JP2014108959A - コウバクニクジュヨウエキスを有効成分とするTNF−α産生調節剤 - Google Patents
コウバクニクジュヨウエキスを有効成分とするTNF−α産生調節剤 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】TNF−α産生を調節し、免疫を正常化方向に働く作用を有する剤を提供すること。
【解決手段】コウバクニクジュヨウ(学名:Cistanche deserticola Y. C. Ma)エキスを有効成分とする、免疫刺激のない場合には免疫細胞のTNF−α分泌を促進し、免疫刺激のある場合にはTNF−α分泌を抑制する生体免疫調整剤。
【選択図】図1
【解決手段】コウバクニクジュヨウ(学名:Cistanche deserticola Y. C. Ma)エキスを有効成分とする、免疫刺激のない場合には免疫細胞のTNF−α分泌を促進し、免疫刺激のある場合にはTNF−α分泌を抑制する生体免疫調整剤。
【選択図】図1
Description
本発明は、コウバクニクジュヨウエキスを有効成分とするTNF−α産生調節剤に関する。
TNF-αはマウスに移植した腫瘍に対して出血性壊死を誘発させる因子として単離された。その後の研究で、アポトーシスの誘導、炎症メディエーターや抗体産生の亢進を行うことにより感染防御や抗腫瘍作用に関与するが、過剰な発現は関節リューマチや乾癬などの疾患の発症を招くことが明らかとなった。特に慢性炎症性疾患である関節リウマチは関節破壊などの臨床症状を有し、TNF-αはIL-6などと並んで関節リウマチの病態形成において中心的な役割を果たすサイトカインの一つとして特定されている。わが国においても臨床においてTNF-αをターゲットとした生物学的製剤が用いられており、sTNFRと免疫グロブリンGの融合タンパク質であるエタネルセプトや抗TNF-αモノクローナル抗体であるインフリキシマブおよびアダリムマブが使用される。しかしこれらのTNF−α抑制作用を有する薬剤は副作用も多く、感染症や発癌に対するリスクが高まることが警鐘されている。このため、生体のTNF−αの分泌を常に正常(過剰な分泌を起こさず、必要時にのみ産生させる)に保つことが必要とされている。
近年生体の免疫機能を調節するために漢方薬が処方されることがしばしば行われる。このような経験から、所謂生薬成分について研究が進み、漢方に注目が集まってきている。このような注目生薬成分の一つとしてニクジュヨウ(肉▲従▼蓉、ニクショウヨウともいう)が挙げられる。ニクジュヨウのなかでもコウバクニクジュヨウが注目されている。
コウバクニクジュヨウについては免疫力向上に関する有効性がすでに報告されている(非特許文献1)。コウバクニクジュヨウはハマウツボ科に属する植物で学名をCistanche deserticola Y.C.Maとする多年生寄生草本で、木の根に寄生し、主として内モンゴルで産する(非特許文献2)。
生薬ニクジュヨウは3種の属が知られている。主としてニクジュヨウ(肉▲従▼蓉)Cistanche salsa、カンカニクジュヨウCistanche tubulosaが通常用いられて研究もすすんでいる。しかし、本発明に用いるコウバクニクジュヨウCistanche deserticola Y.C.Maについては殆ど研究されていない。
本出願人はコウバクニクジュヨウのエキスがアポトーシスを抑制し、細胞DNAの損傷を抑制し、さらには、活性酸素による障害を抑制すること、あるいは高齢者の疲労感を軽減し、動脈硬化度を改善することを見出し、特許出願している(特許文献1、特許文献2)。
コウバクニクジュヨウについては免疫力向上に関する有効性がすでに報告されている(非特許文献1)。コウバクニクジュヨウはハマウツボ科に属する植物で学名をCistanche deserticola Y.C.Maとする多年生寄生草本で、木の根に寄生し、主として内モンゴルで産する(非特許文献2)。
生薬ニクジュヨウは3種の属が知られている。主としてニクジュヨウ(肉▲従▼蓉)Cistanche salsa、カンカニクジュヨウCistanche tubulosaが通常用いられて研究もすすんでいる。しかし、本発明に用いるコウバクニクジュヨウCistanche deserticola Y.C.Maについては殆ど研究されていない。
本出願人はコウバクニクジュヨウのエキスがアポトーシスを抑制し、細胞DNAの損傷を抑制し、さらには、活性酸素による障害を抑制すること、あるいは高齢者の疲労感を軽減し、動脈硬化度を改善することを見出し、特許出願している(特許文献1、特許文献2)。
ニクジュヨウの一種で最も多用されているカンカニクジュヨウについては、滋養強壮効果(特許文献3)、更年期障害改善(特許文献4)、抗疲労効果(特許文献5)、マトリックスメタロプロテナーゼ阻害(特許文献6)、抗TNF−α作用(特許文献7)、リパーゼ阻害効果(特許文献8)、化粧料用途(特許文献9)、ヒアルロニダーゼ阻害作用(特許文献10)などの用途が見出されている。
Jin XL, Zhang QR. Recent progress in the study on chemical constituents of herba Cistanche. Zhongguo Zhong YaoZa Zhi 19(11):695-697, 704, 1994.
上海科学技術出版社編集 中薬大辞典 202−203,小学館
コウバクニクジュヨウエキスを含有する組成物であって、TNF−α産生を調節し、免疫を正常化方向に働く作用を有する剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、コウバクニクジュヨウの免疫に及ぼす作用を研究していたところ、コウバクニクジュヨウは正常な状態の免疫細胞のTNF−α分泌を促進し、免疫反応が亢進している免疫細胞のTNF−α分泌を抑制することを見出し、本発明を完成させた。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)コウバクニクジュヨウ(学名:Cistanche deserticola Y. C. Ma)エキスを有効成分とする、免疫刺激のない場合には免疫細胞のTNF−α分泌を促進し、免疫刺激のある場合にはTNF−α分泌を抑制する生体免疫調整剤。
(2)免疫刺激が細菌に由来するものである(1)記載の生体免疫調整剤。
(3)免疫刺激が細菌由来のリポポリサッカライド(LPS)である(1)記載の生体免疫調整剤。
(1)コウバクニクジュヨウ(学名:Cistanche deserticola Y. C. Ma)エキスを有効成分とする、免疫刺激のない場合には免疫細胞のTNF−α分泌を促進し、免疫刺激のある場合にはTNF−α分泌を抑制する生体免疫調整剤。
(2)免疫刺激が細菌に由来するものである(1)記載の生体免疫調整剤。
(3)免疫刺激が細菌由来のリポポリサッカライド(LPS)である(1)記載の生体免疫調整剤。
本発明の実施により新たな作用機序による生体免疫機能を調整する剤が提供される。本発明は過剰な生体防御反応を抑制し、かつ速やかな生体防御反応を低下させないという効果を有する。
本発明は、コウバクニクジュヨウから抽出した抽出物であり、マクロファージの産生するTNF−αの産生を生体の状況に対応して調整する。コウバクニクジュヨウは、食品又は生薬として用いられている経験が長く、安全性も熟知されており、問題がないことが知られている。
コウバクニクジュヨウ(学名:Cistanche deserticola Y. C. Ma)は、中国の内モンゴルなど西域の乾燥地帯で採取される寄生植物である。
本発明の組成物は、コウバクニクジュヨウの肉質茎、又はそれを、水、低級脂肪族アルコールもしくはその含水物により抽出して得られる抽出液又は抽出エキスを主な有効成分とするものである。
本発明の組成物は、コウバクニクジュヨウの肉質茎、又はそれを、水、低級脂肪族アルコールもしくはその含水物により抽出して得られる抽出液又は抽出エキスを主な有効成分とするものである。
コウバクニクジュヨウの肉質茎をそのまま、または粉砕、破砕、切断、すりつぶしなどによる形状変化を行ったもの、あるいは乾燥などの調製を実施したものを用いることができる。抽出液又は抽出エキスの調製には、コウバクニクジュヨウの肉質茎の乾燥品で、粉砕、破砕、切断、すりつぶしなどによる形状変化を行ったもの(抽出材料)を用いると抽出効率の面で好ましい。抽出液又は抽出エキスを得るために用いられる溶媒は水及び/又はアルコール類が挙げられる。アルコールとしては、炭素数1〜4の低級アルコール類が挙げられ、具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノールもしくはこれらの混液またはこれらの水を含有する含水アルコール等が挙げられる。なかでもエタノールが好ましい。これらの抽出溶媒は抽出材料に対して、1〜50倍(容量)程度が用いられる。
抽出温度は、室温〜溶媒の沸点の間で任意に設定できるが、抽出溶媒を振盪下もしくは非振盪下または還流下に、上記の抽出材料を上記の抽出溶媒に浸漬することによって行うのが適当である。抽出材料を振盪下に浸漬する場合には、30分間〜10時間程度行うのが適当であり、非振盪下に浸漬する場合には、1時間〜20日間程度行うのが適当である。また、抽出溶媒の還流下に抽出するときは、30分間〜数時間加熱還流するのが好ましい。抽出操作は、同一材料について1回だけ行ってもよいが、複数回、例えば2〜5回程度繰り返すのが好ましい。
抽出温度は、室温〜溶媒の沸点の間で任意に設定できるが、抽出溶媒を振盪下もしくは非振盪下または還流下に、上記の抽出材料を上記の抽出溶媒に浸漬することによって行うのが適当である。抽出材料を振盪下に浸漬する場合には、30分間〜10時間程度行うのが適当であり、非振盪下に浸漬する場合には、1時間〜20日間程度行うのが適当である。また、抽出溶媒の還流下に抽出するときは、30分間〜数時間加熱還流するのが好ましい。抽出操作は、同一材料について1回だけ行ってもよいが、複数回、例えば2〜5回程度繰り返すのが好ましい。
本発明は、抽出液をそのまま、また、抽出液を濃縮して抽出エキスにしてもよい。濃縮は、低温で減圧下に行うのが好ましい。なお、濃縮する前に濾過して濾液を濃縮してもよい。また、抽出エキスは、濃縮したままの状態であってもよいし、粉末状又は凍結乾燥品等としてもよい。濃縮する方法、粉末状及び凍結乾燥品とする方法は、当該分野で公知の方法を用いることができる。
本発明は、液体又は半固形、固形の製品、具体的には散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤又は液剤等のほか、抽出物等を他の剤と混合して用いることができる。抽出液もしくは抽出エキス使用量は、濃縮、精製の程度、活性の強さ等、使用目的、対象疾患や自覚症状の程度、使用者の体重、年齢等によって適宣調整することができ、例えば、成人1回につき抽出液又は抽出エキスでは精製度や水分含量等に応じて、1mg〜20g、乾燥エキスでは1mg〜10g程度である。
コウバクニクジュヨウエキスに加えて、必要に応じて他の活性成分を添加することができる。例えば免疫機能をさらに活性化させるために、生体の免疫反応を正常化する物質を添加することができる。本発明の剤は、そのまま、あるいは各種添加剤を使用して錠剤、カプセル剤、散財、顆粒剤とすることができる。
以下に、実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。
以下に、実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。
コウバクニクジュヨウエキスの調製方法
コウバクニクジュヨウの木質部の乾燥物10kgを粉砕し、これに70%エタノールを60kgを
加え、1時間回流抽出を行い、アルコール画分を回収した。残渣に70%エタノールを40kg
加え、同じく1時間回流抽出を行った。アルコール画分を回収し、両方のアルコール画分を合わせて、低温で減圧濃縮しアルコール及び水分を蒸散させ、油状の残渣を全て回収した。この抽出画分を、コウバクニクジュヨウエキスとした。
コウバクニクジュヨウの木質部の乾燥物10kgを粉砕し、これに70%エタノールを60kgを
加え、1時間回流抽出を行い、アルコール画分を回収した。残渣に70%エタノールを40kg
加え、同じく1時間回流抽出を行った。アルコール画分を回収し、両方のアルコール画分を合わせて、低温で減圧濃縮しアルコール及び水分を蒸散させ、油状の残渣を全て回収した。この抽出画分を、コウバクニクジュヨウエキスとした。
〔試験例1:LPS刺激によるTNF−α産生抑制試験〕
方法
(1)細胞培養方法
RAW264.7 (マウスマクロファージECACC (European Collection of Cell Culture)より購入)を2×106個/mlの割合で24well のplateに播種した。培養は、DMEM 培地(10% FBS添加、 ペニシリン100 unit/ml、ストレプトマイシン 100μg/ml添加)で24時間培養(37℃ in 5% CO2 /95% air)後、新しい無血清培地と各濃度のコウバクニクジュヨウエキス(実施例1のエキス)、5 ng/ml のLPS((lipopolysaccharides E.Coli 0127由来)を添加した。24時間後、上清を遠心回収して、TNF−αを測定した。
方法
(1)細胞培養方法
RAW264.7 (マウスマクロファージECACC (European Collection of Cell Culture)より購入)を2×106個/mlの割合で24well のplateに播種した。培養は、DMEM 培地(10% FBS添加、 ペニシリン100 unit/ml、ストレプトマイシン 100μg/ml添加)で24時間培養(37℃ in 5% CO2 /95% air)後、新しい無血清培地と各濃度のコウバクニクジュヨウエキス(実施例1のエキス)、5 ng/ml のLPS((lipopolysaccharides E.Coli 0127由来)を添加した。24時間後、上清を遠心回収して、TNF−αを測定した。
(2)TNF-αの測定
回収した培養上清を、TNF-α ELISA kit(Quantikine ELISA mouse TNF-α;R&D systems社製)のキットを用いてTNF−α量を測定した。
回収した培養上清を、TNF-α ELISA kit(Quantikine ELISA mouse TNF-α;R&D systems社製)のキットを用いてTNF−α量を測定した。
(3)細胞生存率の測定(MTT assay)
(1)で上清を回収した後、ウエル中の細胞は、0.5 mg/ml MTT溶液を添加し、1時間37℃で静置した。その後、細胞内に取り込まれたMTT試薬をプロパノールで溶解させ、プレートリーダーで吸光度(570 nm)を測定し対照と比較して細胞生存率を測定した。
(1)で上清を回収した後、ウエル中の細胞は、0.5 mg/ml MTT溶液を添加し、1時間37℃で静置した。その後、細胞内に取り込まれたMTT試薬をプロパノールで溶解させ、プレートリーダーで吸光度(570 nm)を測定し対照と比較して細胞生存率を測定した。
(4)結果
TNF−αの測定結果を図1に示す。図中の「cistanche deserticola」がコウバクニクジュヨウ群である。なおTNF−αの測定結果は、平均値±標準偏差として示した。また細胞生存率測定結果について、コウバクニクジュヨウ投与群と非投与群のあいだで細胞数に変化が認められなかったため、図には示さなかった。
TNF−αの測定結果を図1に示す。図中の「cistanche deserticola」がコウバクニクジュヨウ群である。なおTNF−αの測定結果は、平均値±標準偏差として示した。また細胞生存率測定結果について、コウバクニクジュヨウ投与群と非投与群のあいだで細胞数に変化が認められなかったため、図には示さなかった。
コウバクニクジュヨウは投与濃度異存してLPS刺激に伴う活性化されたマクロファージからのTNF−α分泌を抑制したが、細胞の生存には影響しないことが確認できた。
〔試験例2:LPS非刺激細胞におけるTNF−α産生試験〕
(1)試験方法
試験例1と同様の細胞及び測定系を用いて、LPS刺激していないマクロファージ(安定状態の細胞)のTNF−α産生に及ぼすコウバクニクジュヨウ1000μg/ml投与の効果を試験した。また対照としてLPS刺激を与えた後のTNF−α産生量も測定した。
(1)試験方法
試験例1と同様の細胞及び測定系を用いて、LPS刺激していないマクロファージ(安定状態の細胞)のTNF−α産生に及ぼすコウバクニクジュヨウ1000μg/ml投与の効果を試験した。また対照としてLPS刺激を与えた後のTNF−α産生量も測定した。
(2)結果
LPS刺激後の試験結果を図2(左図)、LPS非刺激時の試験結果を図2(右図)に示す。図中の「Cis 1000」はコウバクニクジュヨウエキス1000μg/ml投与群である。コウバクニクジュヨウはLPS刺激のない安定なマクロファージにおいてもTNF−αを分泌誘導することがわかった。すなわちマクロファージの活性化の過程を経ずにTNF−αを分泌誘導する。
以上の試験例1、試験例2の結果からコウバクニクジュヨウは、LPSなどの刺激によって活性化されたマクロファージのTNF−α産生を抑制し、LPS刺激などのない安定なマクロファージからもTNF−αを産生させることがわかった。このことは、生体にとってダメージを与えやすいTNF−αの極端な分泌を抑制し、かつ生体防御に必要なレベルのTNF−αを常に安定に分泌させる作用を有していることがわかった。すなわち、刺激に対しては抑制傾向に作用し、安定時には即発的にTNF−αを分泌させ、生体防御を調整できることがわかった。
LPS刺激後の試験結果を図2(左図)、LPS非刺激時の試験結果を図2(右図)に示す。図中の「Cis 1000」はコウバクニクジュヨウエキス1000μg/ml投与群である。コウバクニクジュヨウはLPS刺激のない安定なマクロファージにおいてもTNF−αを分泌誘導することがわかった。すなわちマクロファージの活性化の過程を経ずにTNF−αを分泌誘導する。
以上の試験例1、試験例2の結果からコウバクニクジュヨウは、LPSなどの刺激によって活性化されたマクロファージのTNF−α産生を抑制し、LPS刺激などのない安定なマクロファージからもTNF−αを産生させることがわかった。このことは、生体にとってダメージを与えやすいTNF−αの極端な分泌を抑制し、かつ生体防御に必要なレベルのTNF−αを常に安定に分泌させる作用を有していることがわかった。すなわち、刺激に対しては抑制傾向に作用し、安定時には即発的にTNF−αを分泌させ、生体防御を調整できることがわかった。
Claims (3)
- コウバクニクジュヨウ(学名:Cistanche deserticola Y. C. Ma)エキスを有効成分とする、免疫刺激のない場合には免疫細胞のTNF−α分泌を促進し、免疫刺激のある場合にはTNF−α分泌を抑制する生体免疫調整剤。
- 免疫刺激が細菌に由来するものである請求項1記載の生体免疫調整剤。
- 免疫刺激が細菌由来のリポポリサッカライド(LPS)である請求項1記載の生体免疫調整剤。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018031756A (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 株式会社ミツトヨ | 座標補正方法及び三次元測定装置 |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2009196905A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Univ Kinki | カンカニクジュヨウから得られる肝保護剤及び抗TNF−α作用剤 |
JP2010184901A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Fancl Corp | 荒漠ニクジュヨウエキス含有アポトーシス抑制剤、dna損傷抑制剤、活性酸素(ros)抑制剤 |
JP2012067023A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Fancl Corp | コウバクニクジュヨウエキスを含有する生体機能改善用組成物 |
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2012
- 2012-12-04 JP JP2012265620A patent/JP2014108959A/ja active Pending
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JPN6016024794; Acta Laboratorium Animalis Scientia Sinica, 2009, Vol.17, No.6, pp.424-427 * |
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