FF閾値)として設定する(ステップS16)。さらに、正損検知部116cは、ヒストをクリアし(ステップS17)、処理を終了する。なお、正損検知部116cは、さらに所定のバッチ数以上のヒストが生成された場合、再度上記の処理を行う。これにより、正損検知部116cは、逐次閾値を自動的に補正することができる。
さらに、ステップS13で、ヒストの生成に用いられた紙葉類PがFF券ではないと判定した場合、正損検知部116cは、ステップS18乃至ステップS28の処理によりFR閾値、BF閾値、及びBR閾値をそれぞれ更新する。
ステップS13でFF券ではないと判断した場合、正損検知部116cは、予め定められた損率と、FR券、BF券、またはBR券から生成された複数のヒストとに基づいて、第2のパラメータ(移動平均)を生成する(ステップS18)。
さらに、正損検知部116cは、1つ前のタイミングで生成された第2のパラメータ(旧第2のパラメータ)と、ステップS18で生成された第2のパラメータ(新第2のパラメータ)とを比較する。これにより、正損検知部116cは、旧第2のパラメータと新第2のパラメータとの差が所定未満であるか否か判断する。例えば、正損検知部116cは、旧第2のパラメータと新第2のパラメータとの差が10ポイント未満であるか否か判断する(ステップS19)。正損検知部116cは、旧第2のパラメータと新第2のパラメータとの差が10ポイント以上である場合、閾値の更新を行わずに処理を終了する。
旧第2のパラメータと新第2のパラメータとの差が10ポイント未満であると判断した場合、正損検知部116cは、FF券から生成された第1のパラメータと、FR券、BF券、またはBR券から生成された第2のパラメータと、を比較する(ステップS20)。これにより、正損検知部116cは、第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「−10」未満であるか否か判断する(ステップS21)。
第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「−10」以上である場合、正損検知部116cは、閾値の変更を行わない。
第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「−10」未満である場合、正損検知部116cは、第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「−3」以下であるか否か判断する(ステップS22)。第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「−3」より大きい場合、正損検知部116cは、閾値の値を3減算する(ステップS23)。即ち、第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「−3」より大きい場合、正損検知部116cは、閾値の値を所定の値だけデクリメントする。
第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「−3」以下である場合、正損検知部116cは、第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「3」以下であるか否か判断する(ステップS24)。第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「3」より大きい場合、正損検知部116cは、第1のパラメータと第2のパラメータとの差分に応じた値を閾値の値から減算する(ステップS25)。
第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「3」以下である場合、正損検知部116cは、第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「10」以下であるか否か判断する(ステップS26)。第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「10」より大きい場合、正損検知部116cは、閾値の値を3加算する(ステップS27)。即ち、第1のパラメータ−第2のパラメータの値が「10」より大きい場合、正損検知部116cは、閾値の値を所定の値だけインクリメントする。
さらに、正損検知部116cは、ヒストをクリアし(ステップS28)、処理を終了する。なお、正損検知部116cは、さらに所定のバッチ数以上のヒストが生成された場合、再度上記の処理を行う。これにより、正損検知部116cは、逐次閾値を自動的に補正することができる。
上記したように、正損検知部116cは、4つの搬送状態のうちの1つを基準として、他の搬送状態に対応した閾値を所定の範囲内で変動させるように補正することができる。これにより、正損検知部116cは、補正によって複数の閾値の値が互いに大きく乖離することを防ぐことができる。この結果、より高い精度で紙葉類を検査することができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法を提供することができる。
図5及び図6は、各閾値の変動の例を示す。なお、ここでは、FF閾値が基準であり、FR閾値がFF閾値を追従する例を示す。FF閾値の初期値が「700」であり、FR閾値の初期値が「710」であるとする。この状態で、所定バッチ以上のヒストがそれぞれ生成されたとする。
この場合、図5に示されるように、FR閾値は、数回の閾値の更新を経てFF閾値「700」に近い値に自動的に補正される。
さらに、数回の閾値の更新を経て、画像読取装置の光学系の汚れの影響によりFF閾値がより高い値「705乃至710」(濃度の濃い状態)になったとする。この場合も、FR閾値は、FF閾値を追従するように「705乃至710」の値に自動的に補正される。
また、図6に示されるように、画像読取装置の光学系の汚れがふき取られたとする。この場合、紙葉類Pから取得される画像が明るくなるため、FR閾値は、所定の値だけ引き下げられる。即ち、FR閾値は、「710」から「705」に引き下げられる。しかし、清掃から数回の閾値の更新を経て、FR閾値は、FF閾値「710」に近い値に自動的に補正される。
なお、上記の実施形態では、FF閾値を基準として他の閾値を追従させる構成として説明したが、この構成に限定されない。紙葉類処理装置100は、どの閾値を基準とする構成であってもよい。
また、紙葉類処理装置100は、基準以外の閾値を如何なる値で変動させる構成であってもよい。また、図4のステップS21乃至S27の各値は、任意で設定されてもよい。即ち、閾値の補正値、及び閾値を補正するための条件は、如何なる値で設定されてもよい。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
100…紙葉類処理装置、112…投入部、113…取出部、114…吸着ローラ、115…搬送路、116…検査部、116a…券種検知部、116b…真偽検知部、116c…正損検知部、116d…情報処理部、128…集積部、129…集積部、130…集積部、131…集積部、132…集積部、133…裁断部、133a…裁断機、133b…スタッカ、134…排除集積部、137…操作表示部、151…主制御部。

Claims (5)

  1. 紙葉類の向き毎に異なる閾値を記憶するメモリと、
    前記紙葉類の画像を読み取る画像読取部と、
    前記メモリに記憶された閾値と、前記紙葉類の画像とに基づいて前記紙葉類の正損を検知する正損検知部と、
    前記紙葉類の画像に基づいて前記メモリに記憶された閾値のうちの1つを補正する第1の閾値補正部と、
    前記第1の閾値補正部により補正された閾値と、前記紙葉類の画像とに基づいて、前記メモリに記憶された他の閾値を補正する第2の閾値補正部と、
    を具備する紙葉類処理装置。
  2. 前記第1の閾値補正部は、第1の向きの前記紙葉類の画像に基づいて第1のパラメータを算出し、前記第1のパラメータに基づいて第1の向きの閾値を補正し、
    前記第2の閾値補正部は、第2の向きの前記紙葉類の画像に基づいて第2のパラメータを算出し、前記第1のパラメータと前記第2のパラメータとの差に基づいて第2の向きの閾値を補正する、
    請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記第2の閾値補正部は、前記第1のパラメータと前記第2のパラメータとの差に応じて、予め設定された値だけ前記第2の向きの閾値を補正する、請求項2に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記第2の閾値補正部は、前記第1のパラメータと前記第2のパラメータとの差が予め設定された値未満である場合、前記第1のパラメータと前記第2のパラメータとの差分に応じた値だけ前記第2の向きの閾値を補正する、請求項3に記載の紙葉類処理装置。
  5. 紙葉類の向き毎に異なる閾値を記憶するメモリと、前記紙葉類の画像を読み取る画像読取部と、前記メモリに記憶された閾値と、前記紙葉類の画像とに基づいて前記紙葉類の正損を検知する正損検知部と、を具備する紙葉類処理装置の紙葉類処理方法であって、
    前記紙葉類の画像に基づいて前記メモリに記憶された閾値のうちの1つを補正し、
    前記補正された閾値と、前記紙葉類の画像とに基づいて、前記メモリに記憶された他の閾値を補正する、
    紙葉類処理方法。
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