JP2014108801A - ポンプ式注出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリットを有する弾性変形可能なノズル先端部材をノズルの先端部に設ける場合の、内容物の吐出方向が所望の方向に定まらないという不都合および内容物の吐出の勢いが強くなりすぎるという不都合を解消させたポンプ式注出器を提供することにある。
【解決手段】容器体の口頚部に装着されるベースキャップと、該ベースキャップにより前記口頚部を通して前記容器体内部に吊り下げ固定されるポンプと、押し下げおよび上昇により該ポンプのピストンを駆動して前記容器体内部の内容物を吸引、加圧、圧送し、ノズルの先端部に設けられた弾性変形可能なノズル先端部材のスリットを介して該内容物を外界へ排出するノズルヘッドと、を備えるポンプ式注出器において、前記ノズルヘッドに、下方を開放状態として前記スリットの周囲を覆うスリット覆い部材を設けたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノズルヘッドの押し下げによりポンプを駆動して容器体内の液体等の内容物を注出するポンプ式の注出器に関し、特にはその注出器のノズルヘッドに関するものである。
ポンプ式注出器は通常、容器体の口頚部に装着されるベースキャップと、該ベースキャップにより前記口頚部を通して前記容器体内部に吊り下げ固定されるポンプと、押し下げおよび上昇により該ポンプのピストンを駆動して前記容器体内部の内容物を吸引、加圧、圧送し、ノズルの先端部から該内容物を外界へ排出するノズルヘッドと、を備えている。
ところで、一般的なポンプ式注出器のノズルヘッドは、ノズルの先端部が開放状態となっており、ポンプ内部の逆止弁からノズル先端部までの間に残留した内容物は、外気に晒されている。このため、ノズルやポンプ内に残留した内容物については、劣化すなわち、乾燥による固化、外気による酸化、香料の揮発等の成分の蒸発による効能の損失や、液垂れが生ずる可能性がある。
そこで従来、例えば特許文献1に記載されているように、注出器のノズル先端部に設けた蓋を、内容物の注出の際にノズルヘッドの押し下げと連動させて自動的に開ける構成や、特許文献2に記載されているように、注出器のノズル先端部に設けた蓋を、内容物の注出の際に手動で開く構成が提案されているが、前者のノズルヘッドの押し下げと連動させて蓋を開く構成の場合には構造が複雑になるとともにノズルヘッドが大きくなり、後者の手動で蓋を開く構成の場合には開け忘れや閉め忘れが生ずる可能性がある。
特開2010―149904号公報 特開2005―153984号公報 特開2010―006447号公報
この一方で従来、例えば特許文献3に記載されているように、ノズルの先端部に弾性変形可能なノズル先端部材を設け、そのノズル先端部材に形成したスリットをノズル先端部材の弾性変形により開口させて内容物を吐出させ、使用後にはノズル先端部材の弾性復元力によりスリットを閉じる注出器のノズルの構成も提案されており、このスリットを有する弾性変形可能なノズル先端部材を用いることで、残留内容物の劣化の防止や液垂れの抑制をすることが考えられる。
しかしながら、上記従来のスリットを有する弾性変形可能なノズル先端部材をノズルヘッドのノズルの先端部に設けるだけでは、スリットの開口面積が狭いため、内容物の吐出方向が所望の方向に定まらないという不都合や、内容物の吐出の勢いが強くなりすぎるという不都合が生ずる可能性がある。
それゆえ本発明の目的は、ポンプ式注出器における上述の如き不都合を解消することにある。
上記課題を解決する本発明のポンプ式注出器は、容器体の口頚部に装着されるベースキャップと、該ベースキャップにより前記口頚部を通して前記容器体内部に吊り下げ固定されるポンプと、押し下げおよび上昇により該ポンプのピストンを駆動して前記容器体内部の内容物を吸引、加圧、圧送し、ノズルの先端部に設けられた弾性変形可能なノズル先端部材のスリットを介して該内容物を外界へ排出するノズルヘッドと、を備えるポンプ式注出器において、
前記ノズルヘッドに、下方を開放状態として前記スリットの周囲を覆うスリット覆い部材を設けたことを特徴とするものである。
本発明のポンプ式注出器にあっては、ノズルヘッドに、下方を開放状態としてスリットの周囲を覆うスリット覆い部材を設けたことから、容器体内の内容物を吐出するためにノズルヘッドを押し下げてポンプを駆動した時に、ノズルの先端部に設けられたノズル先端部材がノズル内の内容物の圧力により、ノズル先端部材のスリットが開口するように弾性変形して、スリットの周囲を覆うスリット覆い部材の内面に向けて該内容物を吐出し、スリット覆い部材がその内面に当てて勢いを弱めた該内容物を、開放状態の下方へ導いて下向きに排出する。
従って、本発明のポンプ式注出器によれば、スリットを有する弾性変形可能なノズル先端部材をノズルヘッドのノズルの先端部に設けたので、長いノズルの場合でも、ノズルやポンプ内に残留した内容物について、劣化すなわち、乾燥による固化、外気による酸化、香料の揮発等の成分の蒸発による効能の損失の防止や、液垂れの抑制をすることができる。しかも、スリット覆い部材が内容物の勢いを弱めてそれを下向きに排出するので、内容物の吐出方向が所望の方向に定まらないという不都合や内容物の吐出の勢いが強くなりすぎるという不都合を解消させて、使用者が内容物を手のひら等で受け易いようにすることができる。
なお、本発明のポンプ式注出器においては、前記スリット覆い部材は、前記ノズルの先端部に前記ノズル先端部材を覆うように設けられていると、ノズルヘッドが殆ど大きくならないので好ましい。
また、本発明のポンプ式注出器においては、前記スリット覆い部材は、前記ノズルヘッドにそのノズルヘッドを全体的に覆うように設けられていると、嵌合構造等によってノズルヘッドに容易に設けることができるので好ましい。
本発明のポンプ式注出器の一実施例の構成を示す断面図である。 (a)は、上記実施例のポンプ式注出器のO部を拡大して示す断面図であり、(b)は、(a)中のO部を矢印O方向から見たO矢視図である。 上記実施例のポンプ式注出器をノズルヘッドを押し下げた状態で示す断面図である。 本発明のポンプ式注出器の他の一実施例の構成を示す断面図である。 上記実施例のポンプ式注出器のノズルヘッドを拡大して示す正面図である。 (a),(b)は、本発明のポンプ式注出器のノズル先端部材の他の構成例をそれぞれ示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づく実施例により詳細に説明する。ここに図1は、本発明のポンプ式注出器の一実施例の構成を示す断面図、図2(a)は、上記実施例のポンプ式注出器のO部を拡大して示す断面図、図2(b)は、図2(a)中のO部を矢印O方向から見たO矢視図であり、図中、符号1はベースキャップ、2はポンプ、3はノズルヘッドをそれぞれ示す。
ベースキャップ1は、図示しない容器体の口頚部に装着されるもので、中央部に貫通孔が形成された天面板1aと、天面板1aの外周端より垂下されて容器の口頚部を囲繞する筒体1bと、筒体1bの内側に形成され、容器体の口頚部にねじ止めされるねじ部1cと、天面板1aの内周端より立設された起立環状周壁1dとを有している。なお、ベースキャップ1は、容器体の口頚部にねじ止の代わりに嵌着されるものでもよい。
ポンプ2は、ベースキャップ1により上記口頚部を通して容器体内部に吊り下げ固定されるもので、ベースキャップ1の天面板1aに吊下げ支持されるとともに下部に縮径部4aと底壁4bと吸入口4cとを持つシリンダ4と、シリンダ4の上端部の内側に固着されるとともに上側の案内筒本体5aおよび下側の拡径部5bを一体に持つ案内筒5と、案内筒本体5aの内周壁に沿って摺動可能なステム本体6aおよびそのステム本体6aの下端部に一体に形成されて案内筒5の拡径部5aに嵌入する拡径部6bを持つ上側中空ステム6と、上側中空ステム6のステム本体6aの下部に上部を連結されるとともに中間周壁の開口部7aおよび下端部の外周フランジ7bを持つ有底の下側中空ステム7と、シリンダ4の内周壁に沿って摺動可能なピストン8と、シリンダ4の底壁4bと下側中空ステム7の外周フランジ7bとの間に介挿されて上側中空ステム6および下側中空ステム7を上方へ常時附勢するポンプスプリング9と、シリンダ4の底壁4bに設けられた吸込弁10とを有している。
ここで、シリンダ4は、縮径部4aから底壁4bにかけての内周面にその周方向に間隔を空けて複数配置されて各々上下方向へ延在する縦リブ4dを持つ。また、ピストン8は、ピストン上部においてそれぞれ環状となる上部内側壁8aおよび上部外側壁8bと、ピストン下部においてそれぞれ環状となる下部内側壁8cおよび下部外側壁8dとを一体に持ち、上部内側壁8aは下側中空ステム7の外周面と案内筒5の下側の拡径部5bの内周面とに密に摺接し、上部外側壁8bと下部外側壁8dとはシリンダ4の内周壁に密に摺接し、下部内側壁8cは下側中空ステム7の外周フランジ7bの上面の環状凹部に対し分離可能に密に嵌合する。シリンダ4には、図1に示すピストン8の上昇限位置で、上部外側壁8bと下部外側壁8dとの間に開口する貫通孔4eが形成されている。
下側中空ステム7の下端部の外周フランジ7bは、外周面にその周方向に間隔を空けて複数配置されて各々上下方向へ延在する縦リブ7cを持ち、この縦リブ7cを介してシリンダ4の内周壁に摺接する。また、吸込弁10は、球状の弁体10aを持ち、シリンダ4の吸入口4cからシリンダ4内への容器体内部の内容物の吸入のみを許容する逆止弁として機能する。そしてポンプスプリング9は、コイルスプリングにより形成されるとともにその上下端部に小径部9a,9bを持ち、上端側小径部9aは外周フランジ7bの下面の中央凹部に収容され、下端側小径部9bは吸込弁10の上端部内に収容されて弁体10aの抜け止め機能を果たす。
ノズルヘッド3は、そのノズルヘッド3の押し下げおよび上昇によりポンプ2のピストン8を駆動して容器体内部の内容物を吸引、加圧、圧送するもので、押圧力を直接付与される操作部3aと、その操作部3aと一体連結するとともに上側中空ステム6のステム本体6aの上端部と密に嵌合する内側筒体3bと、その筒体3bと一体連結するとともに、上側中空ステム6から送給される内容物を外部に向けて吐出する吐出孔を先端部3cに持つノズル3dと、操作部3aの外周端部から垂下されて内側筒体3bを囲繞する外側筒体3eとを有しており、後述するノズルヘッド3の押し下げ時には、それら内側筒体3bと外側筒体3eとの間の下向きの環状凹部内に、ベースキャップ1の起立環状周壁1dが収容される。
ここで、ノズル3dの先端部3cには、軟質材料からなる弾性変形可能なノズル先端部材11が配置され、図2(a),(b)に拡大して示すように、このノズル先端部材11は、円盤状の基部11aと、その基部11aから楔状に突出する突出部11bとを持ち、その突出部11bの先端には、水平方向へ一文字に延在するスリット11cが貫通形成されている。ノズル3dの先端部3cにはまた、略L字状に曲がった通路12aを持ち、その通路12aの内面でノズル先端部材11のスリット11cを覆う、スリット覆い部材としての延長ノズル12が嵌着されており、この延長ノズル12は、その基部12bとノズル3dの先端部3cとの間にノズル先端部材11の基部11aを挟持するとともに、ノズル3dの外周面にその軸線方向に延在するように形成された溝3fと基部12bの内周面に形成された対応する突条12cとの嵌合により周方向に位置決めされて、通路12aの先端部を斜め下向きに開口させている。
上記の如く構成した本実施例のポンプ式注出器を使用する場合について説明すると、まず、図1に示す状態から、図3に矢印Pで示すように指先等でノズルヘッド3に押圧力を加えてノズルヘッド3を押し下げると、ポンプ2が駆動され、上側中空ステム6と下側中空ステム7とがポンプスプリング9を圧縮しながら一体で下降し、その下降の間に先ず、上側中空ステム6の拡径部6bの下端がピストン8の上部内側壁8aの基部に当接するとともに、ピストン8の下部内側壁8cが下側中空ステム7の外周フランジ7bの上面の環状凹部から外れ出てそれらの間に隙間が空き、その後、上側中空ステム6と下側中空ステム7とがピストン8を一緒に下降させる。
これにより、先に容器体内部からシリンダ4内に吸引されていた内容物が、吸込弁10により容器体内部への戻りを阻止されて加圧され、図3中に矢印で示すように、下側中空ステム7の下端部の外周フランジ7bとシリンダ4の内周壁との隙間で縦リブ7cの間を通ってピストン8の下側まで押し出され、そこからさらに下側中空ステム7の中間周壁の開口部7aを通って下側中空ステム7内に入り、上側中空ステム6内を通ってノズルヘッド3のノズル3d内に圧送される。このとき、ピストン8はシリンダ4の貫通孔4eから下方に外れているので、容器体内部と外部とがその貫通孔4eを介して連通して、容器体内部にそこからの内容物の注出分に応じた外気が導入される。
ノズルヘッド3のノズル3d内に圧送された内容物は、ノズル3dの先端部3cからノズル先端部材11の突出部11b内に入り、その突出部11bを内側から加圧して弾性変形させてスリット11cを開口させ、そのスリット11cの開口から延長ノズル12の通路12aの内面に向けて吐出されて、通路12aのL字状に曲がった部分に当接する。延長ノズル12は、その通路12aの内面に当って勢いが弱まった内容物を、通路12aの斜め下向きに開口した先端部へ導いて、斜め下向きに排出する。
その後、ノズルヘッド3の押圧力を解除してポンプスプリング9の弾性復元力によりノズルヘッド3と一緒に上側中空ステム6と下側中空ステム7とを上昇させると、その上昇の間に先ず、上側中空ステム6の拡径部6bの下端がピストン8の上部内側壁8aの基部から離間するとともに、ピストン8の下部内側壁8cが下側中空ステム7の外周フランジ7bの上面の環状凹部に嵌合してそれらの間の隙間が閉じ、その後、上側中空ステム6と下側中空ステム7とがピストン8を一緒に上昇させる。これにより、シリンダ4内の圧力が下がり、容器体内部の内容物が吸入口4cから吸込弁10を通ってシリンダ4内に吸引される。また、ノズル先端部材11の突出部11bの弾性復元力によりスリット11cが閉じ、さらにシリンダ4の貫通孔4eがピストン8上部外側壁8bと下部外側壁8dとの間に位置してピストン8により閉止される。
従って、本実施例のポンプ式注出器によれば、弾性変形可能なノズル先端部材11をノズルヘッド3のノズル3dの先端部3cに設け、そのノズル先端部材11の突出部11bに形成したスリット11cを突出部11bの弾性変形により開口させて内容物を吐出させ、使用後には突出部11bの弾性復元力によりスリット11cを閉じるようにしたので、長いノズル3dの場合でも、ノズル3dやポンプ2内に残留した内容物について、劣化すなわち、乾燥による固化、外気による酸化、香料の揮発等の成分の蒸発による効能の損失の防止や、液垂れの抑制をすることができる。しかも、延長ノズル12が内容物の勢いを弱めてそれを下向きに排出するので、内容物の吐出方向が所望の方向に定まらないという不都合や内容物の吐出の勢いが強くなりすぎるという不都合を解消させて、使用者が内容物を手のひら等で受け易いようにすることができる。
さらに、本実施例のポンプ式注出器によれば、延長ノズル12が、ノズル3dの先端部3cにノズル先端部材11を覆うように設けられているので、ノズルヘッド3が殆ど大きくならず、ノズルヘッド3のデザインを良好に維持することができる。
図4は、本発明のポンプ式注出器の他の一実施例の構成を示す断面図、また図5は、その実施例のポンプ式注出器のノズルヘッドを拡大して示す正面図である。この実施例のポンプ式注出器は、先の実施例における延長ノズル12に代えて、ノズル先端部材11をノズル3dの先端部3cとの間に挟持して固定する筒状のノズルキャップ13が設けられるとともに、下方を開放状態としてスリット11cの周囲を覆うスリット覆い部材として、ノズルヘッド3を全体的に覆うノズルヘッドカバー14が設けられている点でのみ、先に実施例と異なっており、他の点では先の実施例と同様に構成されている。
ここで、ノズルヘッドカバー14は、ノズル3dとノズル先端部材11とノズルキャップ13とを収容するとともに、ノズル先端部材11の突出部11bのスリット11cに対向する傾斜した端壁を持つ下向きの溝部14aと、その溝部14aに連通してこのノズルヘッドカバー14内へのノズル3dの収容を可能にする下向きの切欠き14bと、外側筒体3eの下端部の周方向に離間する複数箇所から内方へ突出し、外側筒体3eの下端部に掛合してノズルヘッドカバー14をノズルヘッド3に嵌着する複数の突起14cとを有している。
本実施例のポンプ式注出器も先の実施例と同様、弾性変形可能なノズル先端部材11をノズルヘッド3のノズル3dの先端部3cに設け、そのノズル先端部材11の突出部11bに形成したスリット11cを突出部11bの弾性変形により開口させて内容物を吐出させ、使用後には突出部11bの弾性復元力によりスリット11cを閉じるようにしたので、長いノズル3dの場合でも、ノズル3dやポンプ2内に残留した内容物について、劣化すなわち、乾燥による固化、外気による酸化、香料の揮発等の成分の蒸発による効能の損失の防止や、液垂れの抑制をすることができる。しかも、ノズルヘッドカバー14が、スリット11cから吐出された内容物を下向きの溝部14aの端壁に当接させ、内容物の勢いを弱めてそれを下向きに排出するので、内容物の吐出方向が所望の方向に定まらないという不都合や内容物の吐出の勢いが強くなりすぎるという不都合を解消させて、使用者が内容物を手のひらで受け易いようにすることができる。
さらに、本実施例のポンプ式注出器によれば、ノズルヘッドカバー14が、ノズルヘッド3にそのノズルヘッド3を全体的に覆うように設けられているので、突起14cを用いた上述の如き嵌合構造によってノズルヘッド3に容易に設けることができる。
図6(a),(b)は、本発明のポンプ式注出器のノズル先端部材の他の構成例をそれぞれ示す斜視図であり、上記実施例における楔状の突出部11bを持つノズル先端部材11に代えて、例えば図6(a)に示す、内側に凹んだ先端部にスリット11cが形成された裁頭円錐状の突出部11bを持つノズル先端部材11や、図6(b)に示す、半球状に突出した先端部にスリット11cが形成された略円錐状の突出部11bを持つノズル先端部材11を用いても良い。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明のポンプ式注出器は、上述した実施例のものに限定されず、例えば蓄圧式の液体噴出ポンプや、ノズルヘッドの押し下げにより容器体内の内容物を泡状にして吐出するディスペンサ等、所要に応じて種々変更できるものであり、また、ノズル先端部材のスリットの形状も、一文字状でなくY字状や十字状等の他の形状としてもよい。
かくして本発明のポンプ式注出器によれば、スリットを有する弾性変形可能なノズル先端部材をノズルヘッドのノズルの先端部に設けたので、長いノズルの場合でも、ノズルやポンプ内に残留した内容物について、劣化すなわち、乾燥による固化、外気による酸化、香料の揮発等の成分の蒸発による効能の損失の防止や、液垂れの抑制をすることができる。しかも、スリット覆い部材が内容物の勢いを弱めてそれを下向きに排出するので、内容物の吐出方向が所望の方向に定まらないという不都合や内容物の吐出の勢いが強くなりすぎるという不都合を解消させて、使用者が内容物を手のひら等で受け易いようにすることができる。
1 ベースキャップ
1a 天面板
1b 筒体
1c ねじ部
1d 起立環状周壁
2 ポンプ
3 ノズルヘッド
3a 操作部
3b 内側筒体
3c 先端部
3d ノズル
3e 外側筒体
3f 溝
4 シリンダ
4a 縮径部
4b 底壁
4c 吸入口
4d 縦リブ
4e 貫通孔
5 案内筒
5a 案内筒本体
5b 拡径部
6 上側中空ステム
6a ステム本体
6b 拡径部
7 下側中空ステム
7a 開口部
7b 外周フランジ
7c 縦リブ
8 ピストン
8a 上部内側壁
8b 上部外側壁
8c 下部内側壁
8d 下部外側壁
9 ポンプスプリング
9a,9b 小径部
10 吸込弁
10a 弁体
11 ノズル先端部材
11a 基部
11b 突出部
11c スリット
12 延長ノズル
12a 通路
12b 基部
12c 突条
13 ノズルキャップ
14 ノズルヘッドカバー
14a 溝部
14b 切欠き
14c 突起

Claims (3)

  1. 容器体の口頚部に装着されるベースキャップと、
    該ベースキャップにより前記口頚部を通して前記容器体内部に吊り下げ固定されるポンプと、
    押し下げおよび上昇により該ポンプのピストンを駆動して前記容器体内部の内容物を吸引、加圧、圧送し、ノズルの先端部に設けられた弾性変形可能なノズル先端部材のスリットを介して該内容物を外界へ排出するノズルヘッドと、
    を備えるポンプ式注出器において、
    前記ノズルヘッドに、下方を開放状態として前記スリットの周囲を覆うスリット覆い部材を設けたことを特徴とするポンプ式注出器。
  2. 前記スリット覆い部材は、前記ノズルの先端部に前記ノズル先端部材を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1記載のポンプ式注出器。
  3. 前記スリット覆い部材は、前記ノズルヘッドにそのノズルヘッドを全体的に覆うように設けられていることを特徴とする請求項1記載のポンプ式注出器。
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