JP2014109326A - 流体制御弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1ハウジング20および第2ハウジング30は、流体室100、当該流体室100に流入する流体が通過する流入口23、および、流体室100から流出する流体が通過する流出口24を有している。第1筒部50は、一方の端部が流入口23に接続するよう設けられている。第2筒部60は、一方の端部が流出口24に接続するよう流体室100に設けられている。第1弁部70は、第2筒部60の他方の端部開口を開閉可能に設けられている。第1筒部50および第2筒部60は、互いの軸(Ax1、Ax2)が交差することなく、かつ、非平行となるよう設けられている。
【選択図】図1
Description
(第1実施形態)
まず、蒸発燃料処理システム10について、図3に基づき説明する。蒸発燃料処理システム10は、パージバルブ11、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)2、キャニスタ12、大気フィルタ13および流体制御弁1等を備えている。
キャニスタ12は、パージ通路4の吸気管3とは反対側の端部と、燃料タンク5に接続するタンク通路6の燃料タンク5とは反対側の端部と、に接続している。これにより、燃料タンク5で発生した蒸発燃料は、タンク通路6を流れ、キャニスタ12に吸着される。
内燃機関が運転しているとき、吸気管3内には、スロットルバルブ8の開度に応じて負圧が発生する。そのため、このとき、大気通路7およびパージ通路4の流体の流れを許容するようパージバルブ11を作動させると、キャニスタ12に吸着した蒸発燃料は、パージ通路4を経由して吸気管3内に排出、すなわちパージされる。
流体制御弁1は、第1ハウジング20、第2ハウジング30、第3ハウジング40、第1筒部50、第2筒部60、第1弁部70、電磁駆動部80および第2弁部90等を備えている。
このように、流体室100に流入する流体は第1ハウジング20の流入口23を通過し、流体室100から流出する流体は流出口24を通過する。ここで、第1ハウジング20および第2ハウジング30は、特許請求の範囲における「ハウジング」に対応している。
上記構成により、第1筒部50を経由して流入口23から流体室100に流入した流体は、第2筒部60の外壁に衝突しない(図2参照)。
比較例では、第2筒部60は、第1ハウジング20の中央に位置するよう形成されている。また、第1筒部50は、第1ハウジング20の中央に対応する位置に形成されている。つまり、比較例では、第1筒部50および第2筒部60は、互いの軸(第1筒部50の軸:Ax1、第2筒部60の軸:Ax2)が交差するよう設けられている。つまり、比較例は、第1筒部50および第2筒部60の配置に関し、上述の従来の流体制御弁の構成に類似した構成である。そのため、比較例では、第1筒部50を経由して流体室100に流体が流入すると、流体は第2筒部60の外壁に衝突する。これにより、流体室100において、流体の衝突による乱流が発生したり、衝突抵抗が増大したりするおそれがある。したがって、流体制御弁の流体室100を流通する流体の圧損が増大するおそれがある。
また、より具体的には、本実施形態では、第1筒部50および第2筒部60は、一方の軸(Ax1)を含む仮想平面が、他方の軸(Ax2)に対し垂直となるよう設けられている。
本発明の第2実施形態による流体制御弁を図5に示す。
第2実施形態では、案内壁28をさらに備えている。案内壁28は、例えば樹脂により形成されている。案内壁28は、円筒状の部材を周方向に一部切り取ったような形状に形成されている。案内壁28は、凹形状の曲面側が第1ハウジング20の筒部21の曲面状の内壁と滑らかに接続するよう設けられている。そのため、第1筒部50を経由して流入口23から流体室100に流入した流体は、第1ハウジング20の曲面状の内壁に沿って流れ、案内壁28の凹形状の曲面に沿って流れ、第2筒部60の流出口24とは反対側の端部開口に導かれる。
本発明の他の実施形態では、第1筒部および第2筒部は、互いの軸が交差することなく、かつ、非平行となるよう設けられているのであれば、一方の軸を含む仮想平面が他方の軸に対し垂直となるよう設けられていなくてもよい。つまり、第1筒部および第2筒部は、一方の軸を含む仮想平面が他方の軸に対し傾斜するよう設けられていてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、ハウジング、第1筒部および第2筒部は一体に形成されていなくてもよい。ただし、ハウジングと第1筒部と第2筒部との間の気密性を考慮すると、ハウジング、第1筒部および第2筒部は一体に形成されていることが望ましい。
また、本発明の他の実施形態では、案内壁は例えば第1ハウジングと一体に形成されていてもよい。
本発明は、燃料タンクから流出する蒸発燃料を含む空気を遮断する封鎖弁として適用するに限らず、他の流体の流れを制御する流体制御弁に適用してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
23 ・・・・流入口
24 ・・・・流出口
20 ・・・・第1ハウジング(ハウジング)
30 ・・・・第2ハウジング(ハウジング)
50 ・・・・第1筒部
60 ・・・・第2筒部
70 ・・・・第1弁部(弁部)
100 ・・・流体室
Ax1 ・・・第1筒部の軸
Ax2 ・・・第2筒部の軸
Claims (5)
- 流体室(100)、当該流体室に流入する流体が通過する流入口(23)、および、前記流体室から流出する流体が通過する流出口(24)を有するハウジング(20、30)と、
一方の端部が前記流入口に接続するよう設けられる第1筒部(50)と、
一方の端部が前記流出口に接続するよう前記流体室に設けられる第2筒部(60)と、
前記第2筒部の他方の端部開口を開閉可能に設けられる弁部(70)と、を備え、
前記第1筒部および前記第2筒部は、互いの軸(Ax1、Ax2)が交差することなく、かつ、非平行となるよう設けられていることを特徴とする流体制御弁(1)。 - 前記第1筒部および第2筒部は、一方の軸を含む仮想平面が他方の軸に対し垂直となるよう設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁。
- 前記流体室を形成する前記ハウジングの内壁のうち前記第1筒部の軸が通過する箇所、および、その周囲は、曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体制御弁。
- 前記流体室に設けられ、前記第1筒部の一方の端部から前記流体室に流入した流体を前記第2筒部の他方の端部開口に導く案内壁(28)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体制御弁。
- 前記ハウジング、前記第1筒部および前記第2筒部は、樹脂により一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体制御弁。
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