JP2014108406A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、水分含有油の脱水処理装置及び方法に関する。
水分を含む燃料油、潤滑油から水分を除去する脱水方法として、例えば沈殿分離方法、加熱処理方法、フィルタ濾過(吸着)方法、遠心分離方法等が存在する。
沈殿分離方法、遠心分離方法等は、分離水の除去は可能であるが、油中に溶解する溶解水の除去ができないという、問題がある。
また、加熱処理方法は、油の劣化を加速するので、好ましくないという問題がある。
また、加熱処理方法は、油の劣化を加速するので、好ましくないという問題がある。
溶解水を除去することができるフィルタ濾過法として、原油中に含まれる水分を除去する中空糸膜ユニットを用いた方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、フィルタ濾過方法は、水分を多量に含むような油を処理する場合には、ランニングコストが多大となる、という問題がある。
そこで、水分を多量に含む油から溶解水を効率よく処理することができる、水分含有油の脱水処理装置及び方法の出現が切望されている。
本発明は、前記問題に鑑み、水分を含む油から効率よく水分を処理できる水分含有油の脱水処理装置及び方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、水分含有油を所定量導入する脱水器と、前記脱水器の頂部側に設けられ、塩化カルシウム溶液又は塩化マグネシウム溶液の脱水液を噴霧する噴霧手段と、前記噴霧手段に脱水液を供給する脱水液供給タンクと、噴霧された脱水液を水分含有油と共に攪拌する攪拌手段とを具備することを特徴とする水分含有油の脱水処理装置にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記脱水器で脱水に供した脱水液を再生する再生器を有することを特徴とする水分含有油の脱水処理装置にある。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記脱水器で脱水された脱水処理油を貯留する脱水処理油槽を有することを特徴とする水分含有油の脱水処理装置にある。
第4の発明は、脱水器に水分含有油を導入した後、塩化カルシウム溶液又は塩化マグネシウム溶液の脱水液を噴霧しつつ攪拌し、脱水液中へ塩析作用により油中の水分を移行させ、その後静置し脱水処理油を得ることを特徴とする水分含有油の脱水処理方法にある。
第5の発明は、第4の発明において、前記脱水に用いた脱水液を通気又は加熱し、脱水液を再生し、再利用することを特徴とする水分含有油の脱水処理方法にある。
本発明によれば、水分含有油を入れた脱水器内に、塩化カルシウム溶液又は塩化マグネシウム溶液の脱水液を噴霧しつつ攪拌し、脱水液側に塩析作用により移行させ、水分を含む油からの脱水処理を簡易に行うことができる。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
本発明による実施例に係る水分含有油の脱水処理装置及び方法について、図面を参照して説明する。図1は、水分含有油の脱水処理装置の概略図である。
ここで、本実施例では、脱水液として塩化カルシウム(CaCl2)水溶液を用いる場合について説明する。
図1に示すように、水分含有油の脱水処理装置(以下「脱水処理装置」という)10Aは、水分含有油11を所定量導入する脱水器12と、前記脱水器12の頂部側に設けられ、脱水液である塩化カルシウム水溶液13を噴霧する噴霧手段であるノズル14と、このノズル14に塩化カルシウム水溶液13を供給する脱水液供給タンク16と、噴霧された塩化カルシウム水溶液13を水分含有油11と共に攪拌する攪拌手段17とを具備するものである。
図1中、符号L0は水分含有油11を供給する油供給ライン、L1は塩化カルシウム水溶液13を供給する脱水液供給ライン、L2は脱水処理油19を排出するする油排出供給ライン、L3は水分含有脱水液13Aを排出する排出ライン、P1は脱水液を送液する送液ポンプを図示する。
ここで、本実施例では、脱水液として塩化カルシウム(CaCl2)水溶液を用いる場合について説明する。
図1に示すように、水分含有油の脱水処理装置(以下「脱水処理装置」という)10Aは、水分含有油11を所定量導入する脱水器12と、前記脱水器12の頂部側に設けられ、脱水液である塩化カルシウム水溶液13を噴霧する噴霧手段であるノズル14と、このノズル14に塩化カルシウム水溶液13を供給する脱水液供給タンク16と、噴霧された塩化カルシウム水溶液13を水分含有油11と共に攪拌する攪拌手段17とを具備するものである。
図1中、符号L0は水分含有油11を供給する油供給ライン、L1は塩化カルシウム水溶液13を供給する脱水液供給ライン、L2は脱水処理油19を排出するする油排出供給ライン、L3は水分含有脱水液13Aを排出する排出ライン、P1は脱水液を送液する送液ポンプを図示する。
本実施例では、ノズル14は脱水器12本体内部の頂部側に設けられ、塩化カルシウム水溶液13を上方から下方に向かって噴霧されている。
この塩化カルシウム水溶液13は、脱水液供給タンク16からポンプP1を介して供給される。そして、ノズル14により噴霧された塩化カルシウム水溶液13は、水分含有油11内に導入され、攪拌手段17による攪拌される。
この攪拌手段17のモータMによる攪拌の際、水分含有油11内に注入された塩化カルシウム水溶液13が、油中に分散し、油と混合する。この攪拌・混合の際、油中に浮遊する水分と接触する事で油中の水分を脱水液13側に取り込むこととなる。
すなわち、塩化カルシウム水溶液を用いる場合、水分含有油11中に油中水滴型で浮いている水分が、塩化カルシウムの塩析効果により極性を有している塩化カルシウム水溶液13に接触しつつその中に取り込まれることとなる。そして、一度塩化カルシウム水溶液13内に取り込まれた水分は、水の極性作用により、油側に戻ることはないので、水分除去が確実となる。
そして、比重が油より重い塩化カルシウム(CaCl2)水溶液13が攪拌によって徐々に沈降する間に、油中の水分を次々に取り込み、塩化カルシウム水溶液13内に移行させる結果、脱水処理が完了することとなる。
この塩析効果により脱水処理できる脱水液としては、塩化カルシウム(CaCl2)水溶液以外に、例えば塩化マグネシウム(MgCl2)を用いることができる。
ここで、塩化カルシウム(CaCl2)の性状は、密度が30wt%溶液で1.3g/cm3である。
これに対して、重油の比重は0.86、潤滑油の比重は0.82−0.95である。
ここで、塩化カルシウム(CaCl2)の性状は、密度が30wt%溶液で1.3g/cm3である。
これに対して、重油の比重は0.86、潤滑油の比重は0.82−0.95である。
水分を取り込んだ塩化カルシウム水溶液13は、撹拌手段17の攪拌を停止し、静置させることで、油層と分離し二層となり、底部側に溜ることとなる。
所定時間静置後、脱水処理後の脱水処理油19は、排出弁V1を開いて、脱水処理油タンク18へ貯留する。その後、脱水処理油19は、例えば機器・燃焼器等で再利用に供される。
所定時間静置後、脱水処理後の水分が移行された塩化カルシウム水溶液13Aは、排出弁V2を開いて、図示しない保管タンクに貯留する。
本発明では、塩化カルシウム(CaCl2)水溶液の塩析効果を発揮させるために、脱水液の濃度を例えば20〜60wt%高濃度の水溶液としている。
これは、20%wt以下の低濃度では水分除去効果が有効に発揮されないからである。
これは、20%wt以下の低濃度では水分除去効果が有効に発揮されないからである。
[試験例]
下記油を準備し、所定濃度の塩化カルシウム(CaCl2)水溶液を用いて脱水処理試験を行った。
試験サンプルとしては、1)タービン油、2)エンジンオイル(シリンダー油)を用いた。
下記油を準備し、所定濃度の塩化カルシウム(CaCl2)水溶液を用いて脱水処理試験を行った。
試験サンプルとしては、1)タービン油、2)エンジンオイル(シリンダー油)を用いた。
分析方法は、キシロール蒸留法、カールフィッシャー法を用いた。
試験は、使用済みの含水した、タービン油、エンジンオイルをサンプル油とし、夫々の水分濃度をキシロール蒸留法で初期の水分量を測定した。
この結果タービン油は水分が1wt%、エンジンオイルは水分が1.5wt%であった。
この結果タービン油は水分が1wt%、エンジンオイルは水分が1.5wt%であった。
次に、それぞれのサンプル油の20%容量相当の塩化カルシウム(CaCl2)水溶液(濃度20wt%、40wt%、60wt%)を添加し、その後1時間撹拌した。
攪拌後、1時間静置し、油層と水層とに分離した後に、上層の油中に残留する水分をカールフィッシャー法で測定した。
その結果を表1に示す。
攪拌後、1時間静置し、油層と水層とに分離した後に、上層の油中に残留する水分をカールフィッシャー法で測定した。
その結果を表1に示す。
表1に示すように、濃度が20wt%の塩化カルシウム(CaCl2)水溶液を用いた場合では、タービン油及びエンジンオイルの水分は0.1wt%に低下していた。
また、濃度が40wt%及び60wt%の塩化カルシウム(CaCl2)水溶液を用いた場合では、タービン油及びエンジンオイルの水分は0.05wt%に低下していた。
このように、本試験によれば、およそ、1wt%以上水分が含まれる油から、0.1wt%以下まで脱水することが確認された。
また、濃度が40wt%及び60wt%の塩化カルシウム(CaCl2)水溶液を用いた場合では、タービン油及びエンジンオイルの水分は0.05wt%に低下していた。
このように、本試験によれば、およそ、1wt%以上水分が含まれる油から、0.1wt%以下まで脱水することが確認された。
なお、濃度が15wt%の塩化カルシウム(CaCl2)水溶液を用いた場合では、タービン油及びエンジンオイルの水分は0.3wt%の脱水であり、好ましくなかった。
30wt%の塩化マグネシウム(MgCl2)水溶液を用いた場合では、タービン油及びエンジンオイルの水分は0.05wt%の脱水であり、良好な脱水処理がなされた。
本発明によれば、脱水液を接触させて、塩析効果により油中に含まれる水分を、簡易な構成で除去することができる。また、脱水操作に伴う消費物質がない、サイクル方式での脱水が可能となる。
脱水効果においては、高濃度の水溶液を用いる関係から、水溶液中の水分が油中の300〜400ppm程度は溶解するので、水分を0.3〜数wt%程度含有する油から水分を除去して、0.1wt%以下の含水率とすることが可能となる。
脱水効果においては、高濃度の水溶液を用いる関係から、水溶液中の水分が油中の300〜400ppm程度は溶解するので、水分を0.3〜数wt%程度含有する油から水分を除去して、0.1wt%以下の含水率とすることが可能となる。
よって、高度の脱水をする必要がない油や、温度処理により劣化が激しい生物分解性油に対しての粗脱水(例えば水分含有量0.1wt%以下)に適用することとなる。
以上のように、本発明に係る水分含有油の脱水処理装置及び方法によれば、水分を含む油から溶解水を簡易な設備で効率よく処理することができ、例えば燃料油、潤滑油の処理が簡易になる。
本発明による実施例に係る脱水処理装置について、図面を参照して説明する。図2は、実施例2に係る脱水処理装置の概略図である。なお、実施例1の脱水処理装置の構成部材と同一の部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図2に示すように、実施例2に係る脱水処理装置10Bは、実施例1に係る脱水処理装置10Aにおいて、さらに脱水に供した水分が移行された塩化カルシウム水溶液13Aを再生する再生器20を設けている。再生器20には、脱水器12の底部より排出ラインL3に介装された排出弁V2を開いて、供給されている。
図2に示すように、実施例2に係る脱水処理装置10Bは、実施例1に係る脱水処理装置10Aにおいて、さらに脱水に供した水分が移行された塩化カルシウム水溶液13Aを再生する再生器20を設けている。再生器20には、脱水器12の底部より排出ラインL3に介装された排出弁V2を開いて、供給されている。
ここで再生器20において例えば空気等を通気することにいより水分を除去して、所定の高濃度の塩化カルシウム水溶液13とした後、戻しラインL4により、脱水液供給タンク16に戻される。
また、通気する前において、例えば加熱手段により空気を加熱し、加温空気を通気することで、水分蒸発効果を促進するようにしてもよい。
また、再生器20に加熱手段であるヒータ(図示せず)を設け、再生器20本体を加熱し、水分蒸発を促進するようにしてもよい。
そして、再生器20において、脱水処理により含まれた水分を除去し、所定の高濃度の塩化カルシウム水溶液13に再生し、その後、弁V2を開放し、脱水液供給タンク16に戻しラインL4に介装したポンプP2により戻し、再利用するようにしている。
本発明による実施例に係る脱水処理装置を備えた風車について、図面を参照して説明する。図3は、実施例3に係る脱水処理装置を備えた風車の概略図である。図4は、油圧ドライブユニットの構成図である。なお、実施例1の脱水処理装置の構成部材と同一の部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図3に示すように、本実施例に係る風力発電装置100は、風車翼101を取り付けたロータヘッド(ハブ)102と、ロータヘッド102を軸支するナセル104と、ナセル104を支持する支柱(タワー)105と、タワー105を設置するための基台106とから構成されている。
図3に示すように、本実施例に係る風力発電装置100は、風車翼101を取り付けたロータヘッド(ハブ)102と、ロータヘッド102を軸支するナセル104と、ナセル104を支持する支柱(タワー)105と、タワー105を設置するための基台106とから構成されている。
ロータヘッド102は、主軸110に連結されて回転するロータヘッド鋳物111と、ロータヘッド鋳物111の外周に所定の空間を形成してロータヘッド鋳物111を覆うロータヘッドカバー112とにより構成されている。ロータヘッド鋳物111に回転軸方向に対して放射状に複数の風車翼101が取り付けられている。この風車翼101には外風により揚力が発生し、この発生した揚力がロータヘッド102を回転軸方向に対して周方向に回転させる動力となる。
また、ロータヘッド鋳物111の内部には、例えば風車翼101のピッチ制御を行う油圧機器類やコントロールパネル等の制御機器類(不図示)およびその電源が収納設置されている。
また、ナセル104の内部には、例えばロータヘッド102と同軸の油圧ポンプ113と油圧ポンプ113からの油圧によりモータを回転される油圧モータ114と、油圧モータ114の回転により発電する同期発電機115を具備してなる油圧・発電機構が収納設置されている。そして、ロータヘッド102の回転を油圧ポンプ116の油に圧力をかけ、その圧力で油圧モータ114を回して発電機115を駆動させることにより、該発電機115より発電機出力が得られる。油圧をかけるために、油圧ポンプ113と油圧モータ114との間には油圧配管116が配され、図示しない制御手段により油圧を制御することで、同期発電機115の回転数を一定に制御している。
また、図4に示すように、油圧ドライブユニット120は、ロータヘッド102の回転により油に圧力をかける油圧ポンプ113と、その圧力がかけられた油を送給する油圧配管116と、圧力がかけられた油により回転する油圧モータ114と、油圧モータ114の回転により発電する同期発電機115と、油圧モータ114からの戻り油を冷却する冷却手段121と、油を補給する油タンク122と、油タンク122から供給される油オイル123を脱水する水分含有油の脱水処理装置10とを具備してなる。
本実施例の風力発電装置100は、実施例1又は2の水分含有油の脱水処理装置10を備えていることにより、長期間に亙って風車を運転する際において、油圧ドライブユニット120で用いる油圧オイル123を脱水することができる。
また、脱水処理に塩化カルシウム溶液又は塩化マグネシウム溶液の脱水液を用いているので、風車の外因である塩害による海塩が油圧オイルに混入した場合において、その塩分の除去も可能となり、脱水効果に加えて塩分除去効果もあり、相乗効果が発揮される。
10A、10B 水分含有油の脱水処理装置(脱水処理装置)
11 水分含有油
12 脱水器
13 塩化カルシウム水溶液水液
14 ノズル
16 脱水液供給タンク
17 攪拌手段
11 水分含有油
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17 攪拌手段
Claims (5)
- 水分含有油を所定量導入する脱水器と、
前記脱水器の頂部側に設けられ、塩化カルシウム溶液又は塩化マグネシウム溶液の脱水液を噴霧する噴霧手段と、
前記噴霧手段に脱水液を供給する脱水液供給タンクと、
噴霧された脱水液を水分含有油と共に攪拌する攪拌手段とを具備することを特徴とする水分含有油の脱水処理装置。 - 請求項1において、
前記脱水器で脱水に供した脱水液を再生する再生器を有することを特徴とする水分含有油の脱水処理装置。 - 請求項1又は2において、
前記脱水器で脱水された脱水処理油を貯留する脱水処理油槽を有することを特徴とする水分含有油の脱水処理装置。 - 脱水器に水分含有油を導入した後、塩化カルシウム溶液又は塩化マグネシウム溶液の脱水液を噴霧しつつ攪拌し、脱水液中へ塩析作用により油中の水分を移行させ、その後静置し脱水処理油を得ることを特徴とする水分含有油の脱水処理方法。
- 請求項4において、
前記脱水に用いた脱水液を通気又は加熱し、脱水液を再生し、再利用することを特徴とする水分含有油の脱水処理方法。
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